JP2953989B2 - 吸音パネル - Google Patents

吸音パネル

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JP2953989B2
JP2953989B2 JP11095695A JP11095695A JP2953989B2 JP 2953989 B2 JP2953989 B2 JP 2953989B2 JP 11095695 A JP11095695 A JP 11095695A JP 11095695 A JP11095695 A JP 11095695A JP 2953989 B2 JP2953989 B2 JP 2953989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁、高架道路橋等の
高架構造物の下部、或いは堀割や半地下道路の側面、高
速道路、又は一般ビルの壁面や地下道の天井面等に、主
として美粧化と吸音用として取付けられる吸音パネルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸音パネルとしては図1
0に示される如く、パネル枠aの表面側に多数の透孔b
を有する平坦な孔開き板やエキスパンドメタル等の表面
板cが取付けられると共に裏面側に遮音板dが取付けら
れ、パネル枠a内にグラスウール等の吸音材eが内蔵さ
れたものであり、この吸音パネルfを構造物に設置する
ことにより、周辺の騒音が表面板cの透孔bより吸音パ
ネルf内に入射され、吸音材eにより吸音されるように
なされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来の吸音パネルfにあっては、表面板cに平坦な板
を使用しているため、表面板cに垂直な方向から入射し
てくる音は、その透孔bから吸音パネルf内にそのまま
入射し、内蔵された吸音材eにより吸音されるものの、
斜め方向から入射してくる音は、吸音パネルf内にうま
く入射されず、ほとんどは表面板cで反射して四方に拡
散されるため、十分な吸音性を期待することができなか
った。また表面板cが、構造材としての孔開き板やエキ
スパンドメタル等がそのまま用いられて外観に露出され
ているため、美観に欠け、美粧化に対しても好ましいも
のではなかった。
【0004】そこで本発明は上記の如き問題を解決し、
優れた美粧効果と吸音効果とを有する吸音パネルを提供
せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわちこの
発明に係る吸音パネルは、枠材を枠組みしてパネル枠を
形成し、該パネル枠の表面側に複数の化粧ルーバーが適
宜間隔をおいて取付けられ、パネル枠内に吸音材を内蔵
させ、パネル枠の裏面側に遮音板が取付けられたことを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】この発明による防音パネルによれば、パネル枠
の表面側に化粧ルーバーが適宜間隔をおいて取付けられ
ているので、垂直な方向から入射してくる音は、その化
粧ルーバーの間から防音パネルの内部にそのまま入射さ
れ、また斜め方向から入射してくる音は、一部は反射し
て拡散されるものの、他は化粧ルーバー相互間で反射を
繰り返しつつ誘導されてこれまた吸音パネルの内部に入
射される。従ってあらゆる方向からの音が吸音パネルの
内部に入射され、内蔵された吸音材により吸音されるた
め、優れた吸音効果が期待される。また前記化粧ルーバ
ーが模様となって外観に現れるため、美粧効果にも優
れ、さらに本発明吸音パネルを複数個連接して設置して
も、相隣る吸音パネル同志が一体的に連続した感を呈
し、これまた美粧効果に優れる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照
し、具体的に説明する。
【0008】まず図1は吸音パネルの一例を示す斜視
図、図2はその断面図、図3は化粧ルーバーの各種例
示す断面図、図4は化粧ルーバーの他の例を示す斜視図
である。図1〜4において、11は長さ方向に開口溝1
