JP3177920B2 - 乾式分析フイルム片 - Google Patents

乾式分析フイルム片

Info

Publication number
JP3177920B2
JP3177920B2 JP17705493A JP17705493A JP3177920B2 JP 3177920 B2 JP3177920 B2 JP 3177920B2 JP 17705493 A JP17705493 A JP 17705493A JP 17705493 A JP17705493 A JP 17705493A JP 3177920 B2 JP3177920 B2 JP 3177920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film piece
dry
analysis
layer
reagent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17705493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0735746A (ja
Inventor
修 瀬志本
義彦 阿部
泰司 藤嵜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP17705493A priority Critical patent/JP3177920B2/ja
Priority to EP94110801A priority patent/EP0634657A3/en
Publication of JPH0735746A publication Critical patent/JPH0735746A/ja
Priority to US08/883,265 priority patent/US5928951A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3177920B2 publication Critical patent/JP3177920B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00029Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor provided with flat sample substrates, e.g. slides
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/52Use of compounds or compositions for colorimetric, spectrophotometric or fluorometric investigation, e.g. use of reagent paper and including single- and multilayer analytical elements
    • G01N33/525Multi-layer analytical elements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00029Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor provided with flat sample substrates, e.g. slides
    • G01N2035/00089Magazines
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00029Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor provided with flat sample substrates, e.g. slides
    • G01N2035/00099Characterised by type of test elements
    • G01N2035/00108Test strips, e.g. paper
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/11Automated chemical analysis
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/11Automated chemical analysis
    • Y10T436/112499Automated chemical analysis with sample on test slide

