JP2000148158A - スリット構造吸音パネル - Google Patents
スリット構造吸音パネルInfo
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- JP2000148158A JP2000148158A JP10327692A JP32769298A JP2000148158A JP 2000148158 A JP2000148158 A JP 2000148158A JP 10327692 A JP10327692 A JP 10327692A JP 32769298 A JP32769298 A JP 32769298A JP 2000148158 A JP2000148158 A JP 2000148158A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 共鳴箱型のスリット構造吸音パネルにおい
て、吸音率のピークの幅や数を容易に調整し、最適の吸
音特性を容易に得ることができるように工夫する。 【解決手段】 スリット構造吸音パネルは、1枚の裏板
1と複数枚の表板3とによって構成される。各板1、3
は薄板鋼板を曲げ加工して構成される。裏板1は、コの
字の断面が表側へ向かって開放し、表板3はコの字断面
が裏面側へ向かって開放し、裏板1の開放部分に表板3
が取り付けられる。これらのコの字断面は、コの字の端
辺9、11、13同士で隣接し、隣接する間隔によって
スリットS1、S2、S3、の幅が設定される。またス
リット構造は多数層状に設けることも可能であり、さら
にグラスウールを併用することも可能である。
て、吸音率のピークの幅や数を容易に調整し、最適の吸
音特性を容易に得ることができるように工夫する。 【解決手段】 スリット構造吸音パネルは、1枚の裏板
1と複数枚の表板3とによって構成される。各板1、3
は薄板鋼板を曲げ加工して構成される。裏板1は、コの
字の断面が表側へ向かって開放し、表板3はコの字断面
が裏面側へ向かって開放し、裏板1の開放部分に表板3
が取り付けられる。これらのコの字断面は、コの字の端
辺9、11、13同士で隣接し、隣接する間隔によって
スリットS1、S2、S3、の幅が設定される。またス
リット構造は多数層状に設けることも可能であり、さら
にグラスウールを併用することも可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、共鳴器型の吸音
パネルの一種であるスリット構造吸音パネルの構造に関
し、例えば、高架道路、鉄道、工場等の騒音防止用に適
用され、63Hz〜250Hz程度の特定周波数域を吸
音するものの構造に関する。
パネルの一種であるスリット構造吸音パネルの構造に関
し、例えば、高架道路、鉄道、工場等の騒音防止用に適
用され、63Hz〜250Hz程度の特定周波数域を吸
音するものの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸音材としてはグラスウール、ロ
ックウール、ポリエステル繊維、セラミックス、発泡コ
ンクリート等の多孔質吸音材が最も広く使用されてい
る。各多孔質吸音材の吸音特性は、それぞれ少しずつ異
なり、特有の吸音特性を有する。しかし、概略を述べる
と、これらの吸音特性は、高音域での吸音率は高いが、
低音域での吸音率が小さい(図7(A))という欠点が
ある。
ックウール、ポリエステル繊維、セラミックス、発泡コ
ンクリート等の多孔質吸音材が最も広く使用されてい
る。各多孔質吸音材の吸音特性は、それぞれ少しずつ異
なり、特有の吸音特性を有する。しかし、概略を述べる
と、これらの吸音特性は、高音域での吸音率は高いが、
低音域での吸音率が小さい(図7(A))という欠点が
ある。
【0003】この欠点を補うために、従来は吸音材料の
背後に空気層を設けるか、吸音材料の厚さを増大させる
(図7(B))ことにより、対応してきた。しかし、い
ずれの方法も吸音構造全体の厚さが増加するため、コス
トアップとなるばかりでなく、室内空間がせまくなった
り、建築限界があるため、その使用範囲が極めて限定さ
れるという問題がある。従って、厚みを増して低音域の
吸音率を上げるという方法は適切ではない。
背後に空気層を設けるか、吸音材料の厚さを増大させる
(図7(B))ことにより、対応してきた。しかし、い
ずれの方法も吸音構造全体の厚さが増加するため、コス
トアップとなるばかりでなく、室内空間がせまくなった
り、建築限界があるため、その使用範囲が極めて限定さ
れるという問題がある。従って、厚みを増して低音域の
吸音率を上げるという方法は適切ではない。
【0004】また、従来あまり問題とされていなかった
工場内部等から発生したり、冷却塔等の屋外機器から発
生する低音域の騒音問題が、現在、より大きな問題とな
っている。低音域の吸音に優れた手段として、従来、共
鳴器型の吸音パネルが存在する。このヘルムホルツの共
鳴理論は、空洞に孔があいた形の共鳴器に音が入ると、
共鳴周波数の近くで孔の部分の空気が激しく振動し、周
辺との摩擦熱として音のエネルギーが消費され、吸音が
行われる原理に基づく(図8(A)(B))。
工場内部等から発生したり、冷却塔等の屋外機器から発
生する低音域の騒音問題が、現在、より大きな問題とな
っている。低音域の吸音に優れた手段として、従来、共
