JPH02163637A - 液体化学分析装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の属する技術分野］ 本発明は化学分析フィルム、特にテープ状のフィルムを
用いて液体試ｆ１、特に血液、血清、尿等の生物体液試
料の中に存在する特定の成分を定量するだめの化学分析
装置に関するもので、特にテープ状のフィルムを収容す
るためのフィルム供給カセットの構造に特徴を有する化
学分析装置に関する。

［従来技術とその欠点］ 体液中に存在する各種代謝成分、例えばグルコース、ビ
リルビン、尿素窒素、尿酸、コレステロール、乳酸脱水
素酵素、クレアチンキナーゼ、ＧＯＴ　（ＡＳＴ）、Ｇ
ＰＴ　（ＡＬＴ）等の定量分析は、臨床医学上重要で、
疾患の詮所、治療経過の追跡、予後の判定などに不可欠
である。血液等を試料とする臨床化学検査では、微量の
液体試料で、精度の高い検査を行うことがてきることが
望ましい。従来、溶液試薬を用いる湿式法が広く用いら
れているが、迅速性に欠ける。

微量の液体試料で、精度の高い検査を迅速に行うことが
できる分析手段として、乾式多層フィルムを利用した化
学分析スライドが開発され、例えば特公昭５３−２１．
６７７号、特開昭５５−１．６４，３５６号等に開示さ
れている。化学分析スライドには、例えば、支持体上に
試薬層、光反射層、液体展開層をこの順に有する乾式多
層分析フィルムが、１枚づつマウントに収容されており
、試料液体１種につき１枚のスライドが使用される。

このようなスライドの形式をとらず、長尺の分析フィル
ムのテープを用いれば、検査単位ごとにフィルムチップ
を収容したスライドを用意する手間と費用を省くことが
できる。化学分析テープについては分析装置との組み音
わせで、米国特許３，２６０，４１３号、同３，５２６
，４８０号等に記載されている。また特公昭５Ｂ−２１
，６７７号でも言及している。しかし米国特許３，２６
０，４１３号や同３，５２０，４８０号の記載のものは
大部分、特公昭５３−２１６７７号でも述べているよう
に、２個以上のテープを互いに接触させて一時的に複合
構造体を形成し、その後分離するものであり、分析装置
の＋１造が複雑である。特公昭５３−２１６７７号では
当該発明による分析テープが、複雑な装置を要しない利
点を有し、異種の分析テープを同時又は連続に用いる可
能性を述べている。

検体毎、即ち検査単位毎に使用される分析スライドの場
合は、使用する直前にまたは当日に保存率又は容器から
必要な数のスライドを取りだせばよいが、分析テープは
全体を分析装置に装着しなくてはならない。

従って分析テープの開封後の保存安定性が充分良くない
場合には、分析装置に装填された化学分析テープに生ず
る性能変化を防ぐため、ロールに巻かれた分析テープ全
体を１８℃以下、１℃以にの範囲に保つ保冷庫（冷蔵室
）に収容することが必要である。出願人は、特願昭６２
−１４９４７６号明細書においてこのような冷蔵室を備
える化学分析装置を提案した。

このような分析テープを収容する冷蔵室を備えた分析装
置において、冷蔵室の出口付近では送り出されたテープ
の温度が低いため、大気中の水蒸気が結露して、分析フ
ィルムの含水量が増大し、分析フィルムの特性を悪化さ
せることが多い、これを防ぐため、出願人は特願昭６２
−１４．９４７６号明細書において、テープの冷蔵室か
らの出口付近に湿度の低い気流を供給することが好まし
いことを、述べた。しかし冷蔵室から出た分析フィルム
の面に湿度の低い気流を供給しても、含水量の増大によ
る分析フィルムの劣化を充分には防止できなかった。

一方、冷蔵室からのテープ出口が密閉されていないと、
外気が冷蔵室に侵入して、出口に接近した部分のテープ
上に結露するおそれがある。少なくともテープが搬送さ
れていないとき冷蔵室のテープ出口を閉鎖する手段を設
けることが好ましいことを、出願人は特願昭６２−１．
４．９４．７６号明細書において述べた。冷蔵室のテー
プ出口を閉鎖する手段を設けても、含水量の増大による
分析フィルムの劣化は実際上防止できなかった。

