JPH07149187A - 電動ミラーのクラッチ機構 - Google Patents
電動ミラーのクラッチ機構Info
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- JPH07149187A JPH07149187A JP29789493A JP29789493A JPH07149187A JP H07149187 A JPH07149187 A JP H07149187A JP 29789493 A JP29789493 A JP 29789493A JP 29789493 A JP29789493 A JP 29789493A JP H07149187 A JPH07149187 A JP H07149187A
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Abstract
によって生じる不具合を解消することのできる電動ミラ
ーのクラッチ機構を提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係わる電動ミラーのクラッチ機構
は、軸受部に回転可能に支承された回転シャフト157
にフランジ部158が形成され、回転シャフト157の
軸部にクラッチ板165を有する回転伝達媒介筒162
が遊嵌され、回転伝達媒介筒162にはギヤ173が一
体に設けられ、回転シャフト157はフランジ部158
がクラッチ板165に圧接される方向に付勢され、ギヤ
173の回転力が摩擦クラッチ板165を介して回転シ
ャフト157に伝達される電動ミラーのクラッチ機構で
あって、回転シャフト157には係合爪158bが形成
され、ハードクロームメッキ処理が施されかつクラッチ
板165に摺接されるクラッチホルダー159´が係合
爪158bを介して回転シャフト157に圧入固定され
ている。
Description
を摩擦クラッチ板を介して伝達する電動ミラーのクラッ
チ機構に関する。
ラー等の大型車の車体前部、例えば、運転台300の助
手席側の側部に両端支持式のステー301を取り付け、
このステー301にアウトサイドミラーとしての電動ミ
ラー302を固定したものが知られている。
01を中心にミラーボデイ303を左右方向に回動させ
る回動機構を備えた基部ハウジング体304と、ミラー
ボディ303を上下方向に回動させる回転機構を備えた
回動ハウジング体305とを備えている。
グ体305を左右方向に回動させる駆動モータ、回転伝
達ギヤ、クラッチ機構等が設けられている。また、回動
ハウジング体305にはシャフト306を介してミラー
ボディ303を上下方向に回動させる駆動モータ、回転
伝達ギヤ、クラッチ機構等が設けられている。
ディ303の左右上下方向の回動をステー301を中心
に行うことができるので、比較的大きな回転角を得るこ
とができると共に、格納に便利であるという利点を有す
る。
して、平成4年11月6日に特願平4−297414号
(発明の名称;電動ミラー)を出願した。
成4年11月6日に出願のもの(特願平4−29741
4号)に記載のクラッチ機構は、更に改良すべき余地が
ある。
の圧接フランジ部の摺動面と摩擦クラッチ板との摩擦力
により回転を伝達する構造となっていて、この圧接フラ
ンジ部の摺動面に高硬度を付与するためにハードクロー
ムメッキを施しているが、この圧接フランジ部の摺動面
にハードクロームメッキを行うために、回転シャフト全
体にハードクロームメッキ処理を行っている。
クロームメッキは、10ミクロンから20ミクロンの膜
厚が要請されているため、回転シャフト全体にハードク
ロームメッキ処理を行うと、電界集中により回転シャフ
トの端部に多量のメッキが付着し、回転シャフトの寸法
精度に狂いを生じ、回転シャフトの端部に組み付けられ
るべき機械部品を組み付けることができない事態を生じ
る。
を後から加工修正しているが、この加工修正に工数がか
かるという問題点がある。また、それでなくとも、高価
なハードクロームメッキを無駄に浪費するという問題点
もある。
で、その目的とするところは、回転シャフトへのハード
クロームメッキ処理によって生じる不具合を解消するこ
とのできる電動ミラーのクラッチ機構を提供することに
ある。
に記載の電動ミラーのクラッチ機構は、上記の課題を解
決するため、軸受部に回転可能に支承された回転シャフ
トにフランジ部が形成され、該回転シャフトの軸部に摩
擦クラッチ板を有する回転伝達媒介筒が遊嵌され、該回
転伝達媒介筒には回転伝達ギヤが一体に設けられ、前記
回転シャフトは前記フランジ部が前記摩擦クラッチ板に