鳴器型の吸音パネルが存在する。このヘルムホルツの共
鳴理論は、空洞に孔があいた形の共鳴器に音が入ると、
共鳴周波数の近くで孔の部分の空気が激しく振動し、周
辺との摩擦熱として音のエネルギーが消費され、吸音が
行われる原理に基づく(図8(A)(B))。
【0005】この吸音パネルの一種として、パネルの内
部に形成された空洞部分に連通するスリットが表面に開
口したスリット構造を有するものが存在する。例えば、
特開平6−129029号公報に示す共鳴型吸音・遮音
パネルである。これは、繊維強化セメントを主原料とし
て、これを押し出し成形により連続的にブロック状の箱
を形成するものである。
部に形成された空洞部分に連通するスリットが表面に開
口したスリット構造を有するものが存在する。例えば、
特開平6−129029号公報に示す共鳴型吸音・遮音
パネルである。これは、繊維強化セメントを主原料とし
て、これを押し出し成形により連続的にブロック状の箱
を形成するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の共鳴器型の吸音
パネルは、吸音率のピークの幅が狭く、音源の周波数の
幅が広い場合には十分な吸音特性を発揮できないという
問題がある。また、前記吸音パネルの一種である前記共
鳴型吸音・遮音パネルは、繊維強化セメントを主原料と
しており、重量も重くなり、強度的にも問題がある。
パネルは、吸音率のピークの幅が狭く、音源の周波数の
幅が広い場合には十分な吸音特性を発揮できないという
問題がある。また、前記吸音パネルの一種である前記共
鳴型吸音・遮音パネルは、繊維強化セメントを主原料と
しており、重量も重くなり、強度的にも問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は以上の課題を
解決するために成されたもので、第1の発明は、パネル
の内部に形成された空洞部分に連通するスリットが表面
に開口したスリット構造を有する吸音パネルにおいて、
一枚のパネルに異なる幅の複数のスリットを設けたこと
を特徴とするスリット構造吸音パネルである。
解決するために成されたもので、第1の発明は、パネル
の内部に形成された空洞部分に連通するスリットが表面
に開口したスリット構造を有する吸音パネルにおいて、
一枚のパネルに異なる幅の複数のスリットを設けたこと
を特徴とするスリット構造吸音パネルである。
【0008】さらに、第2の発明は、前記パネルは薄板
鋼板を曲げ加工して構成したことを特徴とするスリット
構造吸音パネルである。
鋼板を曲げ加工して構成したことを特徴とするスリット
構造吸音パネルである。
【0009】さらに、第3の発明は、前記スリット構造
を多数層状に設けたことを特徴とするスリット構造吸音
パネルである。さらに、第4の発明は、多孔質吸音材を
前記空洞部分または表面に設けたことを特徴とするスリ
ット構造吸音パネルである。
を多数層状に設けたことを特徴とするスリット構造吸音
パネルである。さらに、第4の発明は、多孔質吸音材を
前記空洞部分または表面に設けたことを特徴とするスリ
ット構造吸音パネルである。
【0010】さらに、第5の発明は、前記パネルは、コ
の字の両端が更に各々コの字に屈曲した断面を有する裏
板と、コの字断面を有し前記裏板のコの字の開放部分に
対向して取り付けられる複数の表板とからなり、隣接す
る表板同士、または表板と裏板との隙間によってスリッ
トを形成し、前記取付位置を調整することで前記スリッ
トの幅を調整できる構造を有することを特徴とするスリ
ット構造吸音パネルである。
の字の両端が更に各々コの字に屈曲した断面を有する裏
板と、コの字断面を有し前記裏板のコの字の開放部分に
対向して取り付けられる複数の表板とからなり、隣接す
る表板同士、または表板と裏板との隙間によってスリッ
トを形成し、前記取付位置を調整することで前記スリッ
トの幅を調整できる構造を有することを特徴とするスリ
ット構造吸音パネルである。
【0011】
【発明の実施の形態】(タイプ1)この発明の第一実施
形態に係るタイプ1のスリット構造吸音パネルを図1に
示す。このスリット構造吸音パネルは、1枚の裏板1と
2枚の表板3、及び各板1、3の両端に取り付けられる
端部材5から構成される。これら裏板1、表板3、端部
材5は、薄板鋼板を曲げ加工したものである。裏板1と
表板3は長物であり、両端の端部材5によって支持され
る。
形態に係るタイプ1のスリット構造吸音パネルを図1に
示す。このスリット構造吸音パネルは、1枚の裏板1と
2枚の表板3、及び各板1、3の両端に取り付けられる
端部材5から構成される。これら裏板1、表板3、端部
材5は、薄板鋼板を曲げ加工したものである。裏板1と
表板3は長物であり、両端の端部材5によって支持され
る。
【0012】すなわち、裏板1はコの字断面を有し、こ
のコの字は表面側へ向かって開放している。更に、コの
字の両先端は内側に屈曲し小さなコの字部分7を形成し
ている。そして、裏板1のコの字断面の開放する部分
に、すなわち両小さなコの字部分7の間に、2枚の表板
3が取り付けられる。表板3はコの字断面を有し、コの
字は裏面側へ向かって開放している。裏板の小さなコの
字部分の端辺9と、表板3のコの字断面の端辺11との
間、あるいは表板3のコの字断面の端辺13同士間の間
にスリットS1、S2、S3が形成される。
のコの字は表面側へ向かって開放している。更に、コの
