JPH07166125A - プレス成形性及び耐食性にすぐれる樹脂塗装アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法 - Google Patents

プレス成形性及び耐食性にすぐれる樹脂塗装アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法

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JPH07166125A
JPH07166125A JP31184393A JP31184393A JPH07166125A JP H07166125 A JPH07166125 A JP H07166125A JP 31184393 A JP31184393 A JP 31184393A JP 31184393 A JP31184393 A JP 31184393A JP H07166125 A JPH07166125 A JP H07166125A
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polyethylene wax
aluminum
wax particles
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Kenji Miki
賢二 三木
Tadashige Nakamoto
忠繁 中元
Hirohiko Sakai
裕彦 堺
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】潤滑性にすぐれて、強加工のプレス成形が可能
である裸及び塗装後耐食性にすぐれる樹脂塗装アルミニ
ウム材及びその製造方法を提供することにある。 【構成】本発明によるプレス成形性及び耐食性にすぐれ
る樹脂塗装アルミニウム材は、ポリエステル系樹脂にイ
ソシアネート系、メラミン系又はエポキシ系硬化剤を1.
0〜20重量%配合してなる樹脂を主体として、ポリエ
チレン系ワックス粒子を0.2〜20重量%含有する複合
樹脂被膜が付着量0.1〜5g/m2にてアルミニウム材の
表面に形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、家庭電気製
品、建材等に用いられるプレス成形性及び耐食性、特
に、裸及び塗装後耐食性にすぐれる樹脂塗装アルミニウ
ム又はアルミニウム合金材に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム又はアルミニウム合金材
(以下、単に、アルミニウム材という。)は軽量で、し
かも、すぐれた耐食性と意匠性を有しており、更に、比
強度が高いという特徴を有していることから、家庭電気
製品や建材等の幅広い分野で用いられている。また、最
近では、自動車分野においても、公害防止や省資源の観
点から、車体の軽量化、延いては燃費の向上を目的とし
て、フード、フェンダー等のパネル材にもアルミニウム
材が利用される機会が増えてきている。
【0003】このような分野においては、アルミニウム
材にプレス成形等の成形加工が施されることが多いが、
アルミニウム材は表面摩擦係数が大きく、塑性変形挙動
が冷延鋼板や表面処理鋼板とはかなり異なっている。そ
こで、アルミニウム材をプレス加工する際には、従来、
その加工性を良好にするため、アルミニウム材の表面に
プレス油が塗布される。しかし、このようにブレス油を
塗布した場合には、プレス加工時にプレス油が飛散し
て、作業環境を悪化させ、或いは公害問題を引き起こ
し、更には、プレス加工後に脱脂工程を必要とする等の
問題がある。
【0004】また、厳しい加工条件でプレス成形を行う
場合には、一般の低粘度のプレス油では、変形抵抗力が
増大して、強度不足による割れを起こすことがある。但
し、このような割れの発生は、粘度の高い固形潤滑剤等
を用いることによって回避できることが確認されてい
る。
【0005】ところで、アルミニウム材は、プレス後に
そのままにて用いられる場合と、意匠性及び耐食性向上
のために塗装して用いられる場合とがある。ここに、前
者の場合には、表面に油が付着した状態で製品に組み込
んだときには、油による他の部品の汚れが問題になり、
後者の場合には、塗膜の密着性を向上させるために、塗
装前処理として、化成処理によって緻密なリン酸塩被膜
を形成させておく必要があり、そのためには、プレス成
形工程で用いた潤滑剤を表面から完全に除去することが
必要である。しかし、前記高粘性固体潤滑剤を用いてプ
レス成形を行った場合には、プレス成形品の表面に付着
した固体潤滑剤を除去することが非常に困難であって、
通常の洗浄方法によっては完全に除去することができ
