JPH07151159A - ローラ安全装置を有する三脚式継手 - Google Patents

ローラ安全装置を有する三脚式継手

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JPH07151159A
JPH07151159A JP6246777A JP24677794A JPH07151159A JP H07151159 A JPH07151159 A JP H07151159A JP 6246777 A JP6246777 A JP 6246777A JP 24677794 A JP24677794 A JP 24677794A JP H07151159 A JPH07151159 A JP H07151159A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転動装置を、摩擦状態、スペース利用、アウ
タ・レース上のローラガイドに関して改善し、かつ製造
費用を安くする。 【構成】 ローラ支持体(4,4′,4a,4b,4
c,4d)とローラ(5,5′,5a,5b,5c,5
d)との間の軸方向相互の安全装置は、ローラ軸線Bに
関して、両方向で負荷可能な固有の安全リングのみによ
って形成され、安全リングが、ローラの内面(11,1
1a,11b,11c,11d)とローラ支持体の外面
(13,13a,13b,13c,13d)との半径方
向で向合う第1及び第2のリング溝内に取り付けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周方向で向かい合う軌
道を形成する周方向で分配された軸平行の3つの切欠き
を備えたアウタ・レースを有しており、さらに周方向で
分配された3つのピンを備えた横断面で星形のインナ・
レースを有しており、前記ピンがアウタ・レースの切欠
き内に係合しており、さらにピンに転動装置が支承され
ており、この転動装置は、それぞれ1つのローラ支持体
と、1つのローラとから成っており、このローラはニー
ドル軸受を介してローラ支持体に回転可能に支承されて
おり、さらにローラが、それぞれのピンに対して相対的
にピン軸線に対して軸方向に移動可能に、かつピン軸線
に対して角運動するように旋回可能に配置されている形
式の三脚式継手に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の三脚式継手は、ドイツ連邦共和
国出願第4130183.8号明細書により種々の構成
で公知である。種々の構成に共通する点は、ローラをロ
ーラ支持体上でローラ軸線に関して軸方向で安全にする
ために、両側にそれぞれ1つの安全リングを有している
か、ローラ支持体において片側に形成されたフランジと
組み合わせて片側に1つの安全リングを有していること
である。この場合、それぞれ支持円板によって軸方向で
片側で負荷される安全リングが取り付けられる。
【0003】ローラ支持体とローラとの間で従来使用さ
れた軸方向の安全部材は、多部構成となっており、かつ
支承面をなくすことになる著しい軸方向のスペースを占
めている。ローラ支持体において片側に一体のフランジ
が設けられていると、このフランジによって、支承面と
して使用される円筒状の外面の機械的な加工が高価にな
り、かつ困難になる。安全部材の領域における摩擦は、
ローラがローラ支持体に沿って回転する際に著しくな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
の形式の三脚式継手を、転動装置が、摩擦状態、スペー
ス利用並びにアウタ・レースにおけるローラガイドに関
して改善され、かつ製造費用が安くなるように改良する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに講じた本発明の手段は、それぞれ1つのローラ支持
体と、1つのローラとの間のそれぞれ1つの軸方向相互
の安全装置が、ローラ軸線に関して、両方向で負荷可能
な固有の安全リングのみによって形成されており、この
安全リングが、一方では、ローラの内面における第1の
