JPH07162296A - ディジタル位相同期回路 - Google Patents

ディジタル位相同期回路

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JPH07162296A
JPH07162296A JP5307728A JP30772893A JPH07162296A JP H07162296 A JPH07162296 A JP H07162296A JP 5307728 A JP5307728 A JP 5307728A JP 30772893 A JP30772893 A JP 30772893A JP H07162296 A JPH07162296 A JP H07162296A
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JP
Japan
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signal
phase
circuit
digital
frequency
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JP5307728A
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Inventor
Koji Kudo
功二 工藤
Masuo Umemoto
益雄 梅本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ディジタル位相同期回路において、符号長が変
化するディジタル信号が入力された場合にも、周波数が
一定で、且つ入力信号に位相同期したクロック信号を発
生させる。 【構成】到来するディジタル信号の論理レベルが変化す
るところのタイミングに同期して、所定のパルス幅を有
するエッジ信号Eを発生させるエッジ検出回路11を設
け、E信号をVCOのクロックでラッチするフリップフ
ロップ回路12と遅延回路13へ入力し、それぞれの出
力信号E′,E″を位相周波数比較することにより位相
誤差の情報を検出し、これを用いてVCO34の発振周
波数を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルシステムの
クロック信号を供給する回路に係り、特に、ディジタル
信号の位相同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、一般的なディジタル位相同期回
路のブロック図である。同図のように、ディジタル位相
同期回路は、位相周波数比較器(PFC:Phase Freque
ncy Comparator)31,チャージポンプ32,低域通
過フィルタ(LPF:Low PassFilter)33,電圧制御
発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)34
の四つの要素から構成される。
【0003】ディジタル位相同期回路ではまずPFC3
1において、入力端子1から供給される入力(ディジタ
ル)信号Vi とVCO34の出力信号Vo との周波数誤
差または位相誤差の検出を行う。次に、検出された該周
波数誤差または該位相誤差は、チャージポンプ32を介
すことにより、ディジタル量からアナログ量への変換が
行われ、さらにLPF33へ通すことによって、対応す
る誤差電圧Vd を得る。VCO34では該誤差電圧Vd
を受け、該誤差電圧Vd の電圧値に応じた電圧−周波数
変換が行われる。それ故、誤差電圧Vd によりVCOの
発振周波数が制御されることになる。周波数制御された
VCOの出力信号Vo は、出力端子2へ導かれると共
に、その一部は、再びPFC31へ帰還され、上述と同
じ信号処理が繰り返される。
【0004】以上のディジタル位相同期回路における信
号処理において、入力信号Vi と出力信号Vo の同期
は、はじめに周波数引き込み(プルイン)過程によって
VCOの発振周波数を入力信号の周波数に近づけた後、
次の位相引き込み(ロックイン)過程によって位相同期を
図るという二つの過程を経て達成される。入力信号Vi
と出力信号Vo の位相が一致すると、誤差電圧Vd は一
定となり、位相同期が完了したことになる。
【0005】図4は、ディジタル位相同期回路に適用さ
れるPFC31の回路例である。
