JPH07155270A - ロールシートカッター - Google Patents

ロールシートカッター

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JPH07155270A
JPH07155270A JP30662593A JP30662593A JPH07155270A JP H07155270 A JPH07155270 A JP H07155270A JP 30662593 A JP30662593 A JP 30662593A JP 30662593 A JP30662593 A JP 30662593A JP H07155270 A JPH07155270 A JP H07155270A
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JP
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cutter
roll sheet
roller
roll
sheet
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JP30662593A
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Yoshio Matsudou
義雄 松堂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロールシートの巻き上げ体を回転可能に支持
し、巻き上げ体から引き出したロールシートをカッター
エッジに押し当てて、ロールシートを所望の長さに切断
可能なロールシートカッターに関し、片手のみでロール
シートの引き出しと切断を楽に実行でき、切断線を狙っ
たとおりに正確に形成できるロールシートカッターを提
供することを目的とする。 【構成】 巻き上げ体11から引き出したロールシート
を中継して回転可能なローラー手段14と、ローラー手
段14の表面に対して斜めに突き当たる移動が可能に支
持された案内手段15と、を有し、ロールシートをカッ
ター手段13側に引き出した場合にロールシートが案内
手段15をローラー手段14の方向に付勢する形式で、
ローラー手段14と案内手段15の配置を定めた構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロールシートの巻き上
げ体を回転可能に支持し、巻き上げ体から引き出したロ
ールシートをカッターエッジに押し当てて、ロールシー
トを所望の長さに切断可能なロールシートカッターに関
する。
【0002】
【従来の技術】ロールシートの巻き上げ体を回転可能に
支持し、巻き上げ体から引き出したロールシートをカッ
ターエッジに押し当てて、ロールシートを所望の長さに
切断可能なロールシートカッターが、例えば、タオルペ
ーパーやトイレットペーパーの収納容器として実用化さ
れている。
【0003】従来のトイレットペーパーの収納容器で
は、収納容器の内部にトイレットペーパーロールを回転
可能に支持しており、トイレットペーパーの引き出しに
追従してトイレットペーパーロールが回転する。そし
て、収納容器のペーパー引き出し口部分には鋸歯状のカ
ッターが設けられており、用を足した人は、トイレット
ペーパーを所望の長さにまで引き出した後に、鋸歯状の
カッターエッジに押し当ててトイレットペーパーを切断
し、トイレットペーパーロールから分離する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のトイレットペー
パーの収納容器では、一方の手で引き出したトイレット
ペーパーをカッターエッジに押し当てて切断する際に、
他方の空いた手でトイレットペーパーロールを押さえて
回転を停止させる必要がある。トイレットペーパーロー
ルが回転自在な状態だと、カッターに押し当てた状態で
トイレットペーパーロールを引張っても、トイレットペ
ーパーがカッターに摺動して引き出され続けるため、ト
イレットペーパーをうまく切断できない。また、切断で
きた場合でも、切断線が斜めに入ったり、縦方向に裂け
目が走った状態となって、トイレットペーパーの末端部
