JPH0788826A - 中抜き梁の製造方法及び中抜き梁の製造に使用する袋体 - Google Patents
中抜き梁の製造方法及び中抜き梁の製造に使用する袋体Info
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- JPH0788826A JPH0788826A JP26421393A JP26421393A JPH0788826A JP H0788826 A JPH0788826 A JP H0788826A JP 26421393 A JP26421393 A JP 26421393A JP 26421393 A JP26421393 A JP 26421393A JP H0788826 A JPH0788826 A JP H0788826A
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- hollow beam
- concrete
- bag
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Abstract
(57)【要約】
【目的】製作性に優れた中抜き梁の製造技術を提供する
こと。 【構成】上方を開放した型枠内に鉄筋篭２０を設置し、
鉄筋篭２０の内部に中空の袋体３０を位置した後に流体
を注入して膨脹させ、コンクリートを打設した後に袋体
３０を収縮脱型させて中抜き梁を製造する。
こと。 【構成】上方を開放した型枠内に鉄筋篭２０を設置し、
鉄筋篭２０の内部に中空の袋体３０を位置した後に流体
を注入して膨脹させ、コンクリートを打設した後に袋体
３０を収縮脱型させて中抜き梁を製造する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、断面が凹状を呈する中
抜き梁の製造方法及び中抜き梁の製造に使用する袋体に
関する。
抜き梁の製造方法及び中抜き梁の製造に使用する袋体に
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にビル等の建設工事においてスラブ
と一体の梁を現場打ちして構築しているが、施工効率を
改善するために、作業環境の整った工場で製作した梁を
現場に運搬して据え付ける方法が提案されている。
と一体の梁を現場打ちして構築しているが、施工効率を
改善するために、作業環境の整った工場で製作した梁を
現場に運搬して据え付ける方法が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の梁の
施工技術にあっては、次のような改善すべき点がある。 ＜イ＞ 工場製作の梁は中実に製作されさるため、重量
物の梁を運搬したり梁の据え付けのために大型の機材を
必要とし、運搬や扱いに不便であるだけでなく、作業者
の危険負担が大きい。特に、この傾向は梁が大断面又は
長尺化するほど顕著である。 ＜ロ＞ 梁の軽量化を目的として中抜きの梁を工場製作
する方法が考えられる。しかしながら、この場合であっ
ても梁に複数の主筋の周囲をフープ筋で包囲した鉄筋群
を配筋しておく必要があるが、鉄筋群を配筋すると中抜
きのための型枠部材の着脱が疎外され、反対に型枠部材
の着脱を優先すると鉄筋郡の配筋が疎外される。
施工技術にあっては、次のような改善すべき点がある。 ＜イ＞ 工場製作の梁は中実に製作されさるため、重量
物の梁を運搬したり梁の据え付けのために大型の機材を
必要とし、運搬や扱いに不便であるだけでなく、作業者
の危険負担が大きい。特に、この傾向は梁が大断面又は
長尺化するほど顕著である。 ＜ロ＞ 梁の軽量化を目的として中抜きの梁を工場製作
する方法が考えられる。しかしながら、この場合であっ
ても梁に複数の主筋の周囲をフープ筋で包囲した鉄筋群
を配筋しておく必要があるが、鉄筋群を配筋すると中抜
きのための型枠部材の着脱が疎外され、反対に型枠部材
の着脱を優先すると鉄筋郡の配筋が疎外される。
【０００４】
【本発明の目的】本発明は以上の点に鑑みて成されたも
ので、その目的とするところは、製作性に優れた中抜き
梁の製造技術を提供することにある。
ので、その目的とするところは、製作性に優れた中抜き
梁の製造技術を提供することにある。
【０００５】
【問題点を解決するための手段】本発明は、断面略Ｕ字
形の中抜き梁を製造する方法において、上方を開放した
型枠内に鉄筋篭を設置し、前記鉄筋篭の内部に柱状の中
空の袋体を位置させ、前記袋体に流体を注入して鉄筋篭
の内部で膨脹させ、型枠内に前記袋体の上端付近までコ
ンクリートを打設し、コンクリートの硬化後に袋体を収
縮して撤去することを特徴とする中抜き梁の製造方法で
ある。さらに本発明は断面略Ｕ字形の中抜き梁の製造に
用いる袋体において、柱状を呈する中空の袋であって、
前記袋体が非伸縮性を有し、内部に袋体のはらみ出しを