【0006】PFC回路は、同図のようにNANDゲー
ト311,312,313,314,315及びRSフ
リップフロップ316,317からなる順序回路で構成
される。図5は、図4に示したPFC回路の動作を表す
真理値表である。図5において、RとVは入力状態を、
UnとDnは現在の出力状態を、Un+1とDn+1は入力が変
化した後の出力状態を示すものである。また、LとHは
それぞれ論理レベル「低」,「高」を表すものであり、上
向き並びに下向きの矢印はそれぞれパルスの立ち上がり
立ち下がりのエッジを表現している。更に、×印は任意
の入力状態を表すものである。
【0007】図6は、図4に示すPFC回路における応
答例を示したものである。PFC回路は、二つの入力信
号の立ち下がりを検出し、その位相差に応じた信号を出
力するようになっている。例えば、図6において(a)
並びに(b)がそれぞれPFC回路の入力端Rと入力端
Vに加えられるディジタル信号であるとするならば、出
力端U及び出力端Dから得られる位相誤差の情報(信
号)は、それぞれ同図(c)及び(d)に示す論理レベル
の波形となる。これは、図5の真理値表に沿ったものと
なっている。即ち、入力端Vの信号が入力端Rの信号よ
り位相が進んでいる場合、出力端Dからは二つの入力信
号の位相差の分だけLレベルとなる信号が得られる。こ
のとき、出力端UはHレベルのままで変化しない。とこ
ろが、逆に入力端Rの信号が入力端Vの信号より位相が
進んだ場合、今度は出力端Uから位相差の分だけLレベ
ルとなる信号が得られる。そして、このとき出力端Dは
Hレベルのままで変化しない。なお、同期状態では、出
力端U及びDは共にHレベルに保持される。以上のよう
にして、図4に示したPFC回路では位相誤差の検出が
行われる。
【0008】PFC31で得た位相誤差の情報(c)及
び(d)は、チャージポンプ32とLPF33を介し、
誤差に比例した電圧Vd に変換される。そして誤差電圧
Vdは、VCOの発振周波数を制御する。これによっ
て、VCOから発生するクロック信号は入力信号に追随
して動作するため、入力信号Vi に位相同期した出力信
号Vo を得ることができる。
【0009】以上のようなディジタル位相同期回路に関
連した技術は、例えば、特開平5−110427号公報に記載
されている。
【0010】ところで、ディジタルVTR(Video Tape
Recorder)では、論理レベル「H」あるいは「L」で与
えられる一連のディジタル情報を磁気記録系の特性にマ
ッチするように変換を行い、これを記録する。変換操作
は符号化と呼ばれ、この符号化方式の中には、8−12
変換符号や8−14変換符号等がある。再生系では符号
化されたディジタル信号の復号が行われるが、復号を行
うためには、再生信号に同期したクロック信号を生成す
る必要がある。そのクロック信号を生成する手段とし
て、ディジタル位相同期回路が用いられる。記録・再生
信号の符号長(HレベルあるいはLレベルが連続する長
さ)Ln は変化するが、その変化の範囲は、記録・再生
信号に位相同期したクロック信号の周期Tを1とする
と、例えば、8−12変換符号では2≦Ln≦12とな
り、8−14変換符号では2≦Ln≦7となることが知
られている。ディジタルVTRでは記録・再生信号のよ
うに、ディジタル信号の符号長が変化した場合(ただし
最大符号長以下)においても、VCOから発生するクロ
ック信号の周波数は変化すること無く、且つ記録・再生
信号に位相同期されていることが必須条件となってい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ディジタルVTRにお
ける記録・再生信号、いわゆる符号化されたディジタル
信号は、例えば図7(a)に示すような波形のディジタ
ル信号であり、同図のように符号長が変化する。
【0012】一方、記録・再生信号を復号するために必
要なクロック信号の周波数は、記録・再生信号の最短符
号長(Ln =2)で繰り返される周波数の4倍に設定さ
れる。そのため、VCOから発生するクロック信号は、
図7(b)に示すような波形となる。
【0013】VCOから発生するクロック信号を記録・
再生信号に位相同期させるため、前記説明のディジタル
位相同期回路を適用する。このとき、説明のディジタル
位相同期回路のPFC入力端Rに図7(a)の信号を入
力し、入力端Vへ図7(b)の信号を入力する。その結
果、PFC出力端Uには同図(c)に示す論理レベルの
