JP2603052Y2 - モータ - Google Patents

モータ

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JP2603052Y2
JP2603052Y2 JP1993062400U JP6240093U JP2603052Y2 JP 2603052 Y2 JP2603052 Y2 JP 2603052Y2 JP 1993062400 U JP1993062400 U JP 1993062400U JP 6240093 U JP6240093 U JP 6240093U JP 2603052 Y2 JP2603052 Y2 JP 2603052Y2
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JP
Japan
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motor
yoke
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motor housing
motor yoke
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JP1993062400U
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JPH0730568U (ja
Inventor
木 政 志 鈴
川 泰 夫 及
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自動車電機工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種機械装置を駆動す
るのに利用される小型ないし中型のモータに係わり、さ
らに詳しくは、当該モータの回転子を軸支するモータハ
ウジングにモータヨークおよびコネクタ一体型のホルダ
ベースを高精度に取付けるための構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような小型あるいは中型のモータ
としては、従来より種々の構造、タイプのものが実用化
されているが、これらの中には、回転子を収納して該回
転子の軸の一端を底部に備えた軸受により回転自在に支
持する有底円筒状のモータヨークと、前記回転子の整流
子に当接するブラシを保持するとともに前記ブラシと外
部配線との間を電気的に接続するコネクタを一体的に備
え、前記モータヨークの開口側端部に嵌合する樹脂製の
ホルダベースと、前記回転子の軸の他端側を貫通状態に
軸支するモータハウジングからなり、該モータハウジン
グを前記ホルダベースの開口部に嵌合することによっ
て、当該ホルダベースを介して前記モータヨークの開口
部を閉塞すると共に、前記ホルダベースのコネクタ部を
当該モータハウジングとモータヨークの間からモータヨ
ークの外部に露出させた、言わばコネクタ直差しタイプ
のモータがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のモータにおいては、前述のように、樹脂製のホ
ルダベースを介してモータヨークにモータハウジングが
取付けられているので、モータハウジングの寸法誤差に
ホルダベースの寸法誤差が重畳されるため、モータハウ
ジングの中心がモータヨークの軸芯からずれる結果、回
転子とモータヨークの軸芯が一致しなくなることがある
という問題点があった。また、樹脂製ホルダベースがモ
ータヨークとモータハウジングとの間に挟まれているこ
とから、長期間の使用の間に当該ホルダベースに加わる
熱と応力によって、前記ホルダベースに樹脂クリープに
よる変形や亀裂が生じることがないとは言えず、このよ
うな場合には回転子の軸芯が狂ったり、モータにがたつ
きが生じたりするという問題点があって、これらの問題
点の解消がこの種コネクタ直差しタイプのモータの品質
上の課題となっていた。
【0004】
【考案の目的】本考案は、従来のモータにおける上記課
題に着目してなされたものであって、モータハウジング
のモータヨークに対する取付精度を高めることができる
と共に、樹脂部材にかかる応力を最小限のものとするこ
とができ、樹脂部材の変形や亀裂発生を防止して、所期
のモータ性能を長期にわたって維持することが可能なコ
