JP3318092B2 - 乾式分析フイルムの保管装置 - Google Patents
乾式分析フイルムの保管装置Info
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Description
含まれる所定の生化学物質との化学反応、生化学反応ま
たは免疫反応等により光学濃度変化を生じる試薬層を有
する乾式分析フイルムを保管する生化学分析装置のフイ
ルムサプライヤ等の保管装置に関するものである。
でこの試料液中に含まれている特定の生化学成分または
化学成分の含有量またはその活性値、あるいは有形成分
の含有量を定量分析することのできる乾式の一体型多層
分析フイルム(多層分析要素、多層分析素子とも称され
る)が開発され実用化されている。また、濾紙タイプの
試験片やそれを改良した単層または多層の試験片も提案
され、一部は実用化されている。
液中の生化学成分または化学成分等の定量的な分析を行
うには、試料液を乾式分析フイルムに展開層を有するも
のでは展開層に、展開層を有しないものでは直接試薬層
に点着させた後、これをインキュベータ(恒温器)内で
所定時間恒温保持(インキュベーション)して呈色反応
(色素生成反応または指示薬色素の変色反応)させ、次
いで試料液中の所定の生化学物質または化学物質と乾式
分析フイルムに含まれる試薬との組み合わせにより予め
選定された波長を含む測定用照射光をこの化学分析スラ
イドに照射してその光学濃度を測定し、この光学濃度か
ら、あらかじめ求めておいた光学濃度と所定の生化学物
質または化学物質の物質濃度との対応を表わす検量線を
用いて該試料液中の所定の生化学物質または化学物質の
物質濃度(含有量)または活性値を求めるものである。
イルムは、有機ポリマーからなる支持体の上に試薬を含
有した試薬層を少なくとも1層、さらに好ましくは試薬
層の上側に展開層を設けた構成を有するものであり、正
方形、矩形などの所定の形状の乾式分析フイルム片に形
成される。そして自動操作のために、上記乾式分析フイ
ルム片を有機ポリマー製のマウントによって挾持した化
学分析スライドとして実用化されている。また、本件発
明者らは、上記マウントを有しない乾式分析フイルム片
を直接カートリッジに装填し、このカートリッジを生化
学分析装置の保管装置(フイルムサプライヤ)に格納
し、順次取り出して測定を行う技術を提案している。
いては、その性能を一定に保って測定精度を確保するた
めには、フイルムサプライヤ等の保管部分での湿度を一
定範囲に調整維持する必要がある。
項目に対応して酵素、抗体などの生化学素材を含み、一
般的には低湿度で保管する方が反応が開始されないこと
から好ましいものである。しかし、ある種の乾式分析フ
イルム、例えば、総蛋白(TP)、高比重リポ蛋白−コ
レステロール(HDL−C)、アルブミン(ALB)測
定用のものでは、保管雰囲気の湿度が0%あるいはこの
近傍の湿度になると、それらの性能が著しく変化をきた
して、所期の測定機能が得られなくなる問題を有する。
(米国特許第5,043,143 号明細書)に開示されているよ
うに、前記乾式分析フイルム(試験エレメント)を保管
する格納室に連通して、水を含浸させたスポンジによる
水添加手段を収容した第1隔室と、乾燥剤による水除去
手段を収容した第2隔室とを設け、この両隔室と格納室
との連通を選択的に開閉して湿度調整を行う技術が知ら
れている。すなわち、格納室に設けた湿度センサの信号
に基づく制御手段の制御によって、湿度が低い場合には
第1隔室との連通を開いて加湿を行い、湿度が高くなる
と第2隔室との連通を開いて除湿を行い、所定の湿度に
維持せんとするものである。
術のような格納室の湿度管理では、水添加手段用の第1
隔室と水除去手段用の第2隔室との2つの隔室を格納室
とは別途に形成し、それらを検出湿度に応じて開閉制御
するための制御システムと機構とを必要とし、構成が複
雑でコスト面でも不利となる。
ることから、不足した水を補うための管理が必要で手間
が掛かるとともに、水を使用するため周辺部材の腐蝕の
