JPS6120947Y2 - - Google Patents

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JPS6120947Y2
JPS6120947Y2 JP1547781U JP1547781U JPS6120947Y2 JP S6120947 Y2 JPS6120947 Y2 JP S6120947Y2 JP 1547781 U JP1547781 U JP 1547781U JP 1547781 U JP1547781 U JP 1547781U JP S6120947 Y2 JPS6120947 Y2 JP S6120947Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、可搬紙幣金庫、さらに詳しくは、
自動販売機等の紙幣処理装置に装着連結して紙幣
を収納し、同装置から取外して収納された紙幣を
他の場所まで運搬するために用いる紙幣専用の金
庫に関するものである。
この種の金庫は、これを紙幣処理装置に連結し
たときには紙幣を庫内に収納できるように開口さ
れ、紙幣処理装置から取外したときは、不正に紙
幣が庫外に取出されないように閉口施錠され、所
定の鍵で解錠したときのみ、開口して紙幣取出し
ができる機構を備えることが必要である。
従来の可搬紙幣金庫は、一枚の板状のシヤツタ
を、紙幣の挿入口兼取出口に板面と平行に往復動
させることによつて、開閉するものであるため、
種々の欠点があつた。すなわち、第1に、紙幣金
庫(以下、単に金庫という。)を紙幣処理装置に
連結したときはシヤツタを引き出して開口させる
必要があるので、金庫の連結動作のほかに、シヤ
ツタ開放動作が必要であるとともに、引き出され
たシヤツタは相当の長さをもつて金庫から突出す
るため、空間を無駄に占拠する欠点がある。第2
に、金庫の紙幣処理装置への装填のための移動方
向と平行な方向にシヤツタが開放され、かつ、紙
幣はこれらの方向に対して直角な方向に移動され
て金庫内に収納される。従つて、紙幣を金庫内に
強制的に収納させるには、強制収納手段は金庫に
備えざるを得ないため、金庫の容積が大きくな
り、かつ、重量も多くなる欠点がある。そして、
金庫に強制収納手段を備えない場合は、紙幣処理
装置から金庫に紙幣を収納するには紙幣の自由落
下に頼ることとなるので、収納可能枚数が限ら
れ、収納も不確実である。第3に、金庫を紙幣処
理装置から引離す時に施錠動作を、紙幣を金庫か
ら取出す時に解錠動作を、各別に行なう必要があ
り、操作に手間がかかる欠点がある。
この考案は、上記の点に鑑み、紙幣収納口と紙
幣取出口とを各別に設けるとともに、両口を開閉
する扉と錠の間に鍵により連結するロツク機構を
設け、かつ、紙幣処理装置に設けたロツク作動フ
ツクと連係して金庫取出時にロツク機構を起動さ
せるロツク起動部材を設けることにより、金庫を
解錠状態で紙幣処理装置に装填連結するだけで、
紙幣収納口が自動的に開口して紙幣の収納が可能
となり、強制収納手段を金庫側でなく紙幣処理装
置側に備えることが可能となつて、金庫を軽量小
形にすることができるとともに、紙幣の強制的・
確実な収納が可能になり、また、金庫を紙幣処理
装置から取外せば自動的に紙幣収納口の扉が施錠
されて紙幣の不正取出しが阻止され、所定の鍵に
よる解錠動作をすれば、紙幣取出口の扉及び紙幣
収納口の扉の施錠状態が一挙に解除されることを
可能にした金庫を提供しようとするものである。
次に、この考案の一実施例を図面に基いて説明
する。1は金庫筐体であつて、薄肉金属板製の外
装板2により長方体状の箱形に形成されており、
上面に設けた紙幣取出口3は丁番4で外板2取付
けられた扉5により開閉される扉5は金庫の正面
に設けた後記錠60の内筒に固着してある後記カ
ム61が扉5の下面に設けてある係止部材70に
係止することにより通常の施錠状態にある。金庫
の正面には把手6が取付けてある。この把手6は
金庫を手で提げて運ぶとき及び金庫を自動販売機
等内の所定位置に向けて水平方向に移動して紙幣
処理装置に挿入連結するとき又は金庫を引出して
紙幣処理装置から分離するときに用いられる。金
