JPH07159413A - インキュベータ - Google Patents

インキュベータ

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JPH07159413A
JPH07159413A JP5308979A JP30897993A JPH07159413A JP H07159413 A JPH07159413 A JP H07159413A JP 5308979 A JP5308979 A JP 5308979A JP 30897993 A JP30897993 A JP 30897993A JP H07159413 A JPH07159413 A JP H07159413A
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cell
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dry
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賢二 新井
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義弘 瀬戸
Fumio Sugaya
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マウントを有しない乾式分析フイルム片を平
坦かつ密閉状態で直接加熱によってインキュベーション
を行うとともに、インキュベータセル内面に結露が発生
するのを防止する。 【構成】 支持体上に試薬層を設けてなる乾式分析フイ
ルム片1に試料液が点着されたものを恒温保持するにつ
いて、乾式分析フイルム片1が載置されるインキュベー
タ下部45と、乾式分析フイルム片1の上面の一部を押さ
えかつ密閉する上下動可能なインキュベータセル42と、
前記インキュベータ下部45の乾式分析フイルム片1が接
触する部分を第1所定温度に加熱保持する第1加熱手段
48と、インキュベータセル42を第1所定温度より高い第
2所定温度に加熱保持する第2加熱手段57とを備えてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液、尿等の試料液を
マウントを有しない乾式分析フイルム片の試薬層(展開
層)に点着し、試料液に含まれる所定の生化学物質と試
薬層との化学反応または免疫反応等による光学濃度変化
から生化学物質の濃度を測定する生化学分析装置におい
て、試薬層に試料液が点着された乾式分析フイルム片を
反応させるために恒温保持するインキュベータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、試料液の小滴を点着供給するだけ
でこの試料液中に含まれている特定の化学成分の含有量
またはその活性値、あるいは有形成分の含有量を定量分
析することのできる乾式の一体型多層分析フイルム(乾
式分析素子)を備えた化学分析スライドが実用化されて
いる。また、このような化学分析スライドを用いて試料
液中の化学成分等の定量的な分析を行うには、試料液を
化学分析スライドの乾式分析フイルム片に、展開層を有
するものでは展開層に、展開層を有しないものでは直接
試薬層に点着させた後、これをインキュベータ(恒温
器)内で所定時間恒温保持(インキュベーション)して
呈色反応(色素生成反応)させ、次いで試料液中の所定
の生化学物質と化学分析スライドに含まれる試薬との組
み合わせにより予め選定された波長を含む測定用照射光
をこの化学分析スライドに照射してその光学濃度を測定
し、この光学濃度から、あらかじめ求めておいた光学濃
度と所定の生化学物質の物質濃度との対応を表わす検量
線を用いて該試料液中の所定の生化学物質の物質濃度
(含有量)または活性値を求めるものである。
【0003】一般に、上記化学分析スライドは、有機ポ
リマーからなる支持体上に試薬を含有した試薬層を少な
くとも1層、好ましくは試薬層の上側に展開層を設けて
なる乾式分析フイルム片を、有機ポリマー製のマウント
によって挾持することにより、乾燥すると反りやすい乾
式分析フイルム片が平面状態を保持するように構成され
ている。
【0004】しかして、上記のような乾式分析フイルム
片をマウントで保持する化学分析スライドを使用するも
のでは、この化学分析スライドを収容して恒温保持する
インキュベータのセル等の各部において、乾式分析フイ
ルム片に対してマウントが設けられている分だけ機構が
大きくなり、分析装置のコンパクト化を図る際の障害と
なり、また、インキュベータでの収容フイルム数の減少
は生化学分析装置全体としての処理能力の増大が得られ
ないものである。
【0005】上記点から、本件発明者らは、上記化学分
析スライドのマウントを除去して乾式分析フイルム片単
体で生化学分析装置に使用し、測定を行う技術を提案し
ているが、前述のように乾燥状態の乾式分析フイルム片
は瓦状に湾曲(カール)しやすく、試料液の点着に応じ
