JPH07146966A - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置

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JPH07146966A
JPH07146966A JP6170113A JP17011394A JPH07146966A JP H07146966 A JPH07146966 A JP H07146966A JP 6170113 A JP6170113 A JP 6170113A JP 17011394 A JP17011394 A JP 17011394A JP H07146966 A JPH07146966 A JP H07146966A
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shutter
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interlocking
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Koichi Deguchi
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Takamisawa Cybernetics Co Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運搬者の現金に対する接触禁止機能の向上
と、自動販売機の機能や構造等を考慮した操作性の向上
を図り得る硬貨処理装置を提供する。 【構成】 硬貨を補充したカセット1の硬貨落下口を開
閉する摺動シャッタ7と、カセット1の未収納時におけ
る摺動シャッタ7の摺動を規制する係合具9と、操作レ
バー10の回動に伴いカセット1内部に格納される係止
爪11と、係止爪11の係止に基づき操作レバー10の
直立時におけるカセット1の収納枠12からの抜脱を規
制する規制穴と、収納枠12の連通落下口を開閉する連
動シャッタ26と、蝶番との係合に基づきカセット1の
収納時における摺動シャッタ7の摺動に連動シャッタ2
6を連動させる連動孔と、連通落下口を閉塞した連動シ
ャッタ26を拘束する段付拘束ピンと、カセット1の収
納枠12への挿入に伴い段付拘束ピンを拘束解除位置に
下降させる変位板とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機等の内部に
内蔵され、利用客の投入した硬貨を計数したり、釣り
銭、払出金を放出する硬貨処理装置の構造の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動販売機、特に駅や有料施設の構内等
に複数並べて設置される自動券売機の内部にはその内部
ユニットとして、券売装置や紙幣処理装置と共に硬貨処
理装置100が設けられる。この硬貨処理装置100は
図13に示す如く、投入硬貨を識別する硬貨選別装置1
01と、釣り銭を補充・収納する100円・500円各
補充カセット102と、選別後の硬貨を収納して払い出
しを行う100円・500円各ホッパー部103と、払
い出した硬貨を一時保留後放出、又は、回収する搬送部
104と、自動券売機本体の主制御部と通信を行いユニ
ットの制御を行う制御部105と、そして回収カセット
106等とから構成されている。
【0003】ところで、上記した補充カセット102に
は多額の現金が収納されるが、この現金を直接手にして
取り扱う人間(現金管理責任者)と、現金を収納した硬
貨カセット102を運搬して硬貨処理装置100に出し
入れする人間(一般係員)とは別人である場合が少なく
ない。従って、補充カセット102は、盗難防止等の観
点から一般係員の現金に対する接触を禁止する機能を別
に具備する必要があり、しかも、それと同時に硬貨処理
装置100の機能や構造等を考慮した操作性をも併わせ
持つ必要性に迫られている。
【0004】しかしながら、従来の補充カセット102
は一般係員の現金に対する接触を禁止する周知の機能を
単に具備するに止まり、しかも、硬貨処理装置100に
使用される補充カセット102としての操作性について
は硬貨処理装置100の機能や構造等が何等考慮されな
かった。
【0005】尚、この種の先行技術文献として特開昭5
0−68397号公報、実開昭53−137896号、
53−137896号及び54−81975号公報等が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みな
