JPH0715316A - Ecl出力回路 - Google Patents
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- JPH0715316A JPH0715316A JP18089593A JP18089593A JPH0715316A JP H0715316 A JPH0715316 A JP H0715316A JP 18089593 A JP18089593 A JP 18089593A JP 18089593 A JP18089593 A JP 18089593A JP H0715316 A JPH0715316 A JP H0715316A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な回路を追加するのみで、パワーセーブ
時の消費電力を低減し得るECL出力回路を提供する。 【構成】 パワーセーブ機能を有するECL出力回路に
おいて、GND端子1に一端が接続された抵抗R21、
この抵抗R21の他端とVEE電源端子2との間に直列に
接続されたトランジスタQ21及び抵抗R22からなる
電流源、並びに抵抗R21の他端にベースが接続されか
つ最終段の差動アンプ10の一方のトランジスタQ11
のベースにエミッタが接続された制御トランジスタQ2
2によって構成された制御回路22を設け、パワーセー
ブ時に、この制御回路22の作用によって差動アンプ1
0のトランジスタQ11をオン状態とし、出力トランジ
スタQ13の出力レベルを低レベルに固定する。
時の消費電力を低減し得るECL出力回路を提供する。 【構成】 パワーセーブ機能を有するECL出力回路に
おいて、GND端子1に一端が接続された抵抗R21、
この抵抗R21の他端とVEE電源端子2との間に直列に
接続されたトランジスタQ21及び抵抗R22からなる
電流源、並びに抵抗R21の他端にベースが接続されか
つ最終段の差動アンプ10の一方のトランジスタQ11
のベースにエミッタが接続された制御トランジスタQ2
2によって構成された制御回路22を設け、パワーセー
ブ時に、この制御回路22の作用によって差動アンプ1
0のトランジスタQ11をオン状態とし、出力トランジ
スタQ13の出力レベルを低レベルに固定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ECL(emitter coupl
ed logic) 出力回路に関し、特にパワーセーブ機能を有
するECL出力回路に関する。
ed logic) 出力回路に関し、特にパワーセーブ機能を有
するECL出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーセーブ機能を有するECL出力回
路として、従来、図2に示す如き回路構成のものが知ら
れている。図2において、エミッタが共通接続されて差
動動作をなす差動トランジスタ対Q1,Q2と、これら
差動トランジスタ対Q1,Q2の各コレクタとGND端
子1との間にそれぞれ接続された抵抗R1,R2と、差
動トランジスタ対Q1,Q2のエミッタ共通接続点とV
EE電源端子2との間に直列に接続されたトランジスタQ
3及び抵抗R3によって差動アンプ3が構成されてい
る。この差動アンプ3において、差動トランジスタ対Q
1,Q2の各ベースは入力端子4,5にそれぞれ接続さ
れている。
路として、従来、図2に示す如き回路構成のものが知ら
れている。図2において、エミッタが共通接続されて差
動動作をなす差動トランジスタ対Q1,Q2と、これら
差動トランジスタ対Q1,Q2の各コレクタとGND端
子1との間にそれぞれ接続された抵抗R1,R2と、差
動トランジスタ対Q1,Q2のエミッタ共通接続点とV
EE電源端子2との間に直列に接続されたトランジスタQ
3及び抵抗R3によって差動アンプ3が構成されてい
る。この差動アンプ3において、差動トランジスタ対Q
1,Q2の各ベースは入力端子4,5にそれぞれ接続さ
れている。
【0003】パワーセーブ(PS)時には、PS信号が
制御端子6を介して基準電圧回路7に供給される。基準
電圧回路7は、パワーセーブオフ時にはトランジスタQ
3のベースに所定の基準電圧を与えて当該トランジスタ
Q3をオン状態とし、パワーセーブ時にはPS信号に応
答してトランジスタQ3をオフ状態とする。差動アンプ
