JPH0716260B2 - 色信号処理装置 - Google Patents
色信号処理装置Info
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- JPH0716260B2 JPH0716260B2 JP60112424A JP11242485A JPH0716260B2 JP H0716260 B2 JPH0716260 B2 JP H0716260B2 JP 60112424 A JP60112424 A JP 60112424A JP 11242485 A JP11242485 A JP 11242485A JP H0716260 B2 JPH0716260 B2 JP H0716260B2
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- phase
- frequency
- angular frequency
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N9/00—Details of colour television systems
- H04N9/79—Processing of colour television signals in connection with recording
- H04N9/80—Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビジョン信号中の搬送色信号を周波数変換
する色信号処理装置、特に搬送色信号を周波数変換して
記録または再生するVTR(Video Tape Recorder)やディ
スク装置の色信号処理装置に関するものである。
する色信号処理装置、特に搬送色信号を周波数変換して
記録または再生するVTR(Video Tape Recorder)やディ
スク装置の色信号処理装置に関するものである。
従来の技術 以下VTRの色信号処理装置を例にとり説明する。
VHS方式等家庭用VTRにおいてはテレビジョン信号を輝度
信号と搬送色信号CH(搬送周波数をfCHとする。)に分
離し、輝度信号FM信号とし、搬送色信号CHはFM信号より
低域の周波数帯(約700KHz)へ周波数変換して、搬送色
信号CL(搬送周波数をfCLとする。)とし、両信号は混
合されて記録される。再生時には再生信号よりFM信号と
搬送色信号CLとを分離し、FM信号を復調して輝度信号を
得、搬送色信号CLを周波数変換して搬送色信号CHを得、
両信号を加えてテレビジョン信号を再生している。
信号と搬送色信号CH(搬送周波数をfCHとする。)に分
離し、輝度信号FM信号とし、搬送色信号CHはFM信号より
低域の周波数帯(約700KHz)へ周波数変換して、搬送色
信号CL(搬送周波数をfCLとする。)とし、両信号は混
合されて記録される。再生時には再生信号よりFM信号と
搬送色信号CLとを分離し、FM信号を復調して輝度信号を
得、搬送色信号CLを周波数変換して搬送色信号CHを得、
両信号を加えてテレビジョン信号を再生している。
第3図は従来の色信号処理装置のブロック図を示すもの
であり、aは記録系を、bは再生系を表わしている。第
3図において、1は搬送色信号CHの入力端子、2は記録
する輝度信号より分離された水平同期信号の入力端子、
3はAPC(Automatic Phase Control)であって、位相比
較器4,ループフィルタ5,可変周波数発振器6で構成され
る。7はAFC(Automatic Frequency Control)、8およ
び9は周波数変換器、10は搬送色信号CLの出力端子、11
は再生された搬送色信号CLの入力端子、12は再生された
輝度信号より分離された水平同期信号の入力端子、13は
基準周波数発振器、14は再生された搬送色信号CHの出力
端子である。
であり、aは記録系を、bは再生系を表わしている。第
3図において、1は搬送色信号CHの入力端子、2は記録
する輝度信号より分離された水平同期信号の入力端子、
3はAPC(Automatic Phase Control)であって、位相比
較器4,ループフィルタ5,可変周波数発振器6で構成され
る。7はAFC(Automatic Frequency Control)、8およ
び9は周波数変換器、10は搬送色信号CLの出力端子、11
は再生された搬送色信号CLの入力端子、12は再生された
輝度信号より分離された水平同期信号の入力端子、13は
基準周波数発振器、14は再生された搬送色信号CHの出力
端子である。
以上のように構成された従来の色信号処理装置につい
て、以下その動作を説明する。
て、以下その動作を説明する。
記録時第3図aにおいて、位相比較器4,ループフィルタ
5,可変周波数発振器6はAPCループを構成する。APCルー
プはPLL(Phase Locked Loop)の一種であって、端子1
より入力される搬送周波数fCHの搬送色信号CHのバース
ト信号に位相同期した周波数fCHの振幅信号を出力す
る。ここで、振幅信号とは振幅が時間とともに変化する
信号を一般的に表現したものである。またAFC7もPLLの
一種であって、端子2より入力される水平同期信号の周
波数fHに比例した周波数fCL=kfH(kは整数比で表わ
される一定値、例えばVHS方式のVTRではNTSC信号の時k
=40、PAL信号の時k=321/8である。)の振幅信号を出
力する。周波数変換器8はAPC3,AFC7からの周波数fCH,
fCLの2振幅信号を入力として周波数(fCH+fCL)また
は(fCH−fCL)の振幅信号すなわち周波数変換信号を出
力し、周波数変換器9は端子1からの搬送色信号CHの搬
送周波数を上記周波数変換信号によりfCHからfCLへ周波
数変換し、搬送色信号CLの搬送周波数を正確にkfHとし
ている。
5,可変周波数発振器6はAPCループを構成する。APCルー
プはPLL(Phase Locked Loop)の一種であって、端子1
より入力される搬送周波数fCHの搬送色信号CHのバース
ト信号に位相同期した周波数fCHの振幅信号を出力す
る。ここで、振幅信号とは振幅が時間とともに変化する
信号を一般的に表現したものである。またAFC7もPLLの
一種であって、端子2より入力される水平同期信号の周
波数fHに比例した周波数fCL=kfH(kは整数比で表わ
される一定値、例えばVHS方式のVTRではNTSC信号の時k
=40、PAL信号の時k=321/8である。)の振幅信号を出
力する。周波数変換器8はAPC3,AFC7からの周波数fCH,
fCLの2振幅信号を入力として周波数(fCH+fCL)また
