JPH0714898A - 半導体ウエハの試験解析装置および解析方法 - Google Patents

半導体ウエハの試験解析装置および解析方法

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JPH0714898A
JPH0714898A JP5151968A JP15196893A JPH0714898A JP H0714898 A JPH0714898 A JP H0714898A JP 5151968 A JP5151968 A JP 5151968A JP 15196893 A JP15196893 A JP 15196893A JP H0714898 A JPH0714898 A JP H0714898A
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JP
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semiconductor wafer
test
analysis
light
pulse signal
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JP5151968A
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Tatsuya Ishii
達也 石井
Kazutoshi Miyamoto
和俊 宮本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • G01R31/2656Contactless testing using non-ionising electromagnetic radiation, e.g. optical radiation
    • GPHYSICS
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    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
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    • G01R31/308Contactless testing using non-ionising electromagnetic radiation, e.g. optical radiation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウエハ裏面からOBIC解析、および
発光解析を実施できる試験解析装置を得る。 【構成】 ウエハチャック21に半導体ウエハ20を取
り付け、金属針45を設けたXYZ軸に可動なプローブ
カード44により、半導体ウエハ20のおもて面20b
の各電極パッドにテスト用パルス信号を供給すると共
に、半導体ウエハ20で発生した電流を電極パッドから
検出し、光の照射、この照射した光の反射光の検出、さ
らには半導体ウエハ20で発生した光の検出等の光学的
解析は光学顕微鏡鏡体30により半導体ウエハ20の裏
面20a側から行うようにし、半導体ウエハ20を実際
の動作状態にしてOBIC解析および発光解析等の不良
箇所の解析を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体デバイスの不
良、欠陥等を解析する技術に関し、特に半導体装置に対
してOBIC解析および発光解析を行う技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程中および製造
完了後の各種試験によって、不良と判定された製品の不
良解析を実施することは、製造歩留り、品質の向上を図
るうえで必須である。この不良解析の一般的な手法は次
のとおりである。まず、電気的解析によって不良発生と
なる半導体チップ上のポイントを見つける。次に、エッ
チングによる配線金属、層間絶縁膜等の除去や、集束イ
オンビームによる断面開孔を行い、この不良発生の原因
となるポイントの電子顕微鏡観察等を行う。これらの操
作により不良の発生原因を見つけだす。ここで、最近の
複雑化、高密度化された半導体デバイスでは、特に最初
のステップである電気的解析による不良発生の原因箇所
の発見が重要となる。
【0003】上記電気的解析として第1に、半導体チッ
プに光ビームを照射することで発生するOBIC電流を
検出し、pn接合や薄いシリコン酸化膜の欠陥の検出、
ラッチアップのウィークポイントの検出、さらに電圧波
形の測定などを行うOBIC解析がある。
【0004】また第2として、例えば半導体チップに試
験的に電圧を与え、この半導体チップから放射される微
弱な光を検出することにより、pn接合や薄いシリコン
酸化膜の欠陥の検出等を行う発光解析がある。
【0005】まず、OBIC解析に関して説明する。図
7はDaniel J.Burns et al:IEEE 21st annnal proc. re
l. phys., p118(1983)に示されたラッチアップのウィー
クポイントを検出するための従来のOBIC解析システ
ムの一例である。1は光学顕微鏡鏡体で対物レンズ1a
は下側を向いており、その下に半導体チップ2が配置さ
れている。レーザ光源3から放出されたレーザは、X−
Yミラー4によりX軸およびY軸に走査され、光学顕微
鏡鏡体1を通して半導体チップ2に照射される。半導体
チップ2には、バイアス電源5によって電圧が印加され
る。レーザ照射によって半導体チップ2に発生したOB
IC電流は、OBIC電流アンプ6aによって増幅され
て輝度に変換され、かつインターフェース回路7によっ
てX−Yミラー4の走査に同期してディスプレイ8に表
示される。なお6bはゼロ点調整器である。またOBI
C電流アンプ6a、ゼロ点調整器6b、インターフェー
ス回路7およびディスプレイ8は、コンピュータ9によ
り制御される。これにより、半導体チップ2の表面のO
BIC電流の分布、いわゆるOBIC像を観察すること
ができ、これによってラッチアップのウィークポイント
などを検出することができる。
【0006】次に、図8はF.J.Henley:IEEE 22nd annna
l proc. rel. phys., p69(1984)に示された電圧波形を
測定するための従来のOBIC解析システムの一例であ
る。光学顕微鏡鏡体1の対物レンズ1aは、図7の場合
と同じように下側を向いており、その下にこれも同じよ
うに半導体チップ2が配置されている。レーザは光学顕
微鏡鏡体1により半導体チップ2に照射される。半導体
チップ2には、LSIテスタ10によってテスト信号が
印加される。レーザ照射によって半導体チップ2に発生
したOBIC電流は、OBIC電流アンプ6によって増
幅され、ロジックステイトアナライザ11によって電圧
波形に変換されて、マイクロコンピュータ9を介してデ
ィスプレイ8上に表示される。なお図8では、レーザ光
源の図示は省略されている。また、1bは光ランプ、1
cはレーザ/ビームスプリッタ、12はTVカメラ、9
aはキーボード、9bはフロッピディスク、16はX−
Yステージである。図8のシステムでは、レーザの照射
位置を合わせるための半導体チップ2の表面の像の観察
は、光ランプ1bによる光照射と、これによる反射光を
TVカメラ12で捕らえることにより行うようになって
いる。しかし、図7のOBIC像の観察と同じようにX
−Yミラー4(図7参照)によるレーザの走査と、このレ
ーザの走査とレーザ照射による反射光の同期をとるイン
ターフェース回路7(図7参照)により、半導体チップ2
の表面の像をディスプレイ8に写し出すことも可能であ
る。次に、電圧波形を測定する半導体チップ2の表面の
レーザ照射位置の固定は、レーザを1点に固定して照射
した状態でX−Yステージ16をX軸およびY軸に移動
させることで実施される。また、OBIC像の観察は、
X−Yミラーによるレーザの走査を行う変わりに、レー
ザを1点に固定してX−Yステージ16を走査させ、イ
ンターフェース回路7によりレーザ照射により発生した
OBIC電流の情報を、X−Yステージ16の走査に同
期してディスプレイ8に写し出すことで行われる。
【0007】次に、図9はN.Tsutsu et al:IEEE 1992 I
nt. Conf. on Microelectronic Test Structures, Vol.