［発明の解決しようとする技術的課題］分析テープを収
容する冷蔵室（以下、保冷庫と言う）を備えた分析装置
において、保冷庫の出口付近での含水量の増大による分
析フィルムの特性の劣化を、充分に防止することである
。

［技術的課題の解決手段］ 前記課題は本発明の分析装置、即ち 保冷庫を備え、化学分析テープを収納するとともに前記
テープを取り出すことができるテープ取り出し口をそな
えたテープ供給カセットを、保冷庫に着脱自在に収容で
きる分析装置において、 保冷庫はカセットを、テープ取り出し口が保冷庫の外に
面するように着脱自在に収容でき、テープ取り出し口に
は、テープの通過を可能とするが空気の流通が困難な閉
鎖手段をそなえ、カセッ１〜はテープ取り出し口の内側
にテープが通過する区画をそなえ、該区画とカセ・ｙｌ
□の他の部分との間にはテープの通過を可能とするが空
気の流通が困難な閉鎖手段をそなえ、 前記区画に相対湿度が７０％を越えない空気を、該区画
が陽圧になるように供給するようにした、本発明の分析
装置によって解決された。

し発明の構成の詳細な説明］ 本発明の分析装置は、保冷庫とテープ供給カセットを有
し、保冷庫にはテープ供給力セラＩ・を、着脱自在に収
容できる。

デープ供給力セツ１〜は、化学分析テープを収納すると
ともに前記テープを取り出すことができるテープ取り出
し口をそなえている。カセットは保冷庫に着脱自在に収
容てきる構造を有する。しかしカセットのテープ取り出
し口だけは保冷庫の外に面するようにされ、その他の部
分は保冷庫内に収容される６テーブはカセ。

ト内にスプールに巻いてロール状に収容されるのが普通
であるが、スプールを省いてもよい。また蛇行した状態
に収容してもよい。カセットは湿気の通過しない材質（
例えばポリスチレン等の合成樹脂）で構成され、テープ
取り出し口以外は空気の流通がないよう、外部に対し密
閉されている。

保冷庫は、室内を１８°Ｃ以下、１℃以上の範囲に保つ
ことができるものであることが望ましい。

テープ取り出し口には、テープの通過を可能とするが空
気の流通が困難な閉鎖手段をそなえる。この閉鎖手段は
、例えば、テープが通過するＪ：うな間隙を隔てて、上
下からテープをはさむように設けた、薄いゴムシー１〜
（天然ゴム、合成ゴムいずれでもよい。例えばシリコン
ゴム）、スポンジ（フオームラバー）等である。テープ
が通過する幅だけの間隙を設け、その部分にテープを通
し、その他の部分は密封されるようにするのが望ましい
。

テープ取り出し口の内側には、カセットの他の部分との
間を、テープの通過を可能とするが空気の流通が困難な
閉鎖手段で隔てな、小区画を設ける。この閉鎖手段は、
上記のテープ取り出し口の閉鎖手段と同じものを利用す
ることができる。この小区画の大きさは、例えばテープ
の幅が３ないしｌＱ＋ｎ＋ａである場会、テープの通過
方向の長さが３ないし３０「峠程度が適当で、余り大き
くする必要はない。幅は通常、カセッＩ・内のテープ収
容部分の厚さと同じとするのが好都合で、従ってテープ
の幅より若干、例えば１ないし８１程度、大きくするの
が普通である。

前記区画には、相対湿度が７０％を越えない空気を、該
区画が陽圧になるように供給する。圧力は、大気圧に対
し４ＩａＩＩＩＨｇないし６０ｍ…トＩｇ程度あれば充
分である。