分を利用できなくなる。
【0005】つまり、収納容器にカッターが取付けられ
ていても、トイレットペーパーの切断品質は、カッター
を使用しないで引きちぎった場合と大差が無く、カッタ
ーの存在価値が低かった。
【0006】従って、一方の手に雑誌を持つ等して片手
しか使用できない場合、列車内のトイレのように片手で
手摺りにつかまって用を足す場合、けがや障害で片手が
不自由な場合等では、トイレットペーパーの引き出しと
切断を望むようには実行できないことになる。そして、
片手で無理な操作を行うと、切断部分がでたらめな状態
となってトイレットペーパーの無駄が多くなる。
【0007】一方、従来のトイレットペーパーの収納容
器の中には、トイレットペーパーロールに予め一定の制
動を加え続けているものがある。また、トイレットペー
パーロールを高慣性の回転体に固定しているものもあ
る。これらの場合、トイレットペーパーをゆっくりと引
き出せば、トイレットペーパーを破断することなく所望
の長さまで引き出すことができる。そして、トイレット
ペーパーをカッターに押し当てた状態で勢い良く引張れ
ば、トイレットペーパーロールに制動や慣性が働いて切
断に必要な張力(または、カッターに対する押し付け
力)を十分に確保できる。
【0008】しかし、これらの場合、トイレットペーパ
ーを勢い良く高速で引き出せない不満が残る。また、引
き出しや切断にある種の熟練や慣れが必要なため、始め
のうちはトイレットペーパーの取扱いに若干の支障をき
たすことになる。
【0009】本発明は、片手のみでロールシートの引き
出しと切断を楽に実行でき、切断線を狙ったとおりに正
確に形成できるロールシートカッターを提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の基本的
な構成の説明図である。図1の構成に付した記号を参照
して請求項1のロールシートカッターを説明する。ただ
し、請求項1のロールシートカッターは、図1の態様に
は限定されない。
【0011】図1において、請求項1のロールシートカ
ッターは、ロールシートの巻き上げ体11を回転可能に
支持し、ロールシートの引き出しに追従して巻き上げ体
11を回転させる支持手段12と、巻き上げ体11から
引き出したロールシートに押し当てて、ロールシートを
所望の長さに切断可能なカッター手段13と、を有する
ロールシートカッターにおいて、巻き上げ体11から引
き出したロールシートを中継し、ロールシートの引き出
しに追従して回転可能なローラー手段14と、ローラー
手段14の表面に対して斜めに突き当たる移動が可能に
支持され、ローラー手段14と協働してロールシートを
挟み込み、ロールシートを表面に摺動させて引き出させ
る案内手段15と、を有し、ロールシートをカッター手
段13側に引き出した場合にロールシートが案内手段1
5をローラー手段14の方向に付勢する形式で、ローラ
ー手段14と案内手段15の配置を定めたものである。
【0012】ロールシートカッターの一態様は、図1に
示すように、案内手段15を回転不能の円柱ローラー1
5で構成し、円柱ローラ15を、ローラー手段14を越
えた位置15Dで軸支して回動可能に構成し、円柱ロー
ラ15とローラー手段14の突き当たり点と位置15D
を結ぶ線を堺にして、ローラー手段14の回転軸14A
の反対側に、前記ロールシートを引き出すものである。
【0013】ロールシートカッターの別の態様は、カッ
ター手段13を水平に外側に向かって配置し、カッター
手段13の側面を案内されたロールシートをカッター手
段13の先端で折り曲げて切断させるものである。
【0014】ロールシートカッターの別の態様では、ロ
ールシートの反対側から突出してカッター手段の先端を
越えるガード手段を備えてもよい。ガード手段は、カッ
ター手段の先端でロールシートを折り曲げた際の軽い力
で押し下げられ、カッター手段の先端をロールシートに
接触させる。
【0015】ロールシートカッターのさらに別の態様
は、カッター手段、ローラー手段、案内手段を一体のブ
ラケットに配置し、巻き上げ体を取り付ける筐体に対し
てブラケット全体を前面側に引き倒せるものである。
【0016】
