JPH0246753B2

JPH0246753B2 -

Info

Publication number: JPH0246753B2
Application number: JP54159039A
Authority: JP
Inventors: Harorudo Hiruton Gurahamu
Original assignee: De la Rue Co PLC
Current assignee: De la Rue Holdings Ltd
Priority date: 1978-12-08
Filing date: 1979-12-07
Publication date: 1990-10-17
Also published as: FR2443396A1; FR2443396B1; US4275667A; SE7909860L; DE2949344A1; JPS5581983A; DE2949344C2; SE429693B

Description

【発明の詳細な説明】本発明は可撓性シートのスタツクを収納するよ
うにされた小箱に関するものであり、より具体的
には例えば銀行券又は類似の高い本質的価値を備
えた物品からなるシートを安全に収納することの
出来るそのような小箱に関するものである。

更に具体的に述べるならば、本発明の銀行券の
貯蔵及び一時的使用において該銀行券を保護する
ための一体金銭取扱いシステムに関連して有用性
を有している。

このような小箱は例えばこれらを除去し及び／
又は金属切断装置を採用しその内部に接近を図ろ
うとする泥棒による攻撃はかわすことが出来な
い。本発明の目的はこそ泥に備えてロツク可能な
小箱を提供することである。

一体型の金銭取扱いシステムにおいては、機械
的仕掛けの利点を十分に生かして所定の量の銀行
券を小箱に入れることが容易である。例えば、こ
の操作の実施は銀行組織の現金センタにおいて可
能であり、金銭の挿入は銀行券状態検査機の出力
ステージを有することの出来る周知のタイプの機
械的スタツキング（積重ね）装置によつて行なう
ことが出来る。

一体式金銭取扱いシステムにおいては前記小箱
の払い出しはやはり周知の自動銀行券支払い機に
よつて実施するのが好適である。

従つて、小箱が各現金センタにおいて充填され
た後に小箱をプリセツト状態にロツクし、該小箱
が支払い機内に導入される迄はこの状態にとどま
ることの出来るようにした小箱を用いれば、その
ようなシステムの全体的効率及び安全度を増大さ
せ得るということが理解されよう。このような小
箱には、小箱の中味が貯蔵及び搬送中に不当に抜
き取られていないかどうかを示す装置を設けても
よく、もしもそのような指示が無かつた場合には
支払い機内に装填された銀行券の実際量を現金セ
ンタから与えられた情報から直接確認することが
出来る。

現金払い出し機の操作中においては、例えば異
なる通貨単位の銀行券を含む小箱と置換えるため
に部分的に使用した小箱を引き出す必要があろ
う。更には、支払い機の機械的故障のためとか、
例えば重なつた銀行券が通過した場合の如く送り
機構のつまりを解消するために小箱を除去する必
要があろう。従つて安全性の観点からすれば、前
述の理由のいづれかによつて除去された小箱の中
味を守ることが望ましい。

このような事態に対処してロツク装置を設けた
ものが、特開昭54−111400号公報、特開昭53−
42396号公報、実開昭53−100296号公報等に開示
された紙幣等の収納箱として提案されているが、
これらは紙幣自動預金機あるいは自動販売機等が
取り外された場合に、紙幣収納口を自動的にロツ
クするようにされている。また、箱体を取り外し
た際に入り口をロツクするものとしては特開昭52
−102799号公報に記載されたものがある。

しかしながら、このような紙幣収納箱において
は、機械本体から取外された場合にロツク装置が
自動的に作動するだけであり、紙幣収納口がシヤ
ツタにより自動的に閉じられてロツクされても、
準備のためにシヤツタを開く必要がある場合に
は、シヤツタとは別の蓋を解錠して開く必要があ
り、使用において不都合があつた。

このようなことから本発明の特別の目的は、自
動的に小箱を再ロツクし、そのあとで再び挿入し
ても良いという司令が無い場合にはその後の小箱
の再挿入を阻止するような装置を提供することに
ある。

