JPH0537090Y2 - - Google Patents

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JPH0537090Y2
JPH0537090Y2 JP1988081150U JP8115088U JPH0537090Y2 JP H0537090 Y2 JPH0537090 Y2 JP H0537090Y2 JP 1988081150 U JP1988081150 U JP 1988081150U JP 8115088 U JP8115088 U JP 8115088U JP H0537090 Y2 JPH0537090 Y2 JP H0537090Y2
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female adapter
adapter
bushing
reciprocating
reciprocating pump
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、往復ポンプにおいてプランジヤ等
の往復動部材の周部のシールを保持するVパツキ
ン装置に係り、詳しくは往復動部材の損傷を防止
することができる往復ポンプのVパツキン装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
プランジヤポンプ等において高圧のポンプ室の
シールを保持するために、Vパツキン装置が一般
的に使用され、Vパツキン装置では、複数個のV
パツキンが雄アダプタと雌アダプタとの間に同一
軸線上に配設され、雄アダプタにより雌アダプタ
へ押圧され、かつ内周側においてプランジヤに摺
接している(例:特開昭63−57879号公報等)。
また、プランジヤの耐久性及び寿命を改善する
ために、プランジヤ本体を溶射等によりコーテイ
ング処理し、さらに、そのコーテイング層の上に
セラミツク等の被膜を接着することが行なわれて
いる。
プランジヤポンプの従来の一般的なVパツキン
装置では、プランジヤと雌アダプタとの間には何
も介在していなかつた。
実願昭46−45489号(実開昭48−1102号)のマ
イクロフイルムのVパツキン装置では、弗素樹脂
製リングが雌アダプタの内周側と往復動部材との
間に介在しているが、弗素樹脂製リングの嵌着さ
れている雌アダプタの部位は、Vパツキンの凸部
を圧入される凹溝の内周側部分としての膨出部位
ではなく、膨出部位からVパツキンとは反対方向
へ遠く離れた部位となつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
高圧のシールをVパツキン装置により行なう場
合は、雄アダプタ側からの雌アダプタへの押圧力
により、Vパツキンが適切に半径方向へ拡開し
て、Vパツキンによる確実なシールを保証する
が、雌アダプタも、凹溝へVパツキンの凸部を圧
入されるに伴い、凹溝において拡開され、凹溝の
内周側部分は、膨出部位として放射方向内側へ膨
出する。従来のVパツキン装置では、膨出部位
が、膨出に伴つてプランジヤに接触して、プラン
ジヤの表面に引つ掛かり、プランジヤの被膜を剥
離させる虞がある。なお、プランジヤ本体にスリ
ーブを取外し自在に嵌装され、スリーブの外周面
においてVパツキンと摺接させ、スリーブが摩耗
した場合には、スリーブのみを交換できるように
した往復ポンプがあり(例:特開昭63−57879号
公報等)、そのようなものでは、スリーブに被膜
が施されており、スリーブからの被膜の剥離が問
題になる。
実願昭46−45489号(実開昭48−1102号)のマ
イクロフイルムのVパツキン装置では、弗素樹脂
製リングが雌アダプタと往復動部材との間に介在
するものの、弗素樹脂製リングの存在する部位
が、雌アダプタの凹溝の内周側部分としての膨出
部位ではなく、膨出部位からとは反対方向へ遠く
離れた部位であるため、弗素樹脂製リングは、雌
アダプタの偏心等に困る雌アダプタの筒部と往復
動部材との接触を回避する作用・効果は有してい
るが、往復動部材への膨出部位の接触を回避する
作用・効果は有していない。
請求項1の考案の目的は、雌アダプタの凹溝が
Vパツキンの凸部を圧入されて拡開することによ
つて凹溝の内周側部分としての膨出部位が放射方
向内側へ膨出することに困る往復動部材の損傷を
防止することができる往復ポンプのVパツキン装
