JPH0715176B2 - 複合機能管路 - Google Patents

複合機能管路

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JPH0715176B2
JPH0715176B2 JP60136602A JP13660285A JPH0715176B2 JP H0715176 B2 JPH0715176 B2 JP H0715176B2 JP 60136602 A JP60136602 A JP 60136602A JP 13660285 A JP13660285 A JP 13660285A JP H0715176 B2 JPH0715176 B2 JP H0715176B2
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water passage
water
pipe
function
hole portion
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二郎 鈴谷
徳弘 梅沢
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徳弘 梅沢
株式会社日東
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、降雨水等の地表水、家庭や工場等の排水や汚
水、余剰土中水等といった二種又はそれ以上の水液を同
時に流通させることができると共に、通信ケーブル等の
エネルギーや情報等の伝送線路を同時に敷設できる複合
機能管路に関するものである。
[従来の技術] 従来、例えば雨水等の地表水を流下排除するには、U字
溝やL字溝等が道路や敷地等の地表部に設置され、ま
た、家庭や工場等の雑排水や汚水を流通排除するには、
ヒューム管や陶管等が地中に設置されている。他方、情
報等の伝送線路は道路や敷地に立てた電柱に架設された
り、車道や歩道下に構築される共同溝に収容されてい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、伝送線路を電柱架設する方式では、都市
空間の美観を害し防災上も問題であるだけなく、少なく
とも電柱の直径分に相当する幅で死に土地ができるた
め、道路や敷地の有効利用面積を減少させる難点があ
る。
また、流通する水液や配備する伝送線路が異なる毎に地
表と地中に別個の管路や溝体を敷設することは、路面の
掘返し回数を徒らに増加させることになり、道路の使用
停止や長期にわたる交通渋滞を余儀なくさせると共に、
管路全体の敷設工事費用と敷設後の維持管理費用に相当
の無駄が生じ、共同溝方式では構築工事費用が多大であ
る。
実開昭59-24483号公報に開示された組合せ側溝では、地
表に開口した通水用溝孔部を2個備えており、玉砂利を
充填した一方の通水用溝孔部には該玉砂利層内にガスパ
イプと水道パイプを挿通してある。
しかしながら、降雨水等の地表水だけでなく、有害水液
を含有することもある家庭や工場等の排水や汚水が入り
込む該通水用溝孔部に水道パイプ等を露出状態で埋設す
る方式では、流入水や有害水液に該パイプ周面が常時接
触することによって、該パイプの腐食劣化を引き起し易
い。
また、実開昭57-105381号公報に開示された側溝では、
歩車道境界用側壁部の下方に空洞部を形成し、該空洞部
にガスパイプや水道パイプを挿通している。
しかしながら、該空洞部は側面が開放されたものであ
り、該空洞部に埋め戻された土砂層を通して水液が浸透
して来るため、土砂層内に露出状態で埋設された水道パ
イプ等は腐食劣化を引き起し易い。
従って本発明の目的は、都市景観の維持と防災対策上有
益であり、路面の掘返し回数を減少させることができ、
敷設工事や維持管理費用の削減、交通への悪影響や沿道
住民への迷惑被害の軽減が可能であると共に、エネルギ
ーや情報等の伝送線路の腐食劣化の問題がない複合機能
管路を提供することである。