圧接される方向に付勢され、前記回転伝達ギヤの回転力
が前記摩擦クラッチ板を介して前記回転シャフトに伝達
される電動ミラーのクラッチ機構であって、前記回転シ
ャフトには係合爪が形成され、ハードクロームメッキ処
理が施されかつ前記摩擦クラッチ板に摺接されるクラッ
チホルダーが前記係合爪を介して前記回転シャフトに圧
入固定されていることを特徴とする。
ーのクラッチ機構は、上記の課題を解決するため、軸受
部に回転可能に支承された回転シャフトにフランジ部が
形成され、該回転シャフトの軸部に回転伝達ギヤが装着
され、前記フランジ部と前記回転シャフトの軸部との間
には摩擦クラッチ板が介在され、前記回転シャフトの回
転を前記摩擦クラッチ板を介して後続の回転体に伝達す
る電動ミラーのクラッチ機構であって、前記回転シャフ
トには係合爪が形成され、ハードクロームメッキ処理が
施されかつ前記摩擦クラッチ板に摺接されるクラッチホ
ルダーが前記係合爪を介して前記回転シャフトに圧入固
定されていることを特徴とする。
ラッチ機構によれば、回転シャフトのフランジ部に係合
爪を介して保持されたクラッチホルダーが摩擦クラッチ
板と摺動する摺動面となり、そのクラッチホルダーにハ
ードクロームメッキ処理が施され、回転シャフトのフラ
ンジ部にはハードクロームメッキ処理が施されないこと
になる。
チ機構の実施例を図面を参照しつつ説明する。
月6日に出願の特願平4−297414号(発明の名
称;電動ミラー)に記載の電動ミラーの構成を再掲し、
この特願平4−297414号(発明の名称;電動ミラ
ー)に記載の電動ミラーのクラッチ機構と対比して本発
明に係わる電動ミラーのクラッチ機構の実施例の詳細を
説明することにする。
は回動ハウジング体である。基部ハウジング体1は取付
基板部3と下カバー4とから大略構成される。この取付
基板部3は図2に示すように回動ハウジング体設置用の
大径円状部5と車体前部の助手席側に設置のステー6が
取り付けられる小径円状部7とを有する。大径円状部5
にはその下部に下方に向かって起立する環状周壁8が形
成されている。小径円状部7には図1、図3に示すよう
に下方に向かって延びる円筒形状挟持筒9が形成されて
いる。図1〜図3において、符号10は円筒形状挟持筒
9のステー挿通孔である。円筒形状挟持筒9は分割半円
状筒部11を有し、分割半円状筒部11はステー6を被
分割半円状筒部12にセットした状態で4個のネジ部材
13により被分割半円状筒部12に締結されてステー6
が円形状挟持筒9に挟持される。これにより、ステー6
に電動ミラーが固定される。
状周壁15との内外二重壁構造とされ、内側環状周壁1
4と外側環状周壁15との間は下カバー装着用の環状溝
16が形成されている。この環状溝16にはOリング1
7が介装されている。内側環状周壁14の内側は回動機
構設置空間とされている。取付基板部3の下面には、図
4に示すように、大径円状部5と小径円状部7との間に
下カバー螺着用の2個のネジ穴18,18が形成される
と共に、内側環状周壁14の内側に下方に向かって突出
する2個のボス部19,19が形成され、このボス部1
9,19には下カバー螺着用のネジ穴20,20がそれ
ぞれ形成されている。下カバー4はその端部4aを環状
溝16に嵌合させた状態で、4個のネジ部材21を用い
て大径円状部5に螺着される。
4の内側に、回動機構部の構成部品としてのウオーム・
ウオームギヤ軸22(図5、図6参照)の両端を支承す
るための一対の軸受部23,24と、ウオーム・ウオー
ムギヤ軸22の中間部を支承する軸受部25と、二段歯
車26の回動支軸27を支持する小判形状の軸受穴28
と、上下方向に貫通する円形貫通孔29と、モータ取付
基板30(図7、図8参照)を取付けるためのネジ穴3
1を有する1個のボス部32とが形成されている。な
お、モータ取付基板30の形状については後述する。
板30を位置決めするための位置決突起33,33が形
成されていると共に、ボス部32と協働してモータ取付
基板30を固定するためのネジ穴34,34がそれぞれ
形成されている。一対の軸受部23,24にはその凹所
23a、24aに軸受筒35(図5参照)がそれぞれ嵌
合され(他方の軸受筒は図示を略されている)、ウオー
ム・ウオームギヤ軸22の両端が一対の軸受筒に回転可
能に支承されている。なお、25aはウオーム・ウオー
ムギヤ軸22の中間部が支承される半円形状の凹所であ
る。
36とウオームギヤ37とを有する。回動支軸27は図
5に示すように小判形状の端部27aを有し、この端部
27aが小判形状の軸受穴28に嵌合されて大径円状部
5に回転不能に支持される。この回動支軸27には二段