は(fCH−fCL)の振幅信号すなわち周波数変換信号を出
力し、周波数変換器9は端子1からの搬送色信号CHの搬
送周波数を上記周波数変換信号によりfCHからfCLへ周波
数変換し、搬送色信号CLの搬送周波数を正確にkfHとし
ている。
次に再生時第3図bにおいて、再生信号は時間軸変動を
有するので端子11より入力される再生された搬送色信号
CLの搬送周波数は変動分をΔfCLとして(fCL+Δ
fCL)、端子12より入力される水平同期信号の周波数は
変動分をΔfHとして(fH+ΔfH)で表わされる。第3図
bにおいて、APCループは位相比較器4,ループフィルタ
5,可変周波数発振器6,周波数変換器8および9で構成さ
れ、周波数変換器9から出力される搬送色信号のバース
ト信号は基準周波数発振器13の出力信号に位相同期する
ように動作する。すなわち基準周波数発振器13の発振周
波数をfCH、可変周波数発振器6の発振周波数を(fCH+
Δf)とするとAFC7出力信号の周波数はk(fH+ΔfH)
であるから周波数変換器8の出力信号の周波数は(fCH
+Δf)±k(fH+ΔfH)となり、周波数変換器9出力
信号である搬送色信号の搬送角周波数はfCL=kfHであ
るから (fCH+Δf)±k(fH+ΔfH)+(fCL+ΔfCL) fCH+Δf±(kΔfH−ΔfCL) となり、APCループによりΔf±(kΔfH−ΔfCL)→0
となって、端子14に発振周波数が基準周波数発振器13の
発振周波数fCHに等しい搬送色信号CHが出力される。
有するので端子11より入力される再生された搬送色信号
CLの搬送周波数は変動分をΔfCLとして(fCL+Δ
fCL)、端子12より入力される水平同期信号の周波数は
変動分をΔfHとして(fH+ΔfH)で表わされる。第3図
bにおいて、APCループは位相比較器4,ループフィルタ
5,可変周波数発振器6,周波数変換器8および9で構成さ
れ、周波数変換器9から出力される搬送色信号のバース
ト信号は基準周波数発振器13の出力信号に位相同期する
ように動作する。すなわち基準周波数発振器13の発振周
波数をfCH、可変周波数発振器6の発振周波数を(fCH+
Δf)とするとAFC7出力信号の周波数はk(fH+ΔfH)
であるから周波数変換器8の出力信号の周波数は(fCH
+Δf)±k(fH+ΔfH)となり、周波数変換器9出力
信号である搬送色信号の搬送角周波数はfCL=kfHであ
るから (fCH+Δf)±k(fH+ΔfH)+(fCL+ΔfCL) fCH+Δf±(kΔfH−ΔfCL) となり、APCループによりΔf±(kΔfH−ΔfCL)→0
となって、端子14に発振周波数が基準周波数発振器13の
発振周波数fCHに等しい搬送色信号CHが出力される。
以上のような従来の色信号処理装置をIC(集積回路)化
する場合、アナログ信号処理の場合、位相比較器4,ルー
プフィルタ5,周波数変換器8,9,AFC7等に使用されるフィ
ルタ,コンデンサ、インダクタといったIC化できない部
品を多数必要とするが、ディジタル信号処理技術を用い
ると全回路をディジタル回路に置換えてIC化することが
可能である。
する場合、アナログ信号処理の場合、位相比較器4,ルー
プフィルタ5,周波数変換器8,9,AFC7等に使用されるフィ
ルタ,コンデンサ、インダクタといったIC化できない部
品を多数必要とするが、ディジタル信号処理技術を用い
ると全回路をディジタル回路に置換えてIC化することが
可能である。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の色信号処理装置をディジタル回路
に置換えた場合、第3図aおよびbにおけるAPCループ
を構成する各回路の信号処理時間がアナログ信号処理の
場合に比べて長くなり、これらの回路での信号の遅延の
ためAPCループの帯域が制限され、APCは入力搬送色信号
が有する周波数,位相変動の高域成分に十分応答しない
場合、またフィードバックされる信号の位相がその最適
位相に対し逆相となりAPC回路が不安定となる場合が発
生する。その結果として周波数変換信号が含む入力搬送
色信号の高域変動分は少なかったり強調されたり、また
は逆相となって、周波数変換された搬送色信号において
変動分は十分に除去されないか逆に強調されるという問
題点を有していた。特に、バースト信号は1水平走査毎
に約4μsecしか存在しない間歇信号であるが、信号処
理に時間がかかりすぎると、あるバースト信号と位相比
較信号を位相比較して得られた位相差信号はそのバース
ト信号が存在する期間にフィードバックされないか中途
半端にフィードバックされ、APCループの帯域は制限さ
れる。
に置換えた場合、第3図aおよびbにおけるAPCループ
を構成する各回路の信号処理時間がアナログ信号処理の
場合に比べて長くなり、これらの回路での信号の遅延の
ためAPCループの帯域が制限され、APCは入力搬送色信号
が有する周波数,位相変動の高域成分に十分応答しない
場合、またフィードバックされる信号の位相がその最適
位相に対し逆相となりAPC回路が不安定となる場合が発
生する。その結果として周波数変換信号が含む入力搬送
色信号の高域変動分は少なかったり強調されたり、また
は逆相となって、周波数変換された搬送色信号において
変動分は十分に除去されないか逆に強調されるという問
題点を有していた。特に、バースト信号は1水平走査毎
に約4μsecしか存在しない間歇信号であるが、信号処
理に時間がかかりすぎると、あるバースト信号と位相比
較信号を位相比較して得られた位相差信号はそのバース
ト信号が存在する期間にフィードバックされないか中途
半端にフィードバックされ、APCループの帯域は制限さ
れる。
本発明はかかる点に鑑み、ディジタル信号処理では応答
しきれない変動成分や強調された変動成分を必要に応じ
て有効に除去し、正確な周波数変換を可能とする標本化
・量子化された信号の色信号処理装置を提供することを
目的とする。
しきれない変動成分や強調された変動成分を必要に応じ
て有効に除去し、正確な周波数変換を可能とする標本化
・量子化された信号の色信号処理装置を提供することを
目的とする。
問題点を解決するための手段 第1の発明の色信号処理装置は、第1の搬送色信号を入
力とし、これを周波数変換して搬送角周波数が第2の基
準角周波数に等しい第2の搬送色信号を出力する標本化
・量子化された信号を処理する色信号処理装置におい
て、第1の基準各周波数を発生する第1の基準角周波数
発生手段と、上記第2の基準角周波数を発生する第2の
基準角周波数発生手段と、上記第1の搬送色信号中のバ
ースト信号と位相比較信号を位相比較して位相差信号を