ネクタ直差しタイプのモータを提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係わるモータ
は、回転子を回転自在に収納し、開口端部を有した有底
円筒形のモータヨークと、凸状に形成された内いんろう
部と、凸状に形成されて前記モータヨークの内周部に嵌
合される外いんろう部とを有し、前記回転子を回転自在
に支持するとともに、モータヨークの開口端部を閉塞す
るモータハウジングと、前記モータヨークと前記モータ
ハウジングとの間に配置され、モータハウジングの内い
んろう部が嵌合される嵌合部と、ブラシを支持するホル
ダ本体部とを有した樹脂製のホルダベースとを備えたモ
ータにおいて、前記ホルダベースには、前記ブラシと外
部配線との間を電気的に接続する導電プレートを絶縁可
能に支持し、前記モータヨークから外部に露出した位置
に配置されたコネクタ部と、前記導電プレートを包囲す
るように内部に支持し、前記ホルダ本体部と前記コネク
タ部とを接続する接続部とが一体に形成され、前記モー
タハウジングには、凹状をなし前記ホルダベースの接続
部を収容する切欠部が形成され、前記ホルダベースの接
続部の厚さ寸法は、前記モータハウジングの切欠部の底
面から前記モータヨークの開口端部までの距離より所定
の間隙分だけ小さな厚さ寸法に形成されている構成とし
たものであって、モータにおけるこのような構成を前述
した従来の課題を解決するための手段としたことを特徴
としている。
【0006】
【考案の作用】本考案に係わるモータにおいては、モー
タヨークの開口端部を閉塞し、かつ回転子を回転自在に
支持するモータハウジングが内外2箇所のいんろう部を
備え、 のうちの外周側のいんろう部(外いんろう部)
にモータヨークを嵌合するようにしているので、モータ
ヨークに対するモータハウジングの取付精度が樹脂製の
ホルダーベースの寸法誤差によって影響されることがな
いようになる。また、前記ホルダーベースは、前記モー
タハウジングの内周側のいんろう部(内いんろう部)
支持されるとともに、ホルダベースの本体部とコネクタ
部とを接続する接続部がモータハウジングに設けた切欠
部に収容された状態でコネクタ部がモータヨークの外部
に露出し、しかも接続部の厚さ寸法が切欠部の底面から
モータヨークの開口端部までの距離よりも所定の間隙分
だけ小さく設定されているので、ホルダベースとモータ
ヨークの間に間隙が生じ、モータハウジングをモータヨ
ークに直接強力に固定した場合にも、ホルダベースはこ
の固定による応力を受けることがなく、樹脂クリープは
ほとんど発生しなくなることから、所期のモータ性能が
長期にわたって維持されることになる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に基づいて具体的に説明
する。
【0008】図1ないし図5は、本考案に係わるモータ
の一実施例を説明するためのものであって、図1は当該
モータの正面図、図2は図1に示したモータのII−II線
における縦断面図をそれぞれ示すものである。
【0009】すなわち、図1および図2に示すモータ1
は、有底円筒状のモータヨーク2の内周面に界磁束形成
用のマグネット3,3を備えると共に、当該モータヨー
ク2の内部に電機子4aと整流子4bを有する回転子4
を収納しており、当該モータヨーク2の底部に備えた含
油軸受2aと該モータヨーク2の開口端部2bを閉塞す
るモータハウジング5の中心部に備えたボールベアリン
グ5aとによって前記回転子4の軸4cの両端部を回転
自在に支持している。
【0010】前記マグネット3,3と回転子4との間に
は、オーステナイト系ステンレス鋼からなる円筒形の回
転子プロテクタ6が設けてあり、万一マグネット3がモ
ータヨーク2の内周面から脱落したり、破損したりした
場合にも、マグネット3やその破片が衝突することによ
って回転子4が損傷を受けないようにしてある。
【0011】前記モータハウジング5の内面側には、前
記回転子4の整流子4bに当接して電機子4aに電流を
供給するブラシ7を保持するブラシボックス8を備えた
円形のホルダ本体部9aと、モータヨーク2から外部に
露出したコネクタ部9bと、前記本体部9aとコネクタ
部9bとを接続する接続部9gとを一体成形してなる樹
脂製のコネクタ一体型のホルダベース9が取付けられ、
前記ホルダ本体部9aはモータヨーク2の内部に収納さ
れると共に、コネクタ部9bは前記モータハウジング5
