JP2016224194A - 吸音装置、電子機器及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一部材としての空洞形成部材1と、第二部材としての蓋部材2とを接合することで形成される空洞部4と、空洞部4と外部とを連通する開口部3とを備えた吸音装置5において、開口部3を、空洞形成部材1と蓋部材2との接合部に備えるように、開口部3を形成するための形状である切り欠き部190を空洞形成部材1側の接合面である空洞形成部材端面19に設ける。
【選択図】図1
Description
図2は、本実施形態に係る複写機500全体の概略構成図である。図2において、複写機500の画像形成部100の上に画像読取装置であるスキャナ200が取り付けられ、画像形成部100は給紙装置300上に載置されている。スキャナ200の上には、背面側(図中紙面奥側)を支点にして回動自在に構成された自動原稿搬送装置400が取り付けられている。画像形成部100の内部には、潜像担持体としてドラム状の感光体10が設けられている。
感光体10の周りには図3に示すように、除電ランプ90、帯電ローラを用いた帯電装置11、現像装置12、転写ユニット13、感光体クリーニングブレード140を有したクリーニング装置14が配置されている。現像装置12は、トナーを現像剤担持体としての現像ローラ121を用いて感光体10上の静電潜像に付着させて、これを可視像化する。
また、自動原稿搬送装置400には、原稿セット台が設けられており、原稿の排出位置には、原稿スタック台が設けられている。自動原稿搬送装置400は、複数の原稿搬送ローラを備えており、この原稿搬送ローラによって、原稿は、原稿セット台からスキャナ200のコンタクトガラス57上の読取位置を経て原稿スタック台まで搬送される。
複写機500を用いてコピーをとるとき、まず、メインスイッチをオンするとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置400を開いてスキャナ200のコンタクトガラス57上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置400を閉じてそれで押える。
原稿内容を読み取る際、スキャナ200は、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動させながら、その光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面に照射する。そして、その反射光を複数のミラー54で結像用光学レンズ55まで案内してイメージセンサ56に入れ、そのイメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
このようにして、用紙Pを止めたレジストローラ対21は、感光体10上のトナー像の先端が転写位置Bへ進入するタイミングを合わせて回転を開始し、止めていた用紙Pを転写位置Bへ送り込む。
図4に示すように、ヘルムホルツ共鳴器は、入口が狭まった容器のような形状であり、ある程度の体積を有する空洞部4と、それよりも小さい開口部3とによって構成され、開口部3に入ってくる特定の周波数の音を吸音する。
空洞部4の体積を「V」、開口部3の開口面積を「S」、開口部3の長さを「H」、音速を「c」とし、吸音装置5での吸音周波数を「f」とすると、以下の(1)式が成り立つ。
(1)式に示すように、吸音装置5によって吸音する音の周波数は、空洞部4の体積V、開口部3の長さH及び開口部3の開口面積Sによって求めることができる。
図1は、本実施形態に係る吸音装置5の説明図であり、図1(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図1(b)は、図1(a)中のA−A断面における断面図である。
図1に示す吸音装置5は、空洞形成部材1と蓋部材2とを接合することによって、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部4を形成する。空洞部4は密閉された空間であり、開口部3で外部と連通する構成である。
空洞形成部材1は、板状の蓋部材2と平行な底板部7と、底板部7に垂直な方向に延在する側壁部8とからなる。そして、側壁部8における底板部7とは反対側の端部の空洞形成部材端面19を蓋部材2の蓋部材対向面23に当接させて接合ネジ9で接合することで空洞形成部材1と蓋部材2とを接合し、吸音装置5を形成する。
