JP2009085257A - 自動調心ころ軸受用保持器 - Google Patents

自動調心ころ軸受用保持器 Download PDF

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敬介 鳥井
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Abstract

【課題】一体型の保持器4cで、各柱部8b、8bの配設方向が球面ころ3、3の軸方向と平行であっても、この保持器4cを加工したり、加工後の精度を検査する為等の測定を行なう為の基準面を確保し易い構造を実現する。
【解決手段】上記各柱部8b、8bの先端面15、15を、リム部7の軸方向に直角な、単一の仮想平面上に位置させる。これにより、上記各柱部8b、8bを上記各球面ころ3、3の軸方向と平行に配設しているにも拘らず、上記保持器4cの軸方向端面となる、上記各柱部8b、8bの先端面15、15上を通る仮想平面が平坦面となる。この為、上記保持器4cの軸方向端面を基準面とする事ができる。
【選択図】図1

Description

この発明に係る自動調心ころ軸受用保持器は、例えばハウジングの内側に回転軸を支承する為に、製紙機械、金属の圧延機等、各種産業機械装置のロール等の回転支持部に使用される自動調心ころ軸受に組み込んだ状態で使用する。
例えば重量の嵩む軸をハウジングの内側に回転自在に支承する為に従来から、例えば特許文献1、2に記載された様な自動調心ころ軸受が使用されている。図7は、この様な自動調心ころ軸受の従来構造の1例を示している。この自動調心ころ軸受は、互いに同心に組み合わされた外輪1と内輪2との間に、複数の球面ころ3、3を転動自在に配列して成る。そして、保持器4により、これら複数の球面ころ3、3の姿勢並びに位置を規制している。
上記外輪1の内周面には、単一の中心を有する球状凹面である外輪軌道5を形成している。又、内輪2の外周面の幅方向(図7の左右方向)両側には、それぞれが上記外輪軌道5と対向する、1対の内輪軌道6、6を形成している。又、上記各球面ころ3、3は、その最大径部がこれら各球面ころ3、3の軸方向長さの中央部にある対称形(ビヤ樽形)、若しくは、最大径部がこの中央部から少しずれた位置に存在する非対称形で、上記外輪軌道5と上記1対の内輪軌道6、6との間に、2列に分けて、両列毎に複数個ずつ、転動自在に設けている。尚、上記各球面ころ3、3の転動面の母線形状の曲率半径は、上記外輪軌道5及び上記内輪軌道6、6の母線形状の曲率半径よりも僅かに小さい。
上記保持器4は、1個のリム部7と複数の柱部8、8とを備える。このうちのリム部7は、円環状で、上記両列の球面ころ3、3同士の間に配置されている。又、上記各柱部8、8は、それぞれの基端部を上記リム部7の軸方向(図7の左右方向)両側面の円周方向等間隔の複数個所に結合した状態で、このリム部7の軸方向と平行に配設されている。上記各柱部8、8の先端部はそれぞれ、他の部分と結合されない自由端としている。そして、円周方向に隣り合う柱部8、8同士の間部分を、上記各球面ころ3、3を転動自在に保持する為のポケット9、9としている。
又、上記リム部7の内周面と上記内輪2の軸方向中間部外周面との間には、円環状の案内輪10を設けている。そして、この案内輪10の内周面を上記内輪2の軸方向中間部外周面に、同じく外周面を上記リム部7の内周面に、それぞれ係合させて、上記保持器の径方向の位置決めを(内輪案内により)図っている。更に、上記内輪2の両端部外周面に、それぞれ外向フランジ状の鍔部11、11を形成して、上記各球面ころ3、3が、上記外輪1の内周面と上記内輪2の外周面との間の空間から軸方向外方に抜け出ない様にしている。