[課題を解決するための手段] 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明すると本発明
の複合機能管路1は、地表に開口した通水用溝孔部2
と、地表に不開口の通水用孔部3と、エネルギーや情報
等の伝送線路60の収容用孔部4を一体形成又は一体的に
接合し、該収容用孔部4の内周面に不透水性保護ライニ
ング層又は保護ケーシング体61を設けたものである。
[作用] 道路に未だU字溝等の通水用管路が設置されていない場
合には、複合機能管路1全体が没入するに適した深さの
溝部が、一般的には道路側端部にその地表面から掘られ
る。また、既に道路に通水用管路が設置されている場合
には、既設の管路が掘り出され、その跡の溝部底面が更
に堀下げられる。
複合機能管路1を前記掘下げ溝部に設置し、収容用孔部
4の所要の伝送線路60を挿通し、所要個数の管路1、1
を相互連結した後、土砂が複合機能管路1の周囲に埋め
戻され、通水用溝孔部2は降雨水等の地表水の流通排除
に使用され、通水用孔部3は、家庭や工場等の排水や汚
水の流通排除に使用される。各種の伝送線路60は収容用
孔部3内において不透水性保護ライニング層又は不透水
性保護ケーシング体61によって取り囲まれる。
[実施例] 第1図から第5図に示した実施例の複合機能管路1で
は、通水用溝孔部2の前後端部に補強用の上梁部5が一
体形成され、段差部6、6には導水孔又はグレーチング
付き落蓋(図示していない)が嵌込まれる。側面1aの上
部には補強用の横梁部7が形成され、側面1aの下端部に
は接地圧低減用の張出し部8が形成されている。通水用
溝孔部2の前後の下梁部9、9間には底面開口部10が形
成されている。側面1bは上方に延長され、境界ブロック
部11を形成している。
この複合機能管路1を可変勾配型側溝として使用すると
きには、前記底面開口部10には道路勾配に合せて底部コ
ンクリートが打設されるが、第5図の使用例では、管路
1は雨水環流型側溝として使用され、底面開口部10はコ
ンクリート等で閉塞されていない。
中央分離帯13に向って下り勾配に舗装された道路12に降
った雨水14は、当該勾配に誘導されて通水用溝孔部2に
迅速に流入し、地盤15の地下水位の高さや地盤の透水
性、保水性等に応じて雨水の一部又は全部が底面開口部
10から地盤15に浸透する。これによって地下水位は必要
十分な高さに維持され、重要な水源としての地下水の涵
養がなされる。地盤15に環流しなかった残余の雨水は、
管路1が接続された下水本管や河川、湖沼又は海に排除
される。本例では、道路12が中央分離帯13に向って下り
勾配であるため、歩道側に降雨水14が到来せず、走行車
両が歩行者等に雨水や泥水を跳ね掛けることがない。
水路の全長を底面開口型管路1で構築することもできる
が、当該地盤の軟弱性や定常的な地下水位の高さ等に対
応して、底面開口部10を有する透水型管路の間に底面開
口部10のない不透水型管路を挿入してもよい。第5図の
実施例では左側に図示したものが不透水型管路である。
上位の通水用孔部3には家庭排水や汚水16が流通し、下
位の通水用孔部3には工場排水17が流通し、最上位の収
容用孔部4には伝送線路60として電話の通信ケーブルが
収容されている。
一般に複合機能管路本体はセメントコンクリートで成型
されるが、レジンコンクリートや金属素材、プラスチッ
ク素材、ゴム素材、アスファルト素材、セラミックス素
材、木質素材、紙質素材等といった各種材料を単独に又
は複合使用して製作することもできる。第1図から第5
図に示した実施例では管路本体はセメントコンクリート
で成型されている。
第1図と第4図では複合機能管路の全体構成を強調して
示すために伝送線路の収容用孔部4の不透水性保護ライ
ニング層や不透水性保護ケーシング体の図示を省略して
あるが、第5図の左側の複合機能管路1では保護ライニ
ング層や保護ケーシング体61が明示されている。
第5図に示した円筒状の保護ケーシング体61は、収容用
