JP3051622B2 - 乾式分析フイルム用カートリッジ - Google Patents

乾式分析フイルム用カートリッジ

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JP3051622B2
JP3051622B2 JP5291880A JP29188093A JP3051622B2 JP 3051622 B2 JP3051622 B2 JP 3051622B2 JP 5291880 A JP5291880 A JP 5291880A JP 29188093 A JP29188093 A JP 29188093A JP 3051622 B2 JP3051622 B2 JP 3051622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液、尿等の試料液に
含まれる所定の生化学物質との化学反応、生化学反応ま
たは免疫反応等により光学濃度変化を生じる試薬層を有
する乾式分析フイルムを収容し、この乾式分析フイルム
が順次取出口から取り出される乾式分析フイルム用カー
トリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、試料液の小滴を点着供給するだけ
でこの試料液中に含まれている特定の化学成分の含有量
またはその活性値、あるいは有形成分の含有量を定量分
析することのできる乾式の一体型多層分析フイルム(多
層分析要素、多層分析素子とも称される)が開発され実
用化されている。また、濾紙タイプの試験片やそれを改
良した単層または多層の試験片も提案され、一部は実用
化されている。
【0003】このような乾式分析フイルムを用いて試料
液中の化学成分等の定量的な分析を行うには、試料液を
乾式分析フイルムに展開層を有するものでは展開層に、
展開層を有しないものでは直接試薬層に点着させた後、
これをインキュベータ(恒温器)内で所定時間恒温保持
(インキュベーション)して呈色反応(色素生成反応ま
たは指示薬色素の変色反応)させ、次いで試料液中の所
定の生化学物質と乾式分析フイルムに含まれる試薬との
組み合わせにより予め選定された波長を含む測定用照射
光をこの乾式分析フイルムに照射してその光学濃度を測
定し、この光学濃度から、あらかじめ求めておいた光学
濃度と所定の生化学物質の物質濃度との対応を表わす検
量線を用いて該試料液中の所定の生化学物質の物質濃度
(含有量)または活性値を求めるものである。
【0004】ところで、前記一体型多層式の乾式分析フ
イルムは、有機ポリマーからなる支持体の上に試薬を含
有した試薬層を少なくとも1層、さらに好ましくは試薬
層の上側に展開層を設けた構成を有するものであり、正
方形、矩形などの所定の形状の乾式分析フイルム片に形
成される。そして自動操作のために、上記乾式分析フイ
ルム片を有機ポリマー製のマウントによって挾持した化
学分析スライドとして実用化されている。また、本件発
明者らは、上記マウントを有しない乾式分析フイルム片
を直接カートリッジに装填し、このカートリッジを生化
学分析装置のフイルム供給装置に格納し、順次取り出し
て測定を行う技術を提案している。
【0005】そして、上記乾式分析フイルムの収容およ
び供給は、例えば、実公昭57−53271 号公報(米国特許
第4,151,931 号明細書)等に見られるように、この乾式
分析フイルムを多数積層してカートリッジに収容し、こ
のカートリッジの上部には側面に開口する取出口が設け
られ、横方向から作動する押出しブレードで最上段の乾
式分析フイルムを押し出して分析装置に供給するもので
あり、このカートリッジの乾式分析フイルムの底部には
支持部材がラチェット機構によって上動のみ可能に配設
され、この支持部材を下方からのプランジャの作動によ
って上昇させて順次取出口側に付勢するようにした技術
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして、前記のよう
なプランジャの挿入によって押え部材の付勢を行うよう
にした乾式分析フイルム用カートリッジでは、乾式分析
フイルムの取出しを効率よく行って処理能率を高めるこ
と、および、取出機構をコンパクトに配設することにお
いて問題を有する。
【0007】すなわち、前述の先行技術では、カートリ
ッジの下端面に形成した開口から、下方に配設した昇降
機構によって上昇作動されるプランジャを挿通させ、カ
ートリッジの内部に進入したプランジャ先端部を乾式分
析フイルムの底部に位置する支持部材に当接させて押圧
し、この支持部材の押圧によって乾式分析フイルムを上
方の取出口側に付勢するものであり、プランジャの移動
距離が大きく作動に時間を要し、多数のカートリッジか
ら順次測定項目に対応した乾式分析フイルムを取り出す
際の効率が低く、処理時間の短縮による大量処理が困難
となっている。
【0008】さらに、上記カートリッジに対してプラン
ジャを上下方向に挿入するためには、上記カートリッジ
の長さに加えてプランジャの長さおよびその移動量が高
