JPH10292385A - ケーソン掘削機 - Google Patents
ケーソン掘削機Info
- Publication number
- JPH10292385A JPH10292385A JP10126097A JP10126097A JPH10292385A JP H10292385 A JPH10292385 A JP H10292385A JP 10126097 A JP10126097 A JP 10126097A JP 10126097 A JP10126097 A JP 10126097A JP H10292385 A JPH10292385 A JP H10292385A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bucket
- boom
- excavation
- caisson
- arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Earth Drilling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】走行台車を固定した状態においても広い範囲の
掘削が可能であって、掘削能率の向上が図れ、ケーソン
のコーナー部の掘削も容易に行え、さらに一定深さの掘
削の操作も容易となる構成のケーソン掘削機を提供す
る。 【解決手段】ケーソンの作業室天井1aに設置されるレ
ール3に沿って走行自在に装着する走行台車5の下部に
水平旋回装置6を介して掘削機本体7を取付ける。掘削
機本体7に支軸11を中心に俯仰自在に伸縮式の第1ブ
ーム13を取付ける。伸縮ブーム13の先端に縦旋回装
置14を取付ける。縦旋回装置14の被旋回体14aに
第2ブーム15を固定して取付ける。第2ブーム15の
先端に回動自在にアーム18を取付ける。アーム18の
先端に掘削バケット21を取付ける。縦旋回装置14の
作動によってフェース型バケットの使用態様とバックホ
ウバケットの使用態様の選択を可能にする。
掘削が可能であって、掘削能率の向上が図れ、ケーソン
のコーナー部の掘削も容易に行え、さらに一定深さの掘
削の操作も容易となる構成のケーソン掘削機を提供す
る。 【解決手段】ケーソンの作業室天井1aに設置されるレ
ール3に沿って走行自在に装着する走行台車5の下部に
水平旋回装置6を介して掘削機本体7を取付ける。掘削
機本体7に支軸11を中心に俯仰自在に伸縮式の第1ブ
ーム13を取付ける。伸縮ブーム13の先端に縦旋回装
置14を取付ける。縦旋回装置14の被旋回体14aに
第2ブーム15を固定して取付ける。第2ブーム15の
先端に回動自在にアーム18を取付ける。アーム18の
先端に掘削バケット21を取付ける。縦旋回装置14の
作動によってフェース型バケットの使用態様とバックホ
ウバケットの使用態様の選択を可能にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニューマチックケ
ーソン工法に使用するケーソン掘削機に係り、特に掘削
アタッチメントの構成に関する。
ーソン工法に使用するケーソン掘削機に係り、特に掘削
アタッチメントの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】ニューマチックケーソン工法は、図6に
示すように、鉄筋コンクリート製の断面円形または矩形
をなすケーソン1の底部の作業室2に圧搾空気を供給し
て作業室内への水の浸入を空気の圧力で防ぎながら、作
業室2の天井1aのレール3に走行自在に支持された掘
削機50によりケーソン底部の地盤4を掘削し、ケーソ
ン1内に設けた弁付きの中空シャフト51を上下させる
排土用バケット52により地上に排土する工法である。
地盤の掘削は、所定の深さ毎に行ない、ケーソンは自重
により沈下する。
示すように、鉄筋コンクリート製の断面円形または矩形
をなすケーソン1の底部の作業室2に圧搾空気を供給し
て作業室内への水の浸入を空気の圧力で防ぎながら、作
業室2の天井1aのレール3に走行自在に支持された掘
削機50によりケーソン底部の地盤4を掘削し、ケーソ
ン1内に設けた弁付きの中空シャフト51を上下させる
排土用バケット52により地上に排土する工法である。
地盤の掘削は、所定の深さ毎に行ない、ケーソンは自重