相対湿度は５０％以下であることが好ましい。

本発明のカセットは上記フィルム取り出し口付近に設け
た区画内に、湿度の低い空気を流通させ、これにより外
気のカセッＩ・内フィルｌ＼収容部分への流入を防ぐ。

この空気流中の含有水分は、カセッ１〜を収容する保冷
庫の温度において相対湿度が７０％以下になるような程
度にするのが望ましい。空気流の温度は保冷庫内の温度
とほぼ等しい（例えば±２°Ｃ）のが最も望ましいが、
外気温度と等しくてもよく、またそれらの間の温度でも
よい。保冷庫内の温度よりさらに低くても特に支障はな
いが、気流自体の相対湿度を低下させるための装置のス
ペースやコストの負担が大きくなる。

外気より高い温度は、保冷庫内の温度に対する影響が大
きいので望ましくないが、多少（例えば３℃〉高い程度
の温度なら許容される。

区画に供給される気流は若干陽圧になっているので、区
画からカセッｌ〜外と、一部はカセット内へ流出する。

カセット内へ流出した空気は低湿度であるため、分析テ
ープ上に結露することはなく、またテープの含有水分を
有害に増加させることもない。そして５カセット内への
外気の侵入を防ぐから、テープに対する外気中の水分の
影響が防止される。

上記区画に低湿度の空気流を供給する手段は、例えば外
気を取り込み、空気中の水分を除き、相対湿度を低下さ
せて送り出す低湿空気生成装置と、この装置から送り出
される低湿空気を上記区画に導く管路とから成る。この
管路の先端はカセット内−１−記区画の下面、側面、上
面のいずれかに開放されるが、下面または側面が好まし
く、下面が特に好ましい。気流の流量は区画を陽圧に保
てる程度であれば充分なので、管路は、断面を円に換算
して、内径１ないし７ｍｍ程度でよい。

管路は保温されていることが望ましく、温度の変化を防
ぐため成るべく管路の長さは長くしない方がよい。

管路は保冷庫の外、中、保冷庫の壁内のいずれを通って
もよい。しかし保冷庫の壁内を通すのが、気流の温度変
化を防ぐ」二で有利である。すなわち管路は保冷庫の壁
内を通って、カセット内上記区画の下面に接続されるの
が、最も好ましい。

本発明の分析装置に用いる分析テープは、例えば特開昭
５５　１．６４．３５６号、特開昭５９−１−０２．３
８８号、特開昭６０−２２２　、７６９号等に記載され
たものが好適である。

水不浸透性・光透過性支持体を用いる場合、本発明に用
いる分析フィルムは例えば次のような層構成を有する。

（１）支持体上に試薬組成物を含む液体展開層を有する
もの。

（２）支持体」−に試薬層と液体展開層を、この順に有
するもの。

（３）支持体上に検出層、試薬層、液体展開層をこの順
に有するもの。

（４）支持体−Ｅに試薬層、光反射層、液体展開層をこ
の順に有するもの。

（５）支持体上に検出層、試薬層、光反射層、液体展開
層をこの順に有するもの。

（６〉支持体上に検出層、光反射層、試薬層、液体展開
層をこの順に有するもの。

−１−記（１）、（２）または（４）において、支持体
と液体展開層（以下、展開層と言う）または試薬層との
間に吸水層を設けてもよい。−に記（２）ないしく４）
において、試薬層と検出層または展開層との間に血球ろ
過層を設けてもよい。」１記（４）ないしく６）におい
て光反射層と検出層、試薬層もしくは展開層との間、試
薬層と検出層との間、または試薬層と展開層の間に、さ
らに血球ろ過層や妨害物除去層を設けてもよい。検出層
は一般に、被検成分の存在下で生成した色素等が拡散し
、光透過性支持体を通して光学的に検出され得る層で、
親水性ポリマ〜により構成することができる。吸水層は
一般に、被検成分の存在下で生成する色素が実質的に拡
散しない層で、膨潤しやすい親水性ポリマーにより構成
することがてきる。

展開層は付与（点着〉された単位面積当たりほぼ均一な
量の試料液を、隣接する水浸透性層に対して供給するも
のが好ましい。有用な展開層は、特開昭５５１６４．３
５６号（米国特許第４，２９２，２７２号）に記載され
た織物や、特開昭６０−２２２７６９号に記載された編
物のような繊維材料から成るものである。織物等には特
開昭５７−６６３５９号に記載されたようなグロー放電
処理を施してもよい。展開層には、展開面積、展開速度
等を調節するため、特開昭６０−２２２７７０号、特願
昭６１−１２２８７５号、６１−１２２８７６号、６１
．−１４３７５４号等に記載したような親水性高分子あ
るいは界面活性剤を含有してもよい。

