JPH07145094A - アリルナフトール化合物の製造方法 - Google Patents

アリルナフトール化合物の製造方法

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JPH07145094A
JPH07145094A JP29541893A JP29541893A JPH07145094A JP H07145094 A JPH07145094 A JP H07145094A JP 29541893 A JP29541893 A JP 29541893A JP 29541893 A JP29541893 A JP 29541893A JP H07145094 A JPH07145094 A JP H07145094A
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Akihiro Naka
昭廣 中
Shuichi Ito
修一 伊藤
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DKS Co Ltd
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Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ナフトール類と塩基とを予め混合し、この混
合物に、ナフトール類1モルに対して1モル以上2モル
未満のハロゲン化アリルを、ナフトール類1モルに対し
て0.1〜1.0モル/時間の速度で加えながら反応さ
せてナフトール類をアリル化する。 【効果】 本発明の製造方法によれば、副反応を抑制し
て反応効率を向上させ、高純度、高収率で工業的に有利
にアリルナフトール化合物を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナフトール類のアリル
化反応によりアリルナフトール化合物を製造する方法に
関する。
【0002】アリルナフトール化合物は、各種のファイ
ンケミカルズ合成用の中間原料、熱硬化性樹脂用の原
料、各種樹脂の希釈剤、変性剤あるいは硬化剤などとし
て有用である。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、フ
ェノール類のアリル化物を製造する方法としては、有機
溶剤中または水中でフェノール類に塩基を加えてフェノ
ラート化した後、ハロゲン化アリルを一括添加するかま
たは短時間の内に加え、40℃程度の低温でハロゲン化
アリルをリフラックスさせながら長時間撹拌して反応さ
せてフェノール類をアリルエーテル化する第1工程と、
この第1工程で得られた反応生成物を180〜200℃
の高温で転位反応させる第2工程とからなる方法が、一
般的に知られている(例えば特開平2−282343
号)。
【0004】しかし、この方法は高純度アリルナフトー
ル類の工業的な製造方法には適さない。
【0005】すなわち、この方法においては、主に以下
のとの理由によりハロゲン化アリルが反応に有効に
寄与せず、未反応ナフトールが多量に残存して高純度の
アリルナフトール化合物が得られない。 フェノラート化した反応系に一気にまたは短時間でハ
ロゲン化アリルを添加するため、反応系には、いまだ反
応にあずからないハロゲン化アリルと塩基と水が大量に
存在することとなる。このため、ハロゲン化アリルが塩
基により分解してアリルアルコールと塩になり、反応性
を失い易い。 反応系にハロゲン化アリルが多量に存在しているた
め、ハロゲン化アリルの沸騰とリフラックスにより、沸
点程度(40℃程度)以上にすることが困難である。そ
のため、反応温度を高くすることができず、反応性が劣
る。
【0006】さらに、第2工程の転位反応を180〜2
00℃の高温で行なうため、アリル基の重合反応が進行
して重合物が生成し、アリルナフトール類の生成率が低
下する。
【0007】本発明の課題は、ナフトール類のアリル化
により、アリルナフトール化合物を反応効率良く、高純
度、高収率で工業的に有利に製造する方法を提供する処
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のアリルナフトー
ル化合物の製造方法は、ナフトール類と塩基とを予め混
合し、この混合物に、ナフトール類1モルに対して1モ
ル以上2モル未満のハロゲン化アリルを、ナフトール類
1モルに対して0.1〜1.0モル/時間の速度で加え
ながら反応させてナフトール類をアリル化することから
なる。
【0009】この方法は、ナフトール類と塩基とを、好
ましくは水の存在下または水と有機溶剤の存在下で均一
化してフェノラート化させた後、この系にハロゲン化ア
リルを長時間かけて徐々に滴下しながらアリル化反応を
行なわせるものである。
【0010】この方法においては、ハロゲン化アリルの
滴下速度を遅くしたため、反応系に少量ずつ滴下された
ハロゲン化アリルは短時間の内にアリル化反応に消費さ
れる。従って、ハロゲン化アリルが反応系内に残存する
時間が極めて短かく、ハロゲン化アリルの分解も防止で
きる。また、反応系内にはハロゲン化アリルが少量ずつ
しか入らないため、従来の一括混合方式に比べて反応温
度をかなり高めることができ、アリル化反応が効率よく
進行する。さらに、反応生成物は、アリルエーテル5〜
50重量%と最終目的物のアリルナフトール類(アリル