孔部4の成型用中子として使用した不透水性塩化ビニー
ル製パイプをそのまま管路本体内に埋め殺しにしたもの
である。この保護ケーシング体61の断面形状は丸パイプ
型に限定されず、卵形パイプ、逆三角形パイプ、ハート
形パイプ、角パイプ等といった各種異形パイプを適宜選
択使用でき、水液やガスの浸透を許さないものであれば
材質も特に限定されない。
本実施例では下位の通水用孔部3の内周面も同様な保護
ライニング層又は保護ケーシング体19によって被覆され
ており、通水用孔部3を取り巻くコンクリートが工場排
水中の有害物質や廃液等によって腐食劣化されるのを防
止している。
この円筒型の保護ケーシング体19は、通水用孔部3の成
型用中子として用いた不透水性塩化ビニール製パイプを
そのまま管路本体内に埋め殺したものである。保護ケー
シング体19の断面形状と材質も前記保護ケーシング体61
と同様に特に限定されない。
複合機能管路1、1の接合目地部にはコーキング材を充
填したり、発泡ゴム等から成る定型シール材を接合端面
間に挟圧したりして適当な防水処理が施される。
エネルギーや情報等の伝送線路60としては、水道等やガ
ス管、金属線や光ファイバー等より成る電話線、有線テ
レビ回線、データ通信回線等の通信ケーブル、送配電線
が含まれる。火災の発生や拡大阻止のため、伝送線路60
と保護ケーシング体61間の空隙を小さくして焼用空気量
をできるだけ減少させたり、収容用孔部4に不活性ガス
を封入することもできる。
第6図以降の図面に基ずいて行なう他の実施例の説明で
は、第1図から第5図の実施例におけるのと同様な作用
機能を有する製品や部品、部材、部分、構造等について
は第1図から第5図の実施例の説明で用いたのと同じ参
照符号を使用する。第6図以降の図面で新規に使用され
た参照符号についても同様である。また、前記実施例と
同様に複合機能管路の全体構成を強調して示すために伝
送線路の収容用孔部において保護ライニング層や保護ケ
ーシング体の図示を省略したものがある。
第6図の実施例では、有害物質や廃液の混入の危険性を
考慮して、家庭雑排水や汚水16が流通する上位の通水用
孔部3の内壁面にも上記保護ライニング層又は保護ケー
シング体19を設けてある。また、本実施例では、複数本
の伝送線路60は電気的絶縁層、磁気的絶縁層、熱的絶縁
層或はこれらの複合絶縁層62によって隔離収容されてい
るが、伝送線路の種類や伝送線路自体の保護被覆層の特
性等によっては、隔離絶縁層を介さないで複数種又は複
数本の伝送線路を併合収容することもできる。
第7図の実施例では、車道12と歩道20の間には丈の低い
植樹帯21が設置され、歩道21は植樹帯21に向って下り傾
斜している。底面開口部10を有する透水型の複合機能管
路1は、通水用溝孔部2の左右両側に通水用孔部3と伝
送線路の収容用孔部4を設けてある。中央分離帯13の両
側の透水型側溝22、22は、側壁下端部をパイプ23によっ
て連通されている。そのため、左右の側溝内の水位は平
準化される。図中、参照符号24、25、26は夫々地先境界
ブロック、歩車道境界ブロック、中央分離帯の仕切りブ
ロックを示している。
第8図に示した実施例では、複合機能管路1は境界ブロ
ック部がなく、通水用孔部3と収容用孔部4は1個ずつ
設けられ、該収容用孔部4は上下2段に分割されてい
る。
第9図から第13図に示した実施例では、上蓋型の複数個
の複合機能管路1の接合には、偏心座板式の継手構造が
使用される。即ち、該管路1の前後各端部壁面にナット
体34を埋設してアンカー鉄筋等に固定し、連結プレート
35の前後端部に設けた各透孔にボルト36を挿通し、これ
らボルト36を前記各ナット体34に螺子込み、該ボルト36
の一方に対し偏心軸孔にて嵌合させた偏心座板37の周側
面を、連結プレート35の前後端部に突設したストッパー
38に当接させる。このとき、該管路1、1の各接合端面
1c、1d間には伸縮性定型シール材44が挟圧される。これ
によって、地盤の不等沈下や側圧等によって各複合機能
