JPH07229669A - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

冷凍冷蔵庫

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JPH07229669A
JPH07229669A JP2086394A JP2086394A JPH07229669A JP H07229669 A JPH07229669 A JP H07229669A JP 2086394 A JP2086394 A JP 2086394A JP 2086394 A JP2086394 A JP 2086394A JP H07229669 A JPH07229669 A JP H07229669A
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JP
Japan
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fan
blade
refrigerator
fan motor
spiral casing
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Application number
JP2086394A
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English (en)
Inventor
Seiichi Abe
誠一 阿部
Yoji Sekine
洋治 関根
Yutaka Yageta
豊 八下田
Hajime Nomura
初 野村
Yukihiro Endo
幸広 遠藤
Takashi Tsuchiya
隆史 土屋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07229669A publication Critical patent/JPH07229669A/ja
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/12Sound
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/13Vibrations
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • F25D2317/068Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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    • F25D2317/0683Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans the fans not of the axial type

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、部品共用により、冷気配送ダ
クトとファンモータ支持配設を可能ならしめ、また低騒
音低振動ファンを提供し、安価で基本性能に優れた有効
内容積の大きい冷凍冷蔵庫を提供することにある。 【構成】背板はファンモータの一端を支持させると共
に、配送ダクトの風路を構成させるため、ファンモータ
支持部よりの冷気洩れのないような防振ゴムを配設させ
ると共に、翼の断面形状が弧状にへこみ、翼の取付角も
後傾させたラジアル翼遠心形ファン構造となし、上記フ
ァン及び周囲に渦巻ケーシングを冷却器厚み以下にて上
下に並置した冷凍冷蔵庫。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵庫冷気循環用
ファンモータの配設を、ファンにより冷気を循環させる
ために必要な誘導用渦巻きケーシングの一部構成品を利
用して固定する構造、及び冷凍冷蔵庫冷気循環用ファン
に係り、特に低騒音、低振動化に適する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷凍冷蔵庫冷気循環用ファンモー
タの配設は、実開昭59−49863号公報記載のよう
に、ファンモータ配設専用カバーを用いていた。すなわ
ちファンモータ収納ケースを配設し、ファンモータは、
そのファンモータを取付ける専用のファンモータカバー
にネジ等により止着させ、しかる後ファンモータ収納ケ
ースに納める如く挿着し、そのファンモータカバーを内
箱壁面または、ファンモータ収納ケースに取付ける構造
であった。また、従来の冷凍冷蔵庫冷気循環用ファンに
は、特開平4−9565号記載のように、シロッコファ
ン等の遠心ファンを用いたものがあったが、ファンの形