庫を提げて運ぶための把手を金庫上面に設けても
よい。
前記金庫の背面には前記外装板2を縦長方形状
に切欠して紙幣収納口7が形成してあり、その紙
幣収納口7はその収納口の左右両側辺を形成する
外装板にばね付き丁番8,9で枢着した扉10,
11によつて開閉されるようになつている。扉1
0,11はばね付き丁番により常に閉鎖方向に付
勢してあり、金庫の背面と同一面上に存するとき
に紙幣収納口7を閉じ、かつ、各扉の接続側端部
が外装板に突当つて、それ以上外側に回転して開
くことが阻止され、金庫背面と同一の面から金庫
内方にのみ回転可能とされている。金庫を後述さ
れるように鍵で解錠した状態において前記紙幣処
理装置に挿入連結すると、紙幣処理装置の一対の
紙幣ガイド12,13のうち金庫側ガイド13に
突設してある左右対の開扉手段14,15が前記
扉を金庫内方に押すため、扉10,11が回転し
て紙幣収納口7が開けられる。すなわち、金庫筐
体1を紙幣処理装置に装填すると同時に、金庫の
紙幣収納口7が開けられる、この場合、紙幣収納
口7の開閉手段として、観音開き式の扉10,11
を用いるため、従来の一枚板状のシヤツタを用い
る場合に比し、紙幣収納口開放時において扉1
0,11によつて占拠される空間は非常に少な
い。従つて、また、扉10,11を金庫内方に回
転させて開閉させるようにしても、金庫の容積を
大きくする必要がないという利点がある。
前記紙幣処理装置は自動販売機等において客が
挿入した紙幣について真偽鑑別・偽造紙幣である
ときの返却及び真正紙幣であるときの取込みを行
ない、取込んだ紙幣を第3図に示す前記紙幣ガイ
ド12,13の間に自由落下、又はベルト等の強
制搬送手段により搬送させるものである。前記紙
幣ガイド12,13には、前記開扉手段14,1
5の間において紙幣処理装置に装填された前記金
庫筐体1の紙幣収納口7に向かつて貫通する孔1
6,17が設けてある。これらの孔16,17の
金庫筐体1と反対側には、プツシヤー18を有す
る紙幣収納手段が備えてある。紙幣収納手段は前
記紙幣ガイド12,13の間に自由落下した、又
は搬送手段により搬送されてきた紙幣19を検知
するたびに前記プツシヤー18を第3図に示す位
置から金庫に向けて一往復移動させて、前記紙幣
を強制的に前記金庫内に収納するものであり、こ
のような紙幣収納手段は周知であるので、ここで
は図示及び詳細な説明を省く。
金庫筐体1は左右両側の外装板の内側に、これ
ら外装板と平行に延在する取付板20,21を有
しており、この取付板に前記紙幣収納口より収納
される紙幣を保持する手段が設けてある。すなわ
ち、取付板20,21の高さ方向のほぼ中間にお
いて、前記プツシヤー18の移動方向と平行な水
平方向に延びる案内孔22,23が設けてあり、
その案内孔22,23内に、取付板20,21を
直交する方向に延びる支持棒24の長手方向両端
が孔の長手方向に摺動自在に嵌合してあり、取付
板20,21の間において支持棒24の前記紙幣
収納口7側の側面に前記プツシヤー18により収
納されてくる紙幣19を受け止める保持板25が
固着してある。支持棒24は角棒を用いることに
より、保持板25を常に垂直状態に保つたまま案
内孔22,23に沿つて移動するようにしてい
る。また前記支持棒24又は保持板25の左右両
端は、前記案内孔22,23から取付板20,2
1よりも外側に突出され、その突出端25a,2
5bに引張りばね26,27の一端を結合してあ
る。引張りばね26,27は取付板20,21の
紙幣収納口7に近い部分において取付けたプーリ
28,29を半回したのち、他端が取付板20,
21の金庫正面に近い部分において突設したピン
30,31に固定してある。こうして、保持板2
5は引張りばね26,27により常時紙幣収納口
7方向に付勢されており、前記取付板20,21
の内側面に前記扉10,11の回転を妨げない範
囲で最も紙幣収納口7に近い位置において固着さ
れた押え片32a,32bに当つて止められる。
なお、取付板20,21の間隔はこの金庫に収納
される紙幣の幅よりわずかに大きくしてある。
このような構成により、前記プツシヤー18に
より紙幣収納口7より金庫内に押されてきた紙幣
は前記保持板25に押圧されて、かつ、紙幣の両
