JP2677077B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2677077B2 JP3265903A JP26590391A JP2677077B2 JP 2677077 B2 JP2677077 B2 JP 2677077B2 JP 3265903 A JP3265903 A JP 3265903A JP 26590391 A JP26590391 A JP 26590391A JP 2677077 B2 JP2677077 B2 JP 2677077B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラの映像信
号をディジタル信号処理するに好適な磁気記録再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記録再生装置の一例を図5の
ブロック図で説明する。図中、201がビデオカメラ部
で、映像信号の輝度信号と色信号とを出力する。202
がビデオカメラ部201から出力される映像信号に信号
処理を施す記録再生部(VTR部)、203が撮像素子
の電気信号にディジタル信号処理を施し映像信号として
出力するディジタル信号処理回路、204がディジタル
信号処理回路203から出力されたディジタル輝度信号
をアナログ信号に変換する第1のD/A変換器、205
がディジタル信号処理回路203から出力されるディジ
タル色信号をアナログ信号に変換する第2のD/A変換
器、206がビデオカメラ部201から出力された輝度
信号にFM変調等の信号処理を施す輝度信号処理回路、
207がビデオカメラ部201から入力された色信号に
周波数変換等の信号処理を施す色信号処理回路、208
がモニタ等へ出力される輝度信号の出力端子、209が
FM変調等の記録信号処理を施された記録輝度信号の出
力端子、210がモニタ等へ出力される副搬送波色信号
の出力端子、211が周波数変換等の記録信号処理を施
された記録低域変換色信号の出力端子である。出力端子
209,211から出力された輝度信号と色信号は夫々
周波数多重されて記録媒体上に記録される。
【0003】最近のカメラ一体形VTRでは、ディジタ
ル信号処理が導入され、特にビデオカメラ部のディジタ
ル化が進んでいる。一方、VTR部は現在の所アナログ
信号処理が主流である。このようなカメラ部がディジタ
ル化されたカメラ一体形VTRでは、図に示すように、
ディジタル信号処理回路203のディジタル信号出力
を、D/A変換器204,205で夫々アナログの輝度
信号と色信号に変換して、記録再生部202に入力して
いる。
【0004】しかし、さらにディジタル化を進め、記録
再生部202の一部もディジタル化した場合には、図6
ブロック図に示すような構成になるものと予想される。
【0005】図中、301がビデオカメラ部201から
入力される色信号をディジタル信号に変換するA/D変
換器、302が映像信号のうち色信号の記録信号処理を
ディジタル信号処理で行うディジタル信号処理回路、3
03がディジタル色信号をアナログ信号に変換する第3
のD/A変換器、304が記録信号処理されたディジタ
ル記録色信号をアナログ信号に変換する第4のD/A変
換器である。
【0006】ビデオカメラ部201から入力された色信
号をA/D変換器301でディジタル信号に変換し、デ
ィジタル信号処理を施した後、D/A変換器303,3
04でアナログ信号に変換して出力する構成である。こ
の場合、色信号処理だけをディジタル信号処理している
が、輝度信号処理をディジタル化する場合も同様の構成
となる。
【0007】すなわち、色信号処理系をディジタル化す
るだけでも、A/D変換器と2つのD/A変換器が必要
となる。これは、ビデオカメラ側のディジタル信号処理
回路203のクロック周波数が、記録再生部202(V
TR部)のディジタル信号処理回路302のクロック周
波数とが異なるため、ビデオカメラ部201のディジタ
ル信号を直接、記録再生部202側に入力できないこと
に起因する。なぜならば、ビデオカメラ側のクロック周
波数は、CCD撮像素子の駆動周波数、すなわち画素数
等によって決定され、撮像素子の画素数等が変わる度に
変更される。一方、記録再生部202(VTR側)のク
ロック周波数は、特に色信号処理を行う場合、副搬送波
周波数に基づいて決定されるためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ビデオカメラ部201側のディジタル信号
処理回路203のクロック周波数と記録再生部202側
