JPH071551Y2 - 補助リップ付耐圧用オイルシール - Google Patents

補助リップ付耐圧用オイルシール

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JPH071551Y2
JPH071551Y2 JP1989022658U JP2265889U JPH071551Y2 JP H071551 Y2 JPH071551 Y2 JP H071551Y2 JP 1989022658 U JP1989022658 U JP 1989022658U JP 2265889 U JP2265889 U JP 2265889U JP H071551 Y2 JPH071551 Y2 JP H071551Y2
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JP
Japan
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lip
shaft
auxiliary
oil
main lip
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JP1989022658U
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JPH02114261U (ja
Inventor
昌弘 杉山
Original Assignee
キーパー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばラツクアンドピニオン式動力舵取装置
の左右シリンダー室のオイルシールや、コントロールバ
ルブ室のオイルシールとして使用される、補助リツプ付
耐圧用オイルシールに関する。
(従来の技術) 従来技術として特開昭63−203469号公報に開示されてい
るオイルシールが存在する。このオイルシールは、軸線
方向に移動可能、又は該軸線のまわりに回転可能な軸に
密封対象オイルをシールするように密封接触する主リツ
プと、該主リツプに対して密封対象オイル側に且つ該主
リツプと同軸関係に配置され密封対象オイル中のダスト
等の異物が前記主リツプに近づくのを阻止するための該
主リツプと一体に成形された補助リツプと、前記主リツ
プを前記軸に圧接させるガータースプリングとを備えた
構成のものになつている。
前記補助リツプは前記軸の軸線方向に対して傾斜して軸
線方向に突出して延びており、それ自体の弾力によつて
切粉、ダストなどの異物を除去し、主リツプがこれら異
物を噛み込んでしまつて、主リツプから外部へオイル洩
れが生じてしまうことが無いようにしている。
(考案が解決しようとする課題) 上述した従来の技術は、補助リツプが軸の軸線方向に対
して傾斜して延びていて軸線方向に突出しているので、
加圧された密封対象オイルによつて圧力が加えられた場
合に補助リツプが径方向内方に変形し、補助リツプが軸
に強く圧接されるという状態が生じてしまつていた。こ
の状態で軸が軸線方向に往復動、又は軸線のまわりに回
動すると、補助リツプが軸の軸線方向、又は円周方向に
引つ張られたりして補助リツプの腰部付近や主リツプの
腰部付近に応力が集中し、これらの場所が疲労し、また
破断するという問題があつた。
本考案は従来技術におけるかような不都合を除去するこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、補助リツプ付耐圧用オイルシールにおいて、
前記補助リツプは、前記軸線方向に対してほぼ垂直に内
方に延びていて、前記密封対象オイルが前記補助リツプ
に作用したときに該補助リツプが前記軸を径方向に押圧
する力を小さくするような形状となつており、また前記
ガータースプリングは前記主リツプのほぼ径方向延長線
上に装着されていて前記主リツプを前記軸に対して径方
向に押圧する力を加えており、それによつて前記主リツ
プが前記軸を径方向に押圧する力は常に前記補助リツプ
が前記軸を径方向に押圧する力と同等以上となつている
ことを特徴とする。
(作用) 本考案によれば、補助リツプは軸の軸線方向に対してほ
ぼ垂直に内方に延びていて、従来技術における補助リツ
プのように軸線方向に対して傾斜して軸線方向に突出し
て延びる部分がないから、加圧された密封対象オイルが
補助リツプに圧力を加えても、補助リツプが軸を径方向
に押圧する力は非常に小さい。また、ガータースプリン
グが主リツプのほぼ径方向延長線上に装着されていて主
リツプを軸に対して径方向に押圧する力を加えて主リツ
プの面圧を高めている。また、主リツプが軸を径方向に
押圧する力は、常に、補助リツプが軸を径方向に押圧す
る力よりも大きくなるので、密封対象オイルが補助リツ
プと軸との隙間を通つて漏洩して主リツプにまで到るこ
とを可能ならしめ、主リツプへの潤滑剤の供給が損なわ
れることはない。
(実施例) 以下、図面に従つて本考案の実施例について説明する。
第1図は本考案の一実施例である補助リツプ付耐圧用オ
イルシールを該オイルシールの軸線を含む平面で切断し
た断面図であつて、上方の半分だけを示したものであ
る。第2図はこのオイルシールを軸に装着した状態を示
した一部断面図である。
補助リツプ付耐圧用オイルシール10は弾性を有するシー
ル部材2内に装着された芯金1とバツクアツプリング6
とを含んでいる。シール部材2は、軸線方向に移動可能
