JP3464344B2 - ロッカ用錠装置 - Google Patents

ロッカ用錠装置

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JP3464344B2
JP3464344B2 JP13511396A JP13511396A JP3464344B2 JP 3464344 B2 JP3464344 B2 JP 3464344B2 JP 13511396 A JP13511396 A JP 13511396A JP 13511396 A JP13511396 A JP 13511396A JP 3464344 B2 JP3464344 B2 JP 3464344B2
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  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入場券などのチケ
ットによりロッカが使用できるロッカ用錠装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プール,サウナ,体育施設などのレジャ
ー施設を利用する場合には、入場料を支払って施設内に
入った後に、荷物や衣類などをコインロッカに保管する
ときに、再び財布から硬貨を取り出さなければならない
ので煩わしい問題があり、硬貨を持ち合わせてないとき
には札を硬貨に換えなければならない不便がある。施設
内には、無料のコインロッカが設置される場合でも、ロ
ッカ使用時に所定のコインを硬貨投入口に投入し、ロッ
カ使用後に投入した硬貨が硬貨返却口から払い出される
形式なので、硬貨が必要になる。
【0003】このような顧客の煩わしさを解消するため
に、購入した入場券をそのまま使用してロッカを借用で
きるようにしたチケットシステムが採用されている(実
開平6−24166号公報参照)。このチケットシステ
ムの一例を簡単に説明すると、顧客が施設入口の自動販
売機に所定の硬貨を投入してチケットを購入し、駅の改
札と同様に、チケットにより入口の自動改札機を通過す
ることができる。
【0004】施設内のロッカは、未使用の状態ではロッ
カ扉が開かれており客用錠は施錠不能である。ロッカ扉
の裏面に設けられたチケット挿入部に入場券を挿入する
と、ロッカ錠が施錠可能になると共に、扉の表面の窓に
嵌め込まれた透明板からは挿入された入場券を透視する
ことができ、ロッカが使用中であることが表示される。
ロッカに衣服や荷物を格納した後に閉扉し、ロッカ扉に
前面に設けられた客用錠のキーを施錠方向に回動操作す
ると、キーが抜取り可能になるので、顧客はキーに取り
付けられたゴム輪を腕に嵌めて移動することができる。
【0005】格納した衣服や荷物を取り出すときには、
携帯していたキーを客用錠の鍵孔に挿入して解錠方向に
回動操作すれば、シリンダ錠が解錠されて開扉可能にな
ると共に、キーが抜取り不能になる。開扉してロッカか
ら衣服や荷物と同時にチケットを取り出し、施設から自
動改札機を通過して退出するときに、チケットが自動改
札機に回収される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなチケットシ
ステムは、ロッカを使用するときに硬貨を取り出す手間
が要らないので便利であるが、次のような課題が残され
ていた。 (1) ロッカを借用する手間はできるだけ簡単であること
が望ましく、開かれたロッカ扉の裏面のチケット挿入部
にチケットを挿入する動作よりも、ロッカの前面からチ
ケットを挿入できる方が簡単である。
【0007】(2) 施設内に設置されている一般のコイン
ロッカを、チケットシステムのロッカに改造しようとす
ると、錠装置のみならずロッカ扉も取替えなければなら
ないので、改造工事が大掛かりになり、工事費が高くつ
く問題がある。 (3) チケットをロッカの前面に挿入する場合でも、第三
者が挿入中のチケットを勝手に抜き取ることができない