信号が得られ、また出力端Dには同図(d)に示す論理
レベルの信号が得られる。この結果の意味するところ
は、記録・再生信号の周波数がVCOの発振周波数に比
べ、数倍も低いということである。本来、二つの入力信
号〔図7(a)及び(b)〕がPFCへ入力された場
合、位相誤差δに応じた誤差電圧がVCOへ伝達される
べきである。しかし、この例では位相誤差の領域を越
え、周波数誤差εに対応した電圧がVCOへ伝達され
る。よって、VCOの発振周波数は、大幅に低くなる方
向に動作する。
【0014】ところが、VCOから発生するクロック信
号の周波数は、記録・再生信号の符号長の変化に依存す
ることなく、記録・再生信号の最短符号長で繰り返され
る周波数の4倍でなければならない。上述のように、記
録・再生信号の符号長が変化することで、生成すべきク
ロック信号の周波数が変化することは、目的とする必須
条件にそぐわない。
【0015】本発明の目的は、符号化されたディジタル
信号の符号長が変化するディジタル信号から正確なクロ
ック信号を発生できるディジタル位相同期回路を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、本発明のディジタル位相同期回路では、符号化され
たディジタル信号の論理レベル(HレベルあるいはLレ
ベル)が変化するタイミングで所定のパルス幅を有する
エッジ信号を発生させるためのエッジ検出回路と、上記
エッジ検出回路の出力信号をVCOから発生するクロッ
ク信号でラッチするフリップフロップ回路と、上記エッ
ジ検出回路の出力信号が所定時間の遅延を受ける遅延回
路を設け、上記フリップフロップ回路の出力信号と上記
遅延回路の出力信号を媒介信号とした位相及び周波数の
比較を行うことにより、位相誤差並びに周波数誤差の情
報を検出し、さらに上記情報をチャージポンプ及びLP
Fを介すことにより、上記位相誤差並びに周波数誤差に
相当する誤差電圧に変換し、上記誤差電圧を用いてVC
Oの発振周波数を制御する。
【0017】
【作用】はじめに、遅延回路と論理ゲート回路を用い、
ディジタル信号の論理レベルが変化するところに所定の
パルス幅を有するエッジ信号を発生させるようにした。
次に、エッジ信号をVCOから発生するクロック信号で
ラッチすることにより、VCOの位相誤差を含んだエッ
ジ信号に変換し、これをPFCへ供給する第一の入力信
号とした。同時に、エッジ信号に対して、到来するディ
ジタル信号の最短符号長の1/4に相当する遅延を与
え、これをPFCへ供給する第二の入力信号とした。こ
れによって、到来するディジタル信号とVCOから発生
するクロック信号とは直接位相周波数比較が行われるこ
とがなく、エッジ信号を媒介として位相周波数比較が行
われるようになり、到来するディジタル信号の符号長が
変化しても位相誤差を周波数誤差として検出されること
がなくなる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明によるディジタル位相同期回
路の一実施例を示したブロック図である。これは、符号
化されたディジタル信号に位相同期したクロック信号を
発生させることを前提にしたものであり、図2に示すタ
イミングチャートを併用しして説明する。
【0019】図1において、入力端子1には到来するデ
ィジタル信号(以下、符号化信号と記す)が入力され
る。ここで、符号化信号は、例えば8−12変換符号や
8−14変換符号などの最短符号長が2以上であること
が必要条件となっている。
【0020】まず、符号化信号を入力端子1よりエッジ
検出回路11へ導くことにより、符号化信号の変化部分
(論理レベルが変化する信号の立ち上がりまたは立ち下
がりのエッジ)を検出する。符号化信号のエッジ情報
は、同図に示したように第一の遅延回路111と排他的
論理和ゲート112を用いることにより検出できる。即
ち、符号化信号を第一の遅延回路111に加え、所定時
間td1の遅延を行い、さらに符号化信号の遅延前後の信
号を排他的論理和ゲート112に加えることにより、エ
ッジ信号を得ることができる。ただし、後述の信号処理
に用いるPFC31は、信号の立ち下がりを利用して行
われるので、ここでは排他的論理和ゲート112の出力
を反転ゲート113へ通し、反転ゲート113の出力を
エッジ信号Eとしている。エッジ検出回路11におい
て、仮に、最短符号長が20nsである符号化信号に位