ず、より洗浄力の高い脱脂剤を用いた入念な洗浄が必要
とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のアル
ミニウム材における上述した問題を解決するためになさ
れたものであって、潤滑性にすぐれて、強加工のプレス
成形が可能である裸及び塗装後耐食性にすぐれる樹脂塗
装アルミニウム材及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるプレス成形
性及び耐食性にすぐれる樹脂塗装アルミニウム材は、ポ
リエステル系樹脂にイソシアネート系、メラミン系又は
エポキシ系硬化剤を1.0〜20重量%配合してなる樹脂
を主体として、ポリエチレン系ワックス粒子を0.2〜2
0重量%含有する複合樹脂被膜が付着量0.1〜5g/m2
にてアルミニウム材の表面に形成されていることを特徴
とする。
【0008】本発明によるこのような樹脂塗装アルミニ
ウム材は、好ましくは、本発明に従って、ポリエステル
系樹脂にイソシアネート系、メラミン系又はエポキシ系
硬化剤とポリエチレン系ワックス粒子を配合してなるコ
ーティング剤をアルミニウム又はアルミニウム合金材に
塗布し、上記ポリエチレン系ワックス粒子の軟化点より
も低い温度で乾燥させて、ポリエステル系樹脂に上記硬
化剤を1.0〜20重量%含有してなる樹脂を主体とし
て、上記ポリエチレン系ワックス粒子を0.2〜20重量
%含有する複合樹脂被膜を付着量0.1〜5g/m2にて上
記アルミニウム又はアルミニウム合金材の表面に形成す
ることによって得ることができる。
【0009】本発明による樹脂塗装アルミニウム材によ
れば、樹脂被膜における主たる樹脂成分としてポリエス
テル系樹脂が用いられる。このようなポリエステル系樹
脂は、既によく知られているように、多塩基酸と多価ア
ルコールとの縮合反応によって得られるものであっで、
本発明において、特に限定されるものではない。上記多
塩基酸としては、例えば、無水フタル酸、テレフタル
酸、テトラクロル無水フタル酸、コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、アゼライン酸、トリメリット酸無水
物、ロジン無水マレイン酸等が用いられ、多価アルコー
ルとしては、エチレングリコール、グリセリン、ネオペ
ンチルグリコール、ペンタエリスリット、ソルビトー
ル、グリセリンモノアリル等が用いられる。
【0010】本発明においては、上記ポリエステル系樹
脂として、種々の市販品を好適に用いることができ、そ
のような市販品として、例えば、バイロン23CS、バ
イロン29CS、バイロン29XS、バイロン20S
S、バイロン29SS(いずれも東洋紡績(株)製)等
を挙げることができる。
【0011】本発明による樹脂塗装アルミニウム材によ
れば、樹脂被膜は、上記ポリエステル系樹脂と共に、イ
ソシアネート系、メラミン系又はエポキシ系の硬化剤に
よって形成される。このように、樹脂被膜の形成のため
に、ポリエステル系樹脂と共に、これら硬化剤を用いる
ことによって、目的とする被膜強度を有し、強加工のプ
レス成形における金型の温度上昇及び摺動面の極圧に対
して、擦り疵や黒変化が抑制され、更に、裸及び塗装後
耐食性にすぐれる樹脂塗装アルミニウム材を得ることが
できる。
【0012】ポリエステル系樹脂の硬化剤としては、イ
ソシアネート系、メラミン系及びエポキシ系硬化剤以外
にも、スチレン系等の硬化剤も知られているが、イソシ
アネート系、メラミン系及びエポキシ系硬化剤以外のそ
れらを硬化剤として用いるときは、形成された被膜の硬
度が高くなり、伸びが減少する結果、加工時のアルミニ
ウム材の変形に樹脂が追従できず、被膜が剥離する。
【0013】本発明においては、前記硬化剤としては、
ポリエステル系樹脂との相溶性がよく、しかも、ボリエ
チレンワックスの軟化点以下にてポリエステル系樹脂を
架橋させることができ、更に、液安定性のよいものが好
ましく用いられる。このような硬化剤としては、例え
ば、イソシアネート系では、ミリオネートN、コロネー
トT、コロネートHL、コロネート2030、スプラセ
ック3340、ダルトセック1350、ダルトセック2
170、ダルトセック2280、(日本ポリウレタン工
業(株)製)等、メラミン系では、ニカラックMS−1
1、ニカラックMS21(三和ケミカル製)、スーパー
ベッカミンL−105−60、スーパーベッカミンJ−
820−60(大日本インキ化学工業(株)製)、エポ
キシ系では、ハードナーHY951、ハードナーHY9
57(日本チバガイキー社製)、スミキュアーDTA、
スミキュアーTTA(住友化学工業(株)製)等を挙げ
ることができる。
【0014】これらの硬化剤は、通常、樹脂成分中、1.