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液、尿等の試料液に
含まれる所定の生化学物質との化学反応により光学濃度
変化を生じる試薬を含有する層を有してなる生化学分析
に用いられる乾式分析フイルム片(乾式分析フイルムチ
ップ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】試料液中の特定の化学成分を定性的もし
くは定量的に分析することは様々な産業分野において一
般的に行なわれている。特に血液や尿等、生物体液中の
化学成分または有形成分を定量分析することは臨床生化
学分野において極めて重要である。
【0003】近年、試料液の小滴を点着供給するだけで
この試料液中に含まれている特定の化学成分または有形
成分を定量分析することのできるドライタイプの(乾
式)化学分析スライドが開発され(特公昭53-21677号
(米国特許 3,992,158号明細書),特開昭55-164356 号
(米国特許 4,292,272号明細書)等)、実用化されてい
る。この化学分析スライドを用いると、従来の湿式分析
法に比して簡単且つ迅速に試料液の分析を行なうことが
できるため、その使用は特に数多くの試料液を分析する
必要のある医療機関、研究所等において好ましいもので
ある。
【0004】このような化学分析スライドを用いて試料
液中の化学成分等の定量的な分析を行なうには、試料液
を化学分析スライドに点着させた後、これをインキュベ
ータ(恒温機)内で所定時間恒温保持(インキュベーシ
ョン)して呈色反応(色素生成反応)させ、次いで試料
液中の所定の生化学物質と化学分析スライドに含まれる
試薬との組み合わせにより予め選定された波長を含む測
定用照射光をこの化学分析スライドに照射してその光学
濃度を測定し、この光学濃度から、あらかじめ求めてお
いた光学濃度と所定の生化学物質の物質濃度との対応を
表わす検量線を用いて該試料液中の所定の生化学物質の
物質濃度を求めるように構成された生化学分析装置が用
いられる。
【0005】上記化学分析スライドは、一般にプラスチ
ック等からなる支持体上に試薬を含有した試薬層および
展開層を設けてなる乾式分析フイルムもしくは支持体上
に親水性ポリマを主成分とする吸水層および試薬を含む
展開層を設けてなる乾式分析フイルムをプラスチック製
のフレームによって挾持することによりスライド搬送操
作におけるハンドリングの便宜を図っている。
【0006】すなわち、化学分析スライドは、前記のよ
うな生化学分析装置において試料液の点着からインキュ
ベータによる恒温保持を行なうについて順次搬送される
ものであるが、例えばインキュベータでの化学分析スラ
イドの収容室は、側面に開口するスリット状空間に形成
され、この収容室に対して側方から試料液が点着された
化学分析スライドを挿入するように搬送するものであっ
て、その搬送は、例えば、往復運動を行なう爪によって
行なう技術が、米国特許第4,296,069 号、同第4,568,51
9 号明細書等に開示されている。そして、上記のような
搬送機構による搬送が行なえるようにするためにも前記
化学分析スライドにはスライド枠(フレーム)が設けら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
乾式分析フイルム片にスライド枠(フレーム)を設けた
化学分析スライドを使用する場合には、この化学分析ス
ライドを収容して恒温保持するインキュベータの収容部
や上述した搬送系、さらには試料液の点着前に化学分析
スライドを乾燥保管させておくサプライヤやカートリッ
ジが乾式分析フイルム片に対してスライド枠(フレー
ム)が設けられている分だけ大きくなり、インキュベー
タ、搬送系さらにはサプライヤやカートリッジのコンパ
クト化を図る際の障害となり、あるいは、化学分析スラ
イドの収容数、搬送量さらには保管容量が小さくなって
生化学分析装置全体としての処理能力の増大が得られな
いものとなる。
【0008】また、化学分析スライドにおいてはスライ
ド枠(フレーム)装着に要するコストが大きく、これが
生化学分析におけるコストを引き上げる要因の一つとな
っており問題となっていた。
【0009】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、化学分析スライドに要する、生化学分
析装置の各部における配設スペースを小さくして生化学
分析装置の小型化を図るとともに、化学分析スライドの
スライド枠(フレーム)に要する費用を低減せしめて生
化学分析のコストダウンを図り得る乾式分析フイルム片
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の乾式
分析フィルム片は、支持体、少なくとも一層の試薬層お
よび多孔性の最外層をこの順に積層した積層体からな
る、生化学分析装置での自動操作による生化学分析に用
いられる乾式分析フイルム片であって、上記支持体が有
機ポリマシートであり、上記試薬層が親水性ポリマを含
んでなり、フレームに装着されておらず、これによって
乾燥雰囲気中では湾曲形状をなすように構成され、か
つ、上記フレームに装着されていない状態で上記生化学
分析装置での自動操作による生化学分析に用いられるも
のであることを特徴とする。本発明に係る第2の乾式分
析フィルム片は、支持体、親水性ポリマを含む吸水層お
よび試薬を含む多孔性の最外層をこの順に積層した積層
体からなる、生化学分析装置での自動操作による生化学
分析に用いられる乾式分析フイルム片であって、上記支
持体が有機ポリマシートであり、フレームに装着されて
おらず、これによって乾燥雰囲気中では湾曲形状をなす
ように構成され、かつ、このフレームに装着されていな
い状態で上記生化学分析装置での自動操作による生化学
分析に用いられるものであることを特徴とする。本発明
に係る第3の乾式分析フフィルム片は、支持体上に試薬
を含む多孔性層を設けた積層体からなる、生化学分析装
置での自動操作による生化学分析に用いられる乾式分析
フイルム片であって、上記支持体が有機ポリマシートで
あり、上記多孔性層が親水性ポリマを含んでなり、フレ
ームに装着されておらず、これによって乾燥雰囲気中で
は湾曲形状をなすように構成され、かつ、このフレーム
に装着されていない状態で上記生化学分析装置での自動
操作による生化学分析に用いられるものであることを特
徴とする。上記各乾式分析フィルム片は、乾燥雰囲気中
あるいは乾燥雰囲気から取り出したしばらくの間はラン
ダムな方向に湾曲した形状に構成されることを特徴とす
るものである。
【0011】また、上記支持体は減圧吸着による搬送可
能な強度を有するように構成するのが好ましい。
【0012】このような湾曲した形状の分析フイルム片
を安定かつ確実にカートリッジから取り出し搬送するた
めには、その湾曲を修正して平面状にするかあるいはそ
の湾曲を一定に揃えることが可能となる。このような処
理のためには、上記支持体、吸水層、試薬層、最外層の
いずれも、フイルム片を搬送するための減圧吸着により
曲げられても損傷(ヒビ、割れ、折れ、層間あるいは支
持体とその上の層との間の剥離が生ぜず疲弊が残らな
い)が生じない程度とするのが好ましい。
【0013】さらに、上記最外層は展開層とするのが好
ましい。
【0014】また、上記最外層もしくは上記試薬を含む
多孔質層もしくは上記展開層は上記自動操作時にフイル
ム片操作部材もしくは他の乾式分析フイルム片の支持体
とのコスレに耐える強度を有するのが好ましい。
【0015】さらに、上記最外層もしくは上記試薬を含
む多孔質層もしくは上記展開層は布もしくは紙とするの
が好ましい。
【0016】ここで、上記「積層体からなる」とはこの
積層体(チップ)の外周部にスライド枠(フレーム)が
設けられていないことを意味する。
【0017】また、上記乾燥雰囲気中とは常湿状態より
も大幅に乾燥した状態を意味し、例えば20%以下の湿度
環境をいう。
【0018】すなわち、上述した試薬層、多孔性最外層
(または展開層)もしくは多孔性層中の試薬は水分がな
ければ反応しないが、水分を吸収したとたんに反応を開
始するおそれがあり、実際の測定に際し正確な分析結果
を得ることが困難となるおそれがあるから、フイルム片
上に試料液を点着するまでは乾燥容器(サプライヤ)等
の乾燥雰囲気中にこのフイルム片を保管しておくのであ
り、このときの乾式分析フイルム片はいわゆる瓦状に湾
曲した形状をなすことになる。
【0019】また、上記ランダム方向に湾曲するとは、
カール方向が上凸あるいは下凸ということだけではな
く、例えば同じ上凸でも図1(B) ,(C) にる示すように
様々な向きに湾曲することを意味する。
【0020】また、上記コスレに耐えるとは、所定の耐
摩耗性、耐衝撃性および表面の滑りを有し、また積み重
なっている隣接したフイルム片の支持体表面にコスリ傷
を付けないことを意味する。この所定の摩耗性とは、フ
イルム片を積載収容したカートリッジから1枚のフイル
ム片を横方向に引き出すときに隣接するフイルム片の支
持体によって損傷を受けない程度とする。
【0021】また、上記所定の耐衝撃性とは上記カート
リッジから1枚のフイルム片を引き出すときにフイルム
片の上下両面が引出用の開口の両縁部に同時に接触する
際の衝撃または加重さらには隣接するフイルム片とのコ
スレによる衝撃によって損傷を受けない程度とする。な
お、最外層等は、この衝撃時にその荷重(加えられた
力)に応じて厚さ方向に縮み、その衝撃または加重を受
けた後数秒経過後に元の厚さに復元する程度の弾性が必
要となり、この弾性も上記所定の耐衝撃性に含める。
【0022】また、上記所定の表面の滑りとは、上記カ
ートリッジから引き出されるフイルム片の最外層等の上
側表面とそれに隣接するフイルム片の支持体の下側表面
との間で、上記フイルム片引出時に上記最外層等に損傷
が生じない程度に滑りが生じることを意味する。
【0023】また、本発明の乾式分析フイルム片(チッ
プ)は1回分の試薬液の生化学分析に用いられるもので
あり、一般に長尺の乾式分析フイルム片原反を所定の形
状に裁断して調製される。