心配があり、材料やシール性の工夫が必要でありコスト
の上昇となる。また、乾燥剤と水が隣接して配置される
のに対し、両者間のシール性が不完全だと乾燥剤が早期
に性能が劣化することにもなり、さらに、長期使用では
水が腐ったりカビが発生する恐れがあり、定期的な交換
もしくは清掃が必要で処理が面倒なものである。そし
て、水添加手段を配置する隔室の設置に伴って保管装置
が大きくなり、生化学分析装置も大型となる。
容した部屋は湿度が非常に高い値となっており、この部
屋を開いた加湿作動時には急激な湿度変動をもたらし、
安定した湿度の調整が困難となる。特に、乾式分析フイ
ルムを収容した格納室内の湿度を0%を越えた比較的低
い湿度(例えば10%RH以下)に維持することは、精密な
制御を必要とし、安定した湿度維持が得られず、収容保
管している乾式分析フイルムの性能が劣化して測定精度
が低下する恐れを有する。
り、生化学分析用の乾式分析フイルムを収容した格納室
の湿度を簡易な構造でかつ容易に所定の湿度範囲に維持
するようにした乾式分析フイルムの保管装置を提供する
ことを目的とするものである。
本発明の乾式分析フイルムの保管装置は、乾式分析フイ
ルムを一定の湿度条件下に保管するについて、上記乾式
分析フイルムを収納する第1室と、乾燥剤を収納し上記
第1室と連通可能な第2室と、前記第1室に連通可能な
位置に配設された外気を取り込む外気開口部と、該外気
開口部を開閉するシャッタとを備え、外気を加湿源とし
て利用することを特徴とするものである。
1室に直接設けてもよいが、この外気開口部およびシャ
ッタを前記第1室に連通可能な第3室に設けるようにし
てもよい。
式分析フイルムを収納する第1室に連通可能に、乾燥剤
を収納する第2室および外気を取り込む外気開口部とシ
ャッタを設け、第1室の湿度が所定の湿度より高い場合
には第2室と連通して乾燥剤によって湿度を下げ、逆に
所定の湿度より低い場合には外気開口部を開いて第1室
に外気からの水分を導入して湿度を高めることで、第1
室を所定の湿度に調整するものであり、加湿源として外
気を利用することで保管装置の内部に水等の加湿源が不
要となり、装置としてコンパクト化が可能であるととも
に、管理が容易となり、特に、外気開口部を直接第1室
に設けたものでは、室数も少なく簡素な構成となる。
室に設けたものでは、外気をこの第3室に導入して第3
室を所定の湿度に加湿し、その後、この第3室の湿度を
第1室と混合して第1室を所定の湿度に加湿するもので
あり、第1室の加湿を行う前に予混合することで第1室
の湿度変化を低減するようにしている。また、第1室の
湿度を低下させる場合には、第3室を介してまたは直接
に第1室と第2室とを連通して第1室の水分を第2室の
乾燥剤に吸着させて所定湿度に調整するものである。
剤を配置した後、第3室に外気を取り込み、その外気開
口部を閉じてから第2室との連通を開き、第3室を所望
の湿度に調整した後に、第1室との連通を開いて第1室
の湿度調整を行うことで、第1室の湿度が許容湿度より
低くなるのを回避するのが好ましい。
説明する。まず、図1は本発明の一実施例の保管装置を
備えた生化学分析装置の概略構成を示す斜視図である。
状または矩形状の乾式分析フイルム1(乾式分析フイル
ム片)を貯蔵しているフイルム保管装置11(フイルムサ
プライヤ)と、上記フイルム保管装置11の側方に配設さ
れ乾式分析フイルム1を所定時間恒温保持するインキュ
ベータ12と、前記フイルム保管装置11からインキュベー
タ12に乾式分析フイルム1を搬送するフイルム搬送手段
13と、たとえば血清,尿等の複数の試料液を収容する試
料液収容手段14(サンプラ)と、試料液収容手段14の試
料液をフイルム搬送手段13によってインキュベータ12に
搬送するまでの間に乾式分析フイルム1に点着する点着
手段15と、インキュベータ12の下方に配設された測定手
段16とを備えている。
に、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリスチ
レン等の有機ポリマシート等のプラスチックシートから
なる光透過性の支持体2上に試薬層3を塗布または接着
等により設け、この上に展開層4をラミネート法等によ
り積層したフイルム片(チップ)であり、従来の化学分
析スライドにおけるマウントに相当するものは有してい
ない。
バインダまたは多孔性層の中にアナライトに選択的に反
応する検出試薬および発色反応に必要な試薬(化学分析
試薬または免疫分析試薬)成分が含まれる少なくとも1
つの層で構成されている。
に強い材料例えばポリエステル等の合成繊維からなる織
物布地や編み物布地、天然繊維と合成繊維との混紡によ
る織物、編み物、不織布等もしくは紙から構成されて保
護層として機能するとともに、この展開層4上に点着さ
れた試料液を試薬層3上に一様に供給し得るように展延
する。
図2(A) に示すように平面に近い形状に形成される。し
かしながら、乾式分析フイルム1は保管時においては化
学反応または免疫反応を進行させないように乾燥環境下
(たとえば湿度が1〜30%RH)に配設されるため、図
2(B) または図2(C) に示すような展開層4を内側にし
て湾曲したカール形状となる性質を有する。
カートリッジ20内に収容される。このカートリッジ20の
詳細は、図3(A) および図3(B) に示すように、角筒状
の箱体21と、その内部の上面20a 側に配設されたバネ部
材30と押え部材31を備えている。また、この箱体21の一
側面20b の最下部付近には乾式分析フイルム1の最下部
のものを1枚だけ取出可能な第1の開口部20c が形成さ
れ、底面20d には上記フイルム1を吸引保持する後述の
取出用吸盤70(サクションカップ)が進入する略U字型
の第2の開口部20e が形成されている。
容した乾式分析フイルム1の特性等を表わす情報を有す
る磁気ストライプ20g が付設されており、また上記側面
20bおよびこれに対向する側面にはこのカートリッジ20
をフイルム保管装置11の収容部に保持せしめかつカート
リッジ挿入方向の誤認防止を図るためのリブ20h が突設
されている。
分析フイルム1を光透過性支持体2を下にして積み重ね
た状態で収容して、図4のように、フイルム保管装置11
の円盤状に形成された架体22の円周上に配設されたカー
トリッジ収容部22a に複数並列に装填されている。
イヤモータ26の駆動軸26a に連結されて回転駆動され、
所定のカートリッジ収容部22a がフイルム搬送手段13に
対応する取出位置に停止するように制御される。
25が配設され、内周部分には筒状の内ケース27が配設さ
れてカバー25と内ケース27で囲まれたリング状の空間が
密閉されたカートリッジ収納用の第1室11A となり、上
面に配設された開閉蓋を有する挿入口25a から、前記カ
ートリッジ20の挿入、取り出しを行うように設けられて
いる。上記カバー25は基部24(図1参照)に支持され、
この基部24内に前記サプライヤモータ26が設置される。
壁28によって囲まれた第2室11B が配設され、該第2室
11B には水分を吸着する乾燥剤8が収納される。さら
に、上記第2室11B 以外の内ケース27の内部が第3室11
C に形成されている。なお、上記内ケース27の上部には
第2室11B の乾燥剤8を交換するための蓋29が配設され
ている。
シリカゲル、ゼオライト、モレキュラーシーブ、活性白
土、活性アルミナ等の乾燥剤が選択的に使用される。
間を連通する第1連通口34が内ケース27の一部に開口さ
れ、この第1連通口34を開閉する第1シャッタ51が配設
されている。また、第2室11B と第3室11C とを連通す
る第2連通口35が前記隔壁28に形成され、この第2連通
口35を開閉する第2シャッタ52が配設されている。さら
に、第3室11C と外気とを連通する外気開口部36が開口
され、この外気開口部36を開閉する第3シャッタ53が配
設されている。これらの各シャッタ51〜53は図示しない
駆動機構によって開閉作動される。一方、上記第3室11
C の下部には、撹拌用ファン54が設置されている。
フイルム取出口37が開口され、各カートリッジ20から所
