JPH0715220B2 - コンクリート構造物の貫通孔形成方法 - Google Patents

コンクリート構造物の貫通孔形成方法

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JPH0715220B2
JPH0715220B2 JP1209240A JP20924089A JPH0715220B2 JP H0715220 B2 JPH0715220 B2 JP H0715220B2 JP 1209240 A JP1209240 A JP 1209240A JP 20924089 A JP20924089 A JP 20924089A JP H0715220 B2 JPH0715220 B2 JP H0715220B2
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元治 城
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コンクリート構造物の梁や壁、床等に、配
管や配線用の貫通孔を形成するための貫通孔形成方法に
関する。
〔従来の技術〕
コンクリート構造物(RC造)、(SRC造)の構築時にお
いて、梁や壁、床等の部分には配管や配線のための貫通
孔を予め形成することが行なわれている。
従来、上記のような貫通孔を形成するには、貫通孔の径
に見合う円筒状の紙製のスリーブを用い、このスリーブ
を配筋前又は配筋後に型枠間の所定位置に取付け、この
状態で型枠間にコンクリートを打設し、コンクリートが
凝固した型枠解体後にスリーブを撤去し、スリーブを抜
取った跡に貫通孔を形成するようにしていた。
また、貫通孔を形成する別の方法として、例えば特開昭
63−107654号に、型枠間にゴムチューブを設け、該チュ
ーブを空気圧で保形した状態でコンクリートを打設し、
コンクリートの凝固後にゴムチューブを収縮させて除去
することにより、貫通孔を形成する方法が提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来使用している紙製スリーブは嵩張るため
に輸送や格納に不便であると共に、梁や壁の配筋後は鉄
筋の間隔が狭いため型枠間へのセット作業が困難である
という問題がある。
また、紙製スリーブは撤去作業が行ない難いと同時に、
耐久性に劣るため転用回数が少なく、コスト的に不利で
ある。
更に、後者のゴムチューブを用いる方法は、膨らませた
ゴムチューブの外周面に直接コンクリートが付着するた
め、凝固したコンクリートとゴムチューブが互に固着
し、空気を抜いてもゴムチューブは収縮せず、コンクリ
ートの貫通孔からゴムチューブを撤去するのが困難であ
り、また、ゴムチューブの外周面全体にコンクリートの
圧力がかかるので、コンクリートの打設時にゴムチュー
ブが変形しやすく、精度の高い内径の貫通孔を形成する
のが困難であるという問題がある。
そこでこの発明の課題は、輸送や格納及び施工コストを
大幅に削減できると共に、型枠に対するセット及び構造
物内からの撤去作業が簡単容易に行なえ、精度の高い貫
通孔を形成することのできるコンクリート構造物の貫通
孔形成方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記のような課題を解決するため、この発明は、両端部
外周にフランジを有する軟質のスリーブと、このスリー
ブの内部に収縮状態で収納された軟質袋とを用い、コン
クリートを打設する型枠の対向面間に、軟質袋を収納し
たスリーブをその両端部フランジの型枠に対する固定に
よって配置し、次に、軟質袋を空気の注入により膨らま
せてスリーブを内周面側から保形し、この保形状態で型
枠間にコンクリートを打設して構造物を構築し、コンク
リートが凝固すると軟質袋を収縮させてスリーブの保形
を解き、型枠の解体後に少なくとも軟質袋を撤去して構
造物に貫通孔を形成する構成としたものである。
〔作用〕
収縮状態の軟質袋を内部に収納した軟質のスリーブを対
向する型枠間に、両端を型枠に固定することによって配
置し、軟質袋に空気を注入して膨らませ、スリーブを内
周から保形した状態で型枠間にコンクリートを打設し、
コンクリートとの凝固後に型枠を解体すると共に、軟質
袋の空気を抜いて収縮させ、コンクリート構造物から少
なくとも軟質袋を撤去すれば、軟質袋の抜取り跡に貫通
孔を形成することができる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
図示のように、コンクリート構造物Aの貫通孔Bは、軟
質袋1とこの軟質袋1に外嵌する補強用のスリーブ2を
用いて形成する。
上記軟質袋1は、軟質ポリエステル等の柔軟で気密性の
ある材料を用い、空気を注入して膨らませたとき、形成
せんとする貫通孔Bに見合うスリーブ2の内径と両側の