管路1、1間に不都合な位置ずれが生じず、良好な接合
状態が維持される。
尚、継手構造はこれに限定されるものではなく、公知の
構造等を適宜選択使用できる。第12図に示したように隣
接の複合機能管路1、1間に連杆39を斜めに掛渡し、連
杆39の上下端部に設けた各透孔に対し上下連結プレート
35の各締着用ボルト36を挿通すると、更に良好な接合状
態が得られる。
第9図から第13図に示した実施例では、直管型の保護ケ
ーシング体19の一端部19aは複合機能管路1の接合端面1
dから突出し、該管路1の他方の接合端面1cには環状凹
部40が形成され、隣接する直管型保護ケーシング体19、
19は該環状凹部40内で互いに突き合わされる。この環状
凹部40の内径は保護ケーシング体19の外径より大きく、
両者の間隙にはゴムパッキング等のシール材41が挿入さ
れる。尚、保護ケーシング体19は一般に通水用孔部3や
収容孔部4の成型用中子を埋め殺すことによって得られ
るが、管路本体を成型した後に、通水用孔部3や収容孔
部4に嵌挿して形成することもできる。
第14図の実施例では、保護ケーシング体19の一端部には
ソケット部42が形成され、該ソケット部42の先端部は、
隣接管路1の保護ケーシング体19の端部外径程度に縮径
されている。第15図に示した実施例でも保護ケーシング
体19はソケット部付きであるが、該ソケット部42の先端
部は特に縮径されていない。これら実施例では、ソケッ
ト部42の内面とこれに挿入された隣接ケーシング体19の
端部外面間には接着剤43が充填されるか、パッキング等
が挿入される。
第9図から第15図の各実施例では、通水用溝孔部2と収
容用孔部4の周囲の前後接合端面1c、1dには、その一方
又は双方に定型シール材44が装着されている。第16図か
ら第19図に示した各実施例では、通水用孔部3の周囲の
前後接合端面1c,1dにも定型シール材44が接着されてい
る。
第16図と第17図の実施例では、通水用孔部3には管路側
面に突出する導入管45が接続され、これには地中に埋設
された家庭や工場等からの排水管や汚水管、吸水管が接
続される。導入管45は水路を構成する全部の管路1に設
ける必要はなく、排水や汚水を排除すべき住宅等毎に1
個の複合機能管路に設けるだけでもよい。
第18図と第19図の実施例では、直管型保護ケーシング体
19と通水用溝孔部2との間には連絡孔46が形成され、こ
れは通常時は閉塞されている。排水路や汚水路として利
用した通水用孔部3の維持管理作業の際には、連絡孔46
から洗浄用ホース等の用具が挿入される。この連絡孔46
は水路を構成する全部の管路1に設ける必要はなく、例
えば10個に1個の割合で設けられる。
第20図の実施例では、隣接する保護ケーシング体19、19
は内挿式の継手管47によって接合され、継手管47と保護
ケーシング体19間にはシール材又は接着材が充填され
る。第21図と第22図に示した実施例では、保護ケーシン
グ体19は断面卵形のソケット付き塩化ビニールパイプで
構成されている。この卵形パイプは直管型のものでもよ
く、前記円形パイプと同様に接合部にはシール材や接着
材が充填される。
第23図の実施例では保護ケーシング体19は断面逆三角形
又はハート形の異形断面パイプで構成され、第24図の実
施例では保護ケーシング体19は角パイプである。これら
パイプにも直管型やソケット付き型等があり、前記円形
パイプと同様に接合部にはシール材や接着材が充填され
る。
複合機能管路1自体の断面形状、通水用溝孔部2、通水
用孔部3及び収容孔部4の各断面形状や個数、通水用溝
孔部2の蓋構造、通水用溝孔部2、通水用孔部3及び収
容孔部4相互間の位置関係等は前記実施例のものに限定
されず、第25図以下に例示したように種々の形態を適宜
選択使用できる。また、伝送線路の収容用孔部4の保護
ケーシング体61の継手部とシール構造を上記各実施例に
示した通水用孔部3の保護ケーシング体19と同様に構成
することもできる。