上述の様に構成される保持器付自動調心ころ軸受により、例えばハウジングの内側に回転軸を支承する場合、外輪1をハウジングに内嵌固定し、内輪2を回転軸に外嵌固定する。回転軸と共に内輪2が回転する場合には、複数の球面ころ3、3が転動して、この回転を許容する。ハウジングの軸心と回転軸の軸心とが不一致の場合、外輪1の内側で内輪2が調心する(外輪1の中心軸に対し内輪2の中心軸を傾斜させる)事により、この不一致を補償する。この場合に於いて、外輪軌道5は単一球面状に形成されている為、上記複数の球面ころ3、3の転動は、不一致補償後に於いても、円滑に行なわれる。
上述した従来構造の1例の場合、各柱部8、8が外輪1及び内輪2の軸方向に配置されている為、これら各柱部8、8の間に配置される各球面ころ3、3にスキューやチルト等が生じる事を十分に抑制できない可能性がある。即ち、これら各球面ころ3、3は、上記各柱部8、8の側面、及び、上記リム部7の軸方向側面のうちのこれら各柱部8、8の間部分との係合によりスキューやチルト等が抑制される。上述した従来構造の1例の場合、上記各柱部8、8の配設方向と上記各球面ころ3、3の軸方向とが異なる。この為、これら各柱部8、8が、スキューやチルトを抑制する面から最も有効である、上記各ころ3、3の最大径部の両側でこれら各ころ3、3と係合する部分の長さ並びに面積を確保しにくい。しかも、係合部が、上記最大径部を中心として、非対称となる。例えば、上述の図7の構造で柱部8、8を長くした場合(リム部7の軸方向に延出した場合)、これら各柱部8、8の先端部が外輪1の内周面と干渉する可能性があるし、非対称性を解消する事はできない。従って、上述の図7の構造の様に、各柱部8、8をリム部7の軸方向に配設した場合、上記各球面ころ3、3にスキューやチルト等が生じ易くなる。そして、この様なスキューやチルト等が生じた場合には、軸受の振動が大きくなったり、温度が上昇して、騒音の発生や軸受寿命の低下と言う問題が生じる可能性がある。
この様な不都合を解消する為、例えば、図8に示す様に、保持器4aを構成する各柱部8a、8aを、各球面ころ3、3の軸方向に配設する事が考えられる。この様に構成する事により、上記各柱部8a、8aを上述の図7の構造よりも長くすると共に、上記各球面ころ3、3の最大径部と効果的に係合させる事ができる。即ち、これら各柱部8a、8aの側面と上記各球面ころ3、3の転動面との係合部を、上記最大径部に関して均一に設置すると共に、この係合部の面積を大きくできる。この結果、これら各球面ころ3、3の挙動を安定させ易くなる。そして、これら各球面ころ3、3にスキューやチルト等が生じにくくなり、軸受の振動が大きくなったり、温度が上昇する事を防止できる。
又、図8に示した構造の場合、上述の図7に示した従来構造と異なり、内輪2aの軸方向両端部に鍔部11、11(図7参照)を省略する代わりに、次の様な構成により、上記各球面ころ3、3が軸方向外方に抜け出る事を防止している。即ち、上記各柱部8a、8aの長さを、上記各球面ころ3、3の軸方向長さの1/2よりも大きくしている。又、これら各柱部8a、8aの円周方向側面は、その先端部分が中間部分よりも円周方向に突出している。言い換えれば、円周方向に隣り合う柱部8a、8a同士の間隔を中間部分よりも先端部分で狭くしている。そして、この先端部分の間隔を上記各球面ころ3、3の最大直径よりも小さくしている。これにより、上記各球面ころ3、3が、外輪1の内周面と内輪2aの外周面との間の空間から軸方向外方に抜け出ない様にしている。図8に示した構造の場合、上述の様な構成を採用する事で、上記内輪2aの軸方向両端部の鍔部11、11を省略している為、この内輪2aの外周面と上記外輪1の内周面との間の空間の軸方向両端開口部の面積を大きくできる。この結果、これら両端開口部から潤滑油を取り込み易くなると共に、上記各球面ころ3、3をこれら両端開口から挿入可能となる。
