JPH07146050A - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

冷凍冷蔵庫

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JPH07146050A
JPH07146050A JP5295794A JP29579493A JPH07146050A JP H07146050 A JPH07146050 A JP H07146050A JP 5295794 A JP5295794 A JP 5295794A JP 29579493 A JP29579493 A JP 29579493A JP H07146050 A JPH07146050 A JP H07146050A
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JP
Japan
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blade
fan
centrifugal fan
refrigerator
cooler
Prior art date
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Pending
Application number
JP5295794A
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English (en)
Inventor
Yoji Sekine
洋治 関根
Hideo Igarashi
秀夫 五十嵐
Seiichi Abe
誠一 阿部
Yukihiro Endo
幸広 遠藤
Shinichi Shimoide
新一 下出
Mitsutaka Shizutani
光隆 静谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019940028118A priority patent/KR0123830B1/ko
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/12Sound
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/068Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans
    • F25D2317/0681Details thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
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    • F25D2317/068Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans
    • F25D2317/0683Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans the fans not of the axial type

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低騒音,低振動の得られる、冷気循環用ファ
ンを提供するとともに、冷却力、省電力等の基本性能に
優れ、かつ、有効内容積が大きい冷凍冷蔵庫を提供す
る。 【構成】 遠心ファンの吸込側下方に配置した冷却器6
と、ファンの周囲に設けた渦巻ケ−シング9と、このケ
ーシングの吐出側に連通する冷気配送ダクト17および
吹き出しグリル13aとを備え、遠心ファン8の翼断面
形状が、回転方向と反対側に弧状にへこみ、翼8aの取
付角も回転方向と反対側に後傾し、翼外周端がほぼ放射
方向にあるラジアル翼のものとするとともに、このラジ
アル翼遠心形ファン8および渦巻ケーシング9を、貯蔵
室の背面にて渦巻ケーシング9の吸込口9bを前方に向
けて、冷却器6の奥行寸法以内にあるように該冷却器6
と上下位置に併設するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵庫に係り、特