本発明によるシート取扱い機に組み合わせる小
箱は、 (a) シートスタツクの包囲体を形成するケーシン
グ６、 (b) シートスタツクを前記ケーシング６の内部に
支持する支持装置３８、 (c) 小箱からの前記シートの通過を可能とする前
記ケーシングの壁内に設けたシート接近孔Ａ、 (d) 第１の位置に作動されたとき前記孔をふさぎ
かつ第２の位置に移動されたとき前記孔を開く
移動可能なシヤツタ装置１２であつて、小箱の
部分を形成していないがシート取扱い機に配置
された外部の機械的作動装置により作動される
ときに前記第１の位置から前記第２の位置へ移
動されるシヤツタ装置、 (e) 前記外部作動装置が外されたとき第２の位置
から第１の位置へ戻るように配置されたばね装
置、 (f) 前記シヤツタ装置の前記第１の位置へのその
戻りの後にさらに移動することを阻止する掛金
装置２４，４４、を包含する小箱であつて、 (g) 前記掛金装置２４，４４を解放する手動作動
装置５０，５１，５３，５７，５８を包含し、
該手動作動装置は、前記掛金装置に係合する面
取り端部５１およびキー５７で操作されるロツ
ク５８の接触面５３を有したロツクバー５０を
有し、小箱が前記機械内に挿入される前に解錠
され即ち準備されるように、その作動により前
記キー５７の回転でロツクバー５０を移動させ
面取り端部５１によつて前記掛金装置を解放す
るように配置されていることを特徴とすること
である。

以上のような構成を有する小箱は、シート取扱
い機に挿入される際には、紙幣等のシートがシー
トスタツクにされてケーシング６内部に支持装置
により支持され、機械に装着されたら前記シート
の出し入れがシート接近孔Ａを通して行われる。
この接近孔Ａは、移動可能なシヤツタ装置１２の
第１の位置においてふさがれ、第２の位置におい
ては開かれる。この開閉は、シート取扱い機に配
置された、例えば作動ロツドのような機械的作動
装置により行われ、この小箱が機械に挿入される
と、シヤツタ装置１２は第１の位置の閉位置から
第２位置の開位置に移動される。前記外部の作動
装置が小箱から外れた状態では、シヤツタ装置１
２は第２の開位置から第１の閉位置へ小箱内部に
配置されたばね装置により戻される。このように
シヤツタ装置が第１位置へ戻つた後は掛金装置２
４，４４により移動しないように保持される。掛
金装置２４，４４は、必要な場合手動作動装置５
０，５１，５３，５７，５８によつて解放され、
小箱が機械内に挿入される前にその作動により掛
金装置２４，４４を解放してシヤツタ装置１２を
第２の開位置に移動することができる。したがつ
て、小箱は手動作動装置により解錠されてシート
取扱い機に挿入されるとシート接近孔Ａが前記外
部作動装置により開かれ、あるいは準備のために
シート取扱い機から取り外した状態でのシヤツタ
装置１２は、手動作動装置によつて掛金装置を解
放することによりその場でも開放することができ
るが、そうでなければシヤツタ装置は開くことが
できず安全が保たれる。しかしながら手動作動装
置が作動されなければ、前記外部作動装置は、掛
金装置が解放されていないのでシヤツタ装置を移
動させることができないので、シヤツタ装置は開
かれず、小箱の機械内への挿入も阻止することに
なる。