定の乾式分析フイルム1を取り出す際に開く開閉シャッ
ター55が設けられ、該開閉シャッター55を通して挿入さ
れたフイルム搬送手段13の取出用吸盤70によってカート
リッジ20の最下段の乾式分析フイルム1が外部に取り出
される。
造を簡略化して示すと図5のようになり、第1室11A は
第3室11C を介して第2室11B と連通可能であり、その
第1連通口34と第2連通口35とには第1および第2シャ
ッタ51,52 が配設され、第3室11C は第3シャッタ53に
よって開閉される外気開口部36によって外気と連通可能
に設けられている。なお、この外気開口部36にはフィル
ターを配設して、異物の侵入を阻止するのが好適であ
る。
にはそれぞれ湿度センサ61〜63が配設されるとともに、
外気に対しても湿度センサ64が配設され、その検出信号
がコントローラ60に入力される。また、上記コントロー
ラ60からの出力信号が、前記第1ないし第3シャッタ51
〜53の各駆動ユニット51a 〜53a に出力されてその開閉
作動が制御されるとともに、撹拌用ファン54の駆動モー
タ54a に出力されて駆動制御が行われ、それらの作動制
御によって乾式分析フイルム1を収容する第1室11A が
低湿度側(例えば、1〜30%RH)の所定湿度範囲に保
たれる。
信号は、この第1室11A の湿度が所定湿度になるように
制御するための目標値とのずれを検出するものであり、
検出湿度が所定値より低い場合には第3シャッタ53を開
作動して外気開口部36から第3室11C に外気を導入し
て、この第3室11C をファン54によって混合して湿度を
調整し、その第2室11B の湿度を検出する湿度センサ62
の信号に基づいて所定湿度となった後に、第1シャッタ
51を開いて第1室11A に導入して加湿して湿度を高める
ものである。
する時間等は、外気の湿度センサ64の信号に基づき、外
気の湿度程度に対応して導入水分量を演算して調整す
る。
高い場合には、第1シャッタ51および第2シャッタ52を
開いて第1室11A と第2室11B とを第3室11C を介して
連通し、第1室11A の湿度を低下させる。特に、厳密な
制御および低湿度側への過剰移行を阻止する場合には、
第3室11C に外気を取り込み外気開口部36を閉じ、次い
で、第2室11B との第2連通口35を開いて所望の湿度に
低下調整後、第1室11A に対する第1連通口34を開いて
第1室11A の湿度を低下させるものである。
は、乾燥剤8の吸着能力を判定し、乾燥剤8の交換時期
を決定するために設置している。
盤状の本体40が中心下部の回転駆動機構41によって回転
自在に支持され、上記本体40の円周上には所定間隔で前
記乾式分析フイルム1を収容するセル42が複数配設さ
れ、このセル42内で乾式分析フイルム1がインキュベー
ションされる。
面が平坦な金属製の下ディスク45と、該下ディスク45上
に配設された図示しない金属製の上ディスクを有し、上
ディスクは外周部分が上方に環状に膨出して形成され、
外周下端部と下ディスク45の上面との間にはセル42の側
方開口部を形成する隙間が形成されている。上記本体40
内にはヒータが内蔵され、乾式分析フイルム1が所定温
度(たとえば37℃)に加熱保持される。
45にはセル42の形成位置に対応して所定間隔で測光窓が
開口され、該セル42には挿入された乾式分析フイルム1
を所定位置に固定するフイルム押えが配設され、また、
測定位置における本体40の下方には、測定手段16の測光
ヘッド95が配設されている。
タ12に乾式分析フイルム1を搬送する搬送手段13は、前
記カートリッジ20から乾式分析フイルム1を取り出す取
出用吸盤70と、この取出用吸盤70に保持されている乾式
分析フイルム1を、展開層4が上面となっている状態の
まま下方から保持して受け取るとともにインキュベータ
12のセル42に側方開口部から挿入する馬蹄形の移載部材
73と、インキュベータ12のセル42内で上記移載部材73に
保持されている乾式分析フイルム1をセル42の下方から