安全装置が必要になる。本発明はかかる課題を解決する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明ロッカ用錠装置は、ロッカに装着され、孔を
有するチケットが挿入されるチケット挿入孔及び客用錠
が前面に設けられる錠ケースと、上記錠ケースの側面か
ら出没可能に設けられロッカ扉に係脱する施錠板と、上
記客用錠のロータの端部に固着され施錠及び解錠角度に
回動して上記施錠板を出没させる回動板と、上記錠ケー
スに枢着され、一端に設けられたセンサ用突起が上記チ
ケット挿入孔内の上記チケットの孔に係入する方向に付
勢され、付勢反対方向に回動したときに他端に設けられ
た回動阻止爪が上記回動板の施錠方向の回動を阻止する
位置に移動するチケット孔確認センサと、上記錠ケース
に枢着され、一端に上記チケット挿入孔に挿入されるセ
ンサピンが設けられ、他端に設けられた阻止片が上記回
動板の施錠方向の回動を阻止する位置に付勢され、上記
チケット挿入孔に挿入されるチケットに上記センサピン
を押動されたときに付勢反対方向に回動するチケット挿
入確認センサとを備え、該チケット挿入確認センサに
は、付勢反対方向に回動したときに上記チケット孔確認
センサの付勢反対方向の回動を阻止する突起部と、上記
回動板が施錠角度に回動したときに上記回動板に当接す
る当接部が設けられることを特徴とするものである。
【0009】上記センサ用突起の先端には、上記チケッ
トの孔に接触可能な傾斜面を形成するとよい。上記ケー
スの前面に閉扉センサ用孔を設け、先端が上記閉扉セン
サ用孔から突出する方向に付勢されロッカ扉の閉鎖によ
り後退する閉扉用センサに、該閉扉用センサが後退した
ときに上記回動板の施錠方向の回動を阻止する位置から
許容する位置に移動する回動阻止爪を設けることができ
る。
【0010】上記錠ケースの前面に管理者用錠を設け、
該管理者用錠のロータに固着されるロックカムに、回動
によってロッカに係脱するロックレバーを設け、上記錠
ケース内を昇降可能に設けられ上記ロックレバーに係合
するスライドロックに、該スライドロックの昇降位置に
より上記客用錠のロータに係脱する係合孔を設けること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明すると、図1はロッカ用錠装置の一部破
断側面図、図2はロッカ用錠装置の正面図、図3はロッ
カ用錠装置の背面図、図4はロッカ用錠装置の平面図、
図5はロッカ用錠装置の斜視図、図6はロッカ用錠装置
のなかの施錠,解錠機構部分の分解斜視図、図7はロッ
カ用錠装置のなかのチケットを確認するセンサ機構の分
解斜視図を示す。錠ケース1は、錠ケース1の前壁とな
るケースカバー2と、ケースカバー2の前面に取り付け
られるチケットガイド3と、後述する左右の側壁4,
5、側壁4の内側に配設されるチケットガイドカバー6
及び内壁7によって構成され(図5参照)、錠ケース1
全体の大きさは従来のロッカ用錠装置と同じ大きさに形
成されている。
【0012】ケースカバー2は、左右端に長さの短い側
壁部2a,2bが設けられ、ケースカバー2の正面の上
下2箇所に設けられた孔(図示しない)に管理者用錠
8,客用錠9が挿入,固着され、閉められるロッカ扉に
被覆される領域に、小さな角孔状の閉扉センサ用孔10
が穿設され、閉扉センサ用孔10には、後述する閉扉用
センサ37の突起部39が突出する(図5参照)。チケ
ットガイド3は、ケースカバー2と管理者用錠8とに挟
持される平板状部分3aと、平板状部分3aから後方に
伸びるチケット収容部3bを有し、チケット収容部3b
にはケースカバー2の前面に開口するチケット挿入孔1
1が設けられる(図4参照)。
【0013】ケースカバー2の側壁部2aに固着される
左側の側壁4の内面に、チケット収容部3bを介してチ
ケットガイドカバー6がねじ12により固着され、ケー
スカバー2の裏面に固着される右側の側壁5は、ケース