前記移動可能シヤツタ装置は任意の適当なタイ
プのものとすることが可能であり、特定のシート
取扱い機と適合するようにさせることが出来る。
例えば、前記シヤツタは垂直方向又は水平方向軸
線上に配置され、シートスタツクの外側を移動さ
せることの出来る１つ又はそれ以上の枢着フラツ
プを有することが出来る。別法として、１つ又は
それ以上のドアパネルを配設してスタツクの正面
に平行な方向に滑動させても良い。更に別法とし
て、前記シヤツタ装置は可撓性構造乃至よろい戸
構造とすることも可能であり、本発明の好ましい
実施例においては、前記シヤツタはサイドインタ
ロツクストリツプ片の組立体を有しており、該ス
トリツプ片の端部は平行なチヤンネル断面案内路
間を滑動するようにされている。実際的に構造に
おいては、後者の部品の各々には中間の90゜の曲
り部が備えられており、シヤツタは最初スタツク
の表面に平行な通路に沿つて移動し、次に該表面
に直角をなす方向に移動することが可能である。

本発明の好ましい実施例においては、前記シヤ
ツタ装置はその第１の位置（即ち閉鎖位置）にば
ね偏倚されており、前記作動装置はシート取扱い
機の面から片持ち支持されている一対の平行ロツ
ドを有しており、該ロツドの限界端部は小箱の正
面内に形成された穴を経て小箱の内側に進入する
ようにされている。作動時に、小箱をシート取扱
い機内に導入する間前記ロツドは前記穴中を通過
し、シヤツタ装置の一部が取付けられている滑動
可能横断方向バーと噛合う。従つて、小箱をシー
ト取扱い機内に導入する間小箱が前進運動すると
シヤツタはその第２の位置（即ち開口位置）へと
漸進的に移動させられる。逆に、小箱が引き出さ
れると、シヤツタはその閉鎖された初期の位置へ
と戻ることが可能である。

好ましくは、前記掛金装置は前記シヤツタ装置
とともに動くようにされた部品と噛合うようにさ
れたばね偏倚された爪を有している。

好ましくは前記手動作動装置は通常のキー作動
ロツクを有しており、該ロツクはそれを使用する
ことにより前記掛金装置を解放するようにされて
いる。特定の構造においては、ばね偏倚された滑
動バーが設けられており、該バーは前記キーの作
動の間前記爪及び前記部品との間の相互噛合いを
解放し、その後バーと爪が相互噛合いすることに
より掛金機構がプリセツトされるように配設され
ている。付加的安全性を与えるために第２のキー
により作動されるロツクとともに第２の関連する
滑動バーを設けることが可能であり、これらの構
造においては２つのキーを使用して機構を使用状
態にプリセツトするか又は小箱の内部への接近を
行なう必要がある。

好ましくは、ユーザに掛金機構がプリセツト状
態にあることを示すインジケータ装置が設けられ
ている。好適にはこの指示は掛金機構の可動部品
に取付けられて、小箱のケーシング内に形成され
た適当な孔を介して見ることの出来る色で符号化
された装置によつて行なわれている。更には耳で
聞くことの出来る装置を設けて、掛金装置がその
プリセツト状態からその掛金状態へと変化した時
に音を発生させるようにすることが出来る。この
構造は掛金機構が移動した時に音を発生するよう
に配設された相対的に移動可能なベル及びストラ
イカによつて実現することが出来る。

好ましくは、本小箱には内部接近を許容する可
動蓋が設けられている。前記蓋は通常のキー装置
によりロツクすることも出来るし、より好適には
該蓋はシヤツタ装置がその第１の即ち閉じた位置
にある時に自動的にロツクされるようにするのが
良い。

好ましくは、本小箱には適当な案内路に沿つて
長手方向に移動してスタツクを前記孔に向う方向
に偏倚させるようにされたばね偏倚圧力プレート
が設けられている。

好ましくは、スタツク内でシートのサイドエツ
ジを案内して小箱の搬送の間シートの位置決めを
維持するための横方向制御装置が設けられてい
る。好適には、前記制御装置は例えば小箱内に調
節自在に設けたねじにより調節自在に小箱内に装
着された長手方向ストリツプを有しており、かく
てある範囲のシートサイズを収納することが可能
とされている。