3の2つの出力は、エミッタフォロワ回路8,9を介し
て最終段の差動アンプ10に供給される。エミッタフォ
ロワ回路8は、コレクタがGND端子1に接続されかつ
差動アンプ1の一方の出力をベース入力とするトランジ
スタQ4と、このトランジスタQ4のエミッタにコレク
タ及びベースが共通接続されたダイオード接続のトラン
ジスタQ5と、このトランジスタQ5のエミッタとVEE
電源端子2との間に直列に接続されたトランジスタQ6
及び抵抗R4によって構成されている。
制御端子6を介して基準電圧回路7に供給される。基準
電圧回路7は、パワーセーブオフ時にはトランジスタQ
3のベースに所定の基準電圧を与えて当該トランジスタ
Q3をオン状態とし、パワーセーブ時にはPS信号に応
答してトランジスタQ3をオフ状態とする。差動アンプ
3の2つの出力は、エミッタフォロワ回路8,9を介し
て最終段の差動アンプ10に供給される。エミッタフォ
ロワ回路8は、コレクタがGND端子1に接続されかつ
差動アンプ1の一方の出力をベース入力とするトランジ
スタQ4と、このトランジスタQ4のエミッタにコレク
タ及びベースが共通接続されたダイオード接続のトラン
ジスタQ5と、このトランジスタQ5のエミッタとVEE
電源端子2との間に直列に接続されたトランジスタQ6
及び抵抗R4によって構成されている。
【0004】エミッタフォロワ回路9も同様に、トラン
ジスタQ7、ダイオード接続のトランジスタQ8、トラ
ンジスタQ9及び抵抗R6によって構成されている。ト
ランジスタQ6,Q9の各ベースには、可変電圧源11
によって所定のバイアス電圧VBIASが印加される。差動
アンプ10は、エミッタが共通接続されて差動動作をな
す差動トランジスタ対Q10,Q11と、一方のトラン
ジスタQ11のコレクタとGND端子1との間に接続さ
れた抵抗R6と、差動トランジスタ対Q10,Q11の
エミッタ共通接続点とVEE電源端子2との間に直列に接
続されたトランジスタQ12及び抵抗R7によって構成
されている。
ジスタQ7、ダイオード接続のトランジスタQ8、トラ
ンジスタQ9及び抵抗R6によって構成されている。ト
ランジスタQ6,Q9の各ベースには、可変電圧源11
によって所定のバイアス電圧VBIASが印加される。差動
アンプ10は、エミッタが共通接続されて差動動作をな
す差動トランジスタ対Q10,Q11と、一方のトラン
ジスタQ11のコレクタとGND端子1との間に接続さ
れた抵抗R6と、差動トランジスタ対Q10,Q11の
エミッタ共通接続点とVEE電源端子2との間に直列に接
続されたトランジスタQ12及び抵抗R7によって構成
されている。
【0005】トランジスタQ12のベースにも、可変電
圧源11によって所定のバイアス電圧VBIASが印加され
る。この可変電圧源11は、パワーセーブ時にはPS信
号に応答してバイアス電圧VBIASの発生を停止するよう
に構成されている。これにより、パワーセーブ時に、ト
ランジスタQ6,Q9,Q12がオフ状態となる。トラ
ンジスタQ11のコレクタ出力は、出力トランジスタQ
13を通して出力端子12から導出される。
圧源11によって所定のバイアス電圧VBIASが印加され
る。この可変電圧源11は、パワーセーブ時にはPS信
号に応答してバイアス電圧VBIASの発生を停止するよう
に構成されている。これにより、パワーセーブ時に、ト
ランジスタQ6,Q9,Q12がオフ状態となる。トラ
ンジスタQ11のコレクタ出力は、出力トランジスタQ
13を通して出力端子12から導出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来のECL出力回路では、パワーセーブ機能を働
かせると、出力トランジスタQ13の出力レベルが高レ
ベルに持ち上がってしまうため、出力終端の消費電力が
増大するという問題があった。すなわち、パワーセーブ
時に、可変電圧源11のバイアス電圧VBIASが0Vに近
づくと、トランジスタQ12がオフ状態となる。これに
より、抵抗R6には出力トランジスタQ13のベース電
流しか流れないことから、トランジスタQ13のベース
電位がほぼ0Vとなるため、トランジスタQ13の出力
レベルが高レベルとなる。
成の従来のECL出力回路では、パワーセーブ機能を働
かせると、出力トランジスタQ13の出力レベルが高レ
ベルに持ち上がってしまうため、出力終端の消費電力が
