JPS6127026Y2 - - Google Patents

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JPS6127026Y2
JPS6127026Y2 JP18379579U JP18379579U JPS6127026Y2 JP S6127026 Y2 JPS6127026 Y2 JP S6127026Y2 JP 18379579 U JP18379579 U JP 18379579U JP 18379579 U JP18379579 U JP 18379579U JP S6127026 Y2 JPS6127026 Y2 JP S6127026Y2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動販売機等において用いられる硬
貨補給用カセツトに関するものである。
自動販売機、中でも硬貨取扱い量の特に多い券
売機や精算機には、外部から釣銭補給を行なう必
要がある。かつては、釣銭用硬貨を袋に入れて運
搬し、機内の釣銭機に接続されたホツパに袋から
投入していたが、運搬中の盗難や係員の不正行為
を防止する必要から、運搬中に開放不可能なカセ
ツトに硬貨を収容して運搬し、そのカセツトを自
動販売機の所定位置に挿入した後、カセツトのシ
ヤツタを開けて釣銭を補給するようにした硬貨補
給用カセツトが用いられるようになつた。
しかしながら、従来の硬貨補給用カセツトは運
搬中における開放を不可能にし、かつ、販売機へ
の挿入後の開放を可能にするために、カセツトに
〓〓〓〓〓
そのシヤツタの開閉を制限する錠を取付け、その
錠に適合する所定の錠を、カセツト運搬係員では
なく、当該自動販売機の特定の管理者のみが所持
して、カセツト挿入直前又は挿入後にその管理者
が当該鍵を用いて解錠する第一の方式を採るか、
又は、当該カセツトの錠に適合する所定の鍵を自
動販売機に接続したチエーン等の先端に取付けて
おき、カセツトをその自動販売機の所定位置に正
確に挿入したときのみ前記鍵による解錠が可能に
なる第二の方式を採つていた。
第一の方式はカセツト運搬係員のほかに管理者
を必要とすること、及び鍵の管理が厄介であるこ
となどの欠点があり、また、第一、第二の方式の
いずれも鍵で解錠する作業自体が面倒であるとい
う欠点を有していた。
この考案は上記の点に鑑みてなされたものであ
り、運搬中の不正開放を阻止する錠機構は備えて
いるが、自動販売機の所定位置に挿入したとき
は、鍵なしで、運搬係員自身が解錠して硬貨の補
給ができ、防犯機能を果たし、かつ最少限の係員
により容易に硬貨補給を行ないうるようにした硬
貨補給用カセツトを提供することを目的とする。
この考案による硬貨補給用カセツトは巻売機、
精算機、その他の自動販売機に釣銭補給用として
用いるほか、両替機にも使用することができる。
次に、この考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
符号Aで総括的に示された硬貨補給用カセツト
はカセツトの正面から見て(第1図)、左右一対
の外側板1,2の間に、下端部中央に開口3を有
する硬貨収納箱4を溶接又はリベツト、ネジなど
の締結具を用いて接合し、前記外側板1,2の前
記開口3よりもわずか下側における対向面に前記
開口3に対応してあけられた開口5を有する支持
板6を固着して、その支持板6と前記収納箱の下
端部との間に、カセツトシヤツタ7をカセツトの
正面に向かつて前後方向(第1図、第3図及び第
4図においては図面に直角な方向、第5図におい
ては図面に向かつて左右方向)に摺動して、前記
開口3を開閉可能に装着してある。前記外側板
1,2の下端部はカセツトの全長にわたつて適宜
の長さをもつて平行に垂直下向に延ばした後、一
つの水平面に沿つて互いに対向するように内側に
折曲することにより、脚部8,9を形成してお
り、カセツトAを平坦面上に安定静置できるよう
にしてある。
前記外側板1,2の前端部間に張設された正面
板10にはその上部に、カセツトAを持ち運びす
るとき、及びカセツトを後述するように、自動販
売機の硬貨補給位置に挿入し、又は同位置から引