以下付図を参照して本発明のより具体的な説明
を行なう。

本小箱はカーブした正面エツジ２を備えたベー
スプレート１（第３図）、一対のサイドパネル３，
３及びリアパネル５からなる全体的に長方形の輪
郭の溶接板金ボツクスを有している。本小箱の上
側表面は一対のサイドフランジ７及び８及び内向
きリツプ１０に終結しているカーブ状正面部分９
を備えた蓋パネル６によつて画成されている。前
記蓋はピボツトピン１１によつてサイドパネルに
枢着されており、第４図の一点鎖線によつて示さ
れる態様で開口することが出来る。本小箱の正面
には以下に述べる装置を介して銀行券の取り出し
を可能とする孔Ａが設けられている。孔Ａには全
体として符号１２で示すよろい戸式シヤツタが設
けられており、該シヤツタは小箱をその閉鎖状態
（第１図及び第３図）においてシールしており、
一対のチヤンネル断面の案内路１３及び１４間で
下向きかつ後向き運動を行ない孔を開口する（第
２図及び第４図）ようにされている。

特定の実施例に関連して説明された前記小箱は
揺動アームタイプの真空シートフイーダを備えた
シート取扱い装置とともに用いることが意図され
ている。そのようなフイーダの例は英国特許第
989715号明細書に記載されており、このフイーダ
は基本的には揺動シヤフト１５を含んでおり、該
シヤフトには吸引ポート面１７を備えた一対の吸
引アーム１６が装着されている。面１７はスタツ
クＳ内の最前列銀行券Ｓ１の下側部分と噛合つて
これを２つの被駆動ローラ１８及び１９（第３図
及び第４図）によつて形成される取込みニツプ内
へと引き込んでいる。前記ローラ１９には深く切
り取られた周縁が設けられて、アームによつて除
去された銀行券のエツジに対する間隙を与えてい
る。その後取込みニツプ部が形成されて銀行券が
スタツクから引き出される。第２図及び第４図か
らわかるように、送りアームを小箱の限界内に配
置してこれらアームが所望の態様でスタツクの表
面に作用し、シヤフト１５に対する適当な作業間
隙を与えることが必要であり、このためにサイド
パネル３及び４の各々内には図示の態様で切り取
られた割溝２０が形成されている。前述の割溝は
それぞれのばね偏倚された滑動可能なプレート２
１によつて覆われており、これらのプレートは小
箱を支払い機内に挿入した際に後退するようにさ
れている。第２図及び第３ａ図に示されるよう
に、チヤンネル案内路２１ａはプレート２１の正
面エツジに取付けられているが、これは大して重
要なことではない。というのはシヤツタはそれが
吸引アームと噛合う前に開口するからである。

滑動シヤツタ１２は複数個のサイドエツジイン
タロツクストリツプ片２２を有しており、該スト
リツプはアンカストリツプ２３において終結して
いる。ストリツプ２３は一対のねじ付タイロツド
２５（第５図）を介して横断方向バー部材２４に
接続されている。前記バー部材は張力ばね２６に
より左方に偏倚されており、バー２４の端部はフ
ランジ付ブラケツト２８内に形成された割溝２７
内に案内されている。アンカストリツプ２３には
懸架ラグ２９が設けられており（第３図及び第４
図参照）、該ラグは一対のシヤツタ作動ロツド３
０に対する接触面を形成している。ロツド３０は
支払い機の送り機構の一部に固定装着されてお
り、ベースプレート１のカーブ状正面エツジ２内
に形成されたクリアランス穴を経て小箱の内部に
進入している。第１図及び第３図は小箱が作動ロ
ツド３０に近付いている状態を示しており、第２
図及び第４図において前記ロツドはラグ２９と接
触してシヤツタ１２を後退させている。