により沈下する。
【0003】従来のケーソン掘削機50は、例えば特公
平7−96782号に開示されているように、レール3
に装着された走行台車54に水平旋回装置55を介して
掘削機本体56を取付け、掘削機本体56に俯仰自在に
伸縮アーム57を取付け、該伸縮ブーム57の先端に回
動自在にフェース型の掘削バケット58を取付けてな
り、該掘削バケット58により地盤4の掘削土砂を掬
い、掘削バケット58を排土位置に移動させて排土す
る。このようなケーソン工法は、地盤掘削のみならず、
海底掘削にも用いられる。ケーソン掘削機50の操縦
は、ケーソン掘削機50に搭乗して人力により操作する
ものと、地上において遠隔操作するものとがある。
平7−96782号に開示されているように、レール3
に装着された走行台車54に水平旋回装置55を介して
掘削機本体56を取付け、掘削機本体56に俯仰自在に
伸縮アーム57を取付け、該伸縮ブーム57の先端に回
動自在にフェース型の掘削バケット58を取付けてな
り、該掘削バケット58により地盤4の掘削土砂を掬
い、掘削バケット58を排土位置に移動させて排土す
る。このようなケーソン工法は、地盤掘削のみならず、
海底掘削にも用いられる。ケーソン掘削機50の操縦
は、ケーソン掘削機50に搭乗して人力により操作する
ものと、地上において遠隔操作するものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ケーソン掘削機50は、フェース型掘削バケット58に
より地盤4を掬いながら掘削する構成を有しているた
め、掘削機本体56の下面は掘削することができず、掘
削範囲が狭く、また、掘削範囲が狭いため、地盤全体を
掘削するために走行を頻繁に行う必要があり、作業能率
が悪くなるという問題点がある。
ケーソン掘削機50は、フェース型掘削バケット58に
より地盤4を掬いながら掘削する構成を有しているた
め、掘削機本体56の下面は掘削することができず、掘
削範囲が狭く、また、掘削範囲が狭いため、地盤全体を
掘削するために走行を頻繁に行う必要があり、作業能率
が悪くなるという問題点がある。
【0005】仮に、掘削機本体56の下面の掘削を可能
にするため、一般に油圧ショベルに使用されているよう
な多関節アームにバックホウバケットを取付けた構造を
採用すると、ケーソンのコーナー部の掘削が困難とな
る。
にするため、一般に油圧ショベルに使用されているよう
な多関節アームにバックホウバケットを取付けた構造を
採用すると、ケーソンのコーナー部の掘削が困難とな
る。
【0006】また、前記公報に記載のケーソン掘削機5
0により地盤4を一定深さごとに掘削するには、伸縮ア
ーム57を伸長させながら伸縮アーム57を起こすとい
う複雑な操作を必要とし、操作が困難であるという問題
点がある。
0により地盤4を一定深さごとに掘削するには、伸縮ア
ーム57を伸長させながら伸縮アーム57を起こすとい
う複雑な操作を必要とし、操作が困難であるという問題
点がある。
【0007】本発明は、上述した問題点に鑑み、走行台
車を固定した状態においても広い範囲の掘削が可能であ
って、掘削能率の向上が図れ、ケーソンのコーナー部の
掘削も容易に行え、さらに一定深さの掘削の操作も容易
となる構成のケーソン掘削機を提供することを目的とす
る。
車を固定した状態においても広い範囲の掘削が可能であ
って、掘削能率の向上が図れ、ケーソンのコーナー部の
掘削も容易に行え、さらに一定深さの掘削の操作も容易
となる構成のケーソン掘削機を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ケーソンの作業室天井に設置されるレー
ルに沿って走行自在に装着する走行台車の下部に水平旋
回装置を介して掘削機本体を取付け、該掘削機本体に支
軸を中心に俯仰自在に伸縮式の第1ブームを取付け、該
伸縮ブームの先端に該伸縮ブームの軸心を中心に旋回す
る被旋回体を有する縦旋回装置を取付け、該被旋回体に
第2ブームを固定して取付け、該第2ブームの先端に回
動自在にアームを取付け、該アームの先端に掘削バケッ
トを取付け、前記縦旋回装置の作動によって前記掘削バ
ケットの開口面を反転させることにより、フェース型バ
ケットの使用態様(バケット開口面が前向きとなり、バ
ケットを前方に回動させることにより掘削を行う態様)