基置換ナフトール類)50〜95重量%との混合物であ
り、すでにアリルエーテルの転位反応(クライゼン転
位)が高率で完了している。
【0011】本発明において用いるナフトール類は、ア
リル基を導入できる位置を分子内に1個以上有するもの
であればよい。具体例としては、α−ナフトール、β−
ナフトール、ジヒドロキシナフタレン、α−ナフトール
・ホルムアルデヒド縮合物、α−ナフトール・脂肪族ア
ルデヒド縮合物、α−ナフトール・ベンズアルデヒド縮
合物、α−ナフトール・芳香族アルデヒド縮合物、α−
ナフトール・β−ナフトール・アルデヒド縮合物、α−
ナフトール・フェノール・アルデヒド縮合物、α−ナフ
トール・アルキルフェノール・アルデヒド縮合物、ジヒ
ドロキシナフタレン・アルデヒド縮合物、ジヒドロキシ
ナフタレン・α−ナフトール・アルデヒド縮合物、ジヒ
ドロキシナフタレン・フェノール・アルデヒド縮合物、
ジヒドロキシナフタレン・アルキルフェノール・アルデ
ヒド縮合物などが挙げられる。
【0012】本発明において使用するハロゲン化アリル
としては、通常、塩化アリルと臭化アリルが用いられる
が、主として経済的な理由から塩化アリルが好ましい。
【0013】また、塩基としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物;炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩;ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどの脂肪族
アルコールのアルカリ金属アルコラート;などの水溶性
塩基が用いられる。特に、反応効率とコストの面より水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水
酸化物が好ましい。
【0014】本発明におけるハロゲン化アリルと塩基の
使用量は、ナフトール類1モルに対して両者とも1モル
以上2モル未満である。ハロゲン化アリルは、塩基と等
モルかまたはそれ以上使用するのが好ましい。ハロゲン
化アリルと塩基の使用量がナフトール類1モルに対して
1モル未満になると、反応性が悪くなり、2モル以上に
なると、ナフトール類1分子当り2個以上のアリル基が
導入される率(ポリアリル化される率)がきわめて高く
なる。ハロゲン化アリルと塩基の好ましい使用量は、ナ
フトール類1モルに対して両者とも1モル以上1.5モ
ル以下である。この範囲内であると、生成したアリルナ
フトール類中のモノアリル化物とポリアリル化物との割
合(重量比)は、70:30〜100:0である。な
お、モノアリル化物とポリアリル化物とは蒸留によって
分離できる。
【0015】本発明の反応は溶媒の存在下で行なわせる
のが好ましく、その溶媒としては、例えば、水、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、1−ブタノール、メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ、ジオキサン、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど
が挙げられる。特に、反応後の精製工程を考慮すると、
水を使用することが好ましい。さらに、反応後の分離回
収を容易に行なうためには、水に不溶かまたは難溶で水
層より上層になる有機溶剤、すなわち、トルエン、キシ
レン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンなどを、水と併用するのが好ましい。これら
の有機溶剤の使用量は、通常、ナフトール類の0.1〜
2重量倍である。
【0016】本発明におけるアリル化反応操作を詳述す
ると、まず、溶媒にナフトール類を溶解し、これに所定
量の塩基または塩基の水溶液を加えて均一化する。次い
で、撹拌しながらこの反応系の温度を20〜100℃、
好ましくは50〜99℃に昇温し、ハロゲン化アリルを
1時間以上、好ましくは2時間以上かけて滴下しながら
反応させる。この際、ナフトール類1モルに対してハロ
ゲン化アリルを0.1〜1.0モル/時間の速度で滴下
する。0.1モル/時間未満だと、反応に長時間かかり
すぎて経済上好ましくなく、1.0モル/時間を超える
と、反応中に未反応ハロゲン化アリルが反応系に多量に
残存し、分解し易く、反応温度も高められないため、不
適当である。好ましい滴下速度は、0.1〜0.5モル
/時間である。滴下終了後さらに1〜4時間撹拌する
と、効率よく反応を進行させることができる。反応温度
が20℃未満になると、反応に長時間を要する。100
℃を超えると、反応液の突沸を起こし易くなる。
【0017】また、水を使用した場合には、生成するア
リル化物が水に不溶であるので、反応の進行につれて反
応液が懸濁して不均一になる。そのため、反応系を10
0〜1000rpmで撹拌しながら反応を促進させるの
が好ましい。
【0018】反応終了後、反応液は、無機塩類の沈殿物
あるいは無機塩を含む水層と生成物を含む有機層の2層
に分離する。無機塩類あるいは水層を除去した後、有機
層を適量の蒸留水やイオン交換水で数回洗浄する。その
後、有機層から溶剤を留去すると、反応生成物が得られ
る。
【0019】反応生成物は、ごくわずかの未反応ナフト
ール類と少量のアリルエーテル化物と多量のアリルナフ
