JPH07146219A - オートサンプラー - Google Patents

オートサンプラー

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JPH07146219A
JPH07146219A JP29160893A JP29160893A JPH07146219A JP H07146219 A JPH07146219 A JP H07146219A JP 29160893 A JP29160893 A JP 29160893A JP 29160893 A JP29160893 A JP 29160893A JP H07146219 A JPH07146219 A JP H07146219A
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turntable
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arm
vessel
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Tomoyuki Hirano
智之 平野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 何等かの誤動作によりターンテーブルの回転
と垂直移動アームの上下動のタイミングがずれた場合で
も破損が生じず、また、ノズルホルダの一時的な取り外
しが極めて容易にできるオートサンプラーを提供する。 【構成】 ノズル部3のホルダ保持部3bに取り付けた
磁石3dと垂直移動アーム2に形成した磁性体部2aを
磁力によって吸着した状態で、所定のタイミングで垂直
移動アーム2およびターンテーブル4を作動させ、試料
容器5内の液体試料を自動的に切り換え供給する動作を
行わせる。このとき、何らかの誤動作によりノズル3c
と試料容器5とが衝突しても、磁力によって吸着されて
いるノズル部3は磁性体部2aから外れ、ノズル3c及
び試料容器5が損傷することはない。また、ターンテー
ブル4上にない試料容器内の液体試料を一時的に供給し
たい場合、磁力により吸着されているため垂直移動アー
ム2からノズル部3を極めて容易に取り外すことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICP発光分析装置や
原子吸光分析装置等に対して液体試料を自動的に切り換
え供給するオートサンプラーに関する。
【0002】
【従来技術】一般に、ICP発光分析装置や原子吸光分
析装置等では複数の試料を自動的に分析するため、液体
試料を自動的に切り換え供給できるオートサンプラーが
用いられる。図4はICP発光分析装置にオートサンプ
ラを組み合わせた一例を示す図で、オートサンプラー1
00からチューブ103eを介して分析装置20に供給
された液体試料は発光部21で発光し、発光した光が集
光レンズ22、入射側スリット23、ミラー24、グレ
ーディング25、ミラー26、出射側スリット27を介
して検出器28で検出されデータ処理装置30で元素分
析がなされる。このオートサンプラーは、図5に示すよ
うに基台1に上下動可能に垂直移動アーム102が立設
され、この垂直移動アーム102の突設部102aには
ノズルホルダ103aを介してノズル103bが取り付
けられている。そして、基台1上のターンテーブル10
4に試料毎に多数挿着した試料容器105を順次回転さ
せ所定位置で垂直移動アーム102を上下動せることに
より、自動的に種々の試料が目的とする分析装置に供給
される。
【0003】ここで、突設部102aに対するノズルホ
ルダ103aの取り付けは、従来では、図6に示すよう
に突設部102aに設けたネジ孔にノズルホルダ103
aを螺合しナット102bで螺着することで行い、ノズ
ル103bが垂直移動アーム102に対して常に定まっ
た位置に保持されるよう構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにノズルホルダ103aを垂直移動アーム102
の突設部102aに機械的に固着する従来の構成では、
何等かの誤動作によりターンテーブル104の回転と垂
直移動アーム102の上下動のタイミングがずれると、
ノズル103bが試料容器105に引きずられ、少なく
ともこれらの一方が破損するという問題があった。
【0005】また、ターンテーブル104上に挿着され
