JPH07164932A - 車両用パワーシート装置 - Google Patents

車両用パワーシート装置

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JPH07164932A
JPH07164932A JP34307393A JP34307393A JPH07164932A JP H07164932 A JPH07164932 A JP H07164932A JP 34307393 A JP34307393 A JP 34307393A JP 34307393 A JP34307393 A JP 34307393A JP H07164932 A JPH07164932 A JP H07164932A
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power seat
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seat
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Noriyuki Araki
範幸 荒木
Hiroaki Tomono
博昭 伴野
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Imasen Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一対の小型モータを有効に活用して、コンパク
トな構成、過不足なき推力及び無駄な電力消費の防止を
確保しつつパワーシートの移動速度範囲を拡大し、乗員
の好みに応じた速度にてパワーシートを適正に移動させ
る。 【構成】小型直流モータ62がギアボックス61を介し
アッパーレール50の右側側壁前部に装着されている。
小型直流モータ65がギアボックス64を介しロアレー
ル40の右側側壁前部に装着されている。スクリュー軸
63が、ギアボックス61のウォームホィールから同軸
的に延出してギアボックス64のウォームホィールに相
対移動可能に同軸的に螺合している。操作機構70の操
作に伴い駆動回路Eにより両直流モータ62、65が共
に或いは選択的に駆動されて両ギアボックス61、64
の少なくとも一方を介しスクリュー軸63を移動させて
パワーシート10の移動を高低2段の切り換え速度にて
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用パワーシートに
係り、特に、当該パワーシートを駆動するに適した車両
用パワーシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用パワーシート装置
においては、例えば、特公平4−70172号公報にて
示されているように、車室内の床面上に前後方向に沿い
左右に間隔をおいて固定される左右一対のシートレール
が採用され、パワーシートが、その左右各端部を各シー
トレールのアッパーレール上に固定するようにして、両
シートレール上に取り付けられている。そして、ナット
が、一方のアッパーレールの内側側壁の外側にて、ブラ
ケットを介し同アッパーレールの中間部位に回転不能に
保持され、当該ナットに螺合するスクリュー軸が、その
前後両端部を各ベアリングを介し各ブラケットにより一
方のロアレールの前後両端部に回転自在に支持するよう
にして、同一方のロアレールの内壁側壁の外側にてこれ
に平行に保持されている。また、モータが、その回転軸
をスクリュー軸に直交させるように、一方のロアレール
の前端部にブラケットを介し支持されている。さらに、
ウォームホイールが、上述のようにモータを支持するブ
ラケット上に固定したハウジング内にて、スクリュー軸
の前端部に相対回転不能にかつ軸方向に相対移動可能に
軸支されており、このウォームホイールに噛合するウォ
ームギアが、ハウジング内にてモータの回転軸に軸支さ
れている。しかして、モータが正転或いは逆転したと
き、ウォームギアが正転或いは逆転し、ウォームホイー
ルが同様に回転し、スクリュー軸が同一方向に回転し、
ナットが同スクリュー軸に沿い前方或いは後方に軸動し
て各アッパレールを各シートレールのロアレールに沿い
移動させることにより、パワーシートを前後方向に駆動
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成においては、上述のように、ナットがブラケットを
介し回転不能にアッパーレールに支持され、一方、スク
リュー軸が、ウォームギア及びウォームホイールを介し
モータにより正転或いは逆転されて、ナット、即ちアッ
パーレールを前後方向に移動させるようになっている。
このため、駆動源として採用されるモータは、当然のこ
とながら、ウォームギア駆動用として単一のモータが採
用されているにすぎない。従って、ナット、即ちパワー
シートの移動速度が、単一のモータの回転速度により、
一定値に規制されてしまう。かかる場合、同モータの回
転速度は、通常、単一速度、例えば、中間的設定速度
(25(mm/sec)に対応する回転速度)に設定さ
れているので、パワーシートの移動速度もこれに対応し
た値に固定される。その結果、このパワーシートの移動
速度を調整することができず、同移動速度が当該パワー
シートの着座乗員の好みに合わない場合には、同着座乗
員に不快感を与えるという不具合があった。
【0004】また、上に述べた構成のパワーシート装置
の他に、実公平4−40984号公報にて示す構成のも
のもある。しかし、この構成においては、スクリュー軸