相ロックした100MHzのクロック信号を発生させる
場合を想定すると、第一の遅延回路111での遅延時間
td1は、クロック信号の周期である10nsに設定され
る。したがって、エッジ検出回路11からは、符号化信
号の変化部分に同期して、クロック信号周期の幅を有す
るパルス信号が発生する。
【0021】図2(a)は、符号化信号の一例を示した
もので、同図(b)は、(a)の符号化信号から生成さ
れるエッジ信号Eを表している。
【0022】次に、エッジ検出回路11により生成され
たエッジ信号Eは、フリップフロップ(FF)回路12
へ入力し、エッジ信号Eのラッチを行う。このとき、ラ
ッチをするためのクロック信号は、VCOから発生する
クロック信号で行う。これによって、FF回路12の出
力Qには、VCO36から発生されるクロック信号の位
相誤差を含んだエッジ信号E′が得られる。ここでは、
E′を『VCO信号対応の媒介エッジ信号』と呼ぶこと
にする。
【0023】即ち、VCOから発生するクロック信号が
図2(c)のタイミングを有するものとすれば、このク
ロック信号で同図(b)のエッジ信号Eをラッチした場
合、VCO信号対応の媒介エッジ信号E′は、同図
(d)のタイミングを有することとなる。
【0024】他方、図1において、エッジ検出回路11
の出力信号の一部は、第二の遅延回路13にも加えられ
る。これによって、エッジ信号検出回路11より得られ
る信号Eは、所定時間td2の遅延を受けたエッジ信号
E″となる。ここでは、E″を『符号化信号対応の媒介
エッジ信号』と呼ぶことにする。第二の遅延回路13で
与えられる遅延時間td2は、符号化信号の最短符号長の
1/4である。つまり、最短符号長が20nsである符
号化信号に、位相同期したクロック信号が100MHz
であるとするならば、第二の遅延回路13の遅延時間
は,5nsに設定される。
【0025】図2(e)は符号化信号対応の媒介エッジ
信号E″のタイミングを表しており、同図(b)のエッ
ジ信号Eに比べて、遅延時間td2の遅延を受けたものと
なっている。
【0026】さて、符号化信号とVCOから発生するク
ロック信号との位相周波数比較は、説明の媒介エッジ信
号E′及びE″を用いて行う。図1のPFC31では、
図2(e)の符号化信号対応の媒介エッジ信号E″を基
準として、同図(d)のVCO信号対応の媒介エッジ信
号E′の位相進み、あるいは位相遅れが判定される。二
つの媒介エッジ信号E′及びE″は、PFC31の何れ
の入力端(R,V)へ入力しても差し支えないが、出力
情報をVCO発振周波数の制御に正確に反映させる必要
がある。いま、VCO信号対応の媒介エッジ信号E′を
入力端Rへ、符号化信号対応の媒介エッジ信号E″を入
力端Vへ入力した場合、PFC31の出力端Uには、図
2(f)に示した論理レベルの信号が得られ、出力端D
には、同図(g)に示した論理レベルの信号が得られ
る。このPFC31の出力結果は、従来技術に提示した
図5の真理値表に沿ったものとなっている。
【0027】次に、PFC31の出力端U及びDの出力
情報を用い、VCOに印加する制御電圧を発生させる過
程について述べる。PFC31の出力をディジタル量か
らアナログ量に変換する場合、チャージポンプ32とL
PF33を用いて行われる。
【0028】図8に示す構成は、チャージポンプ32と
LPF33の機能を兼ね備えたものである。まず、PF
C31からディジタル的に出力される位相情報をアナロ
グ量へ変換するためのチャージポンプは、PFC出力
(U,D)のHレベルあるいはLレベルに従い、コンデン
サC1 及びC2 のチャージとディスチャージを行うこと
によって動作する。そして、コンデンサC1 及びC2 に
蓄積している電荷量がVCOに印加する制御電圧を左右
する。チャージポンプからVCOに印加するための制御
電圧を得るLPF32は、演算増幅器321と抵抗素子
R1,R2,R3,R4 及びコンデンサC1,C2を組み合わ
せた能動型の回路である。
【0029】同図の回路において、位相同期がなされて
いる状態では、PFC出力端U及びDは共にHレベルに
保持されている。そのため、コンデンサC1 とC2 には
それぞれ位相同期に見合った電荷がチャージされ、その
とき演算増幅器321の出力電圧Vd は定電圧Vc に保
持される。即ち、Vd =Vc となる。いま、位相同期の
状態から、PFC入力端Rの信号が入力端Vの信号より
も位相が進んだ場合を考えると、出力端DはHレベルの