小箱の蓋をロツクするための装置について第３
図及び第４図に示されるケーシングの上部左側コ
ーナの拡大図を示している第６図を参照して以下
説明する。前記サイドパネルのコーナ限界間に配
置され、該サイドパネルに枢着されてブリツジ片
３１が横断方向シヤフト３２上に設けられてい
る。前記ブリツジ片は蓋パネルのリツプ１０を収
納するようにされた側割溝３３と、シヤツタ組立
体の上側ストリツプの一部を収納するようにされ
た下側割溝３４とを含んでいる。ブリツジ片３１
の内側に配されてフランジ付ブラケツト３５が設
けられており、該ブラケツトは蓋の下側に溶接さ
れて銀行券のスタツクに対する上側フロント支持
部材として又ブリツジ片の回転を制御するストツ
プ部材として作用している。前記ブリツジ片は
（図示せぬ装置により）実線で示される位置へと
ばね偏倚されており、シヤツタ１２が開口した時
には点線位置へと反時計方向へと回転することが
可能であり、その際リツプ１０が解放され蓋の上
向き運動が許容される。前述の回転運動を許容さ
せるためにブリツジ片３１内には切り取り部分が
設けられている。かくて蓋を開口するのはシヤツ
タ１２が後退した時にのみ可能であり、更には割
溝３４がサイドチヤンネル案内路１３及び１４と
整合して、滑動プレート２１をロツクしブリツジ
片３１の枢動運動を防止するシヤツタを保持して
いるということが理解されよう。

銀行券のスタツクＳに対する支持部材はサイド
パネルの内側及びフランジ付ブラケツト２８の上
部に取付けられた水平方向プレート３６を有して
いる。前記プレートには滑動圧力プレート組立体
３８の一部を形成する割溝ブロツク３７（第３
図）を収納する中央長手方向割溝が設けられてい
る。前記プレート組立体はスタツクの後面に左向
きの力を与えるべく（図示せぬ装置により）周知
の態様でばね偏倚されている。プレート３６の正
面にはスタツクの前方下側エツジを拘束するため
に一対の軽荷重板ばねセパレータ３９が設けられ
ている（第２図参照）。スタツクの上向き及び横
向き運動を制御するために一対のガイドストリツ
プが設けられている（その１つが符号４０で示さ
れている）。これらのストリツプは種々の銀行券
サイズに適合するよう調節的態様で水平方向プレ
ート３６に取付けられている。スタツクの上側表
面は別のストリツプ４１によつて類似の態様で支
持されており、該ストリツプは細長い穴を備えた
ブラケツト４２を介して蓋の下側に固定されてい
る。

本小箱は一対の長手方向支持ストリツプ４３
（第１図及び第２図）により支払い機内に支持さ
れており、該ストリツプは前記サイドパネルの外
側に取付けられ、装置のフレーム内に設けられた
共役走路と噛合つている。

本小箱のロツク及び掛金機構について以下付図
第７図乃至第１０図を参照して説明を行う。フラ
ンジ付ブラケツト２８間にはピボツト４５上に回
転装着された一対の掛金爪４４が設けられてい
る。これらの爪は突起４７において終結している
横断方向ロツド４６を介して一体に回転するよう
リンク結合されている。各爪は切欠き４８と、ス
トツプ表面４９ａと、下側エツジ上の２重面取り
部分４９とを含んでいる。切欠き４８及びストツ
プ表面４９ａは横断方向バー部材２４と面取り部
分４９とを保持してシヤツタの運動時におけるこ
れら部材、部分からの動きを収納するように作用
する。ブラケツト２８の内側には滑動ロツクバー
５０が設けられており、該バーは一端における面
取り端部５１及び上側切欠き５２と、他端にける
接触表面５３とを備えている。前記バーは突起４
７に関して整合されており、バーが引張りばね５
４の作用に対抗して左向きに移動すると、バーは
垂直方向に持上げられて最終的に切欠き５２内に
納まる（第８図参照）。このバーはそれぞれキー
及びロツク５７及び５８により回転されているデ
イスク５６に取付けられたクランクピン５５によ
つて左向きに動かされる。ロツクバー５０の側面
に取付けられて、緑色部分Ｇと赤色部分Ｒを備え
た２色インヂケータを有する視覚インヂケータ装
置が設けられている。このインヂケータ装置は本
小箱の使用者に対して機構がプリセツト状態にあ
るか否かについての情報を与える役目を果してお
り、２色の内のどちらかの色がサイドパネル３内
に形成された観察窓５９を経て見えている（第３
図参照）。