図16に示す吸音装置5も空洞形成部材1と蓋部材2とを接合することによって空洞部4を形成するヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置である。しかし、図16に示す吸音装置5は、平板状の蓋部材2に対して開口部3を形成するための穴を設けている点で図1に示す実施形態にかかる吸音装置5と異なる。
このような場合に、板状部材を蓋部材2として併用し、図16に示す吸音装置5を用いようとすると、開口部3が板状部材の外側に向けて開口し、板状部材の内側にある音源からの音を効率的に吸音することが出来ない。
一方、図1に示す吸音装置5を用いると、開口部3が板状部材の内側に向けて開口し、板状部材の内側にある音源からの音を効率的に吸音することが可能となる。
また、板状部材の材料が樹脂材料及び金属材料の何れの場合においても、板形状を作成したあとに、穴を作成する加工を施すことが考えられる。この場合は、穴加工を施すための工数の増大に繋がる。
さらに、樹脂成型部分で開口の形状や場所を変化させることができるので、バーリングのように複数回の穴開け工程を行う必要がなく、工数の削減につながる。
図14は、変形例1に係る吸音装置5の概略断面図である。
変形例1の吸音装置5は、開口部3を形成するための形状として、空洞形成部材1の側壁部8を貫通する穴部191を備える点で図1に示す吸音装置5と相異する。
変形例1の吸音装置5は、開口部3の位置が異なる点以外は、図1に示す吸音装置5と同様の構成を備えている。このため、蓋部材対向面突き出し部230に入射した音の一部は、反射し、蓋部材対向面突き出し部230から垂直方向に延在する側壁部8の外側の面に入射する。このように蓋部材対向面突き出し部230で反射した音が入射する側壁部8に開口部3を設けているため、効率的に吸音することが可能となる。
図15は、変形例2に係る吸音装置5の概略断面図である。
変形例2の吸音装置5は、蓋部材2が、蓋部材対向面突き出し部230を形成する部分を備えていない点で図14に示す変形例1の吸音装置5と相異する。
変形例2の吸音装置5は、蓋部材2は、樹脂材料よりも密度が大きい金属材料からなり、樹脂材料からなる空洞形成部材1よりも、入射した音が透過し難く、反射音となり易い。このため、図15中の蓋部材2の蓋部材端面部240は、略同一平面上の空洞形成部材1の側壁部8の表面よりも、入射した音が反射音となり易い。
図6は、本実施形態に係る吸音装置5の第二構成例の説明図である。図6(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図6(b)は、図6(a)中のA−A断面における断面図である。図6に示す吸音装置5は、図1に示す吸音装置5の空洞形成部材1の開口部3にフランジ部80を追加した構成である。
図6に示す第二構成例の吸音装置5のように、フランジ部80を設けることで、図1に示す吸音装置5に比べて開口部3の長さ(図4中の「H」)を長くすることができ、上記(1)式より、吸音対象となる音の周波数を低い周波数に設定することができる。
図7は、本実施形態に係る吸音装置5の吸音装置5の第三構成例の概略断面図である。
図7に示す吸音装置5は、第一空洞形成部材1aと第二空洞形成部材1bとを接合ネジ9によって接合することによって、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部4を形成する。第一空洞形成部材1aと第二空洞形成部材1bとの接合部側の端部にそれぞれ切り欠きを設け、二つの切り欠きを対向させることで、一つの開口部3を形成する。
第一空洞形成部材1a及び第二空洞形成部材1bを射出成型で作成する場合、それぞれの部材の図7中の上下方向に分離可能な金型のみで、開口部3を形成する形状も含めて空洞形成部材1を作成することが可能である。
次に、本実施形態に係る吸音装置5の一つ目の実施例(以下、「実施例1」と呼ぶ)について説明する。
図8は、実施例1の吸音装置5の説明図であり、図8(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図8(b)は、図8(a)中のA−A断面における断面図である。また、図8(a)は、図8(b)中のB−B断面における断面図である。
実施例1の吸音装置5は、樹脂材料からなる空洞形成部材1と板金からなる蓋部材2とを接合することで構成される。
空洞形成部材1は、内側壁部8aと外側壁部8bを円周状に形成することで、音源配置位置Nの全周を囲む形状となっている。
また、蓋部材2は、内側壁部8aよりも内側に延在し、図8(a)中の音源配置位置Nの下方を覆う形状となっている。この蓋部材2の内側壁部8aよりも内側に延在している部分の音源配置位置Nと対向する側の表面は、上述した蓋部材対向面突き出し部230と同様の作用を奏するため、延在している部分を備えない構成よりも効率的に吸音することが可能となる。