て湾曲程度が変化するものであって、インキュベータ内
で乾式分析フイルム片を平坦状態に保持して測光を行う
とともに、密閉状態に保持する必要がある。
【0006】そして、点着後の乾式分析フイルム片はイ
ンキュベータ内で所定温度に加熱保持するものである
が、その加熱保持としては、前記化学分析スライドを対
象として、この化学分析スライドを収容する複数のセル
を覆ってチャンバーを設け、このチャンバー内を加熱し
て所定温度に保持するものが、例えば、米国特許第4,21
9,529 号、同第4,298,571 号明細書等に開示されてい
る。
【0007】そして、前記チャンバーにおいては、化学
分析スライドは押さえておく必要がある。これは、測光
光学系に対し測定部分を基準面に押圧することで、一定
の距離を保証するためと、出し入れするため、および熱
を伝えるためである。この点について、前記米国特許で
は、バネ状の押圧部材で押さえる構造を採用している
が、このバネ状の押圧部材は熱を伝えにくい形状である
ので、インキュベータ全体を温度調整したチャンバーに
配置して空気によって、上記押圧部材と直接スライドを
押さえるカバーを暖めるものであり、チャンバーは常に
密閉され、インキュベータディスクを均一な温度に保
つ。
【0008】この温調されたチャンバーを有するもので
は、空気伝導で加熱するため、チャンバー内に化学分析
スライドが冷たい状態で挿入されると、前記押圧部材の
温度が下がり、所定のインキュベーション温度に戻るの
に時間がかかる。これを改善することから、チャンバー
に挿入する前の化学分析スライドを予め暖めるプレヒー
トを行って、上記温度変動を低減する処理が必要とな
る。なお、化学分析スライドは保管時にその測定性能の
低下を防止するために低温状態に保持されていることか
らも、挿入前の化学分析スライドの温度は低いものであ
る。また、生化学分析装置の電源を入れた時にも、空気
伝導加熱のためにチャンバー内をインキュベーション温
度に加熱するまでの予熱時間が長くなる。
【0009】さらに、前記チャンバー加熱構造では、内
部の温度を一定にするため密閉する必要があり、化学分
析スライドを出し入れする部分には開閉シャッターが必
要となり、構造が煩雑となる。一方、全体を密閉したた
めに、各セルでの化学分析スライドの呈色反応で発生す
る有害なガスをチャンバー内に閉じ込めてしまい、他の
セルでの呈色反応に影響を与えて、測定精度の低下を招
くとともに、密閉するための部材、シール、シャッター
メカニズム等の設置にともなってコストが上昇すること
になる。この点からも、化学分析スライドは各セル内で
密閉状態で加熱しないと試料液の蒸発もしくは気化ガス
の汚染により、呈色反応が影響を受けて測定精度が低下
する恐れがある。
【0010】一方、前記チャンバーの設置を廃止して、
金属製のインキュベータ基板をヒータで加熱し、その基
板に形成したセル内に化学分析スライドを収容し、この
スライドを上方から密閉する押圧部材を設け、この押圧
部材を保持している上部部材を外周のヒータで加熱する
ようにした技術も採用されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
なチャンバーを廃止して直接加熱を行うインキュベータ
によって前記マウントを有しない乾式分析フイルム片を
加熱すると、チャンバーの廃止に伴って出し入れのため
のシャッターおよびプレヒートも不要となり、予熱時間
も短くなり、さらに、各セルで密閉して加熱することで
妨害ガスの影響を排除できることになるが、乾式分析フ
イルム片の上面における試料液が点着された部分には直
接接触できないことから、そのインキュベーション温度
への加熱が良好に行えない問題を有する。
【0012】具体的には、マウントを有しない乾式分析
フイルム片では、湾曲形状にカールしている場合もあ
り、平坦状の押圧部材で押圧すると、下面が直接フイル
ム片の点着部分に接触し、押圧部材の底面に試料液が付
着して次のフイルム片に接触した際に前の試料液が転移
して汚染することになる。
【0013】上記点から前記乾式分析フイルム片では、
上面に接触して加熱することなく、下面からのみの熱伝
導で直接加熱を行うことが好適となる。そして、上方か
らは乾式分析フイルム片の試料液が展開していない周辺
の一部を押えることが考えられる。その際、インキュベ
ータセルは蒸発防止のために該乾式分析フイルム片を密
閉する必要があり、かつ、乾式分析フイルム片のカール
や厚みに違いがあっても確実に押圧しなければならず、
このため、上記インキュベータセルの構造は複雑で、か
つ、有害なガスや試料液の付着も少なくするために、限
られた材質のプラスチックの成形品によって構成するの
が望ましいものである。
【0014】しかして、上方から乾式分析フイルム片を
押圧するインキュベータセルを、プラスチックで構成し
たときには、該セルの内部に熱が伝わり難くなって結露
の問題が生起する。すなわち、前記乾式分析フイルム片
は下方からの熱によって所定温度に加熱され、さらに、