状説明が不足していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】冷凍冷蔵庫の各貯蔵室
を冷却するため、冷気を送り出すファンと、そのファン
を回転するためのファンモータ、及び前記冷気を送り出
す配送ダクトが必要であるが、それぞれの機能を果たす
ため、ファンモータ取付けにファンモータ収納ケースと
ファンモータカバー、また配送ダクトの風路を構成する
ためその風路構成用前面カバーと背面カバーとそれぞれ
各専用部品に於いて各機能構造となしていた。そのた
め、部品費はむろんのこと加工費も高く収益を悪化させ
ていた。
【0004】また、 遠心形のファンには翼形状が種々
あり、これにより特性が大幅に異なってくるのでこの選
定が重要な問題である。例えば上記引例中に述べられて
いるシロッコファン(フォワード翼ファン又は多翼ファ
ンとも云う)では、翼間がファン出口側で狭まっている
ため吐出の絶対流速(動圧)が大となり、また、渦巻ケ
ーシングにおける静圧回復作用が低く、ファンに必要な
風圧(全圧)も高くなり、また、曲がりくねって配送す
るダクト部における抵抗が増すため、従来一般的に用い
られているプロペラファンと同一風量を得るには、プロ
ペラファンよりも騒音が高くなり、ファンを大形にして
低速化すると、ファンモータの出力もトルクも大きく要
することとなって、モータが大形となり、収納部の問
題、振動増加、入力増加などを招くほか、低速高トルク
のファンモータの設計が困難であるという問題があっ
た。また、静圧を高めるには渦巻ケーシングのスクロー
ル寸法が大きくなり、収納性が悪くなるという問題があ
った。
【0005】上記大形化などの問題を避けて用いた場合
には風量不足となり、冷凍能力の低下、圧縮機の大形化
などの問題を生じていた。また、通風抵抗低減のために
配送ダクトを大にする場合には、有効内容積を直接少な
くなるという問題があった。一方、回転方向に断面をふ
くらませたバックワード翼の遠心形ファンにおいては、
風量の不足を回転数あるいは羽根車径を大にして稼がね
ばならないために、翼と流れの相対速度が大きくなっ
て、騒音が特に大きくなってしまう問題があった。
【0006】部品の大形化は、貯蔵室の有効内容積縮少
に直接影響し、ファンの所要圧力のアップは、ファン騒
音を大にするほか送風ダクト内の脈動振動を大にし、冷
蔵庫の如く平面部の多い大きな箱体は、わずかの加振で
振動音を発生することから、これらを解決させるファン
の構造提供が望まれていた。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので第一の目的は部品点数低減によ
る収益改善であり、部品共用(機能面)により冷却室周
りのスペースを小さくすることが可能となり、内容積効
率を向上させた有効内容積の大きな冷凍冷蔵庫を提供出
来る。第二の目的は低騒音、低振動の得られる、冷気循
環用ファンをファンモータとともに提供することにあ
る。第三の目的は冷却力省電力等の基本性能に優れ、且
つ、有効内容積が大きい冷凍冷蔵庫を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、本発明に係る構成は、冷蔵庫本体と、この冷
蔵庫本体内に区画された冷凍室及び冷蔵室を有する冷凍
冷蔵庫に於いて、この冷凍室背面上部近傍にファンモー
タ及びファンと、ファンの吸込側下方に並置した冷却器
と、上記ファンの周囲に渦巻きケーシングを用い、吐出
側に配送ダクト及び吹出しグリルを用いて貯蔵室に冷風
を送る強制循環冷凍冷蔵庫に於いて、ファンモータの奥
側一端をファンモータ支持具に支持させ、ファン取付側
端を、渦巻ケーシングを構成するための背板を利用し、
支持させることによりファンモータを配設したことと、
庫内背面に配置したファンと、ファンの吸込側下方に並
置した冷却器と、上記ファンの周囲に渦巻ケーシングを
用い、吐出側に配送ダクト及び吹出しグリルを用いて、
貯蔵室に冷風を送る強制循環形冷凍冷蔵庫において、翼
断面形状が、回転方向と反対側に弧状にへこみ、翼の取
付角も回転方向と反対側に後傾し、翼外周端がほぼ放射
方向であるラジアル翼にすることにより、翼間で静圧を
高く得るようにしたものである。より詳しくは、翼の外
周端の出口角β2が、70°〜105°の範囲となし、
翼間流路幅が、入口側幅aよりも出口側bに向かって次
第に広くし、翼の内周端は、少なくとも放射方向より回
転方向に位置させることにより、効果的に行なわれる。
【0009】また、翼の傾斜が、内周側から外周側に向
かって次第に小にして重心を内方に移動させたものであ
る。
【0010】また、上記ファン構造に加え、ラジアル翼
遠心形ファン及び渦巻ケーシングを、箱体内部の背面に
て吸込口を前方に向けて、冷却器の奥行き寸法以内にて