のディジタル信号処理回路302のクロック周波数とが
異なるため、A/D変換器と2個のD/A変換器を設け
ないと、ビデオカメラ部201のディジタル信号を直接
記録再生部202に入力できないという問題点を有して
いた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ビデオカメラ部のディジタル信号処理回路と記録再
生部(VTR部)のディジタル信号処理回路とのインタ
ーフェースの合理化を行い、ディジタル信号でのインタ
ーフェースを実現するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の磁気記録再生装置は、ビデオカメラ部と記録
再生部(VTR部)とのインターフェースをディジタル
色差信号とし、さらに、ビデオカメラ部のディジタル信
号処理回路のクロック周波数を上記ディジタル色差信号
のサンプリング周波数(fC)の任意の整数倍(M*
C)に選び、記録再生部(VTR部)のディジタル信
号処理回路のクロック周波数も同様にfCの整数倍(M
*fC)に選ぶ。さらに、ビデオカメラ部,記録再生部
の少なくともいずれか一方にディジタル色差信号のサン
プリング周波数を逓倍するクロック周波数の逓倍器を設
ける。
【0011】
【作用】上記構成により、クロック周波数の逓倍器を設
けることによって、ビデオカメラ部のクロック周波数と
記録再生部のクロック周波数を夫々、N*fC,M*fC
に選ぶことが容易に可能となる。すなわち、たとえば、
ビデオカメラ部がN*f Cのクロック周波数発生器を有
している場合、クロック周波数のN分周出力(fC)を
記録再生部に出力する。記録再生部側にクロック周波数
逓倍器を有していれば、入力されたクロック周波数(f
C)を逓倍することによりクロック周波数M*fCを得る
ことができる。逆にビデオカメラ側にクロック周波数逓
倍器を有している場合も同様である。
【0012】そして、ディジタル色信号のサンプリング
周波数(fC)が、ビデオカメラ部のクロック周波数
(N*fC)と記録再生部のクロック周波数(M*fC
の公約数となっているため、ディジタル信号で直接イン
ターフェースすることが可能となるのである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明していく。図1が本発明の一実施例を説明するブ
ロック図である。図中、101がビデオカメラ部、10
2が記録再生処理部(VTR部)、103がビデオカメ
ラのディジタル信号処理回路、104がディジタル輝度
信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、105が
輝度信号をアナログ信号処理する輝度信号処理回路、1
06がビデオカメラから入力されるディジタル色信号に
記録信号処理を施すディジタル信号処理回路、107が
ディジタル副搬送波色信号をアナログ信号に変換するD
/A変換器、108がディジタル記録色信号をアナログ
信号に変換するD/A変換器、109が輝度信号の出力
端子、110がFM変調等を施された記録輝度信号の出
力端子、111が副搬送波色信号の出力端子、112が
低域変換等の記録信号処理を施された記録色信号の出力
端子、113がディジタル信号処理回路103から出力
されるディジタル色信号のサンプリング周波数(fC
をM逓倍する逓倍器である。ビデオカメラのディジタル
信号処理回路103から出力されるディジタル輝度信号
はD/A変換器104でアナログ輝度信号は、記録再生
処理部(VTR部)102の輝度信号処理回路105に
おいてエンファシス,FM変調等の記録信号処理を施さ
れた後、記録輝度信号が出力端子110に出力される。
一方、色信号は、ディジタル信号処理回路103からデ
ィジタル色差信号が直接、色信号ディジタル処理回路1
06にサンプリング周波数(fC)で入力され、周波数
変換等の記録信号処理を施された後、D/A変換器10
7,108でアナログ信号に変換され、出力端子11
1,112に出力される。この際、ビデオカメラ部から
入力される色差信号は、サンプリング周波数がfC=2
〜5MHzと比較的低周波数であるので、遅延時間のドリ
フト等によるインターフェースのデータエラーが発生し
にくい。また、ビデオカメラ部のディジタル信号処理回
路103のクロック周波数を色信号のサンプリング周波
数fCの任意の整数倍N*fC、記録再生処理部(VTR
部)102のディジタル信号処理回路106のクロック
周波数を色信号サンプリング周波数fCの整数倍M*fC
としているので、夫々クロック周波数は異なっていて