該インキュベータセルと乾式分析フイルム片との接触部
が少ないことから、上記インキュベータセルに熱が伝わ
り難いことによって乾式分析フイルム片が加熱不足にな
ることはないが、その反面、インキュベータセル内面の
温度が低いことで、該セル内が試料液の蒸発により100
%の湿度に密閉されているため、インキュベータセルの
温度の低い内面に結露が生じ測定に影響を与えるし、ま
た、有害なガスを吸収するのに起因した弊害を有する。
【0015】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、乾式分析フイルム片を平坦かつ密閉状
態で下方からの直接加熱でインキュベーションを行いつ
つ上部の結露を防止するようにしたインキュベータを提
供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインキュベータは、支持体上に試薬層を設けて
なる乾式分析フイルム片に試料液が点着されたものを恒
温保持するについて、前記乾式分析フイルム片が載置さ
れるインキュベータ下部と、乾式分析フイルム片の上面
の一部をインキュベータ下部に向けて押さえかつ乾式分
析フイルム片の周囲を密閉する上下動可能なインキュベ
ータセルと、前記インキュベータ下部の乾式分析フイル
ム片が接触する部分を第1所定温度に加熱保持する第1
加熱手段と、前記インキュベータセルを上記第1所定温
度より高い第2所定温度に加熱保持する第2加熱手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0017】また、前記インキュベータセルの温度は第
1所定温度より最大6℃の範囲で高く設定するのが好適
である。さらに、好ましくは、前記第2加熱手段はイン
キュベータセルの外側に配設された金属部材を備え、該
金属部材を介してインキュベータセルを加熱するもので
ある。
【0018】
【作用】上記のようなインキュベータでは、乾式分析フ
イルム片はその試薬層に試料液が点着され、点着後の乾
式分析フイルム片はインキュベータに挿入され、該乾式
分析フイルム片はインキュベータセルによってインキュ
ベータ下部に押圧された平坦状態でかつ密閉された状態
で、第1加熱手段によって加熱されているインキュベー
タ下部からの伝熱によって第1所定温度のインキュベー
ション温度に加熱保持されてインキュベーションが行わ
れる一方、上部のインキュベータセルは第2加熱手段に
よってインキュベーション温度より高い第2所定温度に
加熱されて、その内面がインキュベーション温度より低
くなるのが防止されて結露の発生を阻止している。
【0019】これにより、乾式分析フイルム片を測定精
度の低下を招くことなくインキュベーションおよび測定
を行い、しかもインキュベータセル内面に結露が生じる
のを防止してチャンバーを有しない直接加熱による利点
が得られるものであり、マウントを有しない乾式分析フ
イルム片を使用することで、インキュベータのコンパク
ト化が図れるとともに、マウントの排除に伴って分析コ
ストの低減が図れる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って説明す
る。図1は一実施例のインキュベータを備えた生化学分
析装置の概略機構を示す斜視図である。
【0021】生化学分析装置10は、未使用の矩形状の乾
式分析フイルム片1を貯蔵しているフイルム収納手段11
(フイルムサプライヤ)と、上記フイルム収納手段11の
側方に配設され乾式分析フイルム片1を所定時間恒温保
持するインキュベータ12と、前記フイルム収納手段11か
らインキュベータ12に乾式分析フイルム片1を搬送する
フイルム搬送手段13と、たとえば血清,尿等の複数の試
料液を収容する試料液収容手段14(サンプラ)と、試料
液収容手段14の試料液をフイルム搬送手段13による搬送
途中の乾式分析フイルム片1に点着する点着手段15と、
インキュベータ12の下方に配設された測定手段16とを備
えている。
【0022】上記乾式分析フイルム片1は、図2に示す
ように、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリ
スチレン等の有機ポリマーシート等のプラスチックシー
トからなる光透過性の支持体1a(ベースフイルム)上に
展開試薬層1bが積層されている。また、必要に応じてそ
の展開試薬層1b上に布等の繊維質素材による耐磨耗性の
保護層(図示せず)が積層されるか、保護層が展開層を
兼ねるように構成されたものでもよい。
【0023】具体的には、前記支持体1a上に展開試薬層
1bの試薬層部分を塗布または接着等により設け、この上
に展開層部分をラミネート方等により積層してフイルム
片(チップ)に形成したものであり、従来の化学分析ス
ライドにおけるマウントに相当するものは有していな
い。試薬層部分はゼラチン等の親水性ポリマバインダま
たは多孔性層の中にアナライトに選択的に反応する検出
試薬および発色反応に必要な試薬(化学分析試薬または
