JPS583172Y2

JPS583172Y2 - 貴重品類保全装置

Info

Publication number: JPS583172Y2
Application number: JP11746780U
Authority: JP
Inventors: 柴田勝; 倉林克司
Original assignee: 沖電気工業株式会社
Priority date: 1980-08-21
Filing date: 1980-08-21
Publication date: 1983-01-20
Also published as: JPS5649974U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は紙幣類支払い機、両替機、自動販売機などの貴
重品類取扱い機から回収される現金あるいはそれに類す
る品（以下単に貴重品類と記す）を保全する装置に関す
る。

従来紙幣類支払い機や両替機、その他自動販売機等の貴
重品類取扱い機から紙幣あるいは硬貨を回収する一般的
な方法としては、回収員が鍵と収納箱を携行し、この鍵
により上記貴重品類取扱い機を開き、貯わえられた紙幣
あるいは硬貨を取り出し、上記収納箱に入れて運搬して
いたが、鍵を紛失したり盗用されたりする恐れがあると
いう欠点があった。

本考案は上記欠点を除去するもので、以下図面に従って
説明する。

第１図は本考案に係る一実施例を示す縦断面の斜視図、
第２図は第１図に示される一実施例の動作を説明するた
めの一部破断した平面図である。

同図にむいて、１は収納箱本体２ａと把手２ｂと溝２ｃ
及び上蓋２ｄよりなる収納箱２の上蓋２ｄに装着された
錠、３は上蓋２ｄに装着された軸４に回転自在に軸支さ
れ一端が錠１にはめ込まれた嵌合部材５に回転自在に連
結されたロックレバ−６は上蓋２ｄに設けられた窓、７
は収納箱本体２ａに設けられた凹部で、上記窓６及び凹
部７に上記ロックレバ−３の一端が嵌合可能に権威され
ている。

８は溝２ｃに嵌合し、収納箱２を移動させる際、錠１に
鍵９が挿入されるよう収納箱２の移動を規制するため外
枠部材１１に固定されたレールで上記鍵９は外枠部材１
１に装着された保持部材１０に固定されている。

１２は紙幣硬貨等の貴重品類、１３は貴重品類１２をそ
の上に貯わえる受は台で、その一端が外枠１１に回転可
能に支持されてかり回収箱本体２ａが真下に待機してい
るときにモータ１４が回転し、このモータ１４に連結さ
れたカム１５及びカム１５の円周部と受は台１３の中央
部とを連結する連結棒１６の働きにより、受は台を傾斜
させて、その上に貯わえられた貴重品類１２を回収箱本
体２ａの中に落とし込むようになっている。

１７は外枠部材１１を固定するための外壁である。

なお上記ロックレバ−３とこのロックレバ−の一端が入
る凹部７とによってロック機構を構成する。

以上の構成において動作を説明すれば、まず第１図のよ
うに収納箱２を外枠部材１１に挿入しさらに収納箱２を
押し込むと第２図イのように錠１に鍵９が挿入される。

さらに収納箱２を押し込むと後記するように嵌合部材５
が右方へ移動しロックレバ−３を軸４を中心に反時計方
向に回転させ、ロックレバ−３の一端と凹部Ｉとの係合
を外す。

このため第２図口に示すように上蓋２ｄと収納箱本体２
ａは分離し上蓋２ｄはその位置に止まり、収納箱本体２
ａだげが移動可能となる。

この際鍵９は錠１に挿入されたままロックされるため、
上蓋２ｄのみを引き出そうとしても出来ない。

つまり収納箱２を開いたまま外枠部材１１から引き出す
ことは不可能となっている。

上記収納箱本体２ａをさらに第２図へに示す位置まで押
しこんでおく。

ここで図示せぬスイッチを手動もしくは自動的に働かせ
モータ１４を回転させ、これに連結されたカム１５も回
転し、この回転運動は連結棒１６により往復運動に変え
られ、このため受は台１３は傾斜し、その上に図示せぬ
現金取扱い機械から給送され貯えられた貴重品類１２を
収納箱本体２ａの中に落し込み、この援受は台１３が第
１図に示す最初の位置に復帰した所でモータ１４を停止
させる。

次に把手２ｂを持ち収納箱本体２ａを右方に引き出して
いくと、収納箱本体２ａに上蓋２ｄが蓋をした時に窓６
と凹部７が重なり、さらに収納箱本体２ａを引き出すと
嵌合部材５が復帰して、この嵌合部材５に連結されたロ
ックレバ−３は軸４を中心に時計方向に回転しその一端
が凹部７に係合し、これと同時に鍵９と錠１とのロック
は解除される。