字の両先端は内側に屈曲し小さなコの字部分7を形成し
ている。そして、裏板1のコの字断面の開放する部分
に、すなわち両小さなコの字部分7の間に、2枚の表板
3が取り付けられる。表板3はコの字断面を有し、コの
字は裏面側へ向かって開放している。裏板の小さなコの
字部分の端辺9と、表板3のコの字断面の端辺11との
間、あるいは表板3のコの字断面の端辺13同士間の間
にスリットS1、S2、S3が形成される。
【0013】表板3の取付位置によって、スリットS
1、S2、S3の各幅が設定されている。表板3と裏板
1は端部材5に対し、ボルト15またはリベットなどに
より取り付けられる。端部材5は蓋形状を有し、裏板1
のコの字断面の部分に嵌合する広さを有する。表板1、
裏板3、端部材5で囲まれる内部は空洞部分Rを形成す
る。この空洞部分Rは、各スリットS1、S2、S3に
連通され、表面側に開口する。
1、S2、S3の各幅が設定されている。表板3と裏板
1は端部材5に対し、ボルト15またはリベットなどに
より取り付けられる。端部材5は蓋形状を有し、裏板1
のコの字断面の部分に嵌合する広さを有する。表板1、
裏板3、端部材5で囲まれる内部は空洞部分Rを形成す
る。この空洞部分Rは、各スリットS1、S2、S3に
連通され、表面側に開口する。
【0014】このスリット構造吸音パネルの長さ寸法L
1は2000mmであり、高さ寸法L2は600mmで
あり、厚さ寸法L3は100mmである。そして各スリ
ットS1、S2、S3の各幅は、順に1mm、5mm、
6mmである。また端辺9、11、13の長さL4は5
0mmであり、従って、各スリットS1、S2、S3の
スロート長さ(深さ)も50mmである。各スリットの
最深部から裏板1までの距離L5は50mmである。ま
た、小さなコの字部分7の幅B1は95mmであり、表
板3はコの字断面の部分の幅B2は197mmである。
1は2000mmであり、高さ寸法L2は600mmで
あり、厚さ寸法L3は100mmである。そして各スリ
ットS1、S2、S3の各幅は、順に1mm、5mm、
6mmである。また端辺9、11、13の長さL4は5
0mmであり、従って、各スリットS1、S2、S3の
スロート長さ(深さ)も50mmである。各スリットの
最深部から裏板1までの距離L5は50mmである。ま
た、小さなコの字部分7の幅B1は95mmであり、表
板3はコの字断面の部分の幅B2は197mmである。
【0015】(タイプ2)図2(A)に示すスリット構
造吸音パネルのタイプ2は、タイプ1と類似するが、表
板3はコの字断面の部分の幅B2を179mmと小さい
ものを使用し、さらに表板3の取付位置を調整すること
で、各スリットS1、S2、S3の各幅は、順に1m
m、20mm、30mmとした。すなわち、スリット幅
のみが異なる。
造吸音パネルのタイプ2は、タイプ1と類似するが、表
板3はコの字断面の部分の幅B2を179mmと小さい
ものを使用し、さらに表板3の取付位置を調整すること
で、各スリットS1、S2、S3の各幅は、順に1m
m、20mm、30mmとした。すなわち、スリット幅
のみが異なる。
【0016】(タイプ3)図2(B)に示すスリット構
造吸音パネルのタイプ2は、タイプ1と類似するが、表
板3はコの字断面の部分の幅B2を124mmと小さい
ものを使用し、さらに表板3の取付位置を調整すること
で、各スリットS1、S2、S3の各幅は、順に1m
m、70mm、90mmとした。すなわち、スリット幅
のみが異なる。
造吸音パネルのタイプ2は、タイプ1と類似するが、表
板3はコの字断面の部分の幅B2を124mmと小さい
ものを使用し、さらに表板3の取付位置を調整すること
で、各スリットS1、S2、S3の各幅は、順に1m
m、70mm、90mmとした。すなわち、スリット幅
のみが異なる。
【0017】(タイプ4)図3に示すタイプ4は、スリ
ットSと空洞Rとを有してなるスリット構造が、パネル
の厚さ方向に二層状に設けられている。また、設けられ
るスリットSの数も多い。すなわち、表板1の開放部
分、つまり小さなコの字部分7の間には4枚の表板3が
取り付けられ、5つのスリット1S1〜1S5が設けら
れる。各表板3はコの字断面の部分の幅1B2を85m
mとし、さらに表板3の取付位置を調整することで、各
スリット1S1〜1S5の各幅は、順に10mm、12
mm、14mm、16mm、18mmとした。
ットSと空洞Rとを有してなるスリット構造が、パネル
の厚さ方向に二層状に設けられている。また、設けられ
るスリットSの数も多い。すなわち、表板1の開放部
分、つまり小さなコの字部分7の間には4枚の表板3が
取り付けられ、5つのスリット1S1〜1S5が設けら
れる。各表板3はコの字断面の部分の幅1B2を85m
mとし、さらに表板3の取付位置を調整することで、各
スリット1S1〜1S5の各幅は、順に10mm、12
mm、14mm、16mm、18mmとした。
【0018】更に、裏板1には小さなコの字部分7以外
に、内部の厚さ方向中央に、第二の小さなコの字部分2
7が設けられる。両小さなコの字部分27の間には、5
つの第2の表板23が取り付けられる。これにより6つ
の異なるサイズの第二のスリット2S1〜2S6が設け
られる。各表板23はコの字断面の部分の幅2B2を9
7mmとし、さらに表板23の取付位置を調整すること
で、各スリット2S1〜2S6の各幅は、順に1mm、