免疫分析試薬)成分が含まれる少なくとも1つの層で構
成される。また、上記展開層部分は外部との間でコスレ
に強い材料、例えばポリエステル等の合成繊維からなる
織物布地や編み物布地、天然繊維と合成繊維との混紡に
よる織物布地や編み物布地、不織布等もしくは紙から構
成されて保護層として機能するとともに、この展開層上
に点着された試料液を試薬層上に一様に供給し得るよう
に展開する。
【0024】上記乾式分析フイルム片1は、常湿状態で
は平面に近い形状に形成されるが、保管時においては化
学反応または免疫反応を進行させないように乾燥環境下
(例えば湿度が20%以下)に配設されるため、使用前の
乾燥状態においては試薬層1bを内側にして湾曲した形状
となる傾向にあり、その湾曲程度は試薬層1bの種類、乾
燥程度によって異なる。
【0025】この乾式分析フイルム片1の展開試薬層1b
は、点着手段15のノズルチップ88より滴下された試料液
の所定成分と混合されると、所定時間恒温保持(インキ
ュベーション)後に試薬が呈色反応(色素生成反応)を
生じるものであり、測定項目に対応して試料液中の測定
したい化学成分または有形成分毎に設定された展開試薬
層1bを有する乾式分析フイルム片1が複数の種類用意さ
れている。
【0026】上記乾式分析フイルム片1は測定項目別に
図3に示すようなカートリッジ20内に収容される。該カ
ートリッジ20は、内部に多数の乾式分析フイルム片1を
光透過性支持体1aを下にして積み重ねた状態で収容し
て、前記図1のように、フイルム収納手段11の円盤状の
架体22に配設された内周側もしくは外周側のカートリッ
ジ収納部22a に複数並列に装填されている。上記架体22
は基部24に回転可能に支持され、基部24に設置された図
示しないサプライヤモータによって回転駆動され、所定
のカートリッジ収納部22a がフイルム搬送手段13に対応
する取出位置に停止するように制御される。
【0027】そして、上記架体22の外周部分にはカバー
25が配設されて内部が密閉され、上面に配設された開閉
蓋を有する挿入口25a から、前記カートリッジ20の挿
入、取出しを行うように設けられている。また、上記架
体22の中心部分には除湿剤収容部27が設けられ、該除湿
剤収容部27にはカバー25上面の中心部に形成された開閉
蓋を有する投入口25b から除湿剤が装填され、このフイ
ルム収納手段11の内部が低湿度の乾燥状態に保たれる。
一方、カバー25の下面の取出位置には、各カートリッジ
20から所定の乾式分析フイルム片1を取り出す際に開く
開閉シャッター(図示せず)が設けられ、該シャッター
を通して挿入されたフイルム搬送手段13の取出用吸盤70
によってカートリッジ20の最下段の乾式分析フイルム片
1が外部に取り出される。
【0028】次にインキュベータ12は、円盤状の本体40
が中心下部のベース41によって回転自在に支持され、上
記本体40の円周上には所定間隔で前記乾式分析フイルム
片1を収容するインキュベータセル42が複数配設され、
このインキュベータセル42内で乾式分析フイルム片1が
インキュベーションされる。
【0029】上記インキュベータ12の詳細構造は図4な
いし図8に示すように、前記本体40は下部の上面が平坦
な金属製のインキュベータ下部45(下ディスク)を有す
る。上記インキュベータ下部45の外周上方には、環状に
形成されたセルカバー46が配設されており、外周下端部
とインキュベータ下部45の上面との間にはフイルム挿入
用の側方開口部42a が形成されている。
【0030】そして、上記本体40は、インキュベータ下
部45の中心下部に配設された筒状の回転軸45a が、軸受
50を介して固定ベース41に対して回転自在に支承される
とともに、インキュベータ下部45の外周部に歯部45b が
形成され、該歯部45b にディスクドライブモータ55の駆
動ギヤ56が噛合されて回転駆動が行われる。上記本体40
の下面にはアンダーカバー53が配設されている。
【0031】前記インキュベータ12のインキュベータセ
ル42の構造は、上記インキュベータ下部45にインキュベ
ータセル42の形成位置に対応して所定間隔で測光窓59が
開口され、この測光窓59上部には前記セルカバー46に対
して摺動可能に、乾式分析フイルム片1の収容空間を密
閉状態で覆うセル部材64が配設されるとともに、挿入さ
れた乾式分析フイルム片1を所定位置に固定して平坦状
態に押圧するフイルム押え61が配設されている。また、
セルカバー46の外表面部分には断熱材51が被覆されてい
る。一方、測定位置における前記インキュベータセル42
の底部に開口された測光窓59の下方すなわち本体40の下
方には、測定手段16の測光ヘッド95が配設されている。
【0032】具体的には、上記フイルム押え61は乾式分
析フイルム片1の試料液の展開S(図8参照)が届かな
い隅角部を押えるものであり、その底面形状(図6およ
び図8参照)に示すように、周囲に矩形状の枠部61a が
形成され、この枠部61a の内側寸法は乾式分析フイルム