【作用】図1において、請求項1のロールシートカッタ
ーでは、ローラー手段14と案内手段15でロールシー
トを強く挟み込んで、ロールシートのさらなる引き出し
を不可能にし、カッター手段13における切断に必要な
張力(または、押し付け力)を確保している。また、ロ
ールシートの挟み込み固定は、カッター手段13の方向
へロールシートを引き出した場合に、ロールシートの押
圧力が案内手段15をローラー手段14側に付勢して引
き起こされる。そして、案内手段15とローラー手段1
4が表面を斜めに突き当たらせる構成によって、ロール
シートの押圧力を増幅した強い挟み込み圧力を発生させ
る。
【0017】図1の例で言えば、ロールシートをA方向
引張った場合には、ロールシートの摩擦力が案内手段1
5を持ち上げる方向に作用して、案内手段15とローラ
ー手段14の間の圧力を解除する。これにより、ローラ
ー手段14は、ロールシートの引き出しに追従して自在
に回転し、ロールシートは、ほとんど抵抗を感じさせる
ことなく引き出され続ける。
【0018】一方、ロールシートをB方向に引張った場
合、案内手段15がロールシートに押圧されて下がり、
案内手段15がローラー手段14の表面にくさび状に突
き当たってロールシートに強い圧力が発生する。案内手
段15は、図1の円形断面には限定されず、ローラー手
段14の表面に斜めに突き当たる別の断面形状、例え
ば、面取りした四角柱、くさび型、楕円形等を採用でき
る。
【0019】ところで、図1のような起立状態に変え
て、カッター手段を水平に配置した場合、カッター手段
の側面がテーブル面を形成して、カッター手段で切断さ
れたロールシートの巻き上げ体側の端部を乗せて支持す
る。この態様では、カッター手段の先端部分を保護し、
不注意による怪我等を防止するため、ガード手段を設け
ることが望ましい。ガード手段は、ロールシートを切断
する際にのみ、カッター手段の先端を露出させる。
【0020】また、巻き上げ体11が自由に回転する状
態では、ロールシートを引き出した長さ以上に巻き上げ
体11からロールシートが繰り出され、巻き上げ体11
とローラー手段14の間にロールシートのたるみが形成
される。従って、巻き上げ体11の回転に適当な制動を
かけておくことが望ましい。
【0021】さらに、請求項1のロールシートカッター
では、巻き上げ体11を交換した際に、ローラー手段1
4から案内手段15を経てカッター手段13まで、引き
出し経路に沿ってロールシートをセットする必要があ
る。このとき、狭い収納容器の内側でロールシートをセ
ットするのは容易でなく、カッター手段13に指先が接
触する可能性もある。そこで、ローラー手段14、案内
手段15、カッター手段13を共通のブラケット構造に
取付けておき、ロールシートをセットする際には、収納
容器からブラケット構造全体を前面側に引き倒し得る構
造を採用することが望ましい。
【0022】
【実施例】図2は実施例のトイレットペーパーボックス
の説明図、図3はブラケットの説明図、図4はブラケッ
ト附属部品の説明図、図5はトイレットペーパー取付け
の説明図である。図2中、(a) は断面図、(b) はガイド
配置、(c) は外観図を示す。図3中、(a) は側面図、
(b) は正面図を示す。図4中、(a) はストッパー配置、
(b) はストッパーおよびカッターガードの構造を示す。
図5中、(a) は取付け状態、(b) は軸受け部、(c) はホ
ルダーを示す。ここでは、収納容器を上下に開放した状
態でトイレットペーパーロールを交換し、セットする。
【0023】図2(a) において、収納容器20の上部空
間に、ホルダー22を挿入したトイレットペーパーロー
ル21が収納される。ホルダー22の軸端は、回転自在
に支持されており、トイレットペーパーロール21は、
ペーパー21Aの引き出しに追従して回転する。ただ
し、ペーパー21Aを引き出した後に、収納容器20内
のトイレットペーパーロール21が惰性で回転すると、
トイレットペーパーロール21から繰り出されたペーパ
ー21Aが収納容器20の下部に積み重なる問題を生じ
る。そこで、図2(b) に示すように、ガイド21Gでト
イレットペーパーロール21を挟み込んで、軽くブレー