に、低騒音,低振動化に適する冷気循環用ファンを備え
た冷凍冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷凍冷蔵庫における冷気循環用フ
ァンは、例えば、特開平4−9565号公報記載のよう
に、シロッコファン等の遠心ファンを用いたものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に遠心形のファン
には翼形状が種々あり、これにより特性が大幅に異なっ
てくるので、翼形状の選定が重要な課題である。例え
ば、上記特開平4−9565号公報中に述べられている
シロッコファン(フォワード翼ファンまたは多翼ファン
とも云う)では、翼間がファン出口側で狭まっているた
め吐出の絶対流速(動圧)が大となり、また、渦巻ケー
シングにおける静圧回復作用が低く、ファンに必要な風
圧(全圧)も高くなるものであった。
【0004】また、前記シロッコファンを用いると、曲
がりくねって配送するダクト部における抵抗が増すた
め、従来一般的に用いられているプロペラファンと同一
風量を得るには、プロペラファンよりも騒音が高くなる
問題があった。そこで、ファンを大形にして低速化する
と、ファンモータの出力もトルクも大きくする必要があ
り、モータが大形となり、収納部の問題、振動増加、入
力増加などを招くほか、低速高トルクのファンモータの
設計が困難であるという問題があった。さらに、静圧を
高めるには渦巻ケーシングのスクロール寸法を大きくす
る必要があり、収納性が悪くなるという問題があった。
【0005】そこで、上記大形化などの問題を避けてシ
ロッコファンを用いた場合には風量不足となり、冷凍能
力の低下、圧縮機の大形化などの問題を生じていた。ま
た、通風抵抗低減のために配送ダクトを大にする場合に
は、有効内容積が直接少なくなるという問題があった。
一方、回転方向に断面をふくらませたバックワード翼の
遠心形ファンにおいては、風量の不足を回転数あるいは
羽根車径を大にして稼がねばならないために、翼と流れ
の相対速度が大きくなって、騒音が特に大きくなってし
まうという問題があった。
【0006】部品の大形化は、貯蔵室の有効内容積縮少
に直接影響し、ファンの所要圧力のアップは、ファン騒
音を大にするほか送風ダクト内の脈動振動を大にし、冷
蔵庫の如く平面部の多い大きな箱体は、わずかの加振で
振動音を発生することから、これらを解決させるファン
の提供が望まれていた。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、本発明の目的は、低騒音,低
振動の得られる、冷気循環用ファンを提供するととも
に、冷却力、省電力等の基本性能に優れ、かつ、有効内
容積が大きい冷凍冷蔵庫を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る冷凍冷蔵庫の構成は、庫内背面に配置
した遠心ファンと、遠心ファンの吸込側下方に配置した
冷却器と、上記ファンの周囲に設けた渦巻ケ−シング
と、このケーシングの吐出側に連通する冷気配送ダクト
および吹き出しグリルとを備えて貯蔵室に冷気を送るよ
うにした冷凍冷蔵庫において、上記遠心ファンを、その
翼断面形状が、回転方向と反対側に弧状にへこみ、翼の
取付角も回転方向と反対側に後傾し、翼外周端がほぼ放
射方向にあるラジアル翼のものとするとともに、このラ
ジアル翼遠心形ファンおよび上記渦巻ケーシングを、上
記貯蔵室の背面にて前記渦巻ケーシングの吸込口を前方
に向けて、上記冷却器の奥行寸法以内にあるように該冷
却器と上下位置に併設するようにしたものである。
【0009】より詳しくは、翼の外周端の出口角β2
70°〜105°の範囲にあり、翼間流路幅が入口側幅
aよりも出口側幅bに向かって次第に広くなり、翼の内
周端は少なくとも放射方向より回転方向に位置させたも
のである。また、翼の傾斜が、内周側から外周側に向か
って次第に小にして重心を内方に移動させたものであ
る。
【0010】
【作用】上記各技術的手段の働きは下記のとおりであ
る。上記翼の断面形状が、回転方向と反対側に弧状にへ
こんでいることと、翼の取付角も回転方向と反対側に後
傾し、翼外周端がほぼ放射方向にあるラジアル翼のもの
とすることによって、翼の入口側傾斜に沿った流入を行
