JP3354605B2 - 料金自動収受装置 - Google Patents

料金自動収受装置

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JP3354605B2
JP3354605B2 JP29999792A JP29999792A JP3354605B2 JP 3354605 B2 JP3354605 B2 JP 3354605B2 JP 29999792 A JP29999792 A JP 29999792A JP 29999792 A JP29999792 A JP 29999792A JP 3354605 B2 JP3354605 B2 JP 3354605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、有料道路等に用いら
れる料金自動収受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、有料道路の料金徴収ゲ−トでなさ
れる料金の徴収を自動で行い、料金を取扱う作業を省力
化にした料金自動収受装置が開発されている。
【0003】こうした料金自動収受装置では、金庫を挿
脱可能に収納する金庫収納部が内蔵されていて、利用者
からの料金を金庫内に収容している。そして、金庫内が
満配になると、空の金庫と交換して集金し、再び利用者
からの料金を収容するようにしてある。
【0004】ところで、利用者の料金を集金するときま
で預かる都合上、金庫収納部には収納した金庫を金庫収
納部にロックしたりロック解除したりするロック装置が
装備されている。このロック装置には、図6に示される
ように金庫aにキ−式の錠bを設けることが行われてい
る。
【0005】すなわち、錠bには、金庫aの前面壁cに
キ−(図示しない)によって操作されるキ−シリンダd
を設け、このキ−シリンダdの先端部にこのキ−シリン
ダdの回動にしたがい回動変位して、金庫aの底壁eか
ら外部に突没するロックプレ−トfを設け、さらにこの
ロックプレ−トfの位置に対応して、金庫収納部mを構
成する底壁hにプレ−ト先端と挿脱可能な孔部gを設け
た構造が用いられている。
【0006】このロック装置は、金庫aを金庫収納部m
に挿入した後、キ−操作によってキ−シリンダdをロッ
ク側へ回動させることにより、金庫a内に格納されてい
たプレ−ト先端が底壁eから底壁hの孔部gヘ突出し
て、金庫aをロックプレ−トfと孔部gとの係合により
ロックする。また逆にキ−シリンダdをロック解除側へ
回動させれば、プレ−ト先端が金庫a内へ格納されて、
金庫aのロックが解除されるようになっている。
【0007】なお、jは金庫収納部gの後部に設けられ
た、同金庫収納部gに金庫aが収納されたか否かを検出
するリミットスイッチ、kは金庫収納部gに収納された
金庫aを位置決めるストッパ−、nは金庫aに設けた取
手である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうしたロ
ック装置を備える料金自動収受装置にも課題がある。
【0009】すなわち、第1として、金庫aの取扱いは
迅速が要求されるが、金庫aを金庫収納部mへ挿入する
ときにも、金庫aを金庫収納部gから抜くときにも、ロ
ック解除のためのキ−操作は必要なので、かなり金庫a
の取扱いに手間がかかる。加えて、人為的な操作なの
で、金庫収納部mに挿入した金庫aのロックを忘れてし
まうおそれもある。
【0010】第2として、お金を取扱うので、金庫aの
受渡しは正規であることが要求されるが、だれでもがキ
−シリンダdを操作できるので、正規な取扱いで金庫a
が金庫収納部m、すなわち料金自動収受装置から抜出さ
れたのかが分からない。そこで、自動で金庫aの取扱い
を行うことが考えられるが、自動の機器は故障をするこ
ともあり、簡単には対応できないものであった。
【0011】この発明は、このような事情に着目してな
されたもので、その目的とするところは、金庫のロック
忘れの防止、金庫の正規な取扱いの遵守を図り、かつ故
障にも容易に対応しつつ、金庫の取扱いを省力化するこ