これで上蓋２ｄと収納箱本体２ａは分離せぬようロック
されており、収納箱２をさらに引き出し、外枠部材から
取り出すことができる。

第３図イ９口、ハは第２図に示される錠１と鍵９の関係
を説明する図で、第１図、第２図と同じものは同番号を
付す、１８ａ、１８ｂはピストン部材で鍵の形に対応し
て種々の長さがある。

１９はシリンダ、２０は嵌合部材が左右に移動する際所
定位置で止まり易くなる為のボールベアリング、２１は
鍵９が挿入される挿入路、２２はスプリング、２３は嵌
合部材５に設けた孔、２４は上蓋２ｄに固着され嵌合部
材５を遊嵌する錠本体である。

以上の構成において第３図イに示すように鍵９が挿入路
２１に挿入されるとピストン部材１８ａ。

１８ｂがスプリング２２に抗して持ち上がり、第３図口
に示すように１８ａと１８ｂの接する面が嵌合部材５の
上面と一直線上に並び嵌合部材５が錠本体２４に対して
右方へ移動可能となる。

さらに鍵９を右方に押圧すれば、嵌合部材５は第３図ハ
に示すように右方へ移動する。

この状態のまま鍵９を抜き去ろうとしても、ピストン部
材１８ａと各々相対するシリンダ１９との整合がずれて
しまっているのでピストン部材１８ａを持ち上げること
は出来ずそのため鍵９の形が第３図イ〜ハに示すように
なっていれば中央の凸部に左端のピストン部材１８ａが
引掛かり鍵９を第３図へに示す状態のままロックする。

このロックを解除するには第３図口に示すように嵌合部
材５を錠本体２４に対して左方へ移動しピストン部材１
８ａが上方へ自由に移動出来るようにすれば良く、この
状態のまま鍵９を抜きされば第３図イに示すようにスプ
リング２２に押されピストン部材１８ｂが嵌合部材５の
孔２３に入り込み嵌合部材の左右への移動を規正する。

以上詳細に説明したように本考案の貴重品類保全装置に
よれば、貴重品類を回収又は配達する際鍵を所持する必
要がなくなるという効果がある。

なか本考案は上記実施例に限らず種々の変形がなされう
ろことは明らかである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る一実施例を縦に切断した斜視図、
第２図は第１図に示される一実施例の動作を説明するた
めに一部破断し、かつ横に切断した平面図、第３図は第
２図に示される錠と鍵の関係を説明する図である。１・・・錠、２・・・収納箱、３・・・ロックレバ−１
４・・・軸、５・・・嵌合部材、６・・・窓、Ｉ・・・
凹部、８・・・レール、９・・・鍵、１１・・・外枠部
材、１０・・・保持部材、１２・・・貴重品類、１３・
・・受は台、１４・・・モータ、１５・・・カム、１６
・・・連結棒、１７・・・外壁、１８ａ。１８ｂ・・・ピストン部材、１９・・・シリンダ、２ｏ
・・・ボールベアリング、２１・・・挿入路、ング、２３・・・孔、２４・・・錠本体。２２・・・スプリ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

凹部を設けた本体および該本体に対して前後に摺動して
開閉し、かつ閉じた状態で前記凹部に対向する位置に窓
を設けた上蓋とからなり、外枠部材に沿って前後に移動
する収納箱と、受は台より手前であって、かつ上蓋の側
面にのみ当接する位置に設けられ、収納箱の移動通路上
で外枠部材に固定した鍵と、上蓋内部側に固定された錠
本体によび挿入口が鍵に対向するようにして錠本体に遊
嵌された嵌合部材とを有し収納箱の移動により鍵が嵌合
部材に挿入されると錠本体と嵌合部材とのロックを解除
するとともにこの嵌合部材と鍵とをロックする錠と、上
蓋に装着された軸に回転自在に軸支され一端が嵌合部材
に回転自在に連結されており、鍵が嵌合部材に当接した
後さらに上蓋を鍵に接近したときには他端が上蓋に設け
た窓を介し本体に設けた凹部から離脱する方向へ回動し
て本体と上蓋とのロックを解除し、上蓋が本体に重なっ
た後さらに鍵から離隔したときには他端が上蓋に設けた
窓を介し本体に設けた凹部に係合する方向へ回動して本
体と上蓋とをロックするロックレバ−とを備えた貴重品
類保全装置。