されたもので、一般係員の現金に対する接触禁止機能の
向上と自動券売機の機能や構造等を考慮した操作性の向
上を図ることのできる硬貨処理装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述の
目的を達成するため、釣銭や払い出し用としての硬貨を
補給する為に使用する補給カセットを一または二以上着
脱自在に具備する硬貨処理装置において、前記補給カセ
ットには、開錠操作に基づき前記補給カセット上部の硬
貨補充口を開放する摺動可能な補充シャッタと、前記補
給カセット下部の硬貨落下口を開閉する摺動可能な摺動
シャッタと、前記摺動シャッタに固着され前記摺動シャ
ッタと後述する連動シャッタとを係合させる係合具と、
前記補給カセットの収納枠からの取り外し時には直立状
態から転回する回動可能な操作レバーと、前記操作レバ
ーの水平状態への転回に連動して補給カセット内部に退
避する係止爪とを備えている。
【0008】また、前記補給カセットを着脱自在に収納
する硬貨処理装置側の収納枠には、前記収納枠の下部に
穿設され係止爪の係止に基づき操作レバーの直立時にお
ける補給カセットの収納枠からの取り外しを規制する規
制部と、前記収納枠の下部の連通落下口を開閉する摺動
可能な連動シャッタと、この連動シャッタに穿設され前
記係合具との係合に基づき補給カセットの収納時におけ
る摺動シャッタの摺動に連動シャッタを連動させる連動
部と、前記収納枠の下部に支持され連通落下口を閉塞し
た連動シャッタを拘束位置で拘束する変位可能な拘束部
材と、前記収納枠の下部に設けられ補給カセットの収納
枠への挿入に伴い変位して拘束部材を拘束位置から拘束
解除位置に変位させる変位板とを備えるようにしてい
る。
【0009】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、一般係員の
運搬の際、補充カセットについては補充シャッタと摺動
シャッタとが共に閉塞され、補充カセットの運搬時にお
ける一般係員等の現金に対する直接接触禁止が確保され
る。一方、硬貨処理装置本体側の収納枠側については連
動シャッタが拘束部材により拘束位置を脱することがで
きず閉鎖状態が確保される。すなわち、補充カセットの
収納枠への挿入に伴い、変位板が移動して拘束部材によ
る拘束が解除されるので補充カセットの収納時以外に摺
動シャッタが摺動することが無い。
【0010】また、操作レバーの転回に伴い係止爪が補
充カセットの内部に退避して補充カセットの収納枠から
の取り外しを許容するので、補充カセットの取り外し作
業と補充カセットの拘束解除作業とを別々に行う必要性
を除去することができる。そして、補充カセットの収納
枠への挿入に伴い、連動部に係合具が係合して摺動シャ
ッタと連動シャッタとが一体化し、これら摺動シャッタ
と連動シャッタとが共に摺動する。さらに、補充カセッ
トの収納枠への挿入に伴い、変位板が変位して拘束部材
の支承を解除し、拘束部材が閉塞状態の連動シャッタの
開放摺動を確保する。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図12に示す一実施例に基づ
き本発明を詳説する。本発明に係る硬貨補充のための構
成は、図1等に示す如く、硬貨を補充・収納するカセッ
ト1(補充カセット102)からなり、このカセット1
を収納する為の収納枠12が硬貨処理装置100側に用
意されている。カセット1には、摺動シャッタ7、操作
レバー10及び一対の係止爪11を、そして他方の収納
枠12には、一対の規制穴(規制部)14、連動シャッ
タ26及び連動孔(連動部)27を、それぞれ配設して
いる。
【0012】上記カセット1は、図3乃至図7に示す如
く、内部が空洞の箱構造に構成され、その上面には、硬
貨(図示せず)の補充口となる矩形の硬貨補充口2が縦
貫して穿設されており、その下面には、硬貨の落下口と
なる矩形の硬貨落下口3が縦貫して穿設されている。カ
セット1の内部の前後面には、上方から下方に向けて徐
々に狭くホッパー状となるよう傾斜案内板4がそれぞれ
斜設され、この一対の傾斜案内板4が投入された多数の
釣り銭を下方の硬貨落下口3に円滑に落下させる機能を
有している。また、カセット1の内部の前面上部には、
鍵穴5aを前面外部に露呈させる錠5が設けられ、この
錠5の鍵穴5aに現金管理責任者の保管する鍵(図示せ
ず)が着脱自在に挿入されるようになっている。そし