歯車26が回転可能に支承される。二段歯車26は小径
歯車38とウオームギヤ39とからなり、ウオームギヤ
39はウオーム36に噛合され、小径歯車38は小判形
状の装着孔40が形成された減速ギヤ41(図5参照)
に噛合される。モータ取付基板30には、図7に示すよ
うに各ネジ穴に対向されるネジ挿通孔42、位置決突起
33に嵌合される位置決穴43、回動支軸27の他端部
を支承する軸受筒37が形成されると共に、モータ取付
用の起立壁44、図3に示す駆動モータM1の出力軸4
5の樹脂軸受46を支持する起立壁47が形成されてい
る。
8,48により起立壁44に固着されている。駆動モー
タM1の出力軸45にはウオーム49が設けられ、この
ウオーム49はウオームギヤ37に噛合される。樹脂軸
受46は起立壁47に嵌合され、樹脂軸受50には出力
軸45の先端が回転可能に支承される。図3、図7、図
8に示すようにモータ取付基板30にはウオームギヤ3
7がウオーム49に臨むように切欠51が形成されてい
る。モータ取付基板30にはウオーム36が臨む開口5
1´が形成されている。駆動モータM1の後端には図3
に示すようにノイズ防止用の回路基板52が設けられて
いる。
いる。この回路基板52には3個のコンデンサ53,5
4,55と1個の過電流防止用のサーミスタ56とが設
けられている。サーミスタ56は一部図示が略されてい
る。この回路基板52は駆動モータM1と駆動モータM
2(図1参照)とに共用されている。この回路基板52
の回路図を図10に示す。回路パターン57はサーミス
タ56を介して回路パターン58に接続されている。回
路パターン58はコンデンサ55を介して回路パターン
59に接続されると共に、駆動モータM1の一電源端子
60に電気的に接続されている。この接続は一電源端子
60を回路基板52の挿入孔に挿入し半田付けを行うこ
とにより為される。
4の一脚部が接続され、コンデンサ54の他脚部は回路
パターン61に接続されている。コンデンサ53の他脚
部は回路パターン62に接続されている。回路パターン
62は駆動モータM1の他電源端子63に電気的に接続
されている。この接続は他電源端子63を回路基板52
の挿入孔に挿入し半田付けを行うことにより為される。
アース用リード線64が回路パターン59から引き出さ
れ、その引出し端部には図3に示すようにアース片65
が設けられている。このアース片65はモータ取付基板
30をネジ部材48´により固定するときに一緒にモー
タ取付基板30に固着される。回路パターン57と回路
パターン62とからリード線66,67が引き出されて
いる。回路パターン61からリード線68,69が引き
出されている。回路パターン58からはリード線70が
引き出されている。リード線69,70は駆動モータM
2の電源端子45´、45´にそれぞれ接続され、リー
ド線66,67,68はワイヤーチューブにより束ねら
れてコネクタに導かれる。リード線66,67は駆動モ
ータM1の電源供給に用いられ、コンデンサ53,55
の作用によりノイズの低減が図られる。リード線69,
70は駆動モータM2の電源供給に用いられ、コンデン
サ54,55の作用によりノイズの低減が図られ、コン
デンサ55は駆動モータM1,M2のノイズ防止に共用
されている。なお、駆動モータM1,M2の回転方向の
切り換えは、各モータへの通電方向を切り換えることに
より行う。
うに、その上部に回動ハウジング体2の回動軸部として
の円形ボス部71が突出形成されていると共に、回動ハ
ウジング体3の回動角度を規制する係合突起72が形成
されている。
嵌着されている。円形貫通孔29はその円形ボス部71
の中央に設けられている。この円形貫通孔29には下部
にフランジ部74を有するブッシュ部材75(図1参
照)が嵌合されている。円形ボス部71の上面71aは
クラッチ板セット面とされている。この上面71aには
図12に示す輪板状のクラッチ板76がセットされ、こ
のクラッチ板76は周回り方向に所定間隔を開けて延出
長さの異なる切欠77が形成されている。円形ボス部7
1にはクラッチ板76の切欠77に対応させて係合突起
78がその周回り方向に形成されている。上面71aに
は係合突起78の基部に沿って逃げ溝79が形成されて
いる。この逃げ溝79は上面71aにクラッチ板76を
セットしたときの平面出し(クラッチ板76が係合突起
78の基部に付着の異物などにより傾いてセットされる
のを防止する)に寄与する。
板81に摩擦板82を圧着して形成されている。このク
ラッチ板76は摩擦板82が上面を向くようにして上面
71aに位置決めセットされる。このとき、クラッチ板