出没して保持する保持用吸盤76とを備えている。
によって前後動および昇降動自在に設けられ、乾式分析
フイルム1をカートリッジ20の外部に引き出し、点着位
置まで搬送する。さらに、保持用吸盤76は、図示しない
駆動機構によって昇降移動可能に設けられ、前記インキ
ュベータ12のセル42の底面に開口された測光窓から該セ
ル42内に出没移動する。
出位置にはフイルム排出手段17が配設され、セル42内の
測定後の乾式分析フイルム1を吸着して持ち上げる排出
用吸盤81と、該排出用吸盤81で持ち上げられた乾式分析
フイルム1を受け取りインキュベータ12の外方に搬出す
るフイルム取出用の馬蹄形の移載部材82と、この移載部
材82によって取り出された乾式分析フイルム1を受け取
って廃却箱84に廃棄する廃却用吸盤83とによって構成さ
れている。
によって回転操作される回転テーブル85を備え、該回転
テーブル85の外周部には試料液を収容した複数のサンプ
ル容器87を保持し、サンプル容器87が順次供給位置に移
動される。また、内周側には後述の点着用ノズル91の先
端に装着されるノズルチップ88が収容される。
ンキュベータ12に搬送された乾式分析フイルム1に点着
する点着手段15は、試料液の吸引吐出を行う点着用ノズ
ル91を有し、該点着用ノズル91の先端にはピペット状の
上記ノズルチップ88が着脱自在に装着され、駆動機構92
により上下動および回動可能に移動され、試料液収容手
段14から試料液を吸引し移動して前記移載部材73の上に
保持されている乾式分析フイルム1に点着する。また、
上記点着手段15の点着用ノズル91における先端のノズル
チップ88は、試料液の変更に伴って交換される。
ュベータ12によりインキュベーションが行われ、このイ
ンキュベータ12の下方に配設された測定手段16により測
定される。この測定手段16は、乾式分析フイルム1と試
料液中のアナライトとの呈色反応による光学濃度を測定
するための測光ヘッド95を有する。上記測光ヘッド95は
所定波長の光を含む測定用照射光を光透過性の支持体2
を透過し試薬層3に照射して、反射光を光検出素子で検
出するものであり、測光ヘッド95には光源96(ランプ)
からの光が干渉フィルタ97を介して入射され、測光ヘッ
ド95内で上記光が試薬層3に照射される。前記フィルタ
97は、検査項目に対応する複数種類のものが円板98に設
置され、該円板98をモータ99よって回転して測定項目に
対応する所定の特性のフィルタ97を選択するように構成
されている。
めの光学系内に設けられる分光手段としては、前記のよ
うに干渉フィルタ97を用いる代りに、回折格子を用いて
もよい。
で生成された色素量に応じた光情報(具体的には光量)
を担持しており、この光情報を担持した反射光が測光ヘ
ッド95の光検出素子に入射して光電変換され、アンプを
介して判定部に送出される。判定部では、入力された電
気信号のレベルに基づき試薬層3中で生成された色素の
光学濃度を判定し、試料液中の所定の生化学物質の物質
の濃度(含有量)または活性値を比色法の原理により算
出する。
れば、まず、搬送手段13の取出用吸盤70によってフイル
ム保管装置11より測定項目に対応するカートリッジ20か
ら所定湿度に保管されている乾式分析フイルム1を取り
出す。この取出用吸盤70に保持された乾式分析フイルム
1は、そのまま試薬層3を上側にして移載部材73に移し
替えられてその試薬層3に試料液が点着される。
の先端にノズルチップ88を装着した後、試料液収容手段
14の所定サンプル容器87上に移動させてノズルチップ88
の先端を試料液に浸漬し、該ノズルチップ88内に所定量
の試料液を吸引する。そして、この点着用ノズル91を移
載部材73上の乾式分析フイルム1上の中心に移動させ、
次いで点着用ノズル91を下動させて、ノズルチップ88か
ら乾式分析フイルム1の試薬層3上に試料液を所定量だ
け滴下する。滴下された試料液は展開拡散され、試薬と
混合する。
の搬送によって、インキュベータセル42に側方開口部42
a から挿入される。インキュベータセル42内で乾式分析