とができる料金自動収受装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明の料金自動収受装置は、上段側には料金投入
を有し、側部には開閉可能な扉を有し、さらに該扉の
内側には内部に向かって延びる複数の並行な収納路が設
けられた本体と、前記扉を通じて各収納路に挿脱可能に
収納され、前記料金投入部から投入された料金を収容す
る金庫と、前記本体に設けられ、前記金庫を前記収納路
へ挿入するにしたがい当該金庫を前記収納路にロックす
るロック機構と、前記扉に隠されるようにして前記本体
に設けられ、個人を特定する情報が入力される入力部
と、この入力部から入力された情報を照会して正否を判
別する判別手段と、この判別手段による判別が正しいと
き前記ロック機構をロック解除側へ駆動するロック解除
駆動機構と、前記収納路間に前記収納路に沿って収めら
れ、前記ロック解除駆動機構が故障した際に用いる変位
可能な操作具と、この操作具の変位を前記ロック機構へ
伝えて前記ロック機構をロック解除側へ変位させ各金庫
のロックを解除する非常ロック解除機構と、前記操作具
の前方の前記収納路間に設けられ、該収納路間を開閉自
在に塞ぎ前記操作具を前記収納路の入出側から見えない
ように隠すカバーと、前記カバーをキー操作でロック、
ロック解除するキーシリンダとを設けたことにある。
【0013】
【作用】この発明の料金自動収受装置は、金庫を収納部
へ挿入して収納すると、収納部内の金庫は動かないよ
うにロックされる。このとき、ロック解除操作を行う操
作具は、外部からカバーで、所在がわからないように遮
蔽される。
【0014】この収納した金庫を抜きとるときは、入力
部から個人を特定する情報を入力する。そして、判別手
段で照会が行われ、同判断手段にて、入力した個人が正
規な金庫を取扱う人と判断されると、ロック解除駆動機
構がロック機構をロック解除側へ駆動する。すると、金
庫のロック解除される。この後、金庫を収納部から抜
き取ればよい。
【0015】こうしたロック、ロック解除によると、金
庫の挿入時におけるロックの作業が省ける。と共にロッ
クの忘れがなくなる。しかも、常に特定な取扱人を介し
て、金庫を料金自動収受装置から正規な取扱いで取出せ
ることが可能となる。またロック解除駆動機構が故障な
どにより、使用できなくなったときは、まず、カバーの
ロックをキー操作で解除して、カバーを開き、操作具に
よる操作が行える状態にする。
【0016】この後、操作具を操作する。すると、この
ときの操作具の変位が非常ロック解除機構を介してロッ
ク機構へ伝達され、同ロック機構を解除側へ駆動する。
これにより、金庫のロックは解除される。
【0017】このロック解除により、たとえ自動機器、
すなわちロック解除駆動機構が故障したときでも、金庫
のロックを解除して、収納部から金庫を取外せることが
可能となる。
【0018】
【実施例】以下、この発明を図1ないし図5に示す一実
施例にもとづいて説明する。
【0019】図4は、この発明を適用した例えば有料道
路の料金徴収ゲ−トに設置される料金自動収受装置の外
観を示し、図中1は同装置の本体で、例えばこの本体1
の左側壁1aの上下段には横開き式の扉11a,11b
が設けられている。
【0020】また本体1の前面には、上段側から、利用
者が支払うべき料金を表示するための料金表示器2、こ
の料金表示器2の表示にしたがって利用者が支払う料金
を受取るための硬貨投入口3(この発明の料金投入部に
相当)、利用者が支払った硬貨を一時的に保留するため
の凹陥部分で構成される一時保留部4が設けられてい
る。なお、一時保留部4の前面には、一時保留部4で保
留している硬貨を利用者が視認するための視認窓5が設
けてある。
【0021】本体1内には、図示しない硬貨選別機が設
けられていて、投入された硬貨を正貨と偽貨とに選別
し、正貨以外の偽貨等は視認窓5と並んで本体1の前面
に設けた偽貨返却口6へ導いて利用者に返却し、正貨と
認識された硬貨は本体1内に設けた金庫ユニット7に導
いて蓄えるようにしている。
【0022】ここで、金庫ユニット7について説明すれ