て、この鍵の操作に基づき、錠5の止め金が補充シャッ
タ6に係止してこれを拘束する機能を有している。
【0013】上記した補充シャッタ6は、図4に示す如
く、引き出し易さを考慮して短い前端が上方に屈曲した
幅広い断面ほぼ横L字形に構成され、カセット1の上部
に水平状態で摺動可能に挿入されている。そして、鍵の
回転操作(閉塞操作)に基づき硬貨補充口2を閉塞し、
鍵が開錠操作された後人為操作されることにより、カセ
ット1の前面から手前に摺動して硬貨補充口2を開放す
る機能を有している。
【0014】また、上記摺動シャッタ7は、図4乃至図
7に示す如く、短い前端が上方に屈曲した幅広い断面ほ
ぼ横L字形に構成され、カセット1の下部に水平状態で
挿入されており、カセット1の前後方向に摺動して硬貨
落下口3を開閉する機能を有している。摺動シャッタ7
の前端の立面部には、当該前端との間に連動シャッタ2
6を挟持するほぼ横L字形の挟持板8が取付られてい
る。また、摺動シャッタ7の平坦な前部には、上下方向
に揺動可能な蝶番(係合具)9を具備し、この蝶番9
が、カセット1の収納時における摺動シャッタ7の開放
摺動に連動シャッタ26を連動させる機能を有してい
る。すなわち、カセット1単体の状態では図6に示す様
に、蝶番9はカセット1の下側外枠に若干持ち上げられ
た角度で包囲されている。カセット1が収納枠12にセ
ットされる過程で、蝶番9は収納枠12下側の連動シャ
ッタ26の前端に接触して一時的に持ち上げられる。そ
して係員が前述の様に挟持板8を手前に移動しはじめる
と、連動シャッタ26の連動孔27に蝶番9の片ヒンジ
が落ち込み、その結果摺動シャッタ7と連動シャッタ2
6とが図12に示す様に連結された状態となる。
【0015】また、上記した操作レバー10は、図1に
示す如く、ほぼ横コ字形の棒部材から構成され、カセッ
ト1の両側面の間に回動可能な状態で跨架されている。
そして、カセット1の収納時には、図14に示す発条1
1の弾圧付勢作用に基づき直立状態にあり、一般係員に
よるカセット1の収納枠12からの取り外し時には、人
為操作に基づき前方に転回して水平状態を露呈するよう
になっている(図5参照)。
【0016】さらに、上記一対の係止爪11は、カセッ
ト1の内部両側に配設され、図14のaからcに示す様
に操作レバー10の直立時、換言すれば、カセット1の
収納時には、カセット1の下面両側の前部孔から外部下
方に突出するとともに、操作レバー10の転回時、換言
すれば、カセット1の収納枠12からの取り外し時に
は、操作レバー10の転回に連動してカム10aの作用
によりカセット1の内部に退避する機能を有している。
【0017】他方、上記収納枠12は、図8及び図9に
示す如く、前後面がそれぞれ開口したほぼ箱形の枠構造
に構成され、硬貨処理装置100(図13参照)の内部
上方にネジ止めされており、前面から内部にカセット1
を着脱自在に収納する機能を有している。収納枠12の
開口した背面の両側縁には、カセット1の背面に当接さ
れる位置決め板13がそれぞれ配設されている。また、
収納枠12の二重構造を呈した下面の前部両側には、一
対の係止爪11が係合する平面ほぼL字形の規制穴14
がそれぞれ穿設されるとともに、収納枠12の下面の後
部両側には、変位板20の短辺上部に貫通される長溝状
の変位孔15がそれぞれ貫通して穿設されている。ま
た、収納枠12の下面の中央部には、直上の硬貨落下口
3に連通する矩形の連通落下口16が縦貫して穿設され
ている。さらに、収納枠12の最下部両側には、取付板
17を介して脚18がそれぞれ一体的に配設され、これ
ら一対の脚18の内部に、段付拘束ピン(拘束部材)1
9、変位板20及び緩衝板23がそれぞれ内蔵されてい
る(図10参照)。
【0018】上記した段付拘束ピン19は、図10及び
図11に示す如く、その周面に一対の突部19aを備
え、下方が小径となっており、連動シャッタ26の下面
と脚18の下面との間に垂直状態で上下動可能に支承さ
れている。尚、上記一対の突部19aは、後述するひょ
うたん形溝孔23bの大径部分よりも長く形成されてい
る。そして、変位板20の通常時、換言すれば、カセッ
ト1の未収納時には(図11参照)、拘束位置に上昇し
て連通落下口16を閉塞した連動シャッタ26を拘束
し、変位板20の後退変位時、換言すれば、カセット1
の収納時には(図10参照)、拘束位置から拘束解除位
置に下降して連動シャッタ26の摺動を許容する機能を
有している。
【0019】また、上記変位板20は、図10及び図1
1に示す如く、傾斜部20cを備えた細長の変形横L字