【0024】さらに、この乾式分析フイルム片の基本的
な構造は、上述したように、支持体の上に試薬層、展開
層がこの順に積層されて一体化され、もしくは支持体上
に親水性ポリマを主成分とする吸水層および試薬を含む
展開層をこの順に積層されて一体化され、もしくは支持
体の上に試薬を含む多孔質層が設けられて一体化されて
いる。
【0025】支持体は光通過性であることが好ましい。
支持体の例として、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリスチレンなどの有機ポリマシートがある。支
持体の厚さは約100 μmから約1000μm、好ましくは約
150 μmから約300 μmの範囲である。
【0026】支持体は、いずれも、その形状・寸法は特
に限定されない。例えば、形状としては、正方形、長方
形、円形などがあり、通常、後述する試薬層の形状と同
一である。寸法としては、試薬層と同じであっても、小
さくても、大きくてもよい。
【0027】支持体は一般的に光を通過させるように構
成されている。光を通過させるには、支持体自体を光を
透過させる透明な素材で形成することが好ましい。光を
透過させる素材として、例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチルに代表
されるアクリル系ポリマなどの透明性に優れたポリマが
ある。
【0028】また、吸水層は水を吸収して膨潤する親水
性ポリマを主成分とする層である。吸水層に用いられる
親水性ポリマは、前記の試薬層に用いられる親水性ポリ
マと同様のものである。吸水層は、その上側に設けられ
ている展開層に点着された液体試料中の水分を吸収し
て、液体試料が展開層で展開され、展開層の内部に到達
するのを助け、これにより展開層に含まれる試薬にアナ
ライトが接触しやすくする作用をはたす。なお、試薬層
の下側に、さらに吸水層を設ける態様もある。
【0029】また、上記試薬層は、例えば、ゼラチン、
ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールなどの親水
性ポリマバインダの中にアナライト(定量分析する対象
となる生化学分析)と、直接または間接に(前段階の反
応を介して)、化学反応、生化学反応または免疫反応す
ることにより、アナライトを検出し定量するための発色
(色素が生成される)または変色反応に必要な試薬成分
が含まれている少なくとも1つの層で構成されている。
ただし、ヘモグロビンなどの定量用乾式分析フイルム片
のように、実質的に親水性ポリマバインダだけで試薬成
分を必要としないものもある。
【0030】また、上記展開層としては、公知の繊維質
微多孔性素材、非繊維質微多孔性素材から選択して用い
ることができる。展開層の例として、特開昭55-164356
(対応米国特許4,292,272 )、特開昭57-66359(対応米
国特許4,783,315 )等に記載の織物布地展開層(例、ブ
ロード、ポプリン等の平編物布地)、特開昭60-222769
(対応EP特許0,162,302 A)等に記載の編物布地展開
層(例、トリコット編物布地、ダブルトリコット編物布
地、ミラニーズ編物布地)、特開昭57-148250に記載の
有機ポリマ繊維パルプ含有抄造紙展開層、特開昭57-125
847 等に記載の繊維と親水性ポリマの分散液を塗布して
形成した展開層等の繊維質多孔性展開層;特公昭53-216
77(対応米国特許3,992,158 )等に記載のメンブランフ
ィルタ層(ブラッシュポリマ層)、ポリマミクローズ等
の微粒子が親水性ポリマバインダで点接触状に接着され
てなる連続微空隙含有等方的多孔性展開層、特開昭55-9
0859(対応米国特許4,258,001 )等に記載のポリマミク
ロビーズが水で膨潤しないポリマ接着剤で点接触状に接
着されてなる連続微空隙含有等方的多孔性層(三次元格
子状粒状構造物層)展開層等の非繊維等方的多孔性展開
層;特開昭61-4959 (対応米国特許5,019,347 )、特開
昭62-138756 、特開昭62-138757 、特開昭62-138758
(対応EP特許0,226,465 A)等に記載の複数の微多孔
性層(例、織物布地または編物布地とメンブランフィル
タの2層、織物布地または編物布地とメンブランフィル
タと織物布地または編物布地の3層)その相互の界面で
微細な不連続点状または島状(印刷分野における網点
状)に配置した接着剤で積層接着した血球分離能力の優
れた展開層がある。
【0031】また、上記試薬を含む多孔質層としては、
前述した展開層と同様な多孔性素材を用いることができ
る。
【0032】なお、一般的には、抄造法で作られた濾紙
が用いられる。
【0033】乾式分析フイルム片(乾式分析フイルム片
チップ)の形状は、一般的に、正方形、長方形、円形、
楕円形などの小片(チップ)であり、サイズ(寸法)
は、正方形または長方形の場合、一辺の長さ約5mm〜約
20mmの範囲、円形の場合、直径5mm〜約20mmの範囲、楕
円の場合、長径、短径いずれも約5mm〜約20mmの範囲、
厚さはいずれの形状でも約200 μm〜約2.0mm の範囲で
ある。分析操作や製造の容易さの観点からは、乾式分析
フイルム片の形状は、正方形、正方形に近い長方形が好
ましい。
【0034】また、好ましくは、上記支持体、上記試薬
層および上記展開層、さらには上記支持体および上記試
薬を含む多孔質層を各々同サイズとする。
【0035】なお、上記乾式分析フイルム片は曲げのば
しに耐えるしなやかさをもつことが好ましい。
【0036】すなわち、カートリッジからフイルム片を
引き出す際のフイルム片湾曲(フォーミング)操作およ
びインキュベーションのセル内で測光を容易とするため
のフイルム片平面化操作において、分析フイルム片中に
ヒビやニック(折れ)や剥離が生じないこと、およびこ
れらの操作後においても疲弊が残らないことが積層され
た層間の剥れによる非一様な展開を防止したり、光学的
性質の変化(不透明化)により測光不能になることを防
止したりするために好ましい。
【0037】さらに、本発明の乾式分析フイルム片で定
量分析できる生体成分としては、例えば、血糖(グルコ
ース)、コレステロール、尿素窒素(BUN)、クレア
チニン、ビリルビン、ヘモグロビン、GOT(グルタミ
ン酸オキザロ酢酸転移酵素)、GPT(グルタミン酸ピ
ルビン酸転移酵素)、アミラーゼ、C反応性蛋白(CR
P)がある。
【0038】
【作用および発明の効果】本願発明の乾式分析フイルム
片は、支持体、試薬層および最外層をこの順に積層した
積層体、もしくは支持体上に親水性ポリマを主成分とす
る吸水層および試薬を含む展開層をこの順に積層した積
層体、もしくは支持体上に試薬を含む多孔質層を設けた
積層体(以下チップと称する)のみからなり、スライド
枠(フレーム)は装着されていない。
【0039】このように乾式分析フイルム片をスライド
枠(フレーム)が装着されていないチップのみから構成
することにより従来のスライド枠(フレーム)付きの化
学分析スライドに比べその外形を大幅に小型化すること
ができる。
【0040】これにより乾式分析フイルム片を多数個積
載保管するためのフイルム片収納カートリッジ、ひいて
はこのカートリッジを複数個配設保管しておく乾燥保管
容器(サプライヤ)の小型化を図ることができ、また、
試料液点着後の乾式分析フイルム片を収容して恒温保持
するインキュベータの小型化を図ることができ、さら
に、上記フイルム片収納カートリッジから上記インキュ
ベータまでの搬送系の小型化を図ることができる。これ
により生化学分析装置の大幅なコンパクト化を図ること
が可能となる。また、一方で乾式分析フイルム片の保管
数、搬送量さらにはインキュベータ収納数が増大し、生
化学分析装置全体としての処理能力の増大を図ることが
可能となる。
【0041】なお、乾式分析フイルム片は一般に、上述
したようにカートリッジ内に多数枚積載収容されたこの
カートリッジが乾燥保管容器(サプライヤ)に保管され
るが、従来の化学分析スライドのようにスライド枠(フ
レーム)についても除湿する必要がないので除湿効率の
向上を図ることができる。
【0042】また、従来の化学分析スライドに比べスラ
イド枠(フレーム)の製造コストおよ装着コストが不要
となり、生化学分析に要するコストを低減することがで
きる。
【0043】ところで、本願発明の乾式分析フイルム片
は、スライド枠(フレーム)を有しない積層チップのみ
から構成されているので搬送時においてダメージを受け
やすく、このためサクション吸盤等の減圧吸着手段によ
って自動搬送を行なうようにするのが好ましい。この場
合この減圧吸着力は、乾式分析フイルム片を一枚ずつ乾
燥保管容器(サプライヤ)中のカートリッジから取り出
すことができ、試料液点着時等に位置ずれをおこすこと
なくインキュベータの各収容室(セル)まで搬送でき、
さらにこの収容室(セル)の所定位置に搬入、搬出する
ことができる程度の値とする必要がある。
【0044】そこで、上述したように上記支持体が減圧
吸着による搬送可能な強度を有するように構成すれば上
記乾式分析フイルム片のカートリッジからの取出し、搬
送およびインキュベータ収容室への搬入、搬出を円滑に
行なうことができる。
【0045】また、この乾式分析フイルム片を積層し
た、上記カートリッジから該フイルム片を1枚ずつ取り
出す際には、例えば、カートリッジの底面に配された透
孔を通じてサクション吸盤が最下部のフイルム片に当接
してこれを吸着し、この状態でサクション吸盤が横方向
に移動し、この吸盤に吸着されたフイルム片はカートリ
ッジの一側面の最下端に穿設されたスリット状のフイル
ム片取出孔から外部に取り出される。 ところが、この
乾式分析フイルム片は前述したように乾燥保管時には湾
曲した形状となっており、しかもその湾曲の程度は各フ
イルム片によって微妙に相違しており、一方上述したカ
ートリッジの一側面の最下端に穿設されるスリット状の
フイルム片取出孔は最下部のフイルム片が一枚だけ通過
することができる程度のサイズとする必要がある。
【0046】そこで上述したように上記支持体が、減圧