2を有する枠材であって、該枠材11が開口溝12を内
側にして矩形状に枠組みされてパネル枠1が形成され、
そのパネル枠1の表面側に、断面がほぼ台形中空状の化
粧ルーバー2が適宜間隔をおいて複数個、その両端部が
相対向する枠材11の表面にそれぞれ係止されて、取付
けられている。そしてパネル枠1の内部には吸音材3
が、その周縁部を枠材11の前記開口溝12に挿入され
て、内蔵されている。
【0009】前記枠材11や化粧ルーバー2は、一般に
はアルミニウムの異形押出しや亜鉛鋼板の曲げ加工等か
らなる長尺体により作成されるが、材質、作成手段につ
いては特に限定されるものではなく、例えば合成樹脂を
成型することにより作成されていてもよい。なお化粧ル
ーバー2の形状も、本例に限定されるものではなく、例
えは図3の(イ)に示される如き円形状、(ロ)の如き
長半円状、(ハ)の如き分銅形状、(ニ)の如き矢羽根
形状等であってもよく、そしてそれらは中空であっても
よいし、中実であってもよい。
【0010】また化粧ルーバー2を形成する材質は吸音
性を具備しないものであってもよいが、例えばアルミニ
ウム繊維等からなる吸音性を具備した吸音板から形成す
れば、化粧ルーバー2からも音が吸音されるため、吸音
効果が一層高まり、好ましい。なお化粧ルーバー2を吸
音板から形成する場合、図4の如く底部を長手方向に開
口21しておけば、化粧ルーバー2の内部に入射した音
が開口21より吸音材3に入射されて、吸音材3でも吸
音され、さらに吸音効果が高まるため好ましい。
【0011】また前記吸音材3は、一般にはグラスウー
ルやロックウール等の繊維体が用いられるが、ポリウレ
タンフオーム等の多孔質体、セラミック等の粉末焼結体
等であってもよく、特に限定されるものではない。なお
繊維体を吸音材3に用いる場合は、繊維体が飛散しない
ように、本例の如く、通常これらの繊維体は保護フイル
ム31やガラスクロス等で覆われた状態で内蔵される。
【0012】次に図5は、一例として示した上記吸音パ
ネルについて、防音効果を確認するために、斜め方向か
ら入射してくる音に対する吸音性能を測定したその実験
結果を示している。
【0013】すなわち図6の如く、高架道路の橋体4下
部に上記吸音パネルPを設置し、音源5からの音を、フ
エンス41を隔てた受音点6で受音し、その受音点6で
の音圧レベルを測定し、その結果が図5に示されてい
る。また比較例として図10の如き表面に平坦な表面板
cを取付けた従来の吸音パネルfを同様に設置した場合
も測定し、その結果を併せて図5に示されている。なお
図5において、○は従来の吸音パネルfの場合を示し、
●は上記吸音パネルPの場合を示している。
【0014】図5に示される如く、上記吸音パネルP
は、従来の吸音パネルfに較べて、ほぼ全ての中心周波
数領域において、優れた防音効果を示していることが確
認される。
【0015】次に図7は、本発明吸音パネルの一実施例
を示す断面図であって、図1〜2の吸音パネルと較べる
と、パネル枠1の裏面側に遮音板7が取付けられ、遮音
板7と吸音材3との間に吸音材3を固定する押さえ材7
1が設けられている点が異なるだけである。この実施例
は、パネル枠1の裏面側に遮音板7が設けられているの
で、吸音パネルPの内部に入射された音が裏面側から洩
れることがなく、また遮音板7をグレーテイング等の作
業荷重に耐える板にすれば、高架構造物の桁裏面に使用
した場合、これら躯体のメンテナンスが簡単に行えるの
で好ましい。
【0016】次に図8は、本発明吸音パネルの他の実施
例を示す断面図であって、前記図1〜2の吸音パネル
較べると、パネル枠1の裏面側に遮音板7が設けられて
いると共に、パネル枠1を構成する枠材11において、
少なくとも相対向する一対の枠材11の裏面には、取付
ボルト8の頭部が摺動可能な案内溝13が長手方向に形
成され、構造物への取付けに際して、ボルト孔の位置合
わせがしやすくなされている。なおこの実施例では、遮
音板7は、枠材11の内側面に形成した取付溝14に縁
部が挿入されて取付けられている。
【0017】さらに図9は、図7に示された本発明吸音