拘束する複数の補強帯を配設したことを特徴とする中抜
き梁の製造に使用する袋体である。
形の中抜き梁を製造する方法において、上方を開放した
型枠内に鉄筋篭を設置し、前記鉄筋篭の内部に柱状の中
空の袋体を位置させ、前記袋体に流体を注入して鉄筋篭
の内部で膨脹させ、型枠内に前記袋体の上端付近までコ
ンクリートを打設し、コンクリートの硬化後に袋体を収
縮して撤去することを特徴とする中抜き梁の製造方法で
ある。さらに本発明は断面略Ｕ字形の中抜き梁の製造に
用いる袋体において、柱状を呈する中空の袋であって、
前記袋体が非伸縮性を有し、内部に袋体のはらみ出しを
拘束する複数の補強帯を配設したことを特徴とする中抜
き梁の製造に使用する袋体である。
【０００６】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
について説明する。 ＜イ＞型枠 図１に中抜き梁の製造に使用する主要な器材を示す。中
抜き梁は底型枠１０に立設した側型枠１１，１１と、側
型枠１１，１１の両端を閉鎖する妻板１２とで画成され
た型枠で成形される。型枠の寸法は形成予定の梁の寸法
に応じて設定する設計的事項である。
について説明する。 ＜イ＞型枠 図１に中抜き梁の製造に使用する主要な器材を示す。中
抜き梁は底型枠１０に立設した側型枠１１，１１と、側
型枠１１，１１の両端を閉鎖する妻板１２とで画成され
た型枠で成形される。型枠の寸法は形成予定の梁の寸法
に応じて設定する設計的事項である。
【０００７】＜ロ＞鉄筋 ２０は型枠内に配設された鉄筋篭で、側型枠１１と平行
に配置した複数の主筋２１と、主筋２１を包囲するフー
プ筋２２で構成され、必要に応じて図３に示すジベル鉄
筋２３を配筋する場合もある。
に配置した複数の主筋２１と、主筋２１を包囲するフー
プ筋２２で構成され、必要に応じて図３に示すジベル鉄
筋２３を配筋する場合もある。
【０００８】＜ハ＞袋体（図１，図２） 袋体３０は梁を中抜きするための中空の柱状部材で、こ
の袋体３０は断面矩形を呈し、その一部に流体給排用の
口金３１を有していて、流体の供給により定型を保持
し、流体の排出により小さく萎むようになっている。袋
体３０は図２に示すように織布や不織布等の非伸縮性の
芯材３２の表裏両面又は表面にゴム等の可撓層３３を一
体に積層した素材で形成されている。さらに袋体３０の
内部には、縦横方向に向けて帯状の補強帯３４が配設さ
れている。補強帯３４は袋体３０に流体を注入したとき
に袋体３０の必要以上のはらみ出しを規制して矩形の形
状を維持するための部材で、その両端が接着剤又は公知
のウェルダー加工によって袋体３０の内周面に固着され
ている。補強体３４は袋体３０を製作する過程で取り付
け、最後に袋体３０を閉合する。
の袋体３０は断面矩形を呈し、その一部に流体給排用の
口金３１を有していて、流体の供給により定型を保持
し、流体の排出により小さく萎むようになっている。袋
体３０は図２に示すように織布や不織布等の非伸縮性の
芯材３２の表裏両面又は表面にゴム等の可撓層３３を一
体に積層した素材で形成されている。さらに袋体３０の
内部には、縦横方向に向けて帯状の補強帯３４が配設さ
れている。補強帯３４は袋体３０に流体を注入したとき
に袋体３０の必要以上のはらみ出しを規制して矩形の形
状を維持するための部材で、その両端が接着剤又は公知
のウェルダー加工によって袋体３０の内周面に固着され
ている。補強体３４は袋体３０を製作する過程で取り付
け、最後に袋体３０を閉合する。
【０００９】
【作用】つぎに中抜き梁の製造方法について説明する。 ＜イ＞袋体のセット（図３） 型枠内に鉄筋篭２０を配置し後、鉄筋篭２０内に袋体３
０を萎ませた状態で内挿する。袋体３０は可撓性を有
し、しかも鉄筋篭２０より小さな寸法に萎んでいるか
ら、簡単に鉄筋篭２０内にセットできる。袋体３０のセ
ットが完了したら、流体を供給して袋体３０を断面矩形
に膨らませる。袋体３０は非伸縮性を有し、しかも内部
に補強帯３４が配置されているから、流体を高圧注入し
ても袋体３０の側面が外側にはらみ出す心配がなく、そ
の結果、鉄筋篭２０の内部で断面矩形の柱状形が付与さ
れる。
０を萎ませた状態で内挿する。袋体３０は可撓性を有
し、しかも鉄筋篭２０より小さな寸法に萎んでいるか
ら、簡単に鉄筋篭２０内にセットできる。袋体３０のセ
ットが完了したら、流体を供給して袋体３０を断面矩形
に膨らませる。袋体３０は非伸縮性を有し、しかも内部
に補強帯３４が配置されているから、流体を高圧注入し
ても袋体３０の側面が外側にはらみ出す心配がなく、そ
の結果、鉄筋篭２０の内部で断面矩形の柱状形が付与さ
れる。
【００１０】＜ロ＞コンクリート打設（図４） つぎに型枠内にコンクリートを打設して梁４０を製作す
る。この際、袋体３０の上部をコンクリートから露出さ