ば、金庫ユニット7は、本体1の最下段に設けた金庫収
納部8と、この金庫収納部8の上部に設けたコントロ−
ル部9とを組合わせた構造が用いられている。
【0023】金庫収納部8は、本体1の最下段に、一端
側が扉11b側に対向し、他端側が反対側となる本体1
の右側壁1bへ向って延びる収納路10(本願の収納部
に相当)を複数、例えば2つを本体1の前後方向に並行
に設けて構成されている。詳しくは、収納路10は、例
えば図1に示されるように本体1の底壁にベ−ス板12
を据付け、このベ−ス板12の上面に一対の挿脱ガイド
13,13を前後方向に並設し、さらにベ−ス板12の
上面に、左右方向中央を境とした右側壁1b側の上面の
略半分を覆う略コ字形のカバ−14を設置して構成され
ていて、ベ−ス板12、挿脱ガイド13およびカバ−1
4で囲まれた、扉11で開閉される2列の細長の空間を
収納路10,10としている。
【0024】そして、これら収納路10,10は、入出
口から箱状に構成された金庫15を挿脱可能できる通路
形状に形成されていて、挿入により金庫15を各収納路
10,10に収納できる構造となっている。なお、各収
納路10,10の後部には所期に収納路10に挿入され
た金庫15を位置決めるためのストッパ−10a(図2
にのみ図示)が設けてある。
【0025】カバ−14の上部壁には、収納路別に上記
硬貨選別機の出口につながる硬貨導出口(図示しない)
が設けられている。さらに各金庫15,15の上面に
は、上記硬貨導出口の位置に対応して、スライド式の金
庫カバ−15aで開閉される受口16が設けられてい
て、正貨と認識された利用者からの投入硬貨を収容でき
るようにしてある。なお、17は金庫カバ−15aをス
ライド操作するためのつまみ、18は金庫カバ−15a
に設けたボ−ルキャッチ凸部、19はこのボ−ルキャッ
チ凸部18と係脱して金庫カバ−15aを固定するボ−
ルキャッチ凹部、20は金庫15の上記収納路10の入
出口に臨む前面に設けた上記金庫カバ−15をロックし
たりロック解除したりするためのキ−シリンダ、21は
金庫15の前後面に設けた、金庫15を取扱うための取
手である(片方しか図示せず)。
【0026】また各収納路10の挿入端には、図1およ
び図2に示されるように金庫15の有無を検出するリミ
ットスイッチ22が設けられている。さらに図示はしな
いが例えば硬貨導出口には金庫15が満杯か否かを検出
するための硬貨量センサ−が設けられている。
【0027】一方、コントロ−ル部9は、扉11bの内
側にパネル23で囲まれてなる機器室24を設け、この
機器室24内に制御ユニット25を設けて構成してあ
る。この制御ユニット25は、例えばマイクロコンピュ
−タおよびその周辺機器を組合わせて構成される。この
制御ユニット25には、料金収受装置を構成する機器、
ならびに同料金収受装置に設けたリミットスイッチ2
2、硬貨量センサ−等といったセンサ−が接続されてい
る。また制御ユニット25には、扉11bの内側に臨む
機器室24のパネル23に設けたコントロ−ルパネル2
6が接続されている。
【0028】このコントロ−ルパネル26には、図5に
示されるように上段側から中段にかけて、機器の運転状
態を表示する機器状態表示部27、七セグメントLED
28、料金徴収ゲ−トの車線状態に係わる表示と切替と
を行う操作部29、料金徴収ゲ−トの信号灯に係わる表
示と切替とを行う操作部30、料金徴収ゲ−トの遮断機
に係わる手動切替部31が設けられていて、ゲ−ト状態
を機器の稼働と共に視認できるようにしてある。
【0029】またコントロ−ルパネル26の下段には、
金庫15に係わる表示と切替とを行うためのパネル部3
2が設けてある。このパネル部32には、収納部10,
10に収納されている2つの金庫15,15のうち、い
づれかの金庫に硬貨が蓄えられているかを知らせる金庫
稼働表示ランプ33、現在、硬貨を蓄えている金庫を他
方の金庫へ替える(硬貨の流れを強制的に切替えること
による)稼働金庫切替キ−スイッチ34、リミットスイ
ッチ22からの信号を受けて金庫15が収納路10から
引抜かれているか否かを点灯表示する抜取状態表示ラン