溝内に、かつ他方では、ローラ支持体の外面における第
2のリング溝内に取り付けられており、これらの溝が半
径方向で向かい合っていることにある。
【0006】
【発明の効果】本発明による転動装置の利点は、安全部
材の減少にあり、この安全部材は、軸方向で両側で負荷
される1つの安全リングにまとめられる。これによっ
て、ローラ支持体及びローラを著しく簡単に製造するこ
とができる。この場合にはもはや、安全リングのための
第1及び第2のリング溝と、ニードル軸受のためのそれ
ぞれ1つの転削部だけが設けられている。
【0007】さらに、ローラの内面又はローラ支持体の
外面のそれ以上の成形を省略することができる。転動部
材の互いに半径方向で対向する面、すなわち、ローラ支
持体の外面及びローラの内面が、連続する円筒面として
形成されることもでき、これにより大量生産加工が著し
く簡略化される。加工費用の減少及び付加的な安全部材
の節減により、著しいコストダウンを生じる。
【0008】安全部材の減少によって、ニードル軸受の
ための支承面が変化されずに大きいままである場合に、
転動装置を軸方向で短縮することができる。これによっ
て、アウタ・レースにおける軌道の、継手軸線に関して
半径方向で内側に位置する縁におけるローラのための支
持面を、相応する値だけ半径方向で外方へずらすことも
できる。このことに基づいて、アウタ・レースの内径を
拡大することができ、これによって、継手の角度−距離
−能力が拡大される。すなわち、同じ外径及び所定の移
動距離において、継手の座屈角度を拡大することができ
る。同時に、安全部材の減少によって得られた自由スペ
ースにより、軌道の半径方向で内側に位置する縁におけ
るローラのための支持面を他の形式で構成することがで
きる。
【0009】有利な構成によれば、ローラがそれぞれ、
継手軸線に関して半径方向で外方及び内方に端面又はリ
ング面を有しており、この端面又はリング面が、アウタ
・レースにおける切欠き内の軌道に沿った支持面と当接
するようになっている。この場合、内側の支持面と外側
の支持面とは、ローラ軸線に対して垂直に互いに平行に
構成されることができる。支持面の並行及び大きな直径
での転動装置の支持は、摩擦力ひいては継手刺激力を減
少する。これによって、アウタ・レースの切欠き内での
ローラのガイドを質的に改善し、これは、このガイド
が、ローラ支持体の外側の端面の直径より大きい直径を
有するローラにおいて行われるからであり、ローラの直
径がローラ支持体の外側の端面の直径より大きいことに
よってローラの支持長さが拡大される。
【0010】別の有利な構成によれば、それぞれ1つの
ローラ支持体が、継手軸線に関して半径方向で外方に端
面を有しており、この端面が、切欠きに支持されてヘッ
ド面と当接するようになっており、かつそれぞれ1つの
ローラ支持体又はそれぞれ1つのローラが、継手軸線に
関して半径方向で内方にリング面を有しており、このリ
ング面が、アウタ・レースにおける切欠きに支持されて
軌道の一部と当接するようになっている。この場合、ヘ
ッド面に対するローラ支持体の外側端面におけるローラ
のガイドにより、切欠きが小さい直径上に形成される
が、しかしそれなのに有利には非転削部分によって形成
される。
【0011】特に別の構成では、安全リングを受容する
ために、ローラ支持体の外面にも、ローラの内面にも形
成されているリング溝を有しており、この場合、相応す
る面は、全高さにわたって円筒状である。
【0012】別の構成では、ニードル軸受を受容するた
めの転削部が、ローラの内面にも、ローラ支持体の外面
にも設けられている。この場合、とりわけ、それぞれ他
方の転動部材の支承面はリング溝を除いて円筒状であ
り、従って、このような転動部材の製造は著しく簡略化
されることができる。
【0013】特別な構成によれば、ニードル軸受を受容
するための転削部は、ローラ又はローラ支持体の面の一
方において一方端部まで円筒状の延びており、かつここ
では、片側で開く転削部のリング溝内にのみ取り付けら
れるさらに軸方向の安全リングによって安全にされる。
ここにおいて、組み立ては、複数の転動部材が互いに無