形に構成され、長短2つの溝孔20a・20bが長手方
向にそれぞれ貫通して穿設されており、収納枠12の下
面に複数の吊持ピン21を介して水平状態で摺動可能に
吊持されている。変位板20の短辺の上部は、変位孔1
5を貫通して収納枠12の内部に突出し、カセット1の
収納時にカセット1の背面下部に当接される(図8参
照)。また、変位板20の長辺端部と収納枠12の前面
側との間には、変位板20を収納枠12の前面方向に引
張る引張り発条22が水平に張架されている。さらに、
変位板20の短い溝孔20aには、吊持ピン21が遊貫
され、変位板20の長い溝孔20bには、他の吊持ピン
21が遊貫されるとともに、傾斜部20c付近に一対の
突部19aを介して位置する段付拘束ピン19が遊貫さ
れている。
【0020】また、上記した緩衝板23は、図10及び
図11に示す如く、細長の変形横L字形に構成され、3
つの溝孔23a・23b・23cがそれぞれ貫通して穿
設されており、前後の溝孔23a・23cが複数の支持
ピン24にそれぞれ遊貫された状態で脚18の下面上に
摺動可能な状態で配置されている。緩衝板23の中央の
溝孔23bは、いわゆるひょうたん孔(達磨孔)の形状
に穿設され、図上の右寄りでは小さく、左寄りでは大き
く形成されている。即ち、ひょうたん形溝孔23bの右
寄り部分では段付拘束ピン19の小径部分のみが嵌合す
る(すなわちその段の位置で係止される)が、左寄り部
分では段付拘束ピン19の大径部分も嵌合し得る。緩衝
板23の長辺端部と脚18の背面側との間には、緩衝板
23の短い前端を収納枠12の前面方向に弾圧付勢する
圧縮発条25が水平に張架されている。また、緩衝板2
3の短い前端は、カセット1の収納時にカセット1側の
挟持板8との当接に伴い圧縮発条25を圧縮しつつ後退
し、段付拘束ピン19の下方への移動(下降)を可能に
する機能を有している。そして、緩衝板23の中央のひ
ょうたん形の溝孔23bは、長手方向に伸長して穿設さ
れ、段付拘束ピン19の下部に遊貫されている。
【0021】さらに、先に述べた様に、上記連動シャッ
タ26は、図8、図9及び図12に示す如く、幅の広い
矩形の板から構成され、収納枠12の二重構造の下部に
水平状態で介在・挿入されており、カセット1の挿入方
向に摺動して連通落下口16を開閉する機能を有してい
る。連動シャッタ26の前端の中央部には、蝶番9に係
合される矩形の連動孔27が貫通して穿設され、この連
動孔27と蝶番9との係合に基づいて、カセット1の収
納時における摺動シャッタ7の開放摺動に連動シャッタ
26が連動するようになっている。さらに、連動シャッ
タ26の両側の中央部には、円形のピン孔が貫通して穿
設され、このピン孔と段付拘束ピン19との係合に基づ
き、連通落下口16を閉塞する連動シャッタ26が位置
決め拘束されることとなる。
【0022】従って、カセット1に現金を補充し、その
後、カセット1を運搬して硬貨処理装置100の収納枠
12に出し入れするには、先ず、現金管理責任者が現金
を硬貨補充口2からカセット1の内部に補充し、開放状
態の補充シャッタ6を摺動させて硬貨補充口2を閉塞す
るとともに、鍵を錠5の鍵穴5aに挿入して閉塞操作し
た後、カセット1を一般係員に手渡せば良い(図4参
照)。
【0023】次いで、一般係員は、操作レバー10を掴
んだ状態でカセット1を硬貨処理装置100に運搬し、
未収納状態の収納枠12の前面から掴んだカセット1を
挿入する。尚、運搬の際、カセット1の補充シャッタ6
と摺動シャッタ7とは、共に閉塞されているので、一般
係員の現金に対する接触を確実に禁止することができ
る。また、硬貨処理装置100に設けられた連動シャッ
タ26も段付拘束ピン19により同様に閉塞されてお
り、同様である。
【0024】こうして、収納枠12の前面からカセット
1が挿入されると、カセット1の背面下部が変位板20
の短辺上部に当接してこれを後退させるとともに、摺動
シャッタ7の前端と挟持板8とが連動シャッタ26の前
端を挟持し、連動シャッタ26の連動孔27に蝶番9が
係合し、且つ、蝶番9が摺動シャッタ7の開放摺動を許
容する。また、カセット1の挿入に伴い、緩衝板23が
挟持板8との当接に伴い圧縮発条25を圧縮しつつ後退
して緩衝作用を営み、一対の係止爪11が一対の規制穴
14に係止してカセット1を収納枠12の内部に拘束す
る。尚、操作レバー10は、一般係員に接触されていな
いので、図14に示す様に発条の弾圧付勢作用で直立状
態を露呈する。
【0025】ここで、既述した変位板20の動作を具体