尚、図9は、各ポケット9、9の内面の一部と、各球面ころ3、3の表面の一部との係合により、保持器4aの径方向の位置決めを(ころ案内により)図った構造を示している。この構造の場合、前述の図7に示した従来構造の1例及び上述の図8に示した構造と異なり、リム部7の内周面と内輪2aの中間部外周面との間に案内輪を設けていない。又、図10に記載した構造の場合には、保持器4bを互いに独立した1対の保持器素子12、12により構成している。そして、これら両保持器素子12、12は、それぞれのリム部7a、7aの内側面(各柱部8a、8aを結合した側と反対側の側面)同士を、相対回転を可能に突き合わせている。
図10に示した構造によれば、両列の球面ころ3、3の公転速度に差が生じた場合には、これら両列の球面ころ3、3を保持している上記両保持器素子12、12同士が互いに独立して回転する。この為、公転速度が速い列の球面ころ3が、同じく遅い列の球面ころ3を引き摺ったり、公転速度が遅い列の球面ころ3が、同じく速い列の球面ころ3の公転速度に対して制動を加える事がなくなる。
上述の図7〜10に示した自動調心ころ軸受に組み込む保持器4、4a、4bを加工したり、加工後の精度を検査する為の測定を行なう場合には、これら保持器4、4a、4bの何れかの部分を基準とする必要がある。図7に示した従来構造の1例の場合、保持器4を構成する柱部8、8の配設方向を、リム部7の軸方向と平行としている為、これら各柱部8、8の先端面が、このリム部7の軸方向と直角な仮想平面と平行に形成され(この仮想平面上に位置し)ている。従って、保持器4の軸方向端面となる、上記各柱部8、8の先端面を含む仮想平面が、上記リム部7の軸方向と直角な平坦面となる。この様な図7に示した構造の場合、保持器4の軸方向端面を基準面として、上述の加工や測定を行なう事ができる。
一方、図8〜10に示した構造の場合、保持器4a、4bを構成する柱部8a、8aの配設方向を、各球面ころ3、3の軸方向と平行としている為、これら各柱部8a、8aの先端面が、径方向内方に向かう程幅方向(図7〜10の左右方向)中央に向かう方向に傾斜している。言い換えれば、保持器4a、4bの軸方向端面となる、上記各柱部8a、8aの先端面を含む仮想面を考えると、この仮想面の形状が部分円すい状となる。この為、上記図8〜10に示した構造の場合、保持器4a、4bの軸方向端面を、上記加工や測定を行なう為の基準面としにくい。
尚、上記図8〜10に示した構造のうち、図10に示した構造の様に、保持器4bを1対の保持器素子12、12により構成した場合、これら両保持器素子12、12同士を連結する側の端面となる、リム部7a、7aの内側面を基準面として、これら両保持器素子12、12を形成する為の加工や検査等の測定を行なう事ができる。但し、図8〜9に示した構造の様に、保持器4aを一体型とした場合には、この保持器4aの軸方向両端面が部分円すい状の仮想面上に存在する状態となり、他に、中心軸に対し直角方向に存在する平坦面も存在しないので、基準面を確保しにくい。例えば、上述の様な部分円すい状の面に合致する外形を有する治具等を使用すれば、この部分円すい状の面を基準面とする事ができるとも考えられる。但し、この様な治具等を専用に製作する事は、費用等の面から考えて好ましくはない。
特開平9−317760号公報 実用新案登録第2524932号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、複列一体型の保持器で、各柱部の配設方向が球面ころの軸方向と平行であっても、この保持器を加工したり、加工後の精度を検査する為等の測定を行なう為の基準面を確保し易い構造を実現すべく発明したものである。
本発明の自動調心ころ軸受用保持器は、全体を一体に形成され、中央部に配置された円環状のリム部と、このリム部の軸方向両側に、それぞれの基端部をこのリム部の軸方向側面の円周方向複数個所に結合した状態で配置され、それぞれの先端部を他の部分に結合しない自由端とした複数の柱部とを備える。
そして、円周方向に隣り合う柱部同士の間部分を、各球面ころを保持するポケットとしている。