プ35、硬貨量センサ−からの信号を受けて金庫15が
満杯か否かを点灯表示する金庫満杯表示ランプ36が設
けられている。
【0030】そして、このコントロ−ルパネル26で設
定された情報、ならびに各センサ−で検出される情報に
したがって、制御ユニット25は、2つ在る金庫15の
うちのいずれか一方へ満杯となるまで投入硬貨を導き、
満杯になったら他方の金庫15へ導くようにしてある。
抜取状態表示ランプ35の下側には、金庫別に金庫抜取
用の操作ボタン37,37が設けられている。
【0031】さらにこの操作ボタン37の下側には、個
人を特定する情報、例えばIDナンバ−を入力するため
のテンキ−38aならびにファンクションキ−38b
(この発明の入力に相当)が設けてある。
【0032】なお、扉11bに臨む機器室24のパネル
面には、IDナンバ−を記録した磁気カ−ド(図示しな
い)を読取るためのカ−ドリ−ダ39(この発明の入力
に相当)が設けられていて、磁気カ−ドでも個人のID
ナンバ−を入力できるようにしてある。また各収納路1
0,10には、金庫15の挿入操作にしたがって、収納
路10に収納した金庫15を自動的にロックするロック
機構40が設けられている。
【0033】これに加え、ロック機構40には、テンキ
−38a、ファンクションキ−38b、カ−ドリ−ダ3
9から入力されたIDナンバ−の照会にしたがって、ロ
ックを解除するロック解除システム50、さらにはこの
ロック解除システムが故障したとき等、同システムが使
用できなくなったときに助けるバックアップ用ロック解
除システム60が装備されている。こうした金庫15の
ロック、ロック解除に係わる構造の詳細が図1ないし図
3に示されている。これらの構造について説明すれば、
ロック機構40はつぎのようになっている。
【0034】すなわち、41は各収納路10,10の後
方中央に、金庫15の挿脱方向に沿って、それぞれ配置
した帯板状のロックレバ−である。そして、これらロッ
クレバ−41、41の先端に形成された三角形状のフッ
ク41aが、互いに反対の向き、例えば外向きをなし
て、収納路10の後部へ突出している。これら各ロック
レバ−41の中央はベ−ス板12に立設された支点軸4
2に回動自在に枢支されている。また各ロックレバ−4
1,41は、ロックレバ−ストッパ−43にて、金庫1
5の挿脱方向に沿う位置から上記外向きの方向へ回動す
るように規制されているとともに、スプリング44に
て、ロックレバ−ストッパ−43と当接する方向へ付勢
されていて、常時はロックレバ−41のフック41aを
収納路10の後部へ突出させ、フック41aの斜辺に外
力が加わると収納路10から退避、すなわち没入するよ
うにしてある。つまり、フック41aは金庫15の挿入
端と対向する収納路10の端部に突没可能に設けられ
る。
【0035】またこれらロックレバ−41のフック位置
に対応して、各金庫15の挿入端を構成する外板15b
の外面には、フック41aと係脱可能な帯形の係合孔4
5(この発明の孔部に相当)が設けられていて、金庫1
5を扉11から収納路10へストッパ−10aで規制さ
れるまで挿入すれば、係合孔45の開口縁がフック斜辺
に当接することによるフック41aの押出し、ならびに
スプリング44の弾性力によるフック41aの戻りによ
り、金庫15の係合孔45がロックレバ−41のフック
41aと係合するようになっている。つまり、金庫15
が収納路10に収納されると、金庫15を自動的にロッ
クするようにしてある。なお、44aはスプリング44
の他端部を支持する支持ポストを示す。
【0036】一方、ロック解除システム50について説
明すれば、51は各ロックレバ−41の後端部に隣接し
てベ−ス板12の両側に据付けた駆動源としてのソレノ
イドである。このソレノイド51の進退杆51aはロッ
クレバ−41の後端部へ延びている。この進退杆51a
には、板面に進退方向に沿って延びる長孔52が穿設さ
れた接続板53が連結されている。この接続板53の長
孔52には、ロックレバ−41の後端部に突設されたピ
ン54がスライド自在に嵌挿されていて、ソレノイド5