が各ブラケットを介し回転不能にロアレールに支持さ
れ、一方、このスクリュー軸に螺合するナットが、アッ
パーレールに固着したホルダー内にて回転自在に軸支さ
れ、かつこのナットの外周壁に形成したウォームホイー
ルに噛合するウォームギアがモータにより正転或いは逆
転されて、アッパーレールが前後方向に移動するように
なっている。従って、かかる構成は、特公平4−701
72号公報の構成のものとは、モータにより駆動される
部材がナットである点で実質的に異なるのみであるか
ら、上に述べたと同様の各不具合を生ずる。
【0005】これに対しては、車両用ワイパー制御装置
をパワーシートの駆動に採用することも考えられる。こ
の場合、このワイパー制御装置においては、単一のワイ
パーモータに、互いに位相をずらせて配置した3個のブ
ラシを内蔵し、これら各ブラシへの通電を切り換えるこ
とにより、ワイパーモータの回転速度を、高低二段速度
に切り換えるようにしてある。然るに、同ワイパー制御
装置では、ワイパーモータの回転数と電機子巻線の全導
体数とが互いに反比例することに着目し、高速回転時に
はブラシの切り換えにより磁気的に無効な導体を形成し
全導体数をみかけ上減少させて回転数を高めている。こ
のため、全導体数に比例して変化するワイパーモータの
トルクが全導体数のみかけ上の減少に伴い減少する。当
然、この高速移動時も、先に述べたように推力は100
(kgf)を必要とするから、高速で100(kgf)
に値する出力トルクの大きなモータとなる。一方、ワイ
パーモータを低速回転すれば、各アッパーレールの推力
が100(kgf)を大幅に超えて不必要に増大するた
め、シートレール等の機械的構成要素の強度を上述の場
合に比べて、さらに大幅に高めねばならず、その結果、
シートレール等の機械的構成の更なる大型化をよぎなく
される。
【0006】また、パワーシートの駆動用モータとして
ワイパーモータを採用した場合、モータとして外形寸法
及び重量が増大し大型化するのは勿論のこと、消費電力
も大幅に増大するという不具合がある。この場合、モー
タに抵抗を直列に接続し、低速回転時にはこの抵抗で電
力損失させる方法も考えられるが、このような構成で
も、上述と同様の不具合が生ずる。そこで、本発明は、
以上のようなことに対処すべく、車両用パワーシート装
置において、一対の小型モータを有効に活用して、コン
パクトな構成、過不足なき推力及び無駄な電力消費の防
止を確保しつつパワーシートの移動速度範囲を拡大し、
乗員の好みに応じた速度にてパワーシートを適正に移動
させるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、本発明においては、車両の床面上に互いに間隔をお
いて並行に配設されて、ロアレールとこのロアレール上
にその長手方向に沿い移動可能に組み付けたアッパレー
ルとをそれぞれ備えてなる一対のシートレールと、前記
各アッパーレール上に装着されたパワーシートと、この
パワーシートを一方向又は他方向に移動するとき操作さ
れて一方向操作状態又は他方向操作状態になる操作手段
と、この操作手段の前記一方向操作状態又は他方向操作
状態に基づき前記パワーシートを前記一方向又は他方向
へ駆動する駆動手段とを備えたパワーシート装置におい
て、以下のように構成したことにその特徴がある。即
ち、本発明の構成上の特徴は、前記操作手段の一方向操
作状態が、前記パワーシートを高速モード及び低速モー
ドにて前記一方向へ駆動するときの各第1の高速モード
操作状態及び低速モード操作状態とからなり、一方、前
記操作手段の他方向操作状態が、前記パワーシートを高
速モード及び低速モードにて前記他方向へ駆動するとき
の各第2の高速モード操作状態及び低速モード操作状態
とからなり、また、前記駆動手段が、前記パワーシート
の駆動方向に沿う減速機出力側ギア回転軸を有し、前記
両ロアレールの一方の外壁に固着された固定側減速機付
小型モータと、前記減速機出力側ギア回転軸に同軸的に
対向する減速機出力側ギア回転軸を有し、前記一方のロ
アレールに対応する前記一方のアッパーレールの外壁に
固着された走行側減速機付小型モータと、前記両減速機
付小型モータの各減速機出力側ギア回転軸の一方から同
軸的に一体的に延出されて他方の減速機出力側ギア回転
軸内に相対移動可能に螺合するスクリュー軸とを備え、
前記操作手段の第1又は第2の低速モード操作状態にて
前記両減速機付小型モータの一方を、前記パワーシート
を前記一方向又は他方向へ移動させるように駆動し、ま
た、前記操作手段の第1又は第2の高速モード操作状態
にて前記両減速機付小型モータを、前記スクリュー軸の
リードを見かけ上増大させるようにかつ前記パワーシー
トを前記一方向又は他方向へ移動させるように駆動する
ことにある。
【0008】
【作用】このように本発明を構成したことにより、前記
操作手段を、前記第1又は第2の低速モード操作状態に
すれば、前記駆動手段が前記両減速機付小型モータの一
方を、前記パワーシートを前記一方向又は他方向へ移動
させるように駆動する。このため、前記スクリュー軸が
前記一方向又は他方向へ前記走行側減速機付小型モータ
に対し相対的に低速にて移動し前記両アッパーレールを
介し前記パワーシートを同一方向へ移動させる。また、
前記操作手段を、前記第1又は第2の高速モード操作状
態にすれば、前記駆動手段が前記スクリュー軸のリード
を見かけ上増大させるようにかつ前記パワーシートを前
記一方向又は他方向へ移動させるように前記両減速機付
小型モータを駆動する。このため、前記スクリュー軸が
前記一方向又は他方向へ前記走行側減速機付小型モータ
に対し相対的に高速にて移動し両アッパーレールを介し