展開層を接着し積層するための接＠層を、試薬層、光反
射層、濾過層、吸水層、検出層等の層の上に設けてもよ
い。接着層は一般に、水で膨潤したときに多孔性層を接
着することができるような親水性ポリマー例えばゼラチ
ン、ゼラチン誘導体、ポリアクリルアミド、澱粉等から
なる。

本発明に用いる分析フィルムは光反射層を有してもよい
（例えば、試薬層と検出層との間、または試薬層と展開
層との間）、光反射層は、検出層、試薬層等に生じた検
出可能な変化（色変化、発色等）を光透過性を有する支
持体側から反射測光する際に、展開層に点着供給された
被検液の色、特に試料が全血である場合のヘモグロビン
の赤色、ビリルビンの黄色等を遮蔽するとともに光反射
層または背景層として機能する。光反射層は、親水性ポ
リマーをバインダーとして、酸化チタン、硫酸バリウム
等の光反射性微粒子が分散された水浸透性の層であるこ
とが好ましい。

本発明に用いられる分析フィルムの試薬層等には、光字
的に検出し得る物質、例えば染料を生成し得る組成物を
含む。ロイコ色素の酸化によって染料を生成する組成物
（例として、米国特許４，０８９，７４７号、特開昭５
９−１９３３５２号等に記載されたようなアリールイミ
ダゾールロイコ色素〉、酸化されたときに他の化合物と
カップリングによって染料を生成する化合物を含む組成
物（例えば、４−アミノアンチピリン類と、フェノール
類またはナフトール類）、還元型補酵素と電子伝達剤の
存在下で染料を生成することのできる化合物から成るも
の等を、用いることができる。また、酵素活性を測定す
る分析フィルムの場合に、例えばｐ−二）〜ロフェノー
ルのような有色物質を遊離しうる自己顕色性基質を、試
薬層や展開層に含むことができる。試薬層としては、親
水性ポリマーを結き刑とする実質的に均一の層のほか、
多孔質の試薬層も適１■できて・。

分析テープのロールの径は３Ｑｉｌ１ｍ以上とするのが
好ましい。しかし分析テープの厚さか０．５０ｎｕｓ以
十である場合、または非繊維多孔質層を有する場合には
、ロール径は４．０ｍｍ以上とするのが好ましい。分析
装置には通常、液体試料の点着部を備えるが、保冷庫か
らの出［］から点着部まての間に置かれるＩＪＦｔｆｉ
デーブは、テーに用いられるまでの間室温に近い温度に
なるので、この部分のテープの長さは８０ｍｍ以内とす
るのが好ましく、特に５０龍以内とするのが有利である
。

多数の分析テープに対して試料点着を行う手段を各々設
置する必要をなくすためには、試料液の分注器を、２箇
所以−トの点着指定位置の間を直線的に移動できるよう
に設ける方法をとることがてきる。

多種類の分析テープを同時に又は順次に使用するために
はまた、各々の分析テープに対して発色濃度等の光学的
測定のためのプローブを多数設けるか、１個又は少数の
光学プローブを各テープ（又はテープ群）に対して共通
に使用する必要がある。測光のための照明系を多数設置
する必要、または移動させる必要を除くなめには、測光
用の光源を２個辺」二の測光部位に対して１側設（Ｊ、
各テープの測光部位まで光ファイバー等の導光体で照射
光を導き、反射光学濃度の測定に用いる方法をとること
ができる。測光系の移動の必要を除くためには、各測光
部位での分析フィルムからの反射光を個別の光ファイバ
ー等の導光体で、各分析フィルムに対応して設けられた
測光素子まで導き、反射光量を測定する。この場合には
、反射光伝達用光ファイバーの出射末端と測光素子の間
に、必要な分光用フィルターを設けるのが有利である。