なわせ、翼間においては、吐出側に行くにつれて次第に
流速を下げて静圧を高め、翼の吐出端に行くにつれて絶
対速度の方向を回転方向に沿う流れを作らせる。すなわ
ち、吐出された後ではなく、翼間においてすでに静圧を
高めることによって翼間の圧力損失を小にし、かつ、吐
出後の渦巻ケーシングによる圧力損失を小にするばかり
か、これにより渦巻ケーシングからの吐出流の速度分布
が良好になり、したがって、配送ダクトおよび吹出しグ
リル等の損失の低減を容易にする。
【0011】また、翼の多翼化は、回転一次の周波数を
大幅に高い方向に移動でき、上記翼断面の傾斜により、
重心を内方に移動できることになり、共振および共鳴を
少なくする。
【0012】さらに、前記ラジアル翼遠心形ファンおよ
び渦巻ケーシングを、貯蔵室の背面にて渦巻ケーシング
の吸込口を前方に向けて、冷却器の奥行寸法以内にある
ように該冷却器と上下位置に併設するようにしたので、
食品の収納できる有効内容積を大きくする効果がある。
特に、ラジアル翼遠心形ファンの採用と相俟って、低騒
音,低振動で、冷却力に優れ、消費電力が少なく、有効
内容積も大きい冷凍冷蔵庫を提供することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係るラ
ジアル翼遠心形ファンを組み込んだ冷凍冷蔵庫の要部断
面図、図2は、図1のA−A矢視断面図、図3は、図1
のラジアル翼遠心形ファンの部分拡大および構造仕様を
示す説明図、図4は、本発明のラジアル翼遠心形ファン
の性能を他形式のファンと比較して示す線図である。
【0014】まず、図1ないし図3により構造を説明す
る。図において、1は冷凍冷蔵庫の外箱、2は断熱層、
3は、貯蔵室に係る冷凍室、4は、貯蔵室に係る冷蔵
室、5は、冷凍室3と冷蔵室4とを仕切る断熱性のある
仕切壁、6は、庫内背面(箱体内部の背面)に配置した
冷却器、7は露受皿である。8はラジアル翼遠心形ファ
ンであって、庫内背面に配置した冷却器6の厚み寸法
(奥行き)内に、翼8aを心板8bから一体に垂直に備
え、軸10aに平行に、翼前方を開口部8cとして仕切
板13に対向させている。
【0015】ラジアル翼遠心形ファン8の翼断面形状
は、図3に示すように、回転方向と反対側に弧状にへこ
み、翼の取付角も回転方向と反対側に角度θで後傾し、
半径方向翼出口端8aaをほぼ放射方向にして、半径方
向翼入口端8abは、へこみの反りに連続して回転方向
に近づけている。9は、ラジアル翼遠心ファン8の周囲
に配置した渦巻ケーシングであって、ファンの回転方向
と合わせて螺旋状に形成し次第にファンからの距離を大
にし、螺旋部のほぼ終端9eを冷凍室3の最上段に近づ
けている。9bは、渦巻ケーシング9の吸込口であっ
て、渦巻ケーシング9上の前面側に、上記ファンと同心
で前方に向けて開口しているものである。
【0016】10は、ラジアル翼遠心ファン8を直結す
るファンモータである。このファンモータ10は、断熱
層2の内部のへこみ2a内に配設され、一端を渦巻ケ−
シングの背板9aに、他端を支持具11、防振ゴム12
を介してそれぞれに軸心支持されており、支持具11の
他端を前方に曲げて背板9aに支持している。14は内
部断熱材で、この内部断熱材14は背板9aの後方にて
へこみ2aに対向させている。背板9aは、渦巻ケーシ
ング9の背板の役目をするとともに、ラジアル翼遠心フ
ァン8側とファンモータ10側とを区画し、庫内背面に
密着して取り付けられている。
【0017】13は仕切板で、この仕切板13は、冷却
器6およびラジアル翼遠心ファン8の位置より前方に位
置し、渦巻ケーシング9の外面とともに負圧室15を形
成し、渦巻ケーシング9の内面とともに圧力室16を形
成しているものである。圧力室16は、図2に示すよう
に、螺旋部終端9eよりも下方に広げ、背面を螺旋部か
ら次第に前方にしている。13aは、仕切板の一部に設
けた吹出しグリルで、この吹出しグリル13aは、圧力
室16の前面にて冷凍室3への前面に送出口13bを形
成している。9cは下方送出口であって、圧力室16の
下端にて冷蔵室4側に向けている。
【0018】17は縦ダクトで、この縦ダクト17は、
冷却器6の側方にて前記下方送出口9cと連通してい
る。18,19は、仕切壁5内に形成した戻りダクトで
ある。これら戻りダクト18,19は、仕切壁5内に