5, March, p94(1992)に示された従来の発光解析システ
ムの一例である。光学顕微鏡鏡体1の対物レンズ1a
は、図7および図8の場合と同じように下側を向いてお
り、その下にこれも同じように半導体チップ2が配置さ
れている。この図では省略されているが、半導体チップ
2はバイアス電源もしくはLSIテスタによって、電圧
もしくはテスト信号が印加されている。そしてこの電圧
またはテスト信号の印加によって、半導体チップ2から
微弱な光が放出され、この光を波長フィルタ13を介し
てフォトンカウンティングカメラ14で検出し、画像処
理装置15を介してディスプレイ8に表示することで、
pn接合や薄いシリコン酸化膜などの欠陥を検出するこ
とができる。なお8aはディスプレイ8のコントローラ
である。
【0008】以上のようなOBIC解析や発光解析の装
置では、半導体チップの電極パッドや金属配線が設けら
れたおもて面側からレーザを照射したり放射される光を
検出したりしていた。しかし、近年の半導体デバイスで
は、半導体チップおもて面の金属配線の多層化が進めら
れ、また半導体チップの表面上に内部リードを配置した
LOCパッケージが使用され始めてくるなど、光を遮る
物質が半導体チップのおもて面に多く存在し始めてきた
ことから、これらの解析が困難になってきた。そこで、
石井ほか:信学技報,R91-34, p29(1991),(T.Ishii et
al:IEICE Technical Report, R91-34, p29(1991))に示
されたような半導体チップの裏面から赤外線レーザを照
射してOBIC解析する方法や、E.Inuzuka et al:3rd
Eur. Symposium on Rel. of Electron devices, Failur
e phys. and analysis, Proc., p269(1992)に示された
ような半導体チップの裏面から赤外光を検出し発光解析
する方法などが考えられた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体デバイス
の不良、欠陥等を解析する装置としては以上のようなも
のがあったが、解析時には半導体チップの特定の部分に
単にバイアス電圧あるいはテスト信号を与えているだけ
で、半導体チップを実際の動作状態にして解析を行うよ
うなものはなく、半導体チップの不良、欠陥に関し、総
合的な判断が行えない等の問題点があった。また、従来
の半導体チップの裏面からのOBIC解析や発光解析
は、半導体チップがパッケージ内に封止された状態の半
導体デバイスを、例えばパッケージの裏面を一部、削り
取って半導体チップを露出させる等の加工を行った後
に、チップ裏面側から解析を行うもので、半導体ウエハ
の状態で裏面側から解析が行える装置はなかった。特
に、ウエハプロセス終了後の機能試験によって不良と判
定された製品は、ウエハ状態のままで不良解析を実施し
なければ、早急に製造歩留り、品質の向上を図ることが
できない。
【0010】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、半導体デバイスをウエハの状
態で、各チップを動作状態にし、この状態でチップの裏
面側からOBIC解析、および発光解析を行える装置お
よびこの解析方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、請求
項1の発明は、おもて面に多数の回路、金属配線および
電極パッドが形成された半導体ウエハのための試験解析
装置であって、被解析物である上記半導体ウエハのおも
て面の各電極パッドに、半導体ウエハを動作状態にした
状態で試験解析を行うためのテスト用パルス信号を供給
すると共に、半導体ウエハで発生した電流を上記電極パ
ッドから検出するテスト用パルス信号供給/電流検出手
段と、上記半導体ウエハの裏面に光を照射し、またこの
照射した光の上記裏面からの反射光および半導体ウエハ
で発生した光を裏面側から検出する光照射/検出手段
と、を備え、半導体ウエハを動作状態にして裏面から光
を照射して欠陥箇所等の検査、解析を行うことを特徴と
する半導体ウエハの試験解析装置にある。
【0012】また請求項2の発明は、上記テスト用パル
ス信号供給/電流検出手段が、上記テスト用パルス信号
を上記半導体ウエハのおもて面の電極パッドに接続する
と共に、半導体ウエハで発生した電流を上記電流パッド
から検出する複数の金属針が取り付けられた、X軸、Y
軸およびZ軸に可動なプローブカードと、このプローブ
カードの各金属針と半導体ウエハの対応する電極パッド
との位置合わせを行うための位置合わせ用光学顕微鏡
と、上記テスト用パルス信号を発生して上記プローブカ
ードへ供給すると共に上記半導体ウエハで発生した電流
をプローブカードから受ける、中央に上記位置合わせ用
顕微鏡を受け入れるための貫通口を設けたリング状のテ
ストヘッドと、を含み、上記テストヘッドの貫通口に上
記位置合わせ用光学顕微鏡を設けることにより、上記半
導体ウエハのおもて面側で上記テストヘッドを上記プロ
ーブカードに近接させて設けることを可能にし、上記テ
ストヘッドとプローブカードの間の配線を極めて短く
し、上記テスト用パルス信号が鈍らないようにしたこと
を特徴とする請求項1の半導体ウエハの試験解析装置に
ある。
【0013】また請求項3の発明は、上記テスト用パル
ス信号供給/電流検出手段および光照射/検出手段を制
御することにより、上記光照射/検出手段から照射した
光によって得られる半導体ウエハの裏面からの反射像
と、上記テスト用パルス信号供給/電流検出手段もしく
は光照射/受光手段で検出された電流もしくは光から得
られた解析結果の像を重ね合わて表示する手段をさらに
備えたことを特徴とする請求項1の半導体ウエハの試験
解析装置にある。
【0014】また請求項4の発明は、おもて面に多数の
回路、金属配線および電極パッドが形成された半導体ウ
エハのための試験解析方法であって、被解析物である上
記半導体ウエハのおもて面側から、上記各電極パッドに
半導体ウエハを動作状態にして試験解析を行うためのテ
スト用パルス信号を供給し、また半導体ウエハで発生し
た電流を上記電極パッドから検出し、上記半導体ウエハ
の裏面側からは、半導体ウエハの裏面に光を照射し、ま
た半導体ウエハで発生した光を検出する光学的な解析を
行うことを特徴とする半導体ウエハの試験解析方法にあ
る。
【0015】
【作用】請求項1および請求項4の発明では、テスト用
パルス信号供給/電流検出手段により半導体ウエハのお
もて面の各電極パッドにテスト用パルス信号を供給する
と共に、半導体ウエハで発生した電流を電極パッドから
検出し、半導体ウエハを実際の動作状態にして不良箇所
の解析を行うようにし、半導体ウエハの光学的解析は光
照射/検出手段によりウエハの裏面から行うようにし