フイルム1は密閉状態で所定のインキュベーションによ
り所定温度に加熱されると試薬層3が呈色反応(色素生
成反応)を生起する。そして、呈色反応中の所定時間毎
もしくは所定時間経過後に、この呈色反応により生じた
色素の光学濃度を測定手段16の測光ヘッド95で測定す
る。
形例を示している。
ジ20は、架体122 のカートリッジ収容部122aに装填され
ている。該架体122 は回転可能に支持され、その外周部
の歯部にサプライヤモータ126 によって駆動される駆動
ギヤ126aが係合され、架体122 が回転駆動される。
周側が内ケース127 で覆われ、カートリッジ20を収容す
る第1室11A が、上記カバー125 と内ケース127 とによ
って形成されている。また、内ケース127 の内部の下部
は、隔壁128 によって区画されて乾燥剤8を収容する第
2室11B に設けられ、さらに、この内ケース127 の隔壁
128 上方が前混合を行う第3室11C に形成されている。
の挿入、排出を行う挿入口125aが設けられるとともに、
底部には乾式分析フイルム1を取り出すフイルム取出口
37が開口され、開閉シャッタ55で開閉される。
3室11C とを連通する第1連通口34が開口され、第1シ
ャッタ51によって開閉される。また、隔壁128 には第2
室11B と第3室11C とを連通する第2連通口35が開口さ
れ、第2シャッタ52によって開閉され、さらに、第3室
11C と外気とを連通する外気開口部36が開口され、第3
シャッタ53によって開閉される。
前例同様に撹拌用ファン54が設置され、各室11A,11B,11
C および外気には湿度センサ61〜64(図5参照)が配設
され、前例と同様の湿度制御が行われる。本例では、配
置構造が簡素化されるが、乾燥剤8の交換が煩雑とな
る。
室構造の例を示すフイルム保管装置211 の概念図であ
り、カートリッジ20すなわち乾式分析フイルム1を収容
する第1室11A と、乾燥剤8を収容する第2室11B とを
備えている。上記第1室11A には、外気に連通する外気
開口部36を開口し、シャッタ53で開閉するとともに、第
1室11A と第2室11B とを連通する連通口38を開口し、
シャッタ56で開閉するように構成されている。また、前
記第1室11A には撹拌用のファン54が設置されている。
気に図示しない湿度センサを配設し、前記シャッタ53,5
6 の開閉制御を行うものであり、その制御は基本的に前
記実施例と同様であり、検出湿度が所定値より低い場合
には、加湿源として外気を導入して湿度を高める調整を
行うものである。その際、外気の湿度が第1室11A の設
定湿度より大幅に高い場合には、外気の導入によって急
激な湿度変動が生じる恐れがあるが、外気湿度の検出に
基づく開口時間の制御などによってその変動はある程度
抑制可能であり、構造簡素化の利点が得られる。
後には外部からの水分の流入に応じて、前記乾燥剤8の
含水率が上昇するが、第2室11B の湿度状態を検出し
て、乾燥剤8の交換を行って湿度範囲を維持するもので
ある。
能な乾式分析フイルムとしては、前記実施例に記載した
ようなマウントを有しない乾式分析フイルム片の他、マ
ウントを有するスライドタイプの乾式分析フイルム、濾
紙タイプの乾式分析フイルム(試験片)等のものが適用
可能である。
フイルムを一定の湿度条件下に保管する保管装置であっ
て、上記乾式分析フイルムを収納する第1室と、乾燥剤
を収納し上記第1室と連通可能な第2室と、前記第1室
に連通可能な位置に配設された外気を取り込む外気開口
部と、該外気開口部を開閉するシャッタとを備え、外気
を加湿源として利用することを特徴とする乾式分析フイ
ルムの保管装置。
が、前記第1室に連通可能な第3室に設けられたことを
特徴とする項1記載の乾式分析フイルムの保管装置。
サーにより前記第1室の湿度を感知して、前記外気開口
部のシャッタの開閉および第1室と第2室との連通が制
御されることを特徴とする項1記載の乾式分析フイルム
の保管装置。
1室に連通可能に設置されていることを特徴とする項2
