JPH0797811A - 場所打ち杭における杭頭処理方法 - Google Patents
場所打ち杭における杭頭処理方法Info
- Publication number
- JPH0797811A JPH0797811A JP26557093A JP26557093A JPH0797811A JP H0797811 A JPH0797811 A JP H0797811A JP 26557093 A JP26557093 A JP 26557093A JP 26557093 A JP26557093 A JP 26557093A JP H0797811 A JPH0797811 A JP H0797811A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag body
- pile
- concrete
- bag
- pile head
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- Pending
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡易に杭頭を除去できる場所打杭における杭
頭処理方法を提供すること。 【構成】 鉄筋篭３の最上部の内側にドーナツ形を呈す
る中空の袋体４を膨脹させて装着し、袋体の中心の開口
を通じて孔内にコンクリートを打設して場所打ち杭を構
築し、コンクリートの硬化後に袋体を収縮脱型した後、
鉄筋から分離したコンクリート部分６３，６２を除去す
る。
頭処理方法を提供すること。 【構成】 鉄筋篭３の最上部の内側にドーナツ形を呈す
る中空の袋体４を膨脹させて装着し、袋体の中心の開口
を通じて孔内にコンクリートを打設して場所打ち杭を構
築し、コンクリートの硬化後に袋体を収縮脱型した後、
鉄筋から分離したコンクリート部分６３，６２を除去す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、場所打ち杭における杭
頭処理方法に関するものである。
頭処理方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】場所ち打杭は土砂等の異物の混入により
杭頭部の品質が劣悪化しているから、コンクリートの打
設後に劣悪部分を除去する作業（杭頭処理）が必要にな
ってくる。杭頭の処理方法としては、ハツリによる切除
方法が一般的である。
杭頭部の品質が劣悪化しているから、コンクリートの打
設後に劣悪部分を除去する作業（杭頭処理）が必要にな
ってくる。杭頭の処理方法としては、ハツリによる切除
方法が一般的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする問題点】前記した杭頭処理技
術にあっては、次のような問題点がある。 ＜イ＞ 鉄筋とコンクリートが強固に付着していること
や杭の全断面を切断する必要性から、杭頭処理に多大の
時間と労力を必要とする。 ＜ロ＞ 杭頭の処理方法としては、種々提案されている
が、いずれも実効性の点で不安があり、簡易な杭頭処理
技術の提案が切望されている。
術にあっては、次のような問題点がある。 ＜イ＞ 鉄筋とコンクリートが強固に付着していること
や杭の全断面を切断する必要性から、杭頭処理に多大の
時間と労力を必要とする。 ＜ロ＞ 杭頭の処理方法としては、種々提案されている
が、いずれも実効性の点で不安があり、簡易な杭頭処理
技術の提案が切望されている。
【０００４】
【本発明の目的】本発明は、簡易に杭頭を切除できる場
所打杭における杭頭処理方法を提供することにある。
所打杭における杭頭処理方法を提供することにある。
【０００５】
【問題点を解決するための手段】本発明は、杭孔に鉄筋
篭を建て込み、コンクリートを打設して構築する場所打
ち杭において、鉄筋篭の最上部の内側にドーナツ形を呈
する中空の袋体を膨脹させた状態で配置し、鉄筋篭の最
上に達する高さまで孔内にコンクリートを打設して場所
打ち杭を構築し、コンクリートの硬化を待って杭頭内側
に位置する袋体を収縮させて撤去した後、中空構造の杭
頭のコンクリートを除去することを特徴とする、場所打
ち杭における杭頭処理方法である。
篭を建て込み、コンクリートを打設して構築する場所打
ち杭において、鉄筋篭の最上部の内側にドーナツ形を呈
する中空の袋体を膨脹させた状態で配置し、鉄筋篭の最
上に達する高さまで孔内にコンクリートを打設して場所
打ち杭を構築し、コンクリートの硬化を待って杭頭内側
に位置する袋体を収縮させて撤去した後、中空構造の杭
頭のコンクリートを除去することを特徴とする、場所打
ち杭における杭頭処理方法である。
【０００６】
【実施例１】以下、図面を参照しながら本発明の一実施
例について説明する。
例について説明する。
【０００７】＜イ＞場所打ち杭の打設準備 図１において、杭孔１に泥水を満たし、ケーシング２で
孔壁の崩壊を防止しながら削孔する。杭孔１の構築を完
了したら、杭孔１内に複数の主筋の外周をフープ筋で拘
束して筒状に形成した鉄筋篭３を建て込む。そして、鉄
筋篭３の最上部の内側にドーナツ形を呈する中空の袋体
４を配置して膨脹させる。図２、３を基に袋体４につい
て説明すると、袋体４はゴム層４１の表裏両面又は表面
のみに織布や不織布等の非伸縮膜４２を一体に積層した
素材を用いてドーナツ形に形成されていて、その一部に
注入口４３を有している。袋体４の外径は鉄筋篭３に内
接可能な寸法に設定されており、また袋体４の中心孔４
４の内径は後述するトレミー管を挿入可能な径に設定さ
れている。袋体４は図１に示すように鉄筋篭３の建て込