も、公約数である周波数fCのデータのインターフェー
スは可能である。また、ディジタル信号処理回路103
から出力される色信号のサンプリング周波数fCは、周
波数逓倍器113でM逓倍された後、ディジタル信号処
理回路106のクロック周波数として入力される。この
ようにビデオカメラ部101と記録再生部102とのク
ロック周波数のインターフェースが、fC=2〜5MHzと
比較的低周波数であるため、不要輻射等の問題が発生し
にくい。また、逓倍器によってクロックを発生させてい
るので、ビデオカメラ部から入力されるディジタル色信
号とクロック周波数の位相が完全に合致し、データエラ
ーを発生しない。
【0014】また、ビデオカメラ部のクロック周波数を
N*fCに選んでいるため、たとえば、画素数の多い撮
像素子を用いる場合でも、Nの値を大きくすれば、より
高いクロック周波数を選択することができ、広帯域映像
信号を処理することが可能であり、逆に画素数の少ない
撮像素子には、Nの値を小さくすることで対応可能であ
る。すなわち、いろいろな画素数の撮像素子にも簡単に
対応できるシステムである。
【0015】次に、M逓倍器113の実施例を図2に説
明する。図中、401が基準クロック周波数すなわち色
信号サンプリング周波数fCの入力端子、402が位相
検波器、403が電圧制御発振器、404がM分周器、
405がM逓倍出力端子である。
【0016】電圧制御発振器403の出力をM分周して
基準クロック周波数fCと位相比較することによって、
出力端子405に出力される周波数が入力端子401に
入力される周波数のM倍になるようフィールドバック制
御される。
【0017】次に図3に示すのは、周波数逓倍器113
がビデオカメラ部101にある場合の実施例である。こ
の場合、記録再生部102から基準となる色信号サンプ
リング周波数fCが出力され逓倍器113でN逓倍して
ディジタル信号処理回路103に入力される。
【0018】最後に図4にさらに詳細な実施例を説明す
る。図中、601がディジタル信号処理を行うビデオカ
メラ部、602がアナログ信号処理を行う輝度信号記録
再生処理回路、603がビデオカメラ601から出力さ
れる基準クロックとVTR部のクロック周波数をM分周
した周波数とを位相検波を行うPLL逓倍器、604が
輝度信号記録再生処理回路602から入力される水平同
期信号とクロック周波数を分周(たとえばNTSC方式
の場合858分周、PAL方式の場合864分周に選ぶ
とクロック周波数は13.5MHzとなる。)した周波数
と位相検波するAFC回路、605が入力端子615か
ら入力される色信号のバースト信号と信号発生器638
から発生される副搬送波周波数とを位相検波するバース
トロック回路、606が再生モードではAFC回路60
4の出力を、ライン入力端子615からの入力信号を記
録するモードではバーストロック回路605の出力を、
ビデオカメラ601の信号を記録する場合には、逓倍器
603の出力を選択するスイッチ、607がクロック周
波数(たとえば13.5MHzが適当)を発生する電圧制
御発振器、608がビデオカメラから出力されるディジ
タル輝度信号と輝度信号処理回路611から出力される
ディジタル輝度信号とを選択するスイッチでビデオカメ
ラ601の輝度信号を記録するモードでビデオカメラ6
01の出力するディジタル輝度信号を選択する。609
がスイッチ608の出力するディジタル輝度信号をアナ
ログ信号に変換するD/A変換器、610がD/A変換
器609の出力信号から不要成分を除去する低域濾波器
(以降LPFと称する。)、611が輝度信号の雑音低
減処理,信号欠落補償処理等をディジタル信号処理で行
う輝度信号処理回路、612がディジタルメモリ、61
3が輝度信号用A/D変換器、614が記録媒体から再
生される約630KHzで変調された再生色信号の入力端
子、615が副搬送波色信号の外部入力端子、616が
LPF、617が帯域濾波器(通過帯域はたとえばNT
SC方式の場合3.1〜4.1MHz、PAL方式の場合
3.9〜4.9MHzである。以降BPFと略称す
る。)、618が再生モードでLPF616の出力を選
択するスイッチ、619が検波器620から入力される
制御電圧によって利得を可変する利得制御増幅回路(以
降GCAと略称する。)、620が入力された色信号の
バースト信号レベルを検波する検波器でGCA619と
ともにAGC(自動利得制御)ループを構成する(バー
スト信号レベルの観測点は、CNR回路629の出力段
が望ましい。)。621がA/D変換器、622が副搬
送波周波数あるいは低域副搬送波周波数の正弦波信号を