とバックホウバケットの使用態様(バケット開口面が後
向きとなり、バケットを後方に回動させることにより掘
削を行う態様)の選択を可能にしたことを特徴とする
(請求項1)。
め、本発明は、ケーソンの作業室天井に設置されるレー
ルに沿って走行自在に装着する走行台車の下部に水平旋
回装置を介して掘削機本体を取付け、該掘削機本体に支
軸を中心に俯仰自在に伸縮式の第1ブームを取付け、該
伸縮ブームの先端に該伸縮ブームの軸心を中心に旋回す
る被旋回体を有する縦旋回装置を取付け、該被旋回体に
第2ブームを固定して取付け、該第2ブームの先端に回
動自在にアームを取付け、該アームの先端に掘削バケッ
トを取付け、前記縦旋回装置の作動によって前記掘削バ
ケットの開口面を反転させることにより、フェース型バ
ケットの使用態様(バケット開口面が前向きとなり、バ
ケットを前方に回動させることにより掘削を行う態様)
とバックホウバケットの使用態様(バケット開口面が後
向きとなり、バケットを後方に回動させることにより掘
削を行う態様)の選択を可能にしたことを特徴とする
(請求項1)。
【0009】また、本発明は、前記第2ブームに対する
アームの回動中心を、ほぼ前記縦旋回装置の旋回中心線
上に設定すると共に、前記アームの回動における掘削バ
ケットの回動中心の軌跡を、前記縦旋回装置の旋回中心
線と交差可能に構成したことを特徴とする(請求項
2)。
アームの回動中心を、ほぼ前記縦旋回装置の旋回中心線
上に設定すると共に、前記アームの回動における掘削バ
ケットの回動中心の軌跡を、前記縦旋回装置の旋回中心
線と交差可能に構成したことを特徴とする(請求項
2)。
【0010】
【作用】本発明においては、伸縮ブームの先端の縦旋回
装置を180度旋回させることにより、アームの先端の
掘削バケットをバックホウバケットとして用いる使用態
様と、フェース型バケットとしての使用態様とがとれ
る。バックホウバケットとしての使用態様をとれば、伸
縮ブームを縮めた状態でアームを第2ブームに対して回
動させ、かつバケットを回動させることにより掘削機本
体の直下の地面の掘削が可能となる。また、フェース型
バケットの使用態様をとれば、ケーソンのコーナー部の
掘削が可能となる。また、バックホウバケットとしての
使用態様を採用し、伸縮ブームを水平にし、アームを下
方に曲げ、バケットを地盤に食い込ませ、伸縮ブームを
伸ばした状態から縮めることにより、地盤を一定の深さ
で掘削することが可能となる。
装置を180度旋回させることにより、アームの先端の
掘削バケットをバックホウバケットとして用いる使用態
様と、フェース型バケットとしての使用態様とがとれ
る。バックホウバケットとしての使用態様をとれば、伸
縮ブームを縮めた状態でアームを第2ブームに対して回
動させ、かつバケットを回動させることにより掘削機本
体の直下の地面の掘削が可能となる。また、フェース型
バケットの使用態様をとれば、ケーソンのコーナー部の
掘削が可能となる。また、バックホウバケットとしての
使用態様を採用し、伸縮ブームを水平にし、アームを下
方に曲げ、バケットを地盤に食い込ませ、伸縮ブームを
伸ばした状態から縮めることにより、地盤を一定の深さ
で掘削することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるケーソン掘削
機の一実施例を示す側面図である。図1において、1a
はケーソン1の底部に形成される作業室2の天井、3は
天井2に固定されたレール、5はレール3に沿って走行
自在に装着された走行台車、6は該走行台車5の下面に
取付けられた水平旋回装置、7は該水平旋回装置6に取
付けられた掘削機本体である。
機の一実施例を示す側面図である。図1において、1a
はケーソン1の底部に形成される作業室2の天井、3は
天井2に固定されたレール、5はレール3に沿って走行
自在に装着された走行台車、6は該走行台車5の下面に
取付けられた水平旋回装置、7は該水平旋回装置6に取
付けられた掘削機本体である。
【0012】掘削機本体7には、図2の平面図にも示す
ように、ケーブル(図示せず)を介して地上から供給さ
れる電源により作動する電動モータ駆動の油圧源装置8
や運転席9が設置される。勿論本発明の掘削機は、運転
席9上にオペレータが搭乗して操縦する場合のみなら
ず、地上において遠隔操作する構成も採用できる。