み後にエア等の流体を注入して膨脹させる方法のほか
に、予め鉄筋篭３にセットしておいても良い。
孔壁の崩壊を防止しながら削孔する。杭孔１の構築を完
了したら、杭孔１内に複数の主筋の外周をフープ筋で拘
束して筒状に形成した鉄筋篭３を建て込む。そして、鉄
筋篭３の最上部の内側にドーナツ形を呈する中空の袋体
４を配置して膨脹させる。図２、３を基に袋体４につい
て説明すると、袋体４はゴム層４１の表裏両面又は表面
のみに織布や不織布等の非伸縮膜４２を一体に積層した
素材を用いてドーナツ形に形成されていて、その一部に
注入口４３を有している。袋体４の外径は鉄筋篭３に内
接可能な寸法に設定されており、また袋体４の中心孔４
４の内径は後述するトレミー管を挿入可能な径に設定さ
れている。袋体４は図１に示すように鉄筋篭３の建て込
み後にエア等の流体を注入して膨脹させる方法のほか
に、予め鉄筋篭３にセットしておいても良い。
【０００８】＜ロ＞コンクリートの打設工程 つぎに図４に示すように、鉄筋篭３の上部に装着した袋
体４の中心孔４４を通じて配置したトレミー管５の下部
を杭孔１の孔底まで到達させる。つぎにケーシング２を
引き抜きながらトレミー管５を介して杭孔１内にコンク
リートを打設して場所打ち杭６を上方へ向けて延長す
る。この際、トレミー管５の下部を杭孔１内に打設した
コンクリート層に埋没させながら、図５に示すように袋
体４の上位に達するまでコンクリートを打設する。鉄筋
篭３の上位近くまで劣悪コンクリートの液位が上昇する
ことに伴い、袋体４の中心孔４４内にも劣悪コンクリー
トが充填される。この際、袋体４に作用するコンクリー
ト圧は袋体４の膨脹圧によって支持され、袋体４の変形
が拘束される。
体４の中心孔４４を通じて配置したトレミー管５の下部
を杭孔１の孔底まで到達させる。つぎにケーシング２を
引き抜きながらトレミー管５を介して杭孔１内にコンク
リートを打設して場所打ち杭６を上方へ向けて延長す
る。この際、トレミー管５の下部を杭孔１内に打設した
コンクリート層に埋没させながら、図５に示すように袋
体４の上位に達するまでコンクリートを打設する。鉄筋
篭３の上位近くまで劣悪コンクリートの液位が上昇する
ことに伴い、袋体４の中心孔４４内にも劣悪コンクリー
トが充填される。この際、袋体４に作用するコンクリー
ト圧は袋体４の膨脹圧によって支持され、袋体４の変形
が拘束される。
【０００９】＜ハ＞杭頭処理 図５に示すように場所打ち杭６の硬化を待って杭頭に埋
設されている袋体４の流体を放出して収縮させて杭頭か
ら撤去する。その結果、場所打ち杭６の頭部には図６、
７に示すように袋体４の撤去跡に鉄筋篭３の露出した環
状の空洞６１と、袋体４の中心孔４４によって成形され
た無筋の柱状部６２と、柱状部６２の周囲で鉄筋篭３の
露出した筒状部６３とが形成される。そして、空洞６１
底部位置に合わせて、筒状部６３を切除する。筒状部６
３は鉄筋篭３が位置するものの、補強筋としてまったく
機能しないから、筒状部６３は実質的にコンクリートの
みであるから、外部からハンマーで強打したり、或いは
楔体を打ち込むだけで簡単に除去できる。また柱状部６
２も無筋構造であるから、簡単に除去できる。また場所
打ち杭６の上部に露出する鉄筋篭３は、場所打ち杭６の
使用目的に応じ、切除したり残置する。
設されている袋体４の流体を放出して収縮させて杭頭か
ら撤去する。その結果、場所打ち杭６の頭部には図６、
７に示すように袋体４の撤去跡に鉄筋篭３の露出した環
状の空洞６１と、袋体４の中心孔４４によって成形され
た無筋の柱状部６２と、柱状部６２の周囲で鉄筋篭３の
露出した筒状部６３とが形成される。そして、空洞６１
底部位置に合わせて、筒状部６３を切除する。筒状部６
３は鉄筋篭３が位置するものの、補強筋としてまったく
機能しないから、筒状部６３は実質的にコンクリートの
みであるから、外部からハンマーで強打したり、或いは
楔体を打ち込むだけで簡単に除去できる。また柱状部６
２も無筋構造であるから、簡単に除去できる。また場所
打ち杭６の上部に露出する鉄筋篭３は、場所打ち杭６の
使用目的に応じ、切除したり残置する。
【００１０】
【実施例２】前記実施例は鉄筋篭３の上部内側に袋体２
を装着した場合について説明したが、鉄筋篭３の上部外
側にドーナツ状の袋体４を装着して、杭頭を処理する場
合もある。
を装着した場合について説明したが、鉄筋篭３の上部外
側にドーナツ状の袋体４を装着して、杭頭を処理する場
合もある。
【００１１】
【発明の効果】本発明は次の特有の効果を奏する。 ＜イ＞ 鉄筋篭の上部に装着した袋体が、杭頭にコンク
リートの充填されない空洞を形成する。そのため、空洞
の形成分だけ杭頭を処理する際の躯体除去面積が小さく
て済む。＜ロ＞ 袋体の撤去跡に形成された空洞内に露
出した鉄筋は、コンクリートの補強部材として機能しな
いため、杭頭の処理は比較的簡単なコンクリートのみの
で済む。 ＜ハ＞ 杭頭に形成した空洞の内側に形成された柱状部
も無筋構造であるから、除去が容易である。 ＜ニ＞ 以上の理由から場所打ち杭の杭頭処理を簡単に
行える。 ＜ホ＞ ドーナツ状の袋体を使用することで、鉄筋篭の
中心位置にトレミー管を配置してコンクリートを打設で
きる。 ＜へ＞ 袋体の表層を非伸縮膜で覆ったことで、袋体の
耐久性が向上するだけでなく、袋体の自由な膨脹を回避
して流体の高圧注入が可能となる。
リートの充填されない空洞を形成する。そのため、空洞
の形成分だけ杭頭を処理する際の躯体除去面積が小さく
て済む。＜ロ＞ 袋体の撤去跡に形成された空洞内に露
出した鉄筋は、コンクリートの補強部材として機能しな
いため、杭頭の処理は比較的簡単なコンクリートのみの
