JPH07159854A - カメラ用シャッタ - Google Patents

カメラ用シャッタ

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JPH07159854A
JPH07159854A JP31033393A JP31033393A JPH07159854A JP H07159854 A JPH07159854 A JP H07159854A JP 31033393 A JP31033393 A JP 31033393A JP 31033393 A JP31033393 A JP 31033393A JP H07159854 A JPH07159854 A JP H07159854A
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shutter
shutter blade
closing
blade
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Daisuke Yaginuma
大祐 柳沼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】部品点数を削減することが可能なシャッタを提
供する。 【構成】露光開始前の待機時に露光用開口2が開放用シ
ャッタ羽根6,7に覆われており、閉鎖用シャッタ羽根
27が露光用開口2から外れている。開放用シャッタ羽
根6,7はピン18を介して駆動用レバー15に連結さ
れている。駆動用レバー15は規制用レバー22の係止
部26に掛止されている。モータ3の偏心ピン5が時計
方向に回転すると、これに押されて規制用レバー22が
反時計方向に回転して、係止部26による駆動用レバー
15の掛止が解除される。これで駆動用レバー15が引
張バネ17に引かれて反時計方向に回転し、連結された
開放用シャッタ羽根6,7が回転して露光用開口2を開
放する。この後、偏心ピン5が逆転すると、閉鎖用シャ
ッタ羽根27がこれに押されて回転し露光用開口2を閉
鎖する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ用シャッタに係
り、特に露光秒時短縮化のために開放用シャッタ羽根と
閉鎖用シャッタ羽根とを備えたカメラ用シャッタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラ用シャッタには、1組のシ
ャッタ羽根が往復運動することによって露光用開口を開
放し、その後閉鎖するものが知られていた。しかしこの
種のシャッタでは、露光秒時を短縮化しようとして、シ
ャッタ羽根に大きな力を与えて開放作動時の速度を大き
くしようとすると、慣性等によりシャッタ羽根の全開位
置付近で往復切り換え作動する時間が伸び、必然的に閉
鎖作動時間が長くなってしまう。逆に、シャッタ羽根の
閉鎖作動時間を短くしようとするには、開放作動時の速
度を小さくしなければならない。従って、この種のシャ
ッタの露光秒時の短縮化には限度があった。
【0003】このため、露光用開口の開放作動を行う開
放用シャッタ羽根と、閉鎖する閉鎖用シャッタ羽根とを
有するシャッタが提案されている。このようなシャッタ
では、開放用シャッタ羽根がそれ専用のモータ等の起動
手段によって専用の駆動機構を介して駆動され、閉鎖用
シャッタ羽根もそれ専用の起動手段によって専用の駆動
機構を介して駆動されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種のシャ
ッタでは別個の起動手段と別個の駆動機構を用いて、開
放用シャッタ羽根と閉鎖用シャッタ羽根とを駆動するた
め、構成が複雑になり、部品点数が増加して、コストが
かかるという問題があった。また部品点数が多くなる上
に必要なスペースが大きくなるので、カメラの寸法も重
量も大きくしなければならない。さらに開放作動と閉鎖
作動を連続して円滑に行うために、電気的な制御系統を
複雑にせざるをえず、これもコスト上昇の要因となって
いた。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
なされたものであり、部品点数を削減し、搭載対象とな
るカメラを小型軽量化することが可能で、コスト低減を
図ることのできるカメラ用シャッタを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係るカメラ用シャッタは、露光用開口と、