得る位相比較手段と、上記位相差信号を誤差各周波数信
号に変換する位相角周波数変換手段と、上記第1の基準
角周波数信号と上記誤差角周波数信号を加算または減算
した角周波数信号を積分して第1の位相信号を得る積分
手段と、上記第1の位相信号を振幅信号に変換して上記
位相比較信号を得る位相振幅変換手段と、第1の基準角
周波数信号と、上記第2の基準角周波数信号および上記
誤差角周波数信号を加算または減算した角周波数信号を
積分して第2の位相信号を得る積分手段と、上記第2の
位相信号に上記位相差信号を加算または減算した位相信
号を振幅信号に変換して周波数変換信号を得る位相振幅
変換手段と、上記周波数変換信号を用いて上記第1の搬
送色信号を上記第2の搬送色信号に周波数変換する周波
数変換手段とを備えたことを特徴とするものである。
力とし、これを周波数変換して搬送角周波数が第2の基
準角周波数に等しい第2の搬送色信号を出力する標本化
・量子化された信号を処理する色信号処理装置におい
て、第1の基準各周波数を発生する第1の基準角周波数
発生手段と、上記第2の基準角周波数を発生する第2の
基準角周波数発生手段と、上記第1の搬送色信号中のバ
ースト信号と位相比較信号を位相比較して位相差信号を
得る位相比較手段と、上記位相差信号を誤差各周波数信
号に変換する位相角周波数変換手段と、上記第1の基準
角周波数信号と上記誤差角周波数信号を加算または減算
した角周波数信号を積分して第1の位相信号を得る積分
手段と、上記第1の位相信号を振幅信号に変換して上記
位相比較信号を得る位相振幅変換手段と、第1の基準角
周波数信号と、上記第2の基準角周波数信号および上記
誤差角周波数信号を加算または減算した角周波数信号を
積分して第2の位相信号を得る積分手段と、上記第2の
位相信号に上記位相差信号を加算または減算した位相信
号を振幅信号に変換して周波数変換信号を得る位相振幅
変換手段と、上記周波数変換信号を用いて上記第1の搬
送色信号を上記第2の搬送色信号に周波数変換する周波
数変換手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、第2の発明の色信号処理装置は、第1の搬送色信
号を入力とし、これを周波数変換して搬送角周波数が第
2の基準角周波数に等しい第2の搬送色信号を出力する
標本化・量子化された信号を処理する色信号処理装置に
おいて、第1の基準各周波数を発生する第1の基準角周
波数発生手段と、上記第2の基準角周波数を発生する第
2の基準角周波数発生手段と、第1、第2の復調用周波
数変換信号を用いて上記第1の搬送色信号を第1、第2
の復調信号に周波数変換する第1、第2の復調手段と、
上記第1の復調信号から位相差信号を得る位相差検出手
段と、上記位相差信号を誤差各周波数信号に変換する位
相角周波数変換手段と、上記第1の基準角周波数信号と
上記誤差角周波数信号を加算または減算した角周波数信
号を積分して第1の位相信号を得る積分手段と、上記第
1の位相信号と、これに90度の位相信号を加算または減
算した位相信号をそれぞれ振幅信号に変換して第1、第
2の復調用周波数変換信号を得る位相振幅変換手段と、
上記第2の基準角周波数信号を積分して第3の位相信号
を得る積分手段と、上記第3の位相信号に上記位相差信
号を加算または減算した位相信号と、これに90度の位相
信号を加算または減算した位相信号をそれぞれ振幅信号
に変換して第1、第2の変調用周波数変換信号を得る位
相振幅変換手段と、上記第1、第2の変調用周波数変換
信号を用いて上記第1、第2の復調信号を上記第2の搬
送色信号に周波数変換する変調手段とを備えたことを特
徴とするものである。
号を入力とし、これを周波数変換して搬送角周波数が第
2の基準角周波数に等しい第2の搬送色信号を出力する
標本化・量子化された信号を処理する色信号処理装置に
おいて、第1の基準各周波数を発生する第1の基準角周
波数発生手段と、上記第2の基準角周波数を発生する第
2の基準角周波数発生手段と、第1、第2の復調用周波
数変換信号を用いて上記第1の搬送色信号を第1、第2
の復調信号に周波数変換する第1、第2の復調手段と、
上記第1の復調信号から位相差信号を得る位相差検出手
段と、上記位相差信号を誤差各周波数信号に変換する位
相角周波数変換手段と、上記第1の基準角周波数信号と
上記誤差角周波数信号を加算または減算した角周波数信
号を積分して第1の位相信号を得る積分手段と、上記第
1の位相信号と、これに90度の位相信号を加算または減
算した位相信号をそれぞれ振幅信号に変換して第1、第
2の復調用周波数変換信号を得る位相振幅変換手段と、
上記第2の基準角周波数信号を積分して第3の位相信号
を得る積分手段と、上記第3の位相信号に上記位相差信
号を加算または減算した位相信号と、これに90度の位相
信号を加算または減算した位相信号をそれぞれ振幅信号
に変換して第1、第2の変調用周波数変換信号を得る位
相振幅変換手段と、上記第1、第2の変調用周波数変換
信号を用いて上記第1、第2の復調信号を上記第2の搬
送色信号に周波数変換する変調手段とを備えたことを特
徴とするものである。
作用 本発明は前記した構成により、アナログ信号処理に比べ
て信号処理に時間を要する標本化・量子化された信号を
処理する色信号処理装置において、位相同期手段が入力
された搬送色信号中に含まれる周波数変動,位相変動に
十分に応答しなくても、位相比較手段で得られる位相差
信号を第2の位相信号に加算または減算し、これを振幅
信号に変換して周波数変換回路の周波数変換信号とする
ことにより、入力搬送色信号中に含まれる周波数変動,
位相変動を除去した正確な搬送色信号の周波数変換を可
能とする。
て信号処理に時間を要する標本化・量子化された信号を
処理する色信号処理装置において、位相同期手段が入力
された搬送色信号中に含まれる周波数変動,位相変動に
十分に応答しなくても、位相比較手段で得られる位相差
信号を第2の位相信号に加算または減算し、これを振幅
信号に変換して周波数変換回路の周波数変換信号とする
ことにより、入力搬送色信号中に含まれる周波数変動,
位相変動を除去した正確な搬送色信号の周波数変換を可
能とする。
実施例 本発明の実施例は標本化 量子化された信号を処理する
もので、ディジタル信号処理回路で実現される。したが
って、以下に述べる信号は従来例で述べた信号と同一名
称であっても、すべて標本化・量子化された信号であっ
て、本発明の実施例における入力信号は従来の色信号処
理装置の入力信号をアナログ・ディジタル変換して得ら
れた信号であり、本発明の実施例における出力信号はデ
ィジタル・アナログ変換されてはじめて従来と同じ出力