キをかける構造としている。
【0024】ガイド21Gは、樹脂の薄板を曲げて形成
され、収納容器20の背後側の両側面に取り付けてあ
る。ガイド21Gは、収納容器20の中央にトイレット
ペーパーロール21を位置決めして、横ずれを防ぐ機能
も兼ねている。
【0025】収納容器20の底には、ガイドパネル20
Gが配置される。ガイドパネル20Gは、トイレットペ
ーパーロール21を装着する際に垂れ下がったペーパー
21Aを手前側に案内する。また、ほこり等のたまり易
い収納容器20の底面にペーパー21Aを直接接触させ
ない。
【0026】カッター23は、手前に向かってカッター
エッジを配置する。ペーパー21Aを切断する際には、
ペーパー21Aを下向きに引き降ろしてカッターエッジ
をペーパー21Aに食い込ませる。カッター23の側面
はカッター台を形成し、ペーパー21Aの端部を乗せて
水平に保持しているため、次の引き出しの際にペーパー
21Aの端部を容易に掴むことができる。
【0027】回転ローラ24、固定ローラ25は、図1
のローラー手段14、案内手段15にそれぞれ相当して
構成される。すなわち、ペーパー21AをA方向に引き
出した場合には、回転ローラ24と固定ローラ25の圧
力を解除してペーパー21Aの自由な引き出しを許す。
しかし、ペーパー21AをB方向に引き出した場合に
は、回転ローラ24と固定ローラ25の間にペーパー2
1Aを強く挟み込み、ペーパー21Aの引き出しにブレ
ーキをかける。
【0028】図2(b) において、収納容器20は、天井
面、底面、両側面、背面を一体に構成する。収納容器2
0の天井面の手前側、前面の上半分は、収納ブタ20A
を構成する。収納ブタ20Aは、トイレットペーパーロ
ール(21)を交換する際には、上方へ大きく回転して
はね上げることができる。収納ブタ20Aは、一部透明
に形成され、トイレットペーパーロール(21)の残量
を外部から目視で確認できる。
【0029】収納容器20の下部手前側には、カッター
23と一体に形成したブラケット20Bが配置される。
ブラケット20Bは、図2(a) の回転ローラ24、固定
ローラ25を支持する。トイレットペーパーロール21
を交換する際には、ブラケット20Bを手前側に90度
引き倒して広く作業空間を確保した状態で、ペーパー2
1Aを回転ローラ24、固定ローラ25にセットでき
る。
【0030】図3(a) 、(b) において、回転ローラ24
は、樹脂パイプで直径25mmの円柱状に形成され、ブラ
ケット20Bのリブ33に軸支される。固定ローラ25
も樹脂パイプで直径25mmの円柱状に形成されるが、両
端に固定したアーム25Aをリブ33に軸支している。
アーム25Aの回動軸25Bは、回転ローラ24の回転
軸24Bを越えた外側に配置される。そして、回転ロー
ラ24と固定ローラ25の接触点と回動軸25Bを結ぶ
直線の下側に、回転ローラ24の回転軸24Bが位置す
る。
【0031】なお、図3(b) では、構造を理解し易くす
るために固定ローラ25を持ち上げた状態で図示してい
る。通常の状態では、固定ローラ25の下端は、一点鎖
線の高さに位置して、図3(a) のように回転ローラ24
と接触を保っている。
【0032】回転ローラ24と固定ローラ25の中心を
結ぶ線はカッターテーブルに対し、145度の傾きに設
定してある。今、ペーパー21Aの張力で固定ローラ2
5に下方向の力(図1の案内手段15における矢印の力
に相当する)を与えながら引張ると、回転ローラ24は
ペーパー21Aとの摩擦力によって左回りに回転し始
め、固定ローラ25の沿添に進む。このとき、アーム2
5Aには張力が発生し、回転ローラ24と固定ローラ2
5の接点に摩擦が発生する。本実施例では、カッター2
3の側面(カッターテーブル)に対して20度位からペ
ーパー21Aは滑り出し、35度以上では楽に引き出せ
る。そして、10度以下ではブレーキが働いてペーパー
21Aを全く引き出せなくなる。
【0033】カッター23を含むブラケット20Bの全
体は、点線で示す位置まで矢印の方向に90度の範囲
で、手前側に回転できる。このとき、カッター23のカ
ッターエッジは下向きとなり、回転ローラ24と固定ロ
ーラ25は、収納容器(20)の外側に露出して、ペー