て、各々一端を冷凍室3および冷蔵室4に開口し、他端
を冷却器6の下前方に連通してほぼ水平に形成されてい
る。18a,19aは、それぞれ前記戻りダクト18,
19の吸込グリルである。20は中間断熱材であって、
仕切板13の後面に取付けられて、除霜時の温度の高い
熱が仕切板13の前面に伝わるのを防止するものであ
る。
【0019】上記の如く構成した冷凍冷蔵庫の作用を説
明する。ファンモータ10を駆動してラジアル翼遠心形
ファン8を回転させることにより、冷却器6を通して低
温になった冷気は、渦巻ケーシング9の吸込口9bより
流入し、昇圧されて圧力室16に至り、送出口13bか
ら冷凍室3へ、下方送出口9cから縦ダクト17を通し
て冷蔵室4へ送出される。貯蔵室からの戻り冷気は、そ
れぞれ仕切壁5部の戻りダクト18,19から冷却器6
の下前方に流入する。すなわち、冷凍冷蔵庫における冷
気循環は、常に圧力室16、縦ダクト17、戻りダクト
18,19等の配送ダクトおよび吹出,吸込等のグリル
13a,18a,19a等を通して行われる。
【0020】ところで、食品の収納量を多くするため
に、配送ダクト、グリル等をコンパクトに構成すると、
通風抵抗が大きくなり通風抵抗に見合う静圧の出るファ
ンが必要であることから、ファンの騒音がアップするの
は当然といえる。ここで、通風抵抗は風速の2乗に比例
する。仮に通風路断面を面積で20%縮少すると、通風
抵抗は1.4倍になり騒音も圧力の2乗に比例するの
で、20×log(1+0.4)=2.9(dB)高く
なってしまうことになる。上記騒音の増加は、ファンか
らの吐出の絶対速度が大きくなってしまったり、風速分
布が悪く、部分的に高速である場合にも同様である。
【0021】そこで、本実施例におけるラジアル翼遠心
形ファンは、特有の翼形状を採用して上記問題を解決し
ている。以下図3を参照して説明する。図3に示すよう
に、本実施例のラジアル翼遠心形ファン8は、その翼8
aの断面形状を回転方向Nと反対に弧状にへこませ、全
体を回転方向Nと反対側に後傾させ、半径方向の翼出口
端8aaをほぼ放射方向に形成したものである。したが
って、翼間の流路幅は、入口側の寸法aよりも出口側の
寸法bが大きくなっている。このため、翼間における流
れは減速流となり、翼間から出るまでに、動圧が静圧に
変換されるものである(シロッコファン等の前傾翼では
反対に増速されて動圧が高められてしまう)。
【0022】そのため、周囲の渦巻ケーシング9におけ
る静圧回復はあまり必要とせず、渦巻ケーシング9を小
形にすることができる。また、渦巻ケーシング9から送
り出される流速分布も、同様な理由により良好となり、
圧力室16においては多分に静圧化されて、通風抵抗の
少ない状態で送出口13bから冷凍室3へ、下方送出口
9cから冷蔵室4へ容易に送風できる。したがって、通
風抵抗が少ないのでファンの圧力も低くできる。
【0023】図3に示すように、翼吐出端8aaでは翼
8aと流れとの相対速度W2が小さいために、騒音が低
くなるばかりか、翼吐出端8aaに行くにつれ、次第に
回転方向に沿う絶対速度C2を作るため、渦巻ケーシン
グへの衝突が小となり、損失が少なくなる。一方、翼8
aの半径方向の翼入口端8abでは、流入相対速度W1
の方向に沿う形でへこみ側から連続して回転方向に近づ
くようにしてあるので、翼への流入時の乱れ発生も少な
いため低騒音が得られる。
【0024】また、遠心ファンの静圧はある程度回転数
を高めることにより得られるため、同一出力にするには
回転数が高い分所要トルクが小となり、通常の小形2極
の誘導モータが使用可能となり、効率の高い速度点で使
用可能となって、ファンモータ10の入力を低くでき、
省電力化とともに冷却能力を向上できる。さらに、翼間
での静圧化が多いために、渦巻ケーシング9や圧力室1
6等における減速(拡大流)を少なくできるために渦発
生が少なく、脈動流も少なくなって、通風路等の共振や
共鳴も小にできる。加えて、翼断面の傾斜が半径方向外
方に行くにつれ傾斜が小となるので、翼の重心が中心方
向となり、ファンモータの起動トルクを小にでき、振動
も低減できる。
【0025】さらに、翼枚数は、従来のプロペラファン
よりも数倍(5〜10倍)多い多翼形であるので、翼の
回転周波数は数倍高くなり、冷凍冷蔵庫箱体の固有振動