1を励磁して、常時は突出しているソレノイド51の進
退杆51aを退避させることにより、ロックレバ−41
を回動させてフック41aをロック解除する側へ変位さ
せるようにしてある。
【0037】そして、これらソレノイド51,51が、
テンキ−38、ファンクションキ−38aおよびカ−ド
リ−ダ39と共に上記制御ユニット25に接続され、特
定の人だけが収納路10に収納した金庫15のロックを
解除できるようにしている。すなわち、制御ユニット2
5にはつぎのような機能が設定されている。
【0038】テンキ−38、ファンクションキ−38a
およびカ−ドリ−ダ39から入力されたIDナンバ−を
予め登録されている特定のIDナンバ−と照会し、照合
から入力したIDナンバ−の正否を判別する機能(この
発明の判別手段に相当)。入力されたIDナンバ−の照
合が一致したときのみ、上記操作ボタン37からの操作
信号を受付ける機能。操作ボタン37からの操作信号に
したがって、操作ボタン37に対応するソレノイド51
を励磁する機能。これにより、個人を特定する正規な情
報を入力すると、自動的に金庫15のロックを解除する
ロック解除機構55を構成している。
【0039】他方、バックアップ用ロック解除システム
60について説明すれば、63は中央の挿脱ガイド1
3,13で囲まれる細長の空間62に、金庫15の挿脱
方向に沿ってスライド自在に設けたレバ−である。レバ
−63は、前後が二分割された帯形のレバ−片63a,
63bの端部同志を、長孔64と同長孔54にスライド
自在に嵌挿するピン65を用いた連結手段を介して、ス
ライド自在に連結して構成されている。そして、全長を
短くしたレバ−63を、金庫15の収納域に相当する部
位の全体に渡って配置してある。この収納路10の入出
口側のレバ−片63aの上面には、取手66が突設され
ていて、同取手66をロック解除を受け入れるためのス
ライド可能な操作具としている。
【0040】67は上記ロックレバ−41の先端側と空
間62の後部開口との間に渡ってそれぞれ配設された、
帯形状のレバ−で構成されるリンクである。このリンク
67のロックレバ−41側の端部とロックレバ−41の
先端側とは、長孔68と同長孔68にスライド自在に嵌
挿するピン69を用いた連結手段を介して、スライド自
在に連結してある。またこれら各リンク67,67の他
端部と、上記収納路10の後部側に配置されているレバ
−片63bの端部とは、両者間に回動自在に設置された
L字形のア−ム70を介して、一緒に連結されていて、
取手66を手前側、すなわち収納路10の入出口側へ引
張る方向へスライド操作して、レバ−63の全体を前方
へスライドさせ、ア−ム70、リンク67を介して、レ
バ−63の変位をロックレバ−41へ伝達することによ
り、フック41aをロック解除側へ駆動できるようにな
っている。
【0041】詳しくは、ア−ム70の中間部はベ−ス板
12の上面に立設されたピン71で回動自在に枢支され
ている。そして、各ア−ム70,70のロックレバ−4
1側の端部とリンク67,67の端部との相互はピン7
2を介して回動自在に連結されている。また残る各ア−
ム70,70の端部とレバ−片63bとは、長孔73と
同長孔73にスライド自在に嵌挿するピン74を用いた
共通の連結手段を介して、連結されていて、レバ−63
の変位を、ロック解除方向に変換して、ロックレバ−4
1へ伝えるようにしている。
【0042】そして、この手動操作によるロック解除機
構を、ソレノイド51等が故障してロック解除システム
50が機能しなくなった場合、ソレノイド51を用いた
ロック解除機構に代わるもの(代替)としている。つま
り、非常ロック解除機構80を構成している。
【0043】また、特定の個人だけロック解除操作を行
なわせるために、レバ−63の前部側の端部前方には、
帯形状に形成された取手カバ−75(この発明の操作規
制手段に相当)が空間62の前方側の開口を塞ぐように
して開閉自在に設けられている。
【0044】すなわち、取手カバ−75の下部両側は、
回動軸76を介して、隣接する挿脱ガイド13,13の
垂直壁部分13aに回動自在に枢支されている。これに
より、取手カバ−75は回動軸76を支点として起倒自
在、すなわち開閉自在に枢支される。この取手カバ−7
5の前面上部には、例えば管理者のみが保有しているキ
−(図示しない)のみで施錠、開錠が可能なキ−シリン
ダ77が設けられている。またこの取手カバ−75の裏
面に突出するキ−リンダ77の端部には、キ−シリンダ
77の回動変位にしたがって、回動するロックプレ−ト
78が設けられている。またこのロックプレ−ト78と
対応するカバ−14の内面には、ロックプレ−ト78と
係脱するロック79が設けられている。
【0045】そして、取手カバー75は、ロックプレー
ト78とロック79との係合によってロックされて、常
時、空間62の前方側の開口を塞ぐように起立してい
て、通常は取手66を使用できないようにするべく、
部から所在がわからないよう取手66を外部から遮蔽し
ている。
【0046】これにより、取手66を常時は操作不可能
にし、ソレノイド51等が故障してロック解除システム
50が機能しなくなった場合、管理者のみ、キ−操作を
用いて、取手66を操作可能としている。つまり、特定
の人だけ、非常時において金庫15のロックを解除させ
るようにしてある。
【0047】しかして、このように構成された料金自動
収受装置において、空の金庫15を金庫ユニット7にセ
ットするときは、まず、本体1の下段の扉11bを開
け、収納路10の入出口を外部に開放する。
【0048】ついで、係合孔45の有る側を先頭にし
て、受口16を開けた金庫15を、入出口から挿脱ガイ
ド13にならって挿入する。すると、金庫15が収納路
10の奥まで挿入されるにしたがいフック41aは、ま
ず、斜辺部が係合孔45の開口縁と当接し、ついで当該
開口縁と当接しながら回動変位していく。そして、金庫
15の動きがストッパ−10aで規制されるにしたが
い、フック41aは係合孔45の開口縁を乗り越え、ス
プリング44の弾性力による戻りにより、L字状部分が
係合孔45内に嵌挿して、同係合孔45の開口縁に係合
していく。これにより、金庫15はロックされる。つま
り、金庫15は挿入するだけで、別途、ロックの操作を
必要とすることなしに、収納路10にロックされる。
【0049】そして、このロックと共に収納路10の後
部のリミットスイッチ22は金庫15の挿入端で押され
てオンされる。すると、制御ユニット25は、例えばコ
ントロ−ルパネル26の対応する抜取状態表示ランプ3
5を消灯させ、金庫15が収納路10にセットされたこ
とが表示していく。こうした作業を2回行うことによ
り、2つの収納路10,10に金庫15がそれぞれセッ
トされる。
【0050】この後、料金自動収受装置を稼働させるこ
とにより、利用者からの投入硬貨が、制御ユニット25
の指令により、金庫15,15のうちのいづれか一方に
蓄えられる。なお、この稼働状態は例えばコントロ−ル
パネル26の金庫稼働表示ランプ33の点灯で表示され
る。
【0051】この金庫15が投入硬貨で満杯になると、
硬貨量センサ−からの信号を受けて、制御ユニット25
は満杯と判断し、例えばコントロ−ルパネル26の対応
する金庫満杯表示ランプ36を点灯するとともに、もう
一方の金庫15を投入硬貨を受け取る状態にする。これ
により、投入硬貨は続いて金庫15に蓄えられる。な
お、この切替えにしたがい、コントロ−ルパネル26の
金庫稼働表示ランプ33も切り替わる。その後、満杯と
なった金庫15を抜取ることになる。この金庫15を抜
取るときは、特定の人が行う。
【0052】すなわち、金庫15を抜取ろうとする者
は、所持している自分のIDナンバ−が記録された磁気
カ−ドをカ−ドリ−ダ39で読取らせるか、コントロ−
ルパネル26のテンキ−38aあるいはファクションキ
−38bのキ−操作で自分のIDナンバ−を入力する。
【0053】制御ユニット25は、この情報を受けて照
会し、予め登録してあるIDナンバ−と照合する。な
お、この際、誰がいつ金庫15を抜取ったのかを明らか
にするために、抜取ろうとする者が、いつ操作したのか
を記憶して、後に記録を残すようにしてもよい。
【0054】この照合の結果、一致していない、すなわ