パワーシートを同一方向へ移動させる。
【0009】
【発明の効果】このように、前記両減速機付小型モータ
を前記シートレールのロアレール及びアッパーレールに
それぞれに取り付けるとともにこれら両減速機付モータ
の各減速機出力側ギア軸を前記スクリュー軸により作動
的に連結する構成を採用し、かつ前記両減速機付小型モ
ータの一方を駆動するか或いはこれら両減速機付小型モ
ータを前記スクリュー軸のリードをみかけ上増大させる
ように駆動するかを前記操作手段により選択して、必要
に応じて前記パワーシートの移動速度範囲を拡大するよ
うにしので、前記パワーシートに対する推力を適正な値
以下の範囲にて過不足なく確保しつつ、当該パワーシー
トの移動を、乗員の好みに合わせた速度即ち低速或いは
高速にて適確にかつ円滑に行える。また、上述のよう
に、パワーシートに対する推力を前記値以下の範囲に抑
制できるので、この種のパワーシート装置を、その機械
的強度や重量の増大を伴うことなく、コンパクトな外形
寸法にて提供できる。また、上述のように両減速機付小
型モータを採用したので、消費電力を必要最小限に抑制
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
ると、図1は、本発明に係る車両用パワーシート装置の
一例を示している。このパワーシート装置は、左右一対
のシートレールRL、RRを備えており、これら各シー
トレールRL、RRは、当該車両の車室内床面上にて前
後方向に沿い左右に間隔をおいて並行に配設されてい
る。両シートレールRL、RRは、当該車両の前後方向
軸を基準に、互いに左右対称に構成されており、これら
両シートレールRL、RR上にはパワーシート10が取
り付けられている。左側シートレールRLは、断面略U
字形状のロアレール20を備えており、このロアレール
20は、その底壁にて、車室内床面上左側に前後方向に
沿い固着されている。また、左側シートレールRLは、
断面略逆U字形状のアッパーレール30を備えており、
このアッパーレール30は、ロアレール20にこれを上
方かつ外方から覆うように前後方向に移動可能に組み付
けられている。
【0011】一方、右側シートレールRRは、断面略U
字形状のロアレール40を備えており、このロアレール
40は、その底壁にて、車室内床面上右側に前後方向に
沿い固着されている。また、右側シートレールRRは、
断面略逆U字形状のアッパーレール50を備えており、
このアッパーレール50は、ロアレール40上にこれを
上方かつ外方から覆うように前後方向に移動可能に組み
付けられている。パワーシート10のシート部11は、
図1及び図2にて示すごとく、その左右各縁部にて、ア
ッパーレール30の上壁31の前後各部上に締着した各
L字状のブラケット32、33及びアッパーレール50
の上壁51の前後各部上に締着した各L字状ブラケット
52、53により下方から受承されている。なお、図1
にて、符号12はパワーシート10のシートバック部を
示す。
【0012】駆動機構60は、図1乃至図4にて示すご
とく、ギアボックス61を備えており、このギアボック
ス61は、そのケーシング61aにて、ブラケット52
のブラケット32側への延出部52a下面に締着されて
いる。このギアボックス61は、そのケーシング61a
に、ウォームギア61b及びウォームホィール61c
(図6参照)を内蔵してなるもので、ウォームギア61
bは、その入力軸をウォームホィール61cの回転軸と
直交させて同ウォームホィール61cと噛合している。
但し、ウォームギア61bの入力軸はアッパーレール5
0の左壁に対し直角に位置し、一方、ウォームホィール
61cの回転軸はアッパーレール50の長手方向に沿い
その左壁に平行に位置している。
【0013】直流モータ62は、その固定子にてギアボ
ックス61のケーシング61aにウォームギア61bの
入力軸と同軸的に連結して組み付けられており、この直
流モータ62への給電は、給電ターミナル62aを介し
なされる。但し、このギアボックス61の減速比はパワ
ーシート10の移動速度を考慮して所定値に選定されて
いる。また、直流モータ62としては、小型の直流モー
タが採用されており、この直流モータ62の作動のもと
に得られるアッパーレール50の推力と移動速度との関
係は、図8の破線より示す直線L1により特定される。
かかる場合、この直線L1においては、移動速度52
(mm/sec)のとき推力が零となり、移動速度が零
のとき推力が50(kgf)(図8にて符号X参照)と
なるようになっている。従って、例えば、直流モータ6
2に対する負荷が定格負荷のとき、移動速度が32(m
m/sec)となる。
【0014】また、ギアボックス61のウォームホィー
ル61cの回転軸は、図1乃至図4にて示すごとく、長
手状のスクリュー軸63でもって構成されており、この
スクリュー軸63は、その前端部63aにてウォームホ
ィール61cに同軸的に嵌着され、一方、その後端部6
3bにて、アッパーレール50の左壁後部に固着したブ
ラケット54に受承部材54aを介し回転可能に軸支さ
れている。スクリュー軸ト63の外周面には、アッパー
レール50の前後方向の移動範囲を確保できるように所
定範囲に亘り軸方向に雄ねじ部が形成されている。しか
して、ギアボックス61においては、ウォームギア61
bが時計方向(図6にて図示実線による矢印方向参照)
に回転すると、ウォームホィール61cが正転(図6に
て図示実線による矢印方向参照)する。一方、ウォーム
ギア61bが反時計方向(図6にて図示破線による矢印
方向参照)に回転すると、ウォームホィール61cが逆