照明系の方に分光フィルターを設けてもよいが、この場
合フィルターは交換可能とする。

試料液の点着、インキュベーション、測光はテープを移
動（搬送）しないで行うように構成することが、装置の
大型化を避けるのに有利である。テープが試料点着部に
入る前に、テープを予熱する手段を設けてもよい。

［実施例１］ 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
。

第１図は、本発明に用いる保冷庫を内蔵した化学分析装
置の斜視図である。

図示の化学分析装置１は透明な蓋２を備えており、この
蓋２を開けて以下に述べる被検液、分析テープ供給カセ
ット等を装置１内に収容し、また取り出すようになって
いる。装置１には、例えば血清、尿等の被検液を円状に
配列して収容する被検液収容手段４が備えられており、
ここに収容された被検液は、後述するようにとベット等
の点着手段５により取り出され、分析テープ３に点着さ
れる０分析テープ３は、それぞれ被検液中の測定したい
特定の化学成分（場合により有形成分）毎に、その成分
と選択的に呈色反応を示す試薬を含有する、複数種類の
分析テープである。分析テープ３はテープ供給カセット
１８とテープ巻取カセット１９とに巻かれて、装置１内
に収容される。分析テープ３の未使用の部分はテープ供
給カセット１８内に巻かれており、巻き取りリーダ部お
よび上記測定に使用】６ した部分はテープ巻取力セラ１〜１つ内に巻かれる。カ
セット１９内のリール１．９　ａの中央部には、後述す
るように分析テープ３をテープ供給カセット１８から弓
き出すための、モータの回転軸と係合する孔１９１）が
設けられている。テープ供給カセット１８内のり−ル１
８ａの中央部には、乾燥剤を収容するための孔１８ｂが
設けられている。分析装置１は、同時に複数検査項目（
分析成分）の測定が行えるように、分析テープ収容手段
６に複数個のテープ供給力セラ１〜１８を並列させて収
容できる。

点着手段５はその先端に点着用ノズル７を有しており、
レール８上に乗せられ移動可能な支持部材９によりレー
ル８と平行の方向に移動され、被検液収容手段４から被
検液を取り出し、分析テープ収容手段６内から引き出さ
れた分析テープ３」二に点着する。点着手段５は上下方
向にも移動できるよう構成されており、移動手段９によ
り点着手段５がレール８に沿って移動されるときには点
着手段５は上昇した位置にあり、被検液の取り出し、点
着、および後述する洗浄の際には下降される。

点着用ノズル７は、分析テープ上に被検液を点着した後
、分析テープ収容手段６と被検液収容手段４の間に配置
されたノズル洗浄部１０で洗浄され、次の点着に再使用
される。被検液が点着された分析テープは、後述するよ
うにインキュベータによりインキュベ−１・（加温）さ
れ、測光手段により発色、変色等が測定される。

装置１全体の作動の制御、測定データの処理等は、回路
部１１とこれに接続されたコンピュータ１２により行な
われる。回路部１１の前面に設けられた操作表示部１３
には、装置１の電源スィッチや装置１での消費電流をモ
ニタするための電流計等が備えられている。コンピュー
タ１２には装置１に指示を与えるキーボード１４、指示
のための補助情報や測定結果等を表示するｃＲ”ｒデイ
スプレィｊ５、測定結果を印字出力するプリンタ１６、
および装置１に各種の指示を与えるための命令や測定結
果のデータ等を記憶保存しておくためのフロッピィディ
スク装置１７が備えられている。

第２図は、第１図に斜視図を示した生化学分析装置１の
主要部の平面間である。

分析テープ収容手段６は、この中に収納されたテープ供
給力セラ１〜から引き出された分析テープのいずれにつ
いても点着位置２２が直線上に並ぶように構成されてお
り、さらにこの直線上にノズル洗浄部１０、および被検
液収容手段４の被検液取出し位置４ｂが配列されるよう
に構成されている。