特に、本発明の自動調心ころ軸受用保持器に於いては、上記各柱部は、上記各ポケット内に上記各球面ころを配置した状態で、これら各球面ころの軸方向と平行となる方向にそれぞれ配設されている。又、これら各柱部の先端面を、上記リム部の軸方向に直角な仮想平面と平行に形成している。
上述の様な本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、各柱部の先端部に、各球面ころをこれら各柱部の先端面側から各ポケット内に挿入する場合に、これら各球面ころの端面がこれら各先端面よりも奥側に進入可能な切り欠きを、それぞれ形成する。そして、これら各切り欠きの奥面を、上記各ポケット内に配置した状態での上記各球面ころの軸方向に直角な仮想平面と、平行に形成する。
上述の様に構成する本発明の自動調心ころ軸受用保持器の場合には、保持器を加工したり、加工後の精度を検査する為等の測定を行なう為の基準面を確保できる。即ち、本発明の場合、一体型で、各柱部は、各ポケット内に上記各球面ころを配置した状態で、これら各球面ころの軸方向と平行となる方向にそれぞれ配設されている。但し、上記各柱部の先端面は、リム部の軸方向に直角な仮想平面と平行に形成している。従って、保持器の軸方向端面となる、上記各柱部の先端面上を通る仮想平面が、上記リム部の軸方向に直角な平坦面となる。この為、上記保持器の軸方向端面を、上記加工や測定を行なう為の基準面とする事ができる。この様に基準面を確保できれば、この基準面を利用して加工や測定を行なう事ができ、自動調心ころ軸受用保持器の製造及び測定作業の効率を向上させ、低コストで品質の良い製品を得られる。
又、請求項2に記載した発明の場合、各球面ころを各ポケット内に挿入する作業を行ない易くなる。即ち、請求項1に記載した発明の様に、各柱部の先端面を、リム部の軸方向に直角な仮想平面と平行に形成した場合、上記各球面ころをこれら各柱部の先端面側から挿入する際に、これら各球面ころの端面とこれら各柱部の先端面との突き当たりに基づいて、これら各球面ころの軸方向が上記リム部の軸方向と平行に向く傾向になる。この為、これら各球面ころを押し込む際には、この押し込む力に加えて、これら各球面ころの軸方向を、正規の方向である、上記各柱部の長さ方向に戻す力が必要になる。これに対して、請求項2に記載した発明の場合、上記各球面ころを挿入する際に、これら各球面ころの端面が各柱部の先端部に形成した各切り欠き内に進入し、これら各切り欠きの奥面に当接する。これら各切り欠きの奥面は、これら各球面ころの各ポケット内での配置方向(これら各球面ころの中心軸の方向)に対し直角な仮想平面と平行に形成されている為、上記奥面と上記各球面ころの端面とを当接させる事により、これら各球面ころの中心軸の方向が、これら各球面ころの挿入方向でもある、上述した各ポケット内での配置方向と一致する。この為、各球面ころを各ポケット内に挿入する際に必要な力を低減して、これら各球面ころの挿入作業が行ない易くなる。
[実施の形態の第1例]
図1は、請求項1に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、保持器4cを一体とすると共に、この保持器4cを構成する各柱部8b、8bを各球面ころ3、3の軸方向と平行に配置した場合でも、この保持器4cを加工したり、加工後の検査等の為の測定を行なう為の基準面を確保すべく、上記各柱部8b、8bの先端面の形状を工夫した点にある。自動調心ころ軸受の基本的構造及び作用は、前述の図7に示した従来構造の1例と同様である為、重複する説明は省略又は簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の自動調心ころ軸受用の保持器4cは、銅或いは真鍮等の銅系合金等の素材に、切削加工乃至研削加工を施す事により、一体に造られている。