関係に組み合わされることができ、かつローラとローラ
支持体とを組み合わせた後にニードル軸受が嵌め込まれ
ることができることによって極めて簡単になり、このこ
とは、軸受ケージを使用する場合に特に有利である。
【0014】別の可能な構成は、ローラ支持体又はロー
ラの一方端部において円筒状に延びている、ニードル軸
受を受容するための転削部によって実現され、この場
合、ニードル軸受及びローラは、片側で唯1つの安全リ
ングによって保持される。このような構成は、少ない部
材で間に合い、かつ転動装置の製造も、ニードル軸受及
びローラを多額の費用をかけずに安全リングによってロ
ーラ支持体に簡単に固定することによって可能であり、
それにも拘らず、この場合、複数の転動部材を全て互い
に無関係に組み立てることができる。この場合、スリッ
トを有する安全リングを使用すると有利であり、このス
リットの切り込み方向は、安全リングのスリット及び中
心点を横切る半径方向放射線に対して傾斜して延びてい
る。この場合、スリットの幅は、ニードルの直径の60
%を越えないようになっている。この場合、安全リング
のスリットの形及び幅は有利であり、この形及び幅によ
って、ニードル軸受のニードルは、転動装置から押し出
される前に支持されている。
【0015】
【実施例】本発明の有利な実施例が図面に記載されてい
る。図1は、アウタ・レース1とインナ・レース2とか
ら成る三脚式継手を示しており、インナ・レースはピン
3,3′を有しており、これらのピンは、継手軸線Aに
対して半径方向で星形に配置されていて、かつこれらの
ピンにそれぞれ1つの転動装置17,17′が支持され
る。転動装置17,17′は、まず第一に、ピン3,
3′上で走行するローラ支持体4,4′とローラ5,
5′とから成っている。
【0016】転動装置の、上方の断面図で示された、か
つ右下の平面図で示された構成は、それぞれ純粋に円筒
状のピン3′に沿って案内されており、この場合、ロー
ラ支持体4,4′は、二部構成であり、かつ円筒状の貫
通孔及び球状の外面を有する内側リング6を取り囲んで
おり、この内側リングの外面は、本来の意味ではローラ
支持体4′の球欠面内に係合する。これに対して、転動
装置の、横断面で破断して示された左の構成は、球状に
構成されたピン3に保持されており、このピンに、一体
構成のローラ支持体4の内側円筒状の内側開口が係合す
る。
【0017】ローラ5,5′は、それぞれニードル軸受
9,9′によってローラ支持体4,4′に支承されてお
り、この場合、ニードル軸受9,9′はそれぞれ転削部
14内に取り付けられている。安全リング8,8′によ
って、ローラ5,5′はそれぞれローラ支持体4,4′
に対して相対的に、ローラ軸線Bに対して両方向で安全
にされている。安全リング8,8′は、それぞれ、ロー
ラ支持体4,4′におけるリング溝10内と、ローラ
5,5′におけるリング溝15内に取り付けられてい
る。
【0018】上方及び右に示された構成では、それぞれ
のローラ支持体4′が、外側の端面と内側のショルダ面
とによってアウタ・レースの切欠き16内に支持されて
おり、これに対してローラ5′は、前述のように安全リ
ング8′を介してのみ、それぞれ継手軸線Aに関して半
径方向で支持されている。
【0019】左下の断面図に示された構成では、ローラ
5が直接、軌道内で切欠き16に支持されており、これに
対して、ローラ支持体4は切欠きには接触しておらず、
むしろこのローラ支持体は安全リング8を介してのみ、
それぞれ継手軸線Aに関して半径方向で支持されてい
る。
【0020】図2においては、図1における部材と同一
の部材には同一符号が付けられており、しかし、変化さ
れたアルファベットが付けられており、この限りでは、
前述の記載を引用する。図2のaは、ローラ支持体4a
及びローラ5aを有する転動装置を示しており、この転
動装置は、ローラ5aの内面11aにニードル軸受9a
を受容するための転削部14aを有している。ローラ5
aは、ローラ軸線Bに対して両方向に安全リング8aに
よって安全にされており、この安全リングは、ローラ支