露光用開口の開放作動を行う少なくとも1枚の開放用シ
ャッタ羽根と、露光用開口の閉鎖作動を行う少なくとも
1枚の閉鎖用シャッタ羽根と、第1の方向への動作によ
って開放用シャッタ羽根を開放作動し、第2の方向への
動作によって閉鎖用シャッタ羽根を閉鎖作動せしめる1
つの起動手段とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0007】この場合、往復作動して開放用シャッタ羽
根を開閉せしめる駆動用レバーと、駆動用レバーを開放
用シャッタ羽根の閉鎖位置で係止する規制手段と、駆動
用レバーをシャッタ羽根開放方向へ付勢する付勢手段と
を具備し、規制手段が起動手段により駆動用レバーの係
止を解除することによって、開放用シャッタ羽根を開放
作動するようになされていてもよい。さらに、起動手段
としてモータを用い、モータの回転子に回転中心とは偏
心した偏心部を設け、回転子が第1の方向へ回転すると
き、偏心部が開放用シャッタ羽根に作用することによ
り、開放用シャッタ羽根が開放作動し、回転子が第1の
方向とは逆の第2の方向へ回転するとき、偏心部が閉鎖
用シャッタ羽根に作用することにより、閉鎖用シャッタ
羽根が閉鎖作動するようにしてもよい。
【0008】また、起動手段が、開放用シャッタ羽根の
開放作動と閉鎖用シャッタ羽根の閉鎖作動とを連続して
行わせた後、起動手段が動作すると、開放用シャッタ羽
根が露光用開口を閉鎖していた第1の初期位置に復帰
し、閉鎖用シャッタ羽根が露光用開口から外れた第2の
初期位置に復帰するようにしてもよい。この場合、起動
手段の第1の方向への動作によって、開放用シャッタ羽
根が開放作動した後、起動手段の第2の方向への動作に
よって、閉鎖用シャッタ羽根が閉鎖作動し、開放用シャ
ッタ羽根が第1の初期位置に復帰し、起動手段が再度の
第1の方向へ動作する時、閉鎖用シャッタ羽根が第2の
初期位置に復帰するようにしてもよい。
【0009】あるいは、往復作動して開放用シャッタ羽
根を開放せしめる駆動用レバーと、駆動用レバーを開放
用シャッタ羽根の閉鎖位置で係止する規制手段と、駆動
用レバーをシャッタ羽根開放方向へ付勢する付勢手段と
を具備し、規制手段が起動手段の第1の方向への動作に
より駆動用レバーの係止を解除することによって、開放
用シャッタ羽根を開放作動するようになされると共に、
開放用シャッタ羽根が第1の初期位置に復帰する時、起
動手段の第2の方向への動作により駆動用レバーが規制
手段に係止されるようにしてもよい。
【0010】
【作用】まず、起動手段が第1の方向へ動作し、これに
よって、開放用シャッタ羽根が閉鎖状態にある露光用開
口を開放させることで露光が開始される。これから所要
の露光秒時経過後に、起動手段が第2の方向へ動作し、
これによって閉鎖用シャッタ羽根が露光用開口の閉鎖作
動を行うことで露光が終了する。このように1つの起動
手段により、開放用シャッタ羽根の開放作動と閉鎖用シ
ャッタ羽根の閉鎖作動とを連続して行わせる。
【0011】起動手段としてモータを用いて、モータの
回転子に回転中心とは偏心した偏心部を設けることが可
能である。この場合、回転子が第1の方向へ回転する
と、偏心部が開放用シャッタ羽根に作用して、開放用シ
ャッタ羽根が開放作動する。そしてこの後、回転子が第
1の方向とは逆の第2の方向へ回転することにより、偏
心部が閉鎖用シャッタ羽根に作用して、閉鎖用シャッタ
羽根が閉鎖作動する。
【0012】また起動手段の第2の方向への動作によっ
て、開放用シャッタ羽根が第1の初期位置に戻って、露
光用開口の閉鎖作動を行うようにすることも可能であ
る。さらにこの後、起動手段が再度第1の方向へ動作す
る時、閉鎖用シャッタ羽根が第2の初期位置に戻って、
露光用開口から外れるようにすることも可能である。
【0013】また、往復運動して開放用シャッタ羽根を
開閉せしめる駆動用レバーと、駆動用レバーを開放用シ
ャッタ羽根の閉鎖位置で停止する規制手段と、駆動用レ
バーをシャッタ羽根開放方向へ付勢する付勢手段とを具
備する場合、起動手段の第1の方向への動作により規制
手段が駆動用レバーの係止を解除する。これによって、
開放用シャッタ羽根が開放作動する。そして、起動手段
の第2の方向への動作により開放用シャッタ羽根が第1
の初期位置に復帰する時、起動手段の第2の方向への動
作により駆動用レバーが規制手段に係止される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施例に係る