た。これにより、単にバイアス電圧を与えただけでは動
作しない部分の不良検査も可能にし、より総合的にかつ
より詳細に不良解析が行えるようにした。また、光学的
検査は半導体ウエハの金属配線等が形成されていない裏
面から行うようにしたので、これらの金属配線により光
が遮断されて、検査に支障をきたすようなことはない。
【0016】また、請求項2の発明では、半導体ウエハ
のおもて面側に設けられたテスト用パルス信号供給/電
流検出手段のテストヘッドをリング状にして、中央の貫
通口に半導体ウエハの電極パッドとプローブカードの金
属針との位置合わせ用光学顕微鏡が設けられるようにし
たので、テストヘッドをプローブカードに近接させて設
けることを可能にし、テストヘッドとプローブカードの
間の配線を極めて短くし、テスト用パルス信号が鈍らな
いようにした。
【0017】また、請求項3の発明では、半導体ウエハ
の裏面側の光照射/検出手段から照射した光によって得
られる半導体ウエハの裏面からの反射像と、試験解析に
より半導体ウエハから検出された電流もしくは光から得
られる像(OBIC像もしくは発光像)とを重ね合わて表
示するようにし、不良箇所をより解り易く表示するよう
にした。
【0018】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の一実施例による
半導体ウエハの試験解析装置の構成を示す図であり、こ
の装置はOBIC解析を行う装置である。試験解析装置
100は本体部101、制御部102およびテスタ部1
03からなる。本体部101において、20は多数の半
導体チップ(図示せず)が形成された半導体ウエハで、2
0a、20bはその裏面とおもて面である。おもて面2
0bには回路、電極パッドおよび金属配線等が形成され
ている(図示せず)。21は半導体ウエハ20を固定する
ウエハチャックであり、21aはウエハチャック用XY
Z駆動機構を示す。30は光学顕微鏡鏡体で、31はX
軸、Y軸、Z軸に可動な対物レンズ、32はX−Yミラ
ー、33はハーフミラー、34はフォトマル、35はレ
ーザ光源である。また、41は本体部のケースに固定さ
れたパフォーマンスボード、42はフレキシブルケーブ
ル、43はプローブステージ、43aはプローブステー
ジ用XYZ駆動機構、44はプローブカード、45は金
属針、46はOBIC電流プリアンプである。また、5
0は位置合わせ用光学顕微鏡、50aは顕微鏡用XYZ
駆動機構である。なお、ウエハチャック用XYZ駆動機
構21aおよびプローブステージ用XYZ駆動機構43
aは、実際には本体部101のケース内に設けられてい
るものである。テスタ部103において、40はLSI
テスタ、40aは支柱、40bはこの支柱40aに沿っ
て上下に移動するリング状のテストヘッド、40cはポ
ゴピン、そして40dはテストヘッド40bの中央に設
けられた位置合わせ用光学顕微鏡50を受け入れるため
の貫通口である。制御部102において、61はプロー
ブステージ制御器、62はウエハチャック制御器、63
は対物レンズ制御器、65はレーザ光源制御器、67は
X−Yミラー制御器であり、それぞれ本体部101に設
けられた装置を制御する部分である。また64はOBI
C電流アンプ、66は光アンプで、それぞれOBIC電
流プリアンプ46、フォトマル34からの信号を増幅す
るアンプである。また90は試験解析装置100の全体
の制御を行うコンピュータであり、90aは所望の試験
解析を行うための各種プログラム等を記憶させておくた
めのメモリ部であり、コンピュータ90はこのメモリ部
90に記憶されているプログラムに従って試験解析を行
う。そして80は解析結果等を表示するディスプレイで
ある。
【0019】なお、請求項中のテスト用パルス信号供給
/電流検出手段とは符号40〜46、50の部分および
制御部102からなり、光照射/検出手段は符号30〜
35の部分および制御部102からなる。また請求項3
の表示手段は特に、制御部102のコンピュータ90お
よびディスプレイ80で構成される。
【0020】光学顕微鏡鏡体30は図7〜9に示す従来
の装置とは逆さまの状態になっている。この光学顕微鏡
鏡体30の上側には半導体ウエハ20が配置されてお
り、レーザ光源35から放射されたレーザ光が、ハーフ
ミラー33、X−Yミラー32、対物レンズ31を介し
て半導体ウエハ20の裏面20aに照射される。半導体
ウエハ20の裏面20aから反射してきた光はフォトマ
ル34で捕らえられ、光アンプ66で増幅されてその情
報がコンピュータ90に送られる。コンピュータ90は
X−Yミラー制御器67を介してX−Yミラー32を制
御することで、レーザをX軸およびY軸に走査してお
り、これに同期して光アンプ23から得られた光の強弱
をディスプレイ80に表示することで、半導体ウエハ2
0の裏面20aからの反射像を観察することができる。
この反射像は半導体ウエハ20の裏面20aの例えば解
析領域の全体の像を示すもので、この像に後述する解析
結果であるOBIC像を重ね合わせることで欠陥箇所が
どこであるかが確認できる。
【0021】次に、半導体ウエハ20はウエハチャック
21上に固定される。ウエハチャック21はXYZ駆動
機構21aにより動かすことが可能であるが、解析中は
特別な場合を除き所定の位置に固定されている。半導体
ウエハ20の上側には、駆動機構43aによりX軸、Y
軸およびZ軸に可動するプローブステージ43に固定さ
れたプローブカード44が配置されている。プローブカ
ード44には、例えば半導体ウエハ20の1つのチップ
に対して、これのおもて面20bに形成された各電極パ
ッド(特に図示せず)に各々対応する複数の金属針45が
取り付けられている。さらにプローブカード44の上側
には駆動機構50aを備えた位置合わせ用光学顕微鏡5
0が配置されている。この光学顕微鏡50で観察しなが
ら、プローブステージ43をX軸、Y軸およびZ軸に移
動させ、半導体ウエハ20上の電極パッドと金属針45
の位置合わせおよび接触を行う。プローブステージ43
のX軸、Y軸およびZ軸制御は、プローブステージ制御
器61を介してコンピュータ90により行われる。な
お、半導体ウエハ20の1回の解析範囲は1つの半導体
チップに限られるものではなく、半導体ウエハ20に形
成されたチップの構成やプローブカード44の構造等に
より決まる。
【0022】次に、OBIC解析を行う際に半導体ウエ
ハに供給するテスト信号に関し、この発明のものでは従
来のような単なるバイアス電圧とは異なり、半導体ウエ
ハ20の例えば1つのチップの各電極パッド(共に図示
せず)に実際の動作状態と同じような状態にするテスト
用パルス信号を与え、該チップを動作状態にした上で試
験を行う。これにより半導体チップさらには半導体ウエ
ハ全体の不良に関し、総合的な判断を行うことができ
る。しかしながら従来のようなバイアス電圧等とは異な
り、例えば周波数の高いパルス信号等を含むこのような
