JPH0336332A

JPH0336332A - 油圧式掘削機

Info

Publication number: JPH0336332A
Application number: JP17041789A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Mori; 守　猛
Original assignee: Komatsu Ltd
Current assignee: Komatsu Ltd
Priority date: 1989-06-30
Filing date: 1989-06-30
Publication date: 1991-02-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は法面整正、溝堀り、或いは床堀り等の精度が要
求される成形作業に好適な油圧式掘削機に関する。

（従来の技術）油圧式掘削機は走行体を備えた上部旋回体の前部にブー
ム、アーム、バケットからなる作業機が関節連結され夫
々油圧アクチェータにより走行、旋回、及び揺動自在な
作業機によって土砂の掘削、積込み作業を行うが、従来
のバケットはアーム長手方向軸線に沿った俯仰に限定さ
れた枢着構造であるために通常の掘削である掘削寸法も
ない単なる掘削、積込み作業においては支障はないが、
作業の多様化に伴ない側溝掘削、法面整正、或いは一定
の深さを均一に規定長さで掘削する床堀り作業等の精度
が要求される成形作業においては、前記した従来の俯仰
のみのバケット装着構造では困難であって、第４Ａ図に
示すように法面ａの整正作業においては車体すが凹凸地
面によって傾斜するとバケットＣが、それに伴なって法
面ａに対して傾斜して切削し、第４Ｂ図のａ′の如く平
面に削成できず凹凸法面に削成されることになる。また
第５図に示すように傾斜面ａでの溝掘削ｄでは車体すの
傾斜に伴なって傾斜した溝になる。

もっとも、上記のような成形作業を改善するための手段
として本出願人が先に特願昭６０−１６５２９４等で提
案した油圧式掘削機は第６Ａ図に示すように、基端部を
上部旋回車体ａの前部に支承された第１ブームｂｌ＋第
２ブームｂ２からなる２ブーム、油圧モータＣで回転可
能になったアームｄ１そしてバケットｅを順次関節連結
された作業機によって、バケツ）ｅは回転自在になり、
刃先を所要に応じ前後側、或いは側方のいずれの方向に
も向けられるようにしたものであって、これによって、
第６Ｂ図に示すように、ブーム、アーム及びバケットを
マイクロコンピュータによる自動制御によって、バケッ
トｅの刃先方向を変えながら、図示の如く直線軌道ｆに
よる側溝掘削が可能となり、また、２ブーム、バケット
回転によって既述した法面整正或いは床堀りなどの成形
作業は著しく効率的に出来るようになった。

（発明が解決しようとする課題）しかし、上記したバケット回転機構を備えた油圧式掘削
機は第６Ｃ図に示すようにバケットｅはアームｄの長手
方向軸線（Ａ−Ａ）に対してバケット横方向直線（Ｂ−
Ｂ）が直角に交錯する水平回動であることから、既述し
た第４図及び第５図で述べた従来の法面整正、或いは傾
斜面での溝掘削等の問題は解消されず車体の傾斜に伴な
うバケット刃先の傾斜の補正ができず法面の凹凸削成、
或いは傾斜溝底形成という不具合が生じると共に、特に
規定寸法が定められた成形掘削における隅部の仕上げ作
業や目地線に沿った精度が要求される成形作業は困難で
あった。

本発明は上記のアーム回転機構によるバケットの回動が
できるようにした油圧式掘削機の特徴を備え、しかも、
該掘削機の欠点を改善する目的でなされたもので、掘削
寸法の精度が要求される成形作業を行なえる油圧式掘削
機を提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段及び作用）本発明は上記目
的を達成するために、下部走行体を備えた上部旋回体に
ブーム、アーム及びバケットからなる作業機を装着して
油圧アクチェータにより、これらを駆動して土砂の掘削
、積込み等の作業を行なう油圧式掘削機において、上記
バケットをアーム先端に取付ブラケットを介して取着し
たうえ、バケットシリンダにより俯仰自在に枢着したう
え、アーム回転機構により刃先をアーム長手方向軸線に
対して回動自在にすると共に、前記取付ブラケットに設
けたチルトシリンダにより横方向に傾動自在になるよう
バケットを装着するようにして、車体がどのような傾斜
状態であっても、また、どのような隅部掘削、仕上げ精
度であっても確実に、そして効率よく作業が行える油圧
式掘削機を提供するものである。

（実施例）本発明の一実施例を添付図面により詳述する。

第１Ａ図は下部走行体１を備えた上部旋回体２の前部に
基端部を支承した第１ブーム３、該第１ブームの先端に
関節連結された第２ブーム４、そして該第２ブームの先
端に内蔵された油圧モータ５により回転自在になったア
ーム６が連結されたうえ、該アームに取付ブラケット７
を介してバケット８が俯仰、回動自在に装着された油圧
式掘削機である。

そして、かかる油圧式掘削機のバケット８は図示の如く
上記俯仰、回動と共に、更にチルト、即ち横方向に傾動
自在に装着されている。

上記バケット８のチルト作動について第２Ａ図により説
明すると、該バケットはアーム６の先端に軸ビン９によ
り前後揺動自在に取付けられた取付ブラケット７にアー
ム６の長手方向軸線に対して前後方向に挿嵌された支持
ピン１０により取付けられており、そして、前記した支
持ブラケット７の両側面部とバケット８の両側上縁間に
チルト用シリンダｌｌａ、１１ｂが左右対称に「ハ」字
状に連結されて、図示影線のようにバケット８はチルト
作動するようになっている。なお１２．１３゜１４．１
５はブーム、アーム及びバケット各作動用油圧シリンダ
である。