置を提供することである。
請求項2の考案の目的は、さらに、雄アダプタ
からVパツキンへの過大な押圧力に困るVパツキ
ンの寿命の低減を防止し、かつ雌アダプタの多少
の組付け不良に対処できる往復ポンプのVパツキ
ン装置を提供することである。
請求項3の考案の目的は、さらに、高価な雌ア
ダプタの交換を抑制することができる往復ポンプ
のVパツキン装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案を実施例に対応する図面の符号を使用
して説明する。
請求項1の前提となる往復ポンプのVパツキン
装置では、複数個のVパツキン10,12は、雄
アダプタ14と雌アダプタ18との間に同一軸線
上に配設され、雄アダプタ14により雌アダプタ
18へ押圧され、かつ内周側において往復動部材
24に摺接している。そして、請求項1の往復ポ
ンプのVパツキン装置では、Vパツキン10,1
2を介しての雄アダプタ14による軸方向押圧に
より放射方向内側へ膨出する雌アダプタ18の膨
出部位21の内周側に、往復動部材24より軟質
の材料から成るブツシング22が嵌挿されてい
る。
請求項2の往復ポンプのVパツキン装置では、
さらに、ブツシング22bは、Vパツキン10,
12とは反対側の雌アダプタ18の端面に隣接す
る鍔部28を一体的にもち、弾力性材料から成
る。
請求項3の往復ポンプのVパツキン装置では、
さらに、ブツシング22,22bは雌アダプタ1
8の内周側に着脱自在に嵌挿されている。
〔作用〕
請求項1の考案では、Vパツキン10,12
は、雄アダプタ14による雌アダプタ18の方へ
の押圧により放射方向へ拡開され、内周側では、
往復動部材24に密着する。また、雌アダプタ1
8は、凹溝20へのVパツキン12の凸部の圧入
により凹溝20を放射方向へ拡開され、凹溝20
の内周側部分として膨出部位21は放射方向内側
へ膨出する。しかし、ブツシング22が、膨出部
位21と往復動部材24との間に介在し、往復動
部材24への膨出部位21の接触は回避される。
請求項2の考案では、さらに、ブツシング22
bの鍔部28は雄アダプタ14側からの押圧力に
より適当な弾性圧縮される。この結果、Vパツキ
ン10,12にかかる押圧力は適当な範囲に保持
される。また、ブツシング22bの弾性的な変形
は雌アダプタ18の多少の組付け不良を吸収す
る。
請求項3の考案では、ブツシング22,22b
が往復動部材24との摺接により摩耗すると、雌
アダプタ18はそのままに保持されて、ブツシン
グ22,22bのみが交換される。
〔実施例〕
以下、この考案を図面の実施例について説明す
る。
第1図はプランジヤポンプにおけるVパツキン
装置の縦断面図である。複数個(図示の実施例で
は2個)のVパツキン10,12は、V字状横断
面を有し、凸側及び凹側をそれぞれ低圧側(第1
図において右側)及び高圧側(第1図において左
側)へ向けて、軸方向へ一列に配列される。雄ア
ダプタ14は、Vパツキン10,12に対して同
軸線上に配設され、凸部16をVパツキン10の
凹部に圧入している。金属製の雌アダプタ18
は、Vパツキン10,12に対して同軸線上に配
設され、Vパツキン12の凸部を凹溝20に圧入
されている。凹溝20の内周側部分は、凹溝20
へのVパツキン12の凸部の圧入に伴い、凹溝2
0は、拡開されて、放射方向へ膨出するが、凹溝
20の内周側部分は放射方向内側へ膨出する膨出
部位21を構成する。ブツシング22は、プラン
ジヤ24より軟質で所定の弾力性をもつ材料から
成り、例えばテフロン(商品名)や高密度ポリエ
チレン等の無注油で潤滑性の高い樹脂から成り、
雌アダプタ18の膨出部位21の内周側に着脱自
在に嵌挿されている。ブツシング22の内径はV
パツキン10,12の内径にほぼ等しくなつてお
り、プランジヤ24は往復動により先端部におい
てポンプ室(図示せず)の容積を増減させる。雄
アダプタ14及び雌アダプタ18は、互いに接近
するように、軸方向へ押圧され、これにより、V
パツキン10,12は、半径方向へ拡開され、内
周側のリツプ部(高圧側の突出状内周縁)をプラ
ンジヤ24に密着させる。
Vパツキン10,12は、雄アダプタ14から
の押圧により放射方向へ拡開し、内周側のリツプ
部において、放射方向内方へ膨出して、プランジ
ヤ24に確実に密着する。また、雌アダプタ18
は、凹溝20へVパツキン12の凸部を圧入され