増大するという問題があった。すなわち、パワーセーブ
時に、可変電圧源11のバイアス電圧VBIASが0Vに近
づくと、トランジスタQ12がオフ状態となる。これに
より、抵抗R6には出力トランジスタQ13のベース電
流しか流れないことから、トランジスタQ13のベース
電位がほぼ0Vとなるため、トランジスタQ13の出力
レベルが高レベルとなる。
【0007】ここで、本回路が図2に点線で示すよう
に、例えば50Ωで−2VのVTT電源に終端しているも
のと仮定すると、高レベルが−0.9Vのとき、50Ω
の両端の電位差が1.1Vとなるから22mAの電流が
流れ、低レベルが−1.8Vのとき、50Ωの両端の電
位差が0.2Vとなるから4mAの電流が流れることに
なる。したがって、高レベル出力と低レベル出力では、
1出力端子毎に36mW(=18mA×2V)の消費電
力差が生じてしまう。そこで、本発明は、簡単な回路を
追加するのみで、パワーセーブ時の消費電力を低減し得
るECL出力回路を提供することを目的とする。
に、例えば50Ωで−2VのVTT電源に終端しているも
のと仮定すると、高レベルが−0.9Vのとき、50Ω
の両端の電位差が1.1Vとなるから22mAの電流が
流れ、低レベルが−1.8Vのとき、50Ωの両端の電
位差が0.2Vとなるから4mAの電流が流れることに
なる。したがって、高レベル出力と低レベル出力では、
1出力端子毎に36mW(=18mA×2V)の消費電
力差が生じてしまう。そこで、本発明は、簡単な回路を
追加するのみで、パワーセーブ時の消費電力を低減し得
るECL出力回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のECL出
力回路は、2入力に応じて差動動作をなす差動アンプ
と、この差動アンプを構成する差動トランジスタ対の一
方のトランジスタのコレクタにベースが接続された出力
トランジスタとを具備し、かつパワーセーブ機能を有す
るECL出力回路において、パワーセーブ時に上記出力
トランジスタの出力レベルを低レベルに固定する制御回
路を備えたことを特徴とする。請求項2記載のECL出
力回路は、請求項1記載のECL出力回路において、上
記制御回路が、第1の電源に一端が接続された抵抗と、
この抵抗の他端と第2の電源との間に接続されてパワー
セーブ時に不活性状態となる電流源と、上記抵抗の他端
にベースが接続されかつ上記一方のトランジスタのベー
スにエミッタが接続された制御トランジスタとを有する
ことを特徴とする。
力回路は、2入力に応じて差動動作をなす差動アンプ
と、この差動アンプを構成する差動トランジスタ対の一
方のトランジスタのコレクタにベースが接続された出力
トランジスタとを具備し、かつパワーセーブ機能を有す
るECL出力回路において、パワーセーブ時に上記出力
トランジスタの出力レベルを低レベルに固定する制御回
路を備えたことを特徴とする。請求項2記載のECL出
力回路は、請求項1記載のECL出力回路において、上
記制御回路が、第1の電源に一端が接続された抵抗と、
この抵抗の他端と第2の電源との間に接続されてパワー
セーブ時に不活性状態となる電流源と、上記抵抗の他端
にベースが接続されかつ上記一方のトランジスタのベー
スにエミッタが接続された制御トランジスタとを有する
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載のECL出力回路において、パワ
ーセーブ時に出力トランジスタの出力レベルを、制御回
路の作用によって低レベルに固定すると、出力終端の抵
抗での電力消費が、高レベル固定の場合に比して大幅に
少なくなる。よって、この電力低減分だけパワーセーブ
時の出力終端での消費電力を低減できる。また、請求項
2記載のECL出力回路によれば、上記制御回路を抵
抗、電流源及び制御トランジスタによって構成すること
で、所期の目的を簡単な回路を追加するのみで達成でき
る。
ーセーブ時に出力トランジスタの出力レベルを、制御回
路の作用によって低レベルに固定すると、出力終端の抵
抗での電力消費が、高レベル固定の場合に比して大幅に
少なくなる。よって、この電力低減分だけパワーセーブ
時の出力終端での消費電力を低減できる。また、請求項
2記載のECL出力回路によれば、上記制御回路を抵
抗、電流源及び制御トランジスタによって構成すること