パー(21A)をセットするための広い作業空間が確保
される。この状態で固定ローラ25を持ち上げて、トイ
レットペーパーロール21から引き出したペーパー(2
1A)を回転ローラ24と固定ローラ25の間にセット
する。
【0034】ブラケット20Bの両側面に設けたリブ3
2は、組立て状態では、図2(b) の収納容器20の側面
の外側に位置する。リブ32は、後述するストッパーを
支持する。
【0035】図4(a) において、カッター23を一体に
形成したブラケット20Bの両側面のリブ32には、ブ
ラケット20Bを通常位置に固定して手前側への引き倒
しを許さないロック機構が設けられる。通常の使用状態
では、ペーパー(21A)の引き出しや切断に伴って、
ブラケット20Bを手前側に引き倒そうとする力が作用
する。ロック機構は、この力に対抗して、ブラケット2
0Bを固定する。
【0036】ロック機構は、収納容器20の側面に設け
た引掛けピン43と、ブラケット20Bに設けたトンネ
ル型サドル41、レバー取手42とで構成される。ブラ
ケット20Bに設けたストップピン44は、レバー取手
42の引き出し限界を形成する。
【0037】図4(b) において、トンネル型サドル41
に挿入されたレバー取手42を一杯に押し込んだ状態で
は、レバー取手42の先端部分が収納容器20の引掛け
ピン43に突き当たって拘束されるため、ブラケット2
0Bを矢印方向に引き倒すことができない。しかし、ト
ンネル型サドル41に沿ってレバー取手42を破線で示
した位置まで後退させた状態では、レバー取手42が引
掛けピン43に拘束されなくなり、回転軸31を中心に
してブラケット20Bの全体を矢印方向に90度まで引
き倒すことができる。
【0038】本実施例のトイレットペーパーボックスで
は、カッター23の先端部分にカッターガード45を設
けている(ただし、図4(a) では図示を略す)。カッタ
ーガード45は、樹脂の薄板を曲げ加工して形成され、
接合46でカッター23の側面に固定される。
【0039】カッターガード45は、ペーパー(21
A)を切断する際には、ペーパー(21A)に押し下げ
られてカッターエッジをペーパー(21A)に接触させ
る。しかし、押し下げられていない状態では、自身の弾
力でカッターエッジよりも高い位置に案内部45Aを位
置させ、カッターエッジを保護して露出しないようにし
ている。
【0040】本実施例のトイレットペーパーボックスで
は、さらに、カッター23の根本部分にリフター47を
設けている。リフター47は、ごく薄いしなやかな樹脂
の板材を曲げて構成され、接合48でカッター23に固
定される。ペーパー(21A)の切断は、リフター47
を押し下げて遂行される。リフター47は、切断されて
カッター23上に残ったペーパー(21A)の端部を、
カッターテーブル面よりも高く持ち上げて、次回の引き
出しの際にペーパー(21A)の端部を掴み易くする。
【0041】なお、本実施例では、ブラケット20Bと
一体に成形した樹脂製のカッターテーブルの先端に薄い
鉄板の鋸歯を固定する形式でカッター23を形成してい
る。しかし、ミシン目の入ったトイレットペーパーロー
ルのみを使用する場合には、この鋸歯の装着を省略でき
る。また、樹脂製のカッターテーブルの先端をカッター
エッジとした場合でもトイレットペーパーの切断には実
用十分な効果を確保できる。
【0042】図5(a) において、トイレットペーパーロ
ール21を交換する場合、収納容器20の前面では、収
納ブタ20Aが回転軸51を中心にして上側に大きく跳
ね上げられるとともに、ロック機構を解除したブラケッ
ト20Bが90度まで手前に引き倒される。
【0043】このように、収納容器20の前面を大きく
開放した状態で、ホルダー22を挿入したトイレットペ
ーパーロール21を収納容器20に装着する。そして、
図3(a) のアーム25Aを大きく回動させて、固定ロー
ラ25と回転ローラ24の間隔を大きく設定した状態
で、トイレットペーパーロール21から引き出したペー
パー21Aを固定ローラ25と回転ローラ24に巻回し
てセットする。
【0044】その後、収納ブタ20A、ブラケット20
Bを元の位置まで回転して収納容器20を元に戻し、ロ