カバー2の裏面に当接する当接部5aと、当接部5aの
端部から直角に屈曲する側壁部5bを有する(図4,図
7参照)。
【0014】内壁7の上端は、チケットガイドカバー6
の下端と同形状に形成され、内壁7の上端がチケットガ
イドカバー6の下端にほぼ接触する(図1,図5参
照)。チケットガイドカバー6と内壁7とを同一平面に
揃えるために、内壁7の後端に、チケットガイド3とほ
ぼ同じ長さの屈曲片7aが形成され(図1参照)、屈曲
片7aの先端が左側の側壁4の内面に当接する。以上
で、ロッカ錠の錠ケース1が構成される。
【0015】客用錠9はシリンダ錠であり、前面に開口
する鍵孔13(図5参照)にキーKを挿入すると、ロー
タ14(図6参照)が回動可能になる。回動板15は、
ロータ14の外周面が嵌着される孔16、孔16の上下
に設けられる円弧状孔17、上方に伸びる腕18を有
し、腕18の先端には、図6において左側に開口する係
合部19と、右側に突出する突起20が設けられる。
【0016】内壁7の下端には、直角に屈曲する軸受部
21が設けられ(図7参照)、軸受部21に設けられた
孔22にロータ14が回動可能に支承される(図6参
照)。孔22の上下には、回動板15に向かって伸びる
案内ピン23が設けられ、案内ピン23は円弧状孔17
に挿入される。軸受部21には、案内ピン23と反対方
向に伸び、後述するスライドロック52を昇降案内する
案内ピン24が設けられる(図6参照)。
【0017】側壁5の当接部5aの内壁面に立設された
支軸25が、施錠レバー26の下端に設けられた孔27
に挿入される(図6参照)。施錠レバー26の上端に
は、回動板15の係合部19に係脱可能な係合ピン28
と、係合ピン28の反対方向に伸びる施錠ピン29が設
けられる。側壁5の当接部5aに上下一対の案内レール
30が形成され、案内レール30によって移動案内され
る施錠板31(図1参照)は、ケースカバー2の側壁部
2aに設けられた縦長孔(図示しない)より出没可能で
ある(図2の鎖線参照)。
【0018】施錠板31に設けられた孔32に施錠ピン
29が係入し、側壁5の当接部5aに立設されたばね支
持軸33に、スプリング34の一端34aを係止して止
め輪35で脱落防止し、スプリング34の他端34bを
係合ピン28の環状溝28aに係止する(図6参照)。
従って、客用錠9の鍵孔13に挿入されているキーKを
施錠角度或いは解錠角度に回動操作すると、回動板15
と共に施錠レバー26が施錠方向或いは解錠方向に回動
し、施錠板31が出没してロッカ扉に係脱し、スプリン
グ34により係脱状態に保持される。以上で、ロッカ用
錠装置の施錠,解錠機構が構成される。
【0019】内壁7に立設したピン36が、閉扉用セン
サ37に設けられた横長孔38に遊嵌する(図6,図7
参照)。閉扉用センサ37の先端に、閉扉センサ用孔1
0から出没可能な突起部39が設けられ、下端部に回動
阻止爪40が設けられ、後端部にばね支持腕41が設け
られる(図6参照)。
【0020】ばね支持腕41とピン36に両端部を係止
されるスプリング42により、閉扉用センサ37は、突
起部39が閉扉センサ用孔10から突出する方向に付勢
される。閉扉用センサ37が付勢方向に移動していると
きには、回動阻止爪40が、解錠角度にある回動板15
の側面15aに接近し、回動板15の施錠方向の回動
(図3及び図6において時計方向の回動)を阻止する。
【0021】ロッカ扉が閉められると、ロッカ扉に押さ
れた突起部39が閉扉センサ用孔10に没入すると共
に、後退した閉扉用センサ37の回動阻止爪40が、回
動板15の施錠方向の回動を阻止しない位置に後退す
る。従って、ロッカ扉を閉めないで客用錠9を施錠する
誤操作が防止される。
【0022】管理者用錠8はシリンダ錠で、管理人が客
用錠9の取替え,錠装置全体の取り付け,取り外しを行
うときにのみ使用される。管理者用錠8の前端に鍔部4
3が周設され、鍔部43の後方の外周面には雄ねじ8a
が螺設され、雄ねじ8aに螺合する大ナット44と鍔部
