JPH0715847U - 油圧式パワーショベルのブーム傾動装置 - Google Patents

油圧式パワーショベルのブーム傾動装置

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JPH0715847U
JPH0715847U JP4827493U JP4827493U JPH0715847U JP H0715847 U JPH0715847 U JP H0715847U JP 4827493 U JP4827493 U JP 4827493U JP 4827493 U JP4827493 U JP 4827493U JP H0715847 U JPH0715847 U JP H0715847U
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JP
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boom
cylinder
tilt cylinder
tilt
branched
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JP4827493U
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Inventor
孝之 山下
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧式パワーショベルを用いて傾斜地を横切
るように溝を掘削する場合、地表に対して垂直でなく、
鉛直方向に掘削できるようにする。 【構成】 油圧式パワーショベルの上部旋回体2に軸着
したブーム1の下端を、左右に分岐し、分岐した一方の
下端をチルトシリンダ5に置き換える。また、他方のフ
ート1a、チルトシリンダ5の両端およびブーム1を上
下に揺動するブームシリンダ8の両端の各連結部にそれ
ぞれ自在継手を用いる。傾斜地において前記チルトシリ
ンダ5を伸縮させると、ブーム1が左右いずれかの方向
に傾くので、ブーム1の長手方向中心軸が鉛直になるよ
うにチルトシリンダ5の伸縮量を調節すれば、作業機を
鉛直面内で駆動させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油圧式パワーショベルのブーム傾動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に油圧式パワーショベルの作業機は、上部旋回体に設けたブラケットに下 端を軸着したブームと、ブームの先端に軸着したアームと、アームの先端に軸着 したバケットとによって構成され、それぞれ油圧シリンダによって揺動する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の上記作業機は、上部旋回体の旋回中心軸を含む平面または前記平面に平 行な平面内で運動する。従って、油圧式パワーショベルが水平な地盤に置かれて いる場合は鉛直方向に掘削するが、傾斜地すなわち上部旋回体の旋回中心軸が鉛 直でない場合は、その傾斜地の地表に対して垂直な面内で掘削することになる。 このような構造は、水平な地盤における掘削では何ら支障を及ぼさないが、たと えば図5に示すように傾斜地13を横切る溝を掘削して上下水道管などを埋設す る場合、油圧式パワーショベルが前記傾斜地13にならって傾くため、掘削した 溝14は傾斜地13に対して垂直となる。そして、ミゾ底で規定寸法を設定する と傾斜角度の分、間口が広くなり、本来必要とする鉛直な溝を完成させるために 余分な掘削作業をしなければならず、水道管などを埋設した後の埋め戻しに際し ても余分な材料や手間がかかり、不経済である。管工事以外の掘削においても、 前記と同様に余分な掘削や埋め戻しが避けられない。また、堀り進んで傾斜角度 が変わるとミゾ形状も変わり、堀削仕上り形状も著しく悪くなる。
【0004】 上記不具合を改善するため、特開昭61−274021号、実開平3−621 38号、実開平4−46150号公報などで地盤に対する掘削角度を可変にする 油圧式パワーショベルの作業機が公開されている。これらの作業機は傾斜地にお いても鉛直方向の溝を容易に掘削することができるが、作業機の構造が複雑化し 、それに伴って構成部品の点数も多くなっている。