被検液収容手段・１は、複数個の被検液の容器をほぼ円
周上に配した収容部４；ｉに収容する。収容部４ａは回
転可能で、収容された被検液のうち次の測定に用いる被
検液が取出し位置４　ｂに位置するように、図示しない
回転手段により回転される。点着手段５は、レール８上
に乗った移動可能な支持部層９によりレールの延びる方
向に移動し、取出し位置４ｂにおいて容器から被検液を
取出し、コンピュータ１２からの指令に従い所望の分析
テープ３上に点着位置２２で点着する。

第３図は第２図のｘ−ｘ　’線に沿った断面の要部を示
す。前記分析テープ３は最初その主な部分がテープ供給
カセット１８に収容されて分析装置１内に装填され、分
析に使用されるに−）れて、順次テープ巻取力セラ１・
１つに巻取られる。テープ供給カセット１８は、内部が
例えば１５℃に温度制御された保冷庫５０に収容され、
一方テープ巻取カセット１つは巻取室５１に収容される
。上記保冷庫５０は、断熱材からなる壁部５０ａによっ
て囲まれたカセット収容部５０ｂ内に上記テープ供給カ
セット１８を収容するものであり、上記壁部５０ａには
、温度センサにより検出された庫内温度に応じ冷風を適
宜送出し、収容部５０ｂ内を所定の温度に冷却する冷却
装置５８が取り付けられている。

カセッｌ−収容部５０ｂはこの冷風を循環させることの
できる形状となっており、略均−な温度に保たれる。

その結果力セラＩ・収容部５０ｂ内のテープ供給カセッ
ト１８内の温度も上記低温に保たれる。カセット１８は
ポリスチレンで構成され、テープ取出し口以外空気の流
通がないよう、密閉されている。カセット１８内の分析
テープ３は、前記壁部５０ａの開口部に挿入されたテー
プ供給カセットの突出部の先端にあるテープ取出し口］
、　８　ｄから引き出され、インキュベータ５５を経て
、テープ収納カセット１９に巻き取られる。

テープ巻取カセット１９内のり−ル１９ａの中央部には
孔１９ｂが設けられている。この孔１９ｂには、巻取室
５１に設けられた巻取用モータ５３Ａの回転軸が係合し
、モータ５３Ａの回転に従って分析テープ３がリール１
９ａに巻き取られ、こうしてテープ供給カセット１８か
ら引き出された分析テープ３は、テープ巻取カセット１
９に巻き取られる。

テープ供給カセット１８とテープ巻取カセット１９の間
の分析テープ３が露出しな部分には、このテープを内部
に保持し、かつ順次通過させうるインキ２−ベータ５５
が配されており、このインキュベータ５５内には被検液
中の特定成分により分析テープに生じた呈色反応等（変
色、蛍光等でもよい）による光学濃度を測定するための
測光部５７が配置されている。

化学分析テープ３はモータ５３Ａの回転番こ従いテープ
供給カセットから間欠的に引きＩＪＪされ、図中左方向
に間欠的に送られる。テープ３が移送される際には、イ
ンキュベータ５５の上蓋５５ａが矢印入方向に」１昇す
る。分析テープ３の移動が終わると、十１ｕ５５ａは矢
印Ｂ方向に下降して、テープ３を上がら押さえる。

次いでシャッタ５４が図中右方向に移動してノズル挿入
孔５５１〕を開放し、ノズル７が上記ノズル挿入孔５５
　ｂを通じて図示のように下降して、分析テープ３−１
にノズル７から被検液が点着される。その後シャッタ５
４が左方向に移動してノズル挿入孔５５　＋：ｌをふさ
きインキュベータ内部が所定の温度（例えば３７℃）に
保たれる。テープ３−トの被検液が点着され展開さｈた
部分（第３図において斜線で示す部分）はインキュベー
タ５５内において所定時間（ρｊえば４分間）恒温保持
される。インキュベーション終了後またはその途中に、
前記測光部５７により、分析テープ３の被検液が点着さ
れた部分の光学濃度が測定される。光学濃度測定は５光
源５７ａから発せられる、予め選定された波長を含む光
を、テープ３の下面に照射し、テープ３からの反射光を
光検出器５７　ｂにより検出することにより行なわれる
。