せておく。コンクリートは膨脹した袋体３０を除いた型
枠空間に浸透し、袋体３０と接する部分に窪み４１が形
成される。コンクリートの打設圧は袋体３０の収縮力と
して作用するが、袋体３０の高い内圧によって支持し、
袋体３０が変形することはない。
る。この際、袋体３０の上部をコンクリートから露出さ
せておく。コンクリートは膨脹した袋体３０を除いた型
枠空間に浸透し、袋体３０と接する部分に窪み４１が形
成される。コンクリートの打設圧は袋体３０の収縮力と
して作用するが、袋体３０の高い内圧によって支持し、
袋体３０が変形することはない。
【００１１】＜ハ＞脱型 コンクリートの強度が発現したら、袋体３０の流体を排
出して萎ませて梁４０の窪み４１から抜き取る。その結
果、図５に示すような中抜きの梁４０が得られる。この
ようにして製作した中抜きの梁４０は、例えば現場に運
搬してスラブ用型枠と共に組み立て、現場打ちしたスラ
ブと一体化させる。
出して萎ませて梁４０の窪み４１から抜き取る。その結
果、図５に示すような中抜きの梁４０が得られる。この
ようにして製作した中抜きの梁４０は、例えば現場に運
搬してスラブ用型枠と共に組み立て、現場打ちしたスラ
ブと一体化させる。
【００１２】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 ＜イ＞ 袋体を用いることで、鉄筋を配置した中抜きの
梁が得られる。 ＜ロ＞ 萎ませた状態で袋体を鉄筋内に配置できるか
ら、袋体のセットが容易である。 また袋体を脱型する際も袋体を萎ませた状態で撤去する
ので、脱型操作も極めて容易となる。 ＜ハ＞ 袋体を非伸縮性の素材で形成したことで袋体の
伸びを拘束でき、袋体の内圧を高く設定できる。そのた
め、袋体がコンクリートの打設圧力に抗して変形するこ
とがない。 ＜ニ＞ 袋体の内部に補強帯を配置することで、袋体の
内圧を高圧にしても袋体のはらみ出しを防止できて、梁
の内側に凹凸のない綺麗な窪みを形成できる。 ＜ホ＞ 袋体は何度でも繰り返し使用できるから経済的
である。
できる。 ＜イ＞ 袋体を用いることで、鉄筋を配置した中抜きの
梁が得られる。 ＜ロ＞ 萎ませた状態で袋体を鉄筋内に配置できるか
ら、袋体のセットが容易である。 また袋体を脱型する際も袋体を萎ませた状態で撤去する
ので、脱型操作も極めて容易となる。 ＜ハ＞ 袋体を非伸縮性の素材で形成したことで袋体の
伸びを拘束でき、袋体の内圧を高く設定できる。そのた
め、袋体がコンクリートの打設圧力に抗して変形するこ
とがない。 ＜ニ＞ 袋体の内部に補強帯を配置することで、袋体の
内圧を高圧にしても袋体のはらみ出しを防止できて、梁
の内側に凹凸のない綺麗な窪みを形成できる。 ＜ホ＞ 袋体は何度でも繰り返し使用できるから経済的
である。
【図１】 中抜き梁を製造するための主要な器材の説明
図
図
【図２】 袋体の素材の説明図
【図３】 袋体のセット時の説明図
【図４】 コンクリート打設時の説明図
【図５】 製造した中抜き梁の斜視図
Claims (2)
- 【請求項１】断面略Ｕ字形の中抜き梁を製造する方法に
おいて、 上方を開放した型枠内に鉄筋篭を設置し、 前記鉄筋篭の内部に柱状の中空の袋体を位置させ、 前記袋体に流体を注入して鉄筋篭の内部で膨脹させ、 型枠内に前記袋体の上端付近までコンクリートを打設
し、 コンクリートの硬化後に袋体を収縮して撤去することを
特徴とする、 中抜き梁の製造方法。 - 【請求項２】断面略Ｕ字形の中抜き梁の製造に用いる袋
体において、 柱状を呈する中空の袋であって、 前記袋体が非伸縮性を有し、 内部に袋体のはらみ出しを拘束する複数の補強帯を配設
したことを特徴とする、 中抜き梁の製造に使用する袋
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26421393A JPH0788826A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 中抜き梁の製造方法及び中抜き梁の製造に使用する袋体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26421393A JPH0788826A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 中抜き梁の製造方法及び中抜き梁の製造に使用する袋体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0788826A true JPH0788826A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17400068