吸着によるフイルム片保持のために湾曲されても損傷を
生じない程度に設定した場合には、上述した如きサクシ
ョン吸盤によりフイルム片を略同一の下凸形状に湾曲
(フォーミング)させて、この湾曲した断面形状に応じ
た上記フイルム片取出孔から該フイルム片を円滑、かつ
ひび割れ等の損傷を与えることなく1枚ずつ取り出すこ
とが可能となる。
【0047】また、本願発明の乾式分析フイルム片では
スライド枠(フレーム)を有していないので、このフイ
ルム片のカートリッジからの取出時、搬送時さらにはイ
ンキュベータのフイルム片収容室内への搬入、搬出時に
おいて積層体表面が他部材や他のフイルム片と直接コス
レる状態となる。
【0048】そこで上述したように上記最外層もしくは
上記試薬を含む多孔質層もしくは上記展開層をコスレに
耐え得る強さを有するように、またその構成材料として
はコスレに強い布もしくは紙により構成すれば特開昭49
-53888号等に記載の二酸化チタン微粒子を含むブラッシ
ュポリマにより構成されている従来技術のように上記各
層が損傷するおそれが少なく、各層の脱落等の問題を生
ぜず安定した生化学分析を行なうことができる。
【0049】なお、本願発明のものと関連する技術が特
開昭47-37993号公報および特開昭49-53888号公報に開示
されている。
【0050】前者は、保持部と指示薬層と編み目状被覆
からなる半定量用の試験片に関するものであり、手の接
触による湿気、自己酸化などの外的環境の影響を抑える
ことを目的として上記編み目状被覆を設けたものであ
る。しかしながら、この試験片は尿などの液に浸漬して
使うことを前提にしており本願発明のように自動搬送等
の自動操作を前提としていない。
【0051】また、後者は、支持体、試薬層、多孔性媒
体からなるテープ状、シート状、細状の形態で使われる
多層分析素子に関するものである。
【0052】この公報には、連続テープの送出しと巻取
り、小片を有効カードに取り付けた状態での搬送につい
て記載されているが、この技術は分析素子単独での使用
を前提としていないため本願発明のように1回分の分析
素子のみからなるフイルム片を取扱い、搬送する旨の記
載はない。
【0053】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。
【0054】図1は本発明の実施例に係る乾式分析フイ
ルム片1を示すものであり、(A) は常湿環境下における
フイルム片形状、(B) ,(C) は乾燥環境下におけるフイ
ルム片形状を示す斜視図である。
【0055】すなわち、この乾式分析フイルム片1はポ
リエチレンテレフタレート(PET)やポリスチレン等
の有機ポリマシート等のプラスチックシートからなる光
透過性の支持体2上に試薬層3を塗布し、この上に展開
層4をラミネート法等により積層したもので従来のスラ
イド枠(フレーム)に相当するものは有していない。
【0056】上記試薬層3はゼラチン等の親水性ポリマ
バインダ中にアナライトおよび発色反応に必要な試薬成
分が含まれる少なくとも1つの層で構成されている。
【0057】また、上記展開層4は外部との間でコスレ
に強い材料例えばポリエステル等の合成繊維からなる織
物や編み物、天然繊維と合成繊維との混紡による織物、
編み物、不織布等もしくは紙から構成されて保護層とし
て機能するとともに、この展開層4上に点着された試料
液を試薬層3上に平均して供給し得るように展延する。
【0058】上記支持体2の厚みは例えば150 〜200 μ
m、上記試薬層3の厚みは例えば10〜40μm、上記展開
層4の厚みは例えば200 〜250 μmに形成される。
【0059】また、これら支持体2、試薬層3および展
開層4のサイズは例えば12mm×12mmの同サイズに形成さ
れる。
【0060】この乾式分析フイルム片1は常湿状態で
は、図1(A) に示すように平面に近い形状に形成され
る。しかしながら、乾式分析フイルム片1は保管時にお
いては化学反応を進行させないように乾燥環境下(たと
えば湿度が20%以下)に配設されるため、展開層4を内
側にして湾曲したカール形状に形成される。すなわち図
1(B) に示すような一方向にのみ湾曲したカール形状と
されたり、図1(C) に示すような複数方向に湾曲したカ
ール形状とされる。
【0061】この湾曲方向や湾曲量は試薬層3中の試薬
の種類や層構成、さらには支持体2を構成する材料の種
類によって変化するが、例えば大きさが12mm×12mm、厚
さが0.5mm の乾式分析フイルム片1を絶乾状態に5日間
保管したとき、最大の湾曲量は100 μm〜1500μm程度
となる。
【0062】このように湾曲した乾式分析フイルム片1
を自動操作により処理する場合に従来の化学分析システ
ムをそのまま用いることは困難である。すなわち、乾燥
容器(サプライヤ)内に配設されたカートリッジから1
枚ずつ乾式分析フイルム片1を取り出す操作、この取り
出された乾式分析フイルム片1に試料液を点着してイン
キュベータまで搬送する操作、搬送された乾式分析フイ
ルム片1を1枚ずつ収容室に搬入し恒温保持する操作、
所定時間経過後に測光し、これを収容室から搬出して廃
却する操作等は乾式分析フイルム片1の湾曲した形状を
考慮して処理する必要がある。
【0063】以下、上記カール形状をなす乾式分析フイ
ルム片1を用いた生化学分析の自動操作について説明す
る。
【0064】図2は上記乾式分析フイルム片1の自動操
作を行なう生化学分析装置10の一例の概略機構を示す斜
視図である。
【0065】生化学分析装置10は、未使用の矩形状の乾
式分析フイルム片1を貯蔵しているフイルム片収納手段
11(フイルム片サプライヤ)と、上記フイルム片収納手
段11の側方に配設され乾式分析フイルム片1を所定時間
恒温保持するインキュベータ12と、前記フイルム片収納
手段11からインキュベータ12に乾式分析フイルム片1を
搬送するフイルム片搬送手段13と、たとえば血清,尿等
の複数の試料液を収容する試料液収容手段14(サンプ
ラ)と、試料液収容手段14の試料液をフイルム片搬送手
段13によってインキュベータ12に搬送するまでの間に乾
式分析フイルム片1に点着する点着手段15と、インキュ
ベータ12の下方に配設された測定手段16とを備えてい
る。
【0066】上記乾式分析フイルム片1は測定項目別に
図3に示すようなカートリッジ20内に収容される。該カ
ートリッジ20は、内部に多数の乾式分析フイルム片1を
光透過性支持体1aを下にして積み重ねた状態で収容し
て、前記図1のように、フイルム片収納手段11の円盤状
の架体22に配設された内周側もしくは外周側のカートリ
ッジ収容部22a に複数並列に装填されている。上記架体
22は基部24に回転可能に支持され、基部24に設置された
図示しないサプライヤモータによって回転駆動され、所
定のカートリッジ収容部22a がフイルム片搬送手段13に
対応する取出位置に停止するように制御される。
【0067】そして、上記架体22の外周部分にはカバー
25が配設されて内部が密閉され、上面に配設された開閉
蓋を有する挿入口25a から、前記カートリッジ20の挿
入、取り出しを行なうように設けられている。また、上
記架体22の中心部分には除湿剤収容部27が設けられ、該
除湿剤収容部27にはカバー25上面の中心部に形成された
開閉蓋を有する投入口25b から除湿剤が装填され、この
フイルム片収納手段11の内部が低湿度の乾燥状態に保た
れる。一方、カバー25の下面の取出位置には、各カート
リッジ20から所定の乾式分析フイルム片1を取り出す際
に開く開閉シャッター(図示せず)が設けられ、該シャ
ッターを通して挿入されたフイルム片搬送手段13の取出
用吸盤70によってカートリッジ20の最下段の乾式分析フ
イルム片1が外部に取り出される。
【0068】以下、上記乾式分析フイルム片1を収容す
るカートリッジ20およびこのカートリッジ20から乾式分
析フイルム片1を取り出す操作について説明する。
【0069】図3(A) は上記カートリッジ20の一部を破
断して示す斜視図であり、図3(B)はこのカートリッジ2
0の底面を示す斜視図である。このカートリッジ20は、
乾式分析フイルム片1を多数枚積載したものを収納する
箱体21と、この箱体21の上面20a の内壁部に取り付けら
れたバネ部材30と、このバネ部材30の下部に取り付けら
れ、積載されたフイルム片1を下方に付勢する押え部材
31を備えている。また、この箱体21の一つの側面20b の
最下部付近には積載収納されてなる乾式分析フイルム片
1の最下部に位置するフイルム片1を1枚だけ取出可能
な第1の開口部20c が穿設されており、この箱体21の底
面20d には、最下部に位置するフイルム片1を吸引保持
する取出用吸盤70(サクションカップ)が侵入する略U
字型の第2の開口部20e が穿設されている。
【0070】さらに、この箱体21の他側面20f の外壁部
分には、このカートリッジ20に収納される乾式分析フイ
ルム片1の特性等を表わす情報を有する磁気ストライプ
20gが付設されており、また上記側面20b およびこれに
対向する側面にはこのカートリッジ20を前記カートリッ
ジ収容部22a に保持せしめかつカートリッジ挿入方向の
誤認防止を図るためのリブ20h が突設されている。
【0071】この乾式分析フイルム片1は支持体2を下
方に向けた状態で例えば100 枚程度重ね合わされ押え部
材31と底面20d の間にセットされて箱体21内に収納され
る。
【0072】上述したように、この乾式分析フイルム片
1はカートリッジ20内に収容されている際には展開層4
を内側にして湾曲したカール形状をなしているため、例
えば図4(A) ,(B) のような状態で積載されることとな
る。
【0073】なお、この箱体21の底面20d 部分は、側面
20b ,20f 部分等と互いに取りはずし可能となってお
り、上記フイルム片1の収容時には、押え部材31上にフ
イルム片1を積載したものを保持してなる上面20a 部分
を箱体21内に挿入していき、この上面20a 部分を側面20
b ,20f 部分に係合せしめることにより、カートリッジ