76の切欠77の周方向の延出長さが異なっているた
め、クラッチ板76の上面71aに対する上下面の取り
付けを逆にしてしまう誤着防止を兼ねている。
板状回動基板83と上カバー84とから構成されてい
る。円板状回動基板83の下面には、図14に示すよう
にブッシュ部材75に嵌合される回転軸筒85と、回転
軸筒85と同心の環状周壁86と、係合突起87とが形
成されている。また、円板状回動基板83にはその回転
軸筒85と環状周壁86との間に摺接板88(図15参
照)が回転不能に密嵌されている。係合突起87は係合
突起72に係合可能に臨まされ、取付基盤3に対する円
板状回動基板83の回動角度を規制する。摺接板88に
はその周回り方向に切欠89が形成され、円板状回動基
板83にはこの切欠89に対応する係合突起90が環状
周壁86に沿って形成されている。なお、91は三日月
形状の凹所である。円板状回動基板83はその回転軸筒
85をブッシュ部材75に挿通した状態で環状周壁86
をOリング73を介して円形ボス部71に嵌合させるこ
とにより取付基板部3に回動可能に装着されて、摺接板
88とクラッチ板76の摩擦板82とが対向される。
85の軸穴92の周回り方向に所定間隔を開けて位置決
穴93,93,93(図14の破線を参照)が所定角度
毎に形成されている。回転軸筒85には回転伝達シャフ
ト94が挿通される。回転伝達シャフト94の頭部には
図16に示すように押えフランジ95が形成されてい
る。押えフランジ95の下部には図17に示すようにク
ラッチベース96(図18参照)を位置決めする係合突
起97が周回り方向に形成されている。係合突起97の
基部には、この基部を巡る逃げ溝98が形成されてい
る。この逃げ溝98は逃げ溝79と同様の役割を有す
る。クラッチベース96にはその係合突起97に対応さ
せて切欠96aが周回り方向に形成されている。クラッ
チベース96と押えフランジ95との間には図1に示す
ようにクラッチ板99が介在されている。クラッチ板9
9は図19〜図21に示すように金属板100の両端面
に摩擦板101,101が圧着されて形成されている。
金属板100の外周側でその周回りには下方に向かって
湾曲して位置決穴93,93,93(図14参照)に嵌
合される係合片102,102,102が形成されてい
る。クラッチベース96と円板状回動基板83との間に
は円板形状の摺接板103が設けられている。
うにその軸部104に小判形状のギヤ装着部105が形
成されている。そのギヤ装着部105は取付基盤3の下
面に突出していると共に、減速ギヤ41の装着孔40を
貫通している。その減速ギヤ41の背後からギヤ装着部
105には図1に示す押えスプリング106が貫挿され
る。そして、回転伝達シャフト94の中央には案内孔1
07が形成されている。駆動モータM2の電源端子45
´,45´(図1参照)に半田接続されたリード線6
9,70はその案内孔107を通して回動ハウジング体
2から基部ハウジング体1に導かれる。ギャ装着部10
5の後端にはその周回り方向に環状溝108(図16参
照)が形成されている。押えスプリング106の背面に
は円板状の押え金109(図1参照)が設けられ、この
押え金109の内周側には環状溝108の周壁に係合さ
れる係合片110が形成されている。押えスプリング1
06はその押え金109により圧縮された状態で押え金
109と減速ギヤ41との間に介装され、その弾発付勢
力によりクラッチ機構の互いに対向する面が密着され
る。
されると、回転伝達シャフト94が一体回転する。その
回転伝達シャフト94が回転すると、その回転力がクラ
ッチ板99に伝達される。クラッチ板99には両面に摩
擦板101が設けられて、クラッチベース96と押えフ
ランジ95とに摺接されているので、そのクラッチ板9
9の直径を大きくして摩擦面積を大きくしなくとも、摩
擦面積を確保することができる。すなわち、回転伝達シ
ャフト94の回転力はクラッチベース96とこれに摺接
する摩擦板101との摩擦力と押えフランジ95とこれ
に摺接する摩擦板101との摩擦力によりクラッチ板9
9に伝達され、このクラッチ板99により回動ハウジン
グ体2が回動される。これにより、ミラーボディが図2
2に示すようにステー6を中心に左右方向(矢印A方
向)に振られることになる。回動ハウジング体2が所定
角度回転されると、その係合突起87が基部ハウジング
体1の係合突起72に係合し、これにより回動ハウジン
グ体2の回動が停止される。なおも、駆動モータM1に
通電しつづけると、クラッチ板99の摩擦力に回転伝達
シャフト94の回転力が打ち勝ち、回転伝達シャフト9