信号が得られるものである。
もので、ディジタル信号処理回路で実現される。したが
って、以下に述べる信号は従来例で述べた信号と同一名
称であっても、すべて標本化・量子化された信号であっ
て、本発明の実施例における入力信号は従来の色信号処
理装置の入力信号をアナログ・ディジタル変換して得ら
れた信号であり、本発明の実施例における出力信号はデ
ィジタル・アナログ変換されてはじめて従来と同じ出力
信号が得られるものである。
第1図は第1の発明の一実施例における色信号処理装置
のブロック図を示すものである。同図において、15は周
波数変換すべき第1の搬送色信号の入力端子、16は第1
の基準角周波数信号発生器、17はAPCであって、位相比
較器18,ループフィルタ19,位相角周波数変換器20,加算
器21,積分器22,位相振幅変換器23で構成され、加算器21
の出力信号である第1の角周波数信号と位相比較器18の
出力信号である位相差信号を出力する。24は第2の基準
角周波数信号発生器、25は第1の角周波数信号と第2の
基準角周波数信号を加算する加算器、26は積分器、27は
前記位相差信号に適当な周波数特性を与えるフィルタ、
28は積分器26出力信号とフィルタ27出力信号を加算する
加算器、29は位相振幅変換器、30は位相振幅変換器29出
力信号を周波数変換信号として端子15から入力された第
1の搬送色信号を周波数変換する周波数変換器、31は周
波数変換された第2の搬送色信号の出力端子である。
のブロック図を示すものである。同図において、15は周
波数変換すべき第1の搬送色信号の入力端子、16は第1
の基準角周波数信号発生器、17はAPCであって、位相比
較器18,ループフィルタ19,位相角周波数変換器20,加算
器21,積分器22,位相振幅変換器23で構成され、加算器21
の出力信号である第1の角周波数信号と位相比較器18の
出力信号である位相差信号を出力する。24は第2の基準
角周波数信号発生器、25は第1の角周波数信号と第2の
基準角周波数信号を加算する加算器、26は積分器、27は
前記位相差信号に適当な周波数特性を与えるフィルタ、
28は積分器26出力信号とフィルタ27出力信号を加算する
加算器、29は位相振幅変換器、30は位相振幅変換器29出
力信号を周波数変換信号として端子15から入力された第
1の搬送色信号を周波数変換する周波数変換器、31は周
波数変換された第2の搬送色信号の出力端子である。
以上のように構成された本実施例の色信号処理装置につ
いて、以下その動作を説明する。本実施例におけるAPC
ループはAPC17において第1の角周波数信号を積分器22
に入力することにより構成される。すなわち、位相比較
器18は端子15より入力された第1の搬送色信号中のバー
スト信号と位相振幅変換器23出力信号である位相比較信
号を位相比較して位相差信号を出力し、ループフィルタ
19は位相差信号に適当な周波数特性およびループゲイン
を与え、位相角周波数変換器20はこれを誤差角周波数信
号に変換し、加算器21は誤差角周波数信号に第1の基準
角周波数信号を加えて第1の角周波数信号を得る。積分
器22は第1の角周波数信号を積分して第1の位相信号に
変換し、位相振幅変換器23は、第1の位相信号を振幅信
号に変換して位相比較器18の位相比較信号を得る。
いて、以下その動作を説明する。本実施例におけるAPC
ループはAPC17において第1の角周波数信号を積分器22
に入力することにより構成される。すなわち、位相比較
器18は端子15より入力された第1の搬送色信号中のバー
スト信号と位相振幅変換器23出力信号である位相比較信
号を位相比較して位相差信号を出力し、ループフィルタ
19は位相差信号に適当な周波数特性およびループゲイン
を与え、位相角周波数変換器20はこれを誤差角周波数信
号に変換し、加算器21は誤差角周波数信号に第1の基準
角周波数信号を加えて第1の角周波数信号を得る。積分
器22は第1の角周波数信号を積分して第1の位相信号に
変換し、位相振幅変換器23は、第1の位相信号を振幅信
号に変換して位相比較器18の位相比較信号を得る。
いま、第1の搬送色信号のバースト信号の振幅をA、角
周波数をω1+Δω1、位相をθ1、位相比較信号の振幅
を1、角周波数をω1+Δω、位相を とすると、それぞれの信号は標本化周期Tの時間離散系
で表現して、 Acos{(ω1+Δω1)nT+θ1} Sin{(ω1+Δω)nT+θ1+Δθ} と表わされる。位相比較器18はこれらの信号の積の低域
成分すなわち位相差信号 を得るものであり、同期状態において (Δω−Δω1)nT+Δω《#,Δω≒Δω1 となって、位相差信号はほぼ となる。
周波数をω1+Δω1、位相をθ1、位相比較信号の振幅
を1、角周波数をω1+Δω、位相を とすると、それぞれの信号は標本化周期Tの時間離散系
で表現して、 Acos{(ω1+Δω1)nT+θ1} Sin{(ω1+Δω)nT+θ1+Δθ} と表わされる。位相比較器18はこれらの信号の積の低域
成分すなわち位相差信号 を得るものであり、同期状態において (Δω−Δω1)nT+Δω《#,Δω≒Δω1 となって、位相差信号はほぼ となる。
ここで、APCループの動作を位相差信号に着目して解析
する。以後の解析を容易とするため位相差信号はそれぞ
れのバースト信号に対して1つの値が決まるものとし、
バースト信号の幅は1水平走査期間THに対し十分小と仮
定し、これを無視すると、位相差信号はTH毎に変化する
信号すなわちTH間一定の信号と見なすことができる。い
ま、第1の搬送色信号のバースト信号の位相を θC1(nTH)=θR1(nTH)+Δθ1(nTH) 位相比較信号の位相を θP1(nTH)=θR1(nTH)+ΔθE(nTH) とすると位相差信号ΔθP(nTH)はバースト信号の振幅
を一定と見なし、 とすると、 ΔθP(nTH)=Δθ1(nTH)−ΔθE(nTH) となる。ループフィルタ19は位相差信号から不要周波数
成分を除去し、適当なループゲインhを乗ずるもので、
位相角周波数変換器20はループフィルタ19出力信号を水
平走査期間THで割ることにより1水平走査期間一定の位
相差信号を角周波数信号に変換し、誤差角周波数信号Δ
ωE(nTH)を得る。加算器21は誤差角周波数信号に第1
の基準角周波数信号を加算して第1の角周波数信号を得
るもので、一般的に第1の基準角周波数信号はTH間一定
の信号であるので第1の角周波数信号もまたTH間一定の
信号となる。積分器22は標本化周期Tでこれを積分して
第1の位相信号を得るものであるから、第1の位相信号
はTHの間一定の変化量を有する位相信号である。したが