43で、ケースカバー2及び側壁5の当接部5aを挟持
することにより、管理者用錠8が錠ケース1に固着され
る(図1参照)。
【0023】管理者用錠8のロータ45にロックカム4
6の孔49及びワッシャ47が装着され、ロータ45の
後端部の外周面に設けられた雄ねじ45aに小ナット4
8が螺合し、ロックカム46がロータ45に固着される
(図1参照)。ロックカム46は、外周面に開口する係
合溝50と、外周面から上方に突出してロッカの前面に
向けて屈曲するロックレバー51が設けられる(図6参
照)。
【0024】スライドロック52の上端部に、板ばね5
3を介してピン支持部材54がねじ55により固着さ
れ、ピン支持部材54の上端に設けられた係合ピン56
が、ロックカム46の係合溝50に係入する(図3,図
6参照)。側壁5の当接部5aに立設された案内ピン5
7が、スライドロック52の上端部に設けられた縦長孔
58に挿入され、案内ピン57の先端に止め輪59が嵌
着される。
【0025】スライドロック52の下端部に、円形孔6
0aから上下に伸びる長孔60bを有するロータ係合孔
60が設けられる(図6参照)。円形孔60aの直径は
客用錠9のロータ14の直径よりも大きいので、客用錠
9が抜取り可能である。長孔60bの幅は、ロータ14
に周設された環状溝61(図6参照)がスライド可能に
係合するが、ロータ14の直径よりも小さいので、客用
錠9を抜取り不能に拘束する。
【0026】ロータ係合孔60の両側には、軸受部21
の案内ピン24にそれぞれ係合する縦長孔62が設けら
れ、案内ピン24の先端に止め輪63が嵌着される。図
3に示すように、ロックレバー51は錠ケース1の上方
に突出し、ロッカの前壁(図示しない)の裏面に係合し
ているので、錠ケース1は取り外し不能である。又、客
用錠9のロータ14は長孔60bに係合しているので錠
ケース1から抜取り不能である。
【0027】管理者用錠8の鍵孔に挿入した親キーを、
図3において反時計方向に回動すると、ロックレバー5
1が錠ケース1内に没入し、錠ケース1が取り外し可能
になる。親キーを、図3において時計方向に回動する
と、ロックレバー5は錠ケース1の上方に突出したまま
であるが、ロータ45が円形孔60aに一致して客用錠
9が取り外し可能になる。
【0028】チケットTに設けられた孔H(図5参照)
は、チケット挿入孔11に挿入されたチケットTが勝手
に抜き取られないようにする機能と、孔Hの位置によっ
て本施設以外のチケットと判別する機能がある。図7に
示すように、チケットガイドカバー6には、チケット挿
入孔11に連通する角孔64が設けられ、角孔64の下
方には、切り起こして形成される軸受部65が設けら
れ、軸受部65に軸66の両端部が支承される。
【0029】チケット孔確認センサ67は、中央部に設
けられた開口68の下方に、ばね係止孔69が設けられ
る。チケット孔確認センサ67の上端にセンサ用突起7
0が屈曲,形成され、センサ用突起70の先端部には、
中央部が高くなる傾斜面71が形成される。チケット孔
確認センサ67の下端には、センサ用突起70と反対方
向に屈曲する回動阻止爪72が設けられ、チケット孔確
認センサ67の両端に屈曲壁73が設けられる(図7参
照)。
【0030】屈曲壁73には、軸66が挿通される孔7
4が設けられ、軸66に巻回されるスプリング75の一
端75aがばね係止孔69に係止され、スプリング75
の他端75bはチケットガイドカバー6に圧接する(図
7参照)。従って、チケット孔確認センサ67は セン
サ用突起70が角孔64を経由してチケット挿入孔11
に挿入される方向に付勢され、回動阻止爪72は回動板
15の上方に位置しているが、付勢反対方向に回動した
ときには、回動阻止爪72が解錠位置にある回動板15
の腕18の突起20の下方に接近し、回動板15の施錠
方向の回動を阻止する。
【0031】チケットガイドカバー6と内壁7の境界線
に、チケット挿入孔11に連通する孔76が設けられ、