4が空回りする。これにより、駆動モータM1に過大な
負荷が加わるのが防止され、駆動モータM1の焼き付き
防止が図られている。なお、円形ボス部71と円板状回
動基板83との間に介装のクラッチ板76は、回動ハウ
ジング体2の回動位置を保持する役割を果たす。
に示すように、その上部に支持ブラケット111が起立
形成されている。その支持ブラケット111には後述す
る回転伝達媒介筒を挿通するための円形開口112が形
成され、この円形開口112には図25に拡大して示す
ように後端にフランジ部113を有する軸受筒114が
嵌合されている。支持ブラケット111の前面側にはそ
の円形開口112の周壁部分であってその下部に後述す
るミラー取付軸(シャフト)の回動範囲を制限するため
の係合突起115が形成されている。また、支持ブラケ
ット111の円形開口112の周回りには、位置決突起
116が形成されている。この円形開口112の前面側
の周壁には位置決突起116に位置決めされて円板状の
摺接板117が装着される。この摺接板117の形状は
図15に示す摺接板88と同一形状であり、その位置決
突起116に対応する切欠も摺接板88の切欠89と同
一である。
部118,118,118が設けられている。このネジ
螺着部118は図26に示すモータ取付基板119のネ
ジ挿通孔に対応して形成されている。支持ブラケット1
11の下部には位置決突起121が形成されている。支
持ブラケット111は図27に示す二段歯車122の回
動支軸123を支承するための小判形状の軸受穴124
(図24参照)と駆動モータM2の出力軸45(図1参
照)を受けるための樹脂軸受125とウオーム・ウオー
ムギヤ軸126(図27参照)の両端部を支承する軸受
部127,127とウオーム・ウオームギヤ軸126の
中間部を支承する軸受部128とを有する。
受穴124の形状に対応して小判形状とされ、この回動
支軸123は回転不能に支持ブラケット111に支承さ
れている。ウオーム・ウオームギヤ軸126はその両端
が円筒軸受129,129に回転可能に支承され、その
各円筒軸受129,129は各軸受部127,127に
形成されている半円形状の凹所130,130に嵌合さ
れている。ウオーム・ウオームギヤ軸126は図27に
示すウオーム131とウオームギヤ132とを有する。
二段歯車122は小径歯車133とウオームギヤ134
とから構成され、この二段歯車122はそのウオームギ
ヤ134がウオーム131に噛合されるようにしてかつ
回転可能に回動支軸123に支承される。
に示すように円形開口112と対応する位置に後述する
ミラー取付軸の突出を許容する開口135が形成され、
その下部近傍にモータ取付用の有底筒状突起136が形
成されている。駆動モータM2はその前端面が有底筒状
突起136に密着されて一対のネジによりモータ取付基
板119に螺着固定されている。駆動モータM2の出力
軸45にはウオーム137が固着されている。このウオ
ーム137はウオームギヤ132に噛合され、モータ取
付基板119にはそのウオームギヤ132の回動域に臨
む開口138が形成されると共に、回動支軸123の他
端部123bを軸支するための円筒軸受139が突出形
成されると共に、支持ブラケット111の下部に形成さ
れている位置決突起121が嵌合される位置決用嵌合穴
140が形成されている。モータ取付基板119は位置
決突起121に位置決用嵌合穴140を嵌合させ、回動
支軸123の他端部123bを円筒軸受139に挿通さ
せた状態でネジ120´により支持ブラケット111に
固定される。モータ取付基板119の上端は図1、図2
8に示すように屈曲されてカバー取付板部141とさ
れ、そのカバー取付板部141にはネジ穴142が形成
されている。
に示すようにOリング143が嵌着され、上カバー84
はOリング143を介して円板状回動基板83に嵌着さ
れると共に、ネジ144によりモータ取付基板119に
固着される。上カバー84には図25に示すようにその
正面に略正方形状の開口145が形成され、その開口周
壁の角部にはネジ穴(図示を略す)が形成されている。
この開口145には図29に示すように略正方形状の蓋
部材146がネジ部材147により螺着されるもので、
蓋部材146は上カバー84の開口周壁に対応する形状
を有している。その蓋部材146の中央には案内孔14
8が形成され、蓋部材146の前面には案内孔148を
囲むようにして環状周壁149が形成されている。蓋部
材146の背部にはパッキン装着用の環状段部150と
複数個の位置決突起151とが形成されている。