又、前述の図8、9に示した構造と同様に、上記各柱部8b、8bを、各ポケット9、9内に上記各球面ころ3、3を配置した状態(保持器4cの中心軸と各球面ころ3、3のピッチ円の中心軸とが一致し、且つ、これら各球面ころ3、3がスキュー及びチルトしていない状態)で、これら各球面ころ3、3の軸方向と平行となる方向に、それぞれ配設している。又、上記各柱部8b、8bの長さを、上記各球面ころ3、3の軸方向長さの1/2よりも大きくすると共に、円周方向に隣り合う柱部8b、8b同士の間隔を中間部分よりも先端部分で狭くしている。そして、この先端部分の間隔を上記各球面ころ3、3の最大直径よりも小さくしている。従って、上記保持器4cにこれら各球面ころ3、3を組み込む事により、これら各球面ころ3、3が、外輪1の内周面と内輪2の外周面との間の空間から軸方向外方に抜け出る事を防止できる。
尚、本例の場合、前述の図9に示した構造と同様に、上記各ポケット9、9の内面の一部と、各球面ころ3、3の表面の一部との係合により、上記保持器4cの径方向の位置決めを(ころ案内により)図った構造を示している。但し、前述の図8に示した構造と同様に、リム部7の内周面と内輪2の中間部外周面との間に案内輪を設けて、保持器4cを内輪案内としても良い。
特に、本例の場合、上記各柱部8b、8bの先端面15、15を、リム部7の軸方向に直角な、上記保持器4cの端部毎に単一の(両端部で1対の)仮想平面上に存在(仮想平面と平行に形成)させている。即ち、これら各柱部8b、8bの配設方向を上記各球面ころ3、3の軸方向と平行としているにも拘らず、これら各柱部8b、8bの先端面15、15を、両端部毎に、上記リム部7の軸方向に直角な、単一仮想平面上に形成している。この為、これら各柱部8b、8bの先端面15、15と、これら各柱部8b、8bの配設方向とのなす角度は、内径側の交差角度で見た場合に、鈍角となる(直角ではない)。この様な本例の保持器4cを自動調心ころ軸受に組み込んだ状態では、上記各柱部8b、8bの先端面15、15は、内輪2aの軸方向に直角な、単一の仮想平面上に存在する事になる。
上述の様に構成する本例の保持器4cの場合には、前述の図8に示した構造と同様に、各柱部8b、8bの配設方向を各球面ころ3、3の軸方向と平行にしている為、スキューやチルト等が生じにくくできる。そして、軸受の振動が大きくなったり、温度が上昇する事を防止できる。
又、本例の場合、保持器4cを加工したり、加工後の精度を検査する為等の測定を行なう為の基準面を、容易に確保できる。即ち、本例の保持器4cの場合、一体型で、上記各柱部8b、8bは、上記各球面ころ3、3の軸方向と平行となる方向に、それぞれ配設されている。但し、上記各柱部8b、8bの先端面15、15は、リム部の軸方向に直角な仮想平面上に位置する状態で形成している。前述の図8、9に示した構造の場合、各柱部8a、8aを、本例と同様に、各球面ころ3、3の軸方向に配設しているが、これら各柱部8a、8aの先端面15、15は、これら各柱部8a、8aの配設方向とのなす角度をほぼ直角としている。この為、上記図8、9に示した構造の場合、保持器4aの軸方向端面となる、これら各柱部8a、8aの先端面15、15が存在する仮想面は、部分円すい状となり、基準面としにくい。
これに対して本例の保持器4cの場合、この保持器4cの軸方向端面となる、上記各柱部8b、8bの先端面15、15が、上記リム部7の軸方向に直角な仮想平面上に存在する。この為、上記保持器4cの軸方向端面を、上記加工や測定を行なう為の基準面とする事ができる。例えば、円周方向側面に上記各ポケット9、9を構成する為の加工を施す前の素柱部の端面を、上記リム部7の軸方向に直角な単一の仮想平面上に形成すれば、これら各素柱部の端面を基準面として、これら各素柱部の円周方向側面等を加工する事ができる。即ち、上記各柱部8b、8bの先端面15、15を上記仮想平面と平行とする為には、上記各素柱部の状態でも、先端面をこの仮想平面と平行にする(単一仮想平面上に存在させる)。従って、加工時にこれら各素柱部の先端面を基準面として利用できる。又、完成品の寸法の測定等の製品検査も、上記各柱部8b、8bの先端面15、15を基準面とすれば、測定精度を確保し易い。この様に基準面を確保できれば、この基準面を利用して加工や測定を行なう事ができ、保持器4cの製造及び測定作業の効率を向上させ、低コストで品質の高い製品を得られる。