き出すときに、把持される把手11が取付けてあ
り、また、正面板10の中央に、係員がカセツト
の自動販売機への装填後に前記シヤツタ7を引い
て開ける前に、最初に操作しなければならない摘
み12が設けてある。後に詳述されるように、カ
セツトの装填後に前記摘み12を回転すること
が、係員がシヤツタ7を開けるためにしなければ
ならない唯一の操作である。また、カセツトを自
動販売機から取外す場合にも、後述されるよう
に、まず、シヤツタ7を閉めて前記摘み12を回
転復旧するだけでよい。
前記収納箱の前面部4aをカセツト正面板10
から適宜後方に隔てて、その間に後述される錠機
構を備える空間13を設けてある。前記正面板1
0の内側に支持具14を固着し、正面板10及び
支持具14の中央に装着した軸受15,16によ
り、外端が正面板10より外部に突出し、内端が
支持具14と収納箱前面部4aとの中間まで延出
する連結軸17が回転自在に保持されている。前
記摘み12はこの連結軸17の前記外端に止めね
じ18により固着されている。
そして、前記連結軸17の内端にはほぼ小判状
のロツク板19がその一端近傍の幅方向中央にお
いて固着されている。ロツク板にあけてある図示
されていない孔に前記連結軸17の内端を貫通
し、ロツク板の反対側に突出した連結軸の内端に
切つてあるおねじ部にナツト20を締め付けるこ
とにより、ロツク板が連結軸に固着されている。
しかし、ロツク板を連結軸に固着する方法はこれ
に限らない。連結軸17の外端にフランジ21を
設け、ロツク板19と軸受16の間にリング22
を嵌装することにより、連結軸17の抜け、遊び
を防止している。こうして、ロツク板19は、摘
み12を回わすことにより、常に所定の面に沿つ
た正確な位置で回転されるようになつている。
前記カセツトシヤツタ7には、そのシヤツタを
完全に閉めた状態において、前記ロツク板19の
自由端に合致する位置に切欠孔7aがあけてあ
〓〓〓〓〓
り、前記ロツク板19を第1図において反時計方
向に回わして垂直にしたときはその下端部(自由
端)が前記切欠孔7aに嵌入して、シヤツタ7を
ロツクしてシヤツタの引出しを阻止し、また、前
記摘み12を介してロツク板19を第1図におい
て時計方向に回わすと、下端部が前記切欠孔7a
から退出してシヤツタのロツクを解除する。ロツ
ク板19の自由端の切欠孔7aへの嵌入、退出が
容易にできるように自由端を円弧状に形成してあ
る。また、ロツク板19を垂直になるまで回転し
たときにこのロツク板に当つてその回転を阻止す
るストツパ23を設けて、ロツク板の自由端が所
定の適切な状態で切欠孔7aに嵌合するようにし
てある。さらに、前記ロツク板19には前記連結
軸17との連結部よりも上側であつて、かつ、そ
の連結部よりもやや左又は右に寄つた位置に、引
張りばね24の一端をピン25により結合し、そ
のばねの他端をカセツトシヤツタ7の近傍におい
て収納箱の正面部4aに金具26により結合し
て、引張りばねを張設してあり、前記ロツク板1
9をシヤツタロツク位置とロツク解除位置の中間
位置(このときばねの死点がある。)からいずれ
か一方側に越えると、ロツク板が前記ばねの張力
によりシヤツタロツク位置又はロツク解除位置ま
で完全に回転され維持される。すなわち、摘み1
2を時計方向又は反時計方向に回わしてロツク板
19によるシヤツタのロツク又はロツク解除をさ
せるときに、ロツク板に容易かつ確実にその動作
を行わせることができる。
そして、カセツトAにはそれを自動販売機の所
定位置に挿入したときのみ、前記摘み12による
ロツク板19の回転を可能にする錠機構が備えら
れている。すなわち、ピン27で回動自在に連結
したリンク28,29のうち一つのリンク28の
一端を前記ロツク板19にピン30で回転自在に
結合し、もう一つのリンク29の先端を前記正面
板10の裏面もしくは前記外側板1の裏面に固着
したガイド31に、外側板1に対して直角な方向
に摺動自在に貫通保持してある。また、前記外側
板1の裏面には前記リンク29の先端に対応する
位置に、第6図に示すように、コ字形の一対のガ
イド板32,33が上下に一定の間隔をもつてそ
の凹部を互いに対向させて固着させてあり、その