第25図から第31図に示した各実施例の複合機能管路1は
落蓋型のものであり、上面中央部に歩車道境界ブロック
部11を突設してある。第25図の実施例では収容用孔部4
は通水用溝孔部2の左右一側に2個形成され、通水用孔
部3はその下側に1個形成されてている。第26図の実施
例の複合機能管路1は、底面開口部10を有する。
第27図の実施例では収容用孔部4は通水用溝孔部2の左
右両側に形成されている。ここで例えば、左側部の収容
用孔部4に通信回線やガス管等を収容する一方、右側部
の収容用孔部4に電力線を収容したとき、通信回線やガ
ス管等と電力線とが通水用溝孔部2によって相当距離隔
離されているため、電力線の周囲に誘導される磁場等に
よって通信回線の伝送信号が干渉を受けたり乱されるこ
とがなく、また、電力線から発生する熱が通信回線やガ
ス管等に伝達するのも避けられる。これは第9図や第16
図、第18図、第21図、第30図等に示した各実施例のよう
に通水用孔部3の上下左右或は斜め両側に収容用孔部
4、4を離隔して形成した場合も同様である。
このエネルギーや情報等の伝送線路60、60相互間の電磁
気的シールドや熱的シールドのためには、前記絶縁体62
や保護ケーシング体19、保護ケーシング体61或いは複合
機能管路1自体の材料や構造を当該シールド特性に優れ
たものに選定すると更に良い。
第28図の実施例では3個の収容用孔部4と2個の通水用
孔部3が通水用溝孔部2の左右一側に形成されている。
第29図の実施例では通水用溝孔部2の左右一側に角形の
通水用孔部3を1個形成し、その上に3個の収容用孔部
4を並列に形成してある。第30図の実施例においては大
径の円形通水用孔部3の斜め上下に収容用孔部4を設け
てある。
第31図から第34図に示した各実施例では、通水用溝孔部
2の左右一側の側壁が肉厚に形成され、上端に境界ブロ
ック部11が形成されている。第31図の実施例では、接地
圧の低減及び自立安定性の増強を兼ねて張出し部8を左
右各側に設けてあり、側壁の前後各端部には補強用の縦
リブ48を設けてある。第32図に示した実施例では張出し
部8が片側だけに形成されている。第33図と第34図の各
実施例では、通水用孔部3と収容用孔部4には保護ケー
シング体19と保護ケーシング体61が付設されている。
第35図から第41図に示した各実施例の複合機能管路1は
境界ブロック部を付設していない落蓋型のものである。
第35図の実施例では張出し部8を左右両側に形成してあ
り、第36図の実施例では上梁部5が一体形成されてい
る。第37図の実施例では張出し部8が削除されている。
第38図の実施例では上梁部5がボルト49とナット50によ
って一体的に接合されている。第39図の実施例では張出
し部8が削除されている。第40図の実施例では通水用溝
孔部2の左右両側の側壁が肉厚に形成されている。第41
図の実施例では両側に張出し部8が付加されている。
第42図から第44図に示した各実施例は上蓋型又は無蓋型
のものであり、比較的小径の通水用孔部3と収容用孔部
4が通水用溝孔部2の下側に複数個形成されている。第
43図の実施例では通水用孔部3に導入管51を接続してあ
り、第44図の実施例では張出し部8が削除されている。
第45図から第48図の各実施例も上蓋型又は無蓋型のもの
であり、通水用孔部3と収容用孔部4の形成部分は通水
用溝孔部2の形成部分より広幅になっている。第47図の
実施例においては大径の通水用孔部3に導入管51が斜め
に接続されている。
第49図から第53図の各実施例では、複合機能管路1の上
面1eは境界ブロック部11に向って下り傾斜に形成され、
該上面1eの境界ブロック部11寄りの端部には導水孔52が
開口し、通水用溝孔部2は通水用孔部3の斜め上位に形
成されている。第49図の実施例では通水用溝孔部2は通
水用孔部3より小径であり、第50図の実施例では通水用
溝孔部2は通水用孔部3より大径であり、第51図の実施
例では通水用溝孔部2と通水用孔部3は同径である。第