テスト用パルス信号は配線が長いとパルスが鈍るため、
配線を極力短くすることが要求される。LSIテスタ4
0のテストヘッド40bには、半導体ウエハ20の電気
的機能を検査するために必要な電源および上記テスト用
パルス信号を発生するドライバ回路、および試験解析時
に半導体ウエハから出力される電気信号を検出するコン
パレータ回路(共に図示せず)が設けられている。そして
テスト用パルス信号は、テストヘッド40bの下部のポ
ゴピン40cから、フレキシブルケーブル42を介して
プローブカード44へ送られ、このプローブカード44
の各金属針45からこれらの接触している半導体ウエハ
20上の電極パッドにそれぞれ印加される。この発明で
は特にテストヘッド40bを、電極パッドと金属針45
の位置合わせを行う位置合わせ用光学顕微鏡50を受け
入れるための貫通口40dを中央に設けたリング状のも
のにすることにより、テストヘッド40bとプローブカ
ード44を半導体ウエハ20のおもて面20b側に互い
に近接して配置することを可能にした。この結果、金属
針45が取り付けられたプローブカード44とテストヘ
ッド40bを、極めて短い配線で接続することを可能に
し、これによりテスト用パルス信号の高品質化を図って
いる。なお、テストヘッド40bとプローブカード44
は、テストヘッド40bのポゴピン40cと接触するパ
フォーマンスボード41を介して接続されている。さら
にパフォーマンスボード41とプローブカード44の接
続は、パフォーマンスボード41が固定、プローブカー
ド44がX軸、Y軸およびZ軸に移動することから、フ
レキシブルケーブル42により行われている。
【0023】次に、半導体ウエハ20の裏面20aから
のレーザ照射により発生したOBIC電流はプローブカ
ード44の金属針45で検出され、これがOBIC電流
プリアンプ46およびOBIC電流アンプ64により増
幅され、その情報がコンピュータ90に送られる。コン
ピュータ90は、X−Yミラー制御器67によるレーザ
の走査に同期してOBIC電流アンプ64から得られた
OBIC電流を輝度に変換し、ディスプレイ80に表示
することで、半導体ウエハ20の裏面20aからのOB
IC像を観察することができる。そして上述したフォト
マル34からの信号により得られた裏面20からの反射
像とOBIC像を重ね合わせてディスプレイ80に表示
することにより、半導体ウエハ20の不良、欠陥箇所を
認識することができる。また、解析によって得られたO
BIC電流の情報の時間的変化を、与えられたテスト用
パルス信号の時間変化に対応してグラフ化してディスプ
レイ80に表示し、電圧波形を測定するようにしてもよ
い。このような解析より得られ結果の処理の方法は、コ
ンピュータ90のメモリ部90aに所望のプログラムを
格納しておくことで、適宜変更可能である。
【0024】また図2は、図1に示した試験解析装置の
テストヘッドが外された状態を示した。なお各XYZ駆
動機構の図示は省略されている。LSIテスタ40のテ
ストヘッド40bは、パフォーマンスボード41から切
り放され、支柱40aに沿って上方に移動している。こ
の状態で、サンプル(半導体ウエハ)の交換が行われる。
【0025】ここで、試験解析における不良領域の絞り
込み方に関して説明する。まず、一般的に使用されてい
る量産用のテストプログラムを用いて、不良チップをテ
ストする。次に、このテスト結果からチップの不良領域
を絞り込む。例えばマイコンの場合、テストプログラム
は“演算器"をテストするプログラム、“メモリ"をテス
トするプログラム、“タイマ"をテストするプログラム
等に分割されており、どのプログラムで不良と判断され
たかによって、“演算器"、“メモリ"、“タイマのどの
機能の回路領域に欠陥があるかが判断できる。そして、
次に予め準備されているか或は個々に作成された欠陥の
あると思われる回路領域のみをテストするプログラムで
より詳細なテストを行う。このような各種プロクラムは
コンピュータ90のメモリ部90aに、この試験解析装
置100全体を動作させるためのプロクラムと共に格納
されている。なお、テスト時にチップに印加されるテス
ト用パルス信号は、このテストプログラムによって作ら
れる。量産用のテストプログラムから不良領域のみをテ
ストするテストプログラムに変更することにより、不良
箇所に電圧が印加されている時間の割合が全体のテスト
時間に対して大きくなり、OBIC電流あるいは後述す
る発光解析における発光を検出する際のS/N比を向上
させることができ、より詳細で正確な解析が行える。
【0026】このように、この発明の試験解析装置で
は、半導体デバイスを半導体ウエハの状態でかつ半導体
チップを動作状態にして半導体ウエハの金属配線のない
裏側からの解析を行うので、従来のように単に試験電圧
を与えただけでは動作しない部分の試験解析が可能とな
り、かつまた実際の動作状態に合わせて解析が行われる
ため、半導体ウエハの不良に関しより詳細にかつ総合的
に判断が行える。また、テストヘッド40bとプローブ
カード44を半導体ウエハ20のおもて面20b側に互
いに近接して配置することで、プローブカード44とテ
ストヘッド40bを、極めて短い配線で接続することを
可能にし、これによりテスト用パルス信号の高品質化を
図り、より正確な解析が行える。さらに、プローブカー
ド44およびテストヘッド40bを半導体ウエハ20の
おもて面20b側に配置し、裏面20a側に不良解析用
の光学顕微鏡鏡体30を配置するようにしたことによ
り、半導体ウエハ20の裏面20a側にオープンスペー
スを確保できるようにしたので、高精度が要求される解
析用の光学顕微鏡鏡体30の配置に関し自由度を高める
ことができる。なお、半導体デバイスの製造工程中、特
にウエハプロセス終了後の機能試験によって不良と判定
された製品の不良解析が、ウエハ状態のままで実施する
ことが可能になり、早急に製造歩留り、品質の向上を図
ることができ、特に先端半導体デバイスにおいては、ウ
エハプロセス開発期間の短縮を図ることができることは
言うまでもない。このような効果は以下の実施例でも同
様である。
【0027】実施例2.図3はこの発明の他の実施例に
よる半導体ウエハの試験解析装置の構成を示す図であ
り、この装置は発光解析を行う装置である。この実施例
の試験解析装置100aは本体部101a、制御部10
2aおよびテスタ部103aからなる。図1および図2
の装置と同一もしくは相当する部分は同一符号で示し説
明を省略する。この実施例の光学顕微鏡鏡体30では赤
外線ランプ37から放射された光が、ハーフミラー3
3、対物レンズ31を介して半導体ウエハ20の裏面2
0aに照射される。半導体ウエハ20の裏面20aから
反射してきた光はフォトンカウンティングカメラ36で
捕らえられ、光アンプ66で増幅されてその情報がコン
ピュータ90に送られる。そしてコンピュータ90は光