って、第1の位相信号θP1(nTH)は ここで、 であって、ΔθE(nTH)のZ変換ΔΦ(Z)は ただし、ZHは標本化周期THの時間離散系のZ変換の演算
子であり、ΔWE(ZH)はΔωE(nTH)のZ変換である。
また、ループフィルタ19により主として決まるAPCルー
プの伝達特性をG(ZH)とすると、ΔWE(ZH)は位相差
信号のZ変換ΔΦP(ZH)を用いて また、 ΔΦP(ZH)=ΔΦ1(ZH)−ΔΦE(ZH) であるから、 結局 となる。
する。以後の解析を容易とするため位相差信号はそれぞ
れのバースト信号に対して1つの値が決まるものとし、
バースト信号の幅は1水平走査期間THに対し十分小と仮
定し、これを無視すると、位相差信号はTH毎に変化する
信号すなわちTH間一定の信号と見なすことができる。い
ま、第1の搬送色信号のバースト信号の位相を θC1(nTH)=θR1(nTH)+Δθ1(nTH) 位相比較信号の位相を θP1(nTH)=θR1(nTH)+ΔθE(nTH) とすると位相差信号ΔθP(nTH)はバースト信号の振幅
を一定と見なし、 とすると、 ΔθP(nTH)=Δθ1(nTH)−ΔθE(nTH) となる。ループフィルタ19は位相差信号から不要周波数
成分を除去し、適当なループゲインhを乗ずるもので、
位相角周波数変換器20はループフィルタ19出力信号を水
平走査期間THで割ることにより1水平走査期間一定の位
相差信号を角周波数信号に変換し、誤差角周波数信号Δ
ωE(nTH)を得る。加算器21は誤差角周波数信号に第1
の基準角周波数信号を加算して第1の角周波数信号を得
るもので、一般的に第1の基準角周波数信号はTH間一定
の信号であるので第1の角周波数信号もまたTH間一定の
信号となる。積分器22は標本化周期Tでこれを積分して
第1の位相信号を得るものであるから、第1の位相信号
はTHの間一定の変化量を有する位相信号である。したが
って、第1の位相信号θP1(nTH)は ここで、 であって、ΔθE(nTH)のZ変換ΔΦ(Z)は ただし、ZHは標本化周期THの時間離散系のZ変換の演算
子であり、ΔWE(ZH)はΔωE(nTH)のZ変換である。
また、ループフィルタ19により主として決まるAPCルー
プの伝達特性をG(ZH)とすると、ΔWE(ZH)は位相差
信号のZ変換ΔΦP(ZH)を用いて また、 ΔΦP(ZH)=ΔΦ1(ZH)−ΔΦE(ZH) であるから、 結局 となる。
次に周波数変換器30の周波数変換信号は第1の角周波数
信号と第2基準角周波数信号ωR2(nTH)を加算器25で
加算し、積分器26で積分して第2の位相信号を得、これ
をフィルタ27出力信号を加算器28で加算し、位相振幅変
換器29で振幅信号に変換することにより得られるもので
ある。ここで第2の位相信号θP2(nTH)は であるから、第2の位相信号だけで周波数変換信号を得
た場合、第2の搬送色信号のバースト信号の位相は θP2(nTH)−θC1(nTH)=θR2(nTH)−ΔθP(n
TH) となって、位相信号ΔθP(nTH)と同じ位相変動が残存
する。ΔθP(nTH)のZ変換ΔΦP(Z)は式(1)よ
りΔΦ1(Z)に対し高域通過特性を示し、低域の位相
変動は除去されるが高域の位相は残存することが示され
ている。また、入力の周波数変動に対してはΔθ1(n
T)はnに対し単調に増加する関数となるため Δθ1(nTH)=nΔω1,Δω1一定 とすると であるからΔΦ1(ZH)の逆変換はG(Z)=1の場合 ΔθP(nT)=Δω1/h となって、位相差信号はhに逆比例する一定値となる。
このことは入力搬送色信号に周波数変動があると位相変
動となることを示している。この位相変動を小さくする
ためにはhを大きくすれば良いが単にhを大きくすると
APCループが発振するので、G(Z)に低域通過特性を
持たせ、高域のループゲインを小さくして安定条件を満
たす様にしている。しかし、高域の変動に対してはAPC
ループの安定条件からループゲインを大きくしてこれを
低減することはできない。
信号と第2基準角周波数信号ωR2(nTH)を加算器25で
加算し、積分器26で積分して第2の位相信号を得、これ
をフィルタ27出力信号を加算器28で加算し、位相振幅変
換器29で振幅信号に変換することにより得られるもので
ある。ここで第2の位相信号θP2(nTH)は であるから、第2の位相信号だけで周波数変換信号を得
た場合、第2の搬送色信号のバースト信号の位相は θP2(nTH)−θC1(nTH)=θR2(nTH)−ΔθP(n
TH) となって、位相信号ΔθP(nTH)と同じ位相変動が残存
する。ΔθP(nTH)のZ変換ΔΦP(Z)は式(1)よ
りΔΦ1(Z)に対し高域通過特性を示し、低域の位相
変動は除去されるが高域の位相は残存することが示され
ている。また、入力の周波数変動に対してはΔθ1(n
T)はnに対し単調に増加する関数となるため Δθ1(nTH)=nΔω1,Δω1一定 とすると であるからΔΦ1(ZH)の逆変換はG(Z)=1の場合 ΔθP(nT)=Δω1/h となって、位相差信号はhに逆比例する一定値となる。
このことは入力搬送色信号に周波数変動があると位相変
動となることを示している。この位相変動を小さくする
ためにはhを大きくすれば良いが単にhを大きくすると
APCループが発振するので、G(Z)に低域通過特性を
持たせ、高域のループゲインを小さくして安定条件を満
たす様にしている。しかし、高域の変動に対してはAPC
ループの安定条件からループゲインを大きくしてこれを
低減することはできない。
いま、hG(ZH)=h′とすると、 であるから周波数特性に高域f=1/TH付近で となる。また、系の安定条件から0<h′<1であって となって高域では変動分が強調されることを示してい
る。これは位相比較したバースト信号,位相比較信号に
位相差信号がフィードバックされないことによる。
る。これは位相比較したバースト信号,位相比較信号に
位相差信号がフィードバックされないことによる。
フィルタ27と加算器28はこのΔΦP(ZH)を除去するも
ので、例えばフィルタ27のゲインを1とするとΔΦP(Z
H)は周波数変換器30で完全に除去され、フィルタ27の
ゲインh′とすると変動分は(1−h′)倍となる。た
だし、完全に位相変動を除くようにすると、逆に水平走
査周波数を越えるノイズに対し不必要な応答をする可能
性があるので、フィルタ27に適当な周波数特性を持たせ
る必要がある。
ので、例えばフィルタ27のゲインを1とするとΔΦP(Z
H)は周波数変換器30で完全に除去され、フィルタ27の
ゲインh′とすると変動分は(1−h′)倍となる。た
だし、完全に位相変動を除くようにすると、逆に水平走