52図と第53図の実施例では、通水用溝孔部2と通水用孔
部3は上下に形成され、導水孔52は平面視角形に形成さ
れ、グレーチング付き落蓋等が嵌合される。
第54図から第56図の各実施例では通水用孔部3と収容用
孔部4は通水用溝孔部2の左右両側に形成されている。
第54図の実施例では上梁部5と下梁部9があり、第55図
の実施例では上梁部5が削除されている。第56図の実施
例では底面開口部10がない。
第57図から第60図の各実施例では上面に境界ブロック部
11が突設され、通水用孔部3と収容用孔部4は通水用溝
孔部2の左右両側に形成されている。第57図と第58図の
各実施例では底面開口部は形成されていないが、第59図
と第60図の各実施例では底面開口部10が形成されてい
る。第58図と第60図の各実施例では上梁部5が削除され
ている。
第61図の実施例では通水用孔部3と収容用孔部4は通水
用溝孔部2の左右両側に1個ずつ形成されている。第62
図の実施例では、収容用孔部4を設けた通水用溝孔部2
の一側壁が延長されて境界ブロック部11となっている。
第63図から第76図の各実施例では、複合機能管1は断面
縦長の直方形に形成され、断面円形の通水用孔部3が断
面円形の通水用溝孔部2の下側に一個設けられ、通水用
溝孔部21には水平上面1eに開口した導水孔52が連通して
いる。第63図と第64図の実施例では張出し部8を両側に
形成してある。第65図と第66図の実施例では、縦リブ4
8、48間の側面下部に重量軽減用凹部53を設けてある。
第67図と第68図の各実施例では横梁部7を両側に形成し
てある。
第69図から第76図の各実施例では、複数の導水孔5、52
は導水溝54によって連通している。第70図と第75図の各
実施例では横梁部7を両側に形成してあるが、第71図か
ら第74図の各実施例では横梁部を削除してある。第72図
と第73図の各実施例では張出し部8を両側に形成してあ
る。第74図の実施例では重量軽減用凹部53を下部両面に
形成し、第75図と第76図の実施例では重量軽減用凹部53
をほぼ全高さにわたって設けてある。
第77図から第82図の各実施例では、複合機能水路1は通
水用溝孔部2を形成した部分1Aと通水用孔部3及び収容
用孔部4を形成した部分1Bとに分割して構成され、両部
分1A、1Bは連結プレート55とボルト56、ナットによって
一体的に接合されている。この両部分の連結には前記し
た偏心座板式に継手構造を利用することもでき、接合手
段は特に限定されない。第77図、第78図、第80図の各実
施例では、通水用溝孔部部分1Aと通水用孔部形成部分1B
は上下に接合され、第79図、第81図、第82図に示した各
実施例では、通水用溝孔部部分1Aと通水用孔部形成部分
1Bは左右に接合されている。第79図、第80図、第82図の
各実施例においては、収容用孔部4は通水用溝孔部部分
1Aにも形成されている。
本発明の複合機能管路1には、舗敷地、病院敷地、工場
敷地、圃場等の側端部に敷設される通常の側溝型のもの
だけでなく、道路や等の広狭又は湾曲度、利用設備への
接続形態等によって道路等の中央部に敷設されたり、道
路等を横断して敷設される水路構造が含まれる。
通水用溝孔部2や通水用孔部3を流通する水液には、降
雨水や融雪水、湧水、路面や床面の洗浄水等の地表水、
家庭やビル、病院、店舗、工場等の排水や汚水、圃場や
地盤等の余剰水、工業用水、農業用水や農業排水及び前
記下水を浄化処理した中用水等が含まれる。
[発明の効果] 以上のように本発明の複合機能管路は、地表に開口した
通水用溝孔部2と地表に不開口の通水用孔部3とを有す
るため、元来地表水の排除用水路を設置していた場所や
予定していた場所では、生活雑排水や汚水等の排除用水
路敷設のための用地を別に確保する必要がない。また、
この複合機能管路は、エネルギーや情報等の伝送線路60
の収容用孔部4を更に備えているため、電話線や送配電
線等の架設用電柱を立てる必要がない。
即ち、汚水等の排除用水路の敷設や情報等の伝送線路の