で済む。 ＜ハ＞ 杭頭に形成した空洞の内側に形成された柱状部
も無筋構造であるから、除去が容易である。 ＜ニ＞ 以上の理由から場所打ち杭の杭頭処理を簡単に
行える。 ＜ホ＞ ドーナツ状の袋体を使用することで、鉄筋篭の
中心位置にトレミー管を配置してコンクリートを打設で
きる。 ＜へ＞ 袋体の表層を非伸縮膜で覆ったことで、袋体の
耐久性が向上するだけでなく、袋体の自由な膨脹を回避
して流体の高圧注入が可能となる。
【図１】 鉄筋篭に袋体を装着した実施例１に係る説明
図
図
【図２】 一部を破断した袋体の斜視図
【図３】 袋体を構成する素材の拡大断面図
【図４】 場所打ち杭の施工時の説明図
【図５】 コンクリートの打設を終えた杭頭部の断面図
【図６】 袋体を撤去した杭頭部の断面図
【図７】 一部を省略した杭頭部の斜視図
Claims (1)
- 【請求項１】杭孔に鉄筋篭を建て込み、コンクリートを
打設して構築する場所打ち杭において、 鉄筋篭の最上部の内側にドーナツ形を呈する中空の袋体
を膨脹させた状態で配置し、 鉄筋篭の最上に達する高さまで孔内にコンクリートを打
設して場所打ち杭を構築し、 コンクリートの硬化を待って杭頭内側に位置する袋体を
収縮させて撤去した後、中空構造の杭頭のコンクリート
を除去することを特徴とする、 場所打ち杭における杭頭処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26557093A JPH0797811A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 場所打ち杭における杭頭処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26557093A JPH0797811A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 場所打ち杭における杭頭処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0797811A true JPH0797811A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17418954
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26557093A Pending JPH0797811A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 場所打ち杭における杭頭処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0797811A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006258335A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Japan Steel Works Ltd:The | 熱授受装置 |
| JP2009174302A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-08-06 | Hazama Corp | 杭頭処理工法 |
| JP2015151842A (ja) * | 2014-02-19 | 2015-08-24 | 株式会社エアーテック | 杭頭処理方法及び杭頭処理に用いられる杭頭埋設袋 |
| CN113931185A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-01-14 | 安徽省城建设计研究总院股份有限公司 | 一种桩体回收用装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH028412A (ja) * | 1988-06-27 | 1990-01-11 | Kajima Corp | 杭頭処理工法 |
-
1993
- 1993-09-29 JP JP26557093A patent/JPH0797811A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH028412A (ja) * | 1988-06-27 | 1990-01-11 | Kajima Corp | 杭頭処理工法 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006258335A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Japan Steel Works Ltd:The | 熱授受装置 |
| JP2009174302A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-08-06 | Hazama Corp | 杭頭処理工法 |
| JP2015151842A (ja) * | 2014-02-19 | 2015-08-24 | 株式会社エアーテック | 杭頭処理方法及び杭頭処理に用いられる杭頭埋設袋 |
| CN113931185A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-01-14 | 安徽省城建设计研究总院股份有限公司 | 一种桩体回收用装置 |
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