査周波数を越えるノイズに対し不必要な応答をする可能
性があるので、フィルタ27に適当な周波数特性を持たせ
る必要がある。
以上のように、本実施例によれば、位相比較手段で得ら
れた位相差信号を周波数変換信号の位相信号に加えるこ
とにより、APCループの遅延等により周波数変換された
搬送色信号中に残留または強調された周波数変動、位相
変動を完全に除去して、必要な搬送角周波数を有する搬
送色信号を正確に得ることができる。
れた位相差信号を周波数変換信号の位相信号に加えるこ
とにより、APCループの遅延等により周波数変換された
搬送色信号中に残留または強調された周波数変動、位相
変動を完全に除去して、必要な搬送角周波数を有する搬
送色信号を正確に得ることができる。
なお、加算器21,25,28は減算器でも良い。APCループに
おいては位相比較器18等の極性を考慮してループの安定
条件を保つ様に21が加算器か減算器かを選択すれば良
い。また、周波数変換器30が入力搬送色信号と周波数変
換信号の和信号を選択するか、差信号を選択するかで2
5,28が加算器か減算器かを選択する必要がある。
おいては位相比較器18等の極性を考慮してループの安定
条件を保つ様に21が加算器か減算器かを選択すれば良
い。また、周波数変換器30が入力搬送色信号と周波数変
換信号の和信号を選択するか、差信号を選択するかで2
5,28が加算器か減算器かを選択する必要がある。
第2図は第2の発明の一実施例における色信号処理装置
のブロック図を示すものである。同図において、第1図
に示した実施例と同様の動作を行なうものは同一の番号
を符し、その説明は省略する。第1図の構成と異なるの
は第1,第2の2種類の周波数変換器を使用していること
である。すなわち38,39は第1,第2の復調器であって第
1の周波数変換器に相当する。40は変調器であって、第
1,第2の乗算器41,42と加算器43で構成され、これは第
2の周波数変換器に相当する。
のブロック図を示すものである。同図において、第1図
に示した実施例と同様の動作を行なうものは同一の番号
を符し、その説明は省略する。第1図の構成と異なるの
は第1,第2の2種類の周波数変換器を使用していること
である。すなわち38,39は第1,第2の復調器であって第
1の周波数変換器に相当する。40は変調器であって、第
1,第2の乗算器41,42と加算器43で構成され、これは第
2の周波数変換器に相当する。
また、44は加算器であって、積分器22出力信号である第
1の位相信号に90度に相当する位相信号を加算し、互い
に90度の位相差を有する位相信号を得る。45,46は位相
振幅変換器であって、互いに90度の位相差を有する位相
信号を振幅信号に変換して第1,第2の復調用周波数変換
信号を得る。
1の位相信号に90度に相当する位相信号を加算し、互い
に90度の位相差を有する位相信号を得る。45,46は位相
振幅変換器であって、互いに90度の位相差を有する位相
信号を振幅信号に変換して第1,第2の復調用周波数変換
信号を得る。
ここで、APCループは第1の復調器38−位相差検出器37
−ループフィルタ19−位相角周波数変換器20−加算器21
−積分器22−位相振幅変換器45−第1の復調器38で構成
され、第1の復調器38と第1の復調器38出力信号からバ
ースト信号の位相情報を取り出す位相差検出器37は第1
図の位相比較器18に相当し、位相差検出器37出力に位相
差信号が、位相角周波数変換器20出力に誤差角周波数信
号が得られる。
−ループフィルタ19−位相角周波数変換器20−加算器21
−積分器22−位相振幅変換器45−第1の復調器38で構成
され、第1の復調器38と第1の復調器38出力信号からバ
ースト信号の位相情報を取り出す位相差検出器37は第1
図の位相比較器18に相当し、位相差検出器37出力に位相
差信号が、位相角周波数変換器20出力に誤差角周波数信
号が得られる。
次に、34は積分器であって、第2の角周波数信号を積分
して第3の位相信号に変換する。33は加算器であって、
第3の位相信号とフィルタ27で適当な周波数特性を与え
られた位相差信号を加算する。47は加算器であって、加
算器33出力信号に90度に相当する位相信号を加算し、互
いに90度の位相差を有する位相信号を得る。48,49は位
相振幅変換器であって、互いに90度の位相差を有する位
相信号を振幅信号に変換して、第1、第2の変調用周波
数変換信号を得る。
して第3の位相信号に変換する。33は加算器であって、
第3の位相信号とフィルタ27で適当な周波数特性を与え
られた位相差信号を加算する。47は加算器であって、加
算器33出力信号に90度に相当する位相信号を加算し、互
いに90度の位相差を有する位相信号を得る。48,49は位
相振幅変換器であって、互いに90度の位相差を有する位
相信号を振幅信号に変換して、第1、第2の変調用周波
数変換信号を得る。
以下、第2図に示した実施例と第1図に示した実施例と
を対比させながら説明する。第2図における第3の位相
信号は、第1図における第2の位相信号に対応してい
る。また、第1図の実施例では、第2の基準角周波数信
号に第1の基準角周波数と誤差角周波数信号とを加算ま
たは減算した信号を加算または減算して、積分している
が、第2図の実施例においては、一旦第1の周波数変換
器(第1の復調器38、第2の復調器39)にて復調したも
のを、第2の周波数変換器(変調器40)にて変調してい
る。すなわち、搬送角周波数がほぼ第1の基準角周波数
に等しい第1の搬送色信号を、搬送角周波数がほぼ第2
の基準角周波数に等しい第2の搬送色信号を得るとい
う、2段階の周波数変換により位相変動分を吸収する構
成をとっている。したがって、一旦復調した第1段階
(第1の周波数変換器にて復調された復調信号)におい
て、位相変動分はおおむね吸収されているため、第2段
階たる変調時においては第2の基準角周波数で変調すれ
ば良く、第1図の如く、第2の基準角周波数信号に第1
の基準角周波数と誤差角周波数信号とを加算または減算
する必要はない。
を対比させながら説明する。第2図における第3の位相
信号は、第1図における第2の位相信号に対応してい
る。また、第1図の実施例では、第2の基準角周波数信
号に第1の基準角周波数と誤差角周波数信号とを加算ま
たは減算した信号を加算または減算して、積分している
が、第2図の実施例においては、一旦第1の周波数変換
器(第1の復調器38、第2の復調器39)にて復調したも
のを、第2の周波数変換器(変調器40)にて変調してい
る。すなわち、搬送角周波数がほぼ第1の基準角周波数
に等しい第1の搬送色信号を、搬送角周波数がほぼ第2