で、所期の目的を簡単な回路を追加するのみで達成でき
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明によるECL出力回路の一
実施例を示す回路図である。図1において、入力段の差
動アンプ3は、エミッタが共通接続されて差動動作をな
す差動トランジスタ対Q1,Q2と、これら差動トラン
ジスタ対Q1,Q2の各コレクタとGND(第1の電
源)端子1との間に接続された抵抗R1,R2と、差動
トランジスタ対Q1,Q2のエミッタ共通接続点とVEE
電源(第2の電源)端子2との間に直列に接続されたト
ランジスタQ3及び抵抗R3によって構成されている。
この差動アンプ3において、差動トランジスタ対Q1,
Q2の各ベースは入力端子4,5にそれぞれ接続されて
いる。
に説明する。図1は、本発明によるECL出力回路の一
実施例を示す回路図である。図1において、入力段の差
動アンプ3は、エミッタが共通接続されて差動動作をな
す差動トランジスタ対Q1,Q2と、これら差動トラン
ジスタ対Q1,Q2の各コレクタとGND(第1の電
源)端子1との間に接続された抵抗R1,R2と、差動
トランジスタ対Q1,Q2のエミッタ共通接続点とVEE
電源(第2の電源)端子2との間に直列に接続されたト
ランジスタQ3及び抵抗R3によって構成されている。
この差動アンプ3において、差動トランジスタ対Q1,
Q2の各ベースは入力端子4,5にそれぞれ接続されて
いる。
【0011】パワーセーブ(PS)時には、PS信号が
制御端子6を介して基準電圧回路7に供給される。基準
電圧回路7は、パワーセーブオフ時には、トランジスタ
Q3のベースに所定の基準電圧を与えて当該トランジス
タQ3をオン状態とし、パワーセーブ時にはPS信号に
応答してトランジスタQ3をオフ状態とする。差動アン
プ3の2つの出力は、エミッタフォロワ回路8,9を介
して最終段の差動アンプ10に供給される。エミッタフ
ォロワ回路8は、コレクタがGND端子1に接続されか
つ差動アンプ1の一方の出力をベース入力とするトラン
ジスタQ4と、このトランジスタQ4のエミッタにコレ
クタ及びベースが共通接続されたダイオード接続のトラ
ンジスタQ5と、このトランジスタQ5のエミッタとV
EE電源端子2との間に直列に接続されたトランジスタQ
6及び抵抗R4によって構成されている。
制御端子6を介して基準電圧回路7に供給される。基準
電圧回路7は、パワーセーブオフ時には、トランジスタ
Q3のベースに所定の基準電圧を与えて当該トランジス
タQ3をオン状態とし、パワーセーブ時にはPS信号に
応答してトランジスタQ3をオフ状態とする。差動アン
プ3の2つの出力は、エミッタフォロワ回路8,9を介
して最終段の差動アンプ10に供給される。エミッタフ
ォロワ回路8は、コレクタがGND端子1に接続されか
つ差動アンプ1の一方の出力をベース入力とするトラン
ジスタQ4と、このトランジスタQ4のエミッタにコレ
クタ及びベースが共通接続されたダイオード接続のトラ
ンジスタQ5と、このトランジスタQ5のエミッタとV
EE電源端子2との間に直列に接続されたトランジスタQ
6及び抵抗R4によって構成されている。
【0012】エミッタフォロワ回路9も同様に、トラン
ジスタQ7、ダイオード接続のトランジスタQ8、トラ
ンジスタQ9及び抵抗R6によって構成されている。ト
ランジスタQ6,Q9の各ベースには、固定電圧源21
によって例えば1.3Vの固定のバイアス電圧VBIASが
印加されている。最終段の差動アンプ10は、エミッタ
が共通接続されて差動動作をなす差動トランジスタ対Q
10,Q11と、一方のトランジスタQ11のコレクタ
とGND端子1との間に接続された抵抗R6と、差動ト
ランジスタ対Q10,Q11のエミッタ共通接続点とV
EE電源端子2との間に直列に接続されたトランジスタQ
12及び抵抗R7によって構成されている。
ジスタQ7、ダイオード接続のトランジスタQ8、トラ
ンジスタQ9及び抵抗R6によって構成されている。ト
ランジスタQ6,Q9の各ベースには、固定電圧源21
によって例えば1.3Vの固定のバイアス電圧VBIASが
印加されている。最終段の差動アンプ10は、エミッタ
が共通接続されて差動動作をなす差動トランジスタ対Q
10,Q11と、一方のトランジスタQ11のコレクタ
とGND端子1との間に接続された抵抗R6と、差動ト