状態を保持するが、出力端Uは位相誤差の分だけLレベ
ルとなる負のパルス信号を発生する。この誤差信号の発
生により、コンデンサC1 に蓄えられている電荷がディ
スチャージされ、演算増幅器321の出力電圧Vd は、
ディスチャージされた電荷量に見合った電圧Vx だけ上
昇する。即ち、Vd =Vc +Vx となる。また、出力電
圧Vo が上昇することにより、これに見合った電荷量が
コンデンサC2 へチャージされる。以上の動作を端的に
述べると、入力端Rの信号が位相進みの場合、見かけ上
C1 からC2 へ電荷が移動することにより、演算増幅器
321の出力電圧Vd が上昇したと見ることができる。
【0030】今度は、PFC入力端Vの信号が入力端R
の信号よりも位相が進んだ場合についてみると、出力端
UはHレベルを保持するが、出力端Dは位相誤差の分だ
けLレベルとなる負のパルス信号を発生する。この誤差
信号の発生により、コンデンサC2 に蓄えられている電
荷がディスチャージされ、演算増幅器321の出力電圧
Vd はディスチャージされた電荷量に見合った電圧Vy
だけ低下する。即ち、Vd =Vc−Vyとなる。また、出
力電圧Vd が低下することにより、これに見合った電荷
量がコンデンサC1 へチャージされる。よって、入力端
Vの信号が位相進みの場合、見かけ上C2 からC1 へ電
荷が移動することにより、演算増幅器321の出力電圧
Vd が低下したと見ることができる。
【0031】以上のことから、PFC入力端R及びVへ
入力される信号の位相関係により、見かけ上コンデンサ
C1 とC2 による電荷の授受が行われ、演算増幅器32
1の出力電圧Vd が変化する。
【0032】演算増幅器321の出力電圧Vd は、VC
Oから発生するクロック信号の発振周波数を制御するた
めの電圧となる。通常VCOの発振周波数は、制御電圧
Vdの大きさに比例して変化する。よって、PFC入力
端Rの信号が位相進み状態のときは、VCO制御電圧V
d を小さくし、入力端Vの信号が位相進み状態のとき
は、Vd を大きくするようにすれば、PFC入力端Rに
印加する信号と入力端Vに印加する信号との位相誤差が
小さくなるように制御され、位相同期が得られるように
なる。
【0033】図1に示すように、VCO信号対応の媒介
エッジ信号E′をPFC入力端Rへ、符号化信号対応の
媒介エッジ信号E″を入力端Vへ入力する場合、媒介エ
ッジ信号E′及びE″がそれぞれ図2(d)及び(e)
のタイミングを有するものとすれば、E″がE′よりも
θだけ位相が進んでいるので、入力端Vの信号が位相進
みとなる。そのため、演算増幅器321の出力電圧Vd
は大きくなる。これによって、VCO出力のクロック信
号は、周波数が高められる(位相進み)方向に働き、
E′の信号とE″の信号の位相誤差は減少し、やがて二
つの媒介エッジ信号E′とE″の位相同期が図られる。
即ち、符号化信号とVCOから発生するクロック信号と
の位相同期が図られることに等しい。
【0034】以上、本実施例によれば、符号化信号とV
CO信号との位相比較を行う際、符号化信号から抽出す
るエッジ信号を媒介として行うので、符号化信号の符号
長が変化してもVCOから発生するクロック信号に対し
て、周波数誤差が発生しない。
【0035】なお、ディジタルVTRでは標準速再生だ
けでなく、可変速再生を行う場合がある。可変速再生で
は、記録波長が変化した場合と等価であると考えられる
ため、符号化信号の最短符号長に対するクロック信号の
周波数も標準速再生とは異なる。このような可変速再生
にディジタル位相同期回路を対応させるためには、図1
において、遅延回路111の遅延時間td1と遅延回路1
3の遅延時間td2を速度に応じてプログラマブルに可変
できる構成にすれば、同様の動作原理により、符号化信
号に位相同期したクロック信号を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、到来するディジタル信
号の論理レベルが変化するところのタイミングに同期し
て、所定のパルス幅を有するエッジ信号を発生させ、エ
ッジ信号から、到来するディジタル信号とVCOから発
生するクロック信号のそれぞれに対応した二つの媒介エ
ッジ信号を生成し、二つの媒介エッジ信号による位相周
波数比較を行うようにしたので、ディジタルVTR等の
記録・再生信号に代表されるディジタル信号のように、
信号の符号長が変化する入力信号に対しても、VCOの