ように、ケーブル(図示せず)を介して地上から供給さ
れる電源により作動する電動モータ駆動の油圧源装置8
や運転席9が設置される。勿論本発明の掘削機は、運転
席9上にオペレータが搭乗して操縦する場合のみなら
ず、地上において遠隔操作する構成も採用できる。
【0013】掘削機本体7には、支軸11を中心とし
て、油圧シリンダ12により俯仰自在に、油圧シリンダ
内蔵の伸縮式の第1ブーム13が取付けられる。該伸縮
ブーム13の先端には、該伸縮ブーム13の軸心Sを中
心に旋回する被旋回体14aを有する縦旋回装置14を
取付ける。該被旋回体14aに第2ブーム15を固定し
て取付ける。
て、油圧シリンダ12により俯仰自在に、油圧シリンダ
内蔵の伸縮式の第1ブーム13が取付けられる。該伸縮
ブーム13の先端には、該伸縮ブーム13の軸心Sを中
心に旋回する被旋回体14aを有する縦旋回装置14を
取付ける。該被旋回体14aに第2ブーム15を固定し
て取付ける。
【0014】該第2ブーム15の先端に、ピン16を中
心として、油圧シリンダ17により回動されるアーム1
8を取付ける。該アーム18の先端に、ピン19を中心
として油圧シリンダ20により回動される掘削バケット
21を取付ける。
心として、油圧シリンダ17により回動されるアーム1
8を取付ける。該アーム18の先端に、ピン19を中心
として油圧シリンダ20により回動される掘削バケット
21を取付ける。
【0015】本実施例においては、前記第2ブーム15
に対するアーム18の回動中心、すなわちピン16を、
ほぼ前記縦旋回装置14の旋回中心線S上に設定する。
また、前記アーム18の回動における掘削バケット21
の回動中心、すなわちピン19の軌跡を、前記縦旋回装
置14の旋回中心線Sと交差可能に構成する。また、図
1に示すように、ピン19が旋回中心線S上にある時に
掘削バケット21の先端の爪21aもその回動軌跡が旋
回中心線Sと交差しうるように構成する。
に対するアーム18の回動中心、すなわちピン16を、
ほぼ前記縦旋回装置14の旋回中心線S上に設定する。
また、前記アーム18の回動における掘削バケット21
の回動中心、すなわちピン19の軌跡を、前記縦旋回装
置14の旋回中心線Sと交差可能に構成する。また、図
1に示すように、ピン19が旋回中心線S上にある時に
掘削バケット21の先端の爪21aもその回動軌跡が旋
回中心線Sと交差しうるように構成する。
【0016】図1に示すように、前記アーム18は、実
線に示すように掘削バケット21の取付用ピン19が旋
回中心線Sにある状態から、油圧シリンダ17の伸長に
より、掘削バケット21の開口面側の方向に、二点鎖線
aに示すように折り曲げることができる。
線に示すように掘削バケット21の取付用ピン19が旋
回中心線Sにある状態から、油圧シリンダ17の伸長に
より、掘削バケット21の開口面側の方向に、二点鎖線
aに示すように折り曲げることができる。
【0017】この構成によれば、図3に示すように、第
1ブーム13を縮めた状態とし、俯仰用の油圧シリンダ
12の作動により第1ブーム13を傾斜させ、油圧シリ
ンダ17を伸長させてアーム18を下側に折り曲げ、掘
削バケット21を油圧シリンダ20の伸長によって回動
させることにより、掘削機本体7の下面を掘削すること
ができ、前記第1ブーム13、第2ブーム15、アーム
18等の構成により、水平旋回装置6の旋回中心線T上
の箇所の掘削が可能となる。
1ブーム13を縮めた状態とし、俯仰用の油圧シリンダ
12の作動により第1ブーム13を傾斜させ、油圧シリ
ンダ17を伸長させてアーム18を下側に折り曲げ、掘
削バケット21を油圧シリンダ20の伸長によって回動
させることにより、掘削機本体7の下面を掘削すること
ができ、前記第1ブーム13、第2ブーム15、アーム
18等の構成により、水平旋回装置6の旋回中心線T上
の箇所の掘削が可能となる。
【0018】また、図4に示すように、縦旋回装置14
を作動させて掘削バケット21の開口側を上向きにし、
図6に示した従来例と同様のフェース側バケットとして
使用することができ、第1ブーム13を伸長させること
により、ケーソン1の下端のコーナー部22の掘削を行
うことができる。このように、本実施例によれば、走行
台車5を固定した状態において、水平旋回装置6の旋回
中心線Tから掘削バケット21の到達できる範囲の掘削