選択的に出力する信号発生器、623が信号発生器62
2から出力される正弦波信号の位相変調する移相器、6
24が周波数掛算器で、再生モードではA/D変換器6
21から約630KHzで変調された再生色信号が、移相
器623から約630KHzの正弦波が入力される。一
方、記録モードではA/D変換器621から副搬送波色
信号が、移相器623から副搬送波周波数の正弦波が夫
々入力され、色信号が2つの色差信号に復調される。6
25がLPF、626が再生時に隣接トラックからのク
ロストーク成分を除去するくし形フィルタ、627がメ
モリ、628が色差信号の復調軸を補正するAPC回
路、629が色信号雑音低減回路(以降CNR回路と略
称する。)、630がメモリ、631がビデオカメラ6
01から出力されるディジタル色信号とCNR回路62
9から出力されるディジタル色信号とを選択するスイッ
チ、632がスイッチ631から入力される色差信号に
信号発生器633から入力される約630KHzの低域副
搬送波周波数を掛算する周波数掛算器、633が約63
0KHz(たとえばNTSC方式は40FH、PAL方式
は40.125fH、fH:水平同期信号周波数)の低域
副搬送波周波数の正弦波を発生する信号発生器、634
がD/A変換器、635がLPF、636が低域副搬送
波周波数に変調された記録色信号の出力端子、637が
スイッチ631から入力される色差信号に信号発生器6
38から入力される副搬送波周波数を掛算する周波数掛
算器、638が副搬送波周波数(たとえばNTSC方式
では3.58KHz、PAL方式では4.43MHz)の正弦
波を出力する信号発生器、639がD/A変換器、64
0がLPF641が色信号の出力端子である。
【0019】以上のように本実施例では色信号の記録再
生処理はすべてディジタル化を果たしている。さらにビ
デオカメラぶとのインターフェースをディジタル信号で
行っている。一方、輝度信号処理は、色信号との時間合
わせを行うために、一部の処理(雑音低減,信号欠落補
間処理等)をディジタル化しているが主となる信号処理
はアナログの輝度信号処理装置602で行っている。こ
れにより、広帯域な輝度信号処理をディジタル信号処理
で行うよりもはるかにコストダウンが可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ビデオカメラ部、ある
いはVTR部にクロック周波数の逓倍器を設けたことに
よって、ビデオカメラ部のディジタル信号処理装置とV
TR部のディジタル信号処理装置とが異なるクロック周
波数で動作している場合でも、色信号のインターフェー
スをディジタルで行うことが可能となり、A/D変換
器,D/A変換器を省略できる等、大幅な合理化が実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるブロック図
【図2】同実施例における逓倍器の構成を示すブロック
【図3】同実施例におけるブロック図
【図4】同実施例におけるブロック図
【図5】従来例のブロック図
【図6】従来例のブロック図
【符号の説明】
101 ビデオカメラ部 102 記録再生処理部 103 ディジタル信号処理回路 104 D/A変換器 105 輝度信号処理回路 106 ディジタル信号処理回路 107 D/A変換器 108 D/A変換器 109 出力端子 110 出力端子 111 出力端子 112 出力端子 113 逓倍器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号である輝度信号と色信号とを出
    力するビデオカメラ部と、前記映像信号を記録媒体上に
    記録/再生する記録再生部とから構成され、前記ビデオ
    カメラ部に映像信号のディシタル信号処理回路を有し、
    前記記録再生部に映像信号のうち少なくとも色信号のデ
    ィジタル信号処理回路を有する磁気記録再生装置であっ
    て、前記ビデオカメラ部の第1のディジタル信号処理回
    路と前記記録再生部の第2のディジタル信号処理回路の
    動作クロック周波数をいずれも、夫々色信号のサンプリ
    ング周波数の同じもしくは相異なる整数倍の周波数に選
    び、前記第1のディジタル信号処理回路と前記第2のデ
    ィジタル信号処理回路の少なくともいずれか一方に、色
    信号のサンプリング周波数を逓倍する周波数逓倍器3を
    具備したることを特徴とする磁気記録再生装置。
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