JPH11107225A - 吸音パネル - Google Patents

吸音パネル

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JPH11107225A
JPH11107225A JP26693597A JP26693597A JPH11107225A JP H11107225 A JPH11107225 A JP H11107225A JP 26693597 A JP26693597 A JP 26693597A JP 26693597 A JP26693597 A JP 26693597A JP H11107225 A JPH11107225 A JP H11107225A
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JP
Japan
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panel
sound
sound absorbing
opening
chambers
Prior art date
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Application number
JP26693597A
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English (en)
Inventor
Masami Shimada
正美 島田
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Unipres Corp
Original Assignee
Unipres Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸音材を介在させることなく、常に安定して
騒音周波数域の吸音率が良く、安価な吸音パネルを提供
する。 【解決手段】 本発明の吸音パネル20において、パネ
ル本体21は、一方向が開放され適宜な深さを有するほ
ぼ長方形の箱体22又は複数の室26aに仕切ったほぼ
長方形の箱体24をそれぞれ覆う所定の厚さの前面パネ
ル23,25を形成させると共に、この前面パネル2
3,25には、各箱体22及び各室26a毎の開孔率が
異なるように各種の開孔23a,25aを形成させ、各
箱体22及び各室26aの騒音周波数の吸収域がそれぞ
れ異なるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の共鳴室を
設けてパネル状に組み付け吸音させる吸音パネルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、例えば特
開平8ー302624号公報に記載の図4に示すような
ものがある。
【0003】11は長さ方向に開孔溝12を有する枠材
であって、この枠材11が開口溝12を内側にして長方
形状に枠組みされてパネル本体1が形成され、そのパネ
ル本体1の表面側に、断面がほぼ台形中空状の化粧ルー
バー2が適宜な間隔をおいて複数個、その両端部が対向
する枠材11の表面にそれぞれ係止されて、取付られて
いる。
【0004】そして、パネル本体1の内部には吸音材3
が、その周縁部を枠材11の前記開口溝12に挿入され
て、内蔵されている。
【0005】なお、吸音材3は、一般にはガラスウール
やロックウール等の繊維体が用いられるので、この繊維
体は保護フィルム31やガラスクロスで覆われた状態で
内蔵される。
【0006】そして、図4(c)に示すように、高架道
路の橋体4下部に吸音パネルPを設置し、音源からの音
を受音させたものである。その結果を図4(d)に示し
ており、周波数0.25〜4kHzの間で40〜60%
の吸音率を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、最も吸音の要求される騒音
域の周波数 数百〜2000Hz の間で、平均値で約5
0%であり吸音率が低い上に、吸音材3が吸水したり粉
塵等で汚れたりすると吸音率が大きく変動するという課
題を有していた。
【0008】また、吸水や粉塵から護るために保護フィ
ルム31で覆うと吸音率が低下し、その上にコスト高に
なるという課題も有していた。
【0009】そこで、この発明は、吸音材を介在させる
ことなく、常に安定して騒音周波数域の吸音率が良く、
安価な吸音パネルを提供することを目的にしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載された発明は、枠材を枠組みして
パネル本体を形成し、該パネル本体内に吸音材を内蔵さ
せて吸音させる吸音パネルにおいて、前記パネル本体
は、一方向が開放され適宜な深さを有するほぼ長方形の
箱体又は複数の室に仕切ったほぼ長方形の箱体をそれぞ