一対のガイド板の間に、一対の錠板34,35が
嵌挿されている。錠板34,35は前記ガイド板
32,33よりもやや薄く作られているととも
に、長手方向のほぼ中央に互いに対向して開口す
る切欠溝34a,35aを有し、その切欠孔を形
成するそれぞれ上方、下方に突出する凸部34
b,35bを前記ガイド板32,33の凹部に遊
嵌してあり、また、錠板34の下端面と錠板35
の上端面は一直線に沿つて滑動自在に接してい
る。従つて、錠板34,35は互いに独立して、
又は一緒に前記ガイド板32,33の間を、長手
方向に摺動可能である。前記凸部34b,35b
は錠板34,35がガイド板から抜け出ないよう
に摺動範囲を規制する役割も果たす。錠板34,
35は前記ガイド板32,33の内側面に固着さ
れた押え板36によつて、外側板1と押え板36
の間に摺動自在に保持されている。
前記押え板36及び外側板1には前記リンク2
9の先端に対応する位置においてそのリンクの貫
通を可能にする孔37,38が設けられている。
前記錠板34,35の切欠溝34a,35aは位
置が合致して対向したときは前記孔37,38と
同一大の孔を形成する。前記錠板34,35は異
なる長さを有し、前記切欠溝34a,35aが合
致したときに錠板34,35の先端が段状に位置
されるようにしてある。錠板34,35はまた、
収納箱の正面部に一端が固定された引張りばね3
9により常時、カセツトの後方に付勢され、寄せ
られて、前記切欠溝34a,35aは前記押え板
36及び外側板1の孔37,38からずらされて
いる。
そして、前記リンク29はロツク板19により
シヤツタ7をロツクしているときは、リンク29
の先端が前記押え板36の孔37又は、前記ガイ
ド31内に存し、ロツク板19を回わしてシヤツ
タのロツクを解除したときはリンク29の先端が
前記外側板1の孔38から外部に突出する長さを
有している。従つて、前記錠板34,35にばね
39に抗する何らの動作も加えない状態では、前
記リンク29は錠板34,35によつて外側板1
から外部に突出することが阻止されているため、
摘み12がロツクされ、ロツク板19を回わすこ
とができない。すなわち、ロツク板19はシヤツ
タ7の切欠孔7aに嵌入したままであるので、シ
ヤツタ7の開放が不可能である。
〓〓〓〓〓
図中Bは自動販売機等に設置されたカセツト挿
入部であり、左右の側板40,41と天板42と
で下方及び前後両方向に開口する溝状に形成さ
れ、挿入されたカセツトAから補給される硬貨を
受入れ、かつ、図外の釣銭補給機構部分に硬貨を
供給するためのホツパ43と一体で形成された構
造になつている。前記カセツト挿入部の内側に
は、側板40,41から水平面に沿つて対向し、
かつ、カセツト挿入部の全長にわたつて平行に延
長するカセツト支持板46,47が固着され、そ
のカセツト支持板46,47(一体ものでもよ
い)とカセツト挿入部上側に前記側板40,41
の一部を内側に折曲して形成してある案内片4
8,49との間に、前記カセツトAをその後部か
ら挿入することができる。支持板46,47から
案内片48,49までの高さは、カセツトAの脚
部8,9の下端部から外側板1,2の上端部まで
の高さよりもわずかに高く、また、カセツトの脚
部8,9を前記カセツト挿入部の支持板46,4
7の上面に載せて、カセツトAをカセツト挿入部
B内に摺動挿入し、又はカセツトを手前方向に引
出すことができる。
カセツト挿入部の前記側板40の内側には、カ
セツトAをカセツト挿入部内に挿入したときにお
ける前記錠板34,35に対応する高さに、鍵板
50が側板40の外からねじ込まれたねじ51に
より取付けてある。鍵板50と側板40の間にス
ペーサ52を設けることにより、その間にカセツ
トの外側板1の厚みよりもわずかに大きな間隙が
形成されている。一方、前記カセツトの外側板1
には前記鍵板に対応する高さにおいてカセツトの
後端に開口し、カセツトの正面方向に延びる逃げ
溝53が形成してある。こうして、カセツトAを
カセツト挿入部Bにその正面から挿入すると、前
記外側板1はカセツト挿入部の側板40と鍵板5
0の間に遊挿され、さらにカセツトを挿入する