型枠C、C間に納まる長さとなるよう、風船状に形成さ
れている。
この軟質袋1は、コンクリートの打設時にスリーブ2に
変形の発生が少ないようにその強度を設定すると共に、
適当な位置にポリエステル等の可撓性を有する空気送り
管3が接続され、空気を注入することによって所定の形
状に膨らむようになっている。
前記スリーブ2は、配筋等により軟質袋1が破損するの
を防止すると共に、軟質袋1にコンクリートが接触しな
いようにし、かつ、膨らませた軟質袋1で所定の形状に
保形されるものであり、軟質袋1と同様の材料を用い、
軟質袋1よりも少し硬質で型枠C、C間に納まる長さの
円筒状に形成され、その両端部外周にフランジ4、4が
設けられている。
上記軟質袋1及びスリーブ2は共に軟質性により折り畳
みが自在となり、輸送や格納がスペース的に有利となる
と共に、配筋役における型枠C、C間へのセットも容易
に行なえる。
前記軟質袋1とスリーブ2を型枠C、C間の所定位置に
セットする手段としては、型枠C、Cの内面側にスリー
ブ2のフランジ4、4を保持するセットリング5を釘や
ビスで固定した例を示している。
次に、コンクリート構造物の梁や壁等に貫通孔を形成す
る方法を説明する。
先ず、対向する型枠C、Cの内面で貫通孔を形成したい
位置にセットリング5を取付けておき、配筋前又は配筋
後に、収縮状態の軟質袋1を内部に挿入したスリーブ2
を型枠CとCのセットリング5、5間に臨ませ、フラン
ジ4、4をセットリング5、5に嵌合する。
上記軟質袋1にスリーブ2を貫通して接続した空気送り
管3を型枠C、C間の外部に配置した給気源と開閉弁を
介して接続し、給気源から軟質袋1内に空気を送り込ん
で膨らませ、開閉弁を閉じてスリーブ2を内周面側から
保形する。
この状態で型枠C、C間にコンクリートを打設し、コン
クリート構造物Aを構築すれば、スリーブ2とこれを内
周から保形する軟質袋1の部分が円筒状の空洞となって
残る。(図示の状態) コンクリートが凝固すると両型枠C、Cを解体すると共
に、開閉弁を開いて軟質袋1の空気を抜き、収縮状とな
った軟質袋1を空気送り管3から抜いてスリーブ2内か
ら撤去すれば、スリーブ2の内径に等しい円筒状の貫通
孔Bが形成されることになる。
なお、スリーブ2は、軟質袋1と共にコンクリート構造
物Aから抜取り、軟質袋1と共に、再利用するようにし
てもよい。
〔効果〕
以上のように、この発明によると、内部に軟質袋を収納
した軟質のスリーブを対向する型枠間に、その両端を型
枠に固定することによって配置し、軟質袋を空気の注入
により膨らませてスリーブを内周から保形した状態で型
枠間にコンクリートを打設し、コンクリートの凝固後に
軟質袋を収縮させて撤去することにより、コンクリート
構造物に貫通孔を形成するようにしたので、自由に変形
可能な軟質スリーブ及び軟質袋を、配筋前はもちろん配
筋後においても、型枠間の所望する位置に対して簡単に
セットでき、貫通孔の形成作業が能率よく行なうことが
できる。
また、軟質スリーブと軟質袋は嵩低く折り畳めるので輸
送や格納に便利であると共に、多数回の繰返し使用に耐
えるため、経済的にも有利である。
更に、軟質のスリーブと軟質袋の組合せにより、軟質袋
の膨らみによる空気圧でスリーブを保形することがで
き、軟質袋の単用に比べて外径及び直径の精度が向上
し、かつ、コンクリートの打設に対する耐圧性が向上す
るので、仕上り形状及び直径の精度が高い貫通孔を形成
することが可能になる。
しかも、コンクリートは、スリーブの外周に付着し、軟
質袋には付着することがないので、軟質袋の収縮と抜取
りが簡単に支障なく行なえ、作業能率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明に係る貫通孔形成方法の施工状態を示す
縦断面図である。 1……軟質袋、2……スリーブ、3……空気送り管、A
……コンクリート構造物、B……貫通孔、C……型枠。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端部外周にフランジを有する軟質のスリ
    ーブと、このスリーブの内部に収縮状態で収納された軟
    質袋とを用い、コンクリートを打設する型枠の対向面間
    に、軟質袋を収納したスリーブをその両端部フランジの
    型枠に対する固定によって配置し、次に、軟質袋を空気
    の注入により膨らませてスリーブを内周面側から保形
    し、この保形状態で型枠間にコンクリートを打設して構
    造物を構築し、コンクリートが凝固すると軟質袋を収縮
    させてスリーブの保形を解き、型枠の解体後に少なくと
    も軟質袋を撤去して構造物に貫通孔を形成することを特
    徴とするコンクリート構造物の貫通孔形成方法。
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