さ方向に必要となり、装置が大きくなる問題を有してい
る。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、収容した乾式分析フイルムを効率よく取出しが可能
な乾式分析フイルム用カートリッジを提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の乾式分析フイルム用カートリッジは、乾式分析
フイルムを複数積層して収容する箱体の一端に乾式分析
フイルムの取出口を設けるとともに、前記箱体内に取出
口と反対側から乾式分析フイルムを取出口方向に押える
押え部材を摺動可能に配設し、さらに、前記箱体の少な
くとも一側面に縦溝を形成し、前記押え部材は外部に配
設された付勢手段と連係する外力受け部を有し、上記縦
溝を介して側方から付勢手段と連係されて前記押え部材
が取出口側に付勢操作されることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、前記押え部材は、外力受け部を棒状
に形成して先端部を前記縦溝から側方に突出して形成す
るのが好適である。さらに、前記押え部材は、前記取出
口の方向には移動可能で、反対側には移動不能な機構を
備えているように設けてもよい。
【0012】
【作用】本発明の乾式分析フイルム用カートリッジで
は、一端に取出口を有する箱体内に乾式分析フイルムを
複数積層して収容し押え部材で押え、この箱体の側面の
縦溝から押え部材の外力受け部を突出させるか、付勢手
段を縦溝を介して箱体内に挿入して、この押え部材と付
勢手段とを連係させ、付勢手段の作動によって上記押え
部材を取出口側に付勢して乾式分析フイルムを移動させ
るものであり、側方からの操作手段の連係構造を採用す
ることで、カートリッジ内部に移動量に相当する長いプ
ランジャの挿入が不要で、乾式分析フイルムの付勢操作
が効率よく行え、多数のカートリッジから順次乾式分析
フイルムを取出す処理時間の短縮が図れ、さらに、付勢
手段の機構の簡素化および高さの低減が図れ、装置のコ
ンパクト化が得られるものである。
【0013】また、押え部材が取出口の方向には移動可
能で、反対側には移動不能な機構を有するものでは、付
勢手段による押圧力を解放しても乾式分析フイルムの積
層状態を維持することができる一方、付勢手段によって
前記押え部材を常時付勢している必要はなく、付勢手段
を簡素化することができるものである。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。図1は本発明の一実施例のカートリッジを備
えた生化学分析装置の概略構成を示す斜視図である。
【0015】生化学分析装置10は、未使用の略正方形状
または矩形状の乾式分析フイルム1(乾式分析フイルム
片)を貯蔵しているフイルム供給装置11(サプライヤ)
と、上記フイルム供給装置11の側方に配設され試料液が
点着された乾式分析フイルム1を所定時間恒温保持する
インキュベータ12と、前記フイルム供給装置11からイン
キュベータ12に乾式分析フイルム1を搬送するフイルム
搬送手段13と、たとえば血清,尿等の複数の試料液を収
容する試料液収容手段14(サンプラ)と、試料液収容手
段14の試料液をフイルム搬送手段13によってインキュベ
ータ12に搬送するまでの間に乾式分析フイルム1に点着
する点着手段15と、インキュベータ12の下方に配設され
た測定手段16とを備えている。
【0016】上記乾式分析フイルム1は図2に示すよう
に、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリスチ
レン等の有機ポリマシート等のプラスチックシートから
なる光透過性の支持体2上に試薬層3を塗布または接着
等により設け、この上に展開層4をラミネート法等によ
り積層したフイルム片(チップ)であり、従来の化学分
析スライドにおけるマウントに相当するものは有してい
ない。
【0017】上記試薬層3はゼラチン等の親水性ポリマ
バインダまたは多孔性層の中にアナライトに選択的に反
応する検出試薬および発色反応に必要な試薬(化学分析
試薬または免疫分析試薬)成分が含まれる少なくとも1
つの層で構成されている。
【0018】また、上記展開層4は外部との間でコスレ
に強い材料例えばポリエステル等の合成繊維からなる織
物布地や編み物布地、天然繊維と合成繊維との混紡によ
る織物布地、編み物布地、不織布等もしくは紙から構成
されて保護層として機能するとともに、この展開層4上
に点着された試料液を試薬層3上に一様に供給し得るよ
うに展延する。
【0019】上記乾式分析フイルム1は、測定項目別に
図3ないし図6に示すようなカートリッジ20の内部に、
光透過性支持体2を下にして多数積み重ねた状態で収容
される。
【0020】上記カートリッジ20の詳細は、乾式分析フ
イルム1を収容する箱体21が、縦方向に中央で左右に分
割され、両分割部の結合によって角筒状に形成される。
この箱体21の一側面の最下部には乾式分析フイルム1を