冷却器と上下に並置させたものである。
【0011】
【作用】上記背板はファンモータの一端を支持させると
共に、配送ダクトの風路を構成させるため、支持部より
の冷気洩れがあってはならない。そこで支持部のファン
モータ軸芯貫通部には、該貫通部を密閉することを第1
の目的とし、またモータ運転時に回転より発生する振動
を吸振させることも兼用させた。例えばゴム等で製作さ
れた防振ゴムを配設し、ファンモータの一端を支持と配
送ダクトの風路構成も可能ならしめたものである。この
ことにより部品共用が可能となり、部品点数低減による
収益改善、また冷却室のスペースを小さくすることが出
来、内容積効率の向上をも果たせるものであると共に、
上記翼の断面の回転方向と反対側に向かうへこみと翼の
取付は、翼の入口側傾斜に沿った流入を行なわせ、翼間
においては、吐出側に行くにつれて次第に流速を下げて
静圧を高め、翼の吐出端に行くにつれて絶対速度の方向
を回転方向に沿う流れを作らせる。すなわち、吐出され
た後ではなく、翼間においてすでに静圧を高めることに
よって翼間の圧力損失を小にし、且つ、吐出後の渦巻ケ
ーシングによる圧力損失を小にするばかりか、これによ
り渦巻ケーシングからの吐出流の速度分布が良好にな
り、従って配送ダクト及び吹出しグリル等の損失の低減
を容易にする。
【0012】また、翼の多翼化は、回転一次の周波数を
大幅に高い方向に移動でき、上記翼断面の傾斜により、
重心を内方に移動できることになり、共振及び共鳴を少
なくする。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3によ
り説明する。
【0014】はじめに、冷凍冷蔵庫の主要部縦断面を示
す図1と、図1の要部AA断面を示す図2、及び図2を
部分拡大した図3により構造を説明する。
【0015】1は冷凍冷蔵庫の外箱、2は断熱層、3は
冷凍室、4は冷蔵室、5は室の断熱性のある仕切壁、6
は内部背面に配置した冷却器、7は露皿、8はラジアル
翼遠心形ファンであって、箱体内部の背面に配置した冷
却器6の厚み寸法内で翼8aを心板8bから一体に垂直
に、軸10aに平行にし、前方を開口部8cとして仕切板
13に対向させている。翼断面形状は、回転方向と反対
に弧状にへこみ、回転方向と反対側に角度θで後傾し、
半径方向翼出口端8aaをほぼ放射方向にし、半径方向翼
入口端8abは、へこみの反りに連続して回転方向に近づ
けている。9はラジアル翼遠心ファン8の周囲に配置し
た渦巻ケーシングであって、ファンの回転方向と合わせ
て螺旋状に次第にファンからの距離を大にし、螺旋部の
ほぼ終端9eを冷凍室3の最上段に近づけている。9b
吸込口であって、渦巻ケーシング9上の前面側で、上記
ファンと同心で前方に向けて開口してある。10はファ
ンモータであって、上記ラジアル翼遠心ファン8を直結
し、断熱層2の内部のへこみ2a内に配設し、一端を渦
巻ケーシングの背板9aで、他端を支持具11を用いて
各々防振ゴム12を介して軸心支持し、支持具11の他
端を前方に曲げて上記背板9aに支持している。14は
内部断熱材であって背板9aの後方にてへこみ2aに対向
させている。背板9aは渦巻ケーシング9の背板の役目
と、ファンモータ10側を区画し、庫内背面に密着取り
付けている。13は仕切板であって、冷却器6及びファ
ン8の位置より前方に並立し、渦巻ケーシング9の外面
とともに負圧室15を形成し、渦巻ケーシング9の内面
とともに圧力室16を形成している。圧力室16は螺旋
部直後9eよりも下方に広げ、背面を螺旋部から次第に
前方にしている。13aは仕切板の一部に設けた吹出し
グリルであって、圧力室16の前面にて冷凍室3への前
面に送出口13bを形成している。9cは下方送出口であ
って、圧力室16の下端にて冷蔵室4側に向けている。
17は縦ダクトであって、冷却器6の側方にて上記下方
送出口9cと連通している。18,19は戻りダクトで
あって、仕切壁5内にて、各々一端を冷凍室3及び冷蔵
室4に開口し、他端を冷却器6の下前方に連通してほぼ
水平に設けてある。18a,19aはそれぞれ上記戻りダ
クト18,19の吸込グリルである。20は中間断熱材
であって、仕切板13の後面に取付けられて、除霜時の
温度の高い熱が仕切板13の前面に伝わるのを防止する
ものである。
【0016】上記の如く構成した冷凍冷蔵庫において
は、ファンを回転させることにより、冷却器6を通して
低温になった冷気は、渦巻ケーシング9の吸込口9b
流入し、渦巻ケーシング9より圧力室16に至り、送出
口13bより冷凍室3へ、下方送出口9cより縦ダクト1
7を通して冷蔵室4へ送り出す。戻りはそれぞれ仕切壁
5部の戻りダクト18,19から冷却器6の下前方に入
る。すなわち、冷凍冷蔵庫における冷気は常に、圧力室
16、縦ダクト17、戻りダクト18,19等の配送ダ