架設又は敷設のために専用の土地を取得する必要がな
く、道路や敷地等に死に土地を余分に出さずに本来の用
途に最大限に有効利用できる。そのため、道路や敷地全
体の供給単価を低減させることができる。
また、生活雑排水や汚水等の排除用水路工事と地表水の
排除用水路工事及び情報やエネルギー等の伝送線路工事
を同時に実施できるので、車道等の掘返し回数を減少で
き、これによって工事費用や雑維持管理費用の削減、交
通への悪影響や沿道住民への迷惑被害の軽減が可能であ
る。
更に、本発明の複合機能管路では、通水用孔部3は地表
に開口していないものであるため、家庭やビル、店舗、
病院、工場等から通水用孔部3に流入する雑排水や汚水
が外気と直接接触せず、これらの悪臭が地表に放散され
ない。そのため、周囲の環境を良好に保つことができ
る。
また、本発明の複合機能管路の敷設用面積は従来側溝と
ほぼ同程度であるから、この複合機能管路は従来側溝が
普通に敷設される幅狭の支線道路にも敷設可能である。
そのため、本発明の複合機能管路によれば、道路幅や敷
地形態の制約なく伝送線路を相当自由に敷設でき、共同
溝の設置が不適当な地域にも伝送線路を隈無く張り巡ら
せることができる。
特に本発明では、伝送線路60の収容用孔部4の内周面に
不透水性保護ライニング層又は不透水性保護ケーシング
体61を設けたので、通水用溝孔部2や通水用孔部3を流
れる汚水や有害水液が収容用孔部4の方に浸透して来て
も、収容孔部4内への漏出は該保護ライニング層又は不
透水性保護ケーシング体61によって的確に阻止されるこ
とになり、伝送線路60は有害物質や廃液による腐食劣化
から確実に防護され、伝送線路60の機能保全が容易にな
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る複合機能管路の正面図
であり、第2図は該管路の左側面図であり、第3図は該
管路の平面図であり、第4図は第3図のA−A線断面図
であり、第5図は第1図の複合機能管路を道路の中央分
離帯に敷設したときの垂直断面図である。 第6図は本発明の別の実施例に係る複合機能管路の使用
状態の垂直断面図である。第7図は本発明の他の実施例
に係る複合機能管路を道路に使用した状態の垂直断面図
である。第8図は本発明の更に別の実施例に係る複合機
能管路を道路に使用した状態の垂直断面図である。 第9図は本発明の更に別の実施例に係る複合機能管路の
正面図であり、第10図は該管路の右側面図であり、第11
図は該管路の継手部分の右側面図であり、第12図は該管
路の別の継手部分の右側面図であり、第13図は該管路の
継手部分の縦断面図である。 第14図は本発明の更に他の実施例に係る複合機能管路の
継手部分の縦断面図である。第15図は本発明の更に別の
実施例に係る複合機能管路の継手部分の縦断面図であ
る。 第16図は本発明の更に他の実施例に係る複合機能管路の
正面図であり、第17図は該管路の左側面図である。第18
図は本発明の更に別の実施例に係る複合機能管路の正面
図であり、第19図は該管路の左側面図であり、第20図は
該管路の継手部分の縦断面図である。 第21図は本発明の更に他の実施例に係る複合機能管路の
正面図であり、第22図は該管路の縦断面図である。第23
図は本発明の更に別の実施例に係る複合機能管路の横断
面図である。第24図は本発明の更に他の実施例に係る複
合機能管路の正面図である。 第25図、第26図、第27図、第28図、第29図及び第30図は
上面中央部寄りに境界ブロック部を形成した本発明の夫
々別の実施例に係る複合機能管路の横断面図である。 第31図、第32図、第33図、第34図は一側壁の延長部に境
界ブロック部を形成した本発明の夫々別の実施例に係る
複合機能管路の横断面図である。 第35図、第36図、第37図、第38図及び第39図は落蓋型の
本発明の夫々別の実施例に係る複合機能管路の横断面図
である。第40図と第41図は落蓋型であって側壁が肉厚で
ある本発明の夫々別の実施例に係る複合機能管路の横断