取り出す取出口22が形成されている。該取出口22は、側
面に開口する1枚の乾式分析フイルム1が挿通可能な第
1の開口部22a と、底面に開口する上記乾式分析フイル
ム1を吸引保持する取出用吸盤70(サクションカップ)
が進入する第2の開口部22b とで形成されている。
【0021】また、上記箱体21の両側面には、縦方向に
延びる外リブ21a が2本ずつ突設され、この外リブ21a
は一側面と他側面とで形成間隔が異なり、カートリッジ
20を前記フイルム供給装置11に格納する際の挿入方向を
一定方向に規制するものである。また、上記外リブ21a
は後述の送り機構30の外力受け部32の端部より突出して
外力受け部32を保護する機能、および、箱体21の補強を
も行っている。
【0022】上記一側面と他側面の両側の外リブ21a の
中央には、縦方向に延びて開口する縦溝21b が形成さ
れ、さらに、この一側面と他側面の内面には上記縦溝21
b の両側に縦方向に延びる内リブ21d が形成され、その
両側には同様に縦方向に延びるラチェット歯21c が形成
されている。
【0023】なお、上記カートリッジ20に収容される乾
式分析フイルム1の厚さは測定項目に応じて異なる場合
があり、それに応じて取出口22から確実に1枚のみ取り
出せるようにその第1の開口部22a の寸法が異なり、こ
の箱体21と収容する乾式分析フイルム1との適合を図る
ように、その一側面と他側面には識別用の開口28が形成
されている。この開口28は選択的に開口されるものであ
り、検出光の透過、不透過の組み合わせによって識別検
出するものであり、一側面には2個開口し、他側面には
0個、2個もしくは上または下に1個開口することで、
4種類の識別が行えるように構成されている。
【0024】次に、上記箱体21内には、収容された乾式
分析フイルム1を取出口22側に保持する送り機構30が装
着されている。この例のカートリッジ20では、乾式分析
フイルム1を下端部の取出口22から取り出すことから、
付勢力が大きいと取出力も大きくなって取出操作の障害
となるのを解消することから、例えば図2に示すような
ねじれた瓦状に反った形状に湾曲変形している乾式分析
フイルム1には弾性があるのを利用して、乾式分析フイ
ルム1の取出しに応じて順次該乾式分析フイルム1を取
出口22側に付勢するとともに、付勢後には押圧力を軽減
して乾式分析フイルム1の取出力の低減を図るようにし
た押圧力緩和構造が付設されている。
【0025】すなわち、送り機構30は、押え部材31と外
力受け部32と係止部材33とで構成されている。上記押え
部材31は積層収容した乾式分析フイルム1の上端のもの
に接触するものであり、ほぼ平板状もしくは乾式分析フ
イルム1の四隅または縁辺部だけで接触する形状を有す
る。前記外力受け部32は、上記押え部材31の中央に立設
されたロッド31a の上端に棒状に横方向に延びて一体に
形成されている。さらに、前記係止部材33は、基本的に
は上記押え部材31と一体的に移動するものであるが、こ
の押え部材31に対してロッド31a に沿って所定の範囲で
上下に摺動自在に配設されている。そして、上記外力受
け部32の両端部は、それぞれ箱体21の側面に開口した縦
溝21b を通して外側に外リブ21a より短く突出し、後述
の付勢手段50に連係して下降付勢される。
【0026】また、上記係止部材33は、中央のボス部33
b が前記縦方向のロッド31a にスライド可能に嵌挿さ
れ、底板部の両側部に爪部33a が外側に弾性力を持って
屈曲して起き上がり、その上向きの先端部がラチェット
歯21c に下方から係止するように構成されている。この
係止においては、ラチェット歯21c の形状は、爪部33a
の下方への移動は可能だが、上方への移動は係止して不
能となるように形成されている。
【0027】図6は上記送り機構30の作用を説明するも
のであり、図6(A) は後述の操作部材51を外力受け部32
の両端に上方から連係して下方に付勢操作している状態
を示し、外力受け部32に作用する押圧力によって押え部
材31が下降して乾式分析フイルム1の上端から該乾式分
析フイルム1を下方に取出口22側に付勢している。その
際、係止部材33は爪部33a とラチェット歯21c との係止
抵抗によってロッド31a に沿って上昇しており、ボス部
33b の上端が外力受け部32に係止して下降するものであ
り、また、押え部材31による押圧で乾式分析フイルム1
の湾曲形状は平坦状に矯正されるものであり、乾式分析
フイルム1の高さは低くなる。
【0028】上記操作部材51による付勢状態を解放する
と、上記乾式分析フイルム1の圧縮に対する弾性力によ
って押え部材31は上昇力を受ける。これにより、図6
(B) に示すように、爪部33a がラチェット歯21c に係止
して停止している係止部材33に対し、上記押え部材31は
その上面が係止部材33のボス部33b 底面に当接する範囲
だけロッド31a に沿って上昇移動し、乾式分析フイルム