片1の形状より大きく、その隅角部に内方に突出して乾
式分析フイルム片1の四隅に接触する突部61b が形成さ
れている。このフイルム押え61の上面には軸部61c が立
設され、該軸部61c に設けられたリテーナ61d の上方に
押えスプリング62が縮装されて下方に付勢されている。
【0033】なお、図8のように乾式分析フイルム片1
における試料液の展開Sが横方向に延びる楕円形状とな
るように構成したものでは、上記フイルム押え61の突部
61bは乾式分析フイルム片1の上下辺を押圧するような
形状としてもよい。
【0034】一方、前記セル部材64は上記フイルム押え
61の外周を囲んで角筒状に形成され、上面中央にはフイ
ルム押え61の軸部61c が挿通するとともに、平行移動す
るように案内するガイド部64b が形成されている。この
セル部材64はセルカバー46に上下方向に摺動自在に嵌挿
され、上方に縮装されたセルスプリング65によって下方
に付勢されている。そして、該セル部材64の外周部の底
面が前記インキュベータ下部45の上面に圧接して密閉状
態を得るものであり、内部にはフイルム押え61を摺動可
能に収容し、該フイルム押え61はリテーナ61d の下面が
セル部材64のガイド部64b の上端に係止されて一体に上
昇するように設けられている。
【0035】上記インキュベータ下部45の上面の内周部
には、第1加熱手段としてのヒータ48が配設され、該ヒ
ータ48の上にはヒータカバー54が設置されている。前記
インキュベータ下部45は熱伝導性の高い材料(例えばア
ルミニウム)で形成され、インキュベータセル42近傍の
インキュベータ下部45に配設された温度センサ49(図5
参照)の検出に基づいて、該インキュベータ下部45の乾
式分析フイルム片1が接触する部分を所定のインキュベ
ーション温度(たとえば37℃)に温度制御され、インキ
ュベータセル42内で平坦状に押圧されてインキュベータ
下部45の面に接触している乾式分析フイルム片1が上記
インキュベーション温度に直接加熱保持される。
【0036】一方、前記セルカバー46の外周部分には第
2加熱手段としてのヒータ57が配設されている。このヒ
ータ57は、前記セルカバー46の外周に巻き付けられた金
属バンド58(アルミニウムバンド)に対して固定されて
いる。この第2加熱手段のヒータ57はセルカバー46に配
設された温度センサ66の検出に基づいて、前記インキュ
ベータセル42が上記インキュベーション温度より最大6
℃の範囲で高くなるような設定温度(約39〜43℃)に温
度制御される。この温度設定により、外部環境温度が、
例えば15℃になっても、インキュベータセル42のセル部
材64およびフイルム押え61がインキュベーション温度
(37℃)より下がらないようになっている。
【0037】なお、上記セル部材64およびフイルム押え
61は黒色のポリエチレンで構成し、ガスの吸着による汚
染、乾式分析フイルム片1を透過するわずかな光の内部
反射による測光への影響を低減している。また、セルカ
バー46もプラスチックで所定形状に成形されている。
【0038】また、前記フイルム押え61をセル部材64に
対して上下移動可能としているのは、乾式分析フイルム
片1の厚さに変化があってもその押圧と密閉とが確保で
きるようにしているものであり、この厚さの変化は1mm
以下であり、押えスプリング62を外側に配設したことに
より、図では誇張して示しているが、実際のセル部材64
の内部空間は狭く形成されるものである。
【0039】そして、上記セル部材64の下部の両側には
側方に突出したつば状の係合部64a(図6、図7参照)
が形成され、該係合部64a の下方に対応して前記インキ
ュベータ下部45には貫通孔45c が開口されている。該貫
通孔45c には下方から押上棒67が挿通されるものであ
り、この押上棒67の先端が上記セル部材64の係合部64
aの下面に当接してセル部材64全体をセルスプリング
65に抗して押し上げるように構成されている。この押上
棒67は、フイルム挿入位置およびフイルム排出位置に配
設され、それぞれの挿入排出時期にセル部材64をフイル
ム押え61とともに上昇作動するものである。
【0040】さらに、図4において、前記セルカバー46
より内周側のインキュベータ下部45の上方はカバー104
で覆われ、その中心部の内側にはインキュベータ12の温
度等を制御する制御基板102 が配設されている。さら
に、全体が装置カバー100 で覆われ、インキュベータ12
の上方部分には蓋部材106 が設置されている。
【0041】前記フイルム収納手段11からインキュベー
タ12に乾式分析フイルム片1を搬送する搬送手段13は、
前記カートリッジ20から乾式分析フイルム片1を取り出
す取出用吸盤70と、この取出用吸盤70に保持されている
乾式分析フイルム片1を、展開試薬層1bが上面となって
いる状態のまま下方から保持して受け取るとともにイン
キュベータ12に側方開口部42a から挿入する略馬蹄形の
移載部材73と、インキュベータ12内で上記移載部材73に