が形成されるとともに上記フイルム片1の一部がバネ部
材30により箱体21の底面20d の内壁に押しつけられるこ
ととなる。
【0074】なお、上記箱体21は外形寸法が例えば15mm
×15mm×100mm で壁部の厚みが1mm程度に構成されてお
り、遮光性を有する黒等の着色を施されたABS等のプ
ラスチック材料によって形成されている。
【0075】また、上記磁気ストライプ20g は収納され
た乾式分析フイルム片1の種別情報、ロット補正情報、
分析項目情報、数量等を示す情報を磁気的に記録してな
るもので、生化学分析装置の磁気ヘッドがこの磁気スト
ライプ20g が有する情報を識別してその後の生化学分析
に役立てるようになっている。
【0076】次に、図5および図6を用いてこのカート
リッジから乾式分析フイルム片1を取り出す操作を説明
する。
【0077】すなわち、図5(A) に示す如く、展開層4
を内側にして、下方に凸となるように湾曲した状態でカ
ートリッジ20内に積載された乾式分析フイルム片1は前
述したバネ部材30によって底面20d の内壁部分に押し付
けられている。なお、バネ部材30の付勢力はカートリッ
ジ20に収容されているフイルム片1が1枚だけ収容され
た状態となっても、このフイルム片1の一部を箱体21の
底面20d の内壁部分に押し付けることができるような強
さに設定されている。
【0078】この箱体21の第2の開口部20e の下方には
取出用吸盤70が位置せしめられており、この後、生化学
分析装置のコントローラからの指令によりこの取出用吸
盤70が上昇する(図5(A) の矢印A方向)。
【0079】取出用吸盤70は第2の開口部20e を通して
最下部の乾式分析フイルム片1aに当接する。取出用吸盤
70は乾式分析フイルム片1aに当接した後もこのフイルム
片1aとの密着性を高めるためさらに上昇する(図5(B)
)。この位置で取出用吸盤70は図示されていない吸引
ポンプの吸引力によりフイルム片1aを保持する。この取
出用吸盤70はフイルム片1aの支持体2を吸引保持するこ
ととなるので吸引力の確保が容易であり、かつ試薬層3
や展開層4を損傷させるおそれもない。
【0080】なお、乾式分析フイルム片1の支持体2は
上述した如く取出用吸盤70により減圧吸着され、さらに
この後装置のフイルム片搬送系において減圧吸着される
ため、減圧吸着による搬送可能な強度を有するように構
成されている。
【0081】次に、取出用吸盤70は上記コントローラか
らの指令により上記最下部のフイルム片1aを吸着したま
ま下降し、図5(C) に示す如くこのフイルム片1aの両側
部分が第2の開口部20e の端縁(受け)により接触支持
され、かつ該フイルム片1aの形状が所定の下凸の湾曲形
状とされる(フォーミング)位置で停止する。
【0082】なお、このフォーミング時において取出用
吸盤70がフイルム片1aの支持体2を吸引する力は、例え
ば12mm×12mmの正方形サイズのフイルム片1aにおいて約
10g〜約200 gであり、好ましくは約50g〜約100 gで
ある。
【0083】このようにフォーミングによりフイルム片
1aを所定の湾曲形状とするのは、カートリッジ20内に積
載されているフイルム片1は各々その湾曲形状が異なっ
ており、したがって、所定の形状に、しかも一枚のフイ
ルム片のみを取り出すことができる大きさに形成された
第1の開口部20c を通過せしめるためには、全てのフイ
ルム片を略この第1の開口部20c の湾曲形状に一旦合わ
せる必要があるからである。
【0084】図6(A) は上述した操作により所定形状に
湾曲された乾式分析フイルム片1aおよび第1の開口部20
c の形状を示すものである。すなわち、第1の開口部20
c は略所定形状に湾曲されたフイルム片1aが通過できる
程度の大きさに形成されている。但し、このようにフォ
ーミングしてもフイルム片1aによって湾曲形状が多少異
なるので、第2の開口部20e の縁部(受け)20i とこの
縁部20i 上方に位置する第1の開口部20c の縁部20j と
の距離のみ正確に(フイルム片1枚の厚みよりも厚く2
枚の厚みよりも薄い厚さ)に規定し、その他はやや余裕
をもたせてフイルム片1aのカートリッジ20からの取り出
しが円滑に行なわれるようにするのが好ましい。
【0085】なお、乾式分析フイルム片1aはフォーミン
グされていない状態では、図6(B)に示す如くその一部
が第1の開口部20c よりも上方のカートリッジ側面20b
の内壁部に当接しており、例えばカートリッジ20の運搬
時において衝撃を与えられてもフイルム片1aのこの第1
の開口部20c からの飛び出しが防止される。
【0086】この後、取出用吸盤70は、図5(D) に示す
如く第1の開口部20c の形状に合わせて湾曲せしめたフ
イルム片1aを吸着保持しつつ矢印B方向に移動し、これ
によりフイルム片1aが第1の開口部20c を通して外部に
取り出される。
【0087】なお、上記乾式分析フイルム片1がフォー
ミングにより上述した如き所定の湾曲形状に形成される
ことから、支持体2は減圧吸着時において湾曲されても
損傷を受けない(ひび割れない)ように形成されてい
る。
【0088】さらに、上記乾式分析フイルム片1のカー
トリッジ20からの取り出しにおいては最下部のフイルム
片1aの展開層4とその直上に位置するフイルム片1の支
持体2とがコスレるため、その取出操作を円滑とするた
め展開層4と支持体2の摩擦係数は例えば1以下となる
ように設定されている。
【0089】なお、上記最下部のフイルム片1aが取り出
された後、カートリッジ20内の乾式分析フイルム片1は
各々バネ部材30の付勢力によってフイルム片1の1枚分
だけ下方に押し下げられ、その状態で次のフイルム片取
出サイクルが開始されるまで待機する。
【0090】次にインキュベータ12は、円盤状の本体40
が中心下部の回転駆動機構41によって回転自在に支持さ
れ、上記本体40の円周上には所定間隔で前記乾式分析フ
イルム片1を収容するセル42が複数配設され、このセル
42内で乾式分析フイルム片1がインキュベーションされ
る。
【0091】このインキュベータ12の本体40は下部の上
面が平坦な金属製の下ディスク45と、該下ディスク45上
に配設され止めネジによって締結された図示されない金
属製の上ディスクを有し、上ディスクは外周部分が上方
に環状に膨出して形成され、外周下端部と下ディスク45
の上面との間にはセル42の側方開口部を形成する隙間が
形成されている。上記上ディスクと下ディスクとの間に
は図示されないヒータが内蔵され、セル42近傍の下ディ
スク45に配設された図示されない温度センサの検出に基
づいて、乾式分析フイルム片1が所定温度(たとえば37
℃)に加熱保持される。
【0092】上記下ディスク45にはセル42の形成位置に
対応して所定間隔で測光窓が開口され、この測光窓上部
には、該セル42内に挿入された乾式分析フイルム片1を
所定位置に固定する固定手段としてのフイルム片押え61
が配設されている(図7参照)。また、測定位置におけ
る前記セル42の底部に開口された測光窓の下方すなわち
本体40の下方には、測定手段16の測光ヘッド95が配設さ
れている。
【0093】具体的には図7に示すように、上記フイル
ム片押え61は乾式分析フイルム片1の試料液の展開Sが
届かない隅角部を押えるものであり、その底面形状は、
周囲に矩形状の枠部61a が形成され、この枠部61a の内
側寸法は乾式分析フイルム片1の形状より大きく、その
隅角部に内方に突出して乾式分析フイルム片1の四隅に
接触する突部61b が形成されている。このフイルム片押
え61の上面には押えスプリングが縮装されこれによりフ
イルム片押え61は下方に付勢される。
【0094】これにより湾曲した乾式分析フイルム片1
は平面状態で恒温保持され、さらに測光されることにな
り、インキュベーションの効率化および生化学分析の高
精度化を担保することが可能となる。
【0095】前記フイルム片収納手段11からインキュベ
ータ12に乾式分析フイルム片1を搬送する搬送手段13
は、前記カートリッジ20から乾式分析フイルム片1を取
り出す取出手段としての取出用吸盤70と、この取出用吸
盤70に保持されている乾式分析フイルム片1を、試薬層
1bが上面となっている状態のまま下方から保持して受け
取るとともにインキュベータ12のセル42に側方開口部か
ら挿入する移載手段としての馬蹄形の移載部材73と、イ
ンキュベータ12のセル42内で上記移載部材73に保持され
ている乾式分析フイルム片1をセル42の下方から出没し
て保持する保持手段としての保持用吸盤76とを備えてい
る。
【0096】前記取出用吸盤70は、乾式分析フイルム片
1の支持体2の下面を吸着保持する上向きのサクション
カップを備え、該サクションカップが図示されない搬送
基部に支持されるとともに、図示されないサクションポ
ンプからの減圧パイプが接続され、該搬送基部が図示さ
れない移動機構によって前後動および昇降動自在に設け
られている。そして、この取出用吸盤70は前述した如く
してフイルム片1をカートリッジ外部に引き出し、さら
に、移動してこのフイルム片1を点着位置まで搬送する
ように駆動される。
【0097】また、移載部材73は図8に示すように、平
板状で上面に乾式分析フイルム片1を吸引保持するフォ
ーク状に形成され、その先端中央部に切欠き凹部73a が
形成され両側部が前方に延びるフォーク部73b に形成さ
れ、この両側のフォーク部73b および凹部73a の背部に
吸引孔74が設けられている。上記吸引孔74には図示しな
いサクションポンプからの減圧パイプ75が接続される。
また、上記移載部材73の基部73c は、点着位置からイン
キュベータ12のセル42内に側方開口部42a を通って挿入
移動可能なように図示しない駆動機構に連係されてい
る。
【0098】そして、上記移載部材73は、前記取出用吸
盤70から乾式分析フイルム片1を受け取る際には、乾式
分析フイルム片1を保持している取出用吸盤70に向けて
移動し、その凹部73a 内に該取出用吸盤70が位置し、上
方に乾式分析フイルム片1が位置する状態で停止し、続