次に、ヘルムホルツ共鳴器を周方向に複数配置する吸音装置5の比較例について説明する。
図17は、比較例の吸音装置5の説明図であり、図17(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図17(b)は、図17(a)中のA−A断面における断面図である。また、図17(a)は、図17(b)中のB−B断面における断面図である。
図17に示す比較例の吸音装置5は、図16に示す従来の吸音装置5を周方向に複数並べた構成である。
この吸音装置5では、蓋部材2に開口部3を設けているため、開口部3を音源配置位置N側に向けようとすると、蓋部材2によって音源配置位置Nの周囲を囲む必要がある。
また、実施例1の吸音装置5の空洞形成部材1は、底板部7と、この底板部7から垂直に立設する側壁部8のみからなり、開口部3となる切り欠きを側壁部8における底板部7とは反対側の端部に設けた形状である。このような形状により、図8に示す実施例1の吸音装置5の空洞形成部材1は、図8(a)中の上下方向(図8(b)中の紙面に直交する方向)に、重なる部分がない。このため、空洞形成部材1を射出成型で作成する場合、図8(a)中の空洞形成部材1の上下方向に分離可能な一対の金型のみで、開口部3を形成する形状も含めた空洞形成部材1を作成することが可能である。
しかし、周囲を囲む構成を従来の吸音装置5の構成で実現しようとすると、平面の四方向を囲むために、空洞形成部材1と蓋部材2とによって形成されるヘルムホルツ共鳴器6を四個以上(図17に示す例では六個)つなぎ合わせる必要がある。それぞれのヘルムホルツ共鳴器6が少なくとも二部材から構成されるため、音源を囲む構成では、八個以上(図17に示す例では12個)以上の部品が必要となる。
図8に示す実施例1の吸音装置5は、一体成型の樹脂部品からなる空洞形成部材1によって、音源配置位置Nの全周を囲む構成とすることで、安価で吸音効果の高い吸音装置5を実現することができる。
これにより、音源配置位置Nに配置される音源が発する音が、様々な周波数を含む音であっても、吸音装置5によって吸音することが可能となる。
次に、本実施形態に係る吸音装置5の二つ目の実施例(以下、「実施例2」と呼ぶ)について説明する。
図9は、実施例2の吸音装置5の説明図であり、図9(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図9(b)は、図9(a)中のA−A断面における断面図である。また、図9(a)は、図9(b)中のB−B断面における断面図である。
図9に示す実施例2の吸音装置5は、実施例1の吸音装置5と比較して、ヘルムホルツ共鳴器6が一つ少なく、周方向の一部が開口となっている。
これに対して、図9に示す実施例2の吸音装置5であれば、周方向の一部が開口となっており、吸音装置5の内側の空気と外側の空気とを入れ替えることができ、内側の空間の温度が上昇することを抑制することができる。
また、図9に示す実施例2の吸音装置5は、吸音装置5以外の部品との干渉を防止する配置が可能となる。
次に、本実施形態に係る吸音装置5の三つ目の実施例(以下、「実施例3」と呼ぶ)について説明する。
図10は、実施例3の吸音装置5の説明図であり、図10(a)は、後述する非開口蓋部材210を取り外した吸音装置5の斜視図であり、図10(b)は、図10(a)中のC−C断面における断面図である。また、図10(a)は、図10(b)中の下方から見た斜視図である。
実施例3の吸音装置5の空洞形成部材1は、底板部7に対して、図10(b)中の上方向および下方向の両方に側壁部8が延在しており、それぞれの側壁部8における底板部7とは反対側の端部に開口部3となる切り欠き部190を設けている。
空洞形成部材1と、非開口蓋部材210及び開口蓋部材220とは、空洞形成部材1の接合突起部82と非開口蓋部材210及び開口蓋部材220とを接合ネジ9によってネジ締結することによって接合する。これにより、音源配置位置Nに対して図10(b)中の上方に蓋開口部201を備えた実施例3の吸音装置5を形成することができる。
このような構成により、上下方向に配置された二つの空洞部4を備えるそれぞれのヘルムホルツ共鳴器6の吸音対象となる音の周波数を異ならせることが可能となる。
駆動モータ50の回転軸51を開口蓋部材220の蓋開口部201から吸音装置5の外部に出すことで、吸音装置5の内部に配置された駆動モータ50の駆動を吸音装置5の外部に伝達することが可能となる
また、音源配置位置Nの周囲を囲むように配置する吸音装置5の内側に配置する音源としては、駆動モータ50に限らない。例えば、遊星歯車等の駆動伝達部材を挙げることができる。