れ覆う所定の厚さの前面パネルを形成させると共に、該
前面パネルには、各箱体及び各室毎の開孔率が異なるよ
うに各種の開孔を形成させ、前記各箱体及び各室の騒音
周波数の吸収域がそれぞれ異なるようにしたことを特徴
としている。
【0011】このようなものにあっては、各箱体及び各
室によって、1種類では得られない幅広い周波数域を吸
収させることができるようになる。
【0012】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載の吸音パネルにおいて、前記各箱体及び各室が騒音
周波数の吸収域を分担して吸収できるように、所定の位
置に配設しパネル状に装着させたことを特徴としてい
る。
【0013】このようなものにあっては、高速道路のよ
うに各種の乗り物がそれぞれ異なる周波数の騒音を出し
ても対処できる。また、場所によっては特に多い騒音周
波数域に合わせることのもできる。
【0014】請求項3に記載された発明は、請求項1に
記載の吸音パネルにおいて、前記開孔は円状又は多角状
に形成させると共に、前記開孔の周縁部には適宜な高さ
のフランジ部を形成させたことを特徴としている。
【0015】このようなものにあっては、設けたフラン
ジ部の高さが前面パネルを厚くしたのと同様に共鳴周波
数を低くする方向に働く。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の吸音パネ
ルの実施の形態を示し、図1はパネル本体を模式的に示
した断面図、図2は吸音パネルの斜視図である。
【0017】図1において、21(21A)はパネル本
体、22(24)は箱体、23(25)は前面パネル
で、23a(25a)は前面パネルに設けた開孔であ
る。
【0018】この図1の共鳴周波数(fn)は、
【数1】 但し、 l=d+1.57α c:音速 D:アウタとインナカバーとの間隔 d:インナカバーの開孔周縁厚さ α:開孔の半径 S1:カバーの内面積 S2:開孔総面積 S2/S1:開孔率 上記(1)式となることが知られており、図1と同様の
構成でパネル本体21を製作すれば、D,d,S2/S1
を適切に選定することにより、共鳴せず逆に吸音する
吸音パネルを形成することができる。
【0019】図2において、21,21Aはどちらもパ
ネル本体を示しており、21はほぼ長方形の箱体に各種
の開孔23aを設けて開孔率を異なるようにした前面パ
ネル23を装着させたものである。この実施の形態で
は、図2中の(a)、(b)に示すように、4種類の開
孔23aを設け4種類の異なる開孔率としたパネル本体
21が四段に重ねるように装着されたものである。
【0020】また、21Aはほぼ長方形の箱体で、図2
(c)に示すように、二本の仕切り26を入れ三つの室
26aを設けたものである。この三つの室26aの前面
パネル25は、それぞれ異なった開孔25aを設け、開
孔率も異なるようにしてパネル本体21Aを形成させた
ものである。
【0021】なお、前面パネル25の総開孔面積を同じ
にし、箱体24内の仕切り26を動かして各室26aの
大きさが異なるようにすることで、開孔率に変化を持た
せてもよい。
【0022】また、この前面パネル23,25の製作は
プレス成形型等で成形され、フランジ部はバーリング型
を、開孔23a,25aはピアシング型を部分的に組み
替えることにより自由に、高さや開孔数を選定すること
ができる。従って、各種の前面パネル23,25を製作
しても金型数が少なく製作工数の低減が図れる。
【0023】以上の構成により形成されたパネル本体2
1,21Aの機能について図3に基づいて説明する。
【0024】図3に示すように、繊維体27aを介在さ
せフランジ部23b,25bを有するパネル本体21A
において、 ●各種の孔形状と吸音率との関係において、 ・孔形状は、円形でも多角形でも開孔率が同じであれば
吸音率の差は少ない。
【0025】●開孔率、フランジ部高さと吸音率の関係
において、 ・開孔率を「小」にすると吸音率が低周波数側に、
「大」にすると高周波数側に移行する。
【0026】・フランジ部の高さが「中」以上に高くな
ると吸音率が低周波数側に移行する。
【0027】そして、この実施の形態の結果としては、 ・開孔率「小」のaは、1.5kHzと低周波数側に吸
音のピーク値があり、 しかも吸音率は90%と高
い。
【0028】・開孔率「中」のb,cは、1.8kHz
の吸音のピーク値を示し、吸音率は80%と高く、しか
も吸音幅が広い。
【0029】・開孔率「大」のdは、2.9kHzと高
周波数側に吸音のピーク値があり、 しかも吸音率
は95%と高い上に、吸音幅が広い。
【0030】の結果を示している。さらに、 ・開孔にフランジ部を設けることなく開孔率「中」のe
は、孔形状と関係なく2.3kHzにピーク値があり、
しかも吸音率は90%と高い。
【0031】このように、前式(1)から導き出せる、
箱体のパネル厚(d)、開孔率(S2/S1)、箱体の深