46との間に介装されていて、環状段部150と蓋部材
146とに密接される段部153と、円筒状部154と
を有する。段部153には位置決突起151に嵌合され
る位置決穴155が形成されている。円筒状部154に
はその外周と内周とに周回り方向に巡る環状溝156が
その軸方向に間隔を開けて複数個形成されていて、シー
ル性の向上並びにミラー取付軸157の回転を極力妨げ
ないように設定されている。ミラー取付軸157は、先
端にボールジョイント部(図示を略す)、中間部に円形
状のフランジ部158(図1、図25参照)、後端に挿
通軸部159を有する。フランジ部158にはパッキン
152の円筒状部154と嵌合される円形状の嵌合段部
160が形成されている。フランジ部158には係合用
の切欠161が所定の角度範囲に渡って形成されてい
る。ミラー取付軸157の挿通軸部159には図30〜
図32に示す回転伝達媒介筒162が挿通される。尚、
ボールジョイント部には図34に示したミラーボディ3
03と同様のものが回動可能に取り付けられる。
沿う筒穴163が形成されていると共に、前部に摩擦ク
ラッチ板セット用のフランジ部164が形成されてい
る。そのフランジ部164の前面には、図25に示す摩
擦クラッチ板165を位置決めするための係合突起16
6が形成されている。
す摩擦クラッチ板167を位置決めするための位置決突
起168が形成されている。フランジ部164の前面と
背面とには、各突起166,168の基部を巡るように
して逃げ溝169,170が形成されている。この逃げ
溝169,170の役割も逃げ溝79の役割と同様であ
る。この摩擦クラッチ板165,167は金属板に摩擦
板を圧着して形成されるもので、図12、図13に示す
摩擦クラッチ板76と同一形状を有しており、図25に
おいて171,172は摩擦板82に対応する摩擦板を
示している。
ギヤ173に形成された小判形状の装着孔174と係合
する小判形状のギヤ装着部168´が形成されている。
回転伝達媒介筒162は摩擦クラッチ板165,167
を坦持した状態で軸受筒114に挿通され、支持ブラケ
ット111の軸受筒114への挿通の際に、減速ギヤ1
73は小径歯車133に噛合された状態でギヤ装着部1
68´に装着される。ミラー取付軸157の挿通軸部1
59は、フランジ部158の係合用の切欠161が係合
突起115に臨むようにして回転伝達媒介筒162の筒
穴163を通して、支持ブラケット111からモーター
取付基板119に向かって突出される。その挿通軸部1
59の後端には、図1に示す押え金175(押え金10
9と同一形状を有している)を受けるための受け止め溝
(受け止め溝108と同一形状である)がその周回り方
向に形成されている。挿通軸部159には後端から押圧
バネ176が挿通され、押圧バネ176は押え金175
により圧縮される。なお、177はバネ受板である。ミ
ラー取付軸157はその押圧バネ176によって、フラ
ンジ部158が支持ブラケット111に接近する方向に
付勢されて、フランジ部158と摩擦クラッチ板165
との互いに対向する面が密着されると共に、摩擦クラッ
チ板167と摺接板117とはその互いに対向する面が
密着される。ここで、クラッチ板165とフランジ部1
58との間の摩擦力はクラッチ板167と摺接板117
との間の摩擦力に等しいかそれよりも小さく設定されて
いる。
がウオームー・ウオームギヤを介して減速ギヤ173に
伝達される。回転伝達媒介筒162は減速ギヤ173と
一体回転可能に構成されているので、回転伝達媒介筒1
62が減速ギヤ173と一体に回転する。回転伝達媒介
筒162が回転すると、一対のクラッチ板165,16
7が回転伝達媒介筒162と共に一体回転し、クラッチ
板165を介してミラー取付軸157が図29に示すよ
うに矢印B−Bの範囲内で回転される。ミラー取付軸1
57が所定角度回転して、係合突起115が切欠161
の端部161aに係合すると、ミラー取付軸157の回
転が停止する。なおも駆動モータM2に通電をし続ける
と、クラッチ板165とフランジ部158との間の摩擦
力に打ち勝ち、回転伝達媒介筒162が空回りする。こ
れにより、駆動モータM2に過大な負荷が加わることが
防止される。
所定の位置でミラー取付軸157の回転を停止させた場
合には、摩擦クラッチ板165とフランジ部158との
間の摩擦力によりミラー取付軸157がその所定の位置
に保持されるので、走行中にミラーボディ303の調節
位置がずれることも防止される。
外力が加わった場合には、クラッチ板167と摺接板1
17との間の摩擦力がクラッチ板165とフランジ部1