次に、本実施形態に係る吸音装置5の四つ目の実施例(以下、「実施例4」と呼ぶ)について説明する。
図12は、実施例4の吸音装置5の説明図であり、図12(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図12(b)は、図12(a)中のA−A断面における断面図である。また、図12(a)は、図12(b)中のB−B断面における断面図である。
図12に示す実施例4の吸音装置5は、樹脂材料からなる空洞形成部材1と板金からなる蓋部材2とを接合することで構成される。
また、駆動モータ50等の音源が多角形状の複雑な形状となっている場合、音源配置位置Nを囲む空洞形成部材1における音源配置位置Nと対向する内側壁部8aの表面と、音源との距離を一定に保つことができる。さらに、音源配置位置Nに配置される駆動モータ50等の音源から、複数の開口部3までの距離を一定に保つことができる。
(態様A)
空洞形成部材1等の第一部材と、蓋部材2等の第二部材とを接合することで形成される空洞部4等の空洞部と、空洞部と外部とを連通する開口部3等の開口部とを備えた吸音装置5等の吸音装置において、開口部を、第一部材と第二部材との接合部に備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、吸音装置を形成する部材に対して開口部を形成するための穴開け加工が不要となる。これは、以下の理由による。すなわち、接合部を形成する空洞形成部材端面19等の第一部材側の接合面と、蓋部材対向面23等の第二部材側の接合面との少なくとも一方に、接合したときに他方の接合面とは接触しない切り欠き部190等の凹み部を設ける。これにより、凹み部に対向する他方の接合面と凹み部との隙間によって、接合部に開口部を形成することができる。そして、凹み部は、凹みを設ける部材の接合面の一部であり、この接合面を形成する加工(射出成型等)を行うときに、同時に形成することができるので、吸音装置を形成する部材に対して開口部を形成するための穴開け加工が不要となる。よって、態様Aでは、吸音装置を形成する部材に対して開口部を形成するための穴開け加工が不要となり、製造時の工数が増加することを抑制できる。
態様Aにおいて、開口部3等の開口部の開口方向に延在する面の一部が、空洞部4等の空洞部を形成する面の一部(蓋部材対向面23等)と同一平面である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、開口部の面の一部と同一平面となる空洞部の面を形成する部材(蓋部材2)に対しては、開口部を形成するための新たな加工を行う必要がなく、平面を備える部材をそのまま用いることができる。
態様AまたはBの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材は、樹脂材料からなり、空洞部4等の空洞部を挟んで蓋部材2等の第二部材と対向する底板部7等の底板部と、底板部から第二部材に向けて延在する側壁部8等の側壁部とを備え、第一部材の側壁部における底板部とは反対側の端部(空洞形成部材端面19等)を第二部材に当接させて第一部材と第二部材とを接合する構成であり、側壁部の底板部とは反対側の端部の一部に、第二部材と接合することで開口部3等の開口部を形成する切り欠き部190等の凹み部を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、第一部材を射出成型する際に、側壁部の延在方向に分離可能な一対の金型のみで、開口部を形成する形状である凹み部も含めて底板部と側壁とを備える複雑な形状の第一部材を作成することが可能となる。
態様Cにおいて、空洞形成部材1等の第一部材は、側壁部8等の側壁部として、底板部7等の底板部の一方の面(図10(b)中の底板部7の上面等)から上方等の垂直方向に延在する第一の側壁部と、底板部の他方の面(図10(b)中の底板部7の下面等)から下方等の垂直方向に延在する第二の側壁部と、を備え、第一の側壁部及び第二の側壁部におけるそれぞれの底板部とは反対側の端面をそれぞれ別の前記第二部材(開口蓋部材220及び非開口蓋部材210等)に接合してそれぞれ別の空洞部4等の空洞部を形成する構成であり、第一の側壁部及び第二の側壁部の端面の一部に、第二部材と接合することで開口部3等の開口部を形成する切り欠き部190等の凹み部を備える。
これによれば、上記実施例3について説明したように、底板部を挟んで二段のヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部を形成する第一部材を、射出成型する際に、側壁部の延在方向に分離可能な一対の金型のみで作成することが可能となる。