転(図6にて図示破線による矢印方向参照)する。
【0015】ギアボックス64は、そのケーシング64
aにて、ロアレール40の底壁下面前端部にブラケット
41を介し締着されており、このギアボックス64は、
ギアボックス61と同様に、そのケーシング64aにウ
ォームギア64b及びウォームホィール64cを内蔵し
てなる(図6参照)。ギアボックス64においては、ウ
ォームギア64bが、その入力軸をウォームホィール6
4cの回転軸と直交させて同ウォームホィール64cと
噛合しており、ウォームギア64bの入力軸はアッパー
レール50の左壁に対し直角に位置している。一方、ウ
ォームホィール64cは、その回転軸穴にて、スクリュ
ー軸63に同軸的に嵌装されており、このギアボックス
64の回転軸穴の内周面に形成した雌ねじ部が、スクリ
ュー軸63の雄ねじ部に軸方向に相対移動可能に螺合し
ている。
【0016】しかして、ギアボックス64においては、
ウォームギア64bが時計方向(図6にて図示実線によ
る矢印方向参照)に回転すると、ウォームホィール64
cが逆転(図6にて図示実線による矢印方向参照)す
る。このことは、ウォームホィール64cがその逆転に
よりスクリュー軸63を前進(図6にて図示実線による
矢印方向参照)させることを意味する。一方、ウォーム
ギア64bが反時計方向(図6にて図示破線による矢印
方向参照)に回転すると、ウォームホィール64cが正
転(図6にて図示破線による矢印方向参照)する。この
ことは、ウォームホィール64cがその正転によりスク
リュー軸63を後進(図6にて図示破線による矢印方向
参照)させることを意味する。但し、ギアボックス64
の減速比は、ギアボックス62のそれと同様の値に設定
されている。
【0017】直流モータ65は、その固定子にてギアボ
ックス64のケーシング64aにウォームギア64bの
入力軸と同軸的に連結して組み付けられており、この直
流モータ65への給電は、給電ターミナル65aを介し
なされる。但し、直流モータ65としては、従来のパワ
ーシートモータ(40W乃至50W)と同様の小型直流
モータが採用されており、この直流モータ65の作動の
もとに得られるアッパーレール50の推力と移動速度と
の関係は、図8の実線より示す直線L2により特定され
る。かかる場合、この直線L2においては、移動速度2
0(mm/sec)のとき推力が零となり、移動速度が
零のとき推力が100(kgf)となるようになってい
る。従って、例えば、直流モータ65に対する負荷が定
格負荷のとき、移動速度が16(mm/sec)とな
る。なお、図2にて、符号34は、左側ロアレール20
の右壁下面前部に固着したブラケットを示す。
【0018】次に、本発明の電気回路構成を図1及び図
7を参照して説明する。操作スイッチ機構70は、当該
車両の車室内の適所に装着されており、この操作スイッ
チ機構70は、二組の固定接点71乃至73及び74乃
至76と、これら各固定接点71乃至76に切り換え投
入される接地した切り換え接点77とにより構成されて
いる。一組の固定接点71乃至73は、図7にて示すご
とく、切り換え接点77を基準とし、他の一組の固定接
点74乃至76とは線対称的に配置されており、両固定
接点71及び72は、互いに直列接続されるとともに切
り換え接点77により選択的に切り換え投入されるよう
に配置されている。また、固定接点73は、固定接点7
2と共に切り換え接点77により切り換え投入されるよ
うに配置されている。一方、両固定接点74及び75
は、互いに直列接続されるとともに切り換え接点77に
より選択的に切り換え投入されるように配置されてい
る。また、固定接点76は、固定接点75と共に切り換
え接点77により投入されるように配置されている。
【0019】駆動回路Eは、リレーコイル80a及び切
り換えリレースイッチ80bからなるリレーと、リレー
コイル90a及び常開型リレースイッチ90bからなる
リレーを有しており、リレーコイル80aは、直流電源
(13.5(V))の正側端子と操作スイッチ機構70
の固定接点71との間に接続されている。このリレーコ
イル80aは、操作スイッチ機構70の切り換え接点7
7が両固定接点71、72の一方に投入された状態にあ
るときのみ、前記直流電源から給電されて励磁される。
切り換えリレースイッチ80bは、一対の固定接点8
1、82と、切り換え接点83とにより構成されてお
り、切り換え接点83は、リレーコイル80aの消磁状
態にて固定接点81に投入され、一方、リレーコイル8
0aの励磁により固定接点82に投入される。なお、固
定接点81は接地され、一方、固定接点82は前記直流
電源(13.5(V))の正側端子に接続されている。
【0020】また、リレーコイル90aは、その一端に
て、前記直流電源(13.5(V))の正側端子に接続
されており、このリレーコイル90aの他端は逆流阻止
用ダイオードD1を介し操作スイッチ機構70の固定接
点71に接続されるとともに逆流阻止用ダイオードD2
を介し固定接点74に接続されている。しかして、操作
スイッチ機構70の切り換え接点77が、両固定接点7
1及び72の一方或いは両固定接点74及び75の一方
に投入された状態にあるときのみ、リレーコイル90a
は、前記直流電源から給電されて励磁される。常開型リ
レースイッチ90bは、リレーコイル90aの励磁によ
り閉じる。
【0021】また、駆動回路Eは、リレーコイル100
a及び切り換えリレースイッチ100bからなるリレー
と、リレーコイル110a及び常開型リレースイッチ1
10bからなるリレーとを有しており、リレーコイル1
00aは、前記直流電源(13.5(V))の正側端子