てない試料容器内の液体試料の分析等を一時的に行いた
い場合には、ノズルホルダ103aを垂直移動アーム1
02の突設部102aから取り外す必要が生じるが、突
設部102aにノズルホルダ103aが螺着された構成
では、その取り外しおよび取り付け作業が複雑となり、
多くの時間を要する。
【0006】そこで、本発明は以上の問題点を解決する
ために創案されたものであって、何等かの誤動作により
ターンテーブルの回転と垂直移動アームの上下動のタイ
ミングがずれた場合でも破損が生じず、また、ノズルホ
ルダの一時的な取り外しを極めて容易になし得るオート
サンプラーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるオートサンプラーは、液体試料を吸
い上げるノズル部に磁石又は磁性体の一方を配設し、上
下方向に移動する移動部材に磁性体又は磁石の他方を配
設することで、このノズル部と移動部材とを磁力によっ
て吸着したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の作用を図1に基づいて説明する。ノズ
ル部3のホルダ保持部3bに取り付けた磁石3dと垂直
移動アーム2(移動部材)に形成した磁性体部2aを磁
力によって吸着した状態で、所定のタイミングで垂直移
動アーム2およびターンテーブル4を作動させ、試料容
器5内の液体試料を自動的に切り換え供給する動作を行
わせる。このとき、何らかの誤動作によりノズル3cと
試料容器5とが衝突しても、磁力によって吸着されてい
るノズル部3は磁性体部2aから外れ、ノズル3c及び
試料容器5が損傷することはない。
【0009】また、ターンテーブル4上にない試料容器
内の液体試料を一時的に供給したい場合、磁力により吸
着されているため垂直移動アーム2からノズル部3を極
めて容易に取り外すことができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図3に基づいて説
明する。
【0011】図1は本発明にかかるオートサンプラーの
概略図で、1は基台で、その内部に設けられた不図示の
モータ等の駆動手段により、立設した垂直移動アーム2
を上下動させる。この垂直移動アーム2は図に示すよう
にターンテーブル4上に水平に突き出た構造をしてお
り、その先端部には磁性材料で形成された磁性体部2a
が配設されている。さらに、この磁性体部2aにはノズ
ル部3の位置決めを容易にするための位置決めピン2c
及びノズル部3の脱着監視用のマイクロスイッチ2bが
配設されている。この位置決めピン2cはホルダ保持部
3bの取り付け位置を容易に特定できるようマイクロス
イッチ2bに対して水平及び下方の2カ所に設けられて
おり、ノズル部3の取り付け時にホルダ保持部3bをこ
れら2つの位置決めピン2cに当接させれば、ノズル部
3の位置決めが極めて容易になる。なお、この位置決め
ピン2cは磁性体部2aに穿設した不図示の嵌合穴に嵌
合すれば容易に取り付けられる。また、ホルダ保持部3
bの大きさ等に併せて磁性体部2aに複数の嵌合穴を穿
設しておけば、ホルダ保持部3bの大きさが変わても位
置決めピン2cの嵌合位置を変えるだけで容易に対応で
きる。
【0012】3は液体試料を吸い上げ分析装置等に供給
するノズル部で、ノズルホルダ3aがホルダ保持部3b
に螺着または嵌着され、このホルダ保持部3bには磁石
3dが貼着されている。ノズルホルダ3aの一方にはノ
ズル3cが、また他方にはチューブ3eが取り付けら
れ、ノズル3cから吸い上げられた液体試料はチューブ
3eを介して分析装置等に送られる。
【0013】なお、上述した例では、垂直移動アーム2
に磁性体部2aを配設し、ノズル部3に磁石3dを配設
したが、その逆に、垂直移動アーム2に磁石3dを配設
し、ノズル部3に磁性体部2aを配設してもよい。ま
た、垂直移動アーム2やノズル部3に配設する磁石は電
磁石であってもよい。
【0014】4は基台1上で回転可能に載置されたター
ンテーブルで、複数の試料容器5を挿着するための嵌挿
穴が回転中心から所定の周径上に穿設されている。そし
て、基台1内に設けられた不図示のモータ等の駆動手段
により回転駆動される。
【0015】次に、以上のように構成されて本発明の動
作を説明する。ノズル部3のホルダ保持部3bを磁性体
部2aに設けた2つの位置決めピン2cに当接させた状
態で、ホルダ保持部3bに取り付けた磁石3dと磁性体
部2aを磁力によって吸着させる。そして、所定のタイ