いて、取出用吸盤70が下降移動して該取出用吸盤70に保
持している乾式分析フイルム片1を、移載部材73のフォ
ーク部73b と凹部73a周辺で吸引保持する。また、前記
取出用吸盤70による乾式分析フイルム片1の吸着位置精
度を確保していることで、移載部材73での乾式分析フイ
ルム片1の保持位置精度が良好であり、この移載部材73
に保持した状態の乾式分析フイルム片1の試薬層3の中
心部分に点着手段15によって所定量の試料液を点着す
る。
【0099】さらに、保持用吸盤76はインキュベータ12
のセル42下方に位置し、上端の上向きのサクションカッ
プが図示されない搬送基部に支持され、図示しない駆動
機構によって昇降移動可能に設けられている。そして、
前記インキュベータ12のセル42の底面に開口された測光
窓から該セル42内に出没移動するように駆動される。ま
た、このサクションカップには図示されないサクション
ポンプからの減圧パイプが接続される。
【0100】一方、前記インキュベータ12のフイルム片
排出位置にはフイルム片排出手段17が配設され、該フイ
ルム片排出手段17は、セル42内の測定後の乾式分析フイ
ルム片1を吸着して持ち上げる排出用吸盤81と、該排出
用吸盤81で持ち上げられた乾式分析フイルム片1を受け
取りインキュベータ12の外方に搬出するフイルム片取出
用の馬蹄形の移載部材82と、この移載部材82によって取
り出された乾式分析フイルム片1を受け取って廃却箱84
に廃棄する廃却用吸盤83とによって構成されている。
【0101】前記試料液収容手段14は、回転駆動機構86
によって回転操作される回転テーブル85を備え、該回転
テーブル85の外周部には試料液を収容した複数のサンプ
ルチューブ87を保持し、サンプルチューブ87が順次供給
位置に移動される。また、内周側には後述の点着用ノズ
ル91の先端に装着されるノズルチップ88が収容される。
【0102】また、上記サンプルチューブ87の各試料液
をインキュベータ12に搬送された乾式分析フイルム片1
に点着する点着手段15は、試料液の吸引吐出を行なう点
着用ノズル91を有し、該点着用ノズル91の先端にはピペ
ット状の上記ノズルチップ88が着脱自在に装着され、駆
動機構92により上下動および回動可能に移動され、試料
液収容手段14から試料液を吸引し移動して前記移載部材
73の上に保持されている乾式分析フイルム片1に点着す
る。また、上記点着手段15の点着用ノズル91における先
端のノズルチップ88は、試料液の変更に伴って交換され
る。
【0103】点着された乾式分析フイルム片1は、イン
キュベータ12によりインキュベーションが行なわれ、こ
のインキュベータ12の下方に配設された測定手段16によ
り測定される。この測定手段16は、乾式分析フイルム片
1と試料液との呈色反応による光学濃度を測定するため
の測光ヘッド95を有する。上記測光ヘッド95は所定波長
の光を含む測定用照射光を光透過性の支持体2を透過し
試薬層3に照射して、反射光を光検出素子で検出するも
のであり、測光ヘッド95には光源96(ランプ)からの光
がフィルタ97を介して入射され、測光ヘッド95内で上記
光が試薬層3に照射される。前記フィルタ97は、検査項
目に対応する複数種類のものが円板98に設置され、該円
板98をモータ99よって回転して測定項目に対応する所定
の特性のフィルタ97を選択するように構成されている。
【0104】また、試薬層3からの反射光は試薬層3中
で生成された色素量に応じた光情報(具体的には光量)
を担持しており、この光情報を担持した反射光が測光ヘ
ッド95の光検出素子に入射して光電変換され、アンプを
介して判定部に送出される。判定部では、入力された電
気信号のレベルに基づき試薬層3中で生成された色素の
光学濃度を判定し、試料液中の所定の生化学物質の物質
濃度を特定する。
【0105】上記生化学分析装置10による測定を説明す
れば、まず、搬送手段13の取出用吸盤70によってフイル
ム片収納手段11より測定項目に対応する乾式分析フイル
ム片1を収容したカートリッジ20から乾式分析フイルム
片1を取り出す。この取出用吸盤70に保持された乾式分
析フイルム片1は、そのまま試薬層3を上側にして移載
部材73の移載部材73に移し替えられてその試薬層3に試
料液が点着される。
【0106】この点着は、点着手段15の点着用ノズル91
の先端にノズルチップ88を装着した後、試料液収容手段
14の所定サンプルチューブ87上に移動させてノズルチッ
プ88の先端を試料液に浸漬し、該ノズルチップ88内に所
定量の試料液を吸引する。そして、この点着用ノズル91
を移載部材73上の乾式分析フイルム片1上の中心に移動
させ、次いで点着用ノズル91を下動させて、ノズルチッ
プ88から乾式分析フイルム片1の試薬層3上に試料液を
所定量だけ滴下する。滴下された試料液は展開拡散さ
れ、試薬と混合する。
【0107】点着後の乾式分析フイルム片1は移載部材
73の搬送によって、インキュベータセル42に側方開口部
42a から挿入される。
【0108】このインキュベータセル42内で乾式分析フ
イルム片1は密閉状態で所定のインキュベーションによ
り所定温度に加熱されると試薬層3が呈色反応(色素生
成反応)を生起する。そして、呈色反応中の所定時間毎
もしくは所定時間経過後に、この呈色反応により生じた
色素の光学濃度を測定手段16の測光ヘッド95で測定す
る。
【0109】なお、本願発明の乾式分析フイルム片とし
ては上記実施例のものに限られず種々の態様の変更が可
能である。
【0110】例えば、上記実施例では乾式分析フイルム
片を支持体、試薬層および展開層の3層構成としている
が、これを支持体、親水性ポリマを主成分とする吸水
層、試薬を含む展開層の3層構成あるいは支持体および
試薬を含有する多孔質層の2層構成とすることも可能で
ある。
【0111】また、この乾式分析フイルム片を用い自動
操作により生化学分析を行なう装置についても上記実施
例のものに限られるものではなく、特異な湾曲形状のフ
イルム片を傷つけることなく、しかも高精度でその分析
処理を行なうことができればどのような構成とされてい
てもよい。
【0112】(実施態様項) (1) 支持体、少なくとも一層の試薬層および多孔性
の最外層をこの順に積層した積層体からなる自動操作に
よる生化学分析に用いられる乾式分析フイルム片であっ
て、乾燥雰囲気中では湾曲形状をなすように構成されて
いる乾式分析フイルム片。
【0113】(2) 支持体、親水性ポリマを含む吸水
層および試薬を含む多孔性の最外層をこの順に積層した
積層体からなる自動操作による生化学分析に用いられる
乾式分析フイルム片であって、乾燥雰囲気中では湾曲形
状をなすように構成されていることを特徴とする乾式分
析フイルム片。
【0114】(3) 支持体上に試薬を含む多孔性層を
設けた積層体からなる自動操作による生化学分析に用い
られる乾式分析フイルム片であって、乾燥雰囲気中では
湾曲形状をなすように構成されていることを特徴とする
乾式分析フイルム片。
【0115】(4) 前記支持体が減圧吸着による搬送
可能な強度を有するように構成されている態様項1,2
または3記載の乾式分析フイルム片。
【0116】(5) 乾式分析フイルム片の前記支持
体、前記最外層または前記試薬を含む多孔性層のいずれ
もが前記減圧吸着によるフイルム片保持のために湾曲さ
れた際に損傷を生じないように構成されている態様項4
記載の乾式分析フイルム片。
【0117】(6) 前記最外層が展開層である態様項
1,2,4または5記載の乾式分析フイルム片。
【0118】(7) 前記最外層または試薬を含む多孔
性層または前記展開層が、前記自動操作時にフイルム片
操作部材または他の乾式分析フイルム片の支持体とのコ
スレに耐える強度を有するものである態様項1,2,3
または6記載の乾式分析フイルム片。
【0119】(8) 前記最外層または前記試薬を含む
多孔性層または前記展開層が布地もしくは紙からなる態
様項1ないし7いずれかに記載の乾式分析フイルム片。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例に係る乾式分析フイルム片を
示す斜視図((A) は常湿状態下、(B) ,(C) は乾燥状態
下のフイルム片を示す)
【図2】本願発明の乾式分析フイルム片を用いて生化学
分析を行なう装置の一例を示す概略図
【図3】図2に示すカートリッジを一部破断して示す斜
視図
【図4】図3に示すカートリッジ内におけるフイルム片
の積載状態を示す概略図
【図5】図3に示すカートリッジからフイルム片を取り
出す操作を説明するための概略図
【図6】図3に示すカートリッジのフイルム片取出用の
開口部とフイルム片との位置関係を説明するための概略
【図7】図2に示すインキュベータのセル内に配された
フイルム片押えを示す概略図
【図8】図2に示す移載部材を示す斜視図
【符号の説明】
1 乾式分析フイルム片 2 支持体 3 試薬層 4 展開層 10 生化学分析装置 11 フイルム片収納手段(フイルム片サプライヤ) 12 インキュベータ 13 フイルム片搬送手段 14 試料液収容手段 15 点着手段 16 測定手段 17 フイルム片排出手段 20 カートリッジ 21 箱体 22 架体 22a カートリッジ収容部 24 基部 25 カバー 25a 挿入口 25b 投入口 27 除湿剤収容部 40 本体 41 回転駆動機構 42 セル 45 下ディスク 61 フイルム片押え 70 取出用吸盤 73 移載部材 76 保持用吸盤 81 排出用吸盤 82 移載部材 83 廃却用吸盤 84 廃却箱 85 回転テーブル 86 回転駆動機構 87 サンプルチューブ 88 ノズルチップ 91 貼着用ノズル 92 駆動機構 95 測光ヘッド 96 光源 97 フィルタ 98 円板 99 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−26865(JP,A) 特開 昭60−222769(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/52 G01N 31/22 121