端が平面状になるように復元しようとする状態で
さらに金庫側に移動され、紙幣の両端が前記押え
片32a,32bから外れると、紙幣は拡開復元
してその幅が前記押え片32a,32bの間隔よ
りも大きくなる。プツシヤー18は紙幣の拡開復
元に必要な位置まで進行したのちは再び当初の位
置まで後退し、その際に、金庫に収納された紙幣
は拡開した状態で保持板25とともにばね26,
27により後退するため、紙幣はその両端部を保
持板25と前記押え片32a,32bの間に挾持
されて、金庫内に貯留される。前記紙幣ガイド1
2,13間に接続する紙幣も順次前述と同様にし
てプツシヤー18により金庫内に押し込まれ、す
でに収納してある紙幣に重ねられて同様に保持板
25と押え片32a,32bとの間に貯留され
る。金庫には紙幣処理装置押え片32a,32b
から前記案内孔22,23の他端に移動された保
持板まで、紙幣収納が可能である。
このように、この金庫は、紙幣処理装置の紙幣
落下方向又は紙幣搬送方向に対して直角方向に装
填され、かつ、金庫背面に観音開き式扉10,1
1によつて開閉される紙幣収納口7を有している
から、金庫を紙幣処理装置に装填するだけで、紙
幣収納口7を開放して、紙幣収納が可能になると
ともに、観音開き式扉10,11を用いるから、
紙幣収納口を開放するために無駄に占拠される空
間を最小限止めることができ、かつ、強制収納手
段を紙幣処理装置側に設けることができるから、
金庫を軽量小形にすることができる。
第4図及び第6図において、33は紙幣処理装
置に金庫の装填方向と反対方向に突出させて設け
られたロツク作動フツクであり、金庫を装填する
時に、金庫背面上部に設けてある孔34から金庫
内に進入し、前記取付板21の外側に軸35を中
心に回転自在に支持されているロツク起動レバー
36の自由端に突設してあるピン37に当る。ロ
ツク起動レバー36はコイルばね38により常に
前記軸35にに回転自在に支持されている扉ロツ
クレバー39の長腕に前記ピン37が当接するよ
うに付勢されている。そして、前記ロツク作動フ
ツク33が金庫内に進入する時に、ロツク起動レ
バー36はピン37を介して第6図に鎖線で示し
たように、コイルばねの付勢に抗して回転される
が、金庫が所定の装填位置に達するまでフツクが
さらに進入すると、フツクの爪33aがピン37
から外れるため、ロツク起動レバー36は実線で
示した位置に復帰する。
前記取付板20の外側にも前記扉ロツクレバー
39と同一形状の扉ロツクレバー40が前記軸3
5と同一軸線上において取付板20に設けた軸4
1を中心として回転自在に備えられ、前記一対の
扉ロツクレバーの長腕の先端部は軸42により連
結されている。取付板20,21の後部上側を円
弧状に切除して、扉ロツクレバー39,40及び
連結軸42の回転を可能にしている。扉ロツクレ
バー39と40は、その一方又は双方(図示の例
では扉ロツクレバー40)の短腕の先端を当該レ
バーを取付けている取付板20に突設したピン4
3との間に張設した引張りばね44により、第5
図及び第6図に実線で示す位置又は鎖線で示す位
置のいずれかに保持される。そして扉ロツクレバ
ー39,40は、その鎖線位置にあるときは前記
扉10,11を閉位置にロツクし、紙幣収納口7
が不正に開放されることを阻止する働きをし、ま
た、実線位置にあるときは、紙幣収納口7の開放
を可能にする。後述するように紙幣取出口3から
紙幣を取出した後は、扉ロツクレバーは実線位置
すなわち解錠位置に保持されているから、前述の
ように、金庫を紙幣処理装置に装填すると同時に
紙幣収納口7が開放されるのである。
そして、金庫を紙幣処理装置から引抜くとき
は、前記ロツク作動フツク33が金庫に対して第
4図においては左方向、第6図においては右方向
に移動し、フツクの爪33aがロツク起動レバー
36のピン37に当るまでの間に開閉手段14,
15が後退するため、前記扉10,11がばねつ
き丁番8,9により自から閉まり、紙幣収納口7
が自動的に遮閉される。また、続いてフツクの爪
33aが、ロツク起動レバー36をピン37を介
して第6図において時計方向に回転させる。前記