ち「否」と判断すると、制御ユニット26は、正規な人
による正規な作業でないと判断して、金庫抜取用の操作
ボタン37からの信号を受け付けない。これにより、た
とえ操作ボタン37を操作しても、金庫15のロックは
解除されず、収納路10から金庫15が抜取れない。
【0055】また照合の結果、一致している、すなわち
「正」と判断すると、制御ユニット26は、正規な人に
よる正規な作業であると判断して、金庫抜取用の操作ボ
タン37からの信号を入力可能な状態にする。この操作
ボタン37を操作すると、制御ユニット25はこの操作
ボタン37からの信号を受けて、対応するソレノイド5
1を励磁する。
【0056】すると、図1中のA状態で示されるように
ソレノイド51の進退杆51aが退避する方向に移動
し、接続板53を介して、ロックレバ−41を枢支軸を
支点にック解除方向へ回動させる。これにより、フック
41aは回動して係合孔45から離脱し、すなわちフッ
ク41aと係合孔45との係合が解除される。しかる
に、満杯の金庫15のロックが解除される。
【0057】この間、ピン69がリンク67の長孔68
をスライドしたり、ピン74アーム70の長孔73
スライドしたりして、ロックレバー41の挙動を吸収す
るので、ソレノイド51の変位で、非常ロック解除機構
80の取手66が不用意に動くことはない。
【0058】この後、金庫15を抜取ろうとする者が、
取手21を把持して、収納路10の入出口から金庫全体
を引張りだせば、金庫15は金庫ユニット7から引き出
される。
【0059】なお、この引抜きにしたがい、リミットス
イッチ22がオフして、対応する抜取状態表示ランプ3
5を点灯させ、金庫15が収納路10から引抜かれたこ
とが表示される。ロック解除システム50は正常なとき
は、こうした動作で、金庫15の取出しがなされる。
【0060】こうした金庫15のロック、ロック解除に
よると、金庫15の挿入時におけるロックの作業を省く
ことができる。しかも、挿入時の金庫15のロックの掛
け忘れを無くすことができ、金庫15の取扱いを省力化
することができる。これに加え、金庫15の取扱いは、
常に特定な人を介し、正規な取扱作業で行えることとな
るから、高いセキリュティ性をもたらす。
【0061】一方、金庫15を抜取る際、ソレノイド5
1の故障等などで、ロック解除システム50が動作不能
となって使用できなくなったときは、管理者が保有して
いる特別なキ−を用いて、まず、取手カバ−75のキ−
シリンダ77を開錠操作する。
【0062】これにより、キ−シリンダ77に付いてい
るロックプレ−ト78が回動し、ロック79との係合が
解除される。つまり、取手カバ−75のロックが解除さ
れる。この後、取手カバ−75を手前側へ回動して開け
る。これにより、空間62の前方側の開口が開放し、取
手カバ−75で隠れていた取手66が表われる。つい
で、取手66を把持し、手前側へ引張る。
【0063】すると、移動するレバ−片63aで、図1
中のB状態に示されるように後部のレバ−片63bが前
方へスライドし、両ア−ム70がピン71を介して引張
方向と同方向へ回動する。これらア−ム70,70の変
位が各リンク67,67に伝達され、リンク67,67
を取手66の引張方向とは直角な方向に変位させる。そ
して、この各リンク67,67の変位により、各ロック
レバ−41のピン69を長孔端で引張り、各ロックレバ
−41を枢支軸を支点としてフック解除方向へ回動させ
る。これにより、先のソレノイド51のときと同様、フ
ック41aは回動して係合孔45から離脱し、フック4
1aと係合孔45との係合が解除される。
【0064】かくして、満杯の金庫15のロックは解除
され、先に述べたのと同様、金庫15の取手21を把持
して、収納路10の入出口から金庫全体を引張りだせば
よい。
【0065】こうした非常ロック機構80の動きによ
り、たとえロック解除駆動のための自動機器に何らかの
故障が発生したときでも、十分、かつ容易にロック解除
システム50をバックアップすることができ、高い稼動
率を得ることができる。しかも、取手66を取手カバー
75で外部から遮蔽する構造により、通常、取手66
は、取手カバー75により、取手66の所在が外部から
わからないようになるから、高いセキリュティ性が確保
される。そのうえ、自動機器が故障したときは、キー操
作で取手カバー75を開くことにより、操作しやすい環
境で、取手66によるロック解除が行えるから、取扱性
もよい。
【0066】なお、上述の一実施例では収納路10側に
フック41aを設け、金庫15側に係合孔45を設けた
が、これに限らず、反対に収納路10側に係合孔45を
設け、金庫15側にフック41aを設けてもよく、この
ようにしても一実施例と同様、金庫15の挿入にしたが
って、金庫15をロックすることができる。またこの発
明を有料道路の料金自動収受装置に適用したが、これに
限らず、他の料金自動収受装置に適用してもよい。
【0067】以上説明したようにこの発明によれば、金
庫のロック忘れの防止、ならびに金庫の正規な取扱いの
遵守を図ることができる。しかも、故障にも十分、かつ
容易に対応できる上、金庫の取扱いを省力化できる。
のうえ、ロック機構を解除する操作具を、外部から遮蔽
するカバーで外部から遮蔽するようにしたことにより、
通常、操作具は、カバーにより、操作具の所在が外部か
らわからないようになるから、高いセキリュティ性が確
保される上、、キー操作でカバーを開くことにより、操
作しやすい環境で、操作具によるロック解除が行えるか
ら、取扱性もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、この発明の一実施例の
料金自動収受装置を、金庫をロック、ロック解除する機
構と共に示す正面図および切欠した平面図。
【図2】同じく一部切欠した側面図。
【図3】同じく分解斜視図。
【図4】料金自動収受装置の外観を示す斜視図。
【図5】同実施例のコントロ−ルパネルを示す図。
【図6】従来の有料道路の料金自動収受装置を示す一部
切欠した側面図。
【符号の説明】
3…硬貨投入口(料金投入部)、10…収納路(収納
部)、15…金庫、25…制御ユニット(判別手段)、
38a、38b、39…テンキ−、ファンクションキ
−、カ−ドリ−ダ(入力部)、40…ロック機構、41
a…フック、45…係合孔(孔部)、55…ロック解除
機構(ロック解除駆動機構)、66…取手(操作具)、
75…取手カバ−(操作規制手段)、80…非常ロック
解除機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00 G07B 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上段側には料金投入部を有し、側部には
    開閉可能な扉を有し、さらに該扉の内側には内部に向か
    って延びる複数の並行な収納路が設けられた本体と、 前記扉を通じて各収納路に挿脱可能に収納され、前記料
    金投入部から投入された料金を収容する金庫と、 前記本体に設けられ、 前記金庫を前記収納路へ挿入する
    にしたがい当該金庫を前記収納路にロックするロック機
    構と、前記扉に隠されるようにして前記本体に設けられ、 個人
    を特定する情報が入力される入力部と、 この入力部から入力された情報を照会して正否を判別す
    る判別手段と、 この判別手段による判別が正しいとき前記ロック機構を
    ロック解除側へ駆動するロック解除駆動機構と、前記収納路間に前記収納路に沿って収められ、前記ロッ
    ク解除駆動機構が故障した際に用いる 変位可能な操作具
    と、 この操作具の変位を前記ロック機構へ伝えて前記ロック
    機構をロック解除側へ変位させ各金庫のロックを解除
    る非常ロック解除機構と、前記操作具の前方の前記収納路間に設けられ、該収納路
    間を開閉自在に塞ぎ前記操作具を前記収納路の入出側か
    ら見えないように隠す カバーと、 前記カバーをキー操作でロック、ロック解除するキーシ
    リンダとを具備したことを特徴とする料金自動収受装
    置。
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