の基準角周波数に等しい第2の搬送色信号を得るとい
う、2段階の周波数変換により位相変動分を吸収する構
成をとっている。したがって、一旦復調した第1段階
(第1の周波数変換器にて復調された復調信号)におい
て、位相変動分はおおむね吸収されているため、第2段
階たる変調時においては第2の基準角周波数で変調すれ
ば良く、第1図の如く、第2の基準角周波数信号に第1
の基準角周波数と誤差角周波数信号とを加算または減算
する必要はない。
なお、本実施例においては、周波数変換器が2種類必要
であるが、このうち第1、第2の復調器は38、39は時分
割処理を行なうことにより第1の実施例における位相比
較器18と比べてあまり回路規模を大きくすることなく実
現できる。また、位相差検出器37の機能は第1の復調器
出力信号からバースト信号の位相情報に相当する部分を
取り出すことであって、これは位相比較器18に含まれて
いたものを分離したものであり、新たに追加したもので
はない。また、第1,第2の搬送角周波数はテレビジョン
信号がNTSC,PAL方式等で異なるが、搬送周波数が零の復
調信号とすることで色信号処理装置として必要な機能、
例えば輝度信号を完全に除去するフィルタ,くし形フィ
ルタ等を配置し、周波数特性を切換える必要はなくな
る。また、これらは標本化周波数を低くして信号処理す
ることにより、これらの回路規模を小さくすることがで
きる。
であるが、このうち第1、第2の復調器は38、39は時分
割処理を行なうことにより第1の実施例における位相比
較器18と比べてあまり回路規模を大きくすることなく実
現できる。また、位相差検出器37の機能は第1の復調器
出力信号からバースト信号の位相情報に相当する部分を
取り出すことであって、これは位相比較器18に含まれて
いたものを分離したものであり、新たに追加したもので
はない。また、第1,第2の搬送角周波数はテレビジョン
信号がNTSC,PAL方式等で異なるが、搬送周波数が零の復
調信号とすることで色信号処理装置として必要な機能、
例えば輝度信号を完全に除去するフィルタ,くし形フィ
ルタ等を配置し、周波数特性を切換える必要はなくな
る。また、これらは標本化周波数を低くして信号処理す
ることにより、これらの回路規模を小さくすることがで
きる。
なお、本実施例における加算器21,28もまた第1図に示
した実施例の場合と同様、位相差検出器37の極性により
減算器の場合が有り得る。
した実施例の場合と同様、位相差検出器37の極性により
減算器の場合が有り得る。
以上において、第1図に示した実施例、第2図に示した
実施例共第3図aのVTRの記録時、第3図bのVTRの再生
時のいずれの場合にも使用可能である。第1図の場合、
VTRの記録系に使用する場合、第1の基準角周波数は入
力搬送色信号の搬送角周波数にほぼ等しく、第2の基準
角周波数はAFC7の出力信号が有する角周波数に相当し、
再生系の場合には第1の基準角周波数はAFC7の出力信号
が有する角周波数であり、第2の基準角周波数は出力搬
送色信号の搬送角周波数である。第2図の場合も同様で
ある。
実施例共第3図aのVTRの記録時、第3図bのVTRの再生
時のいずれの場合にも使用可能である。第1図の場合、
VTRの記録系に使用する場合、第1の基準角周波数は入
力搬送色信号の搬送角周波数にほぼ等しく、第2の基準
角周波数はAFC7の出力信号が有する角周波数に相当し、
再生系の場合には第1の基準角周波数はAFC7の出力信号
が有する角周波数であり、第2の基準角周波数は出力搬
送色信号の搬送角周波数である。第2図の場合も同様で
ある。
本発明によれば、第1の復調器を含むAPCループを利用
して復調された第1,第2の復調信号中に残留、または強
調された周波数変動,位相変動を位相差検出器37で得ら
れる位相差信号を変調器40の変調用周波数変換信号の位
相信号に加算することにより、必要に応じて除去するこ
とができる。
して復調された第1,第2の復調信号中に残留、または強
調された周波数変動,位相変動を位相差検出器37で得ら
れる位相差信号を変調器40の変調用周波数変換信号の位
相信号に加算することにより、必要に応じて除去するこ
とができる。
以上の説明において、角周波数信号,位相信号という表
現を用いたが、これらはこれらにある定数を掛けた値の
信号であっても良いことはもちろんである。例えば角周
波数信号は周波数信号であっても良いし、角周波数に標
本化周期を掛けた値であっても良い。後者の場合、積分
器は標本化のタイミング毎に入力信号を加算していく構
成になるので、ディジタル回路で構成する場合、角周波
数に標本化周期を掛けた値を使用することが多い。
現を用いたが、これらはこれらにある定数を掛けた値の
信号であっても良いことはもちろんである。例えば角周
波数信号は周波数信号であっても良いし、角周波数に標
本化周期を掛けた値であっても良い。後者の場合、積分
器は標本化のタイミング毎に入力信号を加算していく構
成になるので、ディジタル回路で構成する場合、角周波
数に標本化周期を掛けた値を使用することが多い。
また、角周波数の和の積分は角周波数の和に等しい。し
たがって、第1図,第2図の構成において、第1,第2の
角周波数,誤差角周波数信号等をそれぞれ積分して位相
信号に変換した後加算する構成にしても良い。本発明で
は特にことわらない限り、角周波数領域で加減算した信
号を位相信号に変換するという表現に角周波数領域の信
号を位相領域に変換した後加減算する意味を含めてい
る。
たがって、第1図,第2図の構成において、第1,第2の
角周波数,誤差角周波数信号等をそれぞれ積分して位相
信号に変換した後加算する構成にしても良い。本発明で
は特にことわらない限り、角周波数領域で加減算した信
号を位相信号に変換するという表現に角周波数領域の信
号を位相領域に変換した後加減算する意味を含めてい
る。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、標本化 量子化
された信号を処理する色信号処理装置において、信号処
理に要する時間のためAPCループに遅延があって、位相
同期手段が周波数変換すべき搬送色信号中に含まれる周
波数変動,位相変動に十分に応答しなくとも、これを有
効に除去して、必要な搬送角周波数を有する搬送色信号
に正確に周波数変換することができ、その実用的価値は
大きい。
された信号を処理する色信号処理装置において、信号処
理に要する時間のためAPCループに遅延があって、位相
同期手段が周波数変換すべき搬送色信号中に含まれる周
波数変動,位相変動に十分に応答しなくとも、これを有
効に除去して、必要な搬送角周波数を有する搬送色信号