保持されている乾式分析フイルム片1を下方から進退し
て保持する吸着部材76とを備えている。
【0042】前記取出用吸盤70は、前記図3に示すよう
に、乾式分析フイルム片1の支持体1aの下面を吸着保持
する上向きのサクションカップ70a を備え、該サクショ
ンカップ70a が搬送基部70b に支持されるとともに、図
示しないサクションポンプからの減圧パイプが接続さ
れ、該搬送基部70b が図示しない移動機構によって前後
動および昇降動自在に設けられている。
【0043】そして、上記取出用吸盤70は、上昇してカ
ートリッジ20の底面に形成された開口から挿入されて最
下段の乾式分析フイルム片1の支持体1a側を吸着保持す
るとともに、若干下降して湾曲させた状態で水平方向に
移動してカートリッジ20の側面に形成された開口20a か
ら横方向に取り出した後、下方に移動してフイルム収納
手段11のカバー25のシャッター開口から抜け出て、さら
に前方の点着位置側に搬送するように駆動される。
【0044】また、移載部材73は図9に示すように、平
板状で上面に乾式分析フイルム片1を吸引保持する略馬
蹄形に形成され、その先端中央部に切欠き凹部73a が形
成され両側部が前方に延びるフォーク部73b に形成さ
れ、この両側のフォーク部73bおよび凹部73a の背部に
吸引孔74が設けられている。上記吸引孔74には図示しな
いサクションポンプからの減圧パイプ75が接続される。
また、上記移載部材73の基部73c は、点着位置からイン
キュベータ12のインキュベータセル42内に側方開口部42
a を通って挿入移動可能なように図示しない駆動機構に
連係されている。
【0045】そして、上記移載部材73は、前記取出用吸
盤70から乾式分析フイルム片1を受け取る際には、図1
0の(A)に示すように、乾式分析フイルム片1を保持
している取出用吸盤70に向けて移動し、(B)のように
その凹部73a 内に該取出用吸盤70が位置し、上方に乾式
分析フイルム片1が位置する状態で停止し、続いて、取
出用吸盤70が下降移動して(C)のように該取出用吸盤
70に保持している乾式分析フイルム片1を、移載部材73
のフォーク部73b と凹部73a 周辺で吸引保持するもので
ある。また、この移載部材73に保持した状態の乾式分析
フイルム片1の展開試薬層1bの中心部分に点着手段15に
よって所定量の試料液を点着するものである。
【0046】さらに、吸着部材76は前記図5に示すよう
にインキュベータ12のインキュベータセル42下方に位置
し、上端の上向きのサクションカップ76a が搬送基部76
b に支持され、図示しない駆動機構によって昇降移動可
能に設けられている。そして、前記インキュベータ12の
底面に開口された測光窓59から該インキュベータセル42
内に進退移動するように駆動される。また、このサクシ
ョンカップ76a には図示しないサクションポンプからの
減圧パイプが接続される。
【0047】一方、前記インキュベータ12のフイルム排
出位置にはフイルム排出手段17(図1参照)が配設さ
れ、該フイルム排出手段17は、インキュベータセル42内
の測定後の乾式分析フイルム片1を吸着して持ち上げる
排出用吸盤81と、該排出用吸盤81で持ち上げられた乾式
分析フイルム片1を受け取りインキュベータ12の外方に
搬出するフイルム取出用の略馬蹄形の移載部材82と、こ
の移載部材82によって取り出された乾式分析フイルム片
1を受け取って廃却箱84に廃棄する廃却用吸盤83とによ
って構成されている。
【0048】前記試料液収容手段14は、回転駆動機構86
によって回転操作される回転テーブル85を備え、該回転
テーブル85の外周部には試料液を収容した複数のサンプ
ル容器87を保持し、サンプル容器87が順次供給位置に移
動される。また、内周側には後述の点着用ノズル91の先
端に装着されるノズルチップ88が収容される。
【0049】また、上記サンプル容器87の各試料液をイ
ンキュベータ12に搬送された乾式分析フイルム片1に点
着する点着手段15は、試料液の吸引吐出を行う点着用ノ
ズル91を有し、該点着用ノズル91の先端にはピペット状
の上記ノズルチップ88が着脱自在に装着され、駆動機構
92により上下動および回動可能に移動され、試料液収容
手段14から試料液を吸引し移動して前記移載部材73の上
に保持されている乾式分析フイルム片1に点着する。ま
た、上記点着手段15の点着用ノズル91における先端のノ
ズルチップ88は、試料液の変更に伴って交換される。
【0050】点着された乾式分析フイルム片1は、イン
キュベータ12によりインキュベーションが行われ、この
インキュベータ12の下方に配設された測定手段16(図1
参照)により測定される。この測定手段16は、乾式分析
フイルム片1と試料液との呈色反応による光学濃度を測
定するための測光ヘッド95を有する。上記測光ヘッド95
は所定波長の光を含む測定用照射光を光透過性支持体1a
を透過し展開試薬層1bに照射して、反射光を光検出素子