数(通常100〜300Hz)に対し遠ざけることがで
きる(4枚翼プロペラファンは150〜200Hz、本
発明のファンは20枚以上のため5倍の750Hz以上
となる)こととなり、ファンモータ10を介しての加振
や、流体による通風路加振があっても共振や共鳴が少な
くなる。また、翼の回転周波数が高くなることにより、
騒音の主なる周波数が高いので、箱体による遮音効果は
大きくなることによっても、外部に出る放射騒音が低く
なる。
【0026】次に、本実施例のラジアル翼遠心形ファン
8の配置構造の利点について説明する。ラジアル翼遠心
形ファン8およびその周囲の渦巻ケーシング9は、箱体
内部の背面に位置し、吸込口9bを前方に向けて開口さ
せ、圧力室16は、渦巻ケーシング9と連通して側方に
ある。ファンはラジアル翼の遠心形ファンを用いている
ので、渦巻ケーシング9に風が入る前に静圧化が進んで
おり、渦巻ケーシング9は小形のスクロールにできる。
このため、ケーシング上下方向の寸法を小にできること
により、箱体内部の背面に配置した冷却器6の前後の厚
み寸法内で上下に容易に並置できており、食品の収納で
きる有効内容積を大きくする効果を得ている。
【0027】実験によれば、同一径のシロッコファンを
用いる場合に比較して、本実施例のラジアル翼遠心形フ
ァン8では、吐出口高さ(終端9e部)の寸法は15〜
20%小形にできることを確認している。また、上記構
造によりファンモータ10は、通風路に関係しない断熱
層2側に収納でき、また、軸の長さも短くできる。
【0028】また、本実施例のラジアル翼遠心形ファン
8では、風量の増加が得られ、ファンモータ10の振動
も小さくできる効果があるほか、渦巻ケーシング9の背
板9aにてファンモータ10を支持できるため、新たな
部品を必要とせず、しかも振動の小さい軸心支持が容易
に可能となるほか、背板9aによりファンモータ10を
へこみ2aに密閉して、ファンモータ10への露付き発
生を防止し、かつ、ファンモータ10から発生する熱の
一部を、後方から箱外に放熱して箱内の冷却能力を向上
させる効果が得られる。
【0029】次に、ラジアル翼遠心形ファン8の良好な
ることを確認するために、実際に測定したデータ図4を
参照して詳細に説明する。図4において、横軸は出口角
β2、縦軸は騒音レベルSL、所要回転数をNf、所要
トルクT、全圧効率ηである。実験は図3に示す外形D
2が80mm、内径D1が68mm、軸方向厚み30m
m、翼枚数30の遠心ファンを用いて行い、有効内容積
370l(リットル)の冷凍冷蔵庫と同一の通風抵抗負
荷条件で、冷却能力に見合う風量が0.85m3/mi
nで一定全圧(20Pa)を得る場合について、翼断面
形状を種々変えてファン単体の性能を測定し、翼の出口
角β2の関係で渦巻ケーシング吐出口の前方1mの位置
の騒音のレベルをSL、そのときの所要回転数をNf、
所要トルクT、全圧効率ηで整理した。
【0030】図中一点鎖線は、翼断面形状が回転方向に
対してふくらみがあり、全体が回転方向に対して反対に
後傾する、いわゆるバックワード翼遠心形ファンの場合
を示し、破線は、翼断面形状が回転方向に対してへこ
み、全体が回転方向に前傾する、いわゆるフォワード翼
遠心形ファンの場合を示し、実線は、本発明における回
転方向に対してへこみ、全体が回転方向と反対に後傾す
るラジアル翼遠心形ファンの場合を示すものである。
【0031】図4から明らかなように、ラジアル翼遠心
形ファンは、出口角β2が70°〜105゜の範囲で、
騒音SLが明らかにフォワード翼遠心形ファンよりも低
いものとなっている。この理由は前述したように、翼に
対する流れの相対速度W2が最も低いために、翼間およ
び翼出口端8aaにおける乱れ等が少く、また翼入口端
8abが風の流入方向に沿うためと、渦巻ケーシング内
における静圧回復も穏やかに行われるためである。した
がって、ファンの効率ηが高く、また、所要回転数Nf
は毎分2000回転以上となり、通常の小形の2極ファ
ンモータで十分運転可能である。
【0032】また、翼全体が回転方向に傾斜するフォワ
ード翼遠心形ファンにおいては、騒音がラジアル翼遠心
形ファンよりも高い。この理由は、翼の傾斜により出口
側翼間風路幅寸法が小になり、通過する絶対速度C2
アップにより翼との相対速度W2が大になるために、翼