態様B乃至Dの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材または蓋部材2等の第二部材の少なくとも一方(空洞形成部材1等)によって、音源配置位置N等の装置中央部の周囲の180[°]以上、360[°]未満の範囲(300[°]等)を囲む構成である。
これによれば、上記実施例2について説明したように、装置中央部の周囲を180[°]以上の範囲を囲むことによって装置中央部に音源を配置したときに、音源を囲むことができ、囲んだ形状の内部で吸音することで、効率的に吸音することが可能となる。また、囲む形状の範囲を360[°]未満として周囲の一部に開口を設けることで、囲んだ形状の内部での温度上昇を抑制することが可能となる。
態様B乃至Dの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材または蓋部材2等の第二部材の少なくとも一方(空洞形成部材1等)によって、音源配置位置N等の装置中央部の周囲の全周を囲む構成である。
これによれば、上記実施例1について説明したように、装置中央部の周囲の全周を囲むことによって装置中央部に音源を配置したときに、音源を囲むことができ、囲んだ形状の内部で吸音することで、効率的に吸音することが可能となる。
態様EまたはFの何れかの態様において、音源配置位置N等の装置中央部を囲む部材が円弧形状、または、円周形状である。
これによれば、上記実施例1または実施例2について説明したように、吸音装置によって装置中央部を囲む形状を実現できる。また、装置中央部を囲む部材における装置中央部と対向する表面(内側壁部8aの表面等)を円弧状の曲面とすることができ、装置中央部に配置される駆動モータ等の音源から装置中央部を囲む部材までの距離を一定に保つことができる。さらに、複数の開口部3等の開口部を備える構成では、装置中央部に配置される駆動モータ等の音源から、各開口部までの距離を一定に保つことができる。
態様EまたはFの何れかの態様において、音源配置位置N等の装置中央部を囲む部材が六角形等の多角形状である。
これによれば、上記実施例4について説明したように、吸音装置によって装置中央部を囲む形状を実現できる。また、装置中央部に配置される駆動モータ等の音源が複雑な形状となっている場合に、装置中央部を囲む部材における装置中央部と対向する表面と、音源との距離を一定に保つことができる。さらに、複数の開口部3等の開口部を備える構成では、装置中央部に配置される駆動モータ等の音源から、各開口部までの距離を一定に保つことができる。
態様E乃至Hの何れかの態様において、空洞部4等の空洞部と開口部3等の開口部との組み合わせを、音源配置位置N等の装置中央部の周方向に複数備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複数のヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部によって、音源を囲む構成を実現することができる。また、複数の吸音部の吸音対象となる音の周波数を互いに異ならせることで、様々な周波数を含む音を吸音することが可能となる。
態様Iにおいて、開口部3等の開口部が音源配置位置N等の装置中央部に向けて開口している。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複数のヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部のそれぞれの開口部が装置中央部を向く構成となり、装置中央部に音源を配置したときに、効率的に吸音することが可能となる。
態様E乃至Jの何れかの態様において、音源配置位置N等の装置中央部に遊星歯車等の駆動伝達部材を配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動伝達部材から発生する音を効率的に吸音することが可能となる。
態様E乃至Jの何れかの態様において、音源配置位置N等の装置中央部に駆動モータ50等の駆動出力部材を配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動出力部材から発生する音を効率的に吸音することが可能となる。
態様KまたはLの何れかの態様において、音源配置位置N等の装置中央部に、遊星歯車等の駆動伝達部材または駆動モータ50等の駆動出力部材の回転軸51等の回転軸が位置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、回転軸が回転するときに発生する摺擦音等の音を効率的に吸音することが可能となる。