[実施の形態の第2例]
図2は、請求項1、2に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の保持器4dの場合も、上述の実施の形態の第1例と同様に、全体を一体に形成すると共に、各柱部8c、8cの配設方向を各球面ころ3、3の軸方向と平行にし、これら各柱部8c、8cの先端面15、15を、リム部7の軸方向と直角な、両端部毎に単一の仮想平面上に形成している。
特に、本例の場合、上記各柱部8c、8cの先端部に切り欠き13、13を、それぞれ形成している。これら各切り欠き13、13の存在により、上記各球面ころ3、3を上記各柱部8c、8cの先端面15、15側から各ポケット9、9内に挿入する場合に、これら各球面ころ3、3の端面がこれら各先端面15、15よりも奥側に進入可能である。この為に、円周方向に隣り合う柱部8c、8cの側面同士の間隔を、上記各切り欠き13、13を形成した先端部で、上記各球面ころ3、3の端面の直径よりも大きくしている。即ち、円周方向に隣り合う柱部8c、8cの先端部側面に設け、同じポケット9を介して互いに対向する切り欠き13、13の反対端縁同士の、上記保持器4dの円周方向(図2の表裏方向)に亙る間隔を、上記各球面ころ3、3の直径よりも大きくしている。要するに、上記各柱部8c、8cの先端側から見た場合に、これら各柱部8c、8cの先端面15、15の円周方向両端部に、それぞれの円周方向端縁が円弧状である上記各切り欠き13、13を形成し、これら各切り欠き13、13のうち、同じポケット9を挟んで円周方向両側に存在する1対の切り欠き13、13の円周方向端縁を含む仮想円の直径を、上記各球面ころ3、3の直径よりも大きくする構造としている。
又、本例の場合、上記各切り欠き13、13の奥面14、14を、上記各ポケット9、9内に配置した状態での上記各球面ころ3、3の軸方向に直角な仮想平面と、平行に形成している。この為、上記各奥面14、14と上記各柱部8c、8cの先端面15、15とは非平行となる。即ち、これら各柱部8c、8cの先端面15、15を、上記リム部7の軸方向と直角な仮想平面上に位置させているのに対し、上記各奥面14、14を、上記各球面ころ3、3の軸方向、即ち、上記各柱部8c、8cの配設方向と直角な、別の仮想平面上に位置させている。
上述の様に構成される本例の場合、各球面ころ3、3を各ポケット9、9内に挿入する作業を行ない易くなる。即ち、上述の実施の形態の第1例の構造の様に、各柱部8b、8bの先端面15、15を、リム部7の軸方向に直角な仮想平面上に形成した場合、各球面ころ3、3を上記各柱部8b、8bの先端面側から挿入する際に、比較的大きな力が必要となる。
具体的に説明すると、各球面ころ3を、外輪1の内周面と内輪2aの外周面との間の空間内に挿入する際には、図3に示す様に、この空間の開口側、即ち、各柱部8bの先端側から行なう。この場合、図4に示す様に、上記各球面ころ3の端面とこれら各柱部8bの先端面との当接に基づいて、これら各球面ころ3の挿入方向を上記リム部7の軸方向と平行にする方向の力が加わる。従って、この状態から、上記各球面ころ3を上記空間内に配置する為には、上記各柱部8b、8bを弾性変形させつつこれら各球面ころ3を上記空間内に押し込む力と、これら各球面ころ3の挿入方向を、正規の方向(各柱部8b、8bの配設方向と平行な方向)に維持しようとする力とが必要となる。