2mm、3mm、4mm、5mm、7mmとした。
に、内部の厚さ方向中央に、第二の小さなコの字部分2
7が設けられる。両小さなコの字部分27の間には、5
つの第2の表板23が取り付けられる。これにより6つ
の異なるサイズの第二のスリット2S1〜2S6が設け
られる。各表板23はコの字断面の部分の幅2B2を9
7mmとし、さらに表板23の取付位置を調整すること
で、各スリット2S1〜2S6の各幅は、順に1mm、
2mm、3mm、4mm、5mm、7mmとした。
【0019】なお、また各スリット1S1〜1S5のス
ロート長さは25mmであり、スリット1S1〜1S5
と第2の表板23との間隔は25mmであり、第2の表
板により設けられる第二のスリット2S1〜2S6のス
ロート長さは25mmであり、第2のスリットの先端と
裏板1との距離は25mmである。
ロート長さは25mmであり、スリット1S1〜1S5
と第2の表板23との間隔は25mmであり、第2の表
板により設けられる第二のスリット2S1〜2S6のス
ロート長さは25mmであり、第2のスリットの先端と
裏板1との距離は25mmである。
【0020】(タイプ5)タイプ5(図4(A))はタ
イプ3(図2(B))と類似する形状を有するが、異な
る点は空洞部分Rの奥側内面にグラスウールGを設けた
ことである。グラスウールGの厚さは50mmである。
イプ3(図2(B))と類似する形状を有するが、異な
る点は空洞部分Rの奥側内面にグラスウールGを設けた
ことである。グラスウールGの厚さは50mmである。
【0021】(タイプ6)タイプ6(図4(B))はタ
イプ4(図3)に類似するが、異なる点はグラスウール
Gを第2の表板23の表面に設けた点である。このグラ
スウールGの厚さは25mmである。
イプ4(図3)に類似するが、異なる点はグラスウール
Gを第2の表板23の表面に設けた点である。このグラ
スウールGの厚さは25mmである。
【0022】(タイプ7)タイプ7(図4(C))はタ
イプ4(図3)と類似するが、第一の表板3のコの字断
面の開放の向きが逆であり、表面側へ向いている。この
コの字断面の開放した部分にグラスウールGが25mm
の厚さで設けられている。
イプ4(図3)と類似するが、第一の表板3のコの字断
面の開放の向きが逆であり、表面側へ向いている。この
コの字断面の開放した部分にグラスウールGが25mm
の厚さで設けられている。
【0023】(評価および結果)スリット構造吸音パネ
ルは共鳴器型の吸音パネルであり、共鳴器の吸音特性を
有することが周知である。すなわち共鳴器は、図8
(B)に示すように空洞の容積をVとし、開放される孔
の断面積をS(本実施形態におけるスリット幅の値に相
当する)とし、スロート長さをLとすると、共振周波
数、すなわち吸音率が高くなる周波数f0は図8(C)
の式(ヘルムホルツの共鳴理論の式)で示される。
ルは共鳴器型の吸音パネルであり、共鳴器の吸音特性を
有することが周知である。すなわち共鳴器は、図8
(B)に示すように空洞の容積をVとし、開放される孔
の断面積をS(本実施形態におけるスリット幅の値に相
当する)とし、スロート長さをLとすると、共振周波
数、すなわち吸音率が高くなる周波数f0は図8(C)
の式(ヘルムホルツの共鳴理論の式)で示される。
【0024】この図8(C)においてCは音速、δはス
ロート長さLを補正するための管端補正と呼ばれるもの
であり、開放される孔の形状によって定まる。この図8
(C)の式からもわかるように、S(スリット幅に相
当)が大きくなるとf0は高音域側となることが分か
る。従って、複数の異なるスリット幅を設けることで、
図8(A)における吸音率のピークの幅を広げ、あるい
はピークを複数設けることかでき、吸音特性を改善でき
るものと評価される。
ロート長さLを補正するための管端補正と呼ばれるもの
であり、開放される孔の形状によって定まる。この図8
(C)の式からもわかるように、S(スリット幅に相
当)が大きくなるとf0は高音域側となることが分か
る。従って、複数の異なるスリット幅を設けることで、
図8(A)における吸音率のピークの幅を広げ、あるい
はピークを複数設けることかでき、吸音特性を改善でき
るものと評価される。
【0025】また、図5及び図6は、タイプ1から7ま
での吸音特性である。この吸音特性は、周波数に対する
吸音率の変化であり、図8(D)の式に基づきコンピュ
ータシュミレーションにより解析した結果として得られ
たものである。
での吸音特性である。この吸音特性は、周波数に対する
吸音率の変化であり、図8(D)の式に基づきコンピュ
ータシュミレーションにより解析した結果として得られ
たものである。
【0026】図8(D)は二次元空間の波動方程式であ
り、流体の連続の式と運動の式から導かれるものであ
る。コンピュータシュミレーションには有限要素法を用
いた解析方法を採用した。タイプ1からタイプ4までの
吸音特性を図5に示し、タイプ5からタイプ7までの吸
音特性を図6に示す。各吸音特性において横軸は音源の
周波数であり、縦軸は吸音率である。これらの図から以
下のことが分かる。
り、流体の連続の式と運動の式から導かれるものであ
る。コンピュータシュミレーションには有限要素法を用
いた解析方法を採用した。タイプ1からタイプ4までの
吸音特性を図5に示し、タイプ5からタイプ7までの吸