態様A乃至Mの何れかの態様において、蓋部材2等の第二部材の材料(金属等)は、空洞形成部材1等の第一部材の材料(樹脂等)に比べて密度が高い。
これによれば、上記実施形態について説明したように、樹脂よりも密度の高い金属によって第二部材を形成することで第二部材の厚み方向に透過しようとする透過音を抑制する構成を実現できる。また、金属よりも加工し易い樹脂によって第一部材を形成することで密閉性を保ちつつ、高精度に空洞部を形成することが可能となる。また、接合部に開口部3等の開口部を備えることで、密度が高い材料からなる第二部材の表面に反射した音や、この表面に沿って伝達してきた音を効率的に吸音することが可能となる。
態様A乃至Nの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材は、空洞部4等の空洞部を挟んで蓋部材2等の第二部材と対向する底板部7等の底板部と、底板部から第二部材に向けて延在する側壁部8等の側壁部とを有し、側壁部の底板部とは反対側の端面(空洞形成部材端面19等)が、第二部材の平面部(蓋部材対向面23)に突き当たることで、空洞部を形成し、第二部材の平面部は、蓋部材対向面突き出し部230を備える等、接合部における開口部を設けた部分を形成する側壁部よりも外側に突き出している。
これによれば、上記実施形態について説明したように、第二部材の平面部の突き出した部分で反射した音が入射する側壁部に開口部3等の開口部を設けているため、効率的に吸音することが可能となる。
空洞形成部材1等の第一部材と、蓋部材2等の第二部材とを接合することで形成される空洞部4等の空洞部と、空洞部と外部とを連通する開口部3等の開口部とを備えた吸音装置5等の吸音装置において、第一部材は、空洞部を挟んで第二部材と対向する底板部7等の底板部と、底板部から第二部材に向けて延在する側壁部8等の側壁部とを有し、側壁部の底板部とは反対側の端面(空洞形成部材端面19等)が、第二部材に突き当たることで、空洞部を形成し、開口部として、側壁部を貫通する穴部191等の穴部を備え、金属材料等の第二部材の材料は、樹脂材料等の第一部材の材料に比べて密度が高い。
これによれば、上記変形例2について説明したように、入射した音が反射音となり易い蓋部第二部材で反射した音や、第二部材の表面及び側壁部の表面に沿って伝達してきた音を効率的に吸音することが可能となる。
空洞形成部材1等の第一部材と、蓋部材2等の第二部材とを接合することで形成される空洞部4等の空洞部と、空洞部と外部とを連通する開口部3等の開口部とを備えた吸音装置5等の吸音装置において、第一部材は、空洞部を挟んで第二部材と対向する底板部7等の底板部と、底板部から第二部材に向けて延在する側壁部8等の側壁部とを有し、側壁部の底板部とは反対側の端面(空洞形成部材端面19等)が、第二部材の平面部(蓋部材対向面23等)に突き当たることで、空洞部を形成し、開口部として、側壁部を貫通する穴部191等の穴部を備え、第二部材の平面部は、蓋部材対向面突き出し部230を備える等、穴部を設けた側壁部よりも外側に突き出ている。
これによれば、上記変形例1について説明したように、第二部材の平面部の突き出した部分で反射した音が入射する側壁部に開口部を設けているため、効率的に吸音することが可能となる。
態様PまたはQの何れかの態様において、穴部191等の穴部を、側壁部8等の側壁部における底板部7等の底板部から蓋部材2等の第二部材に向けて延在する延在方向の中央よりも、空洞形成部材1等の第一部材と前記第二部材とを接合する接合部の側に備える。
これによれば、上記変形例1また変形例2について説明したように、第二部材の表面に反射した音や、第二部材の表面に沿って伝達してきた音を効率的に吸音することが可能となる。
態様A乃至Rの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材と蓋部材2等の第二部材とを接合ネジ9等を用いたねじ締結によって接合する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、安価な構成で、第一部材と第二部材との接合を行うことができる。また、ねじ締結によって加圧して第一部材と第二部材との少なくとも一方を弾性変形させることで二つの部材の接合部で一方が他方の表面に沿うように変形し、接合部に隙間が生じることを防止できる。よって、ヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部で、空洞部4等の空洞部を形成する部材同士の接合部に隙間が生じること起因する吸音効果の低減を、安価な構成で抑制可能となる。