0〜20重量%の範囲にて用いられる。樹脂成分におい
て、硬化剤が1.0重量%よりも少ないときは、ポリエス
テル系樹脂の硬化が不十分であって、必要な被膜強度が
得られない。しかし、20重量%を越えるときは、被膜
が硬くなりすぎて、プレス成形時に被膜の剥離が生じや
すい。
【0015】本発明による樹脂塗装アルミニウム材は、
上記硬化剤を含有するポリエステル系樹脂を主体とし
て、ポリエチレンンワックス粒子を0.2〜20重量%の
範囲にて含有する複合樹脂被膜がアルミニウム材の表面
に付着量0.1〜5g/m2の割合にて形成されている。樹
脂被膜中において、ポリエチレンワックス粒子が0.2重
量%よりも少ないときは、得られる被膜が潤滑性やプレ
ス成形性において尚、十分でなく、他方、20重量%を
越えるときは、潤滑性能の点では、特に問題ないもの
の、得られる被膜とアルミニウム材の密着性が悪くな
り、プレス加工において被膜が剥離し、加工後の耐食性
及び塗装後の耐食性が劣るようになる。特に、本発明に
おいては、樹脂被膜において、ポリエチレンワックス粒
子の量は、1〜10重量%の範囲にあることが好まし
い。
【0016】本発明において、ポリエチレンワックス粒
子は、その軟化点が100〜200℃の範囲にあること
が好ましい。ポリエチレンワックス粒子の軟化点が10
0℃よりも低いときは、プレス加工時の金型温度の上昇
によって、ポリエチレンワックスが液化し、アルミニウ
ム材と金型間で液切れ状態を起こし、加工性が劣化す
る。しかし、軟化点が200℃を越えるときは、プレス
加工時の金型温度の上昇によって、ワックスが軟化せ
ず、従って、すぐれた潤滑性能を得ることができない。
【0017】本発明によるアルミニウム材は、ポリエス
テル系樹脂にイソシアネート系、メラミン系又はエポキ
シ系硬化剤とポリエチレン系ワックス粒子を配合してな
るコーティング剤を調製し、これをアルミニウム材に塗
布し、乾燥させて、前述したような複合樹脂被膜を形成
させることによって得ることができる。特に、本発明に
よれば、上記のようにして、複合樹脂被膜を形成させる
際に、コーティング剤を塗布した後、その乾燥温度をポ
リエチレンワックス粒子の軟化点以下にすることによっ
て、造膜後、複合樹脂被膜中にポリエチレンワックス粒
子をその形状を保持させたまま、分散させることが可能
となり、かくして、一層、潤滑性を高めた樹脂被膜を得
ることができる。
【0018】このような、ポリエチレンワックス粒子の
効果を最大限に得るには、ポリエチレンワックス粒子
は、その粒子径が0.1〜3μmの範囲にあることが好ま
しい。粒子径が3μmを超えるときは、ポリエステル系
樹脂溶液中に均一に分散させることが困難になり、その
結果として得られる被膜のアルミニウム材への密着性が
悪化する。
【0019】他方、ポリエチレンワックス粒子の粒径が
0.1μmよりも小さいときは、ポリエチレンワックス粒
子の添加による上記被膜の潤滑性の向上効果を得ること
ができない。本発明において、上述したようなポリエチ
レンワックスとして、市販品を好適に用いることができ
る。そのようなポリエチレンワックス粒子としては、例
えば、ディスパロンSE210−15T、SE1020
−7TN、SE478−10T、SE470−10T、
SE480−10T(楠本化成(株)製)等をあげまこ
とができる。
【0020】本発明によれば、このような複合樹脂被膜
のアルミニウム材への付着量は、0.1〜5g/m2の範囲
である。付着量が0.1g/m2よりも少ないときは、強加
工において、所要の潤滑効果及び加工後の耐食性や塗装
後耐食性を得ることができない。しかし、付着量が5g
/m2を越えるときは、アルミニウム材のプレス加工にお
いて、複合樹脂被膜の剥離量が増し、例えば、プレス成
形において、金型に剥離被膜が蓄積し、プレス成形に支
障を生じる。
【0021】本発明において、アルミニウム材として
は、特に限定されるものではないが、例えば、アルミニ
ウム合金材をクロメート処理等の化成処理したものが好
適に用いられる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によるアルミニウ