音特性を図6に示す。各吸音特性において横軸は音源の
周波数であり、縦軸は吸音率である。これらの図から以
下のことが分かる。
【0027】タイプ1は、1mm、5mm、6mmの幅
のスリットを設けて各々の共振周波数が概略70Hz、
170Hz、190Hzとなるように配置した構造であ
り、吸音率のピークが63Hz付近となるが、3つのス
リットの幅が同じ場合に比べ、ピークの幅が広くなる。
のスリットを設けて各々の共振周波数が概略70Hz、
170Hz、190Hzとなるように配置した構造であ
り、吸音率のピークが63Hz付近となるが、3つのス
リットの幅が同じ場合に比べ、ピークの幅が広くなる。
【0028】タイプ2は、1mm、20mm、30mm
の幅のスリットを設けて各々の共振周波数が、概略80
Hz、360Hz、440Hzとなるように配置した構
造であり、吸音率のピークが125Hz付近となるが、
3つのスリットの幅が同じ場合に比べ、ピークの幅が広
くなる。
の幅のスリットを設けて各々の共振周波数が、概略80
Hz、360Hz、440Hzとなるように配置した構
造であり、吸音率のピークが125Hz付近となるが、
3つのスリットの幅が同じ場合に比べ、ピークの幅が広
くなる。
【0029】タイプ3は、1mm、70mm、90mm
の幅のスリットを設けて各々の共振周波数が概略100
Hz、800Hz、900Hzとなるように配置した構
造であり吸音率のピークが250Hz付近となるが、3
つのスリットの幅が同じ場合に比べ、ピークの幅が広く
なる。
の幅のスリットを設けて各々の共振周波数が概略100
Hz、800Hz、900Hzとなるように配置した構
造であり吸音率のピークが250Hz付近となるが、3
つのスリットの幅が同じ場合に比べ、ピークの幅が広く
なる。
【0030】タイプ4は、スリットを二層状にして、上
段に10mm、12mm、14mm、16mm、18m
mの幅のスリットを設けて各々の共鳴周波数が、概略7
40Hz、810Hz、880Hz、940Hz、10
00Hz、下段に1mm、2mm、3mm、4mm、5
mm、7mmの幅のスリットを設けて各々の共鳴周波数
が、概略230Hz、320Hz、400Hz、470
Hz、530Hz、620Hzとなるように配置した構
造であり、吸音周波数域が100Hz〜1000Hzと
幅広くなっている。すなわち、複数のピーク(5〜6箇
所)が形成され、結果的にピークの幅が広がっている。
段に10mm、12mm、14mm、16mm、18m
mの幅のスリットを設けて各々の共鳴周波数が、概略7
40Hz、810Hz、880Hz、940Hz、10
00Hz、下段に1mm、2mm、3mm、4mm、5
mm、7mmの幅のスリットを設けて各々の共鳴周波数
が、概略230Hz、320Hz、400Hz、470
Hz、530Hz、620Hzとなるように配置した構
造であり、吸音周波数域が100Hz〜1000Hzと
幅広くなっている。すなわち、複数のピーク(5〜6箇
所)が形成され、結果的にピークの幅が広がっている。
【0031】タイプ5は、類似するタイプ3と同様に2
つのピークが形成されているが、グラスウールの働きに
より高音域のピークの吸音率が高くなっている。タイプ
6では、類似するタイプ4と同じように5〜6のピーク
を形成するが、グラスウールの働きにより高音域でのピ
ークの吸音率が高くなっている。
つのピークが形成されているが、グラスウールの働きに
より高音域のピークの吸音率が高くなっている。タイプ
6では、類似するタイプ4と同じように5〜6のピーク
を形成するが、グラスウールの働きにより高音域でのピ
ークの吸音率が高くなっている。
【0032】タイプ7は、グラスウールの設けられる位
置が異なるタイプ6に比べ、更に高音域での吸音率が高
くなっている。高音域の音は吸音パネルの内部にまで侵
入しにくいので、第一の表板3の表にグラスウールを設
けたタイプ7の方が、より表面側で高音域の音を有効に
吸収できるためであると考えられる。
置が異なるタイプ6に比べ、更に高音域での吸音率が高
くなっている。高音域の音は吸音パネルの内部にまで侵
入しにくいので、第一の表板3の表にグラスウールを設
けたタイプ7の方が、より表面側で高音域の音を有効に
吸収できるためであると考えられる。
【0033】(実施形態の効果)以上説明したように、
タイプ1、2、3、4、5、6、7のように、幅の違う
スリットの組み合わを適宜選択することで、吸音率のピ
ークの幅を広げることができ、吸音特性を改善できる。
タイプ1、2、3、4、5、6、7のように、幅の違う
スリットの組み合わを適宜選択することで、吸音率のピ
ークの幅を広げることができ、吸音特性を改善できる。
【0034】また、タイプ4、6、7のように、スリッ
ト構造を多数層状に設けることで、組み合わせるスリッ
トの数をより多くでき、吸音率のピークの幅をより広げ
ることができ、吸音特性をより改善できる。また、タイ
プ5、6、7のように、多孔質吸音材であるグラスウー
ルも設けることで、低音域から高音域の幅広い周波数域
にわたり、高い吸音率を有する吸音パネル提供すること
ができる。
ト構造を多数層状に設けることで、組み合わせるスリッ
トの数をより多くでき、吸音率のピークの幅をより広げ
ることができ、吸音特性をより改善できる。また、タイ
プ5、6、7のように、多孔質吸音材であるグラスウー
ルも設けることで、低音域から高音域の幅広い周波数域