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体、少なくとも一層の試薬層および
    多孔性の最外層をこの順に積層した積層体からなる、生
    化学分析装置での自動操作による生化学分析に用いられ
    る乾式分析フイルム片であって、 上記支持体が有機ポリマシートであり、上記試薬層が親
    水性ポリマを含んでなり、フレームに装着されておら
    ず、これによって乾燥雰囲気中では湾曲形状をなすよう
    に構成され、かつ、上記フレームに装着されていない状
    態で上記生化学分析装置での自動操作による生化学分析
    に用いられるものであることを特徴とする乾式分析フイ
    ルム片。
  2. 【請求項2】 支持体、親水性ポリマを含む吸水層およ
    び試薬を含む多孔性の最外層をこの順に積層した積層体
    からなる、生化学分析装置での自動操作による生化学分
    析に用いられる乾式分析フイルム片であって、 上記支持体が有機ポリマシートであり、フレームに装着
    されておらず、これによって乾燥雰囲気中では湾曲形状
    をなすように構成され、かつ、このフレームに装着され
    ていない状態で上記生化学分析装置での自動操作による
    生化学分析に用いられるものであることを特徴とする乾
    式分析フイルム片。
  3. 【請求項3】 支持体上に試薬を含む多孔性層を設けた
    積層体からなる、生化学分析装置での自動操作による生
    化学分析に用いられる乾式分析フイルム片であって、 上記支持体が有機ポリマシートであり、上記多孔性層が
    親水性ポリマを含んでなり、フレームに装着されておら
    ず、これによって乾燥雰囲気中では湾曲形状をなすよう
    に構成され、かつ、このフレームに装着されていない状
    態で上記生化学分析装置での自動操作による生化学分析
    に用いられるものであることを特徴とする乾式分析フイ
    ルム片。
JP17705493A 1993-07-16 1993-07-16 乾式分析フイルム片 Expired - Fee Related JP3177920B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17705493A JP3177920B2 (ja) 1993-07-16 1993-07-16 乾式分析フイルム片
EP94110801A EP0634657A3 (en) 1993-07-16 1994-07-12 Film clips for chemical analysis.
US08/883,265 US5928951A (en) 1993-07-16 1997-06-26 Frameless chemical analysis film clip