ム材は、ポリエステル系樹脂にイソシアネート系、メラ
ミン系又はエポキシ系硬化剤を配合してなる樹脂を主体
として、ポリエチレン系ワックス粒子を含有する複合樹
脂被膜がアルミニウム材の表面に形成されてなり、プレ
ス油の塗布なしに、強加工のプレス成形ができ、しか
も、裸及び塗装後耐食性にすぐれる樹脂被膜を形成する
ことができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0024】実施例1 クロメート処理(クロム付着量:10mg/m2)したアル
ミニウム合金(Al−5%Mg又はAl−0.8%Mg−
1.0%Si合金)板を素材として用いた。ポリエステル
系樹脂(バイロン23CS)にイソシアネート系、メラ
ミン系又はエポキシ系硬化剤を0.5〜25重量%配合
し、更に、被膜形成後の全固形分換算にて、10重量%
のポリエチレンワックス粒子(粒子径1〜2μm、融点
140℃)を分散させて、コーティング剤を得た。この
コーティング剤を上記アルミニウム合金板の表面に乾燥
付着量1g/m2となるように絞りロールにて塗布し、1
20℃で乾燥させ、樹脂被膜を形成させて、樹脂塗装ア
ルミニウム合金板を得た。
【0025】塗装後耐食性の評価のためには、マジクロ
ン1000(関西ペイント(株)製)をバーコーターに
て約20μm厚さに塗布した後、160℃×20分の焼
き付けを行って、試験片を作製した。上記のようにして
得た樹脂塗装アルミニウム合金板について、摺動試験、
プレス試験、塩水噴霧試験を行って、動摩擦係数、耐型
かじり性、裸及び塗装後耐食性を調べた。
【0026】動摩擦係数は、摺動試験装置を用いて、加
圧力150kgにおける摺動による荷重から求めた。耐型
かじり性及び耐黒変性は、単発プレス試験機を用いてプ
レス成形後、成形品の摺動面の型かじり及び黒変化を目
視にて調べた。また、耐食性は、JIS Z−2371
に記載されている方法に準じて、塩水噴霧試験を行っ
た。裸耐食性は、白錆が1%発生するまでの噴霧時間、
塗装後耐食性は、塩水噴霧時間240時間後のクロスカ
ットからの塗膜ふくれ幅によって評価した。結果を表1
に示す。
【0027】
【表1】
【0028】実施例2 実施例1と同様にして、ポリエステル系樹脂(バイロン
29CR)にイソシアネート系、メラミン系又はエポキ
シ系硬化剤を10重量%配合し、更に、粒子径0.1〜3
μmのポリエチレンワックス粒子(融点150℃)を被
膜形成後の全固形分換算にて、10重量%分散させて、
コーティング剤を得た。
【0029】また、比較のために、粒子径0.1μm以下
と粒子径4〜5μmのポリエチレンワックス粒子(軟化
点150℃)10重量%を加え、分散させて、コーティ
ング剤を調製した。このコーティング剤を前記アルミニ
ウム合金板の表面に乾燥付着量1g/m2となるように絞
りロールにて塗布し、140℃で乾燥させ、樹脂被膜を
形成させて、樹脂塗装アルミニウム合金板を得た。これ
らについて、実施例1と同様にして、その性能を評価し
た。結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】実施例3 実施例1と同様にして、ポリエステル系樹脂(バイロン
29X)にイソシアネート系、メラミン系又はエポキシ
系硬化剤を10重量%配合し、更に、粒子径1〜2μm
のポリエチレンワックス粒子(融点160℃)を被膜形
成後の全固形分換算にて、0〜20重量%分散させて、
コーティング剤を得た。
【0032】このコーティング剤を前記アルミニウム合
金板の表面に乾燥付着量1g/m2となるように絞りロー
ルにて塗布し、150℃で乾燥させ、樹脂被膜を形成さ
せて、樹脂塗装アルミニウム合金板を得た。これらにつ
いて、実施例1と同様にして、その性能を評価した。結
果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】実施例4 実施例1と同様にして、ポリエステル系樹脂(バイロン
29X)にイソシアネート系、メラミン系又はエポキシ