記載の乾式分析フイルムの保管装置。
サーにより前記第1室の湿度を感知して、前記第3室の
外気開口部のシャッタの開閉および第2室と第3室との
連通が制御され、予め湿度調整された第3室と第1室と
が連通されることを特徴とする項4記載の乾式分析フイ
ルムの保管装置。
対湿度で約1%〜約30%RHであることを特徴とする項
1〜5のいずれかに記載の乾式分析フイルムの保管装
置。
よれば、乾式分析フイルムを収容した第1室と乾燥剤を
収容した第2室とを設ける一方、シャッタの開閉によっ
て外気を導入する外気開口部を設け外気を加湿源として
利用することで、水等の加湿源を装置内に配設する必要
がなく構造が簡略化できるものである。
析装置の概略を示す斜視図
部破断して示す斜視図
化して示す構成図
す縦断面図
して示す構成図
Claims (2)
- 【請求項1】 生化学分析装置に組み込まれており、乾
式分析フイルムを一定の湿度条件下に保管する保管装置
であって、上記乾式分析フイルムを収納する第1室と、
乾燥剤を収納し上記第1室と連通可能な第2室と、前記
第1室に連通可能な位置に配設された外気を取り込む外
気開口部と、該外気開口部を開閉するシャッタとを備
え、外気を加湿源として利用することを特徴とする乾式
分析フイルムの保管装置。 - 【請求項2】 前記外気開口部およびシャッタが、前記
第1室に連通可能な第3室に設けられたことを特徴とす
る請求項1記載の乾式分析フイルムの保管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00851594A JP3318092B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 乾式分析フイルムの保管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00851594A JP3318092B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 乾式分析フイルムの保管装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07218512A JPH07218512A (ja) | 1995-08-18 |
JP3318092B2 true JP3318092B2 (ja) | 2002-08-26 |
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ID=11695281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP00851594A Expired - Fee Related JP3318092B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 乾式分析フイルムの保管装置 |
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JP (1) | JP3318092B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
CN101501491B (zh) * | 2006-08-04 | 2012-08-29 | 爱科来株式会社 | 分析方法和分析装置 |
JP5414491B2 (ja) * | 2009-12-02 | 2014-02-12 | 株式会社東芝 | 自動分析装置 |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP00851594A patent/JP3318092B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH07218512A (ja) | 1995-08-18 |
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