にわたり、高い吸音率を有する吸音パネル提供すること
ができる。
【0035】また、タイプ1、2、3、4、5、6、7
は、パネルを薄板鋼板を曲げ加工して構成するもので、
軽量化を図れ、強度を向上できるのみならず、簡単な構
造であるため、製作工数も少なく、容易に製作すること
ができる。また、厚さ100mm以下の簡単な構造で、
63Hz〜250Hzの低音域を吸音できる。さらに、
厚さ100mm以下の薄型のため、室内の壁に使用する
場合には、室内空間を有効に利用できる。
は、パネルを薄板鋼板を曲げ加工して構成するもので、
軽量化を図れ、強度を向上できるのみならず、簡単な構
造であるため、製作工数も少なく、容易に製作すること
ができる。また、厚さ100mm以下の簡単な構造で、
63Hz〜250Hzの低音域を吸音できる。さらに、
厚さ100mm以下の薄型のため、室内の壁に使用する
場合には、室内空間を有効に利用できる。
【0036】また、タイプ1、2、3、4、5、6、7
にわたって裏板1は共通のものが使用されているよう
に、多くのサイズ、構造において、裏板1を共通部材と
し、表板3のみを異なるサイズのものに取り替え取付位
置を調整するだけで、容易に吸音特性を調整できる。す
なわち、問題となる騒音の周波数に合わせた吸音特性の
吸音パネルの設計が可能であるとともに、吸音特性の調
整が可能である。
にわたって裏板1は共通のものが使用されているよう
に、多くのサイズ、構造において、裏板1を共通部材と
し、表板3のみを異なるサイズのものに取り替え取付位
置を調整するだけで、容易に吸音特性を調整できる。す
なわち、問題となる騒音の周波数に合わせた吸音特性の
吸音パネルの設計が可能であるとともに、吸音特性の調
整が可能である。
【0037】このとき、調整は、スリット幅やスリット
間隔B2または2B2の調整を行うだけでよい。すなわ
ちスリットは、騒音の周波数の前後となるような共振周
波数のものを選定するが、スリットのスロート長さL4
は、パネルの厚さL3の約半分と予め設定されているの
で、スリット幅やスリット間隔B2または2B2で共振
周波数を調整することができる。
間隔B2または2B2の調整を行うだけでよい。すなわ
ちスリットは、騒音の周波数の前後となるような共振周
波数のものを選定するが、スリットのスロート長さL4
は、パネルの厚さL3の約半分と予め設定されているの
で、スリット幅やスリット間隔B2または2B2で共振
周波数を調整することができる。
【0038】また、タイプ1、2、3、4では、パネル
を薄板鋼板だけで構成しているため、吸水による吸音特
性の低下がなく、長期の使用に耐える。
を薄板鋼板だけで構成しているため、吸水による吸音特
性の低下がなく、長期の使用に耐える。
【0039】(他の実施形態)以上の実施形態のタイプ
5、6、7に用いられる多孔質吸音材は、グラスウール
であったが、他の実施形態では、ロックウールやポリエ
ステル繊維等でも構わない。
5、6、7に用いられる多孔質吸音材は、グラスウール
であったが、他の実施形態では、ロックウールやポリエ
ステル繊維等でも構わない。
【0040】また、以上の実施形態のタイプ5、6、7
に用いられる多孔質吸音材は、グラスウール一種類のみ
であったが、他の実施形態では、ロックウールやポリエ
ステル繊維等の各種類の多孔質材と組み合わせて使用す
ることも可能である。
に用いられる多孔質吸音材は、グラスウール一種類のみ
であったが、他の実施形態では、ロックウールやポリエ
ステル繊維等の各種類の多孔質材と組み合わせて使用す
ることも可能である。
【0041】また、以上の実施形態では、空洞部分R
は、複数のスリットSについて仕切られてなく連通した
ものであったが、他の実施形態では各スリットS毎に隔
壁で仕切った構造とすることも可能である。この隔壁
は、表板3の中央に予め取り付けておくことができる。
は、複数のスリットSについて仕切られてなく連通した
ものであったが、他の実施形態では各スリットS毎に隔
壁で仕切った構造とすることも可能である。この隔壁
は、表板3の中央に予め取り付けておくことができる。
【0042】また、以上の実施形態では、各スリットS
は幅のみが異なるものであったが、他の実施形態ではス
ロート長さL4も異なるものとしても良い。また、以上
の実施形態では、パネルは薄板鋼板を曲げ加工したもの
であったが、他の実施形態では、他の材料を使用するこ
とができ、例えば、繊維強化セメントを主原料として、
これを押し出し成形により連続的に形成するものであっ
ても良い。
は幅のみが異なるものであったが、他の実施形態ではス
ロート長さL4も異なるものとしても良い。また、以上
の実施形態では、パネルは薄板鋼板を曲げ加工したもの
であったが、他の実施形態では、他の材料を使用するこ
とができ、例えば、繊維強化セメントを主原料として、
これを押し出し成形により連続的に形成するものであっ
ても良い。
【0043】また、以上の実施形態のタイプ4、6、7
では、スリット構造は2層状であったが、他の実施形態
では3層状以上であっても良い。
では、スリット構造は2層状であったが、他の実施形態
では3層状以上であっても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、第1、2、3、
4、または5の発明によれば、更に、異なる幅の複数の
スリットを設けることで吸音率のピークの幅を広げ、あ