カメラ用シャッタの、露光開始前の待機状態を示す。同
図において、符号1はシャッタ地板を示し、以下に説明
する構成要素は全てこのシャッタ地板1に設けられてい
る。シャッタ地板1には、円形の露出用開口2が穿設さ
れている。
【0015】またシャッタ地板1の表側には、アイリス
モータ(ムービングマグネットモータ)3が固定されて
いる。アイリスモータ3の中央には、シャフト(図示せ
ず)が設けられており、このシャフトはシャッタ地板1
に向けて突出している。シャッタ地板1には、一定角度
の中心角を有する円弧状のスロット4が穿設されてい
る。そしてシャフトには回転中心と偏心して偏心ピン5
が取り付けられており、この偏心ピン5がスロット4を
通過し、スロット4の中心角の範囲だけ回転するように
規制されてシャッタ地板1の裏側に延在している。アイ
リスモータ3は、図1に示す待機状態における無通電状
態では、偏心ピン5がアイリスモータ3自身の静止安定
状態である図1の中立位置に停止している。なお無通電
状態で振動等によって揺動しないように、偏心ピン5を
中立位置に保持するバネによって弾圧付勢することが望
ましい。例えば、シャフトの周りに捩じりバネを巻回し
て、その一端を偏心ピン5に掛止し、他端をシャッタ地
板1等の固定部分に掛止して偏心ピン5の一方向への移
動を規制し、さらに同様の捩じりバネで偏心ピン5の逆
方向への移動を規制をするようにしてもよい。この場
合、アイリスモータ3の通電時には、そのバネの力に抗
して偏心ピン5が移動することになる。
【0016】シャッタ地板1の表面には、一対の開放用
シャッタ羽根6,7が、それぞれ支軸8,9を中心に回
転可能に取り付けられている。開放用シャッタ羽根6,
7は、一端部が支軸8,9によって枢支される基部1
0,11と、基部10,11の他端部から横方向に延出
する鎌形の覆い部12,13とからなる。図示の待機状
態において覆い部12,13は重なっており、これら覆
い部12,13が協働して露光用開口2を覆っている。
【0017】一対の開放用シャッタ羽根6,7の基部1
0,11の端部には、それぞれスロットが穿設されてい
る(図面では開放用シャッタ羽根6のスロット14のみ
が示され、開放用シャッタ羽根7のスロットは省略され
ている)。これらスロットは互いに重なっている。また
シャッタ地板1の表面には、長尺の駆動用レバー15が
支軸16を中心に回転可能に取り付けられている。この
駆動用レバー15はバネ17によって反時計方向に付勢
されている。そして駆動用レバー15の一端の裏側には
ピン18が突設されており、このピン18が、上述の両
方のスロットに嵌入されている。
【0018】このように駆動用レバー15が反時計方向
に付勢されていることにより、図示の待機状態から開放
用シャッタ羽根6は時計方向に回転し、開放用シャッタ
羽根7は反時計方向に回転し、露光用開口2を開放する
ようになされている。またシャッタ地板1の表面には、
開放用シャッタ羽根6,7のこの回転動作のストッパと
なるピン20,21が突設されている。
【0019】また、シャッタ地板1の表面には、規制用
レバー22がその一端部に設けられた支軸23を中心に
回転可能に取り付けられている。なおこの規制用レバー
22は、アイリスモータ3の上述の図示しないシャフト
とシャッタ地板1との間に配設されている。規制用レバ
ー22はバネ24によって時計方向に付勢されている。
シャッタ地板1の表面には、規制用レバー22のこの時
計方向への回転のストッパとなるピン25が突設されて
いる。
【0020】規制用レバー22の、支軸23とは反対側
の端部は切り欠かれており、これによって段状の係止部
26が設けられている。規制用レバー22が時計方向へ
の回転限度にある図示の待機状態で、係止部26には駆
動用レバー15のピン18とは反対側の端部が掛止され
ており、これによって駆動用レバー15の反時計方向へ
の回転が規制されて、駆動用レバー15が静止してい
る。従ってこの状態では、バネ17に起因する付勢力に
抗して規制用レバー22が駆動用レバー15の回動を規
制しているので、開放用シャッタ羽根6,7は露光用開
口3を閉鎖している。
【0021】この待機状態では、アイリスモータ3の偏
心ピン5が、規制用レバー22の中央部の右側から当接
している。この状態からアイリスモータ3のシャフトが
時計方向に回転すると、規制用レバー22が偏心ピン5
に押圧されて反時計方向に向けて回転するようになる。
これによって規制用レバー22の係止部26から駆動用
レバー15が外れ、駆動用レバー15への抑止が解除さ