1を押圧する力が緩和される。これにより、取出口22か
らの乾式分析フイルム1の取り出しが容易に行える。
【0029】そして、上記カートリッジ20は、前記フイ
ルム供給装置11の回転可能に支持された図示しない架体
に配設されたカートリッジ収容部に複数並列に装填さ
れ、サプライヤモータによって架体が回転駆動され、所
定のカートリッジ20がフイルム搬送手段13に対応する取
出位置に停止するように制御される。また、カートリッ
ジ20から乾式分析フイルム1が取り出された後、この取
出しが行われたカートリッジ20は付勢位置に移動され
て、後述の付勢手段50(図7参照)によってカートリッ
ジ20の内部の送り機構30が付勢操作されて乾式分析フイ
ルム1が下方に送られる。
【0030】また、前記フイルム供給装置11は、外周部
分にカバー25が配設されて内部が密閉され、該カバー25
の上面に配設された開閉蓋を有する挿入口25a から、前
記カートリッジ20の挿入、取出しを行うように設けられ
ている。また、中心部分にはカバー25上面の中心部に形
成された開閉蓋を有する投入口25b から除湿剤(図示せ
ず)が装填される除湿剤収容部が設けられ、内部が乾式
分析フイルム1の性質に対応した低湿度側の所定湿度範
囲の乾燥状態に保たれる。
【0031】一方、前記フイルム供給装置11における下
面の取出位置には、各カートリッジ20から所定の乾式分
析フイルム1を取り出す際に開く開閉シャッター(図示
せず)が設けられ、該シャッターを通して挿入されたフ
イルム搬送手段13の取出用吸盤70によってカートリッジ
20の最下段の乾式分析フイルム1が外部に取り出され
る。
【0032】図7および図8は、前記フイルム供給装置
11内においてカートリッジ20の外力受け部32を付勢する
付勢手段50の機構例を示し、前記カートリッジ20はフイ
ルム供給装置11内で回転駆動される架体に形成されたカ
ートリッジネスト23に装填されている。
【0033】付勢手段50は、前記カートリッジ20の外力
受け部32に係合する先端部51a を有する操作部材51を備
え、該操作部材51の基部51b には摺動筒52が設けられ、
この摺動筒52がベース54に立設されたガイドロッド53に
嵌挿されて上下移動可能に保持されている。そして、上
記基部51b の下面は支持アーム55に当接支持され、該支
持アーム55の端部は固定具56によってベルト57に連結さ
れている。該ベルト57は上下のプーリ58,59 の間に張設
され、一方のプーリ59が駆動モータ60によって駆動され
て支持アーム55が上下駆動される。さらに、上記操作部
材51にはベース54の突起54b との間にスプリング61が介
装されて、該操作部材51は常時下方に付勢され、この付
勢力が前記支持アーム55によって担持されている。
【0034】前記駆動モータ60の作動によって支持アー
ム55が図8の鎖線で示すように下降作動されると、スプ
リング61の付勢力によって操作部材51がガイドロッド53
に沿って下降し、先端部51a がカートリッジ20の側方に
突出している外力受け部32の両端部に係合してそれを下
降作動するものであり、スプリング61の付勢力によって
押え部材31が乾式分析フイルム1を下方に圧縮して、前
記図6(A) のように乾式分析フイルム1を取出口22側に
付勢するものである。所定の押圧後、前記駆動モータ60
の作動によって操作部材51が実線で示すように上昇作動
されると、上記付勢力の解放によってカートリッジ20の
内部では前記図6(B) に示すような、圧力緩和状態とな
るとともに、上記付勢手段50に対しては次の付勢操作を
行うカートリッジ20が移動され、同様の操作が行われ
る。
【0035】前記付勢操作が行われたカートリッジ20
は、次の取出しを待つものであり、取出時には取出位置
に移動されて、下方の取出口22から取出用吸盤70によっ
て乾式分析フイルム1が取り出されるが、その取出操作
を図9に沿って説明する。
【0036】まず、図9(A) に示すように、乾式分析フ
イルム1は展開層4を内側にして、下方に凸となるよう
に湾曲した状態でカートリッジ20に収容され、前記付勢
位置での付勢操作後の圧力緩和状態となっており、これ
が取出位置で上昇作動した取出用吸盤70が第2の開口部
22b を通して最下部の乾式分析フイルム1に当接する。
該取出用吸盤70は乾式分析フイルム1に当接した後も密
着性を高めるため、図9(B) のようにさらに上昇する。
この位置で取出用吸盤70は吸引ポンプの吸引力により乾
式分析フイルム1を吸着保持する。
【0037】そして、上記取出用吸盤70は乾式分析フイ
ルム1を吸着したまま下降し、図9(C) のように乾式分
析フイルム1の両側部分が第2の開口部22b の端縁(受
け)により接触支持され、かつ乾式分析フイルム1の形
状が所定の湾曲形状とされるフォーミング位置で停止す
る。この後、取出用吸盤70は湾曲している乾式分析フイ
ルム1を、図9(D) のように第1の開口部22a の開口の
方向にスライド移動して、この第1の開口部22a を通し