系硬化剤を10重量%配合し、更に、粒子径1〜2μm
のポリエチレンワックス粒子(融点80〜250℃)を
被膜形成後の全固形分換算にて、10重量%分散させ
て、コーティング剤を得た。
【0035】このコーティング剤を前記アルミニウム合
金板の表面に乾燥付着量1g/m2となるように絞りロー
ルにて塗布し、上記ポリエチレンワックス粒子の軟化点
より10℃低い温度で乾燥させ、樹脂被膜を形成させ
て、樹脂塗装アルミ合金材を得た。これらについて、実
施例1と同様にして、その性能を評価した。結果を表4
に示す。
【0036】
【表4】
【0037】実施例5 実施例1と同様にして、ポリエステル系樹脂(バイロン
29X)にイソシアネート系、メラミン系又はエポキシ
系硬化剤を10重量%配合し、更に、粒子径1〜2μm
のポリエチレンワックス粒子(融点180℃)を被膜形
成後の全固形分換算にて、10重量%分散させて、コー
ティング剤を得た。
【0038】このコーティング剤を前記アルミニウム合
金板の表面に乾燥付着量0〜10g/m2となるように絞
りロールにて塗布し、170℃で乾燥させ、樹脂被膜を
形成させて、樹脂塗装アルミニウム合金板を得た。これ
らについて、実施例1と同様にして、その性能を評価し
た。結果を表5に示す。
【0039】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 161:32 163:00 123:04)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル系樹脂にイソシアネート系、
    メラミン系又はエポキシ系硬化剤を1.0〜20重量%配
    合してなる樹脂を主体として、ポリエチレン系ワックス
    粒子を0.2〜20重量%含有する複合樹脂被膜が付着量
    0.1〜5g/m2にてアルミニウム又はアルミニウム合金
    材の表面に形成されていることを特徴とするプレス成形
    性及び耐食性にすぐれる樹脂塗装アルミニウム又はアル
    ミニウム合金材。
  2. 【請求項2】ポリエチレンワックス粒子の粒子径が0.1
    〜3μmであることを特徴とする請求項1記載の樹脂塗
    装アルミニウム又はアルミニウム合金材。
  3. 【請求項3】ポリエチレンワックス粒子の融点が100
    〜200℃の範囲にあることを特徴とする請求項1記載
    の樹脂塗装アルミニウム又はアルミニウム合金材。
  4. 【請求項4】ポリエステル系樹脂にイソシアネート系、
    メラミン系又はエポキシ系硬化剤とポリエチレン系ワッ
    クス粒子を配合してなるコーティング剤をアルミニウム
    又はアルミニウム合金材に塗布し、上記ポリエチレン系
    ワックス粒子の軟化点よりも低い温度で乾燥させて、ポ
    リエステル系樹脂に上記硬化剤を1.0〜20重量%含有
    してなる樹脂を主体として、上記ポリエチレン系ワック
    ス粒子を0.2〜20重量%含有する複合樹脂被膜を付着
    量0.1〜5g/m2にて上記アルミニウム又はアルミニウ
    ム合金材の表面に形成することを特徴とするプレス成形
    性及び耐食性にすぐれる樹脂塗装アルミニウム又はアル
    ミニウム合金材の製造方法。
  5. 【請求項5】ポリエチレンワックス粒子の粒子径が0.1
    〜3μmであることを特徴とする請求項3記載の樹脂塗
    装アルミニウム又はアルミニウム合金材の製造方法。
  6. 【請求項6】ポリエチレンワックス粒子の融点が100
    〜200℃の範囲にあることを特徴とする請求項3記載
    の樹脂塗装アルミニウム又はアルミニウム合金材の製造
    方法。
JP31184393A 1993-12-13 1993-12-13 プレス成形性及び耐食性にすぐれる樹脂塗装アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法 Pending JPH07166125A (ja)

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