JP3910662B2 - シールリング - Google Patents

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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種油圧又は空圧機器の軸封部に用いられるシールリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ATやP/Sなど油圧によりシステムを作動させる機器の軸封部において、シールリングが多用されている。
【0003】
この場合、シールリングは、軸又はハウジングのいずれかに設けられた周方向溝に装着されて、オイル等の流体を密封するために使用される。
【0004】
軸の設けられた周方向溝に装着される場合を例に説明すると、図5に示すように、シールリング100は軸200の周方向溝400の底面400a及び側面400b側から作用する油圧によってハウジング300及び溝の他の側面400cに圧着されることによりシール機能を果たす。このため、装着される溝の底面400aとシールリング本体100との間にはクリアランス500が生じるように設計されている。
【0005】
従って、無圧状態では、シールリングと溝が設けられている軸又はハウジングとの間で偏心が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような偏心が生じると、図6に示すように機器の組立作業において、ハウジング300の軸孔300aに前記軸200を挿入する際に、かじりや折り曲げ等によるシールリングのはみ出し部分100aに損傷が生じたり、ハウジングの対応部分300bに損傷が生じたりすることがあった。ハウジングの周方向溝にシールリングを装着し、軸を挿入する場合にも同様の問題が発生していた。
【0007】
シールリングの軸又はハウジングとの偏心を抑える手段として、シールリングと軸又はハウジングの溝の底面とのクリアランスを小さくする方法がある。しかしながら、図5で説明したように、シール機能を果たすためにはシールリングと溝底面との間で流体の圧力を発生させなければならないため、クリアランスが小さいと流体による圧力が発生しない場合があった。
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、シールリングと被装着部材との間での偏心を抑制し、組立の際のシールリング及び相手部材の損傷を防止するとともにシール機能を維持し得るシールリングを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、発明は、互いに同心的に組み付けられる2部材間をシールする一体構造のシールリングであって、該2部材のいずれか一方に設けられた周方向溝に装着された後、2部材を組み付けることで該2部材間に取り付けられるシールリングにおいて、周方向溝の底面との間にクリアランスを有する周面を持ち、該クリアランスに流入した密封対象流体の圧力の作用により前記他方の部材に圧着してシール機能を果たすシールリング本体と、前記クリアランス内に周方向に断続的に設けられ、前記2部材を組み付ける際に前記シールリング本体を前記一方の部材に対して同心的な位置に保持する同心保持部材と、を備え、前記同心保持部材は、前記シールリング本体の前記周面に一体的に設けられ、前記周方向溝の底面に圧接する突起であり、前記突起は、軸方向に細長く設けられ、且つ、その先端で前記周方向溝の底面に対し線状に接触することを特徴とする。
【0013】
このようにすれば、シールリングを装着して2部材を組み付ける際に、シールリングの一方の部材の軸心に対する偏心が抑制されるので、シールリングのはみ出しにより、シールリング及び組み付ける相手部材を損傷することがない。また、シールリングと周方向溝との間の突起の設けられていない部分には、密封対象流体が流入してシールリングを2部材の隙間に押圧するためのクリアランスが、確保されるので、シール機能を損なうことがない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1(a)は、軸2の周方向溝20に装着された本発明の第1の実施形態に係るシールリング1の軸に直交する方向の断面図であり、図1(b)は、同シールリング1の軸方向一部断面図である。
【0016】
本実施形態に係るシールリング1は、ゴム等の弾性材料で形成され、断面矩形で環状をなす。軸2の周方向溝20は断面略コの字形で軸2の外周面の全周に刻設されている。シールリング1本体の内径は、軸2の周方向溝20の底面20aの径より若干大きめに設定されており、底面20aとの間にクリアランス15を有する。シールリング1本体の内周面1aから突出し溝底面20aに圧接する突起11が、軸方向の一方の側面1bから他方の側面1cにかけて一体に設けられている。本実施形態では、3つの突起11,11,11が中心に対し互いに120°の角度で周方向に等配されている。本実施形態では、同心保持部材としての突起11が、シールリング本体と一体に形成されている。
【0017】
このように突起11,11,11を設けると、シールリング1本体と溝底面20aとの間にクリアランス15を確保してシール機能が維持できるとともに、シールリング1の軸2に対する偏心を抑制してシールリング1及び相手方のハウジング(図示せず)の損傷を防止することができる。
【0018】
また、突起11,11,11を中心に対し互いに120°の角度で周方向に等配することによって、軸を回転させた場合でも、シールリング1の軸2に対する偏心を抑制することができる。
【0019】
(第2の実施形態)
図2(a)は、ハウジング3の内周に設けられた周方向溝30に装着された本発明の第2の実施形態に係るシールリング4の軸に直交する方向の断面図であり、図2(b)は、同シールリング21の軸方向の断面図である。
【0020】
本実施形態に係るシールリング4は、第1の実施形態に係るシールリング1と同様にゴム等の弾性材料で形成され、環状をなす。シールリング4本体の外径は、ハウジング3の周方向溝30の底面30aの径より若干小さめに設定されており、底面30aとの間にクリアランス25を有する。シールリング2本体の外周面4aから突出し溝底面30aに圧接する突起41が、軸方向の一方の側面4bから他方の側面4cにかけて一体に設けられている。本実施形態では、3つの突起41,41,41が中心に対し互いに120°の角度で周方向に等配されている。
【0021】
このように突起41,41,41を設けると、シールリング4本体と溝底面30aとの間にクリアランス25を確保してシール機能が維持できるとともに、シールリング4のハウジングの軸孔3aの中心に対する偏心を抑制してシールリング4及び相手方の軸(図示せず)の損傷を防止することができる。
【0022】
(第3の実施形態)
図3(a)は、軸2の周方向溝20に装着された本発明の第3の実施形態に係るシールリング6の軸に直交する方向の断面図である。
【0023】
シールリング6は、第1の実施形態と同様に、軸2の周方向溝20に装着されている。シールリング6は、突起以外の部分については第1の実施形態に係るシールリング1と同様の構成を有する。第1の実施形態と同様の部分については同様の符号を付して説明を省略する。
【0024】
本シールリング6では、第1突起61a,第2突起61bからなる突起対61が中心に対して互いに120°の角度をなして周方向に3対等配されているものである。
【0025】
図3(b)に示すように、ハウジング3の周方向溝30に装着するシールリング7に同様の第1突起71a,第2突起71bからなる突起対71を設けてもよい。シールリング7は、突起以外の部分については第2の実施形態に係るシールリング4と同様に構成を有する。第2の実施形態と同様の部分については同様の符号を付して説明を省略する。
【0026】
このような突起対61,71を設けることにより、シールリング6,7本体と溝底面20a,30aとの間にクリアランス15,25を確保してシール機能が維持できるとともに、シールリング6の軸2に対する又はシールリング7のハウジング3の軸孔3aに対する偏心を抑制してシールリング6,7及び相手方部材の損傷を防止することができる。
【0027】
3つ以上の突起で突起対を形成し、同様に周方向に120°の角度をなして等配してもよいことは当然である。
【0028】
(第4の実施形態)
図4(a)は、軸2の周方向溝20に装着された本発明の第4の実施形態に係るシールリング8の軸に直交する方向の断面図である。突起の配置以外の構成は第1の実施形態に係るシールリング1と同様である。第1の実施形態と同様の部分については同様の符号を付して説明を省略する。
【0029】
本実施形態では、シールリング8本体の内周面8aから突出し溝底面20aに圧接する突起81を、中心に対し互いに90°の角度で周方向に4つ等配している。
【0030】
図4(b)に示すように、ハウジング3の周方向溝30に装着するシールリング9に同様に突起91を設けてもよい。シールリング9は突起の配置以外の構成については第2の実施形態に係るシールリング4と同様である。第2の実施形態と同様の部分については同様の符号を付して説明を省略する。
【0031】
このような突起81,91を設けることにより、シールリング8,9本体と溝底面20a,30aとの間にクリアランス15,25を確保してシール機能が維持できるとともに、シールリング8の軸2にたいする又はシールリング9のハウジング3の軸孔3aに対する偏心を抑制してシールリング8,9及び相手方部材の損傷を防止することができる。
【0032】
突起の形状,個数及び配置については、第1乃至第4の実施形態で説明したものに限られない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シールリングを装着して2部材を組み付ける際に、シールリングの一方の部材の軸心に対する偏心が抑制されるので、シールリングのはみ出しにより、シールリング組み付ける相手部材を損傷することがない。また、シールリングと周方向溝との間の突起の設けられていない部分には、密封対象流体が流入してシールリングを2部材の隙間に押圧するためのクリアランスが、確保されるので、シール機能を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、軸の周方向溝に装着された本発明の第1の実施形態に係るシールリングの軸に直交する方向の断面図であり、図1(b)は、同シールリングの軸方向一部断面図である。
【図2】図2(a)は、ハウジングの内周に設けられた周方向溝に装着された本発明の第2の実施形態に係るシールリングの軸に直交する方向の断面図であり、図2(b)は、同シールリングの軸方向の断面図である。
【図3】図3(a)は、軸の周方向溝に装着された本発明の第3の実施形態に係るシールリングの軸に直交する方向の断面図であり、図3(b)は、第3の実施形態に係る他のシールリングの軸に直交する方向の断面図である。
【図4】図4(a)は、軸の周方向溝に装着された本発明の第4の実施形態に係るシールリングの軸に直交する方向の断面図であり、図4(b)は、第4の実施形態に係る他のシールリングの軸に直交する方向の断面図である。
【図5】図5は、シール機構の説明図である。
【図6】図6は、従来例に係るシールリングの問題点の説明図である。
【符号の説明】
1,4,6,7,7,9,100 シールリング
2,200 軸
3,300 ハウジング
20,30 溝
20a,30a 溝底面
11,41,81,91 突起
61,71 突起対

Claims (1)

  1. 互いに同心的に組み付けられる2部材間をシールする一体構造のシールリングであって、
    該2部材のいずれか一方に設けられた周方向溝に装着された後、2部材を組み付けることで該2部材間に取り付けられるシールリングにおいて、
    周方向溝の底面との間にクリアランスを有する周面を持ち、該クリアランスに流入した密封対象流体の圧力の作用により前記他方の部材に圧着してシール機能を果たすシールリング本体と、
    前記クリアランス内に周方向に断続的に設けられ、前記2部材を組み付ける際に前記シールリング本体を前記一方の部材に対して同心的な位置に保持する同心保持部材と、
    を備え
    前記同心保持部材は、前記シールリング本体の前記周面に一体的に設けられ、前記周方向溝の底面に圧接する突起であり、
    前記突起は、軸方向に細長く設けられ、且つ、その先端で前記周方向溝の底面に対し線状に接触することを特徴とするシールリング。
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