と操作スイッチ機構70の固定接点74との間に接続さ
れている。このリレーコイル100aは、操作スイッチ
機構70の切り換え接点77が両固定接点74、75の
一方に投入された状態にあるときのみ、前記直流電源か
ら給電されて励磁される。切り換えリレースイッチ10
0bは、一対の固定接点101、102と、切り換え接
点103とにより構成されており、切り換え接点103
は、リレーコイル100aの消磁状態にて固定接点10
1に投入され、一方、リレーコイル100aの励磁によ
り固定接点102に投入される。なお、固定接点101
は接地され、一方、固定接点102は前記直流電源(1
3.5(V))の正側端子に接続されている。また、リ
レーコイル110aは、その一端にて、前記直流電源
(13.5(V))の正側端子に接続されており、この
リレーコイル110aの他端は操作スイッチ機構70の
両固定接点73、76に接続されている。しかして、操
作スイッチ機構70の切り換え接点77が両固定接点7
3、76の一方に投入されると、リレーコイル110a
は前記直流電源から給電されて励磁される。常開型リレ
ースイッチ110bはリレーコイル110aの励磁によ
り閉じる。
【0022】ここで、上述した各切り換えリレースイッ
チ80b、100b及び各常開型リレースイッチ90
b、110bと両直流モータ62、65との接続関係に
ついて説明すると、直流モータ65の一端は、切り換え
接点83、リレースイッチ110b及び直流モータ62
を介し直流モータ65の他端に接続されている。また、
直流モータ65の他端はリレースイッチ90bを介し切
り換え接点103に接続されている。しかして、直流モ
ータ65は、前記直流電源(13.5(V))から固定
接点82及び切り換え接点83を介し給電されて、時計
方向回転(ウォームホィール64cの逆転即ちスクリュ
ー軸63の前進に対応する)し、一方、前記直流電源か
ら固定接点102、切り換え接点103及びリレースイ
ッチ90bを介し給電されて、反時計方向回転(ウォー
ムホィール64cの正転即ちスクリュー軸63の後進に
対応する)する。また、直流モータ62は、前記直流電
源(13.5(V))から固定接点82、切り換え接点
83及びリレースイッチ110bを介し給電されて、時
計方向回転(スクリュー軸63の正転前進即ちパワーシ
ート10の前進に対応する)し、一方、前記直流電源か
ら固定接点102、切り換え接点103及びリレースイ
ッチ90bを介し給電されて、反時計方向回転(スクリ
ュー軸63の逆転後進即ちパワーシート10の後進に対
応する)する。なお、図7において、各符号D3乃至D
6はサージ電圧吸収用ダイオードを示す。
【0023】以上のように構成した本実施例においてパ
ワーシート10の移動モードを説明する。 (1).パワーシート10の低速前進モード 操作スイッチ機構70の切り換え接点77を固定接点7
1に投入すると、リレーコイル80aがダイオードD3
の逆流阻止作用のもとに前記直流電源からの給電により
励磁されて切り換えリレースイッチ80bの切り換え接
点83を固定接点82に投入する。これと同時に、リレ
ーコイル90aがダイオードD1の順方向バイアス作用
のもとに前記直流電源からの給電により励磁されてリレ
ースイッチ90bを閉じる。このため、直流モータ65
が前記直流電源から給電されて時計方向回転する。
【0024】すると、減速機64のウォームギア64b
が時計方向回転(図6参照)し、ウォームホィール64
cが逆転する。これに伴いスクリュー軸63が、その前
進により、減速機61及び両ブラケット52、54を介
しシートレールRRのアッパーレール50を前進方向へ
押す。このため、両シートレールRL、RRがその各ア
ッパーレール30、50を各ロアレール20、40に沿
い前進させてパワーシート10を同一方向へ移動させ
る。かかる場合、直流モータ62の回転は停止したまま
であるので、パワーシート10の前進移動速度は直流モ
ータ65の負荷に応じた回転速度及び減速機64の減速
比で決まる低速値に維持される。また、この低速値及び
これに対する推力は、直流モータ65に対する負荷に応
じて直線L2(図8参照)により決定される。このよう
な状態にて、パワーシート10が乗員の所望の前進位置
に達したとき操作スイッチ機構70の切り換え接点77
の固定接点71への投入を解除すれば、リレーコイル8
0aがその消磁により切り換え接点83を固定接点82
から固定接点81へ投入するとともにリレーコイル90
aがその消磁によりリレースイッチ90bを開状態にす
る。このため、直流モータ65の回転並びにスクリュー
軸63及び両アッパーレール30、50の前進移動が停
止してパワーシート10の低速前進モードを終える。
【0025】(2).パワーシート10の低速後進モー
ド このような状態において、操作スイッチ機構70の切り
換え接点77を固定接点74に投入すると、リレーコイ
ル90aがダイオードD2の順方向バイアス作用のもと
に前記直流電源からの13.5(V)の直流電圧により
励磁されてリレースイッチ90bを閉じ、これと同時
に、リレーコイル100aが前記直流電源からの給電に
より励磁されてリレースイッチ100bの切り換え接点
103を固定接点102に投入する。このため、直流モ
ータ65が前記直流電源から給電されて反時計方向回転
する。
【0026】すると、減速機64のウォームギア64b
が反時計方向回転(図6参照)し、ウォームホィール6
4cが逆転し、これに伴いスクリュー軸63が、その後
進により、減速機61及び両ブラケット52、54を介
しシートレールRRのアッパーレール50を後進方向へ