トール類の混合物である。また、この反応のアリル化率
(ナフトール類がアリルエーテル化物とモノまたはポリ
アリルナフトール類とになった割合)は95%以上であ
る。
【0020】この反応生成物からは蒸留によってアリル
ナフトール類を簡単に単離精製することができるが、用
途によっては精製せずにこのまま使用することもでき
る。
【0021】また、アリルエーテル化物を含有するこの
反応生成物を、従来法よりも低温で熱転位反応させる
と、アリルエーテル化物はほぼ完全にアリルナフトール
類となる。その場合には、上述したアリル化反応を第1
工程とし、この第1工程の生成物を第2工程において比
較的低温で短時間の内に転位反応させることになる。こ
れは、第1工程においてアリルナフトール類が高率で生
成し、転位すべきアリルエーテル化物が少ないため、比
較的低温でしかも短時間の内に完全(ほぼ100%)に
転位できることによる。このような比較的低温の転位反
応により重合物の生成を防止できる。
【0022】第2工程の転位反応においては、第1工程
で得られたナフトール類のアリルエーテル化物を含有す
る生成物を、好ましくは無溶剤下で転位反応させる。こ
の転位反応は一般的な転位温度より比較的低くして10
0〜170℃の温度で1〜12時間で充分であり、好ま
しくは120〜150℃の温度で2〜6時間である。第
2工程の転位反応温度を100℃未満にすると転位に長
時間を要し、170℃を超えると重合物などの副生成物
が生成するため好ましくない。
【0023】この転位反応はほぼ100%の高転位率で
行なわれ、アリルナフトール類は高収率で得られる。
【0024】なお、第1工程においてナフトール類1モ
ルに対してハロゲン化アリルを1モル以上1.5モル以
下使用した場合には、第2工程終了後の生成物における
アリルナフトール類中のモノアリル化物とポリアリル化
物との割合(重量比)は、80:20〜100:0であ
る。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明の実施の態様を
具体的に例示して説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
【0026】なお、合成物の分析・同定はゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC法)、赤外吸収ス
ペクトル(IR)および核磁気共鳴スペクトル(NM
R)により行なった。以下にGPCとNMRの測定条件
を示す。
【0027】(GPC分析) 溶 媒: テトラヒドロフラン 流 量: 0.8ml/min カラム: 東ソー(株)製のG4000H、G3000
H、G2000H(直列)であって、排除限界分子量が
それぞれ400,000、60,000、10,000
である。 担 体: スチレン・ジビニルベンゼン共重合体 (NMR) 合成物のNMRスペクトルは以下に帰属されていること
で確認を行なった。
【化1】
【0028】実施例1 撹拌装置、還流冷却管、温度計を備えた反応容器内に、
α−ナフトール144g(1モル)、水酸化ナトリウム
44g(1.1モル)の10%水溶液440gおよびト
ルエン144gを仕込み、撹拌しながら60℃に加熱し
て均一化させてフェノラート化させた。この反応液に塩
化アリル84.2g(1.1モル)を、滴下ロートを用
いて3時間かけて等速滴下し、滴下終了後さらに1時間
撹拌して反応させた。反応終了後、2層に分離した反応
液を分液ロートに移し、下層の水層を分離除去した後、
有機層を500mlの蒸留水で5回洗浄した。次いで、
この有機層から減圧下でトルエンを完全に留去した。得
られた反応生成物は液状物であった。この反応生成物
は、未反応ナフトール0.8重量%、アリルエーテル化
物18.3重量%、アリルナフトール80.9重量%
(モノアリルナフトール68.5重量%、ポリアリルナ
フトール12.4重量%)の混合物であった。
【0029】次に、この反応生成物を反応容器に移し、
140℃に加熱して2時間撹拌して転位反応を行なっ
た。その結果、黒茶褐色の液状物が得られた。この生成
物は、未反応ナフトール0.5重量%、アリルエーテル
化物0重量%、アリルナフトール99.5重量%(モノ
アリルナフトール86.0重量%、ポリアリルナフトー
ル13.5重量%)の混合物であり、未転位のアリルエ
ーテル化物を全く含有していなかった。なお、重量%に
ついてはGPCのピークより求めた(以下の実施例でも
同様)。この生成物を蒸留してモノアリルα−ナフトー
ルを分取し、NMRとIRによって下記の構造式を確認
した。このモノアリルα−ナフトールの赤外吸収スペク
トルを図1に示す。原料のα−ナフトールに対するモノ
アリルα−ナフトールの収率は82%であった。
【0030】
【化2】
【0031】実施例2 α−ナフトール144g(1モル)、水酸化ナトリウム
52g(1.3モル)の10%水溶液およびメチルイソ
ブチルケトン144gを仕込み、80℃に加熱して塩化
アリル99.5g(1.3モル)を等速滴下する以外は
実施例1と同様にして反応させ、水洗などの後処理も同
様に行なった。その結果得られた反応生成物は黒茶褐色
の液状物であり、未反応ナフトール0.3重量%、アリ
ルエーテル化物11重量%、アリルナフトール88.7
重量%(モノアリルナフトール73.3重量%、ポリア
リルナフトール15.4重量%)の混合物であった。
【0032】次に、この反応生成物を反応容器に移し、