孔76の下方の内壁7に枢軸77が立設され、枢軸77
の下方の内壁7に、ばね支持腕78が切り起こして形成
される(図7参照)。チケット挿入確認センサ79は、
枢軸77が挿入される孔86が設けられ、枢軸77に嵌
着される止め輪87によって抜け止めされ、チケット挿
入確認センサ79の上端部に設けられたセンサピン80
が孔76に挿入される。孔76は、チケットTに押され
たセンサピン80が、チケットTの挿入方向に移動可能
な大きさを有する。
【0032】チケット挿入確認センサ79の左端に屈曲
して起立するばね支持部81が設けられ、内壁7の支持
腕78とばね支持部81とにばねにスプリング82の両
端が係止される。従って、チケット挿入確認センサ79
は、枢軸77を支点として図1において反時計方向に付
勢される。
【0033】チケット挿入確認センサ79のばね支持部
81の上方に、チケット孔確認センサ67の外面から突
出する突起部83が設けられ、チケット挿入確認センサ
79の下端に屈曲して突出する阻止片84が設けられ、
阻止片84の一方の側面に、施錠角度に回動した回動板
15に押される傾斜面を有する当接部85が形成され
る。
【0034】チケット挿入確認センサ79が付勢方向に
回動しているときには、阻止片84が解錠角度にある回
動板15の腕18に接近し、回動板15の施錠方向の回
動を阻止している。チケット挿入確認センサ79が付勢
反対方向に回動すると、突起部83が、付勢方向に回動
しているチケット孔確認センサ67の屈曲壁73に係合
し、チケット孔確認センサ67の付勢反対方向に回動を
阻止すると共に、阻止片84が回動板15の施錠方向の
回動を許容する位置に移動する。以上で、チケットの状
態を確認するセンサ機構が構成される。
【0035】次に、以上のように構成されたロッカ用錠
装置の作用を、図1,図3及び図8〜図15を参照しな
がら、ロッカの不使用状態,チケットの挿入並びに施錠
操作,施錠状態,解錠操作の順に説明する。ロッカが使
用されていないときには、チケット挿入孔11にチケッ
トTは未だ挿入されていない。チケット孔確認センサ6
7のセンサ用突起70は、チケットガイドカバー6の角
孔64を経由してチケット挿入孔11内に突出し、回動
阻止爪72は、回動板15の上方にあるので、回動板1
5の回動を妨げない(図9参照)。
【0036】回動板15は解錠角度であり、施錠板31
は錠ケース1内に没入している(図9参照)。チケット
挿入確認センサ79のセンサピン80は、チケットガイ
ドカバー6と内壁7との境界線にある孔76(図1参
照)に挿入され、チケット挿入確認センサ79は枢軸7
7を支点として反時計方向に回動し、回動阻止片84は
回動板15の施錠方向の回動を阻止する位置にある(図
8参照)。
【0037】顧客がチケットTをチケット挿入孔11に
挿入する途中で、チケット孔確認センサ67のセンサ用
突起70の側面の傾斜面71がチケットTの先端に押さ
れ、センサ用突起70が付勢反対方向に後退するが(図
10,図11参照)、チケットTが完全挿入されて孔H
がセンサ用突起70と重なったときに、センサ用突起7
0が孔Hに係入する。チケットTに孔Hがない場合、或
いは、孔Hの位置が正規のチケットTと異なる場合に
は、チケットTを完全挿入しても、センサ用突起70が
付勢反対方向に後退したままなので、回動阻止爪72が
回動板15の施錠方向(図11において時計方向)の回
動を阻止する位置にあり、ロッカは施錠できない。
【0038】チケットTが完全挿入されると、チケット
孔確認センサ67の回動阻止爪72が回動板15の上方
に回動復帰し(図13参照)、チケットTの先端にセン
サピン80を押されたチケット挿入確認センサ79が、
枢軸77を支点として時計方向に回動し、阻止片84が
回動板15の回動を妨げない位置に移動する(図12参
照)ので、回動板15は回動可能になる。以上で、チケ
ットTの挿入動作が完了する。
【0039】顧客がロッカ内に荷物や衣服を格納したの
