JP3812117B2 - スイッチ機構およびトリガースイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気ドリルや電気ドライバのような電動工具などの回転速度の切り換えなどに用いられるトリガースイッチおよび該トリガースイッチに好適なスイッチ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、電動工具、例えば電気ドリルに用いられる従来例のトリガースイッチの概略構成を示す縦断面図である。
【0003】
トリガースイッチは、ドリル刃を回転駆動するために操作される操作レバー(トリガー)50と、該操作レバー50の引き込み操作によってドリル刃を駆動するモータの回転を開始させるための第1スイッチ51と、モータを全速回転させるための第2スイッチ52とを備えている。
【0004】
第1スイッチ51は、ケース53内の上部に配置された固定接点54と、この固定接点54に圧接するようにコイルバネ55によって付勢された可動接点56を有する可動片57とを備えており、操作レバー50が引き込み操作されていないフリーポジションにおいては、可動片57の遊端側の当接部58が、復帰バネ59によって矢符A方向へ付勢されている操作軸60のプランジャ部60aの上部のカム部61に乗り上げた状態となって両接点54,56が離間しており、第1スイッチ51はオフしている。
【0005】
第2スイッチ52は、ケース53の下部に配置された固定接点62と、この固定接点62に圧接するようにコイルバネ63によって付勢された可動接点64を有する可動片65とを備えており、フリーポジションにおいては、可動片65の遊端側の当接部66が、操作軸60のプランジャ部60aの下部のカム部67に乗り上げた状態となって両接点62,64が離間しており、第2スイッチ52はオフしている。
【0006】
フリーポジションから操作レバー50を、復帰バネ59の付勢力に抗して引き込み操作すると、第1スイッチ51の可動片57の遊端側の当接部58が、操作軸60のプランジャ部60aの上部のカム部61を乗り越し、図7に示されるように、可動接点56が回動して固定接点54に接触して第1スイッチ51がオンし、モータに電源が供給されて、例えば正転を開始する。また、操作レバー50の引き込み量に応じて、操作軸60のプランジャ部60aに装備されたブラシ(図示せず)が、図示しない回路基板の抵抗体上を摺動し、摺動位置に対応した電流が、モータに供給されることになり、操作レバー50の引き込み量に応じた回転速度でモータが回転する。
【0007】
さらに、操作レバー50の引き込み量が所定量になると、第2スイッチ52の可動片65の遊端側の当接部66が、操作軸60のプランジャ部60aの下部のカム部67を乗り越し、可動接点64が回動して固定接点62に接触して第2スイッチ52がオンし、モータと電源とが短絡接続されてモータが全速で回転する。
【0008】
一方、操作レバー50の引き込みを解除すると、復帰バネ59によって操作軸60が、矢符A方向に移動し、引き込み時とは、逆の動作となり、第2スイッチ52がオフした後、第1スイッチ51がオフして電源の供給が断たれて、さらに、図示しないブレーキスイッチがオンしてモータの両端が短絡されてモータに制動がかかるようになっている。
【0009】
なお、正逆転を切り換える図示しない切り換えレバーによって、逆転が選択されたときには、結線状態が切り替わり、上述と同様にしてモータが逆転することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来例のトリガースイッチでは、各スイッチ機構を構成する各可動片57,65は、支点68,69を中心に、一端側が可動接点56,64、他端側が操作軸60のカム部61,67に当接する当接部58,66となった、いわゆる双腕型となっているので、可動接点56,64とカム部61,67が作用する当接部58,66との間の距離が長くならざるを得ず、このため、各スイッチの接点部が溶着した場合に、操作軸60のカム部61,67で可動片57,65の当接部58,66を押圧することにより、可動片57,65を回動させて溶着した接点部を強制的に開離させるときに、大きな荷重を必要とするという難点がある。
【0011】
また、第1,第2スイッチ51,52が上下に配置される構成であるために、上下のサイズが大きくならざるを得ず、また、上下にそれぞれ組みつける必要があるために、組み立て性に劣るという難点がある。
【0012】
本発明は、上述の点に鑑みて為されたものであって、接点部が溶着した際の強制開離を低荷重で行えるようにし、さらには、組み立て性を向上させて小型化を図ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上述の目的を達成するために、次のように構成している。
【0014】
すなわち、本発明のスイッチ機構は、一端側の支点を中心に回動可能であって他端側に可動接点を有する可動片と、該可動片を付勢する付勢部材と、前記可動接点に対向する固定接点とを有するスイッチを備えるとともに、操作レバーに連動する操作軸と、該操作軸をフリーポジションに復帰付勢する復帰バネと、前記操作軸に設けられたカム部とを備え、前記付勢部材は、可動片の可動接点を前記固定接点に圧接する方向に付勢し、前記可動片は、前記可動接点と前記支点との間であって前記固定接点に対向する側に、前記カム部に当接する当接部を有し、前記カム部は、前記操作軸のフリーポジションへの復帰移動に応じて、可動片の前記固定接点に対向する側で前記当接部に当接して可動接点を固定接点から開離させるものである。
【0015】
また、本発明のスイッチ機構は、前記可動片が、側面視でZ形に形成され、該Z形の前記操作軸側に突出した部分が前記カム部に当接する当接部とされているものである。さらにまた、本発明のスイッチ機構は、前記スイッチを少なくとも2つ備え、前記両スイッチを、前記操作軸に対してその一方側に並設するものである。
【0016】
本発明のトリガースイッチは、操作レバーの操作に応じて、各可動片を回動させて接点をそれぞれ開閉する第1,第2スイッチを有するトリガースイッチにおいて、前記各可動片は、一端側に可動接点を有するとともに、該可動接点と他端側の回動支点との間であって対応する固定接点に対向する側に、当接部を有し、前記操作レバーに連動する操作軸は、前記第1,第2スイッチの各可動片の当接部に当接する第1,第2カム部を有し、前記各可動片は、操作レバーの操作に応じて、前記操作軸の各カム部と前記当接部との当接により開離方向に回動するものである。
【0017】
また、本発明のトリガースイッチは、前記両スイッチは、前記操作軸に対してその一方側に並設されるものである。
【0018】
さらに、本発明のトリガースイッチでは、前記第1スイッチは、前記操作レバーが、第1の操作位置まで操作されたときに、電源とモータとを回転制御用の素子を介して接続し、前記第2スイッチは、前記操作レバーが、第2の操作位置まで操作されたときに、電源とモータとを前記素子を介することなく接続するものである。
【0019】
本発明のスイッチ機構によれば、可動片の一端側に可動接点を設けるとともに、他端側に支点を設け、その間に、操作部材のカム部に当接する当接部を配置しているので、いわゆる双腕型の従来例に比べて、可動接点とカム部が作用する当接部との間の距離が短くなり、接点が溶着した場合に、低い荷重で強制解離させることができる。
【0020】
また、本発明のスイッチ機構によれば、少なくとも2つのスイッチを、操作軸に対してその一方側に並設しているので、操作軸の厚み分のスペースを有効に利用してスイッチを配設できる。
【0021】
本発明のトリガースイッチによれば、可動片の一端側に可動接点を設けるとともに、他端側に支点を設け、その間に、操作部材のカム部に当接する当接部を配置しているので、いわゆる双腕型の従来例に比べて、可動接点とカム部が作用する当接部との距離が短くなり、接点が溶着した場合に、低い荷重で強制解離させることができる。
【0022】
また、本発明のトリガースイッチによれば、両スイッチを、操作軸に対してその一方側に並設しているので、操作軸の厚み分のスペースを有効に利用してスイッチを配設できる。
【0023】
さらに、本発明のトリガースイッチによれば、操作レバーを、第1の操作位置まで操作することにより、モータの回転が開始され、第2の操作位置まで操作することにより、モータが全速回転することになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0025】
図1および図2は、本発明の一つの実施の形態に係るトリガースイッチの異なる操作状態を示す縦断面図である。
【0026】
このトリガースイッチ1は、ドリル刃を回転駆動するために操作される操作レバー(トリガー)2と、該操作レバー2の引き込み操作によってドリル刃を駆動するモータの回転を開始させるための第1スイッチ3と、モータを全速回転させるための第2スイッチ4とを備えており、両スイッチ3,4は、ケース5の厚み方向(紙面に垂直方向)に沿って並設されており、図1では、各スイッチ3,4を構成する各接点が重なった状態で示されている。
【0027】
操作レバー2には、該操作レバー2に連動する操作部材としての操作軸6が設けられており、この操作軸6は、プランジャ部6aを有しており、復帰バネ7によって図の矢符A方向に復帰付勢されている。
【0028】
第1,第2スイッチ3,4は、操作軸6のプランジャ部6aよりも下方位置に、ケース5の厚み方向(紙面に垂直方向)に沿って並設されており、手前側の第1スイッチ3は、上部に配置された固定接点8と、コイルバネ9によって付勢された可動片10とを備えており、奥側の第2スイッチ4は、上部に配置された固定接点11と、コイルバネ12によって付勢された可動片13とを備えており、各可動片10,13は、一端側の支点16,17を中心に回動可能に支持されている。
【0029】
この実施の形態では、接点が溶着した場合の強制開離を、低い荷重で行えるようにするために、各可動片10,13は、一端側に可動接点14,15を有するとともに、この可動接点14,15と他端側の支点16,17との間に、湾曲した当接部18,19を有しており、前記コイルバネ9,12によって可動接点14,15が固定接点8,11に圧接する方向に付勢されている。
【0030】
操作軸6は、復帰バネ7によって上述のように矢符A方向に復帰付勢されており、この操作軸6は、操作レバー2の操作量(引き込み量)に応じて、回路基板(図示せず)の抵抗体上を摺動する図示しないブラシが装備されたプランジャ部6aを有しており、このプランジャ部6aの下面側には、該操作軸6の引き込み操作に応じて、第1,第2スイッチ3,4の各可動片10,13の前記当接部18,19に対する押圧を解除して各可動接点14,15を、第1,第2スイッチ3,4の各固定接点8,11に順次的に圧接するための第1,第2カム部20,21を有している。この第1,第2カム部20,21は、操作レバー2を第1の操作位置まで操作したときに、第1スイッチ3をオンし、さらに、第2の操作位置まで操作したときに、第2スイッチ4がオンするように、操作軸6の移動方向(図の左右方向)に沿って異なる長さに形成されている。
【0031】
操作レバー6が引き込み操作されていないフリーポジションにおいては、各可動片10,13の当接部18,19が、操作軸6のプランジャ部6aの第1,第2カム部20,21によって押し下げられた状態となって両接点14,8;15,11が離間しており、第1,第2スイッチ3,4は共にオフしている。
【0032】
このトリガースイッチ1は、図3の回路構成図に示されるように、第1スイッチ3は、ドリル刃を回転駆動するために手指で引き込み操作される操作レバー2に連動する操作軸6の移動に応じて、交流電源22と交流モータ23とを回転速度制御用の制御回路24によって制御されるサイリスタ25を介して接続するものであり、第2スイッチ4は、操作レバー2の引き込み量が所定量を越えたときに、交流電源22と交流モータ23とを短絡接続して交流モータ23を全速で回転させるものである。なお、図3において、26,27は、交流電源22に接続される入力端子であり、28,29は、交流モータ23に接続される出力端子である。
【0033】
次に、以上の構成を有するトリガースイッチ1の動作について、説明する。
【0034】
先ず、例えば正転状態のフリーポジションにあっては、操作軸6は、復帰バネ7の付勢力によって図1に示される初期位置にあり、このフリーポジションでは、操作軸6のプランジャ部6aの第1,第2カム部20,21は、コイルバネ9,12の付勢力に抗して各可動片10,13の湾曲した当接部18,19をそれぞれ押圧しており、第1,第2スイッチ3,4の各可動接点14,15は、対応する各固定接点8,11からそれぞれ離間しており、第1,第2スイッチ3,4は、オフ状態となっている。すなわち、フリーポジションでは、第1,第2スイッチ3,4は、共にオフしている。
【0035】
このフリーポジションから操作レバー2を手指で引き込み操作すると、それに応じて操作軸6が、図1の左方(矢符A方向とは逆方向)に移動し、図2に示されるように、操作軸6のプランジャ部6aの下方の第1カム部20が、可動片10の当接部18から離間し、コイルバネ9の付勢力によって第1スイッチ3の可動接点14が、対応する固定接点8に圧接し、第1スイッチ3がオンし、交流電源22から交流モータ23に電流が流れてドリル刃が回転を開始し、操作レバー2の引き込み量に応じて、操作軸6のプランジャ部6aに装備されたブラシが、回路基板の抵抗体上を摺動し、摺動位置に対応した電流が、制御回路24によって制御されるサイリスタ25を介して交流モータ23に供給されることになり、操作レバー2の引き込み量に応じた回転速度で交流モータ23が回転する。
【0036】
さらに操作レバー2を引き込み操作して所定の引き込み量に達すると、操作軸6のプランジャ部6aの下方の第2カム部21が、可動片13の当接部19から離間し、コイルバネ12の付勢力によって第2スイッチ4の可動接点15が、対応する固定接点11に圧接し、第2スイッチ4がオンし、交流モータ23と交流電源22とが短絡接続されて交流モータ23が全速で回転することになる。
【0037】
一方、操作レバー2の引き込み操作を解除すると、復帰バネ7の付勢力によって、操作レバー2と一体の操作軸6が矢符A方向へ復帰移動し、プランジャ部6aの第2カム部21によって可動片13の当接部19がコイルバネ12の付勢力に抗して押圧され、第2スイッチ4の可動接点15が対応する固定接点11から離間して第2スイッチ4がオフし、さらに復帰移動すると、プランジャ部6aの第1カム部20によって可動片10の当接部18がコイルバネ9の付勢力に抗して押圧され、第1スイッチ3の可動接点14が対応する固定接点8から離間して第1スイッチ3がオフして電源の供給が断たれ、さらに、図示しないブレーキスイッチがオンして交流モータの両端が短絡されて交流モータ23に制動がかかるようになっている。