本考案は上記従来の問題点に 着目してなされたもので、必要に応じて上部旋回体の旋回中心軸に対して作業機 の運動面を左右方向に傾けることができ、かつ構造が簡単な油圧式パワーショベ ルのブーム傾動装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案に係る油圧式パワーショベルのブーム傾動装 置は、下部走行体と、下部走行体に旋回自在に載架した上部旋回体と、前記上部 旋回体に軸着され、上部旋回体の旋回中心軸を含む平面内で上下方向に揺動可能 な作業機のブームとを含む油圧式パワーショベルにおいて、前記上部旋回体に軸 着したブームの下端を左右に分岐し、分岐した一方のブーム下端をチルトシリン ダに置き換えるとともに、下端より上部でチルトシリンダの上端をブームに軸着 し、上記各々の支点を三角形の頂点として形成するよう配置し、他方のブーム下 端と上部旋回体との連結部、チルトシリンダと上部旋回体との連結部、チルトシ リンダとブームとの連結部、および前記ブームの長手方向中心軸を含む平面内に 取着され、ブームを上下に揺動するブームシリンダとブームとの連結部、ブーム シリンダと上部旋回体との連結部にそれぞれ自在継手を用いることにより、前記 上部旋回体の旋回中心軸に対してブームの運動面を左右方向に傾斜自在としたこ とを特徴としている。
【0006】
【作用】
上記構成によれば、ブームの下端を左右に分岐し、分岐した一方の下端をチル トシリンダに置き換えたので、チルトシリンダを伸縮させることによってブーム の長手方向中心軸を左右いずれかの方向に傾けることができる。前記動作は、他 方のブーム下端と上部旋回体との連結部、チルトシリンダの両端およびブームシ リンダの両端にそれぞれ自在継手を用いているので、円滑に行うことが可能であ る。そして、前記ブームの傾斜に伴ってブームシリンダに押し出しまたは引き込 み方向の力が作用するが、ブームおよびブームシリンダがそれぞれ下端を支点と して前方または後方に傾くことによって、前記ブームシリンダに作用する力は吸 収される。
【0007】
【実施例】
以下に本考案に係る油圧式パワーショベルのブーム傾動装置の実施例について 、図面を参照して説明する。図1は油圧式パワーショベルの作業機の概略構成を 示す斜視図、図2はブーム下端の部分正面図である。これらの図において、ブー ム1の下端は二又に分岐し、前記二又の一方のフート1aは上部旋回体2に設け られたブラケット2aに自在継手3を介して連結されている。前記二又の他方の フートに相当する部分には自在継手4を介してチルトシリンダ5の一端が取着さ れ、前記チルトシリンダ5の他端は上部旋回体2に設けられたブラケット2bに 自在継手6を介して連結されている。また、上部旋回体2に、ブラケット2cが 設けられ、このブラケット2cに自在継手7を介してブームシリンダ8の下端が 連結されている。ブームシリンダ8の上端は、ブーム1の下面に設けられたブラ ケット1bに自在継手9を介して連結されている。前記チルトシリンダ5はブー ムフートの左右いずれの側に取り付けてもよい。なお、10はアーム、11はバ ケット、12は下部走行体である。
【0008】 図3および図4は、上記チルトシリンダの伸縮に伴ってブームシリンダが変位 する状態を示す説明図で、3はブームフート下端、4,6はチルトシリンダの両 端、9,7はブームシリンダの両端を示し、前記の各位置に取着した自在継手の 中心である。図3は、水平な地盤を掘削する通常作業時の状態を示すもので、チ ルトシリンダ5のピストンはシリンダの中央に固定されている。ブームシリンダ の中心線Lは、自在継手3,6の中心を結ぶ直線を底辺とし、自在継手9を頂点 とする三角形において、前記頂点9から下した垂線の位置に一致している。また 、αはチルトシリンダの上端4とブームフート下端3とを結ぶ直線と前記底辺と のなす角である。
【0009】 傾斜地を横切るように溝掘削を行う場合、チルトシリンダ5を伸縮させてブー ム1を左右方向に傾け、作業機が鉛直面内で作動するように調節する。たとえば 図5に示したように、油圧式パワーショベルの正面から見て右上がりの傾斜地で あれば、チルトシリンダ5を引き込み側に操作する。図4はチルトシリンダ5を 短縮させた状態を示すもので、これに伴って図3に示した角αが角α′(α′< α)に変化し、ブームは(α−α′)だけ右に傾く。また、ブームシリンダの中 心線も右に傾いてL′(L′<L)となる。前記(α−α′)が地盤の傾斜角と 一致するようにチルトシリンダ5の引き込み量を調節することにより、ブームは 鉛直面内で運動するので、傾斜地であっても鉛直な溝を掘削することができる。 なお、ブームシリンダの中心線がLからL′に変化するということは、ブームシ リンダ8の引き込み側に力が作用したことになるが、実際にはブームシリンダ操 作弁が中立位置にあるためブームシリンダ8は短縮せず、短縮すべき分だけ自在 継手7を支点としてブームシリンダ8が後方に傾き、前記引き込み側に作用する 力が吸収される。これに応じてブーム1も自在継手3,6を支点として後方に傾 く。ブーム1の傾き量は僅かなものであるが、必要があればブームシリンダ8を 引き込み側に駆動してもとの位置に戻せばよい。