れ、開放用シャッタ羽根6,7がそれぞれ支軸8,9を
中心にして回転し、露光用開口2を開放する。
【0022】またシャッタ地板1の裏面には、1枚の閉
鎖用シャッタ羽根27が、支軸28を中心に回転可能に
取り付けられている。図示の待機状態では閉鎖用シャッ
タ羽根27は露光用開口2から外れた位置にある。この
状態では、上述のようにシャッタ地板1のスロット4を
貫通したアイリスモータ3の偏心ピン5が、閉鎖用シャ
ッタ羽根27の支軸28側の側端面29に当接してい
る。この状態からアイリスモータ3のシャフトが反時計
方向に回転すると、側端面29が偏心ピン5に押圧され
て時計方向に向けて回転し、露光用開口2を閉鎖する。
【0023】また閉鎖用シャッタ羽根27はバネ30に
よって閉鎖用シャッタ羽根27は反時計方向に付勢され
ており、アイリスモータ3への通電が停止された時、露
光用開口2を閉鎖した位置から回転して初期の待機位置
まで復帰可能になっている。またシャッタ地板1の裏面
には、閉鎖用シャッタ羽根27のこの反時計方向への回
転動作を規制するピン31が突設されている。
【0024】次に、以上のように構成された本実施例の
カメラ用シャッタの作用について、説明する。まず図1
に示す待機状態から、露光のためにアイリスモータ3に
正方向の通電をしこれを起動すると、そのシャフト及び
偏心ピン5が時計方向に回転する。偏心ピン5は規制用
レバー22を押圧し、これにより規制用レバー22はバ
ネ24の力に抗して反時計方向に回転する。そして、こ
の規制用レバー22の回転に伴い、駆動用レバー15が
係止部26から外れてその反時計方向への回転規制が解
除となる。
【0025】そして、駆動用レバー15はバネ17の力
によって反時計方向に回転する。これにより開放用シャ
ッタ羽根6,7のスロット(14のみ図示)に嵌入され
たピン18が移動するので、図2に示すように、開放用
シャッタ羽根6が時計方向に、同時に開放用シャッタ羽
根7が反時計方向に回転して、露光用開口2の開放を開
始する。このようにして開放用シャッタ羽根6,7が開
放作動を開始することによって露光が開始される。この
後、開放用シャッタ羽根6,7はストッパであるピン2
0,21にそれぞれ当接してその回転を停止する。すな
わち露光用開口2が全開される。そして偏心ピン5がス
ロット4の時計方向の回転限度に到達する。
【0026】そして、露光開始から図示しない測光手段
で得られた輝度に応じた適正な露光秒時が経過すると、
今度はアイリスモータ3に逆通電が行われて、そのシャ
フトは反時計方向に回転を開始する。これによって、偏
心ピン5が反時計方向に回転して、閉鎖用シャッタ羽根
27の側端面29に当接し、バネ30の力に抗して側端
面29を押圧し始める。そして閉鎖用シャッタ羽根27
が時計方向に回転し、図3に示すように露光用開口2を
閉鎖する。このようにして露光が終了する。
【0027】この後もアイリスモータ3のシャフトはさ
らに反時計方向に回転し続けて、偏心ピン5がスロット
4内の反時計方向への回転限度である仮想線で示す位置
まで移動する。この間、閉鎖用シャッタ羽根27も時計
方向に回転し続けるが、シャッタ羽根27の先端部が幅
広になされているので露光用開口2が開放されるような
ことはない。また、この間に偏心ピン5が駆動用レバー
15に当接し、これを押圧することによって、駆動用レ
バー15がバネ17の力に抗して時計方向に回転する。
【0028】これによって、ピン14が図3において時
計方向に移動するので、開放用シャッタ羽根6が反時計
方向に、開放用シャッタ羽根7が時計方向に回転する。
そして偏心ピン5が仮想線で示す位置まで到達すると、
駆動用レバー15で回転が止められていた規制用レバー
22がバネ24の力によって時計方向に回転し、ストッ
パであるピン25に当接して停止する。これで図1に示
す場合と同様、駆動用レバー15が規制用レバー22の
係止部26に掛止される。また、開放用シャッタ羽根
6,7も図1に示す初期の位置に復帰して、露光用開口
2を閉鎖する。これによって、閉鎖用シャッタ羽根27
にかかわりなく、露光用開口2が閉鎖される。
【0029】さて偏心ピン5が図3の仮想線の位置まで
到達すると、アイリスモータ3への通電が停止され、閉
鎖用シャッタ羽根27はバネ30の力によって、側端面
29が偏心ピン5に当接したまま、反時計方向に回転す
る。そして、偏心ピン5が図1に示す初期の位置に戻
る。この時、閉鎖用シャッタ羽根27も、ストッパであ
るピン31に当接して停止する。こうして一つの撮影行