て1枚の乾式分析フイルム1を外部に取り出すものであ
る。この乾式分析フイルム1の取出し後、このカートリ
ッジ20は前記付勢位置に移動して前記付勢手段50によっ
て乾式分析フイルム1の外力受け部32を下方に付勢して
乾式分析フイルム1の送りを行うものである。
【0038】次に図1におけるインキュベータ12は、円
盤状の本体40が中心下部の回転駆動機構41によって回転
自在に支持され、上記本体40の円周上には所定間隔で前
記乾式分析フイルム1を収容するセル42が複数配設さ
れ、このセル42内で乾式分析フイルム1がインキュベー
ションされる。
【0039】このインキュベータ12の本体40は下部の上
面が平坦な金属製の下ディスク45と、該下ディスク45上
に配設された図示しない金属製の上ディスクを有し、上
ディスクは外周部分が上方に環状に膨出して形成され、
外周下端部と下ディスクの上面との間にはセル42の側方
開口部を形成する隙間が形成されている。上記本体40内
にはヒータが内蔵され、乾式分析フイルム1が所定温度
(たとえば37℃)に加熱保持される。
【0040】また、図示していないが、上記下ディスク
45にはセル42の形成位置に対応して所定間隔で測光窓が
開口され、該セル42内には挿入された乾式分析フイルム
1を所定位置に固定するフイルム押えが配設され、さら
に、測定位置における本体40の下方には、測定手段16の
測光ヘッド95が配設されている。
【0041】前記フイルム供給装置11からインキュベー
タ12に乾式分析フイルム1を搬送する搬送手段13は、前
記カートリッジ20から乾式分析フイルム1を取り出す前
述の取出用吸盤70と、この取出用吸盤70に保持されてい
る乾式分析フイルム1を、展開層4が上面となっている
状態のまま下方から保持して受け取るとともにインキュ
ベータ12のセル42に挿入する略馬蹄形の移載部材73と、
インキュベータ12のセル42内で上記移載部材73に保持さ
れている乾式分析フイルム1をセル42の下方から出没し
て保持する保持用吸盤76とを備えている。
【0042】前記取出用吸盤70は、図示しない移動機構
によって前後動および昇降動自在に設けられ、乾式分析
フイルム1を前述のようにカートリッジ外部に引き出
し、点着位置まで搬送する。さらに、保持用吸盤76は、
図示しない駆動機構によって昇降移動可能に設けられ、
前記インキュベータ12のセル42の底面に開口された測光
窓から該セル42内に出没移動する。
【0043】一方、前記インキュベータ12のフイルム排
出位置にはフイルム排出手段17が配設され、セル42内の
測定後の乾式分析フイルム1を吸着して持ち上げる排出
用吸盤81と、該排出用吸盤81で持ち上げられた乾式分析
フイルム1を受け取りインキュベータ12の外方に搬出す
るフイルム取出用の略馬蹄形の移載部材82と、この移載
部材82によって取り出された乾式分析フイルム1を受け
取って廃却箱84に廃棄する廃却用吸盤83とによって構成
されている。
【0044】前記試料液収容手段14は、回転駆動機構86
によって回転操作される回転テーブル85を備え、該回転
テーブル85の外周部には試料液を収容した複数のサンプ
ル容器87を保持し、サンプル容器87が順次供給位置に移
動される。また、内周側には後述の点着用ノズル91の先
端に装着されるノズルチップ88が収容される。
【0045】また、上記サンプル容器87の各試料液をイ
ンキュベータ12に搬送された乾式分析フイルム1に点着
する点着手段15は、試料液の吸引吐出を行う点着用ノズ
ル91を有し、該点着用ノズル91の先端にはピペット状の
上記ノズルチップ88が着脱自在に装着され、駆動機構92
により上下動および回動可能に移動され、試料液収容手
段14から試料液を吸引し移動して前記移載部材73の上に
保持されている乾式分析フイルム1に点着する。また、
上記点着手段15の点着用ノズル91における先端のノズル
チップ88は、試料液の変更に伴って交換される。
【0046】点着された乾式分析フイルム1は、インキ
ュベータ12によりインキュベーションが行われ、このイ
ンキュベータ12の下方に配設された測定手段16により測
定される。この測定手段16は、乾式分析フイルム1と試
料液中のアナライトとの呈色反応による光学濃度を測定
するための測光ヘッド95を有する。この測光ヘッド95は
所定波長の光を含む測定用照射光を光透過性の支持体2
を透過し試薬層3に照射して、反射光を光検出素子で検
出するものであり、測光ヘッド95には光源96(ランプ)
からの光が干渉フィルタ97を介して入射され、測光ヘッ
ド95内で上記光が試薬層3に照射される。前記フィルタ
97は、検査項目に対応する複数種類のものが円板98に設
置され、該円板98をモータ99よって回転して測定項目に
対応する所定の特性のフィルタ97を選択するように構成
されている。
【0047】なお、測光ヘッド95ヘ測定光を照射するた
めの光学系内に設けられる分光手段としては、前記のよ
うな干渉フィルタ97を用いる代りに、回折格子を用いて
もよい。
