JPH0716316U - 照明器具のカバー取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井直付けでもカバーの取付け、取り外しが
できる。カバーの取付けが防虫構造にできる。重量の重
たいカバーも確実に支持できる。 【構成】 カバー２の上端開口部の周囲に略径方向に突
出する弾性を有する係止金具３を取付ける。照明器具本
体１の外周端部付近に縦片４の下端部から受け片５をカ
バー２の回転取付け方向と略反対方向に向けて突出す
る。受け片５の先端と照明器具本体１の下面部との間の
隙間を係止金具さし込み用隙間７とする。照明器具本体
１の下面部にカバー２を配置した状態でカバー２を回転
して係止金具３を係止金具さし込み用隙間７から差し込
む。弾性を有する係止金具３を受け片５に形成した山形
状突部８と縦片４との間に弾性係止すると共にカバー２
の上端部を係止金具３の弾性力により照明器具本体１の
下面に当接する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、照明器具のカバー取付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、照明器具本体１にカバー２を取付けるには図６、図７に示すような構成 となっていた。つまり、照明器具本体１の外周部を下方に向けて突出して外側受 け部３０を形成し、照明器具本体１の外周部近傍に合成樹脂製の受け具３１をピ ン３２により回動自在に軸支し、受け具３１に設けたレバー３３を照明器具本体 １の上面部に突出させ、このレバー３３を操作することでピン３２を中心に受け 具３１を回動し、カバー２の上端部周囲に形成した被支持部３４を受け具３１と 外側受け部３０とで挟持することにより取付けていた。そして、カバー２の取り 外しに当たってはレバー３３を操作して受け具３１を回転することにより取り外 していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記のような従来例にあっては、カバー２の取付け、取り外しに当 たって、照明器具本体１の上面部に突出したレバー３３を操作する必要があり、 このため、従来にあっては、照明器具本体１の上面部を天井に直付けするものに は対応できなかった。また、受け具がレバー３３と共に合成樹脂の成形品により 一体形成してあるので、カバー２として重量の重いものには対応できないという 問題があった。また、従来にあっては、カバー２の取付け、取り外しに当たって は、片手でカバー２を持って残りの片手でレバー３３を操作してカバー２の着脱 を行うので、この点でも重量の重いカバー２や大型のカバー２は取付けにくいと いう問題があった。

【０００４】 本考案は上記の従来例の問題点に鑑みて考案したものであって、その目的とす るところは、天井直付けのものであってもカバーの取付け、取り外しが簡単な構 成により確実にでき、しかも、照明器具本体の下面とカバーの上端との隙間を無 くして防虫構造にすることができ、また、取付け強度も強く、重量の重たいカバ ーであっても確実に支持できる照明器具のカバー取付け構造を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の照明器具のカバー取付け構造は、照明器具本体１の下面部に上端部が 開口したカバー２をカバー２の回転により取付けるものにおいて、カバー２の上 端開口部の周囲に略径方向に突出する弾性を有する係止金具３を取付け、照明器 具本体１の外周端部付近に縦片４の下端部から受け片５をカバー２の回転取付け 方向と略反対方向に向けて突出した取付け金具６を設け、受け片５の先端と照明 器具本体１の下面部との間の隙間を係止金具さし込み用隙間７とし、受け片５に 山形状突部８を形成して山形状突部８と縦片４との間に弾性を有する係止金具３ を弾性係止すると共にカバー２の上端部を係止金具３の弾性力により照明器具本 体１の下面に当接して成るものであって、このような構成を採用することで、上 記した従来例の問題点を解決して本考案の目的を達成したものである。

【０００６】

【作用】

上記のような構成の本考案によれば、照明器具本体１の下面側にカバー２を位 置させ、カバー２を回転させることで、カバー２の上端開口部の周囲に略径方向 に突出する弾性を有する係止金具３が照明器具本体１の外周端部付近に取付けた 取付け金具６の係止金具さし込み用隙間７から差し込まれ、弾性を有する係止金 具３山形状突部８に案内されて弾性変形しながら山形状突部８の頂部を乗り越し て山形状突部８と縦片４との間に係止金具３が弾性係止し、この際に同時にカバ ー２の上端部が係止金具３の弾性力により照明器具本体１の下面に当接して防虫 構造となるものである。カバー２の取り外しに当たっては、上記と逆方向にカバ ー２を回転することで係止金具３が受け片５から外れて取り外すことができるこ とになる。

【０００７】

【実施例】 以下本考案を添付図面に示す実施例に基づいて詳述する。図１に示すように、 カバー２は上面部が開口した容器状をしており、上端開口部の周壁部にねじ１０ により弾性を有する係止金具３が取付けてある。係止金具３は図３に示すような 形状をしており、係止金具３の係止片１１はカバー２の略径方向に突出している 。添付図面では取付け金具６は対向する位置に２個取付けてあるが、２個にのみ 限定されず、３個以上であってもよい。

【０００８】 照明器具本体１には外周部に外周枠部１２が垂設してあり、更に、照明器具本 体１の下面部には上記外周枠部１２のやや内側に取付け金具６をねじ１０により 取付けてある。取付け金具６は図３に示すような形状をしており、この取付け金 具６の縦片４の下端部から突出した受け片５はカバー２の回転取付け方向と略反 対方向に向けて突出している。ここで、添付図面に示す実施例においては取付け 金具６は対向する位置に２個取付けてあるが、２個にのみ限定されず、３個以上 であってもよい。また、上記取付け金具６は照明器具本体１の中心から一定の半 径で描く円の軌跡上に取付けられ、受け片５は図３（ａ）のように上記円の軌跡 に沿うような弧状となっている。なお、取付け金具６を２個設ける場合、図５に 示すように照明器具のランプとして円形の蛍光ランプ２２を用い、照明器具本体 １の下面部にソケット２０とばね受け具２１とを対向して取付けて該ソケット２ ０とばね受け具２１とで円形の蛍光ランプ２２を支持するようにしたものにおい ては、上記対向するように配置したソケット２０とばね受け具２１との各外側に それぞれ取付け金具６を配置すると、蛍光ランプ２２による取付け金具６の影が 出にくいようにできるものである。

【０００９】 取付け金具６の受け片５の先端と照明器具本体１の下面部との間の隙間は係止 金具さし込み用隙間７となっている。また、受け片５には山形状突部８が形成し てあり、山形状突部８と縦片４との間が係止金具３を弾性係止する係止用凹部１ ３となっている。更に、受け片５の先端にはストッパ用突部１４が上方に向けて 突設してあり、このストッパ用突部１４は上記係止用凹部１３の底よりもレベル が低くなっている。

【００１０】 照明器具本体１の下面側にはインバータ１５が設けてあり、更に、図１では省 略しているが照明器具本体１の下面側にはランプが取付けられる。 照明器具本体１は天井に取付けられるが、本考案においては、天井に直付けし て取付けてもよく、あるいは、天井の下方に隙間を介して取付けてもよい。 照明器具本体１にカバー２を取付けるに当たっては、照明器具本体１の外周枠 部１２に囲まれた部分にカバー２を下方からはめ込んで照明器具本体１にカバー ２の上端部を当てた状態又は近接させた状態で断面円状の外周枠部１２をガイド としながらカバー２を一方向に回転させる。すると、図２の想像線のように弾性 を有する係止金具３の係止片１１が照明器具本体１に取付けた取付け金具６の受 け片５と照明器具本体１の下面部との間に形成される係止金具さし込み用隙間７ から差し込まれ、弾性を有する係止片１１が山形状突部８に案内されて弾性変形 しながら山形状突部８の頂部を乗り越して図２の実線のように山形状突部８と縦 片４との間の係止用凹部１３に弾性係止される。このように、カバー２の回転に よる取付け操作のみで、カバー２が照明器具本体１に取付けられる。この場合、 係止金具３、取付け金具６がいずれも鈑金等により形成した金具であり、このた め、カバー２が重量のあるもの（例えば、ウレタン、木枠等を有する重量のある カバー）でも安定して支持できることになる。上記のように山形状突部８と縦片 ４との間の係止用凹部１３に係止片１１が弾性係止した状態でカバー２の上端部 が係止金具３の弾性力により照明器具本体１の下面に当接するように設定してあ り、防虫構造となっている。

【００１１】 一方、カバー２の取り外しに当たっては、上記と逆にカバー２を回転すること で、係止用凹部１３に係止していた係止片１１が山形状突部８の傾斜面に沿って 弾性変形しながら山形状突部８の頂部を乗り越し、更にカバー２を回転させて係 止片１１を係止金具さし込み用隙間７から抜け出させ、次に、カバー２を下方に 引き下ろすことで取り外すことができる。

【００１２】 そして、カバー２の取付け時、取り外し時にカバー２の上端部を明器具本体１ にカバー２の下面部に当てた状態又は近接させた状態では、係止片１１がストッ パ用突部１４よりも上方レベルに位置するように設定してあり、カバー２の上端 部を明器具本体１にカバー２の下面部に当てた状態又は近接させた状態における カバー２の取付け作業、取り外し作業に際して上記ストッパ用突部１４に邪魔さ れることなく取付け作業、取り外し作業ができることになる。そして、上記取付 け作業、取り外し作業の途中において、つまり、係止片１１を係止金具さし込み 用隙間７から差し込まれてはいるが係止片１１が係止用凹部１３に係止していな い状態でカバー２を持っている手を誤って離しても、ストッパ用突部１４の存在 により係止片１１が受け片５から抜けてカバー２が下方に落下するのが防止され ることになる。

【００１３】 しかして、本考案によれば、カバー２の取付け、取り外しがいずれも下方から カバー２を回転操作することでできるものであり、このため、従来のように照明 器具本体１の上面部にレバーを突出する必要がなく、この結果、照明器具本体１ の上面部を直接天井に付けて取付けるいわゆる直付けタイプのものであってカバ ー２の取付け、取り外しに支障がないことになる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案にあっては、上述のようにカバーの上端開口部の周囲に略径方向に突出 する弾性を有する係止金具を取付け、照明器具本体の外周端部付近に縦片の下端 部から受け片をカバーの回転取付け方向と略反対方向に向けて突出した取付け金 具を設け、受け片の先端と照明器具本体の下面部との間の隙間を係止金具さし込 み用隙間とし、受け片に山形状突部を形成して山形状突部と縦片との間に弾性を 有する係止金具を弾性係止すると共にカバーの上端部を係止金具の弾性力により 照明器具本体の下面に当接してあるので、カバーを手に持って照明器具本体の下 面側に当て又は近接させた状態で回転するのみで係止金具を山形状突部と縦片と の間に弾性係止したり、外したりして、カバーを取付けたり、取り外したりでき るものであり、この結果、従来のように、カバーの着脱用のレバーが照明器具本 体の上面に突出するもののように片手でカバーを持って片手でレバーを操作する というような煩雑な操作が必要でなくで、取付け、取り外しが容易であると共に 、カバーを両手で持って回転することで取付け、取り外しができるのでカバーが 重量のあるものや、大型のものでも取付け、取り外しができるものであり、また 、金具により係止して保持するので、カバーが重量物であっても確実に取付ける ことができ、また、係止金具の弾性によりカバーの上端部を係止金具の弾性力に より照明器具本体の下面に当接してあるので簡単な構成で防虫構造にできるもの であり、しかも、照明器具本体の上面部に従来のようにレバーを突出させる必要 がないので、照明器具本体を天井に直付けするタイプのものでもカバーを防虫構 造で簡単で取付けたり、取り外したりできるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】同上の係止片の取付けを説明するための図面で
ある。

【図３】同上に用いる係止金具を示し、（ａ）は平面図
であり、（ｂ）は正面図である。

【図４】同上に用いる取付け金具を示し、（ａ）は平面
図であり、（ｂ）は正面図であり、（ｃ）は側面図であ
る。

【図５】同上に用いる照明器具本体の下面図である、

【図６】従来例の断面図である。

【図７】同上の従来例の要部断面図である。

【符号の説明】

１ 照明器具本体 ２ カバー ３ 係止金具 ４ 縦片 ５ 受け片 ６ 取付け金具 ７ 係止金具さし込み用隙間 ８ 山形状突部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 照明器具本体の下面部に上端部が開口し
   たカバーをカバーの回転により取付けるものにおいて、
   カバーの上端開口部の周囲に略径方向に突出する弾性を
   有する係止金具を取付け、照明器具本体の外周端部付近
   に縦片の下端部から受け片をカバーの回転取付け方向と
   略反対方向に向けて突出した取付け金具を設け、受け片
   の先端と照明器具本体の下面部との間の隙間を係止金具
   さし込み用隙間とし、受け片に山形状突部を形成して山
   形状突部と縦片との間に弾性を有する係止金具を弾性係
   止すると共にカバーの上端部を係止金具の弾性力により
   照明器具本体の下面に当接して成る照明器具のカバー取
   付け構造。