ピン37は扉ロツクレバー39に係合しているた
め、そのレバー39及びこれと連結された扉ロツ
クレバー40を第5図において反時計方向に、第
6図において時計方向に回転させる。前記ばね4
4の短腕側一端は死点を越えるため、扉ロツクレ
バー39,40は鎖線位置すなわち施錠位置まで
回転してストツパ45により停止された状態で保
持される。扉ロツクレバー39,40はこの状態
で閉じた扉10,11の背面に当接し、扉10,
11を金庫の外側から押しても開けられないよう
にロツクしている。扉ロツクレバーは長腕の先端
に向つてやや下り傾斜する状態で保持させれば、
ロツクがより確実になる。
金庫を紙幣処理装置から引抜いた後に、いずれ
かの方向に急激に振動されたはずみで扉ロツクレ
バーが回転してロツクが解除されることもありう
る。また、鍵を用いて金庫から紙幣を取出した後
は、扉ロツクレバーは解錠位置に保持させる必要
がある。そこで、この実施例では、ロツクが完全
に施錠されるように、扉ロツクレバー40に次つ
ようなロツク機構が連結してある。すなわち、前
記取付板20の金庫正面側の端部近傍に被ロツク
レバー46が支軸47を中心に回転自在に支持さ
れ、その被ロツクレバーの自由端にピン48を突
設するとともに、そのピン48の先端と前記扉ロ
ツクレバー40の短腕に突設したピン49とを第
1リンク50で連結し、その第1リンク50の近
くに、クリツクレバー51が前記取付板20に突
設した軸52を中心に回転自在に備えてある。こ
のクリツクレバー51は前記取付板20の外側に
おいてはほぼL形に延在して上端部に爪53を有
しており、、また、下側部自由端側と、取付板2
0に突設したピン54との間に張設した引張りば
ね55により、下側部の下端面が同じく取付板2
0に突設したピン56に当つて止められるように
常に付勢されている。従つて、金庫を紙幣処理装
置から引抜く時に、扉ロツクレバー39,40が
倒れて扉10,11のロツクをする際に、第1リ
ンク50が第4図及び第5図において左方向に移
動されると、被ロツクレバー46のピン48が前
記クリツクレバー51の爪53の下端に当つてそ
のクリツクレバー51を引張りばね55の力に抗
して第5図において反時計方向にわずかに回転さ
せるが、爪53の下端が前記ピン48から外れる
ため、引張りばね55によりクリツクレバー51
が実線で示す位置に回転復帰する。このときは、
前記被ロツクレバー46は鎖線で示す位置に保持
されている。従つて扉ロツクレバー39,40に
施錠位置から解錠位置に回転させるような力が加
えられても、被ロツクレバー46のピン48が前
記クリツクレバー51の爪53に係止されている
ため、扉ロツクレバーは回転不能であり、ロツク
が確実にかかつている。
前記クリツクレバー51及び被ロツクレバー4
6を主構成要素とするロツク機構は、この金庫を
自動販売機の中央集計所など現金管理・集計・記
録を行なう所定場所まで運搬し、所定の鍵を用い
て金庫の紙幣取出口3の扉5を解錠するときに、
同時に解錠されるようになつている。すなわち、
前記クリツクレバー51は下側部先端が取付板2
0に設けた孔57を通つて取付板20の内側に延
び、さらに取付板20に沿つて上方に延長されて
おり、その上方延長部58の上端にピン59が突
設されている。そして、金庫正面に取付けてある
錠60の内筒にカム61が固着してある。このカ
ム61は施錠状態において扉5に係止して扉5の
開放を阻止する係止部62と、施錠状態において
前記クリツクレバー51が実線位置のロツク位置
にあるときの前記ピン59に当接する第1ロツク
解除部63と錠60に関してこの第1ロツク解除
部63と反対側において前記カム61に突設され
たピンからなる第2ロツク解除部64とを有して
いる。
権限を有する係員が所定の鍵を錠60の鍵孔に
差し込み、第8図において時計方向に例えば90゜
回転させると、その過程において前記係止部62
が前記紙幣取出口の扉5の係止部材70から離脱
するため扉5の開放が可能になり、また、前記第
1ロツク解除部63は前記クリツクレバー51を
ピン59を介して軸52まわりに第5図において
反時計方向に回転させるため、爪53が被ロツク
作動フツク46のピン48を開放する。従つて、