に正確に周波数変換することができ、その実用的価値は
大きい。
第1図は第1の発明における一実施例の色信号処理装置
のブロック図、第2図は第2の発明における一実施例の
色信号処理装置のブロック図、第3図は従来の色信号処
理装置のブロック図である。 15……第1の搬送色信号の入力端子、16……第1の基準
角周波数信号発生器、17……APC、18……位相比較器、1
9……ループフィルタ、20……位相角周波数変換器、21,
28,33,43,44,47……加算器、22,26,34……積分器、23,2
9,45,46,48,49……位相振幅変換器、24……第2の基準
角周波数発生器、27……フィルタ、30……周波数変換
器、31……第2の搬送色信号の出力端子、37……位相差
検出器、38,39……第1,第2の復調器、40……変調器、4
1,42……乗算器。
のブロック図、第2図は第2の発明における一実施例の
色信号処理装置のブロック図、第3図は従来の色信号処
理装置のブロック図である。 15……第1の搬送色信号の入力端子、16……第1の基準
角周波数信号発生器、17……APC、18……位相比較器、1
9……ループフィルタ、20……位相角周波数変換器、21,
28,33,43,44,47……加算器、22,26,34……積分器、23,2
9,45,46,48,49……位相振幅変換器、24……第2の基準
角周波数発生器、27……フィルタ、30……周波数変換
器、31……第2の搬送色信号の出力端子、37……位相差
検出器、38,39……第1,第2の復調器、40……変調器、4
1,42……乗算器。
Claims (2)
- 【請求項1】第1の搬送色信号を入力とし、これを周波
数変換して搬送角周波数が第2の基準角周波数に等しい
第2の搬送色信号を出力する標本化・量子化された信号
を処理する色信号処理装置において、 第1の基準各周波数を発生する第1の基準角周波数発生
手段(16)と、 上記第2の基準角周波数を発生する第2の基準角周波数
発生手段(24)と、 上記第1の搬送色信号中のバースト信号と位相比較信号
を位相比較して位相差信号を得る位相比較手段(18)
と、 上記位相差信号を誤差各周波数信号に変換する位相角周
波数変換手段(20)と、 上記第1の基準角周波数信号と上記誤差角周波数信号を
加算または減算した角周波数信号を積分して第1の位相
信号を得る積分手段(22)と、 上記第1の位相信号を振幅信号に変換して上記位相比較
信号を得る位相振幅変換手段(23)と、 第1の基準角周波数信号と、上記第2の基準角周波数信
号および上記誤差角周波数信号を加算または減算した角
周波数信号を積分して第2の位相信号を得る積分手段
(26)と、 上記第2の位相信号に上記位相差信号を加算または減算
した位相信号を振幅信号に変換して周波数変換信号を得
る位相振幅変換手段(29)と、 上記周波数変換信号を用いて上記第1の搬送色信号を上
記第2の搬送色信号に周波数変換する周波数変換手段
(30)とを備えたことを特徴とする色信号処理装置。 - 【請求項2】第1の搬送色信号を入力とし、これを周波
数変換して搬送角周波数が第2の基準角周波数に等しい
第2の搬送色信号を出力する標本化・量子化された信号
を処理する色信号処理装置において、 第1の基準各周波数を発生する第1の基準角周波数発生
手段(16)と、 上記第2の基準角周波数を発生する第2の基準角周波数
発生手段(24)と、 第1、第2の復調用周波数変換信号を用いて上記第1の
搬送色信号を第1、第2の復調信号に周波数変換する第
1、第2の復調手段(38、39)と、 上記第1の復調信号から位相差信号を得る位相差検出手
段(37)と、 上記位相差信号を誤差各周波数信号に変換する位相角周
波数変換手段(20)と、 上記第1の基準角周波数信号と上記誤差角周波数信号を
加算または減算した角周波数信号を積分して第1の位相
信号を得る積分手段(22)と、 上記第1の位相信号と、これに90度の位相信号を加算ま
たは減算した位相信号をそれぞれ振幅信号に変換して第
1、第2の復調用周波数変換信号を得る位相振幅変換手
段(45、46)と、 上記第2の基準角周波数信号を積分して第3の位相信号
を得る積分手段(34)と、 上記第3の位相信号に上記位相差信号を加算または減算
した位相信号と、これに90度の位相信号を加算または減
算した位相信号をそれぞれ振幅信号に変換して第1、第
2の変調用周波数変換信号を得る位相振幅変換手段(4
8、49)と、 上記第1、第2の変調用周波数変換信号を用いて上記第
1、第2の復調信号を上記第2の搬送色信号に周波数変
換する変調手段(40)とを備えたことを特徴とする色信
号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60112424A JPH0716260B2 (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | 色信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60112424A JPH0716260B2 (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | 色信号処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61269593A JPS61269593A (ja) | 1986-11-28 |
JPH0716260B2 true JPH0716260B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=14586295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60112424A Expired - Fee Related JPH0716260B2 (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | 色信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0716260B2 (ja) |
-
1985
- 1985-05-24 JP JP60112424A patent/JPH0716260B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61269593A (ja) | 1986-11-28 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |