JPH0714459A - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JPH0714459A
JPH0714459A JP17481293A JP17481293A JPH0714459A JP H0714459 A JPH0714459 A JP H0714459A JP 17481293 A JP17481293 A JP 17481293A JP 17481293 A JP17481293 A JP 17481293A JP H0714459 A JPH0714459 A JP H0714459A
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JP
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switch mechanism
switch
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closed
gear
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Application number
JP17481293A
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English (en)
Inventor
Eizo Takasu
英三 高須
Isao Ito
勲 伊藤
Shinji Sasaki
新治 佐々木
Kazuo Suzuki
和夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の接点を所定のタイミングで開閉する開
閉器において、開閉の切換衝撃音がなく、また小型に構
成でき、さらに駆動部の潤滑剤などが接点に影響を与え
ないようにする。 【構成】 モータMの動力により、ギヤケース20の内
部に密閉された減速機構を介して出力軸26が駆動され
る。この出力軸26にはロータリカム31,32,3
3,34が固定され、このロータリカムにより各スイッ
チ機構が駆動され、接点が開閉される。モータMはギヤ
ケース20の下部の空間に収納されて全体が小型に構成
されている。また減速機構はギヤケース20に密閉され
ているため、歯車の潤滑剤が接点に飛散することもな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的に駆動される接
点を有して交流電力などの供給と遮断を切換える開閉器
に係り、特に大電流の供給と遮断に適用した場合であっ
ても小型に構成できる開閉器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の単相または三相の交流電力の供給
と遮断を切換える開閉器としては、ソレノイド機構によ
り直接に接点を開成および閉成する構造のものが一般的
であった。しかしながら、交流電力に用いられる接点は
閉成時に大電流が流れるため、接点間のアークや溶着な
どが発生し接点寿命が低下する欠点がある。また接点が
閉成されている間にソレノイドの励磁が継続されるた
め、ソレノイドのコイルが発熱し高温となる問題もあ
る。そこで、特開平4−154011号公報には、電磁
ソレノイドを短時間駆動してカムを回転させ、このカム
により接点を開閉し、且つ接点に制御整流素子を設け
て、接点に加わる負荷を軽減した開閉器が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に記載されているものでは、接点を閉成しまたは開成す
るために電磁ソレノイドの励磁と非励磁を繰返す必要が
ありソレノイドの駆動騒音が発生する。またこの電磁ソ
レノイドの駆動衝撃により接点に悪影響を及ぼすおそれ
がある。また電磁ソレノイドによりカムを所定角度ずつ
回転させるために爪などを使用した駆動機構を設ける必
要があり、構造が非常に複雑である。よって定格電流が
高いものを構成しようとした場合には開閉器全体が大型
となる。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、小型に構成でき、且つ衝撃がなくスムーズに接点
の開閉ができ、また接点の開閉タイミングを最適に設定
できるようにした開閉器を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による開閉器は、
減速機構が収納され且つモータからの動力を受ける入力
軸および減速後の動力を出力する出力軸が設けられたギ
ヤケースと、ギヤケースの外部にて前記出力軸に取付け
られた複数のカムと、複数のカムのそれぞれにより所定
のタイミングにて駆動されるスイッチ機構とが設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0006】上記複数のカムにより駆動されるスイッチ
機構としては、例えば交流電力の入力側に設けられる第
1のスイッチ機構と、第1のスイッチ機構の出力側に直
列に接続された第3のスイッチ機構と、第3のスイッチ
機構と並列で且つ制御整流素子に接続された第2のスイ
ッチ機構とが設けられ、このようなスイッチ群を設ける
場合に、第1のスイッチ機構が閉成された後に第2のス
イッチ機構を閉成し、この第2のスイッチ機構が開成さ
れる前に第3のスイッチ機構を閉成することが可能であ
る。
【0007】また前記手段において、ギヤケースの入力
軸が突出する側に凹部を形成し、この凹部内に入力軸を
駆動するモータを配置してもよい。
【0008】さらに、スイッチ機構には、カムにより揺
動駆動されるレバーと、このレバー内に可動状態に支持
された可動接点板と、レバーに形成された押圧面と可動
接点板との間に介装された圧縮スプリングと、前記可動
接点板に設けられた可動接点に対向する固定接点とを設
け、前記押圧面を、可動接点が固定接点に接触した時点
で圧縮スプリングの軸に対して直交面となる向きに形成
する構造が好ましい。
【0009】
【作用】上記第1の手段では、ギヤケース内に減速機構
が収納されてこれがユニットとして構成され、このギヤ
ケースの外部にカムが組み込まれるため、全体としてコ
ンパクトな構成になる。そしてモータの動力が前記減速
機構により減速され出力軸によりカムが駆動されて、各
スイッチ機構が所定のタイミングにて駆動され、電力の
供給あるいは遮断が行われる。
【0010】前記第2の手段では、主開閉用の第1のス
イッチ機構が閉成された後に第2のスイッチが閉成され
て制御整流素子により交流の転流が早められるが、第3
のスイッチ機構が閉成された後に第2のスイッチ機構が
開成されることにより、制御整流素子の発熱が抑えられ
る。
【0011】第3の手段では、ギヤケースの凹部内にモ
ータを配置することにより、各部材の配置を効率化で
き、開閉器全体を小型にできる。
【0012】第4の手段では、可動接点が固定接点に接
触した時点で、レバーの押圧面が圧縮スプリングの軸に
対して直交面となるため、揺動運動の開閉動作でありな
がら、接触時の可動接点と固定接点との接触圧力が均一
になる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図1は本発明による開閉器の内部構造を示す断面図、図
2は図1のII−II線の断面図、図3は開閉器の内部
機構の一部を示す分解斜視図、図4は図3に示すギヤケ
ースの左側面図、図5はその正面図、図6はギヤケース
の半体を示す図4のVI−VI線の断面図、図7は図6
のVII−VII線の断面図、図8と図9はカムの形状
を示す正面図、図10は固定接点の配置を示す図1のX
矢視の底面図である。
【0014】ここで、図示する開閉器により構成される
スイッチ回路を図11により説明する。Aは単相交流の
入力側で、Bが出力側である。一方の入力部には主開閉
スイッチとなる第1のスイッチ機構SW1が設けられて
いる。この実施例では第1のスイッチ機構SW1が2つ
の接点駆動部SW1aとSW1bとで構成されている。
第1のスイッチ機構SW1の出力側には、第3のスイッ
チ機構SW3が直列に接続されている。第2のスイッチ
機構SW2は第3のスイッチ機構SW3と並列に接続さ
れ、この第2のスイッチ機構SW2には制御整流素子と
して半導体すなわちトライアックD1とD2が接続され
ている。なおR1とR2は保護抵抗である。さらに単相
交流の他方の入力部には、主開閉スイッチとなる第4の
スイッチ機構SW4が設けられている。
【0015】図1と図2に示す開閉器の下部には下部ベ
ース1が上部には上部ベース2が設けられている。下部
ベース1は下方が凹部となる形状であり、その下面は底
部ケース3により覆われている。また上部ベース2の上
面は上部ケース4により覆われ、側部周囲は側部ケース
5により覆われている。上部ベース2の下面には第1の
スイッチ機構SW1のぞれぞれの接点駆動部SW1aと
SW1bを構成する固定側接点が設けられている。図1
0に示すように、この固定側接点は、固定端子6と7お
よび共通固定端子8とを有し、それぞれに固定接点6a
と8a、および8bと7aが設けられている。この各固
定接点は接点専用材料により形成されているものであ
る。このように図11に示す主開閉用の第1のスイッチ
機構SW1は、2組の固定接点6a,8a(SW1b)
および8b,7a(SW1a)を有している。
【0016】図1および図10に示すように、トライア
ックD1,D2などの半導体は、幅広の金属板により形
成された前記共通固定端子8に固定されており、半導体
の発熱が共通固定端子8により放熱できるようになって
いる。下部ベース1の上面には、スイッチ機構SW4を
構成する固定側接点が設けられている。この固定側接点
は固定端子9と10から成り、それぞれの端部上面に接
点専用材料により形成された固定接点9a,10aが設
けられている。図1に示すように、下部ベース1にはモ
ータMが下向きに取付けられており、モータMの出力軸
は下部ベース1の下部凹部内に延び、この出力軸にピニ
オン歯車11が固定されている。また下部ベース1の凹
部内には回路基板12が収納されている。
【0017】図2に示すように、下部ベース1の上方位
置にはスイッチ基板15が設けられ、このスイッチ基板
15上に第2のスイッチ機構SW2と第3のスイッチ機
構SW3が取付けられている。この両スイッチ機構SW
2とSW3は市販のソリッドスイッチであり、内部にス
ライド接点が設けられたものである。そして各スイッチ
機構SW2とSW3の接点は作動アーム55および56
により駆動される。これら各スイッチ機構と、トライア
ックD1,D2などの接続は図11の回路図に示す通り
であり、その接続リード線の図示は省略している。
【0018】開閉器の内部にはギヤケース20が設けら
れている。図3ないし図7はこのギヤケース20の構造
を示している。ギヤケース20は、ケース半体21と2
2とが接合されたものであり、両ケース半体21と22
の接合線を符号20aで示している。ギヤケース20の
下端には支持突起20b,20bが形成され、その先端
面が前記下部ベース1の上面にねじ止めなどの手段で固
定されている。また上端には支持突起20c,20cが
形成され、その先端面が上部ベース2の下面にねじ止め
などの手段により固定されている。ギヤケース20の両
側面は支持面20d,20dとなっており、図1に示す
ように、側部ケース5の内側に突設された支持部5a,
5aが前記支持面20d,20dにねじ止めなどの手段
により固定されている。これらの固定手段によりギヤケ
ース20はケース内にて位置決めされて固定されてい
る。
【0019】ギヤケース20の下端には前記支持突起2
0bと20bとの間に位置する凹部20eが形成され、
前記モータMはこの凹部20e内に位置している。同様
に上端には前記支持突起20cと20cとの間に位置す
る凹部20fが形成され前記共通固定端子8に取付けら
れたトライアックD1,D2などの半導体はこの凹部2
0f内に位置している。これらの部材をそれぞれギヤケ
ース20の凹部20eと20f内に設けることにより、
部品配置が効率化され、高密度配置となり、小型化でき
るようになっている。
【0020】図6と図7に示すように、ケース半体21
と22の接合部には、外部から密閉された機構収納空間
20gが設けられている。図6に示すように、この機構
収納空間20gの上下には軸受スリーブ24,24が保
持され、この軸受スリーブ24,24により入力軸23
が回転自在に支持されている。またこの入力軸23の中
間部には前記機構収納空間20g内に位置するウオーム
歯車25が一体に固定されている。図7に示すように、
機構収納空間20gの前後方向において、ケース半体2
1と22にそれぞれ軸受スリーブ27,27が保持され
ており、この軸受スリーブ27,27に出力軸26が回
転自在に支持されている。出力軸26は入力軸23と直
交しており、この出力軸26の中間部には前記機構収納
空間20g内に位置する歯車28が固定され、この歯車
28が前記ウオーム歯車25と噛合っている。
【0021】図1に示すように、上記入力軸23は、下
部ベース1の下端の凹部内に延びており、この凹部内に
て入力軸23の下端に大径の平歯車29が固定されてい
る。この平歯車29は前記モータMの出力軸に設けられ
たピニオン歯車11と噛合っている。モータMの出力は
ピニオン歯車11と平歯車29とで減速されて入力軸2
3に伝達される。さらに入力軸23の回転力は、ギヤケ
ース20内に設けられた前記ウオーム歯車25と歯車2
8とで構成される減速機構により減速され、この減速動
力が出力軸26から出力される。上記のようにウオーム
歯車25と歯車28とで構成される減速機構はギヤケー
ス20内に密閉状態で配置され、さらにモータMに設け
られたピニオン歯車11および入力軸23の下端の平歯
車29も、下部ベース1の凹部内に配置されている。よ
って、歯車の噛合い部に塗布される潤滑剤などが回転に
より拡散しても、これは各スイッチ機構SW1〜SW4
の接点部分に飛散することがなく、よって潤滑剤やこれ
により付着するほこりなどにより接点の接触が不安定に
なることが避けられる。
【0022】図2と図3に示すように、前記出力軸26
の一方の出力部26aは、ケース半体21の前方へ長く
突出している。そしてこの出力部26aに、3種類のロ
ータリカム31と32と33が固定されている。これら
のロータリカム31,32,33は互いに別体のもので
あってもよいし、3個のロータリカムが樹脂などにより
一体に成形されていてもよい。中央のロータリカム31
は第1のスイッチ機構SW1の一方の接点駆動部SW1
aを動作させるものである。またロータリカム32と3
3はそれぞれ第2のスイッチ機構SW2と第3のスイッ
チ機構SW3を動作させるものである。図2に示すよう
に、ギヤケース20の他方のケース半体22の外部へ突
出している出力軸26の出力部26bにはロータリカム
34が取付けられている。このロータリカム34は前記
ロータリカム31と同じ形状である。このロータリカム
34により第1のスイッチ機構SW1の接点駆動部SW
1bおよび第4の接点機構SW4が駆動される。
【0023】図1と図3には、第1のスイッチ機構SW
1の一方の接点駆動部SW1aを動作させるための機構
が示されている。図3に示すように、ギヤケース20の
ケース半体21には突出壁20h,20hが設けられて
おり、この突出壁20h,20hの先端面にレバー支持
板41が設置され、このレバー支持板41とギヤケース
20とがねじ止め固定されている。レバー支持板41の
ほぼ中央部には、前記出力軸26の一方の出力部26a
が当たらないように逃げ凹部41aが形成されている。
【0024】上記レバー支持板41の左部分上端には支
持軸42が固定され、この支持軸42の先端は、ケース
半体21に形成された穴20iに嵌合している。そして
この支持軸42にレバー43が揺動自在に支持されてい
る。レバー43は樹脂材料などにより形成されているも
のであり、支持穴43aが前記支持軸42に回動自在に
挿通されている。レバー43のほぼ中間部の下端には軸
44によりローラ45が回転自在に支持されており、図
1に示すように、このローラ45が前記ロータリカム3
1の外周面に転動できるように接触している。レバー4
3の支持穴43aよりも左側部分にはコイルスプリング
46が収納されている。このコイルスプリング46は、
レバー43の上板43bの裏面と、ギヤケース20の一
方の突出壁20hの上面20jとの間に介装され、この
コイルスプリング46によりレバー43が図1において
時計方向へ付勢され、この付勢力により前記ローラ45
がロータリカム31の外周面に圧接されている。
【0025】レバー43の図示右側部分には中空の収納
部43cが形成されており、この収納部43cに可動接
点板47が挿入されている。収納部43cの両側壁には
縦方向に延びる長穴43d,43dが形成され、可動接
点板47の両側に突出するピン47a,47aはこの長
穴43d,43d内に挿入されている。長穴43d,4
3d内でのピン47a,47aの摺動により、収納部4
3c内にて可動接点板47が図示上下方向へ移動できる
ようになっている。可動接点板47は導電性の材料によ
り形成されており、その上面に一対の可動接点48a,
48bが接点専用材料により形成されている。可動接点
48aと48bは、第1のスイッチ機構SW1の一方の
接点駆動部SW1aの固定接点8bと7aにそれぞれ対
向している。図1に詳しく示されるようにレバー43の
収納部43c内には接点加圧用の圧縮スプリング49が
設けられ、この圧縮スプリング49は可動接点板47の
下面と、レバー43の収納部43cの底部に形成された
押圧面43eとの間に介装され、このスプリング49に
より可動接点板47が図示上方へ付勢されている。
【0026】図1では圧縮スプリング49により付勢さ
れた可動接点板47が、レバー43の収納部43cの天
井板43fの下面に圧接されている。ここで、天井板4
3fの下面に圧接された状態の可動接点板47と、前記
押圧面43eとの間には図1にてθで示す開き角度が設
定されている。そして図1の状態からレバー43が支持
軸42を支点として反時計方向へ駆動され、可動接点4
8aと48bが固定接点8bと7aに接触した状態のと
きに、押圧面43eが固定接点8b,7aの並びと平行
になり、前記圧縮スプリング49の巻き軸49aと押圧
面43eとが垂直になる。このように可動接点48a,
48bが固定接点8b,7aに接触した時点で押圧面4
3eと巻き軸49aとが垂直になることにより、両可動
接点48a,48bが圧縮スプリング49の付勢力によ
って固定接点8b,7aに均一に圧接されることにな
る。
【0027】図2に示すように、ギヤケース20のケー
ス半体22の外側(図3の裏面側)には、レバー支持板
51が固定されており、このレバー支持板51の上下に
一対の支持軸52,52が取付けられている。そしてこ
の上下の支持軸52,52のそれぞれに図3に示したの
と同じ形状のレバー43,43が揺動自在に支持されて
いる。またそれぞれのレバー43,43には図3に示し
たのと同じ可動接点板47,47が取付けられ圧縮スプ
リング49,49により接点加圧方向へ付勢されてい
る。図2においてロータリカム34の上方に設けられる
可動接点板47の可動接点48a,48bは図10に示
す第1のスイッチ機構SW1の接点駆動部SW1bを構
成する固定接点6a,8aに対向しており、ロータリカ
ム34の下方に向けられる可動接点板47の可動接点4
8a,48bは、図1に示すスイッチ機構SW4を構成
する固定接点9a,10aに対向している。ロータリカ
ム31と34は全く同じ形状であり、出力軸26により
ロータリカム31と34が回転させられると、ロータリ
カム31の上部に対向するレバー43、およびロータリ
カム34の上下に各々対向するレバー43,43が全て
同時に動作し、これにより第1のスイッチ機構SW1の
各接点駆動部SW1a,SW1bと第4のスイッチ機構
SW4とが同時に閉成されあるいは開成される。
【0028】図8はロータリカム31および34の形状
を示している。このロータリカム31の外周面31aに
は90度の角度ごとに凹部31bが形成されている。レ
バー43に設けられたローラ45がこの凹部31b内に
入ると、可動接点板47の可動接点48a,48bが固
定接点8bと7aから離れ、またローラ45が凹部31
bから抜けて外周面31aに乗り上がると、可動接点4
8a,48bが固定接点8b,7aに接触し、これによ
り第1のスイッチ機構SW1の接点駆動部SW1aが閉
成される。またロータリカム34の回転により、その上
下のレバー43,43は、ロータリカム31側のレバー
と同期して回動し、第1のスイッチ機構SW1の接点駆
動部SW1bと第4の接点機構SW4が、前記接点駆動
部SW1aと同時に閉成し且つ開成される。
【0029】また図2に示す第2のスイッチ機構SW2
の作動アーム55はロータリカム32の外周面により駆
動される。図8に示すように、ロータリカム32には、
前記ロータリカム31の凹部31bと凹部31bとの間
の角度内に位置する2ヶ所の突起32aが形成されてい
る。この突起32aに作動アーム55が乗り上がってい
る間、第2のスイッチ機構SW2が閉成される。この実
施例ではロータリカム31により第1のスイッチ機構S
W1の接点駆動部SW1aとSW1bが閉成されている
間に第2のスイッチ機構SW2が2回閉成される。
【0030】第3のスイッチ機構SW3の作動アーム5
6はロータリカム33の外周面により駆動される。図9
に示すように、ロータリカム33には90度の角度にて
突起33aが形成され、作動アーム56がこの突起33
aに乗り上がったときに第3のスイッチ機構SW3が閉
成される。この実施例では、ロータリカム31により接
点駆動部SW1a,SW1bが閉成されているときの中
間時期に第3のスイッチ機構SW3が閉成される。図2
に示すように、ギヤケース20から突出する出力軸26
の出力部26aの先端には回転位相検出板61が固定さ
れており、またスイッチ基板15上にはフォトカプラ6
2が設けられている。このフォトカプラ62により回転
位相検出板61の溝または穴が検知され、出力軸26の
回転位相が認識できるようになっている。
【0031】次に上記構造の開閉器の動作について説明
する。モータMの動力はピニオン歯車11と平歯車29
とで減速されて入力軸23が駆動される。ギヤケース2
0内では、入力軸23の駆動力がウオーム歯車25と歯
車28とで減速され、出力軸26が駆動される。この出
力軸26の回転位相は、図2に示す回転位相検出板61
とフォトカプラ62とで検出され、これによりモータM
が駆動制御される。出力軸26と共にロータリカム3
1,32,33,34が同時に図1にて時計方向へ駆動
されると、まずロータリカム31によりレバー43が駆
動され、可動接点48a,48bと固定接点8b,7a
とが接触しまたは離れてスイッチ機構SW1の接点駆動
部SW1aが開閉される。またこれと同時に、ロータリ
カム34によりその上下のレバー43が駆動されて、接
点駆動部SW1bと第4のスイッチ機構SW4の可動接
点が駆動され、それぞれ開閉される。
【0032】またロータリカム32により第2のスイッ
チ機構SW2の作動アーム55が駆動され、ロータリカ
ム33により第3のスイッチ機構SW3の作動アーム5
6が駆動されてそれぞれスイッチが開閉される。各ロー
タリカムの形状は図8と図9に示した通りであり、この
ロータリカムにより各スイッチ機構が動作されると、各
スイッチ機構は図12に示すタイミングにより開閉され
る。
【0033】この実施例ではロータリカム31〜34が
45度回転することにより単相交流の遮断から供給に切
換えられ、さらに45度回転することにより単相交流の
供給から遮断に切換えられる。まずロータリカム31〜
34が図8と図9の角度から時計方向へ45度回転する
間、ロータリカム31と34の凹部31bから各レバー
43のローラ45が抜け出て外周面31aに乗り上が
り、図11に示す第1のスイッチ機構SW1の各接点駆
動部SW1a,SW1bと第4のスイッチ機構SW4が
同時に閉成される。その直後にロータリカム32の突起
32aにより第2のスイッチ機構SW2が閉成される。
第2のスイッチ機構SW2は閉成の後に開成されるが、
この開成前にロータリカム33の突起33aにより第3
のスイッチ機構SW3が閉成される。
【0034】この各スイッチ機構の閉成動作では、まず
接点駆動部SW1aとSW1bが閉成されて、第1のス
イッチ機構SW1が閉成され、さらに第4のスイッチ機
構SW4が閉成される。この時点では、第2と第3のス
イッチ機構SW2とSW3は開状態である。その直後に
第2のスイッチ機構SW2が一旦閉成されると、トライ
アックD1,D2のゲートに通電され、トライアックD
1,D2に正弦波の正または負の半波の電圧がかかった
ときにゲートトリガーとなり、交流が流れ始める。その
後に第3のスイッチ機構SW3が閉成される。第3のス
イッチ機構SW3が閉成された後には、トライアックD
1,D2の発熱を防止するために第2のスイッチ機構S
W2が開かれる。このようにしてロータリカムが45度
回転した時点でモータMが停止する。
【0035】単相交流を遮断するときには、モータMを
始動してロータリカムをさらに45度回転させる。この
ときまず第2のスイッチ機構SW2が閉となりトライア
ックD1,D2に電圧がかかる状態となってから第3の
スイッチ機構SW3が先に開かれる。トライアックD
1,D2のスイッチングにより交流の正弦波電圧がゼロ
になったときに交流の導通が断たれる。その後に第2の
スイッチ機構SW2が開となり、さらに主開閉スイッチ
である第1のスイッチ機構SW1の接点駆動部SW1
a,SW1bおよび第4のスイッチ機構SW4が開とな
る。なお、上記実施例では単相交流の開閉器について説
明したが、三相交流においても同様に実施できる。この
場合にはスイッチ機構SW1,SW2,SW3およびト
ライアックD1,D2などを有する経路をさらに1組追
加すればよいことになる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、モータにより
駆動されるカムにより各スイッチ機構が動作させられる
ため、ソレノイドを使用した場合の衝撃音が生じなくな
る。また、ギヤケース内に減速機構が収納されてこれが
ユニットとして構成され、このギヤケースの外部にカム
が組み込まれるため、全体としてコンパクトな構成にな
る。またギヤケース内の減速機構の潤滑剤などが外部へ
飛散せず、接点に潤滑剤やほこりが付着しなくなる。
【0037】請求項2記載の発明では、主開閉用の第1
のスイッチ機構が閉成された後に第2のスイッチが閉成
されて制御整流素子により交流の転流が早められるが、
第3のスイッチ機構が閉成された後に第2のスイッチ機
構が開成されることにより、制御整流素子の発熱が抑え
られる。
【0038】請求項3記載の発明では、ギヤケースの凹
部内にモータを配置することにより、各部材の配置を効
率化でき、開閉器全体を小型にできる。
【0039】請求項4記載の発明では、可動接点が固定
接点に接触した時点で、レバーの押圧面が圧縮スプリン
グの軸に対して直交面となるため、揺動運動の開閉動作
でありながら、接触時の可動接点と固定接点との接触圧
力が均一になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開閉器の内部構造を示す断面図、
【図2】図1のII−II線の断面図、
【図3】開閉器の内部機構の一部を示す分解斜視図、
【図4】ギヤケースの側面図、
【図5】ギヤケースの正面図、
【図6】ギヤケースの半体を示すものであり、図4のV
I−VI線の断面図、
【図7】図6のVII−VII線の断面図、
【図8】ロータリカムの構造を示す正面図、
【図9】ロータリカムの構造を示す正面図、
【図10】固定接点の配置を示す図1のX矢視図、
【図11】各スイッチ機構による構成される開閉器の回
路図
【図12】(A)(B)(C)はそれぞれ第1ないし第
3のスイッチ機構の開閉タイミングを示す線図、
【符号の説明】
1 下部ベース 2 上部ベース 3 底部ケース 4 上部ケース 5 側部ケース 6,7 固定端子 8 共通固定端子 6a,7a,8a,8b 固定接点 9,10 固定端子 9a,10a 固定接点 11 ピニオン歯車 20 ギヤケース 21,22 ケース半体 23 入力軸 25 ウオーム歯車 26 出力軸 28 歯車 31,32,33,34 ロータリカム 41 レバー支持板 42 支持軸 43 レバー 45 ローラ 47 可動接点板 48a,48b 可動接点 49 圧縮スプリング SW1 第1のスイッチ機構 SW2 第2のスイッチ機構 SW3 第3のスイッチ機構 SW4 第4のスイッチ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 和夫 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減速機構が収納され且つモータからの動
    力を受ける入力軸および減速後の動力を出力する出力軸
    が設けられたギヤケースと、ギヤケースの外部にて前記
    出力軸に取付けられた複数のカムと、複数のカムのそれ
    ぞれにより所定のタイミングにて駆動されるスイッチ機
    構とが設けられていることを特徴とする開閉器。
  2. 【請求項2】 複数のカムにより駆動されるスイッチ機
    構として、交流電力の入力側に設けられる第1のスイッ
    チ機構と、第1のスイッチ機構の出力側に直列に接続さ
    れた第3のスイッチ機構と、第3のスイッチ機構と並列
    で且つ制御整流素子に接続された第2のスイッチ機構と
    が設けられ、第1のスイッチ機構が閉成された後に第2
    のスイッチ機構が閉成され、この第2のスイッチ機構が
    開成される前に第3のスイッチ機構が閉成される請求項
    1記載の開閉器。
  3. 【請求項3】 ギヤケースには、入力軸が突出する側に
    凹部が形成され、この凹部内に入力軸を駆動するモータ
    が配置されている請求項1記載の開閉器。
  4. 【請求項4】 スイッチ機構には、カムにより揺動駆動
    されるレバーと、このレバー内に可動状態に支持された
    可動接点板と、レバーに形成された押圧面と可動接点板
    との間に介装された圧縮スプリングと、前記可動接点板
    に設けられた可動接点に対向する固定接点とが設けら
    れ、前記押圧面は、可動接点が固定接点に接触した時点
    で圧縮スプリングの軸に対して直交面となる向きに形成
    されている請求項1記載の開閉器。
JP17481293A 1993-06-22 1993-06-22 開閉器 Pending JPH0714459A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009135000A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Satori S-Tech Co Ltd トリガースイッチ

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JP2009135000A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Satori S-Tech Co Ltd トリガースイッチ

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