小箱の作動第１図の左側に示されるように横断方向バー部
材上に装着された２つのシヤツタ作動ロツド３０
を有するベンチリグを設けることにより小箱のマ
ニユアル装填が容易とされている。前記バーは作
動ロツド３０が小箱の正面に設けられたクリアラ
ンス穴と整合するように適当なベツドプレートに
取付けられている。

カセツトを開口するためには最初キーをロツク
５８内に挿入して、これを一時的に360゜だけ回転
し、キーを除去する必要がある。この操作により
掛金機構は第８図に示す位置にセツトされる。そ
の後小箱はバー部材に迄動かされ、シヤツタ作動
ロツド３０は小箱内に入り込み、アンカストリツ
プ２３のラグ２９上に係合し、シヤツタを開口さ
せる。アンカストリツプ２３の移動中、（これに
取付けられた）横断方向バー部材２４は面取り表
面４９と噛合つて爪４４を第９図に示す位置へと
反時計方向へ回転させる。かくて爪４４は突起４
７を切欠き５２から持上げ、ロツクバーはばね５
４の作用により右方に動き第１０図に示す位置を
占める。シヤツタ１２が後退するとブリツジ片３
１は解放されて、オペレータはこれを反時計方向
にまわし、その後小箱の蓋を開口することが出来
る。

次に圧力プレート組立体３８が手動で後退させ
られ、小箱には銀行券が装填される。

蓋が閉められると、リツプ１０はブリツジ片３
１上に乗り上げ、割溝３３内にスナツプ移動し、
蓋をロツクする。その後小箱はベンチリグから引
き出され、ばね２６がシヤツタを閉じる。この作
用により掛金機構は（第１０図を経て）第７図に
示す状態へと変化する。

小箱はかくて十分ロツクされた状態となるが、
該小箱を銀行券支払い機内で使用可能とするため
には該小箱は最初正当な人間により、「準備」即
ちプリセツトされなければならない。このプリセ
ツトはキー５７を360゜回転させて、掛金機構を第
８図の状態にセツトする、即ち解錠する必要があ
る。インジケータの前記緑色部分Ｇはこの際観察
窓５９から見えており、ユーザにとつて小箱が使
用可能状態であることを知らせている。

小箱が銀行券支払い機内に導入されると、掛金
機構の前述の順序の操作が繰返されて、加えるに
滑動プレート２１はシヤツタが割溝２０より下を
通過した後送りアームシヤフトによつて後退させ
られる（第２図及び第４図参照）。かくてインジ
ケータの赤色部分Ｒが観察窓５９を通して見え
る。

もしも小箱が支払い機から取り出されたなら
ば、滑動プレート２１及びシヤツタ１２は自動的
に閉じ、掛金機構（第７図）は（停止表面４９ａ
の故に）キーが用いられて機構がリセツトされる
迄はシヤツタ又は蓋の再挿入又は開口を防止す
る。

本発明の好ましい実施例は垂直方向に移動可能
な単一のシヤツタを採用しているが、このシヤツ
タは１つ又は一対の水平方向に移動可能なシヤツ
タで置換えることが可能である。更にはドアタイ
プのシヤツタを図示のよろい戸タイプのシヤツタ
の代りに用いることも、シート取扱い者がそれを
受入れる限りにおいて可能である。