アンプ66から得られた光の強弱をディスプレイ80に
表示することで、半導体ウエハ20の裏面20aからの
反射像を観察することができる。この反射像は例えば半
導体ウエハ20の発光解析を行う解析領域の全体像であ
り、この反射像を後述する解析結果である発光像と重ね
合わせることで不良、欠陥箇所がどこであるか確認でき
る。
【0028】半導体ウエハ20は、図1の実施例と同様
にウエハチャック21により固定され、プローブカード
44の各金属針45と半導体ウエハ20のおもて面20
bの例えば1つの半導体チップの対応する電極パッド
(図示せず)との位置合わせが位置合わせ用光学顕微鏡5
0で行われる。
【0029】次に、発光解析を行う際には実施例1と同
様に半導体ウエハ20の例えば1つのチップの各電極パ
ッド(共に図示せず)に、実際の動作状態にするテスト用
パルス信号を与え、該チップを動作状態にして発光解析
を行う。発光解析に必要な印加電圧もプローブカード4
4の金属針45から供給される。これにより半導体チッ
プさらには半導体ウエハ全体の不良に関し、総合的な判
断を行うことができる。また、プローブカード44とテ
ストヘッド40bを、極めて短い配線で接続することを
可能にし、テスト用パルス信号の高品質化を図ったこ
と、および半導体ウエハ20の裏面20a側にオープン
スペースを確保し、解析用の光学顕微鏡鏡体30の配置
に関し自由度を高めたことは実施例1と同様である。
【0030】次に、発光解析のためのテスト信号がプロ
ーブカード44の各金属針45から半導体ウエハ20
(半導体チップ)に供給されたことにより裏面20aから
の発生した微弱な光は、フォトンカウンティングカメラ
36で検出され光アンプ66により増幅された後、その
情報がコンピュータ90に送られる。コンピュータ90
は、光アンプ66から得られた信号を輝度に変換し、デ
ィスプレイ80に表示することで半導体ウエハ20裏面
からの発光像を観察することができる。そしてこの発光
像と上述した半導体ウエハ20の裏面20からの反射像
とを重ね合わせてディスプレイ80に表示することによ
り、半導体ウエハ20の不良、欠陥箇所を認識すること
ができる。なお、不良箇所の絞り込み方法に関しては、
実施例1で説明したものと同様である。
【0031】また、赤外線ランプ37は、光ランプ制御
器68を介してコンピュータ90により制御されてお
り、またテストヘッド40bの周囲を遮光カバー40g
で覆い、発光解析時に外部からの光が入らないようにし
ている。
【0032】次に図4は、図3に示した試験解析装置の
テストヘッドが外された状態を示した。ここではLSI
テスタ40のテストヘッド40bがアーム40eにより
固定されている例を示しており、アーム可動部分40f
を支点にテストヘッド40bが可動する。図4は、テス
トヘッド40bがパフォーマンスボード41から切り放
された、半導体ウエハ交換時の状態を示している。
【0033】また図5は、図3および図4の発光解析を
行う試験解析装置において、赤外線ランプ37の変わり
に光ランプ37aを用い、フィルタ38を介することで
赤外光を半導体ウエハ20に照射する例である。その他
の部分に関しては図3および44とまったく同一であ
る。
【0034】実施例3.次に図6は、図1に示したOB
IC解析システムと、図3に示した発光解析システムの
両方の機能を備えた試験解析装置である。赤外線ランプ
37、レーザ光源35、フォトマル34、およびフォト
ンカウンティングカメラ36が1つの光学顕微鏡鏡体3
0に備えられており、3つのハーフミラー33でそれぞ
れに光が振り分けられている。その他の部分の基本的構
造は図1および図3のものと同じである。そして、コン
ピュータ90のメモリ部90aに格納されたプログラム
に従って所望の解析が上述の手順に従って行われる。
【0035】なお、上記各実施例ではOBIC解析およ
び発光解析の装置について説明したが、この発明はこれ
に限定されるものではなく、半導体ウエハに関する電気
的測定と光学的測定を同時に行う全ての解析に適用可能
であり、同様な効果を奏する。
【0036】
【発明の効果】上記のように請求項1および請求項4の
発明では、テスト用パルス信号供給/電流検出手段によ
り半導体ウエハのおもて面の各電極パッドにテスト用パ
ルス信号を供給すると共に、半導体ウエハで発生した電
流を電極パッドから検出し、半導体ウエハを実際の動作
状態にして不良箇所の解析を行うようにし、半導体ウエ
ハへの光の照射等の光学的検査は光照射/検出手段によ
りウエハの裏面から行うようにした。これにより、半導
体ウエハの単にバイアス電圧を与えただけでは動作しな
い部分の不良検査も可能にし、より総合的にかつより詳
細に不良解析が行える。また、光学的検査は半導体ウエ
ハの金属配線等が形成されていない裏面から行うように
したので、これらの金属配線により光が遮断されて、検
査に支障をきたすようなことはなく、より信頼性の高い
解析が行える。さらに、電気的検査を行うテスト用パル
ス信号供給/電流検出手段を半導体ウエハのおもて面側
に配置し、裏面側に光学的検査を行う光照射/検出手段
を配置したことにより、半導体ウエハの裏面側にオープ
ンスペースを確保でき、高精度が要求される光照射/検
出手段を構成する解析用の光学顕微鏡鏡体の配置に関し
自由度を高めることができる。以上のような効果が得ら
れる。
【0037】また、請求項2の発明では、半導体ウエハ
のおもて面側に設けられたテスト用パルス信号供給/電
流検出手段のテストヘッドをリング状にして、中央の貫
通口に半導体ウエハの電極パッドとプローブカードの金
属針との位置合わせ用光学顕微鏡が設けられるようにし
たので、テストヘッドをプローブカードに近接させて設
けることを可能にし、テストヘッドとプローブカードの
間の配線を極めて短くし、テスト用パルス信号が鈍らな
いようにしたので、より精度の高い解析が行える等の効
果が得られる。
【0038】また、請求項3の発明では、半導体ウエハ
の裏面側の光照射/検出手段から照射した光によって得
られる半導体ウエハの裏面からの反射像と、試験解析に
より半導体ウエハから検出された電流もしくは光から得
られる像(OBIC像もしくは発光像)とを重ね合わて表
示する手段をさらに設けたので、不良箇所をより解り易
く表示できる等の効果が得られる。
【0039】なお、各請求項の発明において、半導体デ
バイスの製造工程中、特にウエハプロセス終了後の機能
試験によって不良と判定された製品の不良解析が、ウエ
ハ状態のままで実施することが可能になり、早急に製造
歩留り、品質の向上を図ることができ、特に先端半導体
デバイスにおいては、ウエハプロセス開発期間の短縮を
図ることができる等の効果が得られことは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のOBIC解析を行うための半導体ウ