で検出するものであり、測光ヘッド95には光源96(ラン
プ)からの光が干渉フィルタ97を介して入射され、測光
ヘッド95内で上記光が試薬層1bに照射される。前記フィ
ルタ97は、検査項目に対応する複数種類のものが円板98
に設置され、該円板98をモータ99によって回転して測定
項目に対応する所定の特性のフィルタ97を選択するよう
に構成されている。
【0051】また、試薬層1bからの反射光は試薬層1b中
で生成された色素量に応じた光情報(具体的には光量)
を担持しており、この光情報を担持した反射光が測光ヘ
ッド95の光検出素子に入射して光電変換され、図示しな
いアンプを介して判定部に送出される。判定部では、入
力された電気信号のレベルに基づき試薬層1b中で生成さ
れた色素の光学濃度を判定し、試料液中の所定の生化学
物質の物質濃度を特定する。
【0052】上記生化学分析装置10による測定を説明す
れば、まず、搬送手段13の取出用吸盤70によってフイル
ム収納手段11より測定項目に対応する乾式分析フイルム
片1を収容したカートリッジ20から乾式分析フイルム片
1を取り出す。この取出用吸盤70に保持された乾式分析
フイルム片1は、そのまま展開試薬層1bを上側にして移
載部材73に移し替えられてその展開試薬層1bに試料液が
点着される。
【0053】この点着は、点着手段15の点着用ノズル91
の先端にノズルチップ88を装着した後、試料液収容手段
14の所定サンプル容器87上に移動させてノズルチップ88
の先端を試料液に浸漬し、該ノズルチップ88内に所定量
の試料液を吸引する。そして、この点着用ノズル91を移
載部材73上の乾式分析フイルム片1の中心に移動させ、
次いで点着用ノズル91を下動させて、ノズルチップ88か
ら乾式分析フイルム片1の展開試薬層1b上に試料液を所
定量だけ滴下する。滴下された試料液は展開拡散され、
試薬と混合する。
【0054】点着後の乾式分析フイルム片1は移載部材
73の搬送によって、インキュベータ12に側方開口部42a
から挿入される。このインキュベータ12への乾式分析フ
イルム片1の挿入を詳しく説明すれば、図11に工程順
に示すように、まず(A)のようにインキュベータ12の
挿入位置に空状態のインキュベータセル42が回転され、
この挿入位置で(B)のように押上棒67の操作によって
セル部材64をフイルム押え61とともに上昇作動してか
ら、前記移載部材73の先端を開口部から中心側に挿入す
る。その後、吸着部材76を上昇作動して(C)のように
移載部材73に保持されていた乾式分析フイルム片1を保
持しつつ移載部材73より上方に持ち上げる。そして、
(D)のように移載部材73を後退させてから、吸着部材
76を下降させて(E)のように乾式分析フイルム片1の
下面をインキュベータ下部45の上面に当接させるととも
に押上棒67を下降作動して(F)のようにセル部材64を
下げる。そして、セル部材64内の押圧手段としてのフイ
ルム押え61の突部61b によって乾式分析フイルム片1の
四隅を押えて固定した後に、(G)のように前記吸着部
材76を下降させる。
【0055】これにより、インキュベータセル42内の乾
式分析フイルム片1はフイルム押え61によって所定位置
に固定されるとともに、セル部材64によって周囲が密閉
されたセル室内に保持される。なお、底面の測光窓59の
部分は乾式分析フイルム片1によって閉じて密閉状態と
なるものである。
【0056】このインキュベータ12内で乾式分析フイル
ム片1は、フイルム押え61によってインキュベータ下部
45の上面に押圧されて平坦となるとともに、接触して該
インキュベータ下部45から直接伝熱してインキュベーシ
ョン温度に加熱されるとともに、セル部材64で密閉状態
とされて、試薬層1bが呈色反応(色素生成反応)を生起
する。そして、呈色反応中の所定時間毎もしくは所定時
間経過後に、この呈色反応により生じた色素の光学濃度
を測定手段16の測光ヘッド95で測定する。
【0057】なお、上記インキュベーションにおいて、
第2加熱手段のヒータ57によってセル部材64およびフイ
ルム押え61がインキュベーション温度より高く保持され
ることで、このセル部材64の内面およびフイルム押え61
の表面に結露が発生することがなく、また、上記ヒータ
57が外周部分にバンド状に配設されていることで、外部
の温度変化があってもその影響を受けにくく、上記セル
部材64およびフイルム押え61を所定温度に維持するもの
である。その際、フイルム押え61の温度がインキュベー
ション温度より多少高くても、このフイルム押え61と乾
式分析フイルム片1との接触面積は小さく、その加熱作
用も小さく、乾式分析フイルム片1がインキュベーショ
ン温度より高く加熱されることはない。
【0058】上記インキュベーションにおいては、セル
部材64の内部空間は押えスプリング62を外部に配設して
いることから狭く、試料液の蒸発量も少なく、測定項目
によっては発生する反応ガスの濃度が一定に保持でき反
応の安定化が得られるとともに、反応ガスが接触する内