本発明は以上説明したように、シート取扱い機
に組合わせる小箱において、シートの通過を可能
にするシート接近孔を第１位置でふさぎ第２位置
で開くようなシヤツタ装置を設け、このシヤツタ
装置が第１位置における移動を阻止されるための
掛金装置を備えて、この掛金装置が手動作動装置
により解放されるようにしたものであるから、小
箱は取扱い機から引き出されると自動的にシヤツ
タ装置が閉じられ、掛金装置により閉じた状態が
保持されるので従来装置と同様に小箱の内部が保
護されると共に、取扱い機内に装着される場合に
は手動作動装置により掛金装置を解放してシヤツ
タ装置の開放を可能にしなければならないので、
許容される場合以外は作動が不可能であり、取扱
い機内の作動装置との関係で小箱の挿入も阻止さ
れるので許容される以外は開放されず小箱の安全
は保たれるという優れた効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を具現している小箱のその閉鎖
状態における斜視図であり、銀行券支払い機と関
連する開口機構の断片図とともに示されている。
第２図は前記小箱の類似の図であるが、該小箱は
その開口状態が示されており、支払い機の送り装
置と有効的に協働するように配置されている。第
３図及び第４図はそれぞれ閉鎖及び開口状態で示
されている小箱の図式的断立面図、第３ａ図は滑
動プレートの断面図、第５図は小箱の掛金及びロ
ツク機構の斜視図、第６図は拡大尺度で描かれた
小箱の蓋ロツク機構の断片的断面図、第７図乃至
第１０図は異なる作動位置で示されている第４図
の機構の部品の図式的側立面図である。６：ケーシング、３８：支持装置、Ａ：孔、１
２：シヤツタ、２６：シヤツタ移動機構、３０：
外部作動装置、２４，４４：掛金装置、５０，５
１，５３，５７，５８：手動作動装置。

Claims

【特許請求の範囲】１シート取扱い機に組合わせる小箱は、 (a) シートスタツクの包囲体を形成するケーシン
グ６、 (b) シートスタツクを前記ケーシング６の内部に
支持する支持装置３８、 (c) 小箱からの前記シートの通過を可能とする前
記ケーシングの壁内に設けたシート接近孔Ａ (d) 第１の位置に作動されたとき前記孔をふさぎ
かつ第２の位置に移動されたとき前記孔を開く
移動可能なシヤツタ装置１２であつて、小箱の
部分を形成していないがシート取扱い機に配置
された外部の機械的作動装置により作動される
とき前記第１の位置から前記第２の位置へ移動
されるシヤツタ装置、 (e) 前記外部作動装置がはずされたとき第２の位
置から第１の位置へ戻るように配置されたばね
装置、 (f) 前記シヤツタ装置の前記第１位置へのその戻
りの後にさらに移動することを阻止する掛金装
置２４，４４、を包含する小箱であつて、 (g) 前記掛金装置２４，４４を解放する手動作動
装置５０，５１，５３，５７，５８を包含し、
該手動作動装置は、前記掛金装置に係合する面
取り端部５１およびキー５７で操作されるロツ
ク５８の接触面５３を有したロツクバー５０を
有し、小箱が前記機械内に挿入される前に解錠
され即ち準備されるように、その作動により前
記キー５７の回転でロツクバー５０を移動させ
面取り端部５１によつて前記掛金装置を解放す
るように配置されていることを特徴とするシー
ト取扱い機に組合わせる小箱。２特許請求の範囲第１項に記載の小箱におい
て、ヒンジ付き蓋が組み込まれそして閉位置にあ
る移動可能シヤツタ１２は、またシヤツタが閉じ
られたとき、蓋６が開くことができないように閉
位置に小箱の蓋６をロツクするのに役立つ枢着さ
れたブリツジ片３１に係合していることを特徴と
するシート取扱い機に組合わせる小箱。３特許請求の範囲第２項に記載の小箱におい
て、ブリツジ片３１がシヤツタ１２を受け入れる
主溝３４を有しかつ蓋６のリツプ１０を受け入れ
る側部溝３３を有することを特徴とするシート取
扱い機に組合わせる小箱。