【0048】また、試薬層3からの反射光は試薬層3中
で生成された色素量に応じた光情報(具体的には光量)
を担持しており、この光情報を担持した反射光が測光ヘ
ッド95の光検出素子に入射して光電変換され、アンプを
介して判定部に送出される。判定部では、入力された電
気信号のレベルに基づき試薬層3中で生成された色素の
光学濃度を判定し、試料液中の所定の生化学物質の物質
の濃度(含有量)または活性値を比色法の原理により算
出する。
【0049】上記生化学分析装置10による測定を説明す
れば、まず、多数のカートリッジ20が格納されたフイル
ム供給装置11内で、乾式分析フイルム1は付勢手段50の
作動によって所定の圧力緩和状態に保持され、測定項目
の乾式分析フイルム1を収容しているカートリッジ20が
取出位置に移動される。そして、搬送手段13の取出用吸
盤70によって上記カートリッジ20から乾式分析フイルム
1を取り出す。乾式分析フイルム1が取り出されたカー
トリッジ20は付勢位置に移動されて付勢手段50によって
付勢操作が行われる。
【0050】上記取出用吸盤70に保持された乾式分析フ
イルム1は、そのまま試薬層3を上側にして移載部材73
に移し替えられてその試薬層3に試料液が点着される。
この点着は、点着手段15の点着用ノズル91の先端にノズ
ルチップ88を装着した後、試料液収容手段14の所定サン
プル容器87上に移動させてノズルチップ88の先端を試料
液に浸漬し、該ノズルチップ88内に所定量の試料液を吸
引する。そして、この点着用ノズル91を移載部材73上の
乾式分析フイルム1上の中心に移動させ、次いで点着用
ノズル91を下動させて、ノズルチップ88から乾式分析フ
イルム1の試薬層3上に試料液を所定量だけ滴下する。
滴下された試料液は展開拡散され、試薬と混合する。
【0051】点着後の乾式分析フイルム1は移載部材73
の搬送によって、インキュベータセル42に挿入される。
インキュベータセル42内で乾式分析フイルム1は密閉状
態で所定のインキュベーションにより所定温度に加熱さ
れると試薬層3が呈色反応(色素生成反応)を生起す
る。そして、呈色反応中の所定時間毎もしくは所定時間
経過後に、この呈色反応により生じた色素の光学濃度を
測定手段16の測光ヘッド95で測定する。
【0052】次に図10は、変形例のカートリッジを示
すものであり、このカートリッジ29は、前例と同様に箱
体21が左右に分割形成されているものであるが、その上
端面が開放されるとともに、箱体21の一方の分割部と一
体に蓋21f がヒンジ部を介して起伏可能に連接され、そ
の開口が閉塞可能に設けられている。その他の、外リブ
21a 、縦溝21b 、ラチェット歯21c 等は前例と同様に形
成されている。
【0053】一方、送り機構35は、その上部の横方向に
延びる外力受け部32の両端部32a が中間のヒンジ部32b
を介して上方に屈折可能に設けられ、上記端部32a は水
平状態への弾性力を有するとともに、ヒンジ部32b の反
対側には水平状態に保持する係合部32c が設けられてい
る。その他の、押え部材31、係止部材33等は前例と同様
に設けられている。
【0054】そして、本例によれば、カートリッジ29の
蓋21f を開いて箱体21の上面を開放している状態で乾式
分析フイルム1をこの上端開口から積層して収容した
後、上記送り機構35をその外力受け部32の両端部32a を
上方に屈曲可能状態で挿入すると、この送り機構35は箱
体21の上端開口を通過して内部に挿通し、外力受け部32
が縦溝21b の上端位置になると、その両端部32a は縦溝
21b から側方に突出するとともに、係止部材33の爪部33
a がラチェット歯21c と係止する。この後、上記外力受
け部32の両端部32a を下方に付勢すると、係合部32c が
係合して外力受け部32が水平状態となり、付勢手段50の
操作部材51によって付勢可能となるものであり、カート
リッジ29の組み付け、乾式分析フイルム1の収容が容易
に行えるようにしている。
【0055】また、図11は、送り機構の変形例を示す
ものであり、前記実施例では係止部材33と押え部材31が
相対的に移動することで圧力緩和作用を得ているが、本
例ではバネ部材を使用して構成している。
【0056】すなわち、本例の送り機構36は、乾式分析
フイルム1の上面に接触する押え部材31が前例と同様
に、上方に延びるロッド31a を有し、その上端に横方向
に延びる外力受け部32が設けられている。また、上記押
え部材31の両側には、前記箱体21のラチェット歯21c と
係合する先端の爪部37a を有するバネ部材による係止部
材37がそれぞれ配設されている。この係止部材37は押え
部材31に対する固定基部は波形に屈曲し、上端部が側方
に延びて先端部が上記爪部37a に形成されている。さら
に、上記押え部材31の側部には、上記爪部37a の下方に
臨んで逆行防止用の係止板31c が立設されている。
【0057】本例の送り機構36では、外力受け部32の両
端部が下方に付勢されるのに応じて底面が乾式分析フイ