と、前記鍵板の先端がカセツトの外側板1と収納
箱の側面部4bとの間に形成してある空隙54内
に進入し、続いて、前記ねじ51とスペーサ52
がカセツトの外側板の前記溝53内を移動して、
カセツトのカセツト挿入部及び鍵板のカセツトの
外側板1と収納箱側面部4bとの間への進入を可
能にしている。前記溝53の入口は拡開されて、
カセツト挿入初期にカセツトが多少傾いていても
ねじ51、スペーサ52が容易に溝53内に案内
されるようにしてある。
カセツト挿入部Bに挿入したカセツトAはカセ
ツト挿入部の後端部内側に設けてあるストツパ5
5に当つて所定位置で止められる。このストツパ
で止められる直前に、前記鍵板50の先端が前記
カセツトの錠板34,35に当つてこれら錠板を
ばね39に抗してガイド板32,33間をカセツ
ト正面方向に移動し、カセツトが所定の挿入終了
位置で止められたときは、鍵板の先端の段部5
0′の高さと、錠板34,35の長さが所定の条
件を満たす場合に限り、錠板の切欠溝34a,3
5aが前記孔37,38と位置的に符合する孔を
形成するようになつている。また、カセツト挿入
部の側板40にも、ストツパ55に止められたカ
セツトの孔38と合致する孔56が設けてある。
ストツパ55はカセツト挿入部天板42の下面に
固着した金具55aに調整ねじ55bをカセツト
挿入部の長手方向にねじ込み、そのねじの先端に
カセツトの後端面に当つてカセツトを止める当接
片55cを固着して構成されており、調整ねじ5
5bのねじ込み加減により、カセツトの停止位置
を前記鍵板と錠板及び孔37,38と孔56とに
所要の位置関係が得られるように任意調整するこ
とができるようになつている。
このようにして、カセツトAを自動販売機のカ
セツト挿入部B内に挿入するまでは、錠機構の錠
板34,35が孔37,38を遮閉していて、リ
ンク29の移動を阻止しているため、摘み12及
びロツク板19の回転が不可能であり、ロツク板
がカセツトシヤツタ7をロツクしているが、カセ
ツトAをカセツト挿入部内に正確に挿入すると、
前記鍵板50が錠板34,35を作動し、前記孔
37,38に符合する孔を形成させるため、前記
リンク29がこれらの孔を貫通して外方向に移動
することが可能になる。従つて、前記摘み12も
所定方向の回転が可能になり、摘みを回わすと、
ロツク板19も回転してシヤツタ7のロツクを解
除するため、シヤツタ7をその手掛け部7bに手
をかけて引出し、収納箱の開口を開放することが
できる。ロツク板がシヤツタのロツクを解除する
と同時に、前記リンク29の先端はカセツトの外
側板1の孔38から外部に突出してカセツト挿入
部の側板40の孔56内に進入し、カセツトをカ
〓〓〓〓〓
セツト挿入部にロツクする。すなわち、カセツト
Aからの硬貨排出が可能になつたときは、カセツ
トをカセツト挿入部Bから抜き出すことができな
くなる。
なお、前記カセツト挿入部Bにも、これにカセ
ツトを装填していないときにカセツト挿入部より
ホツパ内の硬貨を取出すことができないように、
ホツパシヤツタ57が前記支持板46,47とそ
の下側において側板40,41に固着した案内片
58,59との間に摺動自在に備えられている。
そして、このシヤツタ57はカセツト挿入部にカ
セツトを装填しないときは妄りに開放されないよ
うに、シヤツタ57の左右側辺の少なくとも一方
に、切欠部57aを設けるとともに、前記案内片
58,59と側板40,41との間に板ばね60
を、その自由端をカセツト挿入部後方に向け、か
つ、シヤツタ57方向に付勢させて取付けてあ
り、これにより、シヤツタを閉めたときは板ばね
の自由端が前記切欠部57aに嵌入して係止し
て、シヤツタの引出しを阻止している。しかし、
前記カセツトの外側板1,2のいずれか一方又は
双方の外面に突片61,62を突設してあり、カ
セツト挿入部にこのカセツトを挿入するときに突
片61,62が前記板ばね60の自由端を押し、
切欠部57aから離脱させるので、ホツパシヤツ
タ57が開放可能になる。
従つて、カセツトAのカセツト挿入部Bへの装
填終了後にホツパシヤツタ57を開け、かつ、カ
セツトシヤツタ7を開ければ、カセツト内の硬貨