に形成された切欠部5bを介して当該モータヨーク2の
外部に露出しており、図示しない外部配線と接続される
ようになっている。
【0012】すなわち、前記ホルダベース9は、図3に
示すように、モータヨーク2の内径よりわずかに小さい
外径を有するホルダ本体部9aと、モータヨーク2から
外部に突出して外部配線に連結されるコネクタ部9b
と、図中上方に延出してホルダ本体部9aとコネクタ部
9bとを接続する接続部9gからなり、インサート成形
によって当該ホルダベース9内に埋め込まれた導電プレ
ート9cを介して、外部配線からブラシ7に供給された
電流が整流子4bを経て電機子4aに流れることによっ
て回転子4が回転するようになっている。なお、当該ホ
ルダベース9の本体部9aには、ブラシボックス8を取
付けるための凸字形貫通孔9dが設けてあるとともに、
組立状態においてモータヨーク2に当接する外周縁には
シール用ゴム材としてのオーリング10を嵌合するため
のオーリング嵌装溝9eが形成してある。
【0013】前記モータハウジング5は、図4および図
5に示す形状のものであって、中心部に前記ボールベア
リング5aを介して回転子4の軸4cを貫通状態で支持
するための開口部5cを備えている。
【0014】すなわち、図4(a)および(b)は、モ
ータハウジング5の内面側(モータヨーク側)を示す正
面図および側面図であって、これら図4(a),(b)
に示すモータハウジング5には、図4(a)のV−V線
についての断面図である図5にも示すように、その内面
側に前記ホルダベース9の接続部9gが嵌合する切欠部
5bが形成してあると共に、当該ホルダベース9を嵌合
するための内いんろう部5dおよびモータヨーク2を嵌
合するための外いんろう部5eが前記内いんろう部5d
の外周側に同心状に設けてある。なお、前記切欠部5b
の寸法については、底面5hからモータヨーク2の開口
端部2bまでの距離がホルダベース9の接続部9gの厚
さ寸法より所定の隙間分だけ大きくなるように形成して
ある。
【0015】さらに、当該モータハウジング5とホルダ
ベース9との間を防水するシール用ゴム材としてのオー
リング11を装着するための段差部5fが前記内いんろ
う部5dの周囲に形成してあると共に、当該モータハウ
ジング5をモータヨーク2の開口端部2bに固定するた
めのねじ孔5gが2箇所に設けてある。
【0016】このような構造を備えたモータ1において
は、図2に示すように、モータハウジング5の段差部5
fにオーリング11を装着し、ホルダベース9の接続部
9gをモータハウジング5の切欠部5bに位置させた状
態で、当該モータハウジング5の内いんろう部5dにホ
ルダベース9の嵌合部9fを嵌合すると共に、前記ホル
ダベース9のオーリング嵌装溝9eにオーリング10を
嵌装した状態で前記モータハウジング5の外いんろう部
5eにモータヨーク2の開口端部2bを嵌合したのち、
2本のビス12をモータヨーク2の側からモータハウジ
ング5に形成したねじ孔5g,5gにねじ込むことによ
り、当該モータハウジング5がモータヨーク2に直接固
定され、前記コネクタ9bがモータヨーク2の外部に
露出した状態に組立てられる。
【0017】このとき、前記ホルダベース9およびモー
タヨーク2は、モータハウジング5に同心状に形成され
た内外2箇所のいんろう部5dおよび5eにそれぞれ嵌
合する構造となっているため、モータハウジング5の軸
芯がホルダベース9の寸法精度によって変動することが
なく、モータヨーク2の軸芯に対して正確に取付けるこ
とができ、回転子4をモータヨーク2の軸芯に正確に支
持することができる。また、前述のようにモータハウジ
ング5の切欠部5bの深さ寸法がホルダベース9の接続
部9gの厚さ寸法よりやや大きめに形成してあって、モ
ータ1の組立状態においてモータヨーク2との間に間隙
Sが形成されるようになっていることから、ホルダベー
ス9がモータハウジング5のモータヨーク2への固定に
よる応力をほとんど受けないので、当該ホルダベース9
に樹脂クリープによる変形や亀裂が生じることがなく、
当該樹脂部材の寿命が向上することになる。
【0018】さらに、ホルダベース9とモータヨーク2
の内周面との間、およびホルダベース9の嵌合部9fと
モータハウジング5の内いんろう部5dとの間には、オ
ーリング10および11がそれぞれ介装されているの
で、当該嵌合部からの水分の侵入が阻止され、錆の発生
や絶縁不良など水の侵入による各種不具合を未然に防止