このように１つの被検液についての点着、インキュベー
ション、測定が終了し、分析テープ３の新たな部分がテ
ープ供給カセット１８から引き出されると、次の被検液
の点着が可能な状態となる６分析テープ３は１つの被検
液について測定が終了した後もインキュベータ内の位置
に留まり、次の分析のための点着が行なわれる直前に５
次の分析に用いられるテープ・部分が点着位置へと移送
される。

本発明のテープ供給カセットは、テープ引出し口］、　
８　ｄに接してテープが通過し得る小区画］、　８　ｅ
を備え、低湿の空気流をこの区画に供給し、この気流に
より、湿度の比較的高い外気のテープ供給カセット１８
内部Ｉ＼の侵入を防ぐようにされている。Ｌ記区画１８
ｅとカセッ１〜内のフィルム収容空間１．８ｃとの間、
およびテープ取出し口１．８ｄには、それぞれ第４図に
示すようにシリコンゴム等からなる空気遮断カーテン５
９　ｃ　、　５９　ｄが取り付けられて区画１．８　ｅ
を形成している。分析テープ３はこのカーテン５９ｃお
よび５９（１に設けられた間隙を経て、カセッＩ・１８
内から引き出される。

上記気流供給手段は、外部から取り込まれた空気を低湿
な空気（例えば湿度１０％程度）にして送り出す低湿空
気生成装置６０と、該装置で作られた低湿な空気を区画
］８ｅに送給する管路６１とからなっている。

区画１．８　ｅに供給された低湿空気は、一部はカーテ
ン５９ｃの隙間からカセット内部にも流れ込むが、大部
分はカーテン５９ｄの隙間からカセット外へ流れ出る。

本実施例においては、外気の温度３５ないし４０℃、相
対湿度８０ないし９０％の条件下でも、カセット内の分
析テープを望ましい乾燥状態に保つことができた。

［実施例２］ 実施例１において、区画１８ｅを形成するために設けた
空気遮断カーテン５９ｄの隙間を、分析テープの厚さよ
り約１ｍｍ大きくし、区画１８ｅに供給された低湿空気
の大部分がカーテン５９ｄの隙間からカセット外へ流れ
出るようにした。

実施例１と同様、外気の温度３５ないし４０℃、相対湿
度８０ないし９０％の条件下でも、カセット内の分析テ
ープを望ましい乾燥状態に保つことができた。

［試験例］ ５ｍｍ幅の総ビリルビン測定用分析テープ５ｍを、ボリ
スヂレン製のカセット（内容積的８８ｍ１）内に直径５
０ｍｍφのリールの周囲に巻き込んだ。カセットは第４
図に示したような断面をもち、出口部には厚さ０．５ｍ
ｍのシリコンゴム（硬度４５±５°）シートを１８ｍｍ
隔てて２箇所に設け、その間に小区画を形成している（
区画の体積は約０．５３ｍ１）。シリコンゴムシーＩ・
をほぼ２等分する位置にテープの幅と同じ長さの切り込
みが設けてあり、ここを通って分析テープがカセットか
ら引き出される。切り込みの両端にはさらにそれに直角
に各１ｍｍの切り込みを設けてあり、分析テープが切り
込みを通過し易く、気流は遮断されるようにしである。

ゼオライ１へ乾燥剤（トーソー製ゼオラムＡ４）１．３
ｇを収めた紙袋をカセットの中心部に、同じく０５ｇを
おさめた紙袋をカセット内空間の前記区画に近い所に、
それぞれ置いた。

テープの巻き込み後直ちにカセットを、第３図に断面を
示した装置の、温度１５℃に保った保冷庫に収納し、上
記小区画に温度１５℃、相対湿度１０％（水蒸気分圧１
　、２８　ｍ　ｍ　ｌ−ｆ　ｇ　）の気流を０　、６　
ｒｒ＃、／ｓｅａで供給した。

外界環境が温度３２℃、８０％Ｉ”（、Ｈの下で、カセ
ットの小区画に上記気流を送った場合（本発明）と、送
風しなかった場合（対照）について、５日間の保存前後
の分析テープの総ビリルビン測定値の変化を比較した。