58との間の摩擦力とほぼ等しいか、或はそれ以上に設
定されているので、ミラー取付軸157を回転させると
クラッチ板165とフランジ部158との間ですべりを
起こし、ミラー取付軸157のみが回転し、回転伝達媒
介筒162は回転しない。従って、ミラー取付軸157
に不測の外力が加わったとしても、その外力が減速ギヤ
に加わることが防止される。
フランジ95の摺動面95aには、図33(イ)に示す
ように、ハードクロームメッキ処理が施されている。こ
のハードクロームメッキの膜厚は約10ミクロンから2
0ミクロンである。このものでは、この回転伝達シャフ
ト94の押えフランジ95の摺動面95aにハードクロ
ームメッキ処理を施すために、回転伝達シャフト94の
全体にハードクロームメッキ処理を行っている。このた
め、図33(ロ)に部分的に拡大して示すように、回転
伝達シャフト94の軸部104の端部に電界集中により
ハードクロームメッキ94bが異常に付着し、回転伝達
シャフト94の端部の寸法に狂いが生じ、この回転伝達
シャフト94に組み付けられるべき機械部品としての減
速ギヤ41、押え金109等を装着できない事態が生じ
る。
では、図34に示すように、回転伝達シャフト94の押
えフランジ95にその周回り方向に間隔を開けて係合爪
95bが形成されている。そして、新たにクラッチホル
ダー94´を摩擦クラッチ板99と押えフランジ95と
の間に設けて、このクラッチホルダー94´を係合爪9
5bを介して回転伝達シャフト94に圧接固定する。こ
のクラッチホルダー94´の形状はクラッチベース96
の形状と同一である。このクラッチホルダー94´には
ハードクロームメッキ処理が施されている。同様に、ク
ラッチベース96にもハードクロームメッキ処理が施さ
れている。そのハードクロームメッキの膜厚は約10ミ
クロンから20ミクロンである。このものによれば、回
転伝達シャフト94の回転はクラッチホルダー94´を
介してクラッチ板99に伝達され、クラッチホルダー9
4´の一面がクラッチ板99に摺接される摺動面とな
る。従って、回転伝達シャフト94に高価なハードクロ
ームメッキ処理を行う必要がなくなり、消費されるハー
ドクロームのメッキ量も少なくてよいことになる。な
お、回転伝達シャフト94には、錆止め等の観点から薄
く亜鉛メッキ処理を施して置くことが望ましい。
取付軸157の圧接フランジ部158の摺動面158a
にも10ミクロンから30ミクロンの膜厚を有するハー
ドクロームメッキ処理が施されている。このミラー取付
軸157の圧接フランジ部158の摺動面158aにハ
ードクロームメッキ処理を行うために、ミラー取付軸1
57の挿通軸部159を含めてハードクロームメッキ処
理が行われるため、図35(ロ)に部分的に拡大して示
すように、その挿通軸159の端部159aに電界集中
によりハードクロームメッキ159bが異常に付着し、
ミラー取付軸157の端部の寸法に狂いが生じ、このミ
ラー取付軸159に組み付けられるべき機械部品として
のギヤ173、回転伝達媒介筒162、押え金175等
を装着できない事態が生じる。
では、図36に示すように、ミラー取付軸159の圧接
フランジ158にその周回り方向に間隔を開けて複数個
の係合爪158bが形成されている。そして、新たにク
ラッチホルダー159´を回転伝達媒介筒162の摩擦
クラッチ板165と圧接フランジ158との間に設け
て、このクラッチホルダー159´を係合爪158bを
介してミラー取付軸159に圧接固定する。このクラッ
チホルダー159´の形状は摺接板88´の形状と同一
である。クラッチホルダー159´にはハードクローム
メッキ処理が施されている。そのハードクロームメッキ
の膜厚は約10ミクロンから30ミクロンである。この
ものによれば、回転伝達媒介筒162の回転はクラッチ
ホルダー159´を介してミラー取付軸159に伝達さ
れる。クラッチホルダー159´の一面が摩擦クラッチ
板165に摺接される摺動面となる。従って、ミラー取
付軸159に高価なハードクロームメッキ処理を行う必
要がなくなり、消費されるハードクロームのメッキ量も
少なくてよいことになる。なお、ミラー取付軸159に
は、錆止め等の観点から薄く亜鉛メッキ処理を施して置
くことが望ましい。
以上説明したように構成したので、回転シャフトの寸法
が安定し、この回転シャフトに回転伝達ギヤー等のクラ
ッチ構成要素の機械部品を容易に組み付けることができ
るという効果を奏する。また、高価なハードクロームメ
ッキの総量を減少させることもできる。更に、回転シャ
フトの後加工も不要となる。
る。
部を破断した底面図である。
ある。