ランジスタ対Q10,Q11のエミッタ共通接続点とV
EE電源端子2との間に直列に接続されたトランジスタQ
12及び抵抗R7によって構成されている。
【0013】トランジスタQ12のベースにも、固定電
圧源21によって1.3Vの固定のバイアス電圧VBIAS
が印加されている。ところで、最終段の差動アンプ10
の出力振幅は、ECLの仕様によって0.8V程度に決
まっているため、トランジスタQ11の飽和を避けるに
は、トランジスタのベース・エミッタ間電圧をVBEとす
ると、ベース入力がGNDレベルから2VBE以上の電位
差だけ下がっている必要がある。これを実現するため
に、エミッタフォロワ回路8,9には、ダイオード接続
のトランジスタQ5,Q8が設けられている。なお、ト
ランジスタQ5,Q8の代わりに、差動アンプ3の抵抗
R1,R2のGND側に共通ダイオードを配置しても良
い。
圧源21によって1.3Vの固定のバイアス電圧VBIAS
が印加されている。ところで、最終段の差動アンプ10
の出力振幅は、ECLの仕様によって0.8V程度に決
まっているため、トランジスタQ11の飽和を避けるに
は、トランジスタのベース・エミッタ間電圧をVBEとす
ると、ベース入力がGNDレベルから2VBE以上の電位
差だけ下がっている必要がある。これを実現するため
に、エミッタフォロワ回路8,9には、ダイオード接続
のトランジスタQ5,Q8が設けられている。なお、ト
ランジスタQ5,Q8の代わりに、差動アンプ3の抵抗
R1,R2のGND側に共通ダイオードを配置しても良
い。
【0014】トランジスタQ11のコレクタ出力は、出
力トランジスタQ13を通して出力端子12から導出さ
れる。この出力トランジスタQ13の出力レベルを、パ
ワーセーブ時に低レベルに固定するために制御回路22
が設けられている。この制御回路22は、GND端子1
に一端が接続された抵抗R21と、この抵抗R21の他
端とVEE電源端子2との間に直列に接続されたトランジ
スタQ21及び抵抗R22と、抵抗R21の他端にベー
スが接続されかつ差動アンプ10の一方のトランジスタ
Q11のベースにエミッタが接続された制御トランジス
タQ22と、GND端子1と制御トランジスタQ22の
ベースとの間に直列接続されたダイオード接続のトラン
ジスタQ23,Q24とによって構成されている。
力トランジスタQ13を通して出力端子12から導出さ
れる。この出力トランジスタQ13の出力レベルを、パ
ワーセーブ時に低レベルに固定するために制御回路22
が設けられている。この制御回路22は、GND端子1
に一端が接続された抵抗R21と、この抵抗R21の他
端とVEE電源端子2との間に直列に接続されたトランジ
スタQ21及び抵抗R22と、抵抗R21の他端にベー
スが接続されかつ差動アンプ10の一方のトランジスタ
Q11のベースにエミッタが接続された制御トランジス
タQ22と、GND端子1と制御トランジスタQ22の
ベースとの間に直列接続されたダイオード接続のトラン
ジスタQ23,Q24とによって構成されている。
【0015】この制御回路22において、トランジスタ
Q21及び抵抗R22は、パワーセーブオフ時には基準
電圧回路7から所定の基準電圧がトランジスタQ21の
ベースに印加されることによって活性状態となり、パワ
ーセーブ時には不活性状態となる電流源を構成してい
る。ダイオード接続のトランジスタQ23,Q24は、
基準電圧回路7の基準電圧が高くなり過ぎたとしても、
トランジスタQ21を飽和させないようにするためのリ
ミッタを構成している。このリミッタは、必要に応じて
設けられるものであり、必須のものではない。制御トラ
ンジスタQ22は、トランジスタQ5とエミッタが共通
接続されてワイヤードORを構成している。
Q21及び抵抗R22は、パワーセーブオフ時には基準
電圧回路7から所定の基準電圧がトランジスタQ21の
ベースに印加されることによって活性状態となり、パワ
ーセーブ時には不活性状態となる電流源を構成してい
る。ダイオード接続のトランジスタQ23,Q24は、
基準電圧回路7の基準電圧が高くなり過ぎたとしても、
トランジスタQ21を飽和させないようにするためのリ
ミッタを構成している。このリミッタは、必要に応じて
設けられるものであり、必須のものではない。制御トラ
ンジスタQ22は、トランジスタQ5とエミッタが共通