持体4aの外面13aにおけるリング溝10a内と、ロ
ーラ5aの内面11aにおけるリング溝15a内とに取
り付けられている。
【0021】図2のbに示された転動装置においては、
ニードル軸受9bを受容するための転削部14bがロー
ラ支持体4bの外面13bに配置されており、かつロー
ラ5bも、リング溝10b,15b内に取り付けられた
安全リング8bを有する軸方向の安全装置を介して、ロ
ーラ軸線Bに対して両方向にローラ支持体4bに対して
保持される。
【0022】図2のcは、図2のaにおける転動装置と
同様の転動装置を示しており、この場合、ニードル軸受
9cを受容するための転削部14cは、ローラ5cの一
方端面まで案内されており、かつニードル軸受9cは別
の安全リング8cによって保持されており、この場合、
安全リング8cは、ローラ5cの内面11cにおける別
のリング溝15c内に取り付けられている。
【0023】図2のdは、図2のbにおける転動装置に
類似する転動装置を示しており、この場合、ニードル軸
受9dを受容するための転削部14dが、ローラ5dの
一方端面まで案内されている。この場合、ニードル軸受
9dは、本発明による安全リング8dによって保持され
ており、この安全リングは、リング溝10d,15d内
に取り付けられていて、かつ同時にローラ5dをローラ
支持体4dに対してローラ軸線に対して両方向で安全に
している。
【0024】図3は、図2のdによる転動装置を示して
おり、ここでは、安全リング8は中心点Mを有する平面
図の1/4の図面で示されており、この場合、組み立て
のために必要なスリット7が確認でき、このスリット
は、ローラ軸線を通る半径方向放射線Cに対して傾斜し
て延びている。スリットの幅bは、軸受ニードルの直径
dの0,6倍より小さいか、それに同じであり、これに
対して、安全リング8の幅cは、機能に制限されて軸受
ニードルの直径dより大きくなっている。
【0025】以下、本発明の好適な実施態様を例示す
る。 1. 周方向で向かい合う軌道を形成する周方向で分配
された軸平行の3つの切欠き(16)を備えたアウタ・
レース(1)を有しており、さらに周方向で分配された
3つのピン(3,3′)を備えた横断面で星形のインナ
・レース(2)を有しており、前記ピンがアウタ・レー
ス(1)の切欠き(16)内に係合しており、さらにピ
ン(3,3′)に転動装置(17,17′)が支承され
ており、この転動装置は、それぞれ1つのローラ支持体
(4,4′,4a,4b,4c,4d)と、1つのロー
ラ(5,5′,5a,5b,5c,5d)とから成って
おり、このローラはニードル軸受(9,9′,9a,9
b,9c,9d)を介してローラ支持体に回転可能に支
承されており、さらにローラが、それぞれのピン(3,
3′)に対して相対的にピン軸線(B)に対して軸方向
に移動可能に、かつピン軸線(B)に対して角運動する
ように旋回可能に配置されている形式の三脚式継手にお
いて、それぞれ1つのローラ支持体(4,4′,4a,
4b,4c,4d)と、1つのローラ(5,5′,5
a,5b,5c,5d)との間のそれぞれ1つの軸方向
相互の安全装置が、ローラ軸線(B)に関して、両方向
で負荷可能な固有の安全リング(8,8′,8a,8
b,8c,8d)のみによって形成されており、この安
全リングが、一方では、ローラ(5,5′,5a,5
b,5c,5d)の内面(11,11a,11b,11
c,11d)における第1の溝(15)内に、かつ他方
では、ローラ支持体(4,4′,4a,4b,4c,4
d)の外面(13,13a,13b,13c,13d)
における第2のリング溝(10,15)内に取り付けら
れており、これらの溝(15,10)が半径方向で向か
い合っていることを特徴とする三脚式継手。
【0026】2. それぞれ1つのローラ(5,5′,
5a,5b,5c,5d)が、継手軸線(A)に関して
半径方向で外方及び内方に端面又はリング面を有してお
り、この端面又はリング面が、アウタ・レース(1)に
おける切欠き(16)に支持されて軌道の一部と当接す
るようになっていることを特徴とする前記1記載の三脚
式継手。