エハの試験解析装置の構成図である。
【図2】図1の試験解析装置のテスタヘッドを外した状
態を示す図である。
【図3】この発明の発光解析を行うための半導体ウエハ
の試験解析装置の構成図である。
【図4】図3の試験解析装置のテスタヘッドを外した状
態を示す図である。
【図5】図3の試験解析装置の他の実施例を示す図であ
る。
【図6】この発明のOBIC解析および発光解析を共に
行うことが可能な半導体ウエハの試験解析装置の構成図
である。
【図7】従来のOBIC解析を行うための半導体チップ
の試験解析装置の構成図である。
【図8】従来のOBIC解析を行うための別の試験解析
装置の構成図である。
【図9】従来の発光解析を行うための半導体チップの試
験解析装置の構成図である。
【符号の説明】
20 半導体ウエハ 21 ウエハチャック 21a ウエハチャック用XYZ駆動機構 30 光学顕微鏡鏡体 31 体物レンズ 32 X−Yミラー 33 ハーフミラー 34 フォトマル 35 レーザ光源 36 フォトンカウンティングカメラ 37 赤外線ランプ 37a 光ランプ 38 フィルタ 40 LSIテスタ 40a 支柱 40b テストヘッド 40c ポゴピン 40d 貫通口 40e アーム 40f アーム可動部分 40g 遮光カバー 41 パフォーマンスボード 42 フレキシブルケーブル 43 プローブステージ 43a プローブステージ用XYZ駆動機構 44 プローブカード 45 金属針 46 OBIC電流プリアンプ 50 位置合わせ用光学顕微鏡 50 光学顕微鏡用XYZ駆動機構 61 プローブステージ制御器 62 ウエハチャック制御器 63 対物レンズ制御器 64 OBIC電流アンプ 65 レーザ光源制御器 66 光アンプ 67 X−Yミラー制御器 68 光ランプ制御器 80 ディスプレイ 90 コンピュータ 90a メモリ部 100 試験解析装置 101 本体部 102 制御部 103 テスタ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】次に、図9はN.Tsutsu et al:IEEE 1992 I
nt. Conf. on Microelectronic Test Structures, Vol.
5, March, p94(1992)に示された従来の発光解析システ
ムの一例である。光学顕微鏡鏡体1の対物レンズ1a
は、図7および図8の場合と同じように下側を向いてお
り、その下にこれも同じように半導体チップ2が配置さ
れている。この図では省略されているが、半導体チップ
2はバイアス電源もしくはパルス発生装置によって、電
圧もしくはパルス信号が印加されている。そしてこの電
圧またはパルス信号の印加によって、半導体チップ2か
ら微弱な光が放出され、この光を波長フィルタ13を介
してフォトンカウンティングカメラ14で検出し、画像
処理装置15を介してディスプレイ8に表示すること
で、pn接合や薄いシリコン酸化膜などの欠陥を検出す
ることができる。なお8aはディスプレイ8のコントロ
ーラである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体デバイス
の不良、欠陥等を解析する装置としては以上のようなも
のがあったが、解析時には半導体チップの特定の部分に
単にバイアス電圧あるいはパルス信号を与えているだけ
で、半導体チップを実際の動作状態にして解析を行うよ
うなものはなく、半導体チップの不良、欠陥に関し、総
合的な判断が行えない等の問題点があった。また、従来
の半導体チップの裏面からのOBIC解析や発光解析
は、半導体チップがパッケージ内に封止された状態の半
導体デバイスを、例えばパッケージの裏面を一部、削り
取って半導体チップを露出させる等の加工を行った後
に、チップ裏面側から解析を行うもので、半導体ウエハ
の状態で裏面側から解析が行える装置はなかった。特
に、ウエハプロセス終了後の機能試験によって不良と判
定された製品は、ウエハ状態のままで不良解析を実施し
なければ、早急に製造歩留り、品質の向上を図ることが
できない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、請求
項1の発明は、おもて面に多数の回路、金属配線および
電極パッドが形成された半導体ウエハのための試験解析
装置であって、被解析物である上記半導体ウエハの裏面
に光を照射しかつこの光の上記裏面からの反射光を裏面
側から検出し、さらにOBIC解析のためのレーザを上
記裏面に照射する第1の光照射/検出手段と、上記半導
体ウエハのおもて面の各電極パッドに、半導体ウエハを
動作状態にした状態で試験解析を行うためのテスト用パ
ルス信号を供給すると共に、上記ビームの照射により半
導体ウエハで発生した電流を上記電極パッドから検出す
るテスト用パルス信号供給/電流検出手段と、を備え、
半導体ウエハを動作状態にして裏面からビームを照射
し、その時に半導体ウエハで発生する電流を検出して欠
陥箇所の検査、解析を行う半導体ウエハの試験解析装置
にある。また、請求項2の発明は、上記テスト用パルス
信号供給/電流検出手段が、上記テスト用パルス信号を
上記半導体ウエハのおもて面の電極パッドに供給し、か
つ半導体ウエハで発生した電流を上記電流パッドから検
出する複数の金属針が取り付けられた、X軸、Y軸およ
びZ軸に可動なプローブカードと、このプローブカード
の各金属針と半導体ウエハの対応する電極パッドとの位
置合わせを行うための位置合わせ用光学顕微鏡と、上記
テスト用パルス信号を発生して上記プローブカードへ供
給しかつ上記半導体ウエハで発生した電流をプローブカ
ードから受ける、中央に上記位置合わせ用顕微鏡を受け
入れるための貫通口を設けたリング状のテストヘッド
と、を含み、上記テストヘッドの貫通口に上記位置合わ
せ用光学顕微鏡を設けることにより、上記半導体ウエハ
のおもて面側で上記テストヘッドを上記プローブカード
に近接させて設けることを可能にし、上記テストヘッド
とプローブカードの間の配線を極めて短くした請求項1
の半導体ウエハの試験解析装置にある。また、請求項3
の発明は、上記テスト用パルス信号供給/電流検出手段
および第1の光照射/検出手段を制御することにより、
上記光照射/検出手段から照射した光によって得られる
半導体ウエハの裏面からの反射像と、上記テスト用パル
ス信号供給/電流検出手段で検出された電流から得られ
た解析結果の像を重ね合わせて表示する手段をさらに備
えた請求項1の半導体ウエハの試験解析装置にある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、請求項4の発明は、おもて面に多数
の回路、金属配線および電極パッドが形成された半導体
ウエハのための試験解析装置であって、被解析物である
上記半導体ウエハのおもて面の各電極パッドに、半導体
ウエハを動作状態にした状態で試験解析を行うためのテ