ルム1を押圧するものであり、その際、係止部材37は波
部が延びるように変形するとともに爪部37a が立ち上が
るように変形しつつラチェット歯21c との係合位置を順
次下方にずらせるものである。そして、上記外力受け部
32に対する付勢力が解除されると、押え部材31は乾式分
析フイルム1の復元力によって上方に戻される力を受
け、この復元力によって上記係止部材37は爪部37a のラ
チェット歯21c に対する係合位置を保持したまま、波部
が縮むように変形するとともに爪部37a が倒れるように
変形して、上記押え部材31が上方へ移動して乾式分析フ
イルム1の押圧力を緩和する機能を有する。その際、押
え部材31の最大上昇量は、前記係止板31c の爪部37a へ
の当接によって規制される。
【0058】一方、図12および図13は、カートリッ
ジ、付勢手段の他の実施例を示すものであり、本例のカ
ートリッジ20では乾式分析フイルム1を上方から取り出
すようにフイルム供給装置11に格納されるものである。
なお、上記カートリッジ20は前例の構造とは若干異なる
が同様の符号を使用している。
【0059】上記カートリッジ20は、角筒状の箱体21の
上部に前後方向に貫通する取出口22(図13参照)を有
し、その側面には前例同様に外リブ21a 、縦溝21b が形
成され、内部には乾式分析フイルム1が積層収容され、
その底部に押え部材31が配設され、外力受け部32が縦溝
21b から側方に突出して形成されている。このカートリ
ッジ20は、フイルム供給装置11の上面のカバー25の挿入
口25a から内部の架体26に形成されたカートリッジネス
ト23内に挿入されて格納される。
【0060】各カートリッジネスト23には、付勢手段62
としての支持部材63が昇降移動自在に配設されている。
この支持部材63は中間ボス部63a が縦方向に配設された
ガイドロッド64に摺動可能に支持され、支持部材63の両
端部はカートリッジ20の両側方に延びて先端部63b がそ
れぞれ外力受け部32の先端部に係合可能に形成されてい
る。また、上記支持部材63と架体26との間にはスプリン
グ65が介装され、支持部材63を上方に付勢している。
【0061】さらに、カートリッジ20の取出口22の側方
には押出用のブレード68(図12参照)が進退移動可能
に配設されて、乾式分析フイルム1の取出機構が設置さ
れている。上記ブレード68は固定具68a によってベルト
74に固着され、このベルト74はプーリ73に掛けられて駆
動され、上記ブレード68が前後方向に移動操作される。
【0062】なお、本例のカートリッジ20では、図示し
ていないが、ブレード68を取出口22内に確実に挿入する
ために、取出口22の内部にブレード68を導入案内するガ
イドを設ける一方、取出口22の出口側には、乾式分析フ
イルム1の飛び出しを防止するカバーを配設するのが好
適である。
【0063】本例によれば、カートリッジ20をフイルム
供給装置11のカートリッジネスト23に装填する場合に
は、図13(B) に示すように、カバー25の開口している
挿入口25a からカートリッジ20を取出口22を上にして挿
入する。このカートリッジ20の挿入に応じて外力受け部
32が支持部材63の先端部63b に係合し、該支持部材63を
スプリング65に抗して押し下げつつ下降する。
【0064】そして、図13(A) のように、下端部にま
で挿入されるとカートリッジ20の上部にストッパ67が移
動して係合し、該カートリッジ20の上昇移動を規制して
格納状態となる。この状態においては、カートリッジ20
内の乾式分析フイルム1に対してはスプリング65の付勢
力が押え部材31を介して常時作用して、該乾式分析フイ
ルム1を上方の取出口22側に押圧付勢している。上記格
納状態でブレード68を前進駆動すると、該ブレード68は
カートリッジ20の取出口22内に進入し、内部の最上部の
乾式分析フイルム1を反対側に押し出して供給するもの
である。
【0065】なお、上記図12の実施例では、乾式分析
フイルム1をスプリング65の付勢力によって常時付勢し
ているものであり、この場合には、前例の図6で示した
ような押圧力緩和機能は不要であることから、その押え
部材31と外力受け部32には前例のような係止部材33の摺
動機構も不要となり、この係止部材33は押え部材31に固
定した構造に形成すればよいものである。また、上記係
止部材33は押え部材31に一体成形によって設けてもよ
い。
【0066】また、前記各実施例においては、外力受け
部32を箱体21の縦溝21b から側方に突出して配設し、こ
の突出部分に、付勢手段を係合して両者を連係するよう
に構成しているが、この側方から連係する連係構造は適
宜設計変更可能である。
【0067】すなわち、例えば、付勢手段の先端部をカ
ートリッジ20の側方から縦溝21b を通して内部に挿入可
能に設け、その先端部が外力受け部の中央付近に直接当
接して付勢するように構成し、外力受け部の両端部を箱
体21の外部に突出させない構造が採用可能である。一
