JPH07154822A - 色信号処理装置 - Google Patents

色信号処理装置

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JPH07154822A
JPH07154822A JP5299628A JP29962893A JPH07154822A JP H07154822 A JPH07154822 A JP H07154822A JP 5299628 A JP5299628 A JP 5299628A JP 29962893 A JP29962893 A JP 29962893A JP H07154822 A JPH07154822 A JP H07154822A
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chroma
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    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/79Processing of colour television signals in connection with recording
    • H04N9/87Regeneration of colour television signals
    • H04N9/873Regeneration of colour television signals for restoring the colour component sequence of the reproduced chrominance signal

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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、共振回路を含むR−Y軸反
転部を必要とせず、回路構成を簡単化することができる
とともに、集積回路化に適した色信号処理装置を提供す
ることである。 【構成】クロマ信号のR−Y軸を反転しない場合、スイ
ッチ(41)はBPF(19)から出力される第1の演算キャリ
ア信号(x) を選択し、R−Y軸を反転する場合、スイッ
チ41はBPF(45)から出力される第2の演算キャリア
信号(y) を選択する。クロマ信号の周波数変換を行う乗
算器(16)はスイッチ(41)から選択的に供給される第1、
第2の演算キャリア信号とクロマ信号とを乗算する。B
PF(42)は演算キャリアの変更に伴いクロマ信号中に生
じた不要な上側波成分及び下側波成分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばPAL方式及
びNTSC方式によって記録された磁気テープを再生す
ることが可能なビデオテープレコーダ(以下、VTRと
記す)に適用される映像信号処理に係わり、特に、クロ
マ信号のR−Y軸を反転する色信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、日立評論 VOL.74 NO.3(1992-
3)p.277 に開示された従来のVTRの色信号処理装置を
示すものである。磁気テープ1に記録された映像信号は
磁気ヘッド2によって読取られ、色信号再生処理部3に
供給される。この色信号再生処理部3によって再生され
たクロマ信号の一方はスイッチ5に直接供給され、他方
は移相器4を介してスイッチ5に供給される。前記移相
器4はバースト信号の位相のみ、色の直交二相座標上で
−45°移相する。前記スイッチ5の出力信号の一方は
スイッチ7に直接供給され、他方はR−Y軸反転部6を
介してスイッチ7に供給される。前記R−Y軸反転部6
は色信号を色の直交二相座標上でR−Y軸を反転する。
前記スイッチ7の出力信号の一方はスイッチ9に直接供
給され、他方は移相器8を介してスイッチ9に供給され
る。前記移相器8はバースト信号の位相のみ、色の直交
二相座標上で+45°移相する。前記スイッチ5、7、
9は例えば次の3の場合において適宜切り換えられる。
【0003】(1) PAL方式で記録された映像信号をN
TSC方式の映像信号に変換する場合(以下、PAL→
NTSC変換と称す)。 (2) NTSC方式で記録された映像信号をPAL方式の
映像信号に変換する場合(以下、NTSC→PAL変換
と称す)。
【0004】(3) PAL方式で記録された映像信号を例
えば倍速で再生した場合に生ずるスキューを補正する場
合(以下、PAL特殊再生と称す)。図12乃至図14
は前記色信号処理装置の各部の信号を示すものである。
ここで、図12は、PAL特殊再生時において、トラッ
クジャンプにより発生したスキューを補正する過程を1
H毎に表している。この場合、図11に示すスイッチ5
は信号bを常時選択し、スイッチ7は信号dと信号eを
1H毎に交互に選択し、スイッチ9は信号fを常時選択
している。
【0005】図13は、PAL→NTSC変換の過程を
1H毎に示している。この場合、図11に示すスイッチ
5は信号bを常時選択し、スイッチ7は信号dと信号e
を1H毎に交互に選択し、スイッチ9は信号gを常時選
択している。
【0006】図14は、NTSC→PAL変換の過程を
1H毎に示している。この場合、図11に示すスイッチ
5は信号cを常時選択し、スイッチ7は信号dと信号e
を1H毎に交互に選択し、スイッチ9は信号fを常時選
択している。
【0007】図15は、前記R−Y軸反転部6及びスイ
ッチ7を具体的に示すものである。R−Y軸反転部6
は、乗算器12と逓倍器13によって構成されている。
乗算器12は入力信号dと演算キャリア信号iとを乗算
する。逓倍器13は色副搬送波jを2倍の周波数に逓倍
する。スイッチ7はスイッチ10と低域通過フィルタ
(LPF)11とによって構成されている。
【0008】前記入力信号dとして、図16に示すよう
に、振幅がA、色副搬送波の周波数fSCに対応する角周
波数ωSCに対して位相角θを有する信号について考え
る。すなわち、入力信号dは d=Asin (ωSCt+θ) …(1) と示せる。ただし、ωSC=1/2πfSCである。尚、以
下の信号において、振幅は大文字A〜Hで表すこととす
る。
【0009】図15に示す乗算器12に入力する演算キ
ャリア信号iを i=−2cos 2ωSCt …(2) とした場合、乗算器12の出力信号eは次のようにな
る。
【0010】 e=d×i =Asin (ωSCt−θ)−Asin (3ωSCt+θ) …(3) 上記信号eは図15に示す色配列を正しく行うためのス
イッチ10が信号eを選んだとき、LPF11は式(3)
の第1項を出力信号fとして取り出す。この出力信号f
は次のように示される。
【0011】 f=Asin (ωSCt−θ) …(4) 上式(4) で表す信号fは、図16に示す信号dがB−Y
軸に対し、+θ(+は反時計廻りを示す)で規定されて
いるのに対して、図17に示すように、B−Y軸に対し
て−θ(−は時計廻りを示す)で表されることがわか
る。
【0012】また、スイッチ10が、その出力信号kと
してdを選んだとき、式(1) で示される信号dがフィル
タ11の出力fとして得られる。したがって、図12、
図13、図14に示すd→e→fの過程がスイッチ7を
切り換えることにより実現することが分かる。
【0013】図18は、上記色信号再生処理部3を具体
的に示すものである。図18において、再生された映像
信号aは、低域クロマ信号処理部15に供給される。こ
の低域クロマ信号処理部15は磁気ヘッドから出力され
た低域クロマ信号の不要成分を除去し、振幅をある基準
レベルに揃えて乗算器16の一方入力端に供給する。こ
の乗算器16の他方入力端には帯域通過フィルタ(BP
F)19より演算キャリア信号が供給されている。乗算
器16の出力端には帯域通過フィルタ17が接続され、
この帯域通過フィルタ17の出力端にはクロマ信号用の
くし型フィルタ(C−COMB)18が接続されてい
る。
【0014】一方、電圧制御発振器(VCO)20は、
例えば水平同期信号fH の320倍の周波数の信号を発
生する。このVCO20は分周器21に接続されてい
る。この分周器21は入力された信号の周波数を1/8
に分周し、位相が90°ずつ相違する4つの信号を出力
する。この分周器21は4相ローテーション回路22に
接続されている。この4相ローテーション回路22は制
御信号sに従って、分周器21から供給される位相が9
0°ずつ相違する4つの信号を順次出力する。この4相
ローテーション回路22は乗算器23の一方入力端に接
続されている。この乗算器23の他方入力端には、色副
搬送周波数fSCを発生する発振器(OSC)24が接続
されている。乗算器23の出力端は前記BPF19の入
力端に接続されている。尚、この例はVHS方式のVT
Rについて説明しているが、β方式のVTRの場合、前
記4相ローテーション回路22を位相反転回路とすれば
よい。さらに、8mm方式においては、4相ローテーシ
ョン回路22をNTSCの場合に位相反転回路とし、P
ALの場合に4相ローテーション回路とすればよい。
【0015】上記乗算器16および23の演算処理を数
式で理解するため、低域クロマ信号処理部15、4相ロ
ーテーション回路22、OSC24の出力信号l,q,
rをそれぞれ l=Bcos (ωL t−θ+φ) …(5) q=Csin (ωL t+φ) …(6) r=Dcos ωSCt …(7) とおく。ただし、φ:記録時の移相角 θ:図16に基づく位相角 ωL =1/2πfLL :低域に変換されたクロマ周波数 式(5) に示す乗算器16の入力信号lの設定を理解する
ため、図19に簡単なVTRの色信号記録処理の構成を
示す。この回路は乗算器25と低域通過フィルタ(LP
F)26とによって構成されている。
【0016】図19において、色副搬送周波数fSCを有
する色信号Stと、この色信号Stを低域周波数に変換
するための演算キャリア信号wを、次のように定めるこ
とができる。
【0017】 St=Esin (ωSCt+θ) …(8) w=Fsin {(ωSC+ωL )t+φ} …(9) 式(1) 、(2) より、 u=St×w =EF/2[cos (ωL t−θ+φ) −cos {(2ωSC+ωL )t+θ+φ}] …(10) 図19において、信号uはLPF26を通過すると、式
(10)の第1項のみが取り出され、低域クロマ信号vは次
のように得られる。
【0018】 v=Gcos (ωL t−θ+φ) …(11) 式(11)で示される信号vを記録し、これを再生すると
き、再生信号としては同じ周波数成分が得られる。この
式(11)は式(5) と振幅が相違する以外同じである。
【0019】ここで、図18に戻り、乗算器23の出力
信号pを以下に求める。式(6) 、(7) より、 p=q×r =DC/2[sin {(ωSC+ωL )t+φ} −sin {(ωSC−ωL )t−φ}] …(12) 式(12)の第2項は図18のBPF19により除去され、
演算キャリア信号oが取り出される。この演算キャリア
信号oは次のように表せる。
【0020】 o=Hsin {(ωSC+ωL )t+φ} …(13) この演算キャリア信号oは乗算器16に供給される。乗
算器16では次に示す演算が行われる。
【0021】式(5) 、(13)より、 m=l×o =BH/2[sin (ωSCt+θ) +sin {(ωSC+2ωL )t−θ+2φ}] …(14) 式(14)の第2項は図18のBPF17により除去され、
C−COMB18の出力端から次式で示すクロマ信号b
を得る。
【0022】 b=Isin (ωSCt+θ) …(15) 式(15)で示されたクロマ信号は、式(1) 、(8) で示され
た信号d、tと同様の周波数および位相表記となり、図
6に示す位相角で表せる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の色信
号処理装置は、図11に示す色信号再生処理部3と、こ
れとは別にR−Y軸反転部6を必要としていた。このR
−Y軸反転部6は前述したように、演算キャリア信号i
を必要としていた。この演算キャリア信号iは、前記式
(2) で示すように、式(1) で表す信号dと位相差が生じ
ないような回路構成とする必要がある。この回路構成の
具体例を図20に示す。
【0024】図20において、色副搬送周波数fSCを発
振する発振器30の出力信号は可変移相器31を介して
逓倍器13に供給される。この逓倍器13は可変移相器
31の出力信号を反転する90°移相回路13aと、可
変移相器31の出力信号と90°移相回路13aの出力
信号を乗算する乗算器13bと、この乗算器13bの出
力信号が供給され、色副搬送周波数fSCの2倍の共振周
波数を有する共振器13cとによって構成されている。
【0025】図21は可変移相器31の具体的な回路を
示すものである。この可変移相器31はトランジスタ3
2のコレクタ、エミッタ間に接続された共振回路33に
よって、入力信号の位相を調整している。
【0026】上記のように、従来の色信号処理装置は、
しかも、図20、図21から明らかなように、R−Y軸
反転部6は共振回路を含むものである。このため回路構
成が複雑化し、集積回路に適さないものであった。
【0027】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、共振回路
を含むR−Y軸反転部を必要とせず、回路構成を簡単化
することができるとともに、集積回路化に適した色信号
処理装置を提供しようとするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明の色信号処理装
置は、低域に変換されたクロマ信号の整数倍の周波数の
信号を発生する第1の発振手段と、この第1の発振手段
によって発生された信号を分周し、位相が互いに90°
異なる複数の信号を生成する分周手段と、分周された水
平同期信号に基づいて生成されたクロマ信号のR−Y軸
を反転するかしないかを制御する制御信号に応じて前記
分周手段から出力される信号を選択する選択手段と、色
副搬送波を発生する第2の発振手段と、この第2の発振
手段から出力される色副搬送波と前記選択手段から出力
される信号を乗算し、前記クロマ信号のR−Y軸を反転
しない場合の第1の演算キャリア信号、及びR−Y軸を
反転する場合の第2の演算キャリア信号を含む信号を生
成する第1の乗算手段と、R−Y軸を反転しない場合、
前記第1の乗算手段から出力される信号より第1の演算
キャリア信号を抽出し、R−Y軸を反転する場合、前記
第1の乗算手段から出力される信号より第2の演算キャ
リア信号を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって
抽出された第1または第2の演算キャリア信号と前記低
域に変換されたクロマ信号とを乗算する第2の乗算手段
と、この第2の乗算手段の出力信号から色副搬送波と低
域に変換されたクロマ信号の和からなる上側波成分、及
びこれらの差からなる下側波成分を除去するフィルタ手
段とを具備している。
【0029】また、この発明は、低域に変換されたクロ
マ信号のR−Y軸を反転しない場合の第1の演算キャリ
ア信号を生成する第1の生成手段と、R−Y軸を反転す
る場合の第2の演算キャリア信号を生成する第2の生成
手段と、R−Y軸を反転しない場合、前記第1の生成手
段から出力される第1の演算キャリア信号を選択し、R
−Y軸を反転する場合、前記第1の生成手段から出力さ
れる第2の演算キャリア信号を選択する選択手段と、前
記選択手段によって選択された第1または第2の演算キ
ャリア信号と低域に変換されたクロマ信号とを乗算する
第2の乗算手段と、この第2の乗算手段の出力信号から
色副搬送波と低域に変換されたクロマ信号の和からなる
上側波成分、及びこれらの差からなる下側波成分を除去
するフィルタ手段とを具備している。
【0030】さらに、この発明は、低域に変換されたク
ロマ信号の整数倍の周波数の信号を発生する第1の発振
手段と、この第1の発振手段によって発生された信号を
分周し、位相が互いに90°異なる複数の信号を生成す
る分周手段と、制御信号に応じて前記分周手段から出力
される信号を選択する選択手段と、色副搬送波を発生す
る第2の発振手段と、この第2の発振手段から出力され
る第1の色副搬送波と前記選択手段から出力される第1
の信号を乗算する第1の乗算手段と、前記第2の発振手
段から出力される第1の色副搬送波と90°位相が相違
する第2の色副搬送波と前記選択手段から出力される第
1の信号と90°位相が相違する第2の信号を乗算する
第2の乗算手段と、前記第1の乗算手段の出力信号と前
記第2の乗算手段の出力信号とを加算し、前記クロマ信
号のR−Y軸を反転しない場合の第1の演算キャリア信
号を生成する加算手段と、前記第1の乗算手段の出力信
号から前記第2の乗算手段の出力信号とを減算し、R−
Y軸を反転する場合の第2の演算キャリア信号を生成す
る減算手段と、R−Y軸を反転しない場合、前記加算手
段から出力される第1の演算キャリア信号を選択し、R
−Y軸を反転する場合、前記減算手段から出力される第
2の演算キャリア信号を選択する選択手段と、この選択
手段によって選択された第1または第2の演算キャリア
信号と前記低域に変換されたクロマ信号とを乗算する第
3の乗算手段と、この第3の乗算手段の出力信号から色
副搬送波と低域に変換されたクロマ信号の和からなる上
側波成分、及びこれらの差からなる下側波成分を除去す
るフィルタ手段とを具備している。
【0031】
【作用】すなわち、この発明は、VTRの再生処理に含
まれるクロマ信号の周波数変換を行う乗算手段に供給さ
れる演算キャリア信号を、クロマ信号のR−Y軸を反転
する場合と、反転しない場合とで変更している。さら
に、この演算キャリアの変更に伴い生じた色副搬送波と
低域に変換されたクロマ信号の和からなる上側波成分、
及びこれらの差からなる下側波成分を除去するフィルタ
手段を設けている。したがって、クロマ信号の周波数変
換を行う乗算手段にR−Y軸を反転させるための演算機
能を持たせるため、別途R−Y軸を反転する回路を付加
する必要がなく構成を簡単化できる。しかも、共振回路
を使用しないため集積回路化に適しているものである。
【0032】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1は、この発明の第1の実施例を示す
ものである。図1において、図11、図18と同一部分
には同一符号を付す。
【0033】図1において、図18と異なるのは乗算器
16において、クロマ信号のR−Y軸を反転させ、乗算
器16以降にR−Y軸反転部が存在しない点である。図
示せぬ磁気ヘッドによって磁気テープから再生された映
像信号aは、低域クロマ信号処理部15に供給される。
この低域クロマ信号処理部15は磁気ヘッドから出力さ
れた低域クロマ信号の不要成分を除去し、振幅をある基
準レベルに揃えて乗算器16の一方入力端に供給する。
この乗算器16の他方入力端にはスイッチ41の出力端
が接続されている。この乗算器16の出力端はBPF4
2が接続され、このBPF42の出力端にはC−COM
B18が接続されている。このC−COMB18の出力
端はスイッチ43の第1の入力端に直接接続されるとも
に、−45°の移相器4を介してスイッチ43の第2の
入力端に接続され、+45°の移相器8を介してスイッ
チ43の第3の入力端に接続されている。
【0034】一方、VCO20は低域変換されたクロマ
信号の整数倍の周波数の信号、例えば水平同期信号fH
の320倍の周波数を有する信号を発生する。このVC
O20は分周器21に接続されている。この分周器21
は入力された信号の周波数を1/8に分周し、位相が9
0°ずつ相違する4つの信号CW0°、CW90°、C
W180°、CW270°を出力する。この分周器21
の出力端は移相器44に接続されている。この移相器4
4は分周器21から供給される位相が90°ずつ相違す
る4つの信号を移相制御信号sに従って出力する。この
移相器44の出力端は乗算器23の一方入力端に接続さ
れている。この乗算器23の他方入力端には、色副搬送
波fSCを発生するOSC24が接続されている。乗算器
23の出力端はBPF19及びBPF45の入力端にそ
れぞれ接続されている。前記BPF19の出力端は前記
スイッチ41の一方入力端に接続され、前記BPF45
の出力端は前記スイッチ41の他方入力端に接続されて
いる。このスイッチ41はPAL→NTSC変換、NT
SC→PAL変換の場合、水平同期信号を1/2分周し
た信号によって切換えられる。また、前記スイッチ41
はスキュー補正の場合、図示せぬ検知回路によってスキ
ューが検出されると、前記水平同期信号を1/2分周し
た信号によって切換えられる。
【0035】上記構成において、動作について説明す
る。先ず、R−Y軸反転を行わない場合、スイッチ41
はBPF19の出力信号xを選択する。このとき、図1
に示す回路は図18に示す信号pからoの経路について
乗算器23、BPF19を通るという点で同じ構成にな
る。このため、BPF19の出力信号、すなわち演算キ
ャリア信号o、乗算器16の出力信号mは前述した式
(5) (6) (7) を用いて従来技術と同じ結果を得る。
【0036】 l=Bcos (ωL −θ+φ) …(5) q=Csin (ωL t+φ) …(6) r=Dcos ωSCt …(7) p=q×r =DC/2[sin {(ωSC+ωL )t+φ} −sin {(ωSC−ωL )t−φ}] …(12) o=xHsin {(ωSC+ωL )t+φ} …(16) m=l×x=l×o =BH/2[sin (ωSCt+θ) +sin {(ωSC+2ωL )t+2φ}] …(17) 一方、R−Y軸反転を行う場合、スイッチ41はBPF
45の出力信号yを選択し、乗算器16の演算キャリア
信号をoからo´に変更する。これに対応し、上記各信
号q、p、mをそれぞれq′、p′、m′とする。ここ
で、信号q′は式(6) で示される信号qの移相角φを移
相制御信号sにより(180°+φ)としたものであ
り、次式で示される。
【0037】 q′=Csin (ωL t+180°+φ) =−Csin (ωL t+φ) …(18) 乗算器23の出力信号p′は、式(12)と同様に計算して
次のように求められる。
【0038】 p′=q′×r =DC/2[−sin {(ωSC+ωL )t+φ} +sin {(ωSC−ωL )t−φ}] …(19) 式(19)の第1項は、図18には無くBPF19と位相差
を生じないBPF45によって除去され、BPF45か
ら信号yが出力される。この信号yがスイッチ41によ
って選択され、次式で示す演算キャリア信号o′を得
る。
【0039】 o′=y=(DC/2)sin {(ωSC−ωL )t−φ} …(20) 乗算器16は次式で示す演算を行い出力信号m′を出力
する。 m′=l×o′=l×y =BH/2[sin (ωSCt−θ) +sin {(ωSC−2ωL )t+θ−2φ}] …(21) 上述の通り、演算キャリア信号o、o′の切り替えによ
り式(17)および式(21)で示された乗算器16の出力信号
m、m′を得ることができる。この出力信号m、m′は
いずれもBPF42に供給される。
【0040】ここで、図18に示すBPF17は(ωSC
+2ωL )の周波数成分を除去したが、BPF42は
(ωSC+2ωL )の周波数成分(上側波)及び(ωSC
2ωL)の周波数成分(下側波)を除去する特性を具備
している。したがって、R−Y軸反転を行わない場合、
乗算器16の出力信号mが供給されるBPF42の出力
信号nは、 n=Jsin (ωsct+θ) …(22) となる。また、R−Y軸反転を行う場合、乗算器16の
出力信号m′が供給されるBPF42の出力信号nは n=Jsin (ωSCt−θ) …(23) となる。
【0041】式(22)と(23)で示す信号nは、前記式(1)
で表される信号dと、式(4) で表される信号fにそれぞ
れ対応し、R−Y軸反転が行われることが分かる。BP
F42の出力信号nはC−COMB18に供給され、こ
のC−COMB18からクロマ信号bが出力される。こ
のクロマ信号bは、PAL特殊再生時のスキュー補正、
PAL→NTSC変換、NTSC→PAL変換に応じて
スイッチ43を切り換えることにより出力される。
【0042】図2は、PAL特殊再生時のスキュー補正
の過程を示すものであり、この場合、スイッチ43は第
1の入力端子を選択し、出力信号hとしてC−COMB
18の出力信号bを出力する。
【0043】図3は、PAL→NTSC変換の過程を示
すものであり、この場合、スイッチ43は第3の入力端
子を選択し、出力信号hとして+45°移相器8の出力
信号gを出力する。
【0044】図4は、NTSC→PAL変換の過程を示
すものであり、この場合、スイッチ43は第2、第3の
入力端子を1H毎に選択し、出力信号hとして−45°
移相器4の出力信号zと+45°移相器8の出力信号g
を交互に出力する。
【0045】図5は、VHS方式における前記移相器4
4と前記移相制御信号sを生成する生成回路51を示す
ものである。この生成回路51は移相制御信号sとして
信号PSとPIを出力する。
【0046】前記移相器44はアンド回路44a〜44
f、オア回路44g〜44i、インバータ回路44j、
44kによって構成されている。前記アンド回路44a
〜44dの一方入力端には前記分周器21から出力され
る信号CW0°、CW90°、CW180°、CW27
0°がそれぞれ供給され、アンド回路44a、44cの
他方入力端には生成回路51から出力される信号PSが
供給され、アンド回路44b、44dの他方入力端には
前記インバータ回路44jによって反転された信号PS
が供給される。前記アンド回路44a、44bの出力信
号はオア回路44gに供給され、前記アンド回路44
c、44dの出力信号はオア回路44hに供給される。
オア回路44gの出力信号はアンド回路44eの一方入
力端に供給され、オア回路44hの出力信号はアンド回
路44fの一方入力端に供給される。アンド回路44e
の他方入力端には前記信号PIが供給され、アンド回路
44fの他方入力端には前記インバータ回路44kによ
って反転された信号PIが供給される。これらアンド回
路44e、44fの出力信号はオア回路44iに供給さ
れ、このオア回路44iから前記信号q、q´が出力さ
れる。
【0047】生成回路51は、Dタイプフリップフロッ
プ回路(DFF)51a〜51c、アンド回路51d〜
51g、ナンド回路51h〜51m、オア回路51n、
インバータ回路51o、51p、スイッチ51qによっ
て構成されている。DFF51aの出力端Qはナンド回
路51hの一方入力端に接続され、出力端/Q(明細書
中において、/は反転を示す)はDFF51aの入力端
Dに接続されるとともに、ナンド回路51iの一方入力
端に接続されている。DFF51cの出力端Qはナンド
回路51hの他方入力端に接続され、出力端/QはDF
F51cの入力端Dに接続されるとともに、ナンド回路
51iの他方入力端に接続されている。DFF51cの
入力端CKにはバーストID反転信号が供給されてい
る。このバーストID反転信号は例えば常時ハイレベル
とされている。前記ナンド回路51h、51iの出力端
はナンド回路51jの入力端に接続され、このナンド回
路51jの出力端はスイッチ51qの一方入力端に接続
されるとともに、アンド回路51f、51gの一方入力
端にそれぞれ接続されている。
【0048】また、水平同期信号HDはアンド回路51
dの一方入力端に供給されている。このアンド回路51
dの出力端はDFF51bの入力端CKに接続されてい
る。このDFF51bの出力端Dはナンド回路51kの
一方入力端に接続され、出力端/QはDFF51bの入
力端Qに接続されるとともに、ナンド回路51lの一方
入力端に接続されている。
【0049】カラーローテーション信号CRはNTSC
→PAL変換を行う場合、NTSC方式の第1のビデオ
トラックCH1においてハイレベル、第2のビデオトラ
ックCH2においてローレベルとされる信号である。こ
のカラーローテーション信号CRはナンド回路51lの
他方入力端に供給されるとともに、インバータ回路51
pを介してナンド回路51kの他方入力端に供給され
る。このインバータ回路51pの出力信号はナンド回路
51mの一方入力端に供給されている。このナンド回路
51mの他方入力端にはNTSC方式及びPAL方式を
示す識別信号P/Nが供給される。この信号は処理対象
としてのクロマ信号がNTSC方式の場合ローレベル、
PAL方式の場合ハイレベルとされている。このナンド
回路51mの出力信号は前記アンド回路51dの他方入
力端に供給される。
【0050】前記ナンド回路51k、51lの出力端は
アンド回路51eの入力端にそれぞれ接続されている。
このアンド回路51eの出力端は前記移相器44のイン
バータ回路44jに接続されるとともに、前記アンド回
路51fの他方入力端に接続され、さらに、インバータ
回路51oを介してアンド回路51gの他方入力端に接
続されている。これらアンド回路51f、51gの出力
端はオア回路51nの入力端にそれぞれ接続され、この
オア回路51nの出力端は前記スイッチ51qの他方入
力端に接続されている。このスイッチ51qの出力端は
前記移相器44のインバータ回路44kに接続されてい
る。
【0051】図6は、生成回路51の動作の一例を示す
ものであり、NTSC方式の第1のビデオトラックCH
1のクロマ信号をPAL方式に変換する場合における各
部のタイミングチャートを示すものである。水平同期信
号HD、カラーローテーション信号CR、識別信号P/
Nに応じて、アンド回路51eからは移相制御信号sを
構成する信号PSが出力される。この場合、スイッチ5
1qは、オア回路51nの出力信号を選択している。し
たがって、オア回路51nからは移相制御信号sを構成
する信号PIが出力される。移相器44はこれら信号P
S、PIに応じて、分周器21から出力される信号CW
0°、CW90°、CW180°、CW270°を選択
的に出力する。
【0052】図7(a)は、図6に対応して信号PS、
PIとq、q´の移相を1H毎に示すものである。この
場合、2H目において、q、q´の移相が90°から2
70°に反転され、4H目において、q、q´の移相が
180°から90°に反転される。また、図7(b)
は、NTSC方式の第2のビデオトラックCH2のクロ
マ信号をPAL方式に変換する場合の信号PS、PIと
q、q´の移相を1H毎に示すものである。この場合、
2H目において、q、q´の移相が0°から180°に
反転され、4H目において、q、q´の移相が270°
から90°に反転される。
【0053】上記第1の実施例によれば、R−Y軸を反
転する場合としない場合とで、乗算器16に供給する演
算キャリア信号を変え、BPF42によって乗算器16
から出力される信号のうち、R−Y軸を反転した信号と
反転しない信号とを抽出している。したがって、乗算器
16とスイッチ43の間に従来のようにR−Y軸を反転
する反転回路を必要としないため、回路構成を簡単化で
きる。しかも、共振回路を含む反転回路がないため、集
積回路化に適しているものである。
【0054】図8は、この発明の第2の実施例を示すも
のであり、第1の実施例と同一部分には同一符号を付
し、異なる部分についてのみ説明する。この実施例では
図1に示すBPF19、45、スイッチ41に代えてB
PF61を乗算器23と乗算器16の相互間に接続して
いる。このBPF61は制御信号CSに応じて通過帯域
が2種に変えられるようになっている。すなわち、第1
の通過帯域は前記BPF19と同様であり、第2の通過
帯域は前記BPF45と同様とされている。したがっ
て、R−Y軸を変換する場合と変換しない場合とに応じ
て制御信号CSを切り換え、BPF45の通過帯域を設
定することにより、第1の実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0055】図9は、この発明の第3の実施例を示すも
のであり、第1の実施例と同一部分には同一符号を付
し、異なる部分についてのみ説明する。VCO71は例
えば周波数8.42MHz=535fH の信号を発生す
る。このVCO71の出力信号は分周器72に供給され
1/2に分周される。この分周器72の出力信号は第1
の移相器73に供給される。この移相器73は移相制御
信号sに応じて分周器72から供給される位相が90°
ずつ相違する信号paを選択的に出力する。
【0056】一方、VCO74は例えば周波数6.0M
Hz=375fH の信号を発生する。このVCO74は
移相制御部75により、前記VCO71と位相が揃えら
れるようになっている。このVCO74の出力信号は分
周器76に供給され1/2に分周される。この分周器7
6の出力信号は第2の移相器77に供給される。この移
相器77は移相制御信号sに応じて分周器76から供給
される位相が90°ずつ相違する信号pbを選択的に出
力する。
【0057】前記VCO71は、第1の実施例で示した
式(16)で表される信号を直接発生させるための基準発振
器であり、移相器73から出力される信号paは式(16)
と同様に、次のように示される。
【0058】 pa=Hsin {(ωSC+ωL )t+φ) …(24) 前記VCO74は、第1の実施例で示した式(20)で表さ
れる信号を直接発生させるための基準発振器であり、信
号paとpbとの位相差をなくすため、位相制御部75
によって位相制御されている。移相器77から出力され
る信号pbは式(20)と同様に、次のように表される。
【0059】 pb=Hsin {(ωSC−ωL )t−φ} …(25) ここで、スイッチ41が、乗算器16の演算キャリア信
号oとして信号paを選択した場合、演算器16から信
号maが出力され、演算キャリア信号oとして信号pb
を選択した場合、演算器16から信号mbが出力される
と仮定すると、第1の実施例で示した演算器16の出力
信号m、m′と同様の計算過程により、信号maについ
ては式(17)、信号mbについては式(21)と同様の結果が
得られ、以下のように表せる。
【0060】 ma=BH/2[sin (ωSCt+θ) +sin {(ωSC+2ωL )t−θ+2φ}] …(26) mb=BH/2[sin (ωSCt−θ) +sin {(ωSC+2ωL )t+θ−2φ}] …(27) 上記乗算器16の出力信号maあるいはmbは、BPF
42に供給される。R−Y軸を反転しない場合、BPF
42からは、次式(28)で表わされる信号nが出力され、
R−Y軸を反転する場合、BPF42からは、次式(29)
で表わされる信号nが出力される。
【0061】 n=Jsin (ωSCt+θ) …(28) n=Jsin (ωSCt−θ) …(29) この実施例によっても、式(28)、(29)に示するように、
乗算器16に供給する演算キャリア信号oを変更するこ
とにより、R−Y軸を反転した信号とR−Y軸を反転し
ない信号が得られたことになる。
【0062】図10は、この発明の第4の実施例を示す
ものであり、第1の実施例と同一部分には同一符号を付
し、異なる部分についてのみ説明する。第1の実施例
は、演算キャリア信号を抽出するため、2つのBPF1
9、45を用い、第2の実施例では通過帯域を変えるこ
とができるBPF61を用いた。これに対して、この実
施例は通過帯域が固定された1つのBPF84を使用し
て演算キャリア信号を抽出する。このため、この実施例
では、演算キャリア信号oおよびo′を得るために、乗
算器23,81、加算器82,83による演算により不
要成分を除去している。
【0063】すなわち、図10において、乗算器23は
移相器44の一方出力信号とOSC24の出力信号を乗
算する。乗算器81は移相器44の他方出力信号とOS
C24の出力信号を乗算する。加算器82は乗算器81
の出力信号を反転して乗算器23の出力信号に加算す
る。すなわち、加算器82は乗算器23の出力信号から
乗算器81の出力信号を減算する。加算器83は乗算器
23の出力信号と乗算器81の出力信号を加算する。加
算器83の出力端はスイッチ41の一方入力端に接続さ
れ、加算器82の出力端はスイッチ41の他方入力端に
接続されている。このスイッチ41の出力端はBPF8
4の入力端に接続され、このBPF84の出力端は前記
乗算器16に接続されている。
【0064】上記構成において、演算器23の入出力信
号q1、r1、qr11は、図1に示す乗算器23の入
出力信号q、r、pと同じである。ここで、演算器23
の入力信号q1、r1は前記式(6) 、(7) に相当し、次
式で示すように定義する。
【0065】 q1=Csin (ωL t+φ) …(30) r1=Dcos ωSCt …(31) また、乗算器81の入力信号q2、r2は上記信号q
1、r1と90°の位相差を有する信号を選び、これら
を次式で示すように定義する。
【0066】 q2=Ccos (ωL t+φ) …(32) r1=Dsin ωSCt …(33) 乗算器23の出力信号qr11は、式(30)、(31)より qr11=q1×r1 =DC/2[sin {(ωSC+ωL )t+φ} −sin {(ωSC−ωL )t−φ}] …(34) となり、これは、式(6) 、(7) から導出した式(12)と同
じ結果となる。また、乗算器81の出力信号qr22
は、式(32)、(33)より qr22=(q2)×(r1) =DC/2[sin {(ωSC+ωL )t+φ} +sin {(ωSC−ωL )t−φ}] …(35) となる。
【0067】加算器83の出力信号P1は次式のように
なる。 P1=qr11+qr22 =DCsin {(ωSC+ωL )t+φ} …(36) また、加算器82の出力信号P1は次式のようになる。
【0068】 P2=qr11−qr22 =−DCsin {(ωSC−ωL )t−φ} …(37) 上式(36)(37)で示された信号P1、P2は、R−Y軸を
反転しない場合に作成される信号である。
【0069】スイッチ41より取り出された信号P1
は、BPF84を通過して、演算キャリア信号oとな
り、さらに乗算器16の出力として信号mを得る。この
R−Y軸を反転しない場合の信号o、mは第1の実施例
に示した信号o、mにそれぞれ対応する。
【0070】次に、R−Y軸を反転する場合、第1の実
施例と同様の方法で、移相角φを(φ+180°)とし
て式(36)(37)に代入する。このときの加算器83の出
力信号P11は、式(36)より次式のようになる。
【0071】 P11=DCsin {(ωSC−ωL )t+180°+φ} =−DCsin {(ωSC−ωL )t+φ} …(38) また、加算器82の出力信号P22は、式(37)より次式
のようになる。
【0072】 P22=−DCsin {(ωSC−ωL )t−(180°+φ)} =DCsin {(ωSC−ωL )t−φ} …(39) 上式(38)(39)で示された信号P11、P22はR−
Y軸を反転する場合に作成される信号である。スイッチ
41より取り出された信号P22は、BPF84を通過
して、演算キャリア信号o´となり、さらに、乗算器1
6の出力として信号m′を得る。
【0073】したがって、R−Y軸反転を行わない場合
の演算キャリア信号oは、式(36)より o=Hsin {(ωSC+ωL )t+φ} …(40) と表せ、また、R−Y軸反転を行う場合の演算キャリア
信号o′は、式(39)より o′=Hsin {(ωSC−ωL )t−φ} …(41) と表せる。
【0074】つまり、上式(40)、(41)で表される演算キ
ャリア信号は、第1の実施例における、式(16)、(20)で
表された演算キャリア信号と同一であるため、この実施
例によっても第1の実施例と同じ結果を得ることができ
る。尚、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、発明の要旨を変えない範囲において、種々変形実施
可能なことは勿論である。
【0075】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、共振回路を含むR−Y軸反転部を必要とせず、回路
構成を簡単化することができるとともに、集積回路化に
適した色信号処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す回路構成図。
【図2】図1の動作を示すものであり、PAL特殊再生
時のスキュー補正の過程を示す図。
【図3】図1の動作を示すものであり、PAL方式から
NTSC方式への変換の過程を示す図。
【図4】図1の動作を示すものであり、NTSC方式か
らPAL方式への変換の過程を示す図。
【図5】図1の要部を取出して示す回路図。
【図6】図5の動作を示すタイミングチャート。
【図7】図7(a)(b)はそれぞれ図5の動作を説明
するために示す図。
【図8】この発明の第2の実施例を示す回路構成図。
【図9】この発明の第3の実施例を示す回路構成図。
【図10】この発明の第4の実施例を示す回路構成図。
【図11】従来のVTRの色信号処理装置を示す回路構
成図。
【図12】図11の動作を示すものであり、PAL特殊
再生時のスキュー補正の過程を示す図。
【図13】図11の動作を示すものであり、PAL→N
TSC変換の過程を示す図。
【図14】図11の動作を示すものであり、NTSC→
PAL変換の過程を示す図。
【図15】図11に示すR−Y軸反転部及びスイッチを
具体的に示す回路図。
【図16】図15の動作を説明するために示す図。
【図17】図15の動作を説明するために示す図。
【図18】図11に示す色信号再生処理部を具体的に示
す回路図。
【図19】図18の一部を簡略化して示す回路図。
【図20】図11に示すR−Y軸反転部を具体的に示す
回路図。
【図21】図20に示す可変移相器を具体的に示す回路
図。
【符号の説明】
1…磁気テープ、2…磁気ヘッド、3…色信号再生処理
部、4、8、44、73、77…移相器、15…低域ク
ロマ信号処理部、16、23、81…乗算器、18…く
し型フィルタ(C−COMB)、20、71、74…電
圧制御発振器(VCO)、21、72、76…分周器、
24…発振器(OSC)、41、43…スイッチ、1
9、42、45、61、84…帯域通過フィルタ(BP
F)、75…移相制御部、82、83…加算器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低域に変換されたクロマ信号の整数倍の
    周波数の信号を発生する第1の発振手段と、 この第1の発振手段によって発生された信号を分周し、
    位相が互いに90°異なる複数の信号を生成する分周手
    段と、 分周された水平同期信号に基づいて生成されたクロマ信
    号のR−Y軸を反転するかしないかを制御する制御信号
    に応じて前記分周手段から出力される信号を選択する選
    択手段と、 色副搬送波を発生する第2の発振手段と、 この第2の発振手段から出力される色副搬送波と前記選
    択手段から出力される信号を乗算し、前記クロマ信号の
    R−Y軸を反転しない場合の第1の演算キャリア信号、
    及びR−Y軸を反転する場合の第2の演算キャリア信号
    を含む信号を生成する第1の乗算手段と、 R−Y軸を反転しない場合、前記第1の乗算手段から出
    力される信号より第1の演算キャリア信号を抽出し、R
    −Y軸を反転する場合、前記第1の乗算手段から出力さ
    れる信号より第2の演算キャリア信号を抽出する抽出手
    段と、 前記抽出手段によって抽出された第1または第2の演算
    キャリア信号と前記低域に変換されたクロマ信号とを乗
    算する第2の乗算手段と、 この第2の乗算手段の出力信号から色副搬送波と低域に
    変換されたクロマ信号の和からなる上側波成分、及びこ
    れらの差からなる下側波成分を除去するフィルタ手段と
    を具備することを特徴とする色信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記抽出手段は、前記第1の乗算手段の
    出力信号から第1の演算キャリア信号を抽出する第1の
    フィルタ手段と、 前記第1の乗算手段の出力信号から第2の演算キャリア
    信号を抽出する第2のフィルタ手段と、 R−Y軸を反転しない場合、前記第1のフィルタ手段の
    出力信号を選択し、R−Y軸を反転する場合、前記第2
    のフィルタ手段の出力信号を選択する選択手段とを具備
    することを特徴とする請求項1記載の色信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記抽出手段は、前記第1の乗算手段か
    ら出力される第1の演算キャリア信号を通過する第1の
    通過帯域と、第2の演算キャリア信号を通過する第2の
    通過帯域とを有し、R−Y軸を反転しないことを示す制
    御信号に応じて、前記第1の通過帯域が設定され、R−
    Y軸を反転することを示す制御信号に応じて、前記第2
    の通過帯域が設定されるフィルタ手段によって構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の色信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御信号は第1の制御信号及び第2
    の制御信号からなり、 前記第1の制御信号は、前記水
    平同期信号を1/2分周する1/2分周手段と、 R−
    Y軸を反転する場合、カラーローテーション信号及びP
    AL方式、NTSC方式を識別する識別信号に応じて、
    前記1/2分周手段の出力信号を出力する第1の出力手
    段によって生成され、 前記第2の制御信号は、前記水平同期信号を1/4分周
    する1/4分周手段と、 R−Y軸を反転する場合、バ
    ーストID反転信号に応じて、前記1/4分周手段の出
    力信号を出力する第2の出力手段によって生成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の色信号処理装置。
  5. 【請求項5】 低域に変換されたクロマ信号のR−Y軸
    を反転しない場合の第1の演算キャリア信号を生成する
    第1の生成手段と、 R−Y軸を反転する場合の第2の演算キャリア信号を生
    成する第2の生成手段と、 R−Y軸を反転しない場合、前記第1の生成手段から出
    力される第1の演算キャリア信号を選択し、R−Y軸を
    反転する場合、前記第1の生成手段から出力される第2
    の演算キャリア信号を選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された第1または第2の演算
    キャリア信号と低域に変換されたクロマ信号とを乗算す
    る第2の乗算手段と、 この第2の乗算手段の出力信号から色副搬送波と低域に
    変換されたクロマ信号の和からなる上側波成分、及びこ
    れらの差からなる下側波成分を除去するフィルタ手段と
    を具備することを特徴とする色信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の生成手段は、低域に変換され
    たクロマ信号の整数倍の周波数の信号を発生する第1の
    発振手段と、 この第1の発振手段によって発生された信号を分周し、
    位相が互いに90°異なる信号を生成する第1の分周手
    段と、 制御信号に応じて前記第1の分周手段から出力される信
    号を選択する第1の選択手段とを具備し、 前記第2の生成手段は、前記第1の発振手段によって発
    生される信号の周波数より低い周波数の信号を発生する
    第2の発振手段と、 この第2の発振手段によって発生された信号を分周し、
    位相が互いに90°異なる信号を生成する第2の分周手
    段と、 前記制御信号に応じて前記第2の分周手段から出力され
    る信号を選択する第2の選択手段とを具備することを特
    徴とする請求項5記載の色信号処理装置。
  7. 【請求項7】 低域に変換されたクロマ信号の整数倍の
    周波数の信号を発生する第1の発振手段と、 この第1の発振手段によって発生された信号を分周し、
    位相が互いに90°異なる複数の信号を生成する分周手
    段と、 制御信号に応じて前記分周手段から出力される信号を選
    択する選択手段と、 色副搬送波を発生する第2の発振手段と、 この第2の発振手段から出力される第1の色副搬送波と
    前記選択手段から出力される第1の信号を乗算する第1
    の乗算手段と、 前記第2の発振手段から出力される第1の色副搬送波と
    90°位相が相違する第2の色副搬送波と前記選択手段
    から出力される第1の信号と90°位相が相違する第2
    の信号を乗算する第2の乗算手段と、 前記第1の乗算手段の出力信号と前記第2の乗算手段の
    出力信号とを加算し、前記クロマ信号のR−Y軸を反転
    しない場合の第1の演算キャリア信号を生成する加算手
    段と、 前記第1の乗算手段の出力信号から前記第2の乗算手段
    の出力信号とを減算し、R−Y軸を反転する場合の第2
    の演算キャリア信号を生成する減算手段と、 R−Y軸を反転しない場合、前記加算手段から出力され
    る第1の演算キャリア信号を選択し、R−Y軸を反転す
    る場合、前記減算手段から出力される第2の演算キャリ
    ア信号を選択する選択手段と、 この選択手段によって選択された第1または第2の演算
    キャリア信号と前記低域に変換されたクロマ信号とを乗
    算する第3の乗算手段と、 この第3の乗算手段の出力信号から色副搬送波と低域に
    変換されたクロマ信号の和からなる上側波成分、及びこ
    れらの差からなる下側波成分を除去するフィルタ手段と
    を具備することを特徴とする色信号処理装置。
  8. 【請求項8】 フィルタ手段の出力信号よりクロマ信号
    を抽出するくし型フィルタ手段と、 このくし型フィルタ手段から出力されるクロマ信号のバ
    ースト信号を−45°移相する第1の移相手段と、 前記くし型フィルタ手段から出力されるクロマ信号のバ
    ースト信号を+45°移相する第2の移相手段と、 前記くし型フィルタ手段の出力信号、前記第1の移相手
    段の出力信号及び前記第2の移相手段の出力信号を、制
    御信号に従って選択する選択手段とを具備することを特
    徴とする請求項1,5,7に記載の色信号処理装置。
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