実施例1と同様にして転位反応させた。その結果、黒茶
褐色の液状物が得られた。この生成物は、未反応ナフト
ール0.2重量%、アリルエーテル化物0重量%、アリ
ルナフトール99.8重量%(モノアリルナフトール8
3.1重量%、ポリアリルナフトール16.7重量%)
の混合物であり、未転位のアリルエーテル化物を全く含
有していなかった。この生成物を蒸留して実施例1で得
られたのと同じモノアリルα−ナフトールを得た。原料
のα−ナフトールに対するモノアリルα−ナフトールの
収率は80%であった。
【0033】実施例3 β−ナフトール144g(1モル)、水酸化ナトリウム
48g(1.2モル)の20%水溶液およびメチルイソ
ブチルケトン200gを仕込み、80℃に加熱して塩化
アリル91.8g(1.2モル)を等速滴下する以外は
実施例1と同様にして反応させ、水洗などの後処理も同
様に行なった。その結果得られた反応生成物は赤褐色の
液状物であり、未反応ナフトール0重量%、アリルエー
テル化物12重量%、モノアリルナフトール88重量%
の混合物であった。
【0034】次に、この反応生成物を反応容器に移し、
実施例1と同様にして転位反応させた。その結果、赤褐
色の液状物が得られた。この生成物は、未反応ナフトー
ル0重量%、アリルエーテル化物0.5重量%、下記式
で示されるモノアリルβ−ナフトール99.5重量%の
混合物であった。原料のβ−ナフトールに対するモノア
リルβ−ナフトールの収率は98%であった。この化合
物の赤外吸収スペクトルを図2に示す。
【0035】
【化3】
【0036】比較例1 塩化アリルを10分で投入し、投入後に40℃で2時
間、さらに65℃で2時間撹拌する以外は実施例1と同
様にして反応させ、後処理も同様に行なった。その結果
得られた反応生成物は、黒茶褐色の液状物であり、未反
応ナフトール12.9重量%、アリルエーテル化物5
6.5重量%、アリルナフトール30.6重量%(モノ
アリルナフトール21.6重量%、ポリアリルナフトー
ル9.0重量%)の混合物であった。
【0037】次に、この反応生成物を反応容器に移し、
180℃に加熱して2時間転位反応させた。その結果、
黒茶褐色の液状物が得られた。この生成物は、未反応ナ
フトール9.2重量%、アリルエーテル化物0重量%、
アリルナフトール73.6重量%(モノアリルナフトー
ル46.1重量%、ポリアリルナフトール27.5重量
%)、重合物17.2重量%の混合物であった。このよ
うに多量の副生成物が確認された。原料のナフトールに
対するアリルナフトールの収率は43%であった。
【0038】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、副反応を抑
制して反応効率を向上させ、高純度、高収率で工業的に
有利にアリルナフトール化合物を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造したモノアリルナフトール化合
物の赤外吸収スペクトル図である。
【図2】実施例3で製造したモノアリルナフトール化合
物の赤外吸収スペクトル図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナフトール類と塩基とを予め混合し、こ
    の混合物に、ナフトール類1モルに対して1モル以上2
    モル未満のハロゲン化アリルを、ナフトール類1モルに
    対して0.1〜1.0モル/時間の速度で加えながら反
    応させてナフトール類をアリル化することからなるアリ
    ルナフトール化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 ナフトール類、塩基、水および有機溶剤
    を予め均一混合し、この混合物を20〜100℃に加熱
    した後、ナフトール類1モルに対して1モル以上2モル
    未満のハロゲン化アリルを、ナフトール類1モルに対し
    て0.1〜1.0モル/時間の速度で滴下しながら反応
    させてナフトール類をアリル化することからなるアリル
    ナフトール化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 ナフトール類と塩基とを予め混合し、こ
    の混合物に、ナフトール類1モルに対して1モル以上2
    モル未満のハロゲン化アリルを、ナフトール類1モルに
    対して0.1〜1.0モル/時間の速度で加えながら反
    応させてナフトール類をアリル化する第1工程と、第1
    工程の生成物を加熱転位反応させる第2工程とからなる
    アリルナフトール化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 ナフトール類、塩基、水および有機溶剤
    を予め均一混合し、この混合物を20〜100℃に加熱
    した後、ナフトール類1モルに対して1モル以上2モル
    未満のハロゲン化アリルを、ナフトール類1モルに対し
    て0.1〜1.0モル/時間の速度で滴下しながら反応
    させてナフトール類をアリル化する第1工程と、第1工
    程の生成物を100〜170℃で転位反応させる第2工
    程とからなるアリルナフトール化合物の製造方法。
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