スト用パルス信号および発光解析のためのパルス信号を
供給するパルス信号供給手段と、上記半導体ウエハの裏
面に光を照射しかつこの光の上記裏面からの反射光を裏
面側から検出し、また印加された上記パルス信号により
半導体ウエハで発生した光を裏面側から検出する第2の
光照射/検出手段と、を備え、半導体ウエハを動作状態
にしかつ発光解析のための上記パルス信号を供給し、そ
の時に半導体ウエハで発生する光を裏面側から検出して
欠陥箇所の検査、解析を行う半導体ウエハの試験解析装
置にある。また、請求項5の発明は、上記パルス信号供
給手段が、上記テスト用パルス信号および発光解析用の
パルス信号を上記半導体ウエハのおもて面の電極パッド
に供給する複数の金属針が取り付けられた、X軸、Y軸
およびZ軸に可動なプローブカードと、このプローブカ
ードの各金属針と半導体ウエハの対応する電極パッドと
の位置合わせを行うための位置合わせ用光学顕微鏡と、
上記テスト用パルス信号および発光解析用のパルス信号
を発生して上記プローブカードへ供給し、中央に上記位
置合わせ用顕微鏡を受け入れるための貫通口を設けたリ
ング状のテストヘッドと、を含み、上記テストヘッドの
貫通口に上記位置合わせ用光学顕微鏡を設けることによ
り、上記半導体ウエハのおもて面側で上記テストヘッド
を上記プローブカードに近接させて設けることを可能に
し、上記テストヘッドとプローブカードの間の配線を極
めて短くした請求項4の半導体ウエハの試験解析装置に
ある。また、請求項6の発明は、上記パルス信号供給手
段および第2の光照射/検出手段を制御することによ
り、上記光照射/検出手段から照射した光によって得ら
れる半導体ウエハの裏面からの反射像と、この光照射/
受光手段で検出された半導体ウエハで発生した光から得
られた解析結果の像を重ね合わて表示する手段をさらに
備えた請求項4の半導体ウエハの試験解析装置にある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、請求項7の発明は、おもて面に多数
の回路、金属配線および電極パッドが形成された半導体
ウエハのための試験解析装置であって、被解析物である
上記半導体ウエハのおもて面側に設けられたパルス信号
供給/電流検出手段と、上記半導体ウエハの裏面側に設
けられた第3の光照射/検出手段と、からなり、上記パ
ルス信号供給/電流検出手段は、上記半導体ウエハのお
もて面の各電極パッドに、半導体ウエハを動作状態にし
た状態で試験解析を行うためのテスト用パルス信号およ
び発光解析のためのパルス信号を供給すると共に、上記
第3の光照射/検出手段のビーム照射により半導体ウエ
ハで発生した電流を上記電極パッドから検出し、上記第
3の光照射/検出手段は、上記半導体ウエハの裏面に光
を照射しかつこの光の上記裏面からの反射光を裏面側か
ら検出し、またOBIC解析のためのレーザを上記裏面
に照射し、さらに印加された上記パルス信号により半導
体ウエハで発生した光を裏面側から検出し、上記半導体
ウエハを動作状態にして裏面からビームを照射し、その
時に半導体ウエハで発生する電流を検出するOBIC解
析、および半導体ウエハを動作状態にしかつ発光解析の
ための上記パルス信号を供給し、その時に半導体ウエハ
で発生する光を裏面側から検出する発光解析、のいずれ
かにより欠陥箇所の検査、解析を行う半導体ウエハの試
験解析装置にある。また、請求項8の発明は、上記パル
ス信号供給/電流検出手段が、上記テスト用パルス信号
および発光解析のためのパルス信号を上記半導体ウエハ
のおもて面の電極パッドに接続すると共に、半導体ウエ
ハで発生した電流を上記電流パッドから検出する複数の
金属針が取り付けられた、X軸、Y軸およびZ軸に可動
なプローブカードと、このプローブカードの各金属針と
半導体ウエハの対応する電極パッドとの位置合わせを行
うための位置合わせ用光学顕微鏡と、上記テスト用パル
ス信号および発光解析のためのパルス信号を発生して上
記プローブカードへ供給すると共に上記半導体ウエハで
発生した電流をプローブカードから受ける、中央に上記
位置合わせ用顕微鏡を受け入れるための貫通口を設けた
リング状のテストヘッドと、を含み、上記テストヘッド
の貫通口に上記位置合わせ用光学顕微鏡を設けることに
より、上記半導体ウエハのおもて面側で上記テストヘッ
ドを上記プローブカードに近接させて設けることを可能
にし、上記テストヘッドとプローブカードの間の配線を
極めて短くした請求項7の半導体ウエハの試験解析装置
にある。また、請求項9の発明は、上記パルス信号供給
/電流検出手段および第3の光照射/検出手段を制御す
ることにより、上記光照射/検出手段から照射した光に
よって得られる半導体ウエハの裏面からの反射像と、上
記パルス信号供給/電流検出手段もしくは光照射/受光
手段で検出された電流もしくは光から得られた解析結果
の像を重ね合わて表示する手段をさらに備えたことを特
徴とする半導体ウエハの試験解析装置にある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、請求項10の発明は、おもて面に多
数の回路、金属配線および電極パッドが形成された半導
体ウエハのための試験解析方法であって、被解析物であ
る上記半導体ウエハのおもて面側から、上記各電極パッ
ドに半導体ウエハを動作状態にして試験解析を行うため
のテスト用パルス信号を供給し、かつ半導体ウエハで発
生した電流を上記電極パッドから検出し、上記半導体ウ
エハの裏面側からは、半導体ウエハの裏面に光およびビ
ームを照射し、かつ半導体ウエハで発生した光を検出す
る光学的な解析を行う、半導体ウエハの試験解析方法に
ある。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【作用】請求項1、4、7および10の発明では、テス
ト用パルス信号供給/電流検出手段により半導体ウエ
ハのおもて面の各電極パッドにテスト用パルス信号を供
給すると共に、半導体ウエハで発生した電流を電極パッ
ドから検出し、半導体ウエハを実際の動作状態にして不
良箇所の解析を行うようにし、半導体ウエハの光学的解
析は光照射/検出手段によりウエハの裏面から行うよ
うにした。これにより、単にバイアス電圧を与えただけ
では動作しない部分の不良検査も可能にし、より総合的
にかつより詳細に不良解析が行えるようにした。また、
光学的検査は半導体ウエハの金属配線等が形成されてい
ない裏面から行うようにしたので、これらの金属配線に
より光が遮断されて、検査に支障をきたすようなことは
ない。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、請求項2、5および8の発明では、
半導体ウエハのおもて面側に設けられたテスト用パルス
信号供給/電流検出手段等のテストヘッドをそれぞれ