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26421393A Pending JPH0788826A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 中抜き梁の製造方法及び中抜き梁の製造に使用する袋体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0788826A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2237337A1 (es) * | 2004-12-21 | 2005-07-16 | Catalana D'innovacions Per La Construccio, S.L. | "procedimietno y dispositivo para la realizacion de soleras en pozos circulares". |
| CN108407071A (zh) * | 2018-03-30 | 2018-08-17 | 中铁十局集团第二工程有限公司 | 预制梁台座吊装孔伸缩装置 |
| JP2021147759A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | 株式会社豊田中央研究所 | インフレータブル構造物、および、インフレータブル構造体 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62233206A (ja) * | 1986-04-02 | 1987-10-13 | 鹿島建設株式会社 | プレキヤストコンクリ−ト部材の製造法 |
| JPH0333348A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-13 | Daisue Kensetsu Kk | 建物躯体構築柱部材及びその製造方法 |
| JPH0788827A (ja) * | 1993-09-24 | 1995-04-04 | Okamoto Ind Inc | セメント製品成形用の空気袋体および該空気袋体を使用するセメント製品の成形方法 |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP26421393A patent/JPH0788826A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62233206A (ja) * | 1986-04-02 | 1987-10-13 | 鹿島建設株式会社 | プレキヤストコンクリ−ト部材の製造法 |
| JPH0333348A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-13 | Daisue Kensetsu Kk | 建物躯体構築柱部材及びその製造方法 |
| JPH0788827A (ja) * | 1993-09-24 | 1995-04-04 | Okamoto Ind Inc | セメント製品成形用の空気袋体および該空気袋体を使用するセメント製品の成形方法 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2237337A1 (es) * | 2004-12-21 | 2005-07-16 | Catalana D'innovacions Per La Construccio, S.L. | "procedimietno y dispositivo para la realizacion de soleras en pozos circulares". |
| WO2006067250A1 (es) * | 2004-12-21 | 2006-06-29 | Catalana D'innovacions Per La Construcciò,S.I. | Procedimiento y dispositivo para la realizaciòn de soleras en pozos circulares |
| CN108407071A (zh) * | 2018-03-30 | 2018-08-17 | 中铁十局集团第二工程有限公司 | 预制梁台座吊装孔伸缩装置 |
| CN108407071B (zh) * | 2018-03-30 | 2023-06-09 | 中铁十一局集团第二工程有限公司 | 预制梁台座吊装孔伸缩装置 |
| JP2021147759A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | 株式会社豊田中央研究所 | インフレータブル構造物、および、インフレータブル構造体 |
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