程が終了する。
【0030】以上のように、本実施例のカメラ用シャッ
タにおいては、一つの撮影行程で開放用シャッタ羽根
6,7を、露光用開口2を覆っていた初期の待機位置に
復帰させると共に、閉鎖用シャッタ羽根27を、露光用
開口2から外れた初期の待機位置に復帰させることがで
きる。また偏心ピン5も初期の待機位置に復帰して停止
する。すなわち、本実施例のカメラ用シャッタはいわゆ
るチャージレス型であり、一つの撮影行程が終了したな
らチャージを行うことなく直ぐに次の撮影を行うことが
可能となっている。また、上述のように2枚の開放用シ
ャッタ羽根6,7を設けているのは、露光秒時の短縮に
対応可能にするためである。すなわち露光用開口2を開
放用シャッタ羽根6,7で分担して覆うことにより、開
放用シャッタ羽根が1枚の場合に比べて同一面積まで開
放するためにかかる時間を短縮化できる。
【0031】さらに、アイリスモータ3の回転方向を逆
転することによって、開放用シャッタ羽根6,7の開放
作動から閉鎖用シャッタ羽根27の閉鎖作動に切換え、
さらに開放用シャッタ羽根6,7および閉鎖用シャッタ
羽根27を初期の待機位置まで復帰させることができ
る。これによってアイリスモータ3の回転する角度範囲
が小さくても、露光を行うことができるばかりでなく、
次の撮影を行うことができるので、シャッタ全体ひいて
はシャッタが搭載されるカメラの必要サイズを大きくす
る必要がない。また、アイリスモータ3の最初の時計方
向への回転で開放用シャッタ羽根6,7の開放作動を行
い、反時計方向への回転で閉鎖用シャッタ羽根27の閉
鎖作動を行っているので、アイリスモータ3の最初の時
計方向への回転速度と反時計方向への回転速度を別々に
設定することによって、露光用開口2の開放時間と閉鎖
時間をも別々に設定することが可能である。
【0032】なお、本実施例においては露光用開口2が
全開されるが、これに限られることなく、シャッタ羽根
によって絞り調整も行ういわゆるプログラムAEモード
で、高輝度撮影するために、露光用開口2を全開しない
ようにしてもよい。すなわち、駆動用レバー15が係止
部26から外れて開放用シャッタ羽根6,7が開放作動
している途中の適正秒時に、アイリスモータ3に上述の
逆通電し偏心ピン5を反時計方向へと回転させることに
より、閉鎖用シャッタ羽根27を閉鎖作動させる。従っ
て、開放用シャッタ羽根6,7が所望の絞り口径となっ
たところで露出用開口2を閉じさせることができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、請求
項1に記載の発明によれば、開放用シャッタ羽根と閉鎖
用シャッタ羽根が1つの起動手段だけによって連動され
て、露光制御することができるので、部品点数を削減
し、搭載対象となるカメラを小型軽量化することが可能
で、コスト低減を図ることが可能である。また起動手段
の動作方向が逆転することによって、開放用シャッタ羽
根の開放作動から閉鎖用シャッタ羽根の閉鎖作動に切換
えているので、起動手段の動作行程が短くても、シャッ
タ全体ひいてはシャッタが搭載されるカメラの必要サイ
ズを大きくする必要がない。さらに起動手段の第1の方
向への動作で開放用シャッタ羽根の開放作動を行い、第
2の方向への動作で閉鎖用シャッタ羽根の閉鎖作動を行
っているので、起動手段の第1の方向への動作速度と第
2の方向への動作速度を別々に設定することによって、
露光用開口の開放時間と閉鎖時間をも別々に設定するこ
とが可能である。
【0034】また請求項2に記載の発明によれば、簡単
な構成で開放用シャッタ羽根を開放作動することができ
るので、部品点数の削減の効果を高めることが可能であ
る。
【0035】さらに請求項3に記載の発明によっても、
起動手段を逆転可能なモータとしているだけであるの
で、簡単な構成で開放用シャッタ羽根を開放作動するこ
とができるので、部品点数の削減の効果を高めることが
可能である。
【0036】また請求項4及び請求項5に記載の発明に
よれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、1つの起
動手段が動作することにより、開放用シャッタ羽根が第
1の初期位置に戻り、閉鎖用シャッタ羽根が第2の初期
位置に戻るので、カメラ用シャッタ羽根をチャージレス
型にすることが可能である。これによって、露光動作を
行った後は、常に再度の露光開始可能状態に待機させる
ことができる。
【0037】さらに請求項6に記載の発明によれば、請