ング状にして、中央の貫通口に半導体ウエハの電極パッ
ドとプローブカードの金属針との位置合わせ用光学顕微
鏡が設けられるようにしたので、テストヘッドをプロー
ブカードに近接させて設けることを可能にし、テストヘ
ッドとプローブカードの間の配線を極めて短くし、テス
ト用パルス信号が鈍らないようにした。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、請求項3、6および9の発明では、
半導体ウエハの裏面側の光照射/検出手段から照射し
た光によって得られる半導体ウエハの裏面からの反射像
と、試験解析により半導体ウエハから検出された電流も
しくは光から得られる像(OBIC像もしくは発光像)と
を重ね合わて表示するようにし、不良箇所をより解り易
く表示するようにした。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【発明の効果】上記のように請求項1、4、7および1
の発明では、テスト用パルス信号供給/電流検出手段
により半導体ウエハのおもて面の各電極パッドにテス
ト用パルス信号を供給すると共に、半導体ウエハで発生
した電流を電極パッドから検出し、半導体ウエハを実際
の動作状態にして不良箇所の解析を行うようにし、半導
体ウエハへの光の照射等の光学的検査は光照射/検出
手段によりウエハの裏面から行うようにした。これによ
り、半導体ウエハの単にバイアス電圧を与えただけでは
動作しない部分の不良検査も可能にし、より総合的にか
つより詳細に不良解析が行える。また、光学的検査は半
導体ウエハの金属配線等が形成されていない裏面から行
うようにしたので、これらの金属配線により光が遮断さ
れて、検査に支障をきたすようなことはなく、より信頼
性の高い解析が行える。さらに、電気的検査を行うテス
ト用パルス信号供給/電流検出手段を半導体ウエハの
おもて面側に配置し、裏面側に光学的検査を行う光照
射/検出手段を配置したことにより、半導体ウエハの裏
面側にオープンスペースを確保でき、高精度が要求され
る光照射/検出手段を構成する解析用の光学顕微鏡鏡体
の配置に関し自由度を高めることができる。以上のよう
な効果が得られる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、請求項2、5および8の発明では、
半導体ウエハのおもて面側に設けられたテスト用パルス
信号供給/電流検出手段のテストヘッドをリング状に
して、中央の貫通口に半導体ウエハの電極パッドとプロ
ーブカードの金属針との位置合わせ用光学顕微鏡が設け
られるようにしたので、テストヘッドをプローブカード
に近接させて設けることを可能にし、テストヘッドとプ
ローブカードの間の配線を極めて短くし、テスト用パル
ス信号が鈍らないようにしたので、より精度の高い解析
が行える等の効果が得られる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】また、請求項3、6および9の発明では、
半導体ウエハの裏面側の光照射/検出手段から照射し
た光によって得られる半導体ウエハの裏面からの反射像
と、試験解析により半導体ウエハから検出された電流も
しくは光から得られる像(OBIC像もしくは発光像)と
を重ね合わて表示する手段をさらに設けたので、不良箇
所をより解り易く表示できる等の効果が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 おもて面に多数の回路、金属配線および
    電極パッドが形成された半導体ウエハのための試験解析
    装置であって、 被解析物である上記半導体ウエハのおもて面の各電極パ
    ッドに、半導体ウエハを動作状態にした状態で試験解析
    を行うためのテスト用パルス信号を供給すると共に、半
    導体ウエハで発生した電流を上記電極パッドから検出す
    るテスト用パルス信号供給/電流検出手段と、 上記半導体ウエハの裏面に光を照射し、またこの照射し
    た光の上記裏面からの反射光および半導体ウエハで発生
    した光を裏面側から検出する光照射/検出手段と、 を備え、半導体ウエハを動作状態にして裏面から光を照
    射して欠陥箇所等の検査、解析を行うことを特徴とする
    半導体ウエハの試験解析装置。
  2. 【請求項2】 上記テスト用パルス信号供給/電流検出
    手段が、 上記テスト用パルス信号を上記半導体ウエハのおもて面
    の電極パッドに接続すると共に、半導体ウエハで発生し
    た電流を上記電流パッドから検出する複数の金属針が取
    り付けられた、X軸、Y軸およびZ軸に可動なプローブ
    カードと、 このプローブカードの各金属針と半導体ウエハの対応す
    る電極パッドとの位置合わせを行うための位置合わせ用
    光学顕微鏡と、 上記テスト用パルス信号を発生して上記プローブカード
    へ供給すると共に上記半導体ウエハで発生した電流をプ
    ローブカードから受ける、中央に上記位置合わせ用顕微
    鏡を受け入れるための貫通口を設けたリング状のテスト
    ヘッドと、 を含み、上記テストヘッドの貫通口に上記位置合わせ用
    光学顕微鏡を設けることにより、上記半導体ウエハのお
    もて面側で上記テストヘッドを上記プローブカードに近
    接させて設けることを可能にし、上記テストヘッドとプ
    ローブカードの間の配線を極めて短くし、上記テスト用
    パルス信号が鈍らないようにしたことを特徴とする請求
    項1の半導体ウエハの試験解析装置。
  3. 【請求項3】 上記テスト用パルス信号供給/電流検出
    手段および光照射/検出手段を制御することにより、上
    記光照射/検出手段から照射した光によって得られる半
    導体ウエハの裏面からの反射像と、上記テスト用パルス
    信号供給/電流検出手段もしくは光照射/受光手段で検
    出された電流もしくは光から得られた解析結果の像を重
    ね合わて表示する手段をさらに備えたことを特徴とする
    請求項1の半導体ウエハの試験解析装置。
  4. 【請求項4】 おもて面に多数の回路、金属配線および
    電極パッドが形成された半導体ウエハのための試験解析
    方法であって、 被解析物である上記半導体ウエハのおもて面側から、上
    記各電極パッドに半導体ウエハを動作状態にして試験解
    析を行うためのテスト用パルス信号を供給し、また半導
    体ウエハで発生した電流を上記電極パッドから検出し、
    上記半導体ウエハの裏面側からは、半導体ウエハの裏面
    に光を照射し、また半導体ウエハで発生した光を検出す
    る光学的な解析を行うことを特徴とする半導体ウエハの
    試験解析方法。
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