をホツパ43内に落下供給することができる。
図示の好ましい実施例では、シヤツタ7,57
の開放及び閉鎖をそれぞれ一回の動作で行なうこ
とができるように、シヤツタ連動装置を用いてい
る。すなわち、前記カセツトシヤツタ7を閉めた
状態においてカセツトの前記空間13内に存する
同シヤツタ部分を、幅方向両端に取付部7c,7
dを残して切欠し、その取付部に軸受片63,6
4を固着するとともに、その軸受に支持した軸6
5により、カム66を回転自在に保持する。この
カムは、上部に爪66aを有し、下部に切欠孔6
6bを有しており、前記軸65に巻装されたばね
67により、爪66a及び切欠孔66bが下方に
回転するように付勢されている。そして、前記ロ
ツク板19には側方に突出するカム作動ピン68
が取付けてあり、ロツク板がシヤツタロツク位置
におかれているときは、前記カム作動ピン68が
爪66aを介してばね67に抗してカム66を持
上げており、また、ロツク板をロツク解除位置に
向けて回転させるときはピンの動きにつれて、ば
ね67の力によつて、カム66は降下する。一
方、前記ホツパシヤツタ57にはその前端部近傍
の上面に固着された軸受69により、嵌合ピン7
0が取付けられている。
こうして、カセツトAをカセツト挿入部Bに挿
入しただけの状態では前記カム66が作動ピン6
8により持上げられており、カム66の切欠孔6
6bが前記ホツパシヤツタ57の前記嵌合ピン7
0の上方に位置されている(第5図実線で示す状
態。)。そして、前述のように摘み12を介してロ
ツク板19を回転してカセツトシヤツタ7のロツ
クを解除すると、作動ピン68とともにカム66
がばね力によつて降下するため、前記切欠孔66
bとホツパシヤツタの嵌合ピン70が嵌合する。
従つて、カセツトシヤツタ7を引き出すと、ホツ
パシヤツタ57もともに引き出される。なお、カ
セツトの正面板10には前記カム66の爪66a
の出入りを許容するスリツト10aが設けてあ
る。このようにして、カセツトシヤツタ7を引き
出して開放するだけで、カセツト内の硬貨がホツ
パ内に落下補給され、従来のようにカセツトシヤ
ツタのほかにホツパシヤツタを開放する作業が不
要になる。
上述されたカセツトAに硬貨を詰めるには、前
記カセツト挿入部Bとほぼ同様に構成された図示
されていないアダプタを銀行、又は駅務室など、
硬貨を集中管理する場所に設置し、そのアダプタ
にカセツトAをシヤツタ面を上にして装着して行
なう。すなわち、アダプタには前記カセツトを挿
入したときに所定位置に止める前記ストツパ55
と同様のストツパ、アダプタの側板には前記カセ
ツトのリンク27を嵌入係止させる孔56と同様
の孔、及び前記カセツト挿入部の鍵板50と同様
の鍵板がカセツト挿入部Bの場合と上下対称の高
さに設けてあり、アダプタにカセツトを装着した
ときは、カセツト挿入部に装着した場合と同様の
作用により、シヤツタ7を開けることができ、シ
ヤツタを閉めてロツク板によりロツクしなければ
カセツトをアダプタから抜き出すことができな
〓〓〓〓〓
い。
続いて、上述した構成に基いて、この考案によ
るカセツトの扱い方を一貫して説明し、あわせ
て、上記実施例における構成により得られる優れ
た作用効果を挙げる。
まず、カセツトAに硬貨を詰める際は、カセツ
トシヤツタ面を上にして空のカセツトをアダプタ
に装着すると、摘み12のロツクが解除されるの
で、摘みを時計方向に回わす。これにより、シヤ
ツタ7のロツクが解除されるので、シヤツタを引
き出し、アダプタの投入口より硬貨をカセツトに
詰める。詰め終つたならばシヤツタ7を押し戻
し、カセツトの摘み12を反時計方向に回てして
復旧させる。これにより、シヤツタ7がロツクさ
れる。そしてカセツトをアダプタから引き抜く
と、摘み12がロツクされる。
次に、カセツトAから自動販売機に硬貨を補給
する際は、硬貨が装填されたカセツトを自動販売
機に設置してあるカセツト挿入部Bに、所定位置
まで挿入すると、カセツト挿入部の鍵板50がカ
セツトの錠板34,35を押し、切欠溝34a,
35aが孔37,38と符号する孔を形成してリ
ンク29がこれらの孔に嵌入可能な状態となつて