クト及び吹出,吸込等のグリル13a,18a,19a
を通して行われる。 しかるに、食品の収納量を多くす
るために配送ダクト、グリル等をコンパクトに構成する
と、通風抵抗が大きくなり通風抵抗に見合う静圧の出る
ファンが必要であることから、ファンの騒音がアップす
るのが当然といえる。ここで、通風抵抗は風速の2乗に
比例する。仮に通風路断面を面積で20%縮少すると、
通風抵抗は1.4倍になり騒音も圧力の2乗に比例する
ので、20×log(1+0.4)=2.9(dB)高くな
ってしまうことになる。上記騒音の増加は、ファンから
の吐出の絶対速度が大きくなってしまったり、風速分布
が悪く、部分的に高速である場合にも同様なことがいえ
るのである。
【0017】しかし、本発明においては、図3に示すよ
うに翼8aの断面形状を回転方向Nと反対に弧状にへこ
ませ、全体を回転方向Nと反対側に後傾させ、半径方向
の翼出口端8aaをほぼ放射方向にしたラジアル翼遠心形
ファン8としたので、翼間の流路幅は、入口側の寸法a
よりも出口角の寸法bが大きくなるために、翼間におけ
る流れは減速流となり、翼間から出るまでに動圧が静圧
に変換される(シロッコファン等の前傾翼では反対に増
速されて動圧が高められてしまう)。そのため、周囲の
渦巻ケーシング9における静圧回復はあまり必要とせ
ず、渦巻ケーシング9は小形にできる。また、渦巻ケー
シング9から送り出される流速分布も、同様な理由によ
り良好となり、圧力室16においては多分に静圧化され
て、通風抵抗の少ない状態で送出口13bより冷凍室3
へ、下方送出口9cより冷蔵室4に容易に送風できる。
従って、通風抵抗が少ないのでファンの圧力も低くでき
るほか、図3に示すように、翼吐出端8aaでは翼8a
流れとの相対速度W2が小さいために、騒音が低くなる
ばかりか、翼吐出端8aaに行くにつれ、次第に回転方向
に沿う絶対速度C2を作るため、渦巻ケーシングへの衝
突が小となり、損失が少なくなる一方、翼8aの半径方
向の翼入口端8abでは、流入相対速度W1の方向に沿う
形でへこみ側から連続して回転方向に近づくようにして
あるので、翼への流入時の乱れ発生も少ないため低騒音
が得られ、また、ファンの静圧はある程度回転数を高め
ることにより得られるため、同一出力にするには回転数
が高い分所要トルクが小となり、通常の小形2極の誘導
モータが使用可能となり、効率の高い速度点で使用可能
となって、ファンモータ10の入力を低くでき省電力化
と冷却能力を向上できる。さらに、翼間での静圧化が多
いために、渦巻ケーシング9や圧力室16等における減
速(拡大流)を少なくできるために渦発生が少なく、脈
動流も少ないことになって、通風路等の共振や共鳴も小
にできる。加えて、翼断面の傾斜が半径方向外方に行く
につれ傾斜が小となるので、翼の重心が中心方向とな
り、ファンモータの起動トルクを小にでき、振動も低減
できる。また、翼枚数は、従来のプロペラファンよりも
数倍(5〜10倍)多い多翼形であるので、翼の回転周
波数は数倍高くでき、冷凍冷蔵庫箱体の固有振動数(通
常100〜300Hz)に対し、遠ざけることができる
(4枚翼プロペラファンは150〜200Hz、本発明の
ファンは20枚以上のため5倍の750Hz以上となる)
こととなり、ファンモータ10を介しての加振や、流体
による通風路加振があっても共振や共鳴が少なくなる。
また、翼の回転周波数が高くなることにより、騒音の主
なる周波数が高いので、箱体による遮音効果は大きくな
ることによっても、外部に出る放射騒音が低くなる。
【0018】次ぎにラジアル翼遠心形ファン8の配置構
造の利点について説明する。ラジアル翼遠心形ファン8
及び周囲の渦巻ケーシング9は、箱体内部の背面に配置
し、吸込口9bを前方に向けて開口させ、圧力室16
は、渦巻ケーシング9と連通して側方にし、渦巻ケーシ
ング9は、ラジアル翼の遠心形ファンを用いているの
で、渦巻ケーシング9に風が入る前に静圧化が進んでい
るので、小形のスクロールにできるため上下方向の寸法
を小にできることにより、箱体内部の背面に配置した冷
却器6の前後の厚み寸法内で上下に容易に並置できてお
り、食品の収納できる有効内容積を大きくする効果を得
ている。実験によれば、同一径のシロッコファンを用い
る場合に比較して、吐出口高さ(終端9e部)の寸法は
15〜20%小形にできることを確認している。また、
上記構造によりファンモータ10は、通風路に関係しな
い断熱層2側に収納でき、また、軸の長さも短くできる
こととなり、風量の増加が得られ、ファンモータ10の
振動も小さくできる効果があるほか、渦巻ケーシング9
の背板9aにてファンモータ10を支持できるため、新
たな部品を必要とせず、しかも振動の小さい軸心支持が
容易に可能となるほか、背板9aによりファンモータ1