これに対して、本例の場合、各球面ころ3を挿入する際に、これら各球面ころ3の端面が各柱部8c、8cの先端部に形成した各切り欠き13、13内に進入する。これら各切り欠き13、13の奥面14、14は、上記各球面ころ3の各ポケット9、9内での配置方向に対し直角な仮想平面と平行に形成されている。この為、図5に示す様に、上記奥面14、14と上記各球面ころ3、3の端面とを当接させる事により、これら各球面ころ3の挿入方向を、上述の各ポケット9、9内での配置方向と一致させられる。即ち、特に大きな力を加えなくても、正規の挿入方向に維持できる。
そして、この状態で、図6に示す様に、上記各柱部8c、8cの間隔を弾性的に広げつつ、上記各球面ころ3を上記各ポケット9内に押し込めば、これら各球面ころ3をこれら各ポケット9内に保持できる。この押し込み作業の際、上述の実施の形態の第1例の構造の様に、上記各球面ころ3、3の挿入方向を正規の方向に維持しようとする為に大きな力を加える必要はない。即ち、これら各球面ころ3、3を上記各ポケット9、9内に配置する為に必要な力は、ほぼ、上記各柱部8c、8cを弾性変形させつつ押し込む力のみとなる。この結果、上記各球面ころ3、3を上記各ポケット9、9内に挿入する際に必要な力を低減して、これら各球面ころ3、3の挿入作業が行ない易くなる。その他の構造及び作用は、上述の実施の形態の第1例と同様である。
本発明の実施の形態の第1例を示す半部断面図。 同じく第2例を示す半部断面図。 第1例の構造で、球面ころをポケット内に挿入する直前の状態を示す、図1の右半部に相当する拡大断面図。 同じく、球面ころのポケット内への挿入開始時の状態を示す、図1の右半部に相当する拡大断面図。 第2例の構造で、球面ころをポケット内に挿入する直前の状態を示す、(A)は、図2の右半部に相当する拡大図、(B)は、(A)のイ−イ断面図。 同じく、球面ころのポケット内への挿入開始時の状態を示す、(A)は、図2の右半部に相当する拡大図、(B)は、(A)のロ−ロ断面図。 従来構造の1例を示す半部断面図。 本発明の構造を組み込む前提となる自動調心ころ軸受の第1例を示す、半部断面図。 同じく第2例を示す半部断面図。 本発明に関連する構造の1例を示す、半部断面図。
符号の説明
1 外輪
2、2a 内輪
3 球面ころ
4、4a、4b、4c、4d 保持器
5 外輪軌道
6 内輪軌道
7、7a リム部
8、8a、8b、8c 柱部
9 ポケット
10 案内輪
11 鍔部
12 保持器素子
13 切り欠き
14 奥面
15 先端面

Claims (2)

  1. 全体を一体に形成され、中央部に配置された円環状のリム部と、このリム部の軸方向両側に、それぞれの基端部をこのリム部の軸方向側面の円周方向複数個所に結合した状態で配置され、それぞれの先端部を他の部分に結合しない自由端とした複数の柱部とを備え、円周方向に隣り合う柱部同士の間部分を、各球面ころを保持するポケットとした自動調心ころ軸受用保持器に於いて、上記各柱部は、これら各ポケット内に上記各球面ころを配置した状態で、これら各球面ころの軸方向と平行となる方向にそれぞれ配設されており、これら各柱部の先端面を、上記リム部の軸方向に直角な仮想平面と平行に形成している事を特徴とする自動調心ころ軸受用保持器。
  2. 各柱部の先端部に、各球面ころをこれら各柱部の先端面側から各ポケット内に挿入する場合に、これら各球面ころの端面がこれら各先端面よりも奥側に進入可能な切り欠きを、それぞれ形成しており、これら各切り欠きの奥面を、上記各ポケット内に配置した状態での上記各球面ころの軸方向に直角な仮想平面と、平行に形成している、請求項1に記載した自動調心ころ軸受用保持器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8641291B2 (en) * 2010-11-10 2014-02-04 Ntn Corporation Comb-shaped resin retainer and roller bearing

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