前記扉ロツクレバー39,40による扉10,1
1のロツクが解除可能になる。
前記取付板21には、前記カム61の近傍の外
側においてL形の連動レバー65が取付板に固定
した軸66を中心に回転自在に取付けてあり、上
端部は第2リンク67により前記扉ロツクレバー
39の短腕の先端に連結され、下側部の先端には
取付板21に設けた弧状の孔68を通して前記カ
ム61の方向に延出する作動片69が設けてあ
る。そして、この連動レバー65は金庫を紙幣処
理装置から引抜いた後は鎖線で示す位置にある。
従つて、前記錠60に差込んだ鍵を例えば90゜か
らさらに時計方向に回転すると、前記第2ロツク
解除部64が連動レバー65の作動片69を押し
下げ、第6図及び第8図に実線で示す位置まで回
転させる。そのため、第2リンク67を介して扉
ロツクレバー39及び連結軸42を介して扉ロツ
クレバー40を鎖線位置から実線位置まで引き起
すので、扉10,11のロツクが解除され、以
後、前記引張りばね44によりその状態に保持さ
れる。また、第1リンク50を介して、被ロツク
レバー46が鎖線位置から実線位置に移動され
る。
そして、鍵の時計方向の回転が阻止されるまで
解錠動作をした後は、扉5を開けて支持棒24を
手で引き寄せ、保持板25と押え片32a,32
bの間に収納されている紙幣を紙幣取出口3より
取出すことができる。紙幣取出しを終了した後
は、鍵を再び反時計方向に回転して施錠すると、
クリツクレバー51がカム61の前記第1ロツク
解除部63の下降に伴なつて鎖線位置から実線位
置に復帰し、金庫は再び処理装置に装填可能な状
態になる。すなわち、金庫から紙幣を取出すため
の扉5の解錠動作及び紙幣取出し終了後の扉の施
錠動作をするだけで、金庫の紙幣収納口の扉1
0,11のロツク解除及び金庫の紙幣処理装置へ
の装填可能な状態へのセツトを行なうことがで
き、従来のように、紙幣取出しのための解錠・施
錠のほかに、紙幣処理装置への着脱のための解
錠・施錠動作を行なう必要がなく、取り扱いがき
わめて簡単便利である。
以上のように、この考案によれば、観音扉と扉
ロツク部材39,40と扉ロツク部材の解錠位置
への回動を阻止する手段46,48,50,5
1,53と、扉ロツク部材を解錠位置へ回動させ
る手段65,67と、ロツク作動フツクの退出に
より作動されて扉ロツク部材を施錠位置へ回転さ
せる手段36,37,39と、鍵により回転させ
る扉係止部62、第1,第2ロツク解錠部63,
64を有するカム61とを備えたものであるか
ら、金庫を紙幣処理装置に装填するときは、単に
金庫を所定位置に押入するだけで紙幣収納口の扉
10,11が自動的に開放されて、紙幣の収納が
可能になり、紙幣収納後に金庫を引離すときは、
単に金庫を引き抜くだけで、紙幣収納口が閉じら
れると同時に、ロツク作動フツクによりロツク起
動部材36及び扉ロツク部材39,40により扉
のロツクが自動的にかかり、不正取出しが防止さ
れ、また、所定の鍵を差込んで回せばカム61に
より紙幣取出口の扉5は解錠されるとともにカム
61、クリツク部材51,被ロツク部材46によ
り扉のロツクが解かれ、連動部材65により扉ロ
ツク部材39,40が解錠位置に移動される。従
つて、紙幣取出しのための扉の解錠及び紙幣取出
し終了後の扉の施錠をするだけで、紙幣収納口の
扉ロツクの解除及び金庫装填のためのセツトが自
動的に行なわれる。係員は紙幣取出し時に鍵を用
いて解錠・施錠を行なう作業と、紙幣を取出す作
業と、金庫の紙幣処理装置に対する装填・引抜き
の作業とを行なうのみでよいから、紙幣回収業務
を簡単にかつ、安全確実に行なうことができ、不
正取出し防止効果も確実である。
さらに、この考案による金庫は背面に観音開き
式扉により開閉される紙幣収納口を備えたもので
あるから、金庫を紙幣処理装置に装填連結するだ
けで、扉が開口して紙幣の収納が可能となり、強
制収納手段も紙幣処理装置に備えることが可能で
あるから金庫を軽量小形にして搬送に便利にする
ことができるとともに、紙幣の金庫への収納を迅
速確実に行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すものであり、