【0010】 油圧式パワーショベルの正面から見て左上がりの傾斜地において鉛直な溝を掘 削する場合は、チルトシリンダ5を押し出し側に操作する。この場合はα′>α となり、(α′−α)が地盤の傾斜角と一致するようにチルトシリンダ5の押し 出し量を調節すれば、鉛直な溝の掘削が可能となる。チルトシリンダ5の伸長に 伴ってブームシリンダ8の押し出し側に力が作用し、ブームシリンダ8は自在継 手7を支点として伸長すべき分だけ前方に傾き、前記押し出し側に作用する力が 吸収される。これに応じてブーム1も前方に傾く。
【0011】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、油圧式パワーショベルの上部旋回体に軸 着したブームのフート部を、左右に分岐し、一方のフート部をチルトシリンダに 置き換えるとともに、ブームフート、チルトシリンダ、ブームシリンダの各連結 部に自在継手を用いたので、前記チルトシリンダを伸縮させることによってブー ムの長手方向中心軸を左右いずれかの方向に所望の角度で傾けることが可能とな る。本考案によるブーム傾動装置は構造が極めて簡単で、部品点数も少ない上、 傾斜地において鉛直な溝を掘削する場合の作業能率を著しく向上させることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の油圧式パワーショベルの作業機の概略
構成を示す斜視図である。
【図2】本考案のブーム下端部分の正面図である。
【図3】本考案のチルトシリンダの伸縮に伴ってブーム
シリンダが変位する状態を示す説明図で、通常作業時の
状態を示す。
【図4】本考案のチルトシリンダの伸縮に伴ってブーム
シリンダが変位する状態を示す説明図で、チルトシリン
ダを短縮させた状態を示す。
【図5】従来の油圧式パワーショベルを用いて傾斜地を
横切る溝を掘削する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ブーム 1a フート 2 上部旋回体 3,4,6,7,9 自在継手 5 チルトシリンダ 8 ブームシリンダ 12 下部走行体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体と、下部走行体に旋回自在に
    載架した上部旋回体と、前記上部旋回体に軸着され、上
    部旋回体の旋回中心軸を含む平面内で上下方向に揺動可
    能な作業機のブームとを含む油圧式パワーショベルにお
    いて、前記上部旋回体に軸着したブームの下端を左右に
    分岐し、分岐した一方のブーム下端をチルトシリンダに
    置き換えるとともに、下端より上部でチルトシリンダの
    上端をブームに軸着し、上記各々の支点を三角形の頂点
    として形成するよう配置し、他方のブーム下端と上部旋
    回体との連結部、チルトシリンダと上部旋回体との連結
    部、チルトシリンダとブームとの連結部、および前記ブ
    ームの長手方向中心軸を含む平面内に取着され、ブーム
    を上下に揺動するブームシリンダとブームとの連結部、
    ブームシリンダと上部旋回体との連結部にそれぞれ自在
    継手を用いることにより、前記上部旋回体の旋回中心軸
    に対してブームの運動面を左右方向に傾斜自在としたこ
    とを特徴とする油圧式パワーショベルのブーム傾動装
    置。
JP4827493U 1993-08-13 1993-08-13 油圧式パワーショベルのブーム傾動装置 Pending JPH0715847U (ja)

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JPH0715847U true JPH0715847U (ja) 1995-03-17

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JP4827493U Pending JPH0715847U (ja) 1993-08-13 1993-08-13 油圧式パワーショベルのブーム傾動装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101375176B1 (ko) * 2008-09-24 2014-03-17 삼성테크윈 주식회사 탄약 공급 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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