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17705493A JP3177920B2 (ja) 1993-07-16 1993-07-16 乾式分析フイルム片

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0735746A JPH0735746A (ja) 1995-02-07
JP3177920B2 true JP3177920B2 (ja) 2001-06-18

Family

ID=16024330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17705493A Expired - Fee Related JP3177920B2 (ja) 1993-07-16 1993-07-16 乾式分析フイルム片

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5928951A (ja)
EP (1) EP0634657A3 (ja)
JP (1) JP3177920B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69431544T2 (de) * 1993-07-16 2003-02-27 Fuji Photo Film Co Ltd Biochemischer Analysator und Inkubator dafür
US6306350B1 (en) * 1999-05-19 2001-10-23 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Water sampling method and apparatus with analyte integration
JP4212189B2 (ja) * 1999-07-12 2009-01-21 富士フイルム株式会社 乾式分析方法及び乾式分析要素
US20060254916A1 (en) * 2005-05-16 2006-11-16 Hernandez Juan J Methods of forming microfluidic devices and uses thereof
WO2018226097A1 (en) * 2017-06-08 2018-12-13 Rijksuniversiteit Gronigen Sensor cartridge for chemical assays of a liquid sample containing analyte moleculess

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2332760C3 (de) * 1972-06-30 1982-03-04 Eastman Kodak Co., 14650 Rochester, N.Y. Material für die quantitative spektrophotometrische Analyse einer Flüssigkeit
US3992158A (en) * 1973-08-16 1976-11-16 Eastman Kodak Company Integral analytical element
US4258001A (en) * 1978-12-27 1981-03-24 Eastman Kodak Company Element, structure and method for the analysis or transport of liquids
JPS55164356A (en) * 1979-06-08 1980-12-22 Fuji Photo Film Co Ltd Multi-layer analysis sheet for liquid sample analysis
JPS5766359A (en) * 1980-10-09 1982-04-22 Fuji Photo Film Co Ltd Sheet-like material for analysis
JPS5767860A (en) * 1980-10-15 1982-04-24 Fuji Photo Film Co Ltd Material for multilayer analysis
JPS57125847A (en) * 1981-01-30 1982-08-05 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Analysis element
JPS57148250A (en) * 1981-03-10 1982-09-13 Fuji Photo Film Co Ltd Multilayer analysis film
CA1185280A (en) * 1981-05-13 1985-04-09 Frank Wogoman Test device handling system
JPS60222769A (ja) * 1984-04-19 1985-11-07 Fuji Photo Film Co Ltd 一体型多層分析要素
JPS614959A (ja) * 1984-06-19 1986-01-10 Fuji Photo Film Co Ltd 一体型多層分析要素
DE3687959T2 (de) * 1985-12-12 1993-06-17 Fuji Photo Film Co Ltd Integrierendes mehrschichtiges analytisches element.
JPH02163637A (ja) * 1988-12-16 1990-06-22 Fuji Photo Film Co Ltd 液体化学分析装置
JP2611890B2 (ja) * 1991-07-19 1997-05-21 富士写真フイルム株式会社 乾式分析要素を用いた測定方法及び乾式分析要素
EP0555654B1 (en) * 1992-01-16 2002-05-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Chemical analysis system

Also Published As

Publication number Publication date
EP0634657A2 (en) 1995-01-18
JPH0735746A (ja) 1995-02-07
EP0634657A3 (en) 1995-11-29
US5928951A (en) 1999-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3051626B2 (ja) インキュベータ
EP0722089B1 (en) Method of and device for taking out chemical analysis film test elements from a cartridge
JP2903273B2 (ja) 乾式分析フィルム片の搬送方法及びカートリッジ
JP3420824B2 (ja) 乾式分析フイルム片への試料液点着方法およびその装置
US6713018B2 (en) Dry chemical analysis element cartridge
JP3177920B2 (ja) 乾式分析フイルム片
JP3425795B2 (ja) 分析フイルム片有無判定方法
JPH0972912A (ja) インキュベータ
JP3069218B2 (ja) 乾式分析フイルム片カートリッジおよびこのカートリッジからのフイルム片取出方法
JP3317315B2 (ja) 乾式分析フイルムの収容装置
JP3069219B2 (ja) 乾式分析フイルム片の取出方法および装置
JP2903275B2 (ja) 乾式分析フィルム片の押え装置
JPH07113808A (ja) 乾式分析フイルム片の搬送方法および生化学分析装置
JPH0894637A (ja) 生化学分析装置
JP3464710B2 (ja) 生化学分析装置
US5731207A (en) Transferring method and device for dry chemical analysis film
JPH0735756A (ja) 乾式分析フイルム片取出装置
JP3318092B2 (ja) 乾式分析フイルムの保管装置
JPH0989900A (ja) 乾式分析素子用インキュベータ
JPH07120478A (ja) 乾式分析フイルムの供給装置
JPH0886785A (ja) 検査用素子およびこの素子収容用のカートリッジ
JPH05319620A (ja) 乾式分析フィルム片の排出装置
JPH07128340A (ja) 乾式分析フイルムの保管装置
JP3051621B2 (ja) 乾式分析フイルム片用カートリッジ
JPH07146298A (ja) 乾式分析フイルム用カートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010306

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080413

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080413

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees