JPH0715395Y2 - コンバインにおける排わら切換ガイドの構造 - Google Patents

コンバインにおける排わら切換ガイドの構造

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JPH0715395Y2
JPH0715395Y2 JP8723388U JP8723388U JPH0715395Y2 JP H0715395 Y2 JPH0715395 Y2 JP H0715395Y2 JP 8723388 U JP8723388 U JP 8723388U JP 8723388 U JP8723388 U JP 8723388U JP H0715395 Y2 JPH0715395 Y2 JP H0715395Y2
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guide
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cutter
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はコンバインにおける排わら切換ガイドの構造
に関する。
〈従来の技術〉 従来、穀類の刈り取り及び脱穀を行う自脱コンバインで
は第4図に示すように脱穀済みの穀稈(排わら)51を機
体52後方に排わらチェン53で送って未切断のまま機外に
放出し又は結束装置(図示しない)によって結束して放
出するか、排わら作動中に排わらを機体52後部のカッタ
ー54上に落下させ、寸断した後に排出する機構となって
いた。そして穀稈51を非切断状態で排出する場合は、カ
ッター54上でカッターケース55に前端が揺動可能に軸支
された切換ガイド(板)56,57の前端を排わらチェン53
の下方まで下降揺動させて、排わら51を後方へ送り出す
ようにガイドしていた。逆に排わら51をカッター54上に
落下させる場合は切換ガイド56,57の後端を上昇起立さ
せ、排わら51がカッター54上に案内落下する機構となっ
ている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし第4図に示すようにカッター54の軸心に対して機
体側方から排わら51が搬送されるように、排わらチェン
53の後端はカッター54及び切換ガイド56,57に対し傾斜
して後方に延出交差しており、これに伴って切換ガイド
56,57の排わらチェン隣接端もチェン角度に沿って傾斜
している。
このため切換ガイド56,57を揺動起立させた排わら切断
作業中に、カッターケース55内にわら詰まりを生じた場
合等、詰まりわら排除のためにカッターケース55を回動
支点58を中心として後方に開く際に、回動支点58側の切
換ガイド57の内端(第4図ハッチング部分57a)が排わ
らチェン53の端部に接当するので、カッターケース55が
開放できず、機能回復迄に多大の労力と時間を必要とす
るという欠点があった。
また上記切換ガイド57の接当部57aを予め切除しておけ
ば開放時の当接の問題はないが、排わらをカッター54上
に案内する機能が不十分となり、切断洩れ等を生じる原
因となる。
〈課題を解決するための手段〉 上記問題点を解消するための本考案の切換ガイドは、コ
ンバインの機体1後方にカッター12a,12bを内蔵したカ
ッターケース4を水平方向に揺動開閉可能に横設し、カ
ッター12a,12b上部には前方より排わら15を搬送する排
わらチェン16の後端を延出させるとともに、該排わらチ
ェン16の両側にはカッターケース4上で排わら15を切断
側又は排出側に切換える切換ガイド18,19をカッターケ
ース4後端側に揺動自在に軸支して設けた構造におい
て、カッターケース回動支点5側の切換ガイド19の排わ
らチェン隣接端に補助ガイド25を他と分割せしめて設け
たことを特徴としている。
〈作用〉 排わら15の切断作業時には、切換ガイド18,19及び補助
ガイド25はカッターケース4上で前傾起立姿勢にし、排
わらチェンによって送られる排わら15をカッターケース
4内に案内して寸断せしめて排出する。
切換ガイド18,19を前傾起立した状態(切断作業状態)
でカッターケース4を回動させて開放する場合は、補助
ガイド25を上方に回動させあるいは取り外し等によって
これらのガイドが排わらチェン16に接衝しない状態にし
て行なわれる。
非切断排わら作業時には切換ガイド18,19を倒伏させて
排わら15をその上面側に案内してカッターケース後方に
排出せしめる。このとき補助ガイド25は少なくとも排わ
ら作業を妨げないように上方に揺動停止されている。
〈実施例〉 第1図〜第3図は本考案の1実施例を示し、コンバイン
の機体1の後部は脱穀部2と籾排出用のホッパー3とが
左右に並設され、機体後方にはカッターケース4が回動
支点(軸)5によって水平回動可能な如く取り付けられ
ている。回動支点(軸)5はホッパー3の後端に突設し
たブラケット7と籾受フロア8の後端のブラケット9と
に上下方向に軸支され、カッターケース4は軸受けブラ
ケット11を介して回動支点5に軸支される。6はカッタ
ーケース4の上方にあって排わら部を覆う上部カバーで
ある。
カッターケース4内には多数の円板状の受刃と切刃が互
いに噛み合って回動するカッター12a、12bがカッター軸
13a、13bに一定間隔毎に装着され、ベルト14の伝動によ
り互いに同時回動する機構となっていてカッター12a、1
2b上に落下した排わら15を寸断して下方に落下させる機
構となっている。
脱穀部2の外側方には脱穀済みの穀稈を横向き状態でカ
ッターケース4上の略中央位置に押圧しながら搬送する
排わらチェン16が設けられ、該排わらチェン16は前端か
ら後端にかけて順次カッターケース4の中央位置に延出
するように傾斜しており、カッターケース4とは平面視
で一定の傾斜角をもって交差している。
カッターケース4の後壁4aの上端にはガイド軸17が回動
自在に横設され、該ガイド軸17には排わらチェン16の左
右両側においてカッターケース4上の開口部の一部を塞
ぐような板羽根状の切換ガイド18、19の後端が固着され
ている。切換ガイド18,19はガイド軸17の回動によりそ
の前端が上下に揺動する機構となっており、その揺動端
が排わらチェン16の下方位置まで下降して倒伏状態にな
った時は、排わらチェン16によって送られて来る排わら
を切換ガイド18、19の上方に案内して後方に排出落下さ
せる。これに対し切換ガイド18、19の前端が上方に揺動
して前傾起立状態になった時は、その下面で排わら15を
受け止めて下方のカッター12a、12b上に案内して落下さ
せ、排わら15を寸断させて下方に排出落下せしめる。21
は寸断された排わらの地上への落下をガイドする下部カ
バーである。
またカッターケース4の前方上方位置にはブラケット22
によって機体1側に回動自在に軸支されている補助ガイ
ド軸23が横設され、該補助ガイド軸23には、回動支点5
側に位置する切換ガイド19の内端と排わらチェン16との
間に形成されたスペース24を塞ぐように位置する補助ガ
イド25の前端が固着され、補助ガイド軸23の回動により
上記補助ガイド25の後端が上下に揺動する機構となって
いる。そして上記補助ガイド25は、切換ガイド19が前傾
起立して排わらを切断ガイドする姿勢にある時は、切換
ガイド19と略同一姿勢で後端が下降し、逆に切換ガイド
19の前端が下降して倒伏姿勢になった時(非切断排わら
作業時)には切換ガイド19の姿勢変更と連動して、後端
が上方に上昇して略水平状態になる(第2図仮想線)。
その結果補助ガイド25は排わら切断作動時には排わら15
をもれなくカッター12a,12b上に落下させるべくガイド
するが、非切断排わら作業時には、その後端が上方に跳
ね上げられて排わら作業を妨げずスムースに行わしめる
ものである。
次に切換ガイド18,19と補助ガイド25との上記のような
連動機構について説明すると、ガイド軸17と補助ガイド
軸23との同一側端部には共に下向きのレバー27,28が固
設され、該レバー27,28の揺動端はターンバクル等によ
り長さ調節可能なロッド29で連結されている。そしてガ
イド軸17側のレバー27の下端には操作ワイヤ31の端部が
連結され、該操作ワイヤ31により上記レバー27,28が同
時に揺動し且つ切換ガイド18,19と補助ガイド25が前述
のように連動揺動する機構となっている。
32はレバー27の下端とカッターケース4の後壁との間に
張設された復帰スプリングで、操作ワイヤ31による操作
力が開放されると、切換ガイド18,19及び補助ガイド25
が非切断排わら姿勢に復帰する構造となっている。
また、レバー27,28とロッド29との連結ピン33,34はとも
に着脱簡単な構造のものが使用され、カッターケース4
を水平回動して、カッター部を開放する際にレバー27,2
8間の連結が容易に外し得るように構成される。
機体1の籾受フロア8の上面には、籾受フロアとは別体
のパレット状の補助フロア36が載置できるように設けら
れており、該補助フロア36の後端には回動支点(軸)5
に水平回動自在に支持されるアーム37が突設されてい
る。該補助フロア36は第3図実線のように籾受フロア8
上に重ねられた状態では、その上面に籾袋39を載置して
ホッパー3からの籾を受け取って袋詰めできるスペース
として機能するが、補助フロア36上が満杯になるとこれ
を矢印Z方向に回動させて下部カバー21の背面に停止さ
せ(第3図仮想線)、袋詰めされた籾のストックスペー
スとして利用でき、この時籾受フロア8上では次の袋詰
作業が可能である。41は機体後方に停止した補助フロア
36の端部をカッターケース4側に吊持するフックであ
る。
上記構成にかかるコンバインによる排わら切断作業は、
ワイヤ操作により切換ガイド18,19と補助ガイド25を第
1図に示すように上端が前方に傾斜するように起立さ
せ、排わらチェン16で排わら15を連続的に後方へ供給
し、切換ガイド18,19、補助ガイド25によって排わらを
カッターケース4内のカッター12a,12b上に落下させて
寸断排出することによって行う。
この作業中カッターケース4でわら詰りが生じ、あるい
は切断作業状態で、カッターケース4を回動支点5を中
心にして反対端を開き、詰りわら排除等の内部整備をす
る時は、ピン33,34を介してロッド29をレバー27,28より
外して、補助ガイド軸23を回動させ、補助ガイド25を第
2図仮想線状態に上方に揺動させてカッターケース4を
開放する。
その結果切換ガイド19の排チェン16側端部にはスペース
24があるため、後傾起立した切換ガイド19は排わらチェ
ン16に接衝することなく開放でき、内部整備も容易に行
えるほか、作業状態への復帰も簡単である。
尚、図示する実施例では補助ガイド25を機体1側へ取り
付けているが、切換ガイド19の内端に補助ガイド25を着
脱自在に取り付けて必要に応じて着脱する機構にし、あ
るいは切換ガイド19の内端にヒンジ等で折り畳み可能に
且つ伸展状態で固定可能に取り付け、必要に応じてカッ
ターケース4の開閉の妨げにならないように折り畳むこ
とのできる機構とすることも可能である。
〈考案の効果〉 本考案の排わら切換ガイドは以上の如く構成されるの
で、切換ガイドを前上りに傾斜させて排わらをカッター
上へ案内する場合は切換ガイドとともに補助ガイドも同
一姿勢で排わらをガイドさせることができる。さらに、
この状態でカッター上でわら詰りが生じた場合、補助ガ
イドを上方に揺動させ又は取り外すこと等により切換ガ
イド及び補助ガイドが排わらチェンに接衝することなく
カッターケースを回動させて開放できる機構にすること
が可能である。このことによりわら詰り時の詰りわらを
簡単迅速に取り出して次の作業に備えることができる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は切換ガイドの
構造を示す斜視図、第2図は同じく側面図、第3図はコ
ンバインの後部斜視図、第4図は従来の排わらカッター
部の機構を示す平面図である。 1:機体、4:カッターケース 5:回動支点、12a,12b:カッター 15:排わら、16:排わらチェン 18,19:切換ガイド、25:補助ガイド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンバインの機体(1)後方にカッター
    (12a),(12b)を内蔵したカッターケース(4)を水
    平方向に揺動開閉可能に横設し、カッター(12a),(1
    2b)上部には前方より排わら(15)を搬送する排わらチ
    ェン(16)の後端を延出させるとともに、該排わらチェ
    ン(16)の両側にはカッターケース(4)上で排わら
    (15)を切断側又は排出側に切換える切換ガイド(1
    8),(19)をカッターケース(4)後端側に揺動自在
    に軸支して設けた構造において、カッターケース回動支
    点(5)側の切換ガイド(19)の排わらチェン隣接端に
    補助ガイド(25)を他と分割せしめて設けたコンバイン
    における排わら切換ガイドの構造。
JP8723388U 1988-06-30 1988-06-30 コンバインにおける排わら切換ガイドの構造 Expired - Lifetime JPH0715395Y2 (ja)

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