接続されてワイヤードORを構成している。
【0016】上記構成の本発明に係るECL出力回路に
おいて、制御回路22の抵抗R21の両端にはパワーセ
ーブオフ時に、(R1・IC2+VBE)よりも大きな電圧
が発生するように各定数を設定する。ここで、IC2はト
ランジスタQ2のコレクタ電流である。なお、基準電圧
回路7の基準電圧のバラツキを考慮すると、抵抗R21
の両端には、もう少し余分に電圧を発生させておく方が
好ましい。次に、回路動作について説明するに、先ず、
パワーセーブオフ時には、抵抗R21の両端に(R1・
IC2+VBE)よりも大きな電圧が発生することから、制
御トランジスタQ22はオフ状態にある。したがって、
制御回路22は、出力トランジスタQ13に対して何ら
作用を及ぼさない。
おいて、制御回路22の抵抗R21の両端にはパワーセ
ーブオフ時に、(R1・IC2+VBE)よりも大きな電圧
が発生するように各定数を設定する。ここで、IC2はト
ランジスタQ2のコレクタ電流である。なお、基準電圧
回路7の基準電圧のバラツキを考慮すると、抵抗R21
の両端には、もう少し余分に電圧を発生させておく方が
好ましい。次に、回路動作について説明するに、先ず、
パワーセーブオフ時には、抵抗R21の両端に(R1・
IC2+VBE)よりも大きな電圧が発生することから、制
御トランジスタQ22はオフ状態にある。したがって、
制御回路22は、出力トランジスタQ13に対して何ら
作用を及ぼさない。
【0017】パワーセーブ時には、差動アンプ3のトラ
ンジスタQ2及び制御回路22のトランジスタQ21が
共にオフとなるため、差動アンプ3の抵抗R1,R2及
び制御回路22の抵抗21の両端電圧がほぼ0Vにな
る。これにより、制御トランジスタQ22のエミッタは
−VBE、トランジスタQ8のエミッタは−2VBEとなる
ため、差動アンプ10のトランジスタQ11がオン状態
となる。その結果、抵抗R6に電流が流れるため、出力
トランジスタQ13の出力レベルが低レベルになる。
ンジスタQ2及び制御回路22のトランジスタQ21が
共にオフとなるため、差動アンプ3の抵抗R1,R2及
び制御回路22の抵抗21の両端電圧がほぼ0Vにな
る。これにより、制御トランジスタQ22のエミッタは
−VBE、トランジスタQ8のエミッタは−2VBEとなる
ため、差動アンプ10のトランジスタQ11がオン状態
となる。その結果、抵抗R6に電流が流れるため、出力
トランジスタQ13の出力レベルが低レベルになる。
【0018】上述したように、パワーセーブ機能を有す
るECL出力回路において、パワーセーブ機能を働かせ
たときに、制御回路22によって出力トランジスタQ1
3の出力レベルを低レベルに固定することにより、パワ
ーセーブ時の出力終端の消費電流を低減できることにな
る。一例として、トランジスタQ6,Q9,Q12に流
れる電流を合計しても5mA程度であり、この場合の消
費電力は25mW(=5mA×5V)程度となる。50
Ω終端の場合は、出力トランジスタQ13の出力レベル
が高レベルに固定のときの消費電力は従来の技術の項で
説明したように36mWとなり、これに比して1出力端
子当り約10mW程度消費電力を低減できる。
るECL出力回路において、パワーセーブ機能を働かせ
たときに、制御回路22によって出力トランジスタQ1
3の出力レベルを低レベルに固定することにより、パワ
ーセーブ時の出力終端の消費電流を低減できることにな
る。一例として、トランジスタQ6,Q9,Q12に流
れる電流を合計しても5mA程度であり、この場合の消
費電力は25mW(=5mA×5V)程度となる。50
Ω終端の場合は、出力トランジスタQ13の出力レベル
が高レベルに固定のときの消費電力は従来の技術の項で
説明したように36mWとなり、これに比して1出力端
子当り約10mW程度消費電力を低減できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パワーセーブ機能を有するECL出力回路において、パ
ワーセーブ時に、出力トランジスタの出力レベルを低レ
ベルに固定するように構成したので、簡単な回路を追加
するのみで、パワーセーブ時の消費電流を低減できるこ
とになる。
パワーセーブ機能を有するECL出力回路において、パ
ワーセーブ時に、出力トランジスタの出力レベルを低レ
ベルに固定するように構成したので、簡単な回路を追加