【0027】3. それぞれ1つのローラ支持体(4,
4′,4a,4b,4c,4d)が、継手軸線(A)に
関して半径方向で外方に端面を有しており、この端面
が、切欠きに支持されてヘッド面と当接するようになっ
ており、かつそれぞれ1つのローラ支持体(4,4′,
4a,4b,4c,4d)又はそれぞれ1つのローラ
(5,5′,5a,5b,5c,5d)が、継手軸線
(A)に関して半径方向で内方にリング面を有してお
り、このリング面が、アウタ・レース(1)における切
欠き(16)に支持されて軌道の一部と当接するように
なっていることを特徴とする前記1記載の三脚式継手。
【0028】4. ローラ支持体(4,4′,4a,4
b,4c,4d)のそれぞれの外面(13,13a,1
3b,13c,13d)又はローラ(5,5′,5a,
5b,5c,5d)の内面(11,11a,11b,1
1c,11d)が、前記の第1及び第2のリング溝(1
0,15)のうち1つのみを有していて、さらに全高さ
にわたって円筒状であることを特徴とする前記1から3
までのいずれか1記載の三脚式継手。
【0029】5. ニードル軸(9a,9b,9c,9
d)を受容するためのそれぞれ1つの転削部(14a,
14c)が、ローラ(5,5a,5c)の内面(11
a,11c)又はローラ支持体(4,4b,4d)の外
面(13b,13d)に設けられていることを特徴とす
る前記1から4までのいずれか1記載の三脚式継手。
【0030】6. ニードル軸受(9a)を受容するた
めの転削部(14a)及び前記のリング溝(15a)が
それぞれ、ローラ(5a)の内面(11a)に形成され
ており、該内面のその他の部分は全高さにわたって円筒
状であることを特徴とする前記4または5記載の三脚式
継手。
【0031】7. ニードル軸受(9b)を受容するた
めの転削部(14b)及び前記のリング溝(10b)が
それぞれ、ローラ支持体(4b)の外面(13b)に形
成されており、この外面がその他は全高さにわたって円
筒状であることを特徴とする前記4または5記載の三脚
式継手。
【0032】8. ニードル軸受(9c)を受容するた
めの転削部(14c)がそれぞれ、ローラ(5c)の内
面(11c)又はローラ支持体(4c)の外面(13
c)に、ローラ(5c)又はローラ支持体(4c)の一
方端部まで円筒状に延びており、かつニードル軸受(9
c)が、転削部(14c)のヘッド面と、片側で開く転
削部(14c)におけるリング溝(10c,15c)内
に取り付けられた別の軸方向の安全リング(8c)によ
って保持されていることを特徴とする前記4または5記
載の三脚式継手。
【0033】9. ニードル軸受(9d)を受容するた
めの転削部(14d)がそれぞれ、ローラ支持体(4
d)の外面(13d)又はローラ(5d)の内面(11
d)に、ローラ支持体(4d)又はローラ(5d)の一
方端部まで円筒状に延びており、かつニードル軸受(9
d)が、転削部(14d)のヘッド面と、転削部(14
d)におけるリング溝(10d)に形成されている前記
の安全リング(8d)によって保持されていることを特
徴とする前記4または5記載の三脚式継手。
【0034】10. 安全リング(8,8′,8a,8
b,8c,8d)がそれぞれ、スリット(7)を有して
おり、このスリットの幅bが、ニードル軸受((9,
9′,9a,9b,9c,9d)のニードルの直径
(d)の60%より小さく、かつスリットの方向が、有
利には、スリット(7)を通るローラ軸線(B)の半径
方向放射線(C)に対して傾斜して延びていることを特
徴とする前記9記載の三脚式継手。
【図面の簡単な説明】
【図1】互いに異なる2つの構成の詳細を有するローラ
安全装置を備えた三脚式継手の、継手軸線Aに対する横
断面図である。
【図2】aは、ローラの内面にニードル軸受を受容する
ための転削部と安全リングとを有する転動装置の部分断
面図、bは、ローラ支持体の外面にニードル軸受を受容
するための転削部と安全リングとを有する転動装置の部
分断面図、cは、一方側へローラの一方端部まで円筒状
に延びる、ローラの内面に転削部を有し、この場合、転
削部における別の安全リングがニードルの安全装置を示