引く。このため、両シートレールRL、RRがその各ア
ッパーレール30、50を各ロアレール20、40に沿
い後進させてパワーシート10を同一方向へ移動させ
る。かかる場合、パワーシート10の後進移動速度の低
速値及びこの低速値及びこれに対する推力は、上述と同
様である。このような状態にて、パワーシート10が乗
員の所望の後進位置に達したとき操作スイッチ機構70
の切り換え接点77の固定接点74への投入を解除すれ
ば、リレーコイル90aがその消磁によりリレースイッ
チ90bを開状態に復帰させるとともにリレーコイル1
00aがその消磁により切り換え接点103を固定接点
102から固定接点101へ投入する。このため、直流
モータ65の回転並びにスクリュー軸63及び両アッパ
ーレール30、50の後進移動が停止してパワーシート
10の低速後進モードを終える。
【0027】(3).パワーシート10の高速前進モー
ド 操作スイッチ機構70の切り換え接点77を両固定接点
72、73の双方に投入する。すると、上述した低速前
進モードの場合と同様に、直流モータ65が時計方向回
転する。これと同時に、リレーコイル110aが前記直
流電源から給電されて励磁されリレースイッチ110b
を閉じる。このため、直流モータ62が、前記直流電源
から給電されて時計方向回転する。
【0028】このように両直流モータ65、62が時計
方向回転すると、減速機64のウォームホィール64c
の逆転(図6参照)及び減速機61のウォームホィール
61cの正転(図6参照)に伴い、スクリュー軸63が
正転前進し、両シートレールRL、RRがその各アッパ
ーレール30、50を高速にて前進させてパワーシート
10を同一方向へ移動させる。かかる場合、両ウォーム
ホィール64c、ウォームホィール61cの各回転方向
が互いに逆方向になっているので、スクリュー軸63の
リードが見かけ上増大する。従って、各ウォームホィー
ル64c及び61cの回転数をそれぞれN1及びN2と
しスクリュー軸63のリードをLとすれば、両アッパー
レール30、50の移動速度は、V=(N1+N2)L
でもって特定される。この移動速度は、図8の両直線L
1及びL2の代数的和により合成された図8の実線によ
る折線L3により特定される。この折線L3において
は、推力が50(kgf)以下では両直線L1、L2の
和で与えられ、また、推力が50(kgf)を超え10
0(kgf)以下の範囲では直線L2のみにより与えら
れる。従って、両直流モータ65、62に対する定格負
荷のときの推力に対し、移動速度が48(mm/se
c)となる。
【0029】このため、両直流モータ65、62の時計
方向回転状態では、パワーシート10の前進移動速度
は、50(kgf)以下の推力に対応する直流モータ6
5の負荷では、これに応じたV=(N1+N2)Lで決
まる高速値に維持される。また、この高速値及びこれに
対する推力は、直流モータ65に対する負荷に応じて折
線L3(図8参照)により決定される。なお、50(k
gf)乃至100(kgf)の範囲の推力では、前進低
速モードと同様である。このような状態にて、パワーシ
ート10が乗員の所望の前進位置に達したとき操作スイ
ッチ機構70の切り換え接点77の両固定接点72、7
3への投入を解除すれば、リレーコイル80aがその消
磁により切り換え接点83を固定接点82から固定接点
81へ投入するとともに各リレーコイル90a、110
aがその消磁により各リレースイッチ90b、110b
を開状態にする。このため、両直流モータ65、62の
回転並びにスクリュー軸63の正転前進が停止してパワ
ーシート10の高速前進モードを終える。
【0030】(4).パワーシート10の高速後進モー
ド 上述のような高速前進モードの終了後、操作スイッチ機
構70の切り換え接点77を両固定接点75、76に投
入する。すると、上述した低速後進モードの場合と同様
に、直流モータ62が反時計方向回転する。これと同時
に、高速前進モードと同様に、リレーコイル110aが
その励磁によりリレースイッチ110bを閉じて直流モ
ータ62を反時計方向回転させる。このように両直流モ
ータ65、62が反時計方向回転すると、減速機64の
ウォームホィール64cの正転(図6参照)及び減速機
61のウォームホィール61cの逆転(図6参照)に伴
いスクリュー軸63を逆転後進し、両シートレールR
L、RRがその各アッパーレール30、50を高速にて
後進させてパワーシート10を同一方向へ移動させる。
かかる場合、上述の前進高速モードと同様に、スクリュ
ー軸63のリードがみかけ上の増大により、両アッパー
レール30、50の移動速度は、V=(N1+N2)L
に基づき、図8の折線L3により特定される。
【0031】従って、両直流モータ65、62の反時計
方向回転状態では、パワーシート10の後進移動速度
は、50(kgf)以下の推力に対応する直流モータ6
5の負荷では、これに応じたV=(N1+N2)Lで決
まる高速値に維持される。また、この高速値及びこれに
対する推力は、直流モータ65に対する負荷に応じて折
線L3(図8参照)により決定される。なお、50(k
gf)乃至100(kgf)の範囲の推力では、後進低
速モードと同様である。このような状態にて、パワーシ
ート10が乗員の所望の後進位置に達したとき操作スイ
ッチ機構70の切り換え接点77の両固定接点75、7
6への投入を解除すれば、リレーコイル100aがその
消磁により切り換え接点103を固定接点102から固
定接点101へ投入するとともに各リレーコイル90
a、110aがその消磁により各リレースイッチ90
b、110bを開状態にする。このため、両直流モータ