的に細説する。カセット1が挿入されると、変位板20
が複数の吊持ピン21に吊持された状態で引張り発条2
2を引張りつつ収納枠12の背面方向に後退し、変位板
20の傾斜部20cが同方向に後退して段付拘束ピン1
9の上方での支承を解除する。これと同時に挟持板8が
緩衝板23を同じく収納枠12の背面方向に後退させ、
これにより緩衝板23のひょうたん形溝孔23bに段付
拘束ピン19の大径部分が嵌合可能となるので、段付拘
束ピン19が連動シャッタ26に対して拘束位置から拘
束解除位置に下降してピン孔との係合を解除し、閉塞状
態の連動シャッタ26の摺動が許容される。
【0026】然して、この状態で、一般係員が摘んだ摺
動シャッタ7を手前に摺動させると、摺動シャッタ7の
蝶番9と連動シャッタ26の連動孔27とが既に係合し
ているので、摺動シャッタ7の摺動に伴い連動シャッタ
26が共に摺動して硬貨落下口3と連通落下口16とを
連通し、釣り銭用の硬貨の落下が確保されることとな
る。
【0027】これに対し、摺動シャッタ7と連動シャッ
タ26とを共に閉塞し、収納枠12の前面からカセット
1を取り外す場合には、先ず、直立状態の操作レバー1
0を片手で手前にほぼ90゜転回して水平状態にする。
すると、操作レバー10の転回に伴い一対の係止爪11
がカセット1の内部に退避して一対の規制穴14との係
止を解除し、カセット1の収納枠12からの取り外しが
許容される。
【0028】さらに図2に示す如く、転回した操作レバ
ー10を手前に引っ張ってカセット1を抜脱すれば良
い。すると、カセット1の取り外しに伴い、変位板20
が複数の吊持ピン21に吊持された状態で引張り発条2
2の引張り作用に基づき収納枠12の前面方向に復帰す
るとともに、変位板20の傾斜部20cが同方向に復帰
し、傾斜部20cとの当接に伴い段付拘束ピン19が拘
束解除位置から拘束位置に上昇してピン孔と係合し、連
通落下口16を閉塞した連動シャッタ26を拘束するこ
ととなる。さらに、カセット1の取り外しに伴い、緩衝
作用を営んでいた緩衝板23が圧縮発条25の復帰作用
で元の位置に復帰し、連動シャッタ26の連動孔27と
蝶番9との係合が解除され、連動シャッタ26と摺動シ
ャッタ7の前端及び挟持板8との挟持状態が離隔・解除
されることとなる。
【0029】上記構成によれば、一般係員の運搬の際、
カセット1の補充シャッタ6と摺動シャッタ7とが共に
閉塞されているので、カセット1の運搬時における一般
係員の現金に対する接触を確実に禁止することができ
る。さらに、カセット1の収納枠12への挿入に伴い、
蝶番9が揺動して摺動シャッタ7の開放摺動を許容する
ので、カセット1の収納時以外に摺動シャッタ7が摺動
することが全くなく、カセット1の未収納時における一
般係員等の現金に対する接触禁止を大幅に向上させるこ
とが可能となる。
【0030】また、操作レバー10は、硬貨処理装置1
00の構造上、カセット1の取り外しの際に必ず手前に
転回されるが、この転回に伴い一対の係止爪11がカセ
ット1の内部に退避してカセット1の収納枠12からの
取り外しを許容するので、カセット1の取り外し作業と
カセット1の拘束解除作業とを別々に行う必要性の除去
が期待でき、操作性・作業性の著しい向上が確保でき
る。
【0031】また、カセット1の収納枠12への挿入に
伴い、連動孔27に蝶番9が係合して摺動シャッタ7と
連動シャッタ26とを一体化するので、これら摺動シャ
ッタ7と連動シャッタ26とを共に摺動させることがで
き、これらを別々に摺動させる必要性の除去が期待でき
る。
【0032】そして、カセット1の収納枠12への挿入
に伴い、変位板20と緩衝板23とが別々に後退して段
付拘束ピン19の支承を解除し、段付拘束ピン19がピ
ン孔との係合を解除して閉塞状態の連動シャッタ26の
摺動を許容するので、カセット1の未収納時における一
般係員の連動シャッタ26の出し入れ等の悪戯を未然
に、且つ、確実に防止することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カセット
の運搬時における一般係員の現金に対する接触を禁止す
ることができるという顕著な効果がある。また、カセッ
トの収納時以外に摺動シャッタが摺動することがなく、
カセットの未収納時における一般係員等の現金に対する
接触禁止を向上させることが可能になるという格別の効
果がある。また、カセットの取り外し作業とカセットの
拘束解除作業とを別々に行う必要性の除去が期待でき、
操作性・作業性の向上が確保できるという優れた効果が
