JPH0714688B2

JPH0714688B2 - フロント硝子用モールデイング

Info

Publication number: JPH0714688B2
Application number: JP63048277A
Authority: JP
Inventors: 勝久加藤; 直久宮川
Original assignee: トキワケミカル工業株式会社
Priority date: 1988-02-29
Filing date: 1988-02-29
Publication date: 1995-02-22
Anticipated expiration: 2010-02-22
Also published as: JPH01223018A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は自動車等の各種車輌のフロント部分の車体パ
ネルと硝子パネルとの間に介装せしめるモールデイング
に関し、その目的とする所は、硝子嵌入部と雨水受部と
を設けた一種類のモールデイングを使用して左右の側部
モールと上部の上部モール部分の両方の役目を有効に果
たすためのフロント硝子用モールデイングに関するもの
である。

（従来の技術）一般にこの種のモールデイングは、フロントの左右側部
モールには、硝子パネルの嵌合する凹溝と、その凹溝の
上部に雨水が運行中に飛散して運転席に浸入するのを防
止するための雨水受部を設けたものが使用されている。
然し、この上下二段の溝付きのモールデイングは、同じ
フロント硝子の上部には使用できないため、別個の断面
形状を有するモールデイングとコーナー継手部材とを以
て連接する構成となつている。そして、これ等のフロン
トのモールデイングは、左右のモール部と上部のモール
部及びコーナー継手部の三種類の部品によつて構成され
る構造となつている。従つてこの種のフロント硝子に装
着されているモールデイングは、コーナー継手によつて
外観が不体裁となると共に、継手部分が破損しやすい欠
点がある。

（発明が解決しようとする問題点）しかるに、この様な車輌のフロント硝子用のモールデイ
ングにおいて、硝子パネルの左右側部モール部と上部の
上部モール部とが別個の断面形状で形成されたモールデ
イングを一種類の主モールデイングによつて簡単確実に
硝子パネルを取着できれば大変に便利で作業性が良好と
なるばかりか、非常に綺麗に仕上げることができ、且つ
コーナー継手を不要とすることによつて、体裁の大変に
優れた強靭なモールデイングを得ようとするものであ
る。

この発明は、上述の要望に応えるための提案するもので
ある。

（問題点を解決するための手段）この発明のモールデイングは、上述の問題点をすべて解
決するために、モールデイング（１）を主モールデイン
グ（２）と副モールデイング（３）とを以て構成する。
この主モールデイング（２）には、モール頭部（５）と
挿着脚部（６）とを有し、該挿着脚部（６）の片側に
は、上部支持部（８）を設けて雨水受部（10）を設け、
下部に下部支持片（９）を設けて硝子嵌入部（11）を形
成してある。フロント硝子パネル（18）の左右側部モー
ル部（21）（21）では、雨水受部（10）に副モールデイ
ング（３）を嵌着して副モールデイング（３）と該下部
支持片（９）との間に硝子パネル（18）を挾持する。フ
ロント硝子パネル（18）の上部モール部（22）では、該
挿着脚部（６）の下部を切断部（12）より切除し、雨水
受部（10）に硝子パネル（18）の上部縁部を挿入するこ
とによつて、上記目的の達成を計つている。

（作用）この発明は上記の如く構成され、今このモールデイング
の用法を説明すると、第１図に示す如く車体パネル（2
0）とフロントの硝子パネル（18）との間にモールデイ
ング本体（１）を接着剤（19）を以て接着するものであ
る。取着に際しては、予め硝子パネル（18）の左右側部
及び上部の外周にモールデイング本体（１）を嵌合して
から車体パネル（20）に嵌装する。この時に、この発明
のモールデイング本体（１）は、第４図に示す如く、硝
子パネル（18）の左右側部モール部（21）（21）では、
硝子パネル（18）の端縁を雨水受部（10）に嵌着した排
水用の副モールデイング（３）の下面と挿着脚部（６）
の下部に設けた下部支持片（９）との間に挿着する。次
に、コーナーモール部分から上部の上部モール部（22）
では、第５図に示す如く、挿着脚部（６）の下方を切断
線（12）で削除した状態で該硝子パネル（18）の上端縁
をモール頭部（５）と上部支持部（８）との間に挿着し
た状態で接着剤（16）によつて固定張着するものであ
る。

（実施例）次に、この発明の実施例を図面について説明すると、自
動車等の車輌（25）の車体パネル（20）と硝子パネル
（18）との間に介装されるモールデイング本体（１）
は、合成樹脂を以て長手帯状に主モールデイング（２）
と硝子パネル押さえと雨水排流部とを兼用する副モール
デイング（３）とによつて押し出し形成されている。前
記主モールデイング（２）には、長手方向の上部で表面
に露出するモール頭部（５）と隙間に挿着する挿着脚部
（６）とを一体的に形成してある。前記挿着脚部（６）
の片方の側面には、モール頭部（５）の下部に係合部
（７）を設けて上部支持部（８）を略上向きに突設して
ある。この上部支持部（８）と該モール頭部（５）との
間に雨水受部（10）を長手方向に成形すると共に、上部
モール部（22）では、硝子パネル（18）の上端縁を挿入
する役目を果たすものである。更に、該挿着脚部（６）
の最下部には、硝子パネル（18）の端縁下面を支持する
下部支持片（９）を該下部支持部（８）と平行に突出形
成して硝子嵌入部（11）を形成してある。また、該挿着
脚部（６）の反対側の側壁には、一条又は数条の保持条
片（17）（17）を突設せしめてある。符号（12）は、第
２図に示す如く、挿着脚部（６）の下方を切除する切断
線を示し、この切断線（12）の切除した状態で上部モー
ル部（22）とコーナーモール部分とを形成し、第５図に
示す如く硝子パネル（18）を装着せしめるものである。
次に、副モールデイング（３）は、長手方向に成形さ
れ、その長手方向の正面に雨水誘導用の排水凹部（13）
を形成する。また、この副モールデイング（３）の底部
を平面状の平坦面（14）とすると共に、その後端に下向
きに突出した係止部（15）を形成せしめてある。（16）
は、該モール頭部（５）の上面に埋設したポリエステル
テープよりなる装飾テープを示し、（19）は、車体パネ
ル（20）と硝子パネル（18）との間のモールデイング本
体（１）との三者を一体的に接着する接着剤を示すもの
であり、（25）は自動車等の車輌を示した物である。な
お、挿着脚部（６）の下方の切断線（12）よりの削除
は、成形によつて削除する場合も当然に実施されるもの
である。

（発明の効果）以上説明したように、この発明のモールデイングによる
と、主モールデイングとこれに嵌着する副モールデイン
グとの二種類を以て左右の雨水受部付きの側部モール部
と上方の雨水受部のない上部モール部とを容易に構成し
て硝子パネルを張着できる効果と、従来のモールデイン
グの様にコーナー継手部を使用する必要がなく表面が綺
麗で外観の仕上がりが大変に優れた効果がある。そし
て、挿着脚部の一方の片側には、上部支持部を設けて雨
水受部を形成したことにより、フロントの硝子パネルの
上部モール部では、硝子パネルの上部外周縁を安定して
受止挿嵌できる効果がある。また、フロントの硝子パネ
ルの左右側部モール部では、該雨水受部に副モールデイ
ングを嵌着するだけで、該副モールデイングが雨水受部
の役目を果たすと共に、副モールデイングの巾寸法によ
り雨水受部の溝の深さと適宜調整できる効果がある。更
に、硝子パネルの端縁上面を強固に圧持する効果があ
る。また、該挿着脚部の下部を切断線より削除したこと
によつて、モールデイングのコーナーモール部分から上
部モール部の屈曲が極めて容易に曲げられると共に、コ
ーナー部分が大変に綺麗に仕上がる優れた効果がある。

なお、この発明によれば、従来のモールデイングの様
に、左右の側部モール部と上方の上部モール部及びコー
ナー継手部の三種類の部品を製造する必要がなく、モー
ルデイングの全体を構成する主モールデイングと、硝子
パネルを押圧挾持する役目と雨水を排水する深さ調整用
の役目を果たす棒状体の副モールデイングとの両者を以
て硝子パネルを敏速確実で強靭的に張設できる効果と、
モールデイングの作業が容易で安価となる多大の効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１はこの発明を車輌のフロントに装設した斜面図、第
２図は同じく主モールデイングの斜面図、第３図は副モ
ールデイングの斜面図、第４図は第１図Ａ−Ａ線の左右
側部モール部の縦断側面図、第５図は第１図Ｂ−Ｂ線の
上部モール部の縦断側面図、第６図及び第７図は副モー
ルデイングの他の実施例を示す斜面図である。符号
（１）はモールデイング本体、（２）は主モールデイン
グ、（３）は副モールデイング、（５）はモール頭部、
（６）は挿着脚部、（７）は係合部、（８）は上部支持
部、（９）は下部支持片、（10）は雨水受部、（11）は
硝子嵌入部、（12）は切断線、（18）は硝子パネル、
（21）は左右側部モール部、（22）は上部モール部であ
る。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】主モールディング（２）と副モールディン
グ（３）とを以て構成されるフロント硝子用モールディ
ングにおいて、前記主モールディング（２）には、長手
方向の上部で表面に露出するモール頭部（５）と隙間に
挿着する挿着脚部（６）とを一体的に形成し、該挿着脚
部（６）の片方の側面には、モール頭部（５）の下部に
係合部（７）を設けて上部支持部（６）を上向きに突設
し、該上部支持部（８）と該モール頭部（５）との間に
雨水受部（10）を長手方向に形成すると共に、最下部に
硝子パネル（18）の端縁下面を支持する下部支持片
（９）を平行に突出形成して硝子嵌入部（11）を形成
し、前記副モールディング（３）には、長手方向の正面
に雨水誘導用の排水凹部（13）を設けると共に、底部の
平坦面（14）に下向きの突出した係止部（15）を形成
し、該硝子パネル（18）の左右側部モール部では、該雨
水受部（10）に該副モールディング（３）を嵌合して該
副モールディング（３）と該下部支持片（９）との間に
該硝子パネル（18）の端縁を挾持し、該硝子パネル（1
8）の上部モール部（22）では、該挿着脚部（６）の下
部の切断部（12）より切除し、該雨水受部（10）に該硝
子パネルの上部端縁を挿着したことを特徴とするフロン
ト硝子用モールディング。