65、62の回転並びにスクリュー軸63の逆転後進が
停止してパワーシート10の高速後進モードを終える。
【0032】以上説明したように、本実施例において
は、直流モータ65及び減速機64をロアレール40に
取り付ける一方、直流モータ62及び減速機61をアッ
パーレール50に取り付け、減速機61のウォームホィ
ールに軸支したスクリュー軸63に減速機64のウォー
ムホィールを相対移動可能に螺合させた。そして、操作
スイッチ機構70の操作に伴う駆動回路Eによる駆動の
もとに、パワーシート10を低速にて前進或いは後進さ
せる場合には、直流モータ62及び減速機61の回転停
止のもとに、直流モータ65の作動に伴う減速機64の
ウォームホィールを逆転或いは正転させてスクリュー軸
63を前進或いは後進させることにより、パワーシート
10を低速にて前進或いは後進させる。一方、パワーシ
ート10を高速にて前進或いは後進させる場合には、直
流モータ65の作動に伴う減速機64のウォームホィー
ルの逆転或いは正転のもとに、直流モータ62の作動に
伴う減速機61のウォームホィールを正転或いは逆転さ
せてスクリュー軸63をそのリードをみかけ上増大させ
るようにして正転前進或いは逆転後進させることによ
り、パワーシート10を高速にて前進或いは後進させ
る。これにより、操作スイッチ機構70の操作によって
パワーシート10の移動速度範囲を拡大し乗員の好みに
合わせた速度即ち低速或いは高速にてパワーシート10
の移動を適確にかつ円滑に行い得る。換言すれば、操作
スイッチ機構70の操作との関連にて、両直流モータ6
2、65のうち、直流モータ65でもってパワーシート
10の移動速度確保のための基本的な機能を確保し、直
流モータ62でもってパワーシート10の移動速度確保
のための補助的な機能を確保することにより、パワーシ
ート10の移動速度範囲を拡大するようにしたので、乗
員がパワーシート10に着座した状態(定格状態)にお
いて、両直流モータでもって高低の2速が得られるとと
もに、乗員の好みに合わせた速度即ち低速或いは高速に
てパワーシート10の移動を適確にかつ円滑に行い得
る。
【0033】かかる場合、上述のように、小型の両直流
モータ65、62を採用し、かつこれら直流モータ6
5、62によりもたらされる両減速機61、64及びス
クリュー軸63の連携動作を活用することにより、パワ
ーシート10の前後方向への移動を実現するようにし
た。このため、着座乗員が足をふんばったりした時に高
低どちらでも同じ最大推力100(kgf)が得られる
とともに、パワーシート10に対する推力を100(k
gf)以下の範囲にて過不足なく確保しつつ高低2段の
切り換え速度にてパワーシート10の移動調整を円滑に
行える。また、パワーシート10に対する推力を100
(kgf)以下の範囲に抑制できるので、この種のパワ
ーシート装置を、その機械的強度や重量の増大を伴うこ
となく、コンパクトな外形寸法にて提供できる。また、
小型の両直流モータ65、62を採用したので、消費電
力を必要最小限に抑制できる。また、スクリュー軸63
は、その一端にて、ウォームホイール61cを介しウォ
ームギヤ61bに噛合的に連結され、一方、その他端に
て、ウォームホイール64cに噛合的に連結されている
ので、スクリュー軸63は、ウォームギヤ61b及びウ
ォームホイール64cとは、構造的に分離された構成と
なっている。このため、スクリュー軸63を歪めるよう
な無理な負荷が生じても、この負荷が、上述のような構
造的に分離された構成でもって吸収されるので、スクリ
ュー軸63は、歪むこともなく、その本来の機構を適正
に発揮できる。
【0034】なお、前記実施例においては、減速機64
及び直流モータ65をロアレール40に取り付け、一
方、減速機61及び直流モータ62をアッパーレール5
0に取り付けるようにした例について説明したが、これ
に代えて、減速機64及び直流モータ65をアッパーレ
ール50に取り付け、一方、減速機61及び直流モータ
62をロアレール40に取り付けるようにして実施して
も、前記実施例と同様の作用効果を達成できる。また、
前記実施例においては、右側シートレールRRに駆動機
構60を設けるようにした例について説明したが、これ
に代えて、左側シートレールRLに駆動機構60を設け
るようにしてもよく、また、両シートレールRR、RL
の双方に駆動機構60をそれぞれ適用して実施してもよ
い。
【0035】また、前記実施例においては、各直流モー
タ62、65を各減速機61、64を介してアッパーレ
ール30、ロアレール20にそれぞれ取り付けるように
したが、これに代えて、各減速機61、64を各直流モ
ータ62、65を介してアッパーレール30、ロアレー
ル20にそれぞれ取り付けるようにして実施してもよ
い。また、本発明の実施にあたっては、前記実施例にお
ける両直流モータ62、65の作動状態を相互に入れ換
えて実施してもよい。かかる場合、各モータの種類は、
各直流モータ62、65に限ることなく、適宜変更して
実施してもよい。また、前記実施例においては、パワー
シート10を当該車両の前後方向に移動する例について
説明したが、これに代えて、例えば、ワゴン車のよう
に、パワーシートを左右方向に移動する場合にも本発明
を適用して実施してもよい。
【0036】また、本発明の実施にあたっては、駆動機
構60のシートレールRLへの取り付け位置は、その右
側に限ることなく、スペースさえ許せば、例えば、シー
トレールRLの左側に取り付けるようにして実施しても
よい。また、本発明の実施にあたっては、各減速機6
1、64の減速比は相互に一致していなくてもよい。ま