摘み12のロツクが解除されるとともに、カセツ
ト挿入部Bのホツパシヤツタ57のロツクも解除
される。そこで、摘み12を時計方向に回わす
と、ロツク板19がシヤツタ7の切欠孔7aから
出されてシヤツタ7のロツクが解除されるととも
に、リンク29の先端がカセツト挿入部側板の孔
56に入り込み、カセツトAがカセツト挿入部B
にロツクされ、さらに、シヤツタ連結装置が働い
てカセツトシヤツタ7とホツパシヤツタ57が連
結される。従つて、カセツトシヤツタ7を引き抜
くと、ホツパシヤツタ57も一緒に引き出され、
カセツト内の硬貨がホツパ内に補給される。次い
で、カセツトシヤツタを押し戻すと、ホツパシヤ
ツタ57も連動して閉められる。そして、カセツ
トの摘み12を反時計方向に回わして元の位置に
戻すと、カセツトシヤツタとホツパシヤツタの連
結が解け、ロツク板19がシヤツタの切欠孔7a
に入り込み、シヤツタがロツクされ、かつ、リン
ク29の先端がカセツト内に入り込んでカセツト
Aのカセツト挿入部Bに対するロツクが解除さ
れ、カセツトの引き抜きが可能になる。そして、
カセツトを引き抜くと、鍵板50が離れるため錠
板34,35が復帰し、リンク29の移動を禁止
するので、摘み12がロツクされる。
前述のように、カセツトの摘み12及びカセツ
トシヤツタ7のロツク解除を司る錠板34,35
を、カセツト挿入部Bに取付けた鍵板50によ
り、カセツトのカセツト挿入部への挿入時の相対
移動に伴なつて作動させるようにしたので、従来
のように、係員等が手に持ち、カセツトに設けて
ある鍵孔に差込んで操作する形式の鍵が不要であ
り、カセツトを所定位置に挿入して、摘み12を
回わすのみで、カセツトシヤツタ7の開放が可能
である。しかも、実施例では、前記錠板34,3
5はカセツト外側板1の内側に設けられているか
ら、外部からその存在が判らず、不正にロツクを
解除されることがない。また、錠板34,35を
薄くし、これを作動させる部材は、外側板1と収
納箱側面部4bとの間の狭い空間に差込まなけれ
ばならないので、この条件を満たす適当な鍵板代
用品を見付けることは困難であり防犯上好まし
い。
仮に前記空間に差込みうる材料を見付けても、
この実施例ではさらに、二枚の長さの異なる錠板
34,35を用い、所定の段差をもつて所定の位
置まで錠板34,35を押したときにリンク29
の突出を可能にするような、先端部に所定の段差
を有する鍵板50を用いているから、不正な鍵板
代用品の発見又は作成は一層困難である。また、
錠板を二枚一組にして用いれば、その長さの組合
せは無数に作ることができるので、万一、一つの
カセツトに適用できる鍵板代用品の作成に成功し
ても、多数広範に不正行為が行われることを防止
することができる。さらにまた、図面にダツシユ
を付加した符号で示したように、リンク、孔、ガ
イド板、錠板及び鍵板からなる錠機構はカセツト
A及びカセツト挿入部Bの左右両側に対称的に配
置してもよく、かつ、その場合に、左右各対の錠
板の長さ及びこれに対応する錠板の先端の段差も
異にすれば、一層防犯効果が向上する。
しかし、この考案は錠板が長さの異なる二枚を
一組で用い、先端に段差のある鍵板を用いる場合
に限定されるものではなく、一枚の錠板を先端が
平坦な鍵板で作動させるものも含むものである。
以上のように、この考案による硬貨補給用カセ
〓〓〓〓〓
ツトは摘みを介してシヤツタをロツクする位置と
ロツクを解除する位置とに移動されるロツク板を
備えているとともに、ロツク板に連結されロツク
板と連動して、ロツク板がシヤツタロツク位置に
あるときはカセツトの外側板の内側に引き込み、
ロツク板がロツク解除位置にあるときは前記外側
板に設けてある孔から外部に突出するリンクと、
前記外側板裏面にカセツト挿入方向と平行に摺動
自在で、かつ、前記外側板の孔を遮閉するように
常時カセツト後方に付勢されて備えられ、カセツ
トを自動販売機の所定位置に挿入したときに自動
販売機に取付けてある所定の鍵板によつて作動さ
れて前記外側板の孔に符号する孔を有し、又は孔
を形成する錠板とからなる錠機構を備えているの
で、第1に、カセツトを自動販売機の所定位置に
挿入していないときは錠機構が働いて摘みがロツ