を行うことができ、広範囲の掘削が可能となる。
を作動させて掘削バケット21の開口側を上向きにし、
図6に示した従来例と同様のフェース側バケットとして
使用することができ、第1ブーム13を伸長させること
により、ケーソン1の下端のコーナー部22の掘削を行
うことができる。このように、本実施例によれば、走行
台車5を固定した状態において、水平旋回装置6の旋回
中心線Tから掘削バケット21の到達できる範囲の掘削
を行うことができ、広範囲の掘削が可能となる。
【0019】また、図5に示すように、第1ブーム13
を水平にし、かつ伸長させた状態にしておき、同時にア
ーム18を下方に折り曲げたバックホウバケットの使用
態様としておき、第1ブーム13を収縮させて掘削バケ
ット21を地盤4に食い込ませて矢印bに示すように、
引き寄せることにより、地盤4を一定の深さに掘削する
ことが可能であり、一定の深さごとに掘削することによ
り、地盤4が平滑に掘削され、地盤4上で作業員が作業
する場合に歩行がし易くなる。
を水平にし、かつ伸長させた状態にしておき、同時にア
ーム18を下方に折り曲げたバックホウバケットの使用
態様としておき、第1ブーム13を収縮させて掘削バケ
ット21を地盤4に食い込ませて矢印bに示すように、
引き寄せることにより、地盤4を一定の深さに掘削する
ことが可能であり、一定の深さごとに掘削することによ
り、地盤4が平滑に掘削され、地盤4上で作業員が作業
する場合に歩行がし易くなる。
【0020】なお、遠隔操作する場合は、図2に示すよ
うに、掘削機本体7の左側に前方やや右斜め向きに設置
したカメラ25と、掘削機本体7の右側に前方やや左斜
め向きに設置したカメラ26と、掘削バケット21を撮
像するカメラ27とを設置しておき、各カメラ25〜2
7で撮像した像を地上の管制室で監視することにより、
掘削部の確認が容易に行え、遠隔操作が容易となる。
うに、掘削機本体7の左側に前方やや右斜め向きに設置
したカメラ25と、掘削機本体7の右側に前方やや左斜
め向きに設置したカメラ26と、掘削バケット21を撮
像するカメラ27とを設置しておき、各カメラ25〜2
7で撮像した像を地上の管制室で監視することにより、
掘削部の確認が容易に行え、遠隔操作が容易となる。
【0021】本発明を実施する場合、前記第2ブーム1
5に対するアーム18の回動中心、すなわちピン16
を、前記縦旋回装置14の旋回中心線S上に必ずしも設
定する必要はなく、また、前記アーム18の回動におけ
る掘削バケット21の回動中心、すなわちピン19の軌
跡を、前記縦旋回装置14の旋回中心線Sと交差可能に
構成する必要はないが、このように、ピン16、19が
旋回中心線S上に存在するかあるいは存在することが可
能となるように構成することにより、図4に示すように
フェース型バケットとして使用する場合に、掘削バケッ
ト21の位置を下げ、掘削バケット21を地盤4に容易
に食い込ませて掘削することができる。
5に対するアーム18の回動中心、すなわちピン16
を、前記縦旋回装置14の旋回中心線S上に必ずしも設
定する必要はなく、また、前記アーム18の回動におけ
る掘削バケット21の回動中心、すなわちピン19の軌
跡を、前記縦旋回装置14の旋回中心線Sと交差可能に
構成する必要はないが、このように、ピン16、19が
旋回中心線S上に存在するかあるいは存在することが可
能となるように構成することにより、図4に示すように
フェース型バケットとして使用する場合に、掘削バケッ
ト21の位置を下げ、掘削バケット21を地盤4に容易
に食い込ませて掘削することができる。
【0022】また、油圧シリンダ20を収縮させて掘削
バケット21の背面をアーム18側に引き寄せた状態に
おいて、アーム18の取付けピン16と掘削バケット2
1の取付けピン19を結ぶ線と、該ピン19と爪21a
とを結ぶ線とのなす最大開き角θが180度を超えるよ
うに設定することにより、掘削バケット21の地盤4へ
の食い込みが容易となる。
バケット21の背面をアーム18側に引き寄せた状態に
おいて、アーム18の取付けピン16と掘削バケット2
1の取付けピン19を結ぶ線と、該ピン19と爪21a
とを結ぶ線とのなす最大開き角θが180度を超えるよ
うに設定することにより、掘削バケット21の地盤4へ
の食い込みが容易となる。
【0023】なお、上記実施例においては、アーム18