0をへこみ2aに密閉して、ファンモータ10への露付
き発生を防止し、且つ、ファンモータ10から発生する
熱の一部を、後方から箱外に放熱して箱内の冷却能力を
向上させる効果が得られる。次に、ラジアル翼遠心形フ
ァン8の良好なることを確認するために、実際に測定し
たデータ図4を用いて詳細に説明する。
【0019】実験は外形D2が80mm、内径D1が68m
m、軸方向厚み30mm、翼枚数30のファンを用い、有
効内容積370lの冷凍冷蔵庫と同一の通風抵抗負荷条
件で、冷却能力に見合う風量が0.85m3/minで一定
全圧(20Pa)を得る場合について、翼断面形状を種
々変えてファン単体の性能を測定し、翼の出口角β2
関係で渦巻ケーシング吐出口の前方1mの位置の騒音の
レベルをSL、そのときの所要回転数をNf、所要トル
クT、全圧効率ηで整理した。図中一点鎖線は、翼断面
形状が回転方向に対してふくらみがあり、全体が回転方
向に対して反対に後傾する、いわゆるバックワード翼遠
心形ファンの場合を、破線は、翼断面形状が回転方向に
対してへこみ、全体が回転方向に前傾する、いわゆるフ
ォワード翼遠心形ファンの場合を、実線は、本発明にお
ける回転方向に対してへこみ、全体が回転方向と反対に
後傾するラジアル翼遠心形ファンの場合を示すものであ
る。
【0020】図からわかるようにラジアル翼遠心形ファ
ンは、出口角β2が70°〜105゜の範囲で、騒音S
Lが明らかにフォワード翼遠心形ファンよりも低いもの
となっている。この理由は前述したように、翼に対する
流れの相対速度W2が最も低いために、翼間及び翼出口
端8aaにおける乱れ等が少く、また翼入口端8abが風の
流入方向に沿うためと、渦巻ケーシング内における静圧
回復も穏やかに行われるためである。従ってファンの効
率ηが高く、また、所要回転数Nfは毎分2000回転以上
となり、通常の小形の2極ファンモータで十分運転可能
である。
【0021】また、翼全体が回転方向に傾斜するフォワ
ード翼遠心形ファンにおいては、騒音がラジアル翼遠心
形ファンよりも高い。この理由は、翼の傾斜により出口
側翼間風路幅寸法が小になり、通過する絶対速度C2
アップにより翼との相対速度W2が大になるために、翼
間及び翼出口端における乱れが多くなることと、動圧と
なる絶対速度が大きいため、渦巻ケーシングの拡大路に
よる乱れ、及び、高速部によるケーシング内損失が多く
なることによるためである。また、このためにファン効
率ηも低下している一方、所要回転数Nfについても毎
分2000回転より低くなり、通常の小形の2極誘導モータ
ではスリップ率の多きすぎる点、すなわち、低回転数に
なるにつれトルク値が低下する領域で使うことになり、
わずかな電源電圧の変動、あるいは、ファン負荷の変動
により回転数が変動することになり、事実上2極誘導モ
ータが使用できないという問題がある。また、低回転数
になることにより同じ仕事量を行うには、低回転数で所
要トルクも大きいものが要求され、回転数のスリップ率
が大きいことと合わせて、ファンモータの効率が低下し
て入力も増加するという問題がある。一方、回転数を高
めるためにファン外径を小にすることも考えられるが、
風量は外径の3乗に比例して少なくなるので、風量不足
という問題を生じる。
【0022】一方、バックワード翼遠心形ファンにおい
ては騒音SLが高い。この理由は、相対速度が大になる
ことと、風圧が低くなるのを回転数Nfを増して、周速
度を大にしてカバーすることによるためである。従って
翼部における損失が大きく、効率が低下する。これを改
良する場合には大形化する必要が生じ、収納性や材料費
のアップ、振動の増加などの新たな問題が生じてくる。
【0023】図中のハンチングのあるデータ点は、実際
に冷凍冷蔵庫に組込ファンのみ運転させて風量0.85
3/min得られる回転数に設定(従ってファン単体試験
時を無視し)して、β2=90°ラジアル翼遠心形ファ
ンが、ファン単体試験時と同一騒音になる距離(箱前方
0.35m)にマイクロホンを設置して、フォワード翼
遠心形ファンと、バックワード翼遠心形ファンについて
騒音を測定した例であるが、ファン単体の評価時に対し
てフォワード翼遠心形ファンでは、回転数が9%高くし
て同一風量が得られ、騒音は3dB上昇した。これは静
圧回復が良くないために、流速の高い流れの部分で圧力
室16及びグリルのある送出口13b、および下方送出
口9cと縦ダクト17等の、通風抵抗が大きくなったこ
とによるものである。バックワード翼遠心形ファンにお
いては、騒音は1dB上昇となった。これは回転数が高
いことにより、モータ振動が高くなったことによるもの
であった。
【0024】以上、データをもとに翼形状による実測性
能を説明したように、翼の形状は性能に大きな影響をも
たらすものであって、本発明ラジアル翼遠心形ファンに