発振周波数を変化させることなく、到来するディジタル
信号に位相同期したクロック信号を発生させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル位相同期回路の一実施
例を示したブロック図。
【図2】本発明の実施例を説明するためのタイミングチ
ャート。
【図3】一般的なディジタル位相同期回路のブロック
図。
【図4】位相周波数比較器の回路図。
【図5】位相周波数比較器の真理値表を示す説明図。
【図6】位相周波数比較器の第一の応答例を示す説明
図。
【図7】位相周波数比較器の第二の応答例を示す説明
図。
【図8】チャージポンプとLPFの構成例を示す説明
図。
【符号の説明】
1…入力端子、2…出力端子、11…エッジ検出回路、
12…フリップフロップ回路、13…遅延回路、31…
位相周波数比較器、32…チャージポンプ、33…低域
通過フィルタ、34…電圧制御発振器、111…遅延回
路、112…排他的論理和ゲート、113…反転ゲー
ト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】到来するディジタル信号と電圧制御発振器
    の出力クロック信号との位相誤差並びに周波数誤差を検
    出する手段と、上記位相誤差並びに周波数誤差に対応す
    る誤差電圧を発生させる手段を有し、上記誤差電圧を用
    いて電圧制御発振器の発振周波数を制御することによ
    り、上記ディジタル信号と上記電圧制御発振器から発生
    するクロック信号とを位相同期させるディジタル位相同
    期回路において、 上記ディジタル信号の論理レベルが変化するタイミング
    で所定のパルス幅を有するエッジ信号を発生させるエッ
    ジ検出回路と、上記エッジ検出回路の出力信号を電圧制
    御発振器から発生するクロック信号を用いてラッチする
    フリップフロップ回路と、上記エッジ検出回路の出力信
    号が所定時間の遅延を受ける遅延回路とを設け、上記フ
    リップフロップ回路の出力信号と上記遅延回路の出力信
    号を媒介信号として位相周波数比較を行うことにより、
    上記位相誤差並びに上記周波数誤差の検出を行うことを
    特徴とするディジタル位相同期回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記ディジタル信号の
    論理レベルが変化するタイミングに同期して発生させる
    エッジ信号のパルス幅を上記ディジタル信号の最短符号
    長の論理レベルが連続する長さで、最短のものの1/2
    とするディジタル位相同期回路。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記ディジタル信号の
    最短符号長の1/2が繰り返し周期である周波数のクロ
    ック信号を電圧制御発振器から発生させるディジタル位
    相同期回路。
  4. 【請求項4】請求項1において、上記エッジ信号が遅延
    回路によって受ける遅延時間を上記ディジタル信号の最
    短符号長の1/4とするディジタル位相同期回路。
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JP (1) JPH07162296A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6252465B1 (en) 1999-06-25 2001-06-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Data phase locked loop circuit
KR20030011239A (ko) * 2001-07-23 2003-02-07 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 위상차 검출 회로
CN107870557A (zh) * 2016-09-27 2018-04-03 精工爱普生株式会社 电路装置、物理量测定装置、电子设备和移动体
CN109743045A (zh) * 2018-12-11 2019-05-10 中国北方车辆研究所 逻辑电平跳变检测及可调宽度窄脉冲发生电路

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