クされており、かつ、錠板は外部から作動するこ
とが不可能に近いため、運搬中にシヤツタを不正
に開けることができず、盗難防止効果が得られ
る。第2に、カセツトを自動販売機の所定位置に
挿入したときは、錠板が所定の鍵板により作動さ
れ、錠機構が解錠されて摘みのロツクが解除さ
れ、従つて、摘みを回わしてシヤツタのロツクを
解除し、シヤツタを開けることができるため、硬
貨補給の際にシヤツタを開けるにはカセツトを挿
入して摘みを回わすだけの作業をすればよく、き
わめて簡単であり、鍵を差し込んで操作する必要
がないばかりでなく、カセツト運搬係員のほかに
鍵管理者を必要とすることもない。第3に、シヤ
ツタのロツクを解除すると同時に、錠機構のリン
クが外側板から外部に突出してカセツトを自動販
売機にロツクするため、シヤツタのロツクを解除
した状態でカセツトを自動販売機から抜き出すこ
とができず、ここでも防犯効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すものであり、
第1図はカセツトの正面図、第2図はカセツトを
カセツト挿入部に挿入した状態における横断面
図、第3図は第2図の−線に沿つた断面図、
第4図は第2図の−線における断面図、第5
図は第2図の−線に沿つた断面図、第6図は
錠機構の解錠原理を示す側面図、第7図は第5図
の−線に沿つた断面図である。 A……カセツト、1,2……外側板、4……収
納箱、7……カセツトシヤツタ、12……摘み、
19……ロツク板、28,29……リンク、3
2,33……ガイド板、34,35……錠板、3
4a,35a……切欠溝、37,38……孔、B
……カセツト挿入部、40,41……側板、50
……鍵板、55……ストツパ、56……孔、57
……ホツパシヤツタ、66〜70……シヤツタ連
結装置。 〓〓〓〓〓

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) (イ) 左右の外側板の間に固着した硬貨収納箱
    の下面開口を開閉するカセツトシヤツタを正
    面に向かつて前後方向に摺動自在に備え、 (ロ) 前記収納箱と正面板の間に、前記正面板に
    回転自在に取付けた摘みの一方向及び他方向
    の回転に連動して前記カセツトシヤツタをロ
    ツクする位置とロツクを解除する位置との間
    を回転するロツク板を備え、 (ハ) 前記ロツク板の回転と連動してロツク板が
    シヤツタロツク位置にあるときは先端が前記
    外側板より内側に引込められ、ロツク板をロ
    ツク解除位置に移動するときは先端が前記外
    側板に設けてある孔から外部に突出する方向
    に移動されるリンクと、前記外側板の裏面に
    カセツト挿入方向と平行に摺動自在にかつ外
    側板の前記孔を遮閉するように常時カセツト
    後方にばねにより付勢して取付けられ、前記
    外側板の孔と符合しうる孔を有する錠板とか
    らなる錠機構を有しており、 (ニ) 自動販売機に設けてあるカセツト挿入部に
    所定位置まで挿入された場合は、そのカセツ
    ト挿入部の側板に取付けてある鍵板により、
    前記錠板が前記ばねに抗して移動されて錠板
    の孔と前記外側板の孔とが符合貫通し、前記
    リンクの先端がこれらの孔に嵌合可能になる
    こと、 を特徴とする硬貨補給用カセツト。 (2) 錠板は長さが異なり、かつ相対移動する二枚
    一組で用いられるとともに、鍵板はその先端に
    前記長さの差に等しい段差を有する段部を有
    し、鍵板が錠板を移動したときは各錠板に形成
    してある切欠溝が位置的に合致し、外側板の孔
    と符合する孔を形成するようにしてあることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載の硬貨補給用カセツト。
JP18379579U 1979-12-28 1979-12-28 Expired JPS6127026Y2 (ja)

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