ちに、客錠9の鍵孔13に挿入されているキーKを施
錠方向に回動操作すると、ロータ14と共に回動板15
が時計方向に回動し(図15参照)、回動板15の係合
部19に係合する係合ピン28を有する施錠板26が支
軸25(図3参照)を支点として同方向に回動し、施錠
板26の施錠ピン29に係合する施錠板31が錠ケース
1から突出してロッカ扉に係合し、ロッカ扉が施錠さ
れ、キーKが抜取り可能になる。
【0040】回動板15が施錠方向に回動したときに、
チケット挿入確認センサ79の阻止片84の側面に形成
された傾斜面状の当接部85が回動板15に押されて、
チケット挿入確認センサ79が更に時計方向に回動す
る。チケット挿入確認センサ79はこの時計方向の回動
により、突起部83がチケット孔確認センサ67とチケ
ットガイドカバー6との間に挿入されるので(図14参
照)、チケット孔確認センサ67は、軸66を支点とし
て図15において反時計方向に回動することができな
い。
【0041】このような施錠状態では、チケット孔確認
センサ67のセンサ用突起70がチケットTの孔Hに係
入したまま回動不能であるので、第三者が勝手にチケッ
トTを抜き取るいたずらが防止される。顧客はキーKを
抜き、携帯してロッカから立ち去ることができる。
【0042】顧客がロッカ用錠装置を解錠するには、キ
ーKを客用錠9の鍵孔13に挿入して解錠方向に回動操
作すると、ロータ14と共に回動板15が時計方向に回
動し図13の状態に戻り、チケット挿入確認センサ79
は、当接部85が回動板15との当接から開放されるの
で、センサピン80がチケットTの先端に当たるまで反
時計方向に回動し、突起部83がチケット孔確認センサ
67から離脱し、チケット孔確認センサ67は回動可能
な状態に復帰する。
【0043】この解錠状態においてチケットTを抜取り
方向に引っ張ると、孔Hは長孔状になっているため、セ
ンサ用突起70に干渉することなく移動し、チケットT
センサピン80を押動しなくなると、チケット挿入用
センサ79が反時計方向に回動し、突起部83がチケッ
ト孔確認センサ67の回動軌跡から後退するため、チケ
ットTの孔Hに傾斜面71を押されたチケット孔確認セ
ンサ67のセンサ用突起70が後退することができ(図
11参照)、チケットTが抜き取られる。顧客は、チケ
ットTを利用して施設から退場することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) ロッカ用錠装置の前面にチケット挿入孔が開口して
いるので、顧客は、ロッカ用錠装置の前からチケットを
挿入することができ、従来例のロッカ錠装置に比較して
チケットの挿入の手間が簡単になり、顧客に負担がかか
らない利点がある。 (2) 錠ケースは、従来のロッカ用錠装置の錠ケースと輪
郭寸法が同一であり、従来のコインロッカを本発明のロ
ッカに改造する場合には、ロッカ用錠装置のみを取り替
えればよいので、改造工事が極めて容易になり、工事費
が安価になる利点がある。 (3) 施錠中はチケットを抜き取ることができないので、
第三者の不注意やいたずらを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロッカ用錠装置の一部破断側面図である。
【図2】ロッカ用錠装置の正面図である。
【図3】ロッカ用錠装置の背面図である。
【図4】ロッカ用錠装置の平面図である。
【図5】ロッカ用錠装置の斜視図である。
【図6】ロッカ用錠装置のなかの施錠,解錠機構部分の
分解斜視図である。
【図7】ロッカ用錠装置のなかのチケットを確認するセ
ンサ機構の分解斜視図である。
【図8】チケット挿入前の状態を説明するロッカ用錠装
置の側面図の略図である。
【図9】チケット挿入前の状態を説明するロッカ用錠装
置の背面図の略図である。
【図10】チケット挿入途中の状態を説明するロッカ用
錠装置の側面図の略図である。
【図11】チケット挿入途中の状態を説明するロッカ用
錠装置の背面図の略図である。
【図12】チケット完全挿入状態を説明するロッカ用錠
装置の側面図の略図である。
【図13】チケット完全挿入状態を説明するロッカ用錠
装置の背面図の略図である。
【図14】施錠状態を説明するロッカ用錠装置の側面図
の略図である。
【図15】施錠状態を説明するロッカ用錠装置の背面図
の略図である。
【符号の説明】
K キー T チケット H 孔 1 錠ケース 3 チケットガイド 6 チケットガイドカバー 8 管理者用錠 9 客用錠 10 閉扉センサ用孔 11 チケット挿入孔 14 ロータ 15 回動板 26 施錠レバー 31 施錠板 34,42,75 スプリング 37 閉扉用センサ 40 回動阻止爪 46 ロックカム 52 スライドロック 64 角孔 67 チケット孔確認センサ 70 センサ用突起 71 傾斜面 72 回動阻止爪 79 チケット挿入確認センサ 80 センサピン 83 突起部 84 阻止片 85 当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 35/00 E05B 65/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッカに装着され、孔を有するチケット
    が挿入されるチケット挿入孔及び客用錠が前面に設けら
    れる錠ケースと、上記錠ケースの側面から出没可能に設
    けられロッカ扉に係脱する施錠板と、上記客用錠のロー
    タの端部に固着され施錠及び解錠角度に回動して上記施
    錠板を出没させる回動板と、上記錠ケースに枢着され、
    一端に設けられたセンサ用突起が上記チケット挿入孔内
    の上記チケットの孔に係入する方向に付勢され、付勢反
    対方向に回動したときに他端に設けられた回動阻止爪が
    上記回動板の施錠方向の回動を阻止する位置に移動する
    チケット孔確認センサと、上記錠ケースに枢着され、一
    端に上記チケット挿入孔に挿入されるセンサピンが設け
    られ、他端に設けられた阻止片が上記回動板の施錠方向
    の回動を阻止する位置に付勢され、上記チケット挿入孔
    に挿入されるチケットに上記センサピンを押動されたと
    きに付勢反対方向に回動するチケット挿入確認センサと
    を備え、 該チケット挿入確認センサには、付勢反対方向に回動し
    たときに上記チケット孔確認センサの付勢反対方向の回
    動を阻止する突起部と、上記回動板が施錠角度に回動し
    たときに上記回動板に当接する当接部が設けられること
    を特徴とするロッカ用錠装置。
  2. 【請求項2】 上記センサ用突起の先端には、上記チケ
    ットの孔に接触可能な傾斜面が形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のロッカ用錠装置。
  3. 【請求項3】 上記ケースの前面に閉扉センサ用孔を設
    け、先端が上記閉扉センサ用孔から突出する方向に付勢
    されロッカ扉の閉鎖により後退する閉扉用センサに、該
    閉扉用センサが後退したときに上記回動板の施錠方向の
    回動を阻止する位置から許容する位置に移動する回動阻
    止爪を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    ロッカ用錠装置。
  4. 【請求項4】 上記錠ケースの前面に管理者用錠を設
    け、該管理者用錠のロータに固着されるロックカムに、
    回動によってロッカに係脱するロックレバーを設け、上
    記錠ケース内を昇降可能に設けられ上記ロックレバーに
    係合するスライドロックに、該スライドロックの昇降位
    置により上記客用錠のロータに係脱する係合孔を設けた
    ことを特徴とする請求項1,2又は3に記載のロッカ用
    錠装置。
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