表面積も小さくなってその壁面に吸着するガス量が低減
するものである。
【0059】一方、前記インキュベータセル42のセル部
材64はセルカバー46に嵌め込む構造であり、容易に脱着
して洗浄および交換が行える。また、セルカバー46は分
解でき、インキュベータ下部45の上面は平坦面になって
いることで洗浄が容易に行える。上記フイルム押え61は
上下にスライドして、厚さの異なる乾式分析フイルム片
1も確実に固定することができる。
【0060】また、前記セル部材64の係合部64a は両側
で外周側と内周側とに交互に配設することで、押上棒67
による上昇作動がバランスをとって昇降移動できる上
に、セル部材64の配設間隔を短縮して密接に配置でき、
装置の小型化が得られる。
【0061】上記実施例の他、セル部材およびフイルム
押えは種々変形可能である。すなわち、フイルム押えを
付勢する押えスプリングを、セル部材内に配設してもよ
く、その際、セル部材の上部にはセルスプリングのみが
縮装される。また、セル部材とフイルム押えとを一体に
形成してもよく、セルカバーに摺動自在に装着されたセ
ル部材の上部に、セルスプリングが縮装されて下方に付
勢され、このセル部材の内側底面に乾式分析フイルム片
の隅角部を押圧する押え部材を一体に配設し、この押え
部材は先端部を上方に変形させた際に下方に付勢する弾
性力を有する構造および材料によって形成すればよい。
さらに、図6と同様のフイルム押えの外周部分にそれを
囲繞してスカート状に軟質材料による密閉部材を一体に
連接するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、第1加熱
手段によって金属製のインキュベータ下部を加熱し、こ
のインキュベータ下部に押圧接触させた乾式分析フイル
ム片を直接加熱するようにしているので、温度調整した
チャンバー内にディスクを配設して乾式分析フイルム片
を加熱する方式に比べて、チャンバーを不要として熱効
率が向上するとともに、温度上昇が迅速で予熱時間が短
縮でき、チャンバーに必要なフイルム挿入用のシャッタ
ーも不要となって構造が簡単になる。さらに、乾式分析
フイルム片を部分的に接触して押え、密閉するセル部材
を第2加熱手段によってインキュベーション温度より高
い温度に加熱することで、結露が生じるのを防止して良
好な測定を確保することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインキュベータを備え
た生化学分析装置の概略構成を示す斜視図
【図2】乾式分析フイルム片の点着状態の斜視図
【図3】乾式分析フイルム片の取出状態を示す斜視図
【図4】インキュベータの部分断面正面図
【図5】インキュベータのセル部分の断面拡大図
【図6】図5のA−A線に沿う断面平面図
【図7】インキュベータのセル部分を断面にして中心方
向に見た要部断面図
【図8】フイルム押えおよび試料液展開状態の乾式分析
フイルム片を示す斜視図
【図9】移載部材の要部斜視図
【図10】取出用吸盤から移載部材への乾式分析フイル
ム片の受渡しを順に示す説明図
【図11】インキュベータへの乾式分析フイルム片の挿
入過程を順に示す説明図
【符号の説明】
1 乾式分析フイルム片 1a 支持体 1b 試薬層 10 生化学分析装置 12 インキュベータ 13 フイルム搬送手段 42 インキュベータセル 45 インキュベータ下部 46 セルカバー 48 ヒータ(第1加熱手段) 57 ヒータ(第2加熱手段) 58 金属バンド(金属部材) 59 測光窓 61 フイルム押え 62 押えスプリング 64 セル部材 65 セルスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に試薬層を設けてなる乾式分析
    フイルム片に試料液が点着されたものを恒温保持するイ
    ンキュベータであって、 前記乾式分析フイルム片が載置されるインキュベータ下
    部と、乾式分析フイルム片の上面の一部をインキュベー
    タ下部に向けて押さえかつ乾式分析フイルム片の周囲を
    密閉する上下動可能なインキュベータセルと、前記イン
    キュベータ下部の乾式分析フイルム片が接触する部分を
    第1所定温度に加熱保持する第1加熱手段と、前記イン
    キュベータセルを上記第1所定温度より高い第2所定温
    度に加熱保持する第2加熱手段とを備えたことを特徴と
    するインキュベータ。
  2. 【請求項2】 前記インキュベータセルの温度は、第1
    所定温度より最大6℃の範囲で高く設定されていること
    を特徴とする請求項1記載のインキュベータ。
  3. 【請求項3】 前記第2加熱手段は、インキュベータセ
    ルの外側に配設された金属部材を備え、該金属部材を介
    してインキュベータセルを加熱することを特徴とする請
    求項1記載のインキュベータ。
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