測定は第３図の自動分析装置において、カセット１８か
ら分析テープ３を引き出し、インキュベータ部５５で基
準液を点着し、インキュベーションの後、分析テープ下
面から測光部５７により反射光学濃度を測定することに
より行なわれた。基準液は総ビリルビン濃度０．４ｍＪ
ｄｌのものを用い、ビリルビン（ＢＴＩ−と略記する）
濃度値は、新鮮な分析テープを用いて予め求めておいた
検量線により決定した。

測定はカセットにテープの組み込み直後と、カセツ１−
を保冷庫に５日間保存後に行い、５日保存後の測定は、
小区画１８ｅ内にあった部分のテープ■（長さ１．８Ｉ
ａｍ）と、カセット内側寄りのこれに続く長さ１８１１
１１１の区間のテープ■とについて行なった。結果を第
１表に示す０表中数字はＢ　Ｉ　Ｉｊ１度（ｍｇ７ｄｌ
＞を示す。

第１表 表から明らかなように、送風をしない場合（テープ収容
部と外界か単に小区画で隔てられている場合）には、小
区画内にあった部分の、それに隣接する部分■て、いず
れも分析テープの劣化による見１月・けのＢ　Ｉ　Ｉ−
濃度の十昇が見られるのに対し、本発明に従い小区画に
低湿気流を送った場合にはＢ　Ｔ　Ｌ、濃度測定値の変
化はなく、分析テープの劣化が起きていなかった。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の分析装置によれは、テー
プ供給カセットのテープ取り出し「］と、デーブ供給カ
セットのテープ収容空間の間に小区画を設け、この区画
に低湿な空気を供給するよ−）にしたことにより、保冷
庫内に置かれたカセット内に収容された分析テープの全
ての部分を長期間、望ましい乾燥状態に保ち、特にテー
プ取り出し口付近の分析テープの含有水分の増加による
劣化を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカセットを用いる化学分析装置を示す
斜視図、 第２図は上記装置の主要部の平面図、 第３図は第２図のＸ−Ｘ“線に沿った断面の要部を示す
略図、 第４図は保冷庫およびカセットの要部断面の拡大図、第
５図は、テープ取り出し口における空気遮断カーテンと
分析テープ（断面）を示す略図である。 ３・・・分析テープ １８　・・・テープ供給カセット １８ｃ・・・テープ収容空間 ］、　８　ｄ・・テープ取出し口　　１８ｅ・・小区画
５０・・・保冷庫　５０ａ・・・保冷庫壁部５０ｂ・・
・カセット収容部 ５９ｃ、５９ｄ・・・空気遮断カーテン５８・冷却装置 ６０・・低湿空気生成装置　　６１・・管路出願人　　
富士写真フィルム株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）保冷庫を備え、化学分析テープを収納するとともに
   前記テープを取り出すことができるテープ取り出し口を
   そなえたテープ供給カセットを、保冷庫に着脱自在に収
   容できる、液体試料中に存在する特定の成分を定量する
   ための液体化学分析装置において、前記保冷庫は前記カ
   セットを、前記テープ取り出し口が該保冷庫の外に面す
   るように着脱自在に収容でき、前記テープ取り出し口に
   は、前記テープの通過を可能とするが空気の流通が困難
   な閉鎖手段をそなえ、前記カセットは前記テープ取り出
   し口の内側に前記テープが通過する区画をそなえ、該区
   画と該カセットの他の部分との間には前記テープの通過
   を可能とするが空気の流通が困難な閉鎖手段をそなえ、 前記区画に相対湿度が７０％を越えない空気を、該区画
   が陽圧になるように供給するようにしたことを特徴とす
   る、分析装置。 ２）テープ供給カセットがロール状の化学分析テープを
   収納する、特許請求の範囲１）の分析装置。 ３）前記区画に相対湿度が５０％を越えない空気を供給
   するようにした、特許請求の範囲１）の分析装置。 ４）テープ供給カセット内に、ゼオライトから成る乾燥
   剤を置いた特許請求の範囲１）の分析装置。 ５）区画内が４ないし６０ｍｍＨｇの陽圧になるように
   気流を供給するようにした、特許請求の範囲１）の分析
   装置。