るいはピークを複数設けることかでき、吸音特性を改善
できる。第2、3、4、または5の発明によれば、更
に、スリット構造吸音パネルを薄板鋼板を曲げ加工して
構成することにより、重量を軽くでき、強度を向上でき
る。
4、または5の発明によれば、更に、異なる幅の複数の
スリットを設けることで吸音率のピークの幅を広げ、あ
るいはピークを複数設けることかでき、吸音特性を改善
できる。第2、3、4、または5の発明によれば、更
に、スリット構造吸音パネルを薄板鋼板を曲げ加工して
構成することにより、重量を軽くでき、強度を向上でき
る。
【0045】第3、4、または5の発明によれば、更
に、スリット構造を多数層状に設けることで、異なるサ
イズのスリットの数を増やすことができ、吸音率のピー
クの幅をより広くでき、またはピークの数をより増やす
ことが可能となる。
に、スリット構造を多数層状に設けることで、異なるサ
イズのスリットの数を増やすことができ、吸音率のピー
クの幅をより広くでき、またはピークの数をより増やす
ことが可能となる。
【0046】第4、または5の発明によれば、更に、多
孔質吸音材の働きにより高音域での吸音率を高めること
ができ、全体として低音域のみならず高音域での吸収率
も向上できる。
孔質吸音材の働きにより高音域での吸音率を高めること
ができ、全体として低音域のみならず高音域での吸収率
も向上できる。
【0047】第5の発明によれば、更に、裏板と複数の
表板によってパネルを構成することができ、表板の取付
位置を調整することでスリット幅を容易に調整でき、吸
音率のピークの幅や数を容易に調整できる。特に、音源
の周波数に応じてスリットの幅を変えることで、吸音特
性を容易に調整できる。
表板によってパネルを構成することができ、表板の取付
位置を調整することでスリット幅を容易に調整でき、吸
音率のピークの幅や数を容易に調整できる。特に、音源
の周波数に応じてスリットの幅を変えることで、吸音特
性を容易に調整できる。
【図1】 この発明のスリット構造吸音パネルの一実施
形態を示す、タイプ1の吸音パネルを示すもので(A)
は正面図、(B)は底面図、(C)は側面図、(D)は
(A)のD−D断面図である。
形態を示す、タイプ1の吸音パネルを示すもので(A)
は正面図、(B)は底面図、(C)は側面図、(D)は
(A)のD−D断面図である。
【図2】(A)はタイプ2の吸音パネルを示すもので図
1(D)に対応する図、(B)はタイプ3の吸音パネル
を示すもので図1(D)に対応する図である。
1(D)に対応する図、(B)はタイプ3の吸音パネル
を示すもので図1(D)に対応する図である。
【図3】 タイプ4の吸音パネルを示すもので(A)は
正面図、(B)は底面図、(C)は側面図、(D)は
(A)のD−D断面図である。
正面図、(B)は底面図、(C)は側面図、(D)は
(A)のD−D断面図である。
【図4】(A)はタイプ5の吸音パネルを示すもので図
3(D)に対応する断面図、(B)はタイプ6の吸音パ
ネルを示すもので図3(D)に対応する断面図、(C)
はタイプ7の吸音パネルを示すもので図3(D)に対応
する断面図、(D)はタイプ8の吸音パネルを示すもの
で図3(D)に対応する断面図である。
3(D)に対応する断面図、(B)はタイプ6の吸音パ
ネルを示すもので図3(D)に対応する断面図、(C)
はタイプ7の吸音パネルを示すもので図3(D)に対応
する断面図、(D)はタイプ8の吸音パネルを示すもの
で図3(D)に対応する断面図である。
【図5】 タイプ1〜タイプ4の吸音パネルの吸音特性
を示す図である。
を示す図である。
【図6】 タイプ5〜タイプ8の吸音パネルの吸音特性
を示す図である。
を示す図である。
【図7】 従来の多孔質型吸音材を示すもので、(A)
は吸音特性の図、(B)は概略断面図である。
は吸音特性の図、(B)は概略断面図である。
【図8】 従来の共鳴器型吸音材を示すもので(A)は
吸音特性の図、(B)は概略断面図、(C)はホルムヘ
ルツの共鳴理論の式、(D)は二次元の波動方程式であ
る。
吸音特性の図、(B)は概略断面図、(C)はホルムヘ
ルツの共鳴理論の式、(D)は二次元の波動方程式であ
る。
1 裏板 3 表板 5 端部材 7 小さなコの字
部分 9、11、13 端辺 15 ボルト S(S1〜S3、1S1〜1S5、2S1〜2S6)
スリット G グラスウール
部分 9、11、13 端辺 15 ボルト S(S1〜S3、1S1〜1S5、2S1〜2S6)
スリット G グラスウール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 潤一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 高垣 英明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 小間 憲彦 埼玉県熊谷市大字三ケ尻6100番地 日本鋼 管ライトスチール株式会社内 (72)発明者 田尻 英樹 埼玉県熊谷市大字三ケ尻6100番地 日本鋼 管ライトスチール株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DF05 DF13 FA06 GA48 HA05 HA31 HA32 HB02 5D061 AA16 AA25 BB03 BB04 BB37 CC04 DD01 DD06