な軸8に密封対象オイル、すなわち潤滑油をシールする
ように密封接触する主リツプ3と、主リツプ3に対して
密封対象オイル側(第1、2図の左側)に配置された補
助リツプ4とを有している。
補助リツプ4は主リツプ3と同軸で主リツプ3と一体に
成形され密封対象オイル中のダスト等の異物が主リツプ
3に近づくのを阻止している。主リツプ3を軸に圧接さ
せるガータースプリング5がシール部材2に装着されて
いる。
第1、2図を参照して分るように、補助リツプ4は軸8
の軸線方向に対してほぼ垂直に内方に延びていて、軸線
方向に突出した部分が実質的にないようにされている。
ガータースプリング5は主リツプ3のほぼ径方向延長線
上に装着されていて主リツプ3を軸8に対して径方向に
押圧する力を加えるようになつている。補助リツプ4は
かような構成になつているので、加圧された密封対象オ
イルの圧力により加わる、補助リツプ4が軸8を径方向
に押圧するような力が非常に少ないようにされる。すな
わち、補助リツプ4か軸8を径方向に押圧している力
は、密封対象オイルの圧力による影響が非常に少ない。
このことは、第1図、第2図を参照して、補助リツプ4
に対し左から右に加圧された密封対象オイルの圧力が加
わつた時に、この圧力が補助リツプ4を径方向内方に押
圧する力に変換されることが非常に少ないことで、十分
に理解されるであろう。かくて、常に、主リツプ3が軸
8を径方向に押圧する力は、補助リツプ4が軸8を径方
向に押圧する力よりも大となるようにされており、密封
対象オイルは補助リツプ4と軸8との間隙を通つて漏洩
し、主リツプ3に供給されるようになつている。
第2図を参照して分るように、加圧された密封対象オイ
ルが補助リツプ4をして軸8に過剰に接触させることが
なく、軸8がその軸線方向に往復動した場合に、補助リ
ツプ4が軸8の軸線方向に引つ張られたり、圧縮された
りすることがほとんどない。従つて、補助リツプ4の腰
部9や主リツプ3の腰部7に応力が集中し、ここが疲労
して破断されるという惧れがなくなる。また、軸8が軸
線のまわりに回転可能になつている場合において、軸8
が往復回動したときにも、前述したと同様に補助リツプ
4は軸8の円周方向に引つ張られたり圧縮されたりする
ことはほとんどなく、腰部7や腰部9に応力が集中され
ることが非常に少なく、従つて急激なトルク増加、ステ
イツクスリツプ(付着すべり)による音の発生、および
リツプが破断される惧れはない。
(考案の効果) 本考案によれば、密封対象オイルが加圧された場合にお
いて、補助リツプの軸に対する押圧力が小さいので、補
助リツプの軸に対する押圧力が上昇してしまつて軸が軸
線方向に往復動した際、或いは軸が軸線のまわりに回動
した際、補助リツプが軸によつて引つ張られたり圧縮さ
れたりすることは非常に小さく、シール部材の局部に応
力が集中してシール部材の破断が生じるという事故がな
いようにされる。従つて、本考案によればオイルシール
の耐久性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である補助リツプ付耐圧用オ
イルシールを該オイルシールの軸線を含む平面で切断し
た断面図であつて、上方の半分だけを示すもの、第2図
はこの実施例のオイルシールを軸に装着した状態を示す
一部断面図である。 1…芯金、2…シール部材、3…主リツプ、4…補助リ
ツプ、5…ガータースプリング、6…バツクアツプリン
グ、7…主リツプの腰部、8…軸、9…補助リツプの腰
部、10…補助リツプ付耐圧用オイルシール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線方向に移動可能、又は該軸線のまわり
    に回転可能な軸に密封対象オイルをシールするように密
    封接触する主リツプと、該主リツプに対して密封対象オ
    イル側に且つ該主リツプと同軸関係に配置され密封対象
    オイル中のダスト等の異物が前記主リツプに近づくのを
    阻止するための該主リツプと一体に成形された補助リツ
    プと、前記主リツプを前記軸に圧接させるガータースプ
    リングとを備えた補助リツプ付耐圧用オイルシールにお
    いて、前記補助リツプは、前記軸線方向に対してほぼ垂
    直に内方に延びていて、前記密封対象オイルの圧力が前
    記補助リツプに作用したときに該補助リツプが前記軸を
    径方向に押圧する力を小さくするような形状となつてお
    り、また前記ガータースプリングは前記主リツプのほぼ
    径方向延長線上に装着されていて前記主リツプを前記軸
    に対して径方向に押圧する力を加えており、それによつ
    て、前記主リツプが前記軸を径方向に押圧する力は常に
    前記補助リツプが前記軸を径方向に押圧する力と同等以
    上となつていることを特徴とする補助リツプ付耐圧用オ
    イルシール。
JP1989022658U 1989-02-28 1989-02-28 補助リップ付耐圧用オイルシール Expired - Lifetime JPH071551Y2 (ja)

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JPH02114261U JPH02114261U (ja) 1990-09-12
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