することができ、所期のモータ性能を長期にわたって維
持することができる。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係わるモ
ータは、上記構成、すなわちホルダベースおよびモータ
ヨークモータハウジングの内面側に設けた内外2箇所
のいんろう部にそれぞれ嵌合されていると共に、本体部
とコネクタ部とを接続するホルダベースの接続部の厚さ
寸法が、当該接続部を収容するモータハウジングの切欠
部の底面からモータヨークの開口端部までの距離よりも
所定の間隙分だけ小さな寸法に形成されているので、
ータハウジングのモータヨークへの取付精度が樹脂製の
ホルダベースの寸法誤差に影響されなくなって向上する
と共に、モータの組立状態においてホルダベースとモー
タヨークの間に間隙が生じることによって樹脂製部材で
あるホルダベースにモータヨークとモータハウジングと
の取付けに基づく応力が加わらないようになることか
ら、樹脂クリープによる変形や亀裂がほとんど生じなく
なり、モータの耐用期間が大幅に延長されるという極め
て優れた効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わるモータの構造を示す
正面図である。
【図2】図1のII−II線位置における断面図である。
【図3】(a) 図1に示したモータのホルダベースの
形状を示す内面側の正面図である。 (b) 図3(a)に示したホルダベースの縦断面図で
ある。
【図4】(a) 図1に示したモータのモータハウジン
グの形状を示す内面側の正面図である。 (b) 図4(a)に示したモータハウジングの側面図
である。
【図5】図4(a)V−V線位置における断面図であ
る。
【符号の説明】
1 モータ 2 モータヨーク2b 開口端部 4 回転子 5 モータハウジング 5b 切欠部 5d 内いんろう部 5e 外いんろう部5h 底面 7 ブラシ 9 ホルダベース9a ホルダ本体部 9b コネクタ 9c 導電プレート 9f 嵌合部 9g 接続部 10,11 オーリング(シール用ゴム材) S 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/00 - 5/26 H02K 15/14

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子を回転自在に収納し、開口端部を
    有した有底円筒形のモータヨークと、凸状に形成された内いんろう部と、凸状に形成されて前
    記モータヨークの内周部に嵌合される外いんろう部とを
    有し、 前記回転子を回転自在に支持するとともに、モー
    タヨークの開口端を閉塞するモータハウジングと、前記モータヨークと前記モータハウジングとの間に配置
    され、モータハウジングの内いんろう部が嵌合される嵌
    合部と、ブラシを支持するホルダ本体部とを有した樹脂
    製のホルダベースとを備えたモータにおいて、 前記ホルダベースには、前記ブラシと外部配線との間を
    電気的に接続する導電プレートを絶縁可能に支持し、前
    記モータヨークから外部に露出した位置に配置されたコ
    ネクタ部と、前記導電プレートを包囲するように内部に
    支持し、前記ホルダ本体部と前記コネクタ部とを接続す
    る接続部とが一体に形成され、 前記モータハウジングには、凹状をなし前記ホルダベー
    スの接続部を収容する切欠部が形成され、 前記ホルダベースの接続部の厚さ寸法は、前記モータハ
    ウジングの切欠部の底面から前記モータヨークの開口端
    部までの距離より所定の間隙分だけ小さな厚さ寸法に形
    成されている ことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記ホルダベースと前記モータヨーク
    内周部との間、および前記モータハウジングの内いんろ
    う部と前記ホルダベースの嵌合部との間には、シール用
    ゴム材をそれぞれ介装してなることを特徴とする請求項
    1記載のモータ。
JP1993062400U 1993-11-19 1993-11-19 モータ Expired - Lifetime JP2603052Y2 (ja)

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