の回動における掘削バケットの回動中心、すなわちピン
19の軌跡を前記縦旋回装置14の旋回中心線Sと交差
しうるように構成し、ピン19が旋回中心線S上にある
時に掘削バケット21の先端の爪21aもその回動軌跡
が旋回中心線Sと交差しうるように構成することによ
り、縦旋回装置14によってバケット21の開口部の方
向を変えてもバケット21の爪先を同じ位置に配置する
ことができるため、バケット21の開口部の向きを変え
ても同じ位置からの掘削が行え、実質上作業範囲を拡大
できるようにしているが、第2ブーム15に対するアー
ム18の回動中心であるピン16、アーム18に対する
バケットの回動中心であるピン19およびバケット21
の爪21aの先端とが、縦旋回装置14の旋回中心線S
と同一軸線上となるように配置できれば良い。
の回動における掘削バケットの回動中心、すなわちピン
19の軌跡を前記縦旋回装置14の旋回中心線Sと交差
しうるように構成し、ピン19が旋回中心線S上にある
時に掘削バケット21の先端の爪21aもその回動軌跡
が旋回中心線Sと交差しうるように構成することによ
り、縦旋回装置14によってバケット21の開口部の方
向を変えてもバケット21の爪先を同じ位置に配置する
ことができるため、バケット21の開口部の向きを変え
ても同じ位置からの掘削が行え、実質上作業範囲を拡大
できるようにしているが、第2ブーム15に対するアー
ム18の回動中心であるピン16、アーム18に対する
バケットの回動中心であるピン19およびバケット21
の爪21aの先端とが、縦旋回装置14の旋回中心線S
と同一軸線上となるように配置できれば良い。
【0024】また、上記実施例においては、アーム18
の先端にバケット21を取付けた例について説明した
が、ブレーカ等の破砕具を取付けた場合には、そのチゼ
ルの先端をバケット21の爪21aの先端と同じように
配置すれば良い。
の先端にバケット21を取付けた例について説明した
が、ブレーカ等の破砕具を取付けた場合には、そのチゼ
ルの先端をバケット21の爪21aの先端と同じように
配置すれば良い。
【0025】
【発明の効果】請求項1によれば、ケーソンの作業室天
井に設置されるレールに沿って走行自在に装着する走行
台車の下部に水平旋回装置を介して掘削機本体を取付
け、該掘削機本体に支軸を中心に俯仰自在に伸縮式の第
1ブームを取付け、該伸縮ブームの先端に該伸縮ブーム
の軸心を中心に旋回する被旋回体を有する縦旋回装置を
取付け、該被旋回体に第2ブームを固定して取付け、該
第2ブームの先端に回動自在にアームを取付け、該アー
ムの先端に掘削バケットを取付け、前記縦旋回装置の作
動により、前記掘削バケットの開口面を反転させること
により、フェース型バケットの使用態様とバックホウバ
ケットの使用態様の選択を可能にしたので、バックホウ
バケットとしての使用態様をとることにより、伸縮ブー
ムを縮めた状態でアームを第2ブームに対して回動さ
せ、かつバケットを回動させることにより掘削機本体の
直下の地面の掘削が可能となり、反対に、フェース型バ
ケットの使用態様をとれば、ケーソンのコーナー部の掘
削が可能となる。
井に設置されるレールに沿って走行自在に装着する走行
台車の下部に水平旋回装置を介して掘削機本体を取付
け、該掘削機本体に支軸を中心に俯仰自在に伸縮式の第
1ブームを取付け、該伸縮ブームの先端に該伸縮ブーム
の軸心を中心に旋回する被旋回体を有する縦旋回装置を
取付け、該被旋回体に第2ブームを固定して取付け、該
第2ブームの先端に回動自在にアームを取付け、該アー
ムの先端に掘削バケットを取付け、前記縦旋回装置の作
動により、前記掘削バケットの開口面を反転させること
により、フェース型バケットの使用態様とバックホウバ
ケットの使用態様の選択を可能にしたので、バックホウ
バケットとしての使用態様をとることにより、伸縮ブー
ムを縮めた状態でアームを第2ブームに対して回動さ
せ、かつバケットを回動させることにより掘削機本体の
直下の地面の掘削が可能となり、反対に、フェース型バ
ケットの使用態様をとれば、ケーソンのコーナー部の掘
削が可能となる。
【0026】従って、従来構成によっては得られない広
範囲の掘削が可能となり、その結果、走行台車により頻
繁に位置変えすることなく掘削を進行することができ、
掘削能率を向上させることができる。