することにより低騒音が得られ、これと組合わせて用い
るファンモータも、小形2極誘導モータと組合わせて効
率良い運転ができることを確認できた。また、配送ダク
ト及びグリル等を必要とする冷凍冷蔵庫に適用すると、
ファン単体における騒音レベルの差よりも大きい効果が
得られることも確認できた。
【0025】次に、本発明のラジアル翼遠心形ファンの
翼形状に付随する主な仕様について説明すると、内径D
1は0.7D2〜0.88D2(外径をD2とする)、翼枚数
Zは0.25D2〜0.5D2、翼のへこみ曲率半径Rは
0.085D2〜0.16D2の範囲とし翼出口角β2を7
0°〜105°、翼全体の取付角θ(傾斜)を回転方向
と反対に後傾する形状とするのが良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば渦
巻ケーシングの圧力室を構成させ、配送ダクトを配設さ
せると共に、その圧力室を構成する部品を利用し、ファ
ンモータの一端を支持させ、ファンモータの配設を可能
ならしめたことにより部品共用が可能となり、部品点数
低減による収益改善、また部品減により冷却室のスペー
スを小さくすることが出来、内容積効率向上を図ること
ができる製品を提供することが出来るものである。更に
翼の形状を回転方向と反対側に弧状にへこみ、翼の取付
角を回転方向と反対に後傾させ、翼外周端をほぼ放射方
向に向け、内周端を回転方向に近づける形状にしたラジ
アル翼遠心形ファン構造にして、配送ダクト及び吹出し
グリル等を用いる冷凍冷蔵庫に、内部の背面に冷却器と
ともに冷却器の奥行寸法以内で上下に並置して用いたの
で、低騒音,低振動の製品を提供でき、その上、冷却力
に優れ、消費電力が少なく、有効内容積も大きい製品を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る冷凍冷蔵庫の縦断面図
である。
【図2】図1の要部であるAA縦断面図である。
【図3】図2のラジアル翼遠心形ファンの部分拡大及び
構造仕様を示す図である。
【図4】本発明のラジアル翼遠心形ファンの性能を他形
式のファンと比較説明した図である。
【符号の説明】
1…冷凍冷蔵庫の外箱、 2…断熱層、 3…冷凍室、 4…冷蔵室、 5…仕切壁、 6…冷却器、 7…露皿、 8…ラジアル翼遠心形ファン、 8a…翼、 8b…心板、 8c…開口部、 9…渦巻ケーシング、 9a…背板、 9b…吸込口、 9c…下方送出口、 10…ファンモータ、 11…支持具、 12…防振ゴム、 13…仕切板、 14…内部断熱材、 15…負圧室、 16…圧力室、 17…縦ダクト、 18,19…戻りダクト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 初 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 遠藤 幸広 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 土屋 隆史 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所リビング機器事業部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷蔵庫本体と、この冷蔵庫本体内に区画さ
    れた冷凍室及び冷蔵室を有する冷凍冷蔵庫に於いて、こ
    の冷凍室背面上部近傍にファンモータ及びファンと、フ
    ァンの吸込側下方に並置した冷却器と、上記ファンの周
    囲に渦巻きケーシングを用い、吐出側に配送ダクト及び
    吹出しグリルを用いて貯蔵室に冷風を送る強制循環冷凍
    冷蔵庫に於いて、ファンモータの奥側一端をファンモー
    タ支持具に支持させ、ファン取付側端を、渦巻ケーシン
    グを構成するための背板を利用し、支持させることによ
    りファンモータを配設したことを特徴とする冷凍冷蔵
    庫。
JP2086394A 1994-02-18 1994-02-18 冷凍冷蔵庫 Pending JPH07229669A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078493A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫

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JP2019078493A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫

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