間および翼出口端における乱れが多くなることと、動圧
となる絶対速度が大きいため、渦巻ケーシングの拡大路
による乱れ、および、高速部によるケーシング内損失が
多くなることによるためである。また、このためにファ
ン効率ηも低下している一方、所要回転数Nfについて
も毎分2000回転より低くなり、通常の小形の2極誘
導モータではスリップ率の多きすぎる点、すなわち、低
回転数になるにつれトルク値が低下する領域で使うこと
になり、わずかな電源電圧の変動、あるいは、ファン負
荷の変動により回転数が変動することになり、事実上2
極誘導モータが使用できないという問題がある。
【0033】また、低回転数になることにより同じ仕事
量を行うには、低回転数で所要トルクも大きいものが要
求され、回転数のスリップ率が大きいことと合わせて、
ファンモータの効率が低下して入力も増加するという問
題がある。一方、回転数を高めるためにファン外径を小
にすることも考えられるが、風量は外径の3乗に比例し
て少なくなるので、風量不足という問題を生じる。
【0034】一方、バックワード翼遠心形ファンにおい
ては騒音SLが高い。この理由は、相対速度が大になる
ことと、風圧が低くなるのを回転数Nfを増して、周速
度を大にしてカバーすることによるためである。従って
翼部における損失が大きく、効率が低下する。これを改
良する場合には大形化する必要が生じ、収納性や材料費
のアップ、振動の増加などの新たな問題が生じてくる。
【0035】図4中のハッチングのあるデータ点は、実
際に冷凍冷蔵庫に組み込み、ファンのみ運転させて風量
0.85m3/min得られる回転数に設定(したがっ
てファン単体試験時を無視し)して、β2=90°ラジ
アル翼遠心形ファンが、ファン単体試験時と同一騒音に
なる距離(箱前方0.35m)にマイクロホンを設置し
て、フォワード翼遠心形ファンと、バックワード翼遠心
形ファンについて騒音を測定した例であるが、ファン単
体の評価時に対してフォワード翼遠心形ファンでは、回
転数が9%高くして同一風量が得られ、騒音は3dB上
昇した。
【0036】これは静圧回復が良くないために、流速の
高い流れの部分で圧力室16およびグリルのある送出口
13b、下方送出口9cおよび縦ダクト17等の、通風
抵抗が大きくなったことによるものである。バックワー
ド翼遠心形ファンにおいては、騒音は1dB上昇となっ
た。これは回転数が高いことにより、モータ振動が高く
なったことによるものであった。
【0037】以上、データをもとに翼形状による実測性
能を説明したように、翼の形状は性能に大きな影響をも
たらすものであって、本発明のラジアル翼遠心形ファン
にすることにより低騒音が得られ、これと組合わせて用
いるファンモータも、小形2極誘導モータとなり効率良
い運転ができることを確認できた。また、配送ダクトお
よびグリル等を必要とする冷凍冷蔵庫に適用すると、フ
ァン単体における騒音レベルの差よりも大きい効果が得
られることも確認できた。
【0038】次に、本発明のラジアル翼遠心形ファンの
翼形状に付随する主な仕様について説明すると、内径D
1は0.7D2〜0.88D2(外径をD2とする)、翼枚
数Zは0.25D2〜0.5D2、翼のへこみ曲率半径R
は0.085D2〜0.16D2の範囲とし翼出口角β2
を70°〜105°、翼全体の取付角θ(傾斜)を回転
方向と反対に後傾する形状とするのが良い。
【0039】以上説明したように、本実施例によれば、
冷気の配送ダクトおよび吹出しグリル等を用いる冷凍冷
蔵庫において、翼の形状を回転方向と反対側に弧状にへ
こませ、翼の取付角を回転方向と反対に後傾させ、翼外
周端をほぼ放射方向に向け、内周端を回転方向に近づけ
る形状にしたラジアル翼遠心形ファンを採用するととも
に、貯蔵室の背面に冷却器とともに、冷却器の奥行寸法
以内にあるようにラジアル翼遠心形ファンおよび上記渦
巻ケーシングを上下位置に併設したので、低騒音,低振
動のファンを提供でき、その上、冷却力に優れ、消費電
力が少なく、有効内容積も大きい冷凍冷蔵庫を提供する
ことができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低騒音,低振動の得られる、冷気循環用ファンを提供す
るとともに、冷却力、省電力等の基本性能に優れ、か