範囲の掘削が可能となり、その結果、走行台車により頻
繁に位置変えすることなく掘削を進行することができ、
掘削能率を向上させることができる。
【0027】また、バックホウバケットとしての使用態
様を採用し、伸縮ブームを水平にし、アームを下方に折
り曲げ、バケットを地盤に食い込ませ、伸縮ブームを伸
ばした状態から縮めることにより、地盤を一定の深さで
掘削することが可能となり、平滑な掘削面を得ることが
でき、作業室内に作業員が入る場合に作業員が歩行しや
すい平滑地盤が形成できる。
様を採用し、伸縮ブームを水平にし、アームを下方に折
り曲げ、バケットを地盤に食い込ませ、伸縮ブームを伸
ばした状態から縮めることにより、地盤を一定の深さで
掘削することが可能となり、平滑な掘削面を得ることが
でき、作業室内に作業員が入る場合に作業員が歩行しや
すい平滑地盤が形成できる。
【0028】請求項2によれば、前記第2ブームに対す
るアームの回動中心を、前記縦旋回装置の旋回中心線上
に設定すると共に、前記アームの回動における掘削バケ
ットの回動中心の軌跡を、前記縦旋回装置の旋回中心線
と交差可能に構成したので、フェース型バケットとして
使用する場合、地盤へのバケットの食い込みが容易とな
り、掘削が容易となる。
るアームの回動中心を、前記縦旋回装置の旋回中心線上
に設定すると共に、前記アームの回動における掘削バケ
ットの回動中心の軌跡を、前記縦旋回装置の旋回中心線
と交差可能に構成したので、フェース型バケットとして
使用する場合、地盤へのバケットの食い込みが容易とな
り、掘削が容易となる。
【図1】本発明によるケーソン掘削機の一実施例を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】本実施例のケーソン掘削機を示す平面図であ
る。
る。
【図3】本実施例のケーソン掘削機において、バックホ
ウバケットの使用態様による掘削を行っている状態を示
す側面図である。
ウバケットの使用態様による掘削を行っている状態を示
す側面図である。
【図4】本実施例のケーソン掘削機において、フェース
型バケットの使用態様による掘削を行っている状態を示
す側面図である。
型バケットの使用態様による掘削を行っている状態を示
す側面図である。
【図5】本実施例のケーソン掘削機において、バックホ
ウバケットの使用態様により一定深さの掘削を行ってい
る状態を示す側面図である。
ウバケットの使用態様により一定深さの掘削を行ってい
る状態を示す側面図である。
【図6】従来のケーソン工法の概略を説明する縦断面図
である。
である。
1:ケーソン、1a:天井、2:作業室、3:レール、
4:地盤、5:走行台車、6:水平旋回装置、7:掘削
機本体、8:油圧源装置、9:運転席、11:支軸、1
2、17、20:油圧シリンダ、13:第1ブーム(伸
縮ブーム)、14:縦旋回装置、15:第2ブーム、1
6、19:ピン、17、20:油圧シリンダ、18:ア
ーム、21:掘削バケット、25〜27:カメラ
4:地盤、5:走行台車、6:水平旋回装置、7:掘削
機本体、8:油圧源装置、9:運転席、11:支軸、1
2、17、20:油圧シリンダ、13:第1ブーム(伸
縮ブーム)、14:縦旋回装置、15:第2ブーム、1
6、19:ピン、17、20:油圧シリンダ、18:ア
ーム、21:掘削バケット、25〜27:カメラ
フロントページの続き (72)発明者 神田 浩志 岡山県岡山市内山下一丁目1番13号 株式 会社大本組内 (72)発明者 板谷 広喜 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 新井 研一 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 澤 一雅 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 黒江 冊旨 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】ケーソンの作業室天井に設置されるレール
に沿って走行自在に装着する走行台車の下部に水平旋回
装置を介して掘削機本体を取付け、 該掘削機本体に支軸を中心に俯仰自在に伸縮式の第1ブ
ームを取付け、 該伸縮ブームの先端に該伸縮ブームの軸心を中心に旋回