求項4に記載の発明と同様の効果に加えて、請求項2に
記載の発明と同様の効果を奏することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るカメラ用シャッタの、露
光開始前の待機状態を示す平面図である。
【図2】同カメラ用シャッタの、露光途中の状態を示す
平面図である。
【図3】同カメラ用シャッタの、露光終了状態を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板 2 露光用開口 3 アイリスモータ 5 偏心ピン 6,7 開放用羽根 15 駆動用レバー 22 規制用レバー 27 閉鎖用羽根

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用開口と、上記露光用開口の開放作
    動を行う少なくとも1枚の開放用シャッタ羽根と、上記
    露光用開口の閉鎖作動を行う少なくとも1枚の閉鎖用シ
    ャッタ羽根と、第1の方向への動作によって上記開放用
    シャッタ羽根を開放作動し、第2の方向への動作によっ
    て上記閉鎖用シャッタ羽根を閉鎖作動せしめる1つの起
    動手段とを具備することを特徴とするカメラ用シャッ
    タ。
  2. 【請求項2】 往復作動して上記開放用シャッタ羽根を
    開閉せしめる駆動用レバーと、上記駆動用レバーを上記
    開放用シャッタ羽根の閉鎖位置で係止する規制手段と、
    上記駆動用レバーをシャッタ羽根開放方向へ付勢する付
    勢手段とを具備し、上記規制手段が上記起動手段により
    上記駆動用レバーの係止を解除することによって、上記
    開放用シャッタ羽根を開放作動するようになされたこと
    を特徴とする請求項1に記載のカメラ用シャッタ。
  3. 【請求項3】 上記起動手段がモータであって、上記モ
    ータの回転子に回転中心とは偏心した偏心部が設けられ
    ており、 上記回転子が第1の方向へ回転するとき、上記偏心部が
    上記開放用シャッタ羽根に作用することにより、上記開
    放用シャッタ羽根が開放作動し、 上記回転子が上記第1の方向とは逆の第2の方向へ回転
    するとき、上記偏心部が上記閉鎖用シャッタ羽根に作用
    することにより、上記閉鎖用シャッタ羽根が閉鎖作動す
    るようになされていることを特徴とする請求項1または
    2に記載のカメラ用シャッタ。
  4. 【請求項4】 上記起動手段が、上記開放用シャッタ羽
    根の開放作動と上記閉鎖用シャッタ羽根の閉鎖作動とを
    連続して行わせた後、上記起動手段が動作すると、上記
    開放用シャッタ羽根が上記露光用開口を閉鎖していた第
    1の初期位置に復帰し、上記閉鎖用シャッタ羽根が上記
    露光用開口から外れた第2の初期位置に復帰するように
    したことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用シャッ
    タ。
  5. 【請求項5】 上記起動手段の第1の方向への動作によ
    って、上記開放用シャッタ羽根が開放作動した後、 上記起動手段の第2の方向への動作によって、上記閉鎖
    用シャッタ羽根が閉鎖作動し、上記開放用シャッタ羽根
    が上記第1の初期位置に復帰し、 上記起動手段が再度の上記第1の方向へ動作する時、上
    記閉鎖用シャッタ羽根が上記第2の初期位置に復帰する
    ようになされていることを特徴とする請求項4に記載の
    カメラ用シャッタ。
  6. 【請求項6】 往復作動して上記開放用シャッタ羽根を
    開放せしめる駆動用レバーと、上記駆動用レバーを上記
    開放用シャッタ羽根の閉鎖位置で係止する規制手段と、
    上記駆動用レバーをシャッタ羽根開放方向へ付勢する付
    勢手段とを具備し、 上記規制手段が上記起動手段の上記第1の方向への動作
    により上記駆動用レバーの係止を解除することによっ
    て、上記開放用シャッタ羽根を開放作動するようになさ
    れると共に、 上記開放用シャッタ羽根が上記第1の初期位置に復帰す
    る時、上記起動手段の上記第2の方向への動作により上
    記駆動用レバーが上記規制手段に係止されるようになる
    ことを特徴とする請求項5に記載のカメラ用シャッタ。
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