方、前記縦溝21b は箱体21の少なくとも一側面に開口し
ていればよく、外力受け部32の一端部のみ突出するか、
一方から付勢手段が内部に挿入すればよいものである。
【0068】さらに、本発明のカートリッジ20に収容可
能な乾式分析フイルム1としては、前記実施例に記載し
たようなマウントを有しない乾式分析フイルム片の他、
マウントを有するスライドタイプの乾式分析フイルム、
濾紙タイプの乾式分析フイルム等のものが適用可能であ
る。特に、前記図12および図13の押圧力緩和作用を
有しない常時付勢しているタイプのものは、湾曲変形し
ていないスライドタイプの乾式分析フイルムの収容用に
好適である。
【0069】
【発明の効果】本発明の乾式分析フイルム用カートリッ
ジによれば、乾式分析フイルムを収納する箱体の一端に
取出口を設け、上記乾式分析フイルムを押え部材によっ
て取出口方向に押え、押え部材の外力受け部は外部に配
設された付勢手段と前記箱体の少なくとも一側面の縦溝
を通して連係し、側方からの付勢手段の連係構造である
ことから、付勢手段の移動量が減少して前記カートリッ
ジ内の乾式分析フイルムの付勢操作が効率よく行え、多
数のカートリッジから順次乾式分析フイルムを取出す一
連の処理を行うについての時間短縮が図れるとともに、
機構の簡素化および装置のコンパクト化が得られるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカートリッジを備えた生化
学分析装置を示す概略斜視図
【図2】乾式分析フイルムの構成を示す斜視図
【図3】乾式分析フイルムを収納したカートリッジの外
観斜視図
【図4】同カートリッジの押え部材を省略した断面平面
【図5】同カートリッジの分解斜視図
【図6】同カートリッジの押圧力緩和作用を示す断面正
面図
【図7】付勢手段の概略構成を示す斜視図
【図8】同付勢手段の概略構成を示す正面図
【図9】カートリッジからの乾式分析フイルムの取出工
程を示す説明図
【図10】カートリッジおよび送り機構の変形例を示す
要部断面正面図
【図11】送り機構のさらに他の例を示す正面図
【図12】他の実施例のカートリッジおよびフイルム供
給装置の概略機構を示す正面図
【図13】図12におけるカートリッジの装填過程を示
す概略側面図
【符号の説明】
1 乾式分析フイルム 10 生化学分析装置 11 フイルム供給装置 12 インキュベータ 13 フイルム搬送手段 20,29 カートリッジ 21 箱体 21a 外リブ 21b 縦溝 21c ラチェット歯 22 取出口 30,35,36 送り機構 31 押え部材 32 外力受け部 33,37 係止部材 33a,37a 爪部 50,62 付勢手段 51 操作部材 61,65 スプリング 63 支持部材 70 取出用吸盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 義彦 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士 写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−126745(JP,A) 特開 昭64−105167(JP,A) 特開 平5−188058(JP,A) 実開 平4−16361(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾式分析フイルムを複数積層して収容す
    る箱体を設け、該箱体の一端に乾式分析フイルムを取り
    出すための取出口を設けるとともに、前記箱体内に前記
    取出口と反対側から上記乾式分析フイルムに接触し取出
    口方向に押える押え部材を摺動可能に配設し、さらに、
    前記箱体の少なくとも一側面に上記押え部材の移動方向
    に延びて開口された縦溝を形成し、前記押え部材は外部
    に配設された付勢手段と連係する外力受け部を有し、上
    記縦溝を介して側方から付勢手段と連係されて前記押え
    部材が取出口側に付勢操作されることを特徴とする乾式
    分析フイルム用カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記押え部材は、外力受け部が棒状に形
    成されて先端部が前記縦溝から側方に突出して形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の乾式分析フイル
    ム用カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記押え部材は、前記取出口の方向には
    移動可能で、反対側には移動不能な機構を備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載の乾式分析フイルム用カー
    トリッジ。
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