態様A乃至Sの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材と蓋部材2等の第二部材との間に弾性体83等の弾性部材を配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、空洞部4等の空洞部の密閉性が向上し、吸音能力の向上を図ることができる。
動作時の音を吸音する吸音手段を備えた複写機500等の電子機器において、吸音手段として、態様A乃至Tの何れかの態様に係る吸音装置5等の吸音装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電子機器の動作時に生じる音をヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部で吸音する構成で、製造時の工数が増加することを抑制できる。
複写機500等の電子写真方式の画像形成装置において、態様Uに記載の電子機器の構成を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置の動作時に生じる音をヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部で吸音する構成で、製造時の工数が増加することを抑制できる。
1a 第一空洞形成部材
1b 第二空洞形成部材
2 蓋部材
3 開口部
4 空洞部
5 吸音装置
6 ヘルムホルツ共鳴器
6a 第一共鳴器
6b 第二共鳴器
6c 第三共鳴器
6d 第四共鳴器
6e 第五共鳴器
6f 第六共鳴器
7 底板部
8 側壁部
8a 内側壁部
8b 外側壁部
8c 仕切り側壁部
9 接合ネジ
10 感光体
11 帯電装置
12 現像装置
13 転写ユニット
14 クリーニング装置
15 第一ベルト張架ローラ
16 第二ベルト張架ローラ
17 転写ベルト
18 ベルトクリーニングブレード
19 空洞形成部材端面
20 トナー補給装置
21 レジストローラ対
22 熱定着装置
23 蓋部材対向面
30 加熱ローラ
32 加圧ローラ
34 排出分岐爪
35 排出ローラ
36 第一加圧ローラ
37 第二加圧ローラ
38 コシ付ローラ
39 排出スタック部
40 ローラ受台
42 スイッチバック装置
43 スイッチバックローラ対
44 スイッチバック位置
47 レーザー書込装置
48 ポリゴンミラー
49 ポリゴンモータ
50 駆動モータ
51 回転軸
53 光源
54 ミラー
55 結像用光学レンズ
56 イメージセンサ
57 コンタクトガラス
60 用紙搬送装置
61 給紙カセット
62 給紙ローラ
63 供給ローラ
64 分離ローラ
66 用紙搬送ローラ対
67 手差しトレイ
68 給紙部
80 フランジ部
82 接合突起部
83 弾性体
90 除電ランプ
100 画像形成部
121 現像ローラ
140 感光体クリーニングブレード
190 切り欠き部
191 穴部
200 スキャナ
201 蓋開口部
210 非開口蓋部材
220 開口蓋部材
230 蓋部材対向面突き出し部
240 蓋部材端面部
300 給紙装置
400 自動原稿搬送装置
500 複写機
B 転写位置
C 転写ベルトクリーニング部
N 音源配置位置
P 用紙
R 用紙搬送路
R1 供給路
R2 手差し供給路
R3 反転路
R4 再搬送路
Claims (22)
- 第一部材と、第二部材とを接合することで形成される空洞部と、
前記空洞部と外部とを連通する開口部とを備えた吸音装置において、
前記開口部を、前記第一部材と前記第二部材との接合部に備えることを特徴とする吸音装置。 - 請求項1に記載の吸音装置において、
前記開口部の開口方向に延在する面の一部が、前記空洞部を形成する面の一部と同一平面であることを特徴とする吸音装置。 - 請求項1乃至2の何れかに記載の吸音装置において、
前記第一部材は、樹脂材料からなり、
前記空洞部を挟んで前記第二部材と対向する底板部と、
前記底板部から前記第二部材に向けて延在する側壁部とを備え、
前記第一部材の前記側壁部における前記底板部とは反対側の端面を前記第二部材に当接させ、前記第一部材と前記第二部材とを接合する構成であり、
前記第一部材接合面の一部に、前記第二部材と接合することで前記開口部を形成する凹み部を備えることを特徴とする吸音装置。 - 請求項3に記載の吸音装置において、
前記第一部材は、前記側壁部として、前記底板部の一方の面から垂直方向に延在する第一の側壁部と、前記底板部の他方の面から垂直方向に延在する第二の側壁部と、を備え、