ある。そして、摺動シャッタと連動シャッタとを共に摺
動させることができ、別々に摺動させる必要性の除去が
期待できるという大きな効果がある。さらに、カセット
の収納枠への挿入に伴い、拘束部材が閉塞状態の連動シ
ャッタの摺動を許容するので、カセットの未収納時にお
ける一般係員の連動シャッタの出し入れ等の悪戯を防止
することが可能になるという顕著な効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る硬貨処理装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】本発明に係る硬貨処理装置の一実施例を示す使
用状態説明図である。
【図3】本発明に係る硬貨処理装置のカセットを示す斜
視図である。
【図4】本発明に係る硬貨処理装置のカセットの補充シ
ャッタが開放した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る硬貨処理装置のカセットの操作レ
バーが回動する状態を示す側面図である。
【図6】本発明に係る硬貨処理装置のカセットを示す断
面側面図である。
【図7】本発明に係る硬貨処理装置のカセットを示す断
面平面図である。
【図8】本発明に係る硬貨処理装置の収納枠を示す斜視
図である。
【図9】本発明に係る硬貨処理装置の収納枠を下方から
示す斜視図である。
【図10】本発明に係る硬貨処理装置の拘束ピンの拘束
状態を示す断面側面図である。
【図11】本発明に係る硬貨処理装置の拘束ピンの拘束
解除状態を示す断面側面図である。
【図12】本発明に係る硬貨処理装置のカセットの開放
状態を示す側面図である。
【図13】本発明に係る硬貨処理装置の全体を示す全体
説明図である。
【図14】本発明に係る硬貨処理装置の係止爪と操作レ
バーとの連携動作を示す図である。
【符号の説明】
1…カセット、2…硬貨補充口、3…硬貨落下口、5…
錠、6…補充シャッタ、7…摺動シャッタ、9…蝶番、
10…操作レバー、11…係止爪、12…収納枠、14
…規制穴、15…変位孔、16…連通落下口、19…段
付拘束ピン、20…変位板、23…緩衝板、26…連動
シャッタ、27…連動孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣銭や払い出し用としての硬貨を補給する
    為に使用する補給カセット(1)を一または二以上着脱
    自在に具備する硬貨処理装置(100)において、前記
    補給カセット(1)には、開錠操作に基づき前記補給カ
    セット(1)上部の硬貨補充口(2)を開放する摺動可
    能な補充シャッタ(6)と、前記補給カセット(1)下
    部の硬貨落下口(3)を開閉する摺動可能な摺動シャッ
    タ(7)と、前記摺動シャッタ(7)に固着され前記摺
    動シャッタ(7)と後述する連動シャッタ(26)とを
    係合させる係合具(9)と、前記補給カセット(1)の
    収納枠からの取り外し時には直立状態から転回する回動
    可能な操作レバー(10)と、前記操作レバー(10)
    の水平状態への転回に連動して補給カセット(1)内部
    に退避する係止爪(11)と、とを備え、前記補給カセ
    ット(10)を着脱自在に収納する硬貨処理装置(10
    0)側の収納枠(12)には、前記収納枠(12)の下
    部に穿設され係止爪(11)の係止に基づき操作レバー
    の直立時における補給カセット(1)の収納枠(12)
    からの取り外しを規制する規制部(14)と、前記収納
    枠(12)の下部の連通落下口(16)を開閉する摺動
    可能な連動シャッタ(26)と、この連動シャッタ(2
    6)に穿設され前記係合具(9)との係合に基づき補給
    カセット(1)の収納時における摺動シャッタ(7)の
    摺動に連動シャッタ(26)を連動させる連動部(2
    7)と、前記収納枠(12)の下部に支持され連通落下
    口(16)を閉塞した連動シャッタ(26)を拘束位置
    で拘束する変位可能な拘束部材(19)と、前記収納枠
    (12)の下部に設けられ補給カセット(1)の収納枠
    (12)への挿入に伴い変位して拘束部材(19)を拘
    束位置から拘束解除位置に変位させる変位板(20)と
    を備えたことを特徴とする硬貨処理装置。
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