第1図は金庫の平面図、第2図は同背面図、第3
図は紙幣処理装置に装填した状態における一部の
横断面図、第4図は金庫の上面部を取除いて示す
平面図、第5図は同じく側面部を取除いて示す側
面図、第6図は第5図の反対側より見た同様の側
面図、第7図は第4図の−線に沿つた断面
図、第8図は正面部を取除いて示す正面図であ
る。 1……金庫筐体、3……紙幣取出口、5……
扉、6……把手、7……紙幣収納口、8,9……
ばね付き丁番、10,11……扉、20,21…
…取付板、22〜32a,32b……収納紙幣保
持手段、33……ロツク作動フツク、36……ロ
ツク起動レバー、37……ピン、39,40……
扉ロツクレバー、44……付勢部材、46……被
ロツクレバー、48……ロツクピン、50……リ
ンク、51……クリツクレバー、53……爪、5
9……作動ピン、60……錠、61……カム、6
2……係止部、63……第1解除部、64……第
2解除部、65……連動レバー、69……作動
片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 上面には扉により開閉される紙幣取出口を有
    し、背面には閉鎖方向に付勢して枢着した観音
    扉により開閉される紙幣収納口を有するととも
    に、紙幣処理装置に突設されたロツク作動フツ
    クを挿入する孔を設けた金庫筐体1と、 (ロ) 前記金庫筐体の内側に筐体の両側面と平行に
    隔てて設けた取付板に、その取付板の間で前記
    紙幣収納口に対して前後方向に摺動在自にか
    つ、紙幣収納口方向に付勢して支持した保持板
    と前記観音扉の回転範囲より内側において前記
    取付板の対向面に突設した押え片とからなる収
    納紙幣保持手段24,25,32a,32bと (ハ) a 前記金庫筐体の紙幣収納口の扉内側近傍
    において、前記取付板にこれに直交する共通
    の軸線回りに、一端が前記観音扉の開放を許
    容する後退位置と、観音扉の開放を阻止する
    前進位置との間を回転可能に枢支し扉ロツク
    部材39,40、 b 前記扉ロツク部材と共通の軸線上に回転自
    在に枢着されて、前記金庫筐体背面の孔より
    挿入された前記ロツク作動フツクの退出によ
    り作動されて前記扉ロツク部材を前進位置に
    回転させるロツク起動部材36、 c 前記扉ロツク部材を前進位置と後退位置に
    択一的に付勢して保持する部材43,44、 d 前記取付板の金庫筐体の正面付近において
    前記扉ロツクレバーの回転軸線と平行な軸線
    回りに揺動自在に枢着されて前記扉ロツク部
    材に連結さた被ロツク部材46と前記被ロツ
    ク部材の揺動を阻止し、又はその阻止を解除
    する爪を一端に有して常に阻止方向に付勢し
    て中間点において前記取付板に枢着され、他
    端が前記取付板の内側に存するクリツク部材
    51とからなり扉ロツク部材の後退位置への
    回転を阻止する手段、 e 前記取付板の金庫筐体の正面付近において
    取付板に直交する軸線回りに回転自在に枢支
    され、一端が前記扉ロツク部材に連結して他
    端が前記取付板に設けた円弧状孔に貫通し
    て、取付板内側に突出された連動部材65、 f 前記金庫筐体正面に設けた錠の可動部に固
    着され、前記錠に差し込んだ鍵の施錠方向の
    回転により前記紙幣取出口の扉に係止してそ
    の開放を阻止する係止部と、鍵の解錠方向へ
    の回転により前記クリツク部材を回転させて
    前記爪による被ロツク部材の揺動阻止を解除
    させる第1ロツク解除部と、鍵の解錠方向の
    継続回転により前記連動部材を回転させて、
    扉ロツク部材を後退位置に回転させる第2ロ
    ツク解除部を有するカム61、 からなるロツク機構と、 を備えている可搬紙幣金庫。
JP1547781U 1981-02-06 1981-02-06 Expired JPS6120947Y2 (ja)

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