て、凹溝20において放射方向へ拡開する。凹溝
20の放射方向内側部分としての膨出部位21は
凹溝20の拡開により放射方向内方へ膨出する。
ブツシング22は、雌アダプタ18の膨出部位2
1の膨出に伴つて、プランジヤ24の方へ膨ら
む。雌アダプタ18の膨出部位21とプランジヤ
24との間のブツシング22の介在によりプラン
ジヤ24への膨出部位21の接触は回避され、ま
た、プランジヤ24は、その往復動の際、プラン
ジヤ24より軟質性のブツシング22との摺接に
より被膜の剥離等の損傷を回避される。
ブツシング22が、特にブツシング22の膨出
部位21がプランジヤ24との摺接により摩耗す
ると、雌アダプタ18はそのままに保持されて、
ブツシング22のみが交換される。
第2図は第1図のブツシング22の変形例を備
えるVパツキン装置の断面図である。このブツシ
ング22bは、雌アダプタ18の内周側に嵌挿さ
れる筒部26と、Vパツキン12とは反対側の雌
アダプタ18の端面に隣接する鍔部28とを有
し、L字状横断面を形成している。ブツシング2
2bの鍔部28は、雄アダプタ14側からの押圧
力により、圧縮されるとともに、Vパツキン1
0,12に雄アダプタ14側への付勢力を与え
る。この結果、Vパツキン10,12にかかる押
圧力は適当な範囲に保持される。また、雌アダプ
タ18の多少の組付け不良はブツシング22bの
筒部26及び鍔部28の弾力的な変形により吸収
される。
〔考案の効果〕
請求項1の考案では、軟質材料のブツシング
が、雌アダプタの内周側に嵌挿されて、往復動部
材と雌アダプタとの間に介在する結果、雌アダプ
タの凹溝の内周側部分としての膨出部位は、凹溝
へのVパツキンの凸部の圧入に困る放射方向内側
への膨出にもかかわらず、往復動部材への摺接を
回避され、往復動部材は、軟質材料のブツシング
と摺接することになる。したがつて、往復動部材
が、雌アダプタの凹部の膨出部位と摺接して、被
膜を剥離される等の損傷が回避され、往復動部材
の寿命及び耐久性を改善することができる。
請求項2の考案では、さらに、ブツシングが、
Vパツキンとは反対側から雌アダプタの端面に接
触する弾力性の鍔部をもつので、雄アダプタ側か
らのVパツキンの押圧力に対して鍔部が適当に弾
性圧縮され、Vパツキンにかかる押圧力を適切に
保持し、Vパツキンの寿命を伸ばすことができ
る。
請求項3の考案では、雌アダプタをそのまま
で、ブツシングのみを交換することができるの
で、保守費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例に関し、第1図はプラ
ンジヤポンプにおけるVパツキン装置の縦断面
図、第2図は第1図のブツシングの変形例を備え
るVパツキン装置の断面図である。 10,12……Vパツキン、14……雄アダプ
タ、18……雌アダプタ、20……凹溝、21…
…膨出部位、22,22b……ブツシング、24
……プランジヤ(往復動部材)、28……鍔部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数個のVパツキン10,12が、雄アダプ
    タ14と雌アダプタ18との間に同一軸線上に
    配設され、前記雄アダプタ14により前記雌ア
    ダプタ18へ押圧され、かつ内周側において往
    復動部材24に摺接する往復ポンプのVパツキ
    ン装置において、前記Vパツキン10,12を
    介しての前記雄アダプタ14による軸方向押圧
    により放射方向内側へ膨出する前記雌アダプタ
    18の膨出部位21の内周側に、前記往復動部
    材24より軟質の材料から成るブツシング22
    が嵌挿されていることを特徴とする往復ポンプ
    のVパツキン装置。 (2) 前記ブツシング22bは、前記Vパツキン1
    0,12とは反対側の前記雌アダプタ18の端
    面に隣接する鍔部28を一体にもち、弾力性材
    料から成ることを特徴とする請求項1記載の往
    復ポンプのVパツキン装置。 (3) 前記ブツシング22,22bは雌アダプタ1
    8の内周側に着脱自在に嵌挿されていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の往復ポンプの
    Vパツキン装置。
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