第３Ｂ図は該バケット８のチルト作動の油圧制御回路を
示したものであって、一方のシリンダ１１ａのボトム側
１６ａと他方のシリンダｌｌｂのヘッド側１７ｂ間及び
一方のシリンダ１１ａのヘッド側１７ａと他方のシリン
ダｌｌｂのボトム側１６ｂ間に夫々油路１８ａ、１８ｂ
が連通されると共に、一方の油路１８ａには開閉弁１９
が組込まれており、該開閉弁を閉止にするとバケット８
は水平位置に保持され、また、油圧ポンプ２０からの吐
出油路に設けられた方向切換弁２１からの油路２２ａ、
２２ｂが夫々両シリンダのヘッド側１７ａ、１７ｂに導
通され、前記開閉弁１９を開き、かつ、方向切換弁２１
のボートを切換えることによってバケット８を右側、或
いは左側へ傾動するようになっている。

上記した油圧式掘削機はブームを第１ブーム３と第２ブ
ーム４からなる２ブームから構成しであるが、第１Ｂ図
に示すように１体ブーム２３から構成からなる油圧式掘
削機であっても本発明の目的を達成することが出来、従
ってブームには２ブーム、１体ブームの両方が包含され
る。なお、２４゜１４．１５は作動用油圧シリンダであ
る。

次に上記構成からなる油圧式掘削機による作業要領を説
明すると、第１Ａ図による２ブ一ム油圧式掘削機、或い
は第１Ｂ図による一体ブーム油圧式掘削機によって、法
面整正、溝掘削、或いは床掘削等の精度を要求される成
形作業を行うに際して、バケット８をバケットシリンダ
１５によって俯仰させ、かつ、アーム６の回転機構によ
り、該バケットの刃先をアーム長手方向軸線回りを所要
に応じて回動して前後側、或いは側方に向けながら、法
面整正作業においては第４図で既述した如き車体の傾斜
走行による法面の凹凸削成という不具合も、チルト作動
によってバケットの横方向の傾きを調整することによっ
て解消されて車体の傾斜に関係なく平面な法面を削成す
ることができ、また、第３Ａ図に示す如く法面２５を側
方から切削する場合もアーム長手方向軸線２６に対して
バケット８を整面法面の勾配に合せて傾動することによ
って法面削成することができ、また、図示の如く法面２
５と路面２７の仕切り目２８のマーキングに沿った仕上
げにおいてはバケット８の刃先を立てながら掘削するこ
とによって可能となる。

また第４Ｂ図に示す傾斜地での溝掘削においてもアーム
長手方向軸線２６に対してバケット８を傾動させること
によって水平な溝底掘削が可能となる。

そして、これらのバケットの姿勢を自動制御によって行
うことによって所要の成形作業も容易に行うことができ
る。

（発明の効果）本発明は以上の詳述したように、油圧式掘削機のバケッ
トを油圧シリンダによって俯仰自在に、またアーム回転
機構によりバケットを前後側、或いは側方に回動して刃
先の向きを変え、更にチルトできるようにしたから、法
面整正、溝掘削始め仕上げ寸法の精度が要求される成形
作業においても、その成形に応じて自由にバケットを俯
仰、反転、そしてチルト作動して、従来困難であり、ま
た可能であっても手間のかかる作業を容易に効率よく行
うことができる。特に今後益々作業の多様化による成形
作業の増加、掘削仕上げ寸法の精度要求に応えることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明に係る一実施例を示し、第１
Ａ図は２ブ一ム方式の油圧式掘削機を示す概略側面図、
第１Ｂ図は同じく１体ブーム方式の油圧式掘削機を示す
概略側面図、第２Ａ図はバケットのチルト機構を示すバ
ケット取付部分の正面図、第２Ｂ図は同油圧制御回路図
、第３Ａ図、第３Ｂ図は作業要領を示す説明図、第４図
乃至第６図は従来の油圧式掘削機の一例を示し、第４Ａ
図は法面整正作業を示す説明図、第４Ｂ図は同法面削成
状態を示す説明図、第５図は同傾斜地で溝掘削状況を示
す説明図、第６Ａ図は２ブーム、アーム回転によるバケ
ット刃先変更機構を備えた油圧式掘削機を示す概略側面
図、第６Ｂ図は同掘削機によるバケット刃先向き変更に
よる直線掘削を示す説明図、第６Ｃ図は同アーム回転と
バケット回動の関係を示す説明図である。３・・・第１ブーム、４・・・第２ブーム、５・・・油
圧モータ、６・・・アーム、７・・・取付ブラケット、
８・・・バケット、１１ａ、１１ｂ・・・チルトシリン
ダ、２３・・・１体ブーム出願人株式会社小松製作所第図（Ｂン第４図（Ａ）ＣＢ）第図手続補正書（方式）％式％事件の表示平ｊａ１年特許願第１７０４１７号２゜発明の名称油圧式掘削機３、補正をする者電話（０３）５８４−７１１１（代）４、補正命令の日付（発送臼）平ＦＩＬ１年１０月３１日

Claims

【特許請求の範囲】

（１）下部走行体を備えた上部旋回体にブーム、アーム
及びバケットからなる作業機を装着して油圧アクチェー
タにより、これらを駆動して土砂の掘削、積込み等の作
業を行う油圧式掘削機において、前記バケットをアーム
先端に取付ブラケットを介して取着したうえ、バケット
シリンダにより俯仰自在に枢着したうえ、アーム回転機
構により刃先をアーム長手方向軸線に対し回転自在にす
ると共に、前記取付ブラケットに設けたチルトシリンダ
により横方向に傾動自在になるよう装着してなる油圧式
掘削機。
（２）上記ブームが第１ブーム、第２ブームから構成さ
れた２ブームからなる請求項（１）記載の油圧式掘削機
。