するのみで、パワーセーブ時の消費電流を低減できるこ
とになる。
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】従来例を示す回路図である。
3,10 差動アンプ 7 基準電圧回路 8,9 エミッタフォロワ回路 11 可変電圧源 21 固定電圧源 22 制御回路
Claims (2)
- 【請求項1】 2入力に応じて差動動作をなす差動アン
プと、この差動アンプを構成する差動トランジスタ対の
一方のトランジスタのコレクタにベースが接続された出
力トランジスタとを具備し、かつパワーセーブ機能を有
するECL出力回路であって、 パワーセーブ時に前記出力トランジスタの出力レベルを
低レベルに固定する制御回路を備えたことを特徴とする
ECL出力回路。 - 【請求項2】 前記制御回路は、第1の電源に一端が接
続された抵抗と、この抵抗の他端と第2の電源との間に
接続されてパワーセーブ時に不活性状態となる電流源
と、前記抵抗の他端にベースが接続されかつ前記一方の
トランジスタのベースにエミッタが接続された制御トラ
ンジスタとを有することを特徴とする請求項1記載のE
CL出力回路。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18089593A JPH0715316A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | Ecl出力回路 |
US08/257,150 US5548287A (en) | 1993-06-17 | 1994-06-09 | Analog to digital converter |
DE69425997T DE69425997T2 (de) | 1993-06-17 | 1994-06-09 | Emitterfolgeschaltung und Analog-Digitalwandler mit einer solchen Schaltung |
DE69430328T DE69430328D1 (de) | 1993-06-17 | 1994-06-09 | Analog Digital-Umsetzer |
EP94108893A EP0630103B1 (en) | 1993-06-17 | 1994-06-09 | Emitterfollower circuit and analog to digital converter using such circuit |
EP97109122A EP0795963B1 (en) | 1993-06-17 | 1994-06-09 | Analog to digital converter |
KR1019940013586A KR950002247A (ko) | 1993-06-17 | 1994-06-16 | 아날로그 디지탈 변환기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18089593A JPH0715316A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | Ecl出力回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715316A true JPH0715316A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=16091204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18089593A Pending JPH0715316A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-24 | Ecl出力回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715316A (ja) |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP18089593A patent/JPH0715316A/ja active Pending
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