Claims (5)
- 【請求項1】 パネルの内部に形成された空洞部分に連
通するスリットが表面に開口したスリット構造を有する
吸音パネルにおいて、一枚のパネルに異なる幅の複数の
スリットを設けたことを特徴とするスリット構造吸音パ
ネル。 - 【請求項2】 前記パネルが薄板鋼板を曲げ加工して構
成したことを特徴とする請求項1に記載のスリット構造
吸音パネル。 - 【請求項3】 前記スリット構造を多数層状に設けたこ
とを特徴とする請求項1または2に記載のスリット構造
吸音パネル。 - 【請求項4】 多孔質吸音材を前記空洞部分または表面
に設けたことを特徴とする請求項1、2または3に記載
のスリット構造吸音パネル。 - 【請求項5】 前記パネルは、コの字の両端が更に各々
コの字に屈曲した断面を有する裏板と、コの字断面を有
し前記裏板のコの字の開放部分に対向して取り付けられ
る複数の表板とからなり、隣接する表板同士、または表
板と裏板との隙間によってスリットを形成し、前記取付
位置を調整することで前記スリットの幅を調整できる構
造を有することを特徴とする請求項1、2、3、または
4に記載のスリット構造吸音パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10327692A JP2000148158A (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | スリット構造吸音パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10327692A JP2000148158A (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | スリット構造吸音パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000148158A true JP2000148158A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18201920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10327692A Pending JP2000148158A (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | スリット構造吸音パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000148158A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004042735A (ja) * | 2002-07-10 | 2004-02-12 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車両用スカート体 |
JP2006177112A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Daiwa House Ind Co Ltd | 中空二重遮音壁の構造 |
JP2015227939A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 一壽 藤本 | 共鳴器型吸音器 |
JP2021005068A (ja) * | 2019-06-26 | 2021-01-14 | 清水建設株式会社 | 共鳴器の製造方法 |
CN114446271A (zh) * | 2021-10-20 | 2022-05-06 | 西安交通大学 | 一种具有宽带吸声性能的亚波长多狭缝吸声超结构 |
-
1998
- 1998-11-18 JP JP10327692A patent/JP2000148158A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004042735A (ja) * | 2002-07-10 | 2004-02-12 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車両用スカート体 |
JP2006177112A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Daiwa House Ind Co Ltd | 中空二重遮音壁の構造 |
JP2015227939A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 一壽 藤本 | 共鳴器型吸音器 |
JP2021005068A (ja) * | 2019-06-26 | 2021-01-14 | 清水建設株式会社 | 共鳴器の製造方法 |
JP7349884B2 (ja) | 2019-06-26 | 2023-09-25 | 清水建設株式会社 | 共鳴器の製造方法 |
CN114446271A (zh) * | 2021-10-20 | 2022-05-06 | 西安交通大学 | 一种具有宽带吸声性能的亚波长多狭缝吸声超结构 |
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