た、各減速機61、64のギア構成は、一対のベベルギ
アの組み合わせ等、必要に応じて適宜変更して実施して
もよい。また、前記実施例においては、図8における直
線L1と横軸との交点を50(kgf)(図8にて符号
X参照)として説明したが、これに限らず、同交点を必
要に応じて適宜変更して実施してもよい。また、図8に
おける直線L2と横軸との交点を100(kgf)とし
た例について説明したが、これに限ることなく、パワー
シート10の仕様に応じて同交点を適宜変更して実施し
てもよい。また、本発明の実施にあたっては、操作機構
70の構成は、前記実施例にて述べた構成に限ることな
く、適宜変更して実施してもよく、また、駆動回路Eの
構成も、前記実施例にて述べた構成に限ることなく、例
えば、リレーに代えて半導体スイッチング素子等を採用
して、駆動回路Eと実質的に同様の機能を確保するよう
に実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図2の右側シートレール及び駆動機構の平面図
である。
【図4】同左側面図である。
【図5】駆動機構の図4にて図示矢印Aからみた駆動機
構の背面図である。
【図6】駆動機構の両減速機とスクリュー軸との関係を
示す構成図である。
【図7】駆動機構を駆動するための電気回路構成図であ
る。
【図8】パワーシートに対する推力とその移動速度との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
RL、RR・・・シートレール、10・・パワーシー
ト、20、40・・・ロアーレール、30、50・・・
アッパーレール、60・・・駆動機構、61、64・・
・減速機、62、65・・・直流モータ、63・・・ス
クリュー軸、70・・・スイッチ機構、80a〜110
a・・・リレーコイル、80b、100b・・・切り換
えリレースイッチ、90b・・・リレースイッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の床面上に互いに間隔をおいて並行に
    配設されて、ロアレールとこのロアレール上にその長手
    方向に沿い移動可能に組み付けたアッパレールとをそれ
    ぞれ備えてなる一対のシートレールと、 前記各アッパーレール上に装着されたパワーシートと、 このパワーシートを一方向又は他方向に移動するとき操
    作されて一方向操作状態又は他方向操作状態になる操作
    手段と、 この操作手段の前記一方向操作状態又は他方向操作状態
    に基づき前記パワーシートを前記一方向又は他方向へ駆
    動する駆動手段とを備えたパワーシート装置において、 前記操作手段の一方向操作状態が、前記パワーシートを
    高速モード及び低速モードにて前記一方向へ駆動すると
    きの各第1の高速モード操作状態及び低速モード操作状
    態とからなり、 一方、前記操作手段の他方向操作状態が、前記パワーシ
    ートを高速モード及び低速モードにて前記他方向へ駆動
    するときの各第2の高速モード操作状態及び低速モード
    操作状態とからなり、 また、前記駆動手段が、 前記パワーシートの駆動方向に沿う減速機出力側ギア回
    転軸を有し、前記両ロアレールの一方の外壁に固着され
    た固定側減速機付小型モータと、 前記減速機出力側ギア回転軸に同軸的に対向する減速機
    出力側ギア回転軸を有し、前記一方のロアレールに対応
    する前記一方のアッパーレールの外壁に固着された走行
    側減速機付小型モータと、 前記両減速機付小型モータの各減速機出力側ギア回転軸
    の一方から同軸的に一体的に延出されて他方の減速機出
    力側ギア回転軸内に相対移動可能に螺合するスクリュー
    軸とを備え、 前記操作手段の第1又は第2の低速モード操作状態にて
    前記両減速機付小型モータの一方を、前記パワーシート
    を前記一方向又は他方向へ移動させるように駆動し、ま
    た、前記操作手段の第1又は第2の高速モード操作状態
    にて前記両減速機付小型モータを、前記スクリュー軸の
    リードを見かけ上増大させるようにかつ前記パワーシー
    トを前記一方向又は他方向へ移動させるように駆動する
    ことを特徴とするパワーシート装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100496328B1 (ko) * 2002-07-15 2005-06-20 현대모비스 주식회사 차량 충돌시 시트를 후퇴시키기 위한 차량시트이동장치
JP2006264529A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Honda Motor Co Ltd シートスライド装置
DE102009058333A1 (de) * 2009-12-15 2011-06-16 Keiper Gmbh & Co. Kg Längseinsteller für einen Fahrzeugsitz

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DE102009058333B4 (de) * 2009-12-15 2015-01-08 Johnson Controls Components Gmbh & Co. Kg Längseinsteller für einen Fahrzeugsitz

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