ある。
取付基板の平面図である。
取付基板の断面図である。
る。
正面図である。
る。
平面図である。
図である。
である。
明図である。
ーの正面図である。
構の説明図であって、(イ)はその分解斜視図、(ロ)
はその(イ)に示す回転伝達シャフトの端部の部分拡大
図である。
あって、図33に示すクラッチ機構に対応するクラッチ
機構の分解斜視図である。
の説明図であって、(イ)はその分解斜視図、(ロ)は
その(イ)に示すミラー取付軸の端部の部分拡大図であ
る。
あって、図35に示すクラッチ機構に対応するクラッチ
機構の分解斜視図である。
を示す斜視図である。
に記載の電動ミラーのクラッチ機構は、上記の課題を解
決するため、軸受部に回転可能に支承された回転シャフ
トにフランジ部が形成され、該回転シャフトの軸部に摩
擦クラッチ板を有する回転伝達媒介筒が挿通され、該回
転伝達媒介筒には回転伝達ギヤが一体に設けられ、前記
回転シャフトは前記フランジ部が前記摩擦クラッチ板に
圧接される方向に付勢され、前記回転伝達ギヤの回転力
が前記摩擦クラッチ板を介して前記回転シャフトに伝達
される電動ミラーのクラッチ機構であって、前記回転シ
ャフトには係合爪が形成され、ハードクロームメッキ処
理が施されかつ前記摩擦クラッチ板に摺接されるクラッ
チホルダーが前記係合爪を介して前記回転シャフトに圧
入固定されていることを特徴とする。
Claims (2)
- 【請求項1】 軸受部に回転可能に支承された回転シャ
フトにフランジ部が形成され、該回転シャフトの軸部に
摩擦クラッチ板を有する回転伝達媒介筒が遊嵌され、該
回転伝達媒介筒には回転伝達ギヤが一体に設けられ、前
記回転シャフトは前記フランジ部が前記摩擦クラッチ板
に圧接される方向に付勢され、前記回転伝達ギヤの回転
力が前記摩擦クラッチ板を介して前記回転シャフトに伝
達される電動ミラーのクラッチ機構であって、前記回転
シャフトには係合爪が形成され、ハードクロームメッキ
処理が施されかつ前記摩擦クラッチ板に摺接されるクラ
ッチホルダーが前記係合爪を介して前記回転シャフトに
圧入固定されていることを特徴とする電動ミラーのクラ
ッチ機構。 - 【請求項2】 軸受部に回転可能に支承された回転シャ
フトにフランジ部が形成され、該回転シャフトの軸部に
回転伝達ギヤが装着され、前記フランジ部と前記回転シ
ャフトの軸部との間には摩擦クラッチ板が介在され、前
記回転シャフトの回転を前記摩擦クラッチ板を介して後
続の回転体に伝達する電動ミラーのクラッチ機構であっ
て、前記回転シャフトには係合爪が形成され、ハードク
ロームメッキ処理が施されかつ前記摩擦クラッチ板に摺
接されるクラッチホルダーが前記係合爪を介して前記回
転シャフトに圧入固定されていることを特徴とする電動
ミラーのクラッチ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29789493A JP2861762B2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 電動ミラーのクラッチ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29789493A JP2861762B2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 電動ミラーのクラッチ機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07149187A true JPH07149187A (ja) | 1995-06-13 |
JP2861762B2 JP2861762B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29789493A Expired - Fee Related JP2861762B2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 電動ミラーのクラッチ機構 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2861762B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-29 JP JP29789493A patent/JP2861762B2/ja not_active Expired - Fee Related
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