ミングで垂直移動アーム2およびターンテーブル4を作
動させ、試料容器5内の液体試料を自動的に切り換え供
給する動作を行わせる。このとき、何らかの誤動作によ
りノズル3cと試料容器5とが衝突すると、磁石3dに
よって吸着されているノズル部3は磁性体部2aから外
れるため、ノズル3cまたは試料容器5の損傷が防止で
きる。
【0016】なお、前述したように磁性体部2aには、
ノズル部3の脱着監視用のマイクロスイッチ2bが配設
されており、図2はこのマイクロスイッチ2bの動作を
示している。ここで、図2aはノズル部3が磁性体部2
aに取り付けられた状態を、また図2bはノズル部3が
磁性体部2aから脱着した状態を示す図である。図2a
に示すように、垂直移動アーム2の内部にはマイクロス
イッチ2bが配設されている。このマイクロスイッチ2
bの当接部2eは水平に移動可能で、物体と当接してい
ない状態では磁性体部2aに穿設した小孔2dを介して
磁性体部2aから突きだした状態となる。図2aではホ
ルダ保持部3bが磁性体部2aに吸着されているため、
当接部2eは磁石3dによって直接押し込まている(O
FF状態)。そして、図2bに示すように何等かの原因
でノズル部3が脱着した場合、当接部2eが基の位置に
戻るため(ON状態)ノズル部3の脱着の検知が可能と
なる。
【0017】図3は、このマイクロスイッチ2bにより
ノズル部3が脱着した状態を検知した場合に、それ以降
の動作を停止できるよう構成したオートサンプラー及び
分析装置20のブロック図である。図において、オート
サンプラーの動作時にマイクロスイッチ2bの脱着信号
を垂直移動アーム2から分析装置20のデータ処理部3
0が受けると、データ処理部30はオートサンプラー内
の垂直移動アーム2及びターンテーブル4を駆動する駆
動手段6を停止すると共に表示部31に異常が発生した
旨の表示を行う。また、操作者に容易に検知させること
ができるよう、アラーム音を発生するよう構成してもよ
い。なお、この実施例ではノズル部3の脱着の検知にマ
イクロスイッチ2bを用いたが、光電センサや接触セン
サ等ノズル部3の脱着を検知できるものであれば何でも
よい。
【0018】以上のように、ノズル3の脱着を検知でき
るよう構成すれば、誤動作が生じた場合に、液体試料が
分析装置に供給されないまま分析動作が進行することを
防止でき、長時間の自動分析等を行う場合に特に有効と
なる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、何等かの誤動作により
ターンテーブルの回転と垂直移動アームの上下動のタイ
ミングがずれた場合でもノズル及び試料容器等が破損す
ることを有効に防止できる。
【0020】また、ノズルホルダの取り外しを極めて容
易になし得るため、ターンテーブル上に試料容器中の液
体試料を一時的に分析装置等へ供給することが極めて容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるオートサンプラーの概略図であ
る。
【図2】ホルダ保持部が脱着した状態をマイクロスイッ
チが検知する動作を説明する図である。
【図3】オートサンプラーと分析装置の信号の流れを示
す図である。
【図4】従来のオートサンプラーの概略図である。
【図5】ノズルホルダを垂直移動アームに螺着した状態
を示す図である。
【図6】オートサンプラーを分析装置に適用した場合を
示す概略図である。
【符号の説明】
1・・・・・・基台 2・・・・・・垂直移動アーム 2a・・・・・磁性体部 2b・・・・・マイクロスイッチ 2c・・・・・位置決めピン 3・・・・・・ノズル部 3a・・・・・ノズルホルダ 3b・・・・・ホルダ保持部 3c・・・・・ノズル 3d・・・・・磁石 3e・・・・・チューブ 4・・・・・・ターンテーブル 5・・・・・・試料容器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体試料を自動的に切り換え供給するオ
    ートサンプラーにおいて、 液体試料を吸い上げるノズル部に磁石又は磁性体の一方
    を配設し、上下方向に移動する移動部材に磁性体又は磁
    石の他方を配設することで、このノズル部と移動部材と
    を磁力によって吸着したことを特徴とするオートサンプ
    ラー。
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