する被旋回体を有する縦旋回装置を取付け、 該被旋回体に第2ブームを固定して取付け、 該第2ブームの先端に回動自在にアームを取付け、 該アームの先端に掘削バケットを取付け、 前記縦旋回装置の作動によって前記掘削バケットの開口
面を反転させることにより、フェース型バケットの使用
態様とバックホウバケットの使用態様の選択を可能にし
たことを特徴とするケーソン掘削機。 - 【請求項2】請求項1において、 前記第2ブームに対するアームの回動中心を、ほぼ前記
縦旋回装置の旋回中心線上に設定すると共に、 前記アームの回動における掘削バケットの回動中心の軌
跡を、前記縦旋回装置の旋回中心線と交差可能に構成し
たことを特徴とするケーソン掘削機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10126097A JPH10292385A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | ケーソン掘削機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10126097A JPH10292385A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | ケーソン掘削機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10292385A true JPH10292385A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14295954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10126097A Pending JPH10292385A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | ケーソン掘削機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10292385A (ja) |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP10126097A patent/JPH10292385A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4931478B2 (ja) | 低空頭杭打機 | |
JPH10292385A (ja) | ケーソン掘削機 | |
CN210288523U (zh) | 一种适合侧壁作业的挖掘机 | |
JP3269785B2 (ja) | 斜面掘削機と支持機と斜面掘削装置 | |
JP3680957B2 (ja) | 掘削作業車両 | |
JPS6321766B2 (ja) | ||
JP3794513B2 (ja) | ケーソン内掘削装置 | |
JP2593024Y2 (ja) | 油圧式パワーショベルの作業機 | |
JP3794511B2 (ja) | ケーソン内掘削装置 | |
JPS6145249Y2 (ja) | ||
JPH11303120A (ja) | 建設機械の作業装置 | |
JP3091134B2 (ja) | 立坑の掘削装置及び構築方法 | |
JP3653684B2 (ja) | 掘削機 | |
JPS62268432A (ja) | クレ−ン付き掘削機 | |
JPH06221077A (ja) | 回転式掘削具の振れ止め方法とその装置 | |
JPH0336332A (ja) | 油圧式掘削機 | |
JP2002294735A (ja) | 掘削機械 | |
JP3262213B2 (ja) | 斜面掘削方法 | |
JP2799767B2 (ja) | 掘削積込ロボット | |
JP3764209B2 (ja) | 作業車用の作業装置 | |
JP3129537B2 (ja) | 縦穴の掘削装置 | |
JPH06322785A (ja) | 障害物を回避して掘削する作業機 | |
JPH10115187A (ja) | トンネルの機械掘削方法 | |
JPS63194036A (ja) | 運転席 | |
JP2000120104A (ja) | 建設機械のアタッチメント連結装置 |