前記第一の側壁部及び前記第二の側壁部におけるそれぞれの前記底板部とは反対側の端面をそれぞれ別の前記第二部材に接合してそれぞれ別の前記空洞部を形成する構成であり、
前記第一の側壁部及び前記第二の側壁部の前記端面の一部に、前記第二部材と接合することで前記開口部を形成する凹み部を備えることを特徴とする吸音装置。 - 請求項2乃至4の何れかに記載の吸音装置において、
前記第一部材または第二部材の少なくとも一方によって、装置中央部の周囲の180[°]以上、360[°]未満の範囲を囲む構成であることを特徴とする吸音装置。 - 請求項2乃至4の何れかに記載の吸音装置において、
前記第一部材または第二部材の少なくとも一方によって、装置中央部の周囲の全周を囲む構成であることを特徴とする吸音装置。 - 請求項5または6の何れかに記載の吸音装置において、
前記装置中央部を囲む部材が円弧形状、または、円周形状であることを特徴とする吸音装置。 - 請求項5または6の何れかに記載の吸音装置において、
前記装置中央部を囲む部材が多角形状であることを特徴とする吸音装置。 - 請求項5乃至8の何れかに記載の吸音装置において、
前記空洞部と前記開口部との組み合わせを、前記装置中央部の周方向に複数備えることを特徴とする吸音装置。 - 請求項9の吸音装置において、
前記開口部が前記装置中央部に向けて開口していることを特徴とする吸音装置。 - 請求項5乃至10の何れかに記載の吸音装置において、
前記装置中央部に駆動伝達部材を配置することを特徴とする吸音装置。 - 請求項5乃至10の何れかに記載の吸音装置において、
前記装置中央部に駆動出力部材を配置することを特徴とする吸音装置。 - 請求項11または12の何れかに記載の吸音装置において、
前記装置中央部に、前記駆動伝達部材または前記駆動出力部材の回転軸が位置することを特徴とする吸音装置。 - 請求項1乃至13の何れかに記載の吸音装置において、
前記第二部材の材料は、前記第一部材の材料に比べて密度が高いことを特徴とする吸音装置。 - 請求項1乃至14の何れかに記載の吸音装置において、
前記第一部材は、前記空洞部を挟んで前記第二部材と対向する底板部と、前記底板部から前記第二部材に向けて延在する側壁部とを有し、
前記側壁部の前記底板部とは反対側の端面が、前記第二部材の平面部に突き当たることで、前記空洞部を形成し、
前記第二部材の平面部は、前記接合部における前記開口部を設けた部分を形成する前記側壁部よりも外側に突き出していることを特徴とする吸音装置。 - 第一部材と、第二部材とを接合することで形成される空洞部と、
前記空洞部と外部とを連通する開口部とを備えた吸音装置において、
前記第一部材は、前記空洞部を挟んで前記第二部材と対向する底板部と、前記底板部から前記第二部材に向けて延在する側壁部とを有し、
前記側壁部の前記底板部とは反対側の端面が、前記第二部材に突き当たることで、前記空洞部を形成し、
前記開口部として、前記側壁部を貫通する穴部を備え、
前記第二部材の材料は、前記第一部材の材料に比べて密度が高いことを特徴とする吸音装置。 - 第一部材と、第二部材とを接合することで形成される空洞部と、
前記空洞部と外部とを連通する開口部とを備えた吸音装置において、
前記第一部材は、前記空洞部を挟んで前記第二部材と対向する底板部と、前記底板部から前記第二部材に向けて延在する側壁部とを有し、
前記側壁部の前記底板部とは反対側の端面が、前記第二部材の平面部に突き当たることで、前記空洞部を形成し、
前記開口部として、前記側壁部を貫通する穴部を備え、
前記第二部材の平面部は、前記穴部を設けた前記側壁部よりも外側に突き出ていることを特徴とすることを特徴とする吸音装置。 - 請求項16または17の何れかに記載の吸音装置において、
前記穴部を、前記側壁部における前記底板部から前記第二部材に向けて延在する延在方向の中央よりも、前記第一部材と前記第二部材とを接合する接合部の側に備えることを特徴とする吸音装置。 - 請求項1乃至18の何れかに記載の吸音装置において、
前記第一部材と前記第二部材とをねじ締結によって接合したことを特徴とする吸音装置。 - 請求項1乃至19の何れかに記載の吸音装置において、
前記第一部材と前記第二部材との間に弾性部材を配置したことを特徴とする吸音装置。 - 動作時の音を吸音する吸音手段を備えた電子機器において、
前記吸音手段として、請求項1乃至20の何れかに記載の吸音装置を用いることを特徴とする電子機器。 - 電子写真方式の画像形成装置において、
請求項21に記載の電子機器の構成を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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