つ、有効内容積が大きい冷凍冷蔵庫を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るラジアル翼遠心形ファ
ンを組み込んだ冷凍冷蔵庫の要部断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のラジアル翼遠心形ファンの部分拡大およ
び構造仕様を示す説明図である。
【図4】本発明のラジアル翼遠心形ファンの性能を他形
式のファンと比較して示す線図である。
【符号の説明】
3…冷凍室、4…冷蔵室、6…冷却器、8…ラジアル翼
遠心形ファン、8a…翼、9…渦巻ケーシング、9a…
背板、9b…吸込口、9c…下方送出口、13…仕切
板、13a…吹出しグリル、13b…送出口、16…圧
力室、17…縦ダクト、18,19…戻りダクト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 誠一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内 (72)発明者 遠藤 幸広 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内 (72)発明者 下出 新一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 静谷 光隆 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庫内背面に配置した遠心ファンと、遠心
    ファンの吸込側下方に配置した冷却器と、上記ファンの
    周囲に設けた渦巻ケ−シングと、このケーシングの吐出
    側に連通する冷気配送ダクトおよび吹き出しグリルとを
    備えて貯蔵室に冷気を送るようにした冷凍冷蔵庫におい
    て、 上記遠心ファンを、その翼断面形状が、回転方向と反対
    側に弧状にへこみ、翼の取付角も回転方向と反対側に後
    傾し、翼外周端がほぼ放射方向にあるラジアル翼のもの
    とするとともに、 このラジアル翼遠心形ファンおよび上記渦巻ケーシング
    を、上記貯蔵室の背面にて前記渦巻ケーシングの吸込口
    を前方に向けて、上記冷却器の奥行寸法以内にあるよう
    に該冷却器と上下位置に併設するようにしたことを特徴
    とする冷凍冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 遠心ファンの翼の外周端の出口角β2
    70°〜105°の範囲にあり、翼間流路幅が入口側幅
    aよりも出口側幅bに向かって次第に広くなり、翼の内
    周端は少なくとも放射方向より回転方向に位置したこと
    を特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 遠心ファンの翼の傾斜が内周側から外周
    側に向かって次第に小になることを特徴とする請求項1
    記載の冷凍冷蔵庫。
JP5295794A 1993-11-02 1993-11-26 冷凍冷蔵庫 Pending JPH07146050A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020524252A (ja) * 2017-06-19 2020-08-13 海信容声(広東)氷箱有限公司Hisense Ronshen (Guangdong) Refrigerator Co.,Ltd 冷蔵庫用送風システム及び間冷式冷蔵庫

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020524252A (ja) * 2017-06-19 2020-08-13 海信容声(広東)氷箱有限公司Hisense Ronshen (Guangdong) Refrigerator Co.,Ltd 冷蔵庫用送風システム及び間冷式冷蔵庫
US11226148B2 (en) 2017-06-19 2022-01-18 Hisense Ronshen (Guangdong) Refrigerator Co., Ltd. Refrigerator

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