ック機構を操作してブラケット20Bの回転を拘束すこ
とにより、セットが完了する。
【0045】図5(b) において、トイレットペーパーロ
ール21に挿入したホルダー22のホルダー軸22J
は、収納容器20の両側面の内側に設けた取付け溝に沿
って移動し、落とし込まれて安定に保持される。
【0046】図5(c) において、ホルダー22は、ホル
ダー軸22Jに摺動可能に挿入した一対のリング22R
を湾曲した4本の弾性体22Aで連絡したもので、リン
グ22Rと弾性体22Aは樹脂で一体に成形されてバナ
ナチップと呼ばれる。ホルダー22は、トイレットペー
パーロール21の孔径に応じてバナナチップの外径を増
減し、トイレットペーパーロール21の中心軸上にホル
ダー軸22Jを位置決める。
【0047】
【発明の効果】請求項1のロールシートカッターによれ
ば、ロールシートの引き出し方向を変化させるだけで、
自由な引き出し状態と強制的に引き出しを阻止したブレ
ーキ状態とを任意に選択できる。従って、片手で引き出
し状態のロールシートを所望の長さだけ引き出した後
に、そのままブレーキ状態に移行させて、望みの位置で
望む通りの切断線でロールシートを切断できる。すなわ
ち、もう片方の手でロールシートの巻き上げ体に別途に
制動をかける必要がなく、引き出しから切断までを完全
に片手で容易に実行できる。
【0048】従って、切断位置が正確になるとともに、
切断品質も向上し、切断に伴うロールシートの無駄がな
くなる。なお、本発明は、トイレットペーパーの切断用
途には限定されず、タオルペーパーやラップ等、ロール
状態で供給されるシート材料の切断用途に利用できる。
【0049】カッター手段を水平に配置した場合、カッ
ター手段の側面の上にロールシートの巻き上げ体側の端
部が残るため、次回の引き出しの際にロールシートの端
部を容易に探して容易に掴むことができる。
【0050】カッター手段の先端にガード手段を設けた
場合、不注意で手指がカッター手段に干渉してもけがを
しないで済む。また、硬い器具を衝突させてカッター手
段が損傷することもない。
【0051】カッター手段、ローラー手段、案内手段を
一体のブラケット構成した場合、巻き上げ体を交換して
ロールシートをローラー手段と案内手段にセットする作
業が楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成の説明図である。
【図2】実施例のトイレットペーパーボックスの説明図
である。
【図3】ブラケットの説明図である。
【図4】ブラケット附属部品の説明図である。
【図5】トイレットペーパー取付けの説明図である。
【符号の説明】
11 巻き上げ体 12 支持手段 13 カッター手段 14 ローラー手段 15 案内手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールシートの巻き上げ体(11)を回
    転可能に支持し、前記ロールシートの引き出しに追従し
    て前記巻き上げ体(11)を回転させる支持手段(1
    2)と、 前記巻き上げ体(11)から引き出した前記ロールシー
    トに押し当てて、前記ロールシートを所望の長さに切断
    可能なカッター手段(13)と、を有するロールシート
    カッターにおいて、 前記巻き上げ体(11)から引き出した前記ロールシー
    トを中継し、前記ロールシートの引き出しに追従して回
    転可能なローラー手段(14)と、 前記ローラー手段(14)の表面に対して斜めに突き当
    たる移動が可能に支持され、前記ローラー手段(14)
    と協働して前記ロールシートを挟み込み、前記ロールシ
    ートを表面に摺動させて引き出させる案内手段と、を有
    し、 前記ロールシートを前記カッター手段(13)側に引き
    出した場合に前記ロールシートが前記案内手段(15)
    を前記ローラー手段(14)の方向に付勢する形式で、
    前記ローラー手段(14)と前記案内手段(15)の配
    置を定めたことを特徴とするロールシートカッター。
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