面図である。 第42図、第43図及び第44図は上蓋型である本発明の夫々
別の実施例に係る複合機能管路の横断面図である。第45
図、第46図、第47図及び第48図は下半部を広幅に形成し
た本発明の夫々別の実施例に係る複合機能管路の横断面
図である。 第49図、第50図、第51図及び第52図は上面を傾斜させた
本発明の夫々別の実施例に係る複合機能管路の横断面図
であり、第53図は第52図に示した管路の平面図である。 第54図、第55図及び第56図は通水用孔部を通水用溝孔部
の左右に形成した本発明の夫々別の実施例に係る複合機
能管路の横断面図である。 第57図、第58図、第59図及び第60図は通水用孔部を通水
用溝孔部の左右に形成すると共に、境界ブロック部を有
する本発明の夫々別の実施例に係る複合機能管路の横断
面図である。 第61図は通水用孔部と収容用孔部を通水用溝孔部の左右
に形成した本発明の更に別の実施例に係る複合機能管路
の横断面図である。第62図は収容用孔部を通水用溝孔部
の左右一側のみに形成した本発明の他の実施例に係る複
合機能管路の横断面図である。 第63図は上面を水平にし、通水用孔部を通水用溝孔部の
下側に形成した本発明の別の実施例に係る複合機能管路
の平面図であり、第64図は該管路の横断面図である。第
65図は通水用孔部と通水用溝孔部の間に収容用孔部を形
成した本発明の更に別の実施例に係る複合機能管路の横
断面図であり、第66図は該管路の右側側面図である。 第67図と第68図は上面が水平で通水用孔部と収容用孔部
を通水用溝孔部の下側に形成した本発明の夫々別の実施
例に係る複合機能管路の横断面図である。 第69図は水平上面に導水溝を設け、通水用孔部と収容用
孔部を通水用溝孔部の下側に形成した本発明の別の実施
例に係る複合機能管路の平面図であり、第70図は該管路
の横断面図である。 第71図、第72図、第73図、第74図、第75図は水平上面に
導水溝を設け、収容用孔部を通水用孔部と通水用溝孔部
の間に形成した本発明の夫々別の実施例に係る複合機能
管路の横断面図であり、第76図は第75図に示した複合機
能管路の右側面図である。 第77図、第78図、第79図、第80図、第81図及び第82図は
通水用孔部の形成部分と通水用溝孔部の形成部分を一体
的に接合した本発明の夫々別の実施例に係る複合機能管
路の正面図である。 1……複合機能管路、2……通水用溝孔部、3……通水
用孔部、4……収容用孔部、5……上梁部、6……段差
部、7……横梁部、8……張出し部、9……下梁部、10
……底面開口部、11……境界ブロック部、12……車道、
13……中央分離帯、14……降雨水、15……地盤、16……
家庭排水、17……汚水、18……工場排水、19……保護ケ
ーシング体、61……保護ケーシング体、60……伝送線
路、62……絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−24483(JP,U) 実開 昭57−105381(JP,U) 実開 昭53−135966(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地表に開口した通水用溝孔部2と、地表に
    不開口の通水用孔部3と、エネルギーや情報等の伝送線
    路60の収容用孔部4とを一体形成又は一体的に接合し、
    該収容用孔部4の内周面に不透水性保護ライニング層又
    は不透水性保護ケーシング体61を設けた複合機能管路。
JP60136602A 1985-06-22 1985-06-22 複合機能管路 Expired - Lifetime JPH0715176B2 (ja)

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JPS61294042A JPS61294042A (ja) 1986-12-24
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