さ(D)を選定させることにより形成したパネル本体2
1,21Aをパネル状に装着させ、a,b,c,d,e
の吸収域を分担させて、広い周波数の吸音を発揮する吸
音パネルが形成される。
【0032】
【実施例】マイクロホン法で実験した結果、図3に示す
パネル本体21,21Aの各数値は、次の通り(図1参
照)である。
【0033】 ・箱体の深さ(D): 100mm ・前面パネルの板厚: 1.0mm ・フランジ部高さ(d): 2.0mm ・開孔率(S2/S1): 1.9%
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、騒音周波数の
吸収域は、前面パネルのフランジ部高さ、開孔率及び箱
体の深さとを選定することにより、策定することができ
るようになった。
【0035】しかも、策定して各種のパネル本体を製作
し、騒音周波数の吸収域を分担して吸収させるので、従
来にない広域の周波数を高吸音率で吸収でき、高速道路
のように各種の乗り物がハイスピードで通行し、幅広い
騒音周波数の出る場所でも吸音効果が大きい。
【0036】さらに、吸湿や粉塵に吸音率が影響される
吸音材を介在させないことで、吸音効果が安定すると同
時に、コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のパネル本体を模式的に示
した断面図である。
【図2】(a)は、同実施の形態の吸音パネルの一例を
示す斜視図である。(b)は、図2(a)のXーX線に
沿った断面図である。(c)は、図2(a)のYーY線
に沿った断面図である。
【図3】同実施の形態の各種パネル本体の周波数と吸音
率との関係を示す状態図である。
【図4】(a)は、従来例を示す吸音パネルの斜視図で
ある。(b)は、図(a)の要部断面図である。(c)
は、図4(a)の吸音パネルの装着状態を示す説明図で
ある。(d)は、図4(a)の吸音パネルの周波数と吸
音率との関係を示す状態図である。
【符号の説明】
20…吸音パネル 21,21A…パネル本体 22,24…箱体 23,25…前面パネル 23a,25a…開孔 26a…室
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】この図1の共鳴周波数(fn)は、
【数1】 但し、 l=d+1.57α c:音速 D:アウタとインナカバーとの間隔 d:インナカバーの開孔周縁厚さ α:開孔の半径 S1:カバーの内面積 S2:開孔総面積 S2/S1:開孔率 上記(1)式となることが知られており、図1と同様の
構成でパネル本体21を製作すれば、D,d,S2/S1
を適切に選定することにより、共鳴させて吸音させ
吸音パネルを形成することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠材を枠組みしてパネル本体を形成し、
    該パネル本体内に吸音材を内蔵させて吸音させる吸音パ
    ネルにおいて、 前記パネル本体は、一方向が開放され適宜な深さを有す
    るほぼ長方形の箱体又は複数の室に仕切ったほぼ長方形
    の箱体をそれぞれ覆う所定の厚さの前面パネルを形成さ
    せると共に、 該前面パネルには、各箱体及び各室毎の開孔率が異なる
    ように各種の開孔を形成させ、前記各箱体及び各室の騒
    音周波数の吸収域がそれぞれ異なるようにしたことを特
    徴とする吸音パネル。
  2. 【請求項2】 前記各箱体及び各室が騒音周波数の吸収
    域を分担して吸収できるように、所定の位置に配設しパ
    ネル状に装着させたことを特徴とする請求項1に記載の
    吸音パネル。
  3. 【請求項3】 前記開孔は円状又は多角状に形成させる
    と共に、前記開孔の周縁部には適宜な高さのフランジ部
    を形成させたことを特徴とする請求項1に記載の吸音パ
    ネル。
JP26693597A 1997-09-30 1997-09-30 吸音パネル Pending JPH11107225A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020071526A (ko) * 2001-03-07 2002-09-13 천동기업주식회사 흡음패널조립체
JP2010229737A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Kobe Steel Ltd 吸音構造体
CN104695291A (zh) * 2013-12-06 2015-06-10 淄博北辰环保科技有限公司 铁路路基用轨道吸声板
CN106120484A (zh) * 2016-08-17 2016-11-16 柳州汉西鸣建材发展有限公司 一种轨道吸音板及其安装施工方法

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