パネルを高架道路の橋体下部に設置した例を示す概略断
面図であって、橋体4下部に配設されたI形鉄骨材42
の下部に吊り支持具43を取付け、この吊り支持具43
に取り付けられた下地材44に本発明吸音パネルPが取
付けられ、本発明吸音パネルPが橋体4下部を覆うよう
になされている。
【0018】このように高架道路の橋体4下部に本発明
吸音パネルPを取付けることにより、橋体4下部を通行
する車両等の走行音、警笛音、振動音等の騒音が本発明
吸音パネルPに吸収され、近隣への騒音公害が阻止され
る。
【0019】
【発明の効果】この発明による防音パネルによれば、化
粧ルーバーや吸音材がバラバラではなく、パネル枠に一
体化されているため、構造体への取付けが容易であり、
またパネル枠の表面側に適宜間隔をおいて取付けられた
複数の化粧ルーバーにより、垂直な方向から入射してく
る音は、その化粧ルーバーの間から防音パネルの内部に
そのまま入射され、また斜め方向から入射してくる音
は、一部は反射して拡散されるものの、他は化粧ルーバ
ー相互間で反射を繰り返しつつ誘導されてこれまた吸音
パネルの内部に入射され、従ってあらゆる方向からの音
が吸音パネルの内部に入射され、内蔵された吸音材によ
り吸音されるため、優れた吸音効果が期待される。さら
にパネル枠の裏面側に遮音板が設けられているので、吸
音パネルの内 部に入射された音が裏面側から洩れること
がなく、また遮音板をグレーテイング等の作業荷重に耐
える板にすれば、高架構造物の桁裏面に使用した場合、
これら躯体のメンテナンスが簡単に行える。
【0020】また構造体等に設置されると、前記化粧ル
ーバーが模様となって外観に現れるため、美粧効果にも
優れ、さらに本発明吸音パネルを複数個連接して設置し
ても、相隣る吸音パネル同志が一体的に連続した感を呈
し、これまた美粧効果に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音パネルの一例を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】(イ)〜(ニ)は化粧ルーバーの各種例を示す
断面図である。
【図4】化粧ルーバーの他の例を示す斜視図である。
【図5】音パネルの吸音性能を測定したその実験結果
を示すグラフである。
【図6】図5の実験結果の測定方法を示す説明図であ
る。
【図7】本発明吸音パネルの実施例を示す断面図であ
る。
【図8】本発明吸音パネルの他の実施例を示す断面図で
ある。
【図9】図7に示された本発明吸音パネルを高架道路の
橋体下部に設置した例を示す概略断面図である。
【図10】従来の吸音パネルの例を示す斜視図である。
【符号の説明】
音パネル 1 パネル枠 11 枠材 12 開口溝 13 案内溝 14 取付溝 2 化粧ルーバー 21 開口 3 吸音材 31 保護フイルム 4 橋体 5 音源 6 受音点 7 遮音板 71 押え板 8 取付ボルト

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠材を枠組みしてパネル枠を形成し、該
    パネル枠の表面側に複数の化粧ルーバーが適宜間隔をお
    いて取付けられ、パネル枠内に吸音材を内蔵させ、パネ
    ル枠の裏面側に遮音板が取付けられたことを特徴とする
    吸音パネル。
  2. 【請求項2】 枠材を枠組みしてパネル枠を形成し、該
    パネル枠の表面側に複数の化粧ルーバーが適宜間隔をお
    いて取付けられ、パネル枠内に吸音材を内蔵させ、前記
    化粧ルーバーが吸音板からなり、パネル枠の裏面側に遮
    音板が取付けられたことを特徴とする吸音パネル。
  3. 【請求項3】 パネル枠を構成する前記枠材において、
    少なくとも相対向する一対の枠材の裏面には、取付ボル
    トの頭部が摺動可能な案内溝が形成されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の吸音パネル。
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