すような、aにおける転動装置と同様の転動装置の部分
断面図、dは、一方側へローラ支持体の一方端部まで円
筒状に延びる、ローラ支持体の外面に転削部を有し、こ
の場合、ニードル並びにローラが軸方向で安全リングに
よって安全にされるような、bにおける転動装置と同じ
転動装置の部分断面図である。
【図3】図2のdによる転動装置を、両側で負荷可能な
安全リングの半分を断面図で、安全リングのスリットの
構成を平面図で示す図である。
【符号の説明】
1 アウタ・レース 2 インナ・レース 3,3′ ピン 4,4′,4a,4b,4c,4d ローラ支持体 5,5′,5a,5b,5c,5d ローラ 6 内側リング 7 安全リングのスリット 8,8′,8a,8b,8c,8d 安全リング 9,9′,9a,9b,9c,9d ニードル軸受 10,10a,10b,10c,10d ローラ支持体
におけるリング溝 11,11a,11b,11c,11d ローラの内面 12,12a,12b,12c,12d ローラの外面 13,13a,13b,13c,13d ローラ支持体
の外面 14,14a,14b,14c,14d 軸受のための
転削部 15,15a,15b,15c,15d ローラのリン
グ溝 16 アウタ・レースの切欠き 17,17′ 転動装置 M 安全リングの中心点 A 継手軸線 B ローラ軸線 C 半径方向放射線 d ニードル直径 c 安全リングの幅 b スリットの幅
フロントページの続き (72)発明者 ノルベルト・ホフマン ドイツ連邦共和国 ロネンブルク、ベルク シュトラーセ 16アー (72)発明者 ミカエル・リックス ドイツ連邦共和国 バド・フィベル、フリ ートリヒ−エベルト−シュトラーセ 94 (72)発明者 フォルカー・ベルクマン ドイツ連邦共和国 ストックスタッド、ハ ンス−ベークラー−リング 6

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向で向かい合う軌道を形成する周方
    向で分配された軸平行の3つの切欠き(16)を備えた
    アウタ・レース(1)を有しており、さらに周方向で分
    配された3つのピン(3,3′)を備えた横断面で星形
    のインナ・レース(2)を有しており、前記ピンがアウ
    タ・レース(1)の切欠き(16)内に係合しており、
    さらにピン(3,3′)に転動装置(17,17′)が
    支承されており、この転動装置は、それぞれ1つのロー
    ラ支持体(4,4′,4a,4b,4c,4d)と、1
    つのローラ(5,5′,5a,5b,5c,5d)とか
    ら成っており、このローラはニードル軸受(9,9′,
    9a,9b,9c,9d)を介してローラ支持体に回転
    可能に支承されており、さらにローラが、それぞれのピ
    ン(3,3′)に対して相対的にピン軸線(B)に対し
    て軸方向に移動可能に、かつピン軸線(B)に対して角
    運動するように旋回可能に配置されている形式の三脚式
    継手において、それぞれ1つのローラ支持体(4,
    4′,4a,4b,4c,4d)と、1つのローラ
    (5,5′,5a,5b,5c,5d)との間のそれぞ
    れ1つの軸方向相互の安全装置が、ローラ軸線(B)に
    関して、両方向で負荷可能な固有の安全リング(8,
    8′,8a,8b,8c,8d)のみによって形成され
    ており、この安全リングが、一方では、ローラ(5,
    5′,5a,5b,5c,5d)の内面(11,11
    a,11b,11c,11d)における第1の溝(1
    5)内に、かつ他方では、ローラ支持体(4,4′,4
    a,4b,4c,4d)の外面(13,13a,13
    b,13c,13d)における第2のリング溝(10,
    15)内に取り付けられており、これらの溝(15,1
    0)が半径方向で向かい合っていることを特徴とする三
    脚式継手。
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