【0038】
なお、正逆転を切り換える図示しない切り換えレバーによって、逆転が選択されたときには、結線状態が切り替わり、上述と同様にしてモータが逆転することになる。
【0039】
この実施の形態では、第1,第2スイッチ3,4の各可動片10,13は、上述のように、一端側に可動接点14,15を有し、この可動接点14,15と他端側の支点16,17との間に、第1,第2カム部20,21にそれぞれ当接する当接部18,19を有するので、支点の両側に可動接点と当接部とを有する従来の双腕型の可動片に比べて、可動接点14,15とカム部20,21が作用する当接部18,19との間の距離を短くすることが可能であり、このため、接点が溶着した場合に、溶着した接点を、プランジャ部6aの第1,第2カム部20,21で当接部18,19を押圧して強制的に開離させるときに、従来よりも低い荷重で開離させることが可能となる。
【0040】
さらに、この実施の形態では、第1,第2スイッチ3,4は、従来のように、ケース5の上下に配置するのではなく、一方側、この実施の形態では、下方側に、ケース5の厚みを利用してその厚み方向に沿って並置するので、小型化を図ることができるとともに、組み立て性が向上する。
【0041】
さらに、この実施の形態では、回転制御用の素子としてのサイリスタ25の発熱を放熱する放熱板を、従来のようにネジで発熱素子に締め付けて取り付けるのではなく、次のようにして取り付けている。
【0042】
すなわち、図4は、図1のトリガースイッチ1の放熱板およびサイリスタの取付状態の詳細を示す斜視図であり、図5は、その背面側から見た斜視図であり、図6は、放熱板およびサイリスタを取り出して示す斜視図である。
【0043】
この実施の形態の放熱板30は、トリガースイッチ1のケース5の側面に沿って延びる側面部34と、ケース5の背面に沿って延びる背面部35とを有し、さらに、サイリスタ25を挟持固定するために、前記側面部34の一部から該側面部34に対向するように屈曲形成された挟持部33とを有しており、 この挟持部33は、サイリスタ25を押圧するように湾曲形成されており、そのバネ力によってサイリスタ25を密着して固定するように構成している。
【0044】
このように放熱板30によってサイリスタ25を挟持して固定するので、従来例のように、ネジで締め付け固定する必要がなく、組み立て性が向上する。
【0045】
さらに、この実施の形態では、放熱板30は、単なる放熱板ではなく、上述の図3の回路構成図に示される交流モータ23の一端に接続される出力端子29、制御回路24を構成する回路基板に接続される接続部31、さらに、サイリスタ25のアノードが半田付けされる接続部32および第2スイッチ4の固定接点11とを兼用している。
【0046】
すなわち、放熱板30の側面部34には、回路基板に半田付けされる接続部31と、サイリスタ25のアノードが半田付けされる接続部32とが形成されており、背面部35には、上方に延びる出力端子29と、背面からケース5の内方へ屈曲された第2スイッチ4の固定接点11とが形成されている。
【0047】
このように放熱板30を、出力端子29、固定接点11および接続部31,32として兼用したので、部品点数が減って組み立て性が一層向上してコストの低減を図ることができるとともに、省スペース化を図ることができる。
【0048】
上述の実施の形態では、交流電源、交流モータのトリガースイッチに適用したけれども、本発明は、直流電源、直流モータのトリガースイッチに適用してもよく、また、トリガースイッチに限ることなく、他のスイッチに適用してもよいのは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、可動片の一端側に可動接点を設けるとともに、他端側に支点を設け、その間に、操作部材のカム部に当接する当接部を配置しているので、いわゆる双腕型の従来例に比べて、可動接点とカム部が作用する当接部との間の距離が短くなり、接点が溶着した場合に、低い荷重で強制解離させることができる。
【0050】
また、複数のスイッチを、操作軸に対してその一方側に並設しているので、操作軸の厚み分のスペースを有効に利用してスイッチを配設できることになり、省スペース化を図ることができるとともに、操作軸の上下にスイッチを配設する従来例に比べて組み立て性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係るトリガースイッチの断面図である。
【図2】異なる操作状態の図1に対応する断面図である。
【図3】図1の回路構成図である。
【図4】図1の放熱板とサイリスタとの取付状態の詳細を示す斜視図である。
【図5】背面側から見た図4に対応する斜視図である。
【図6】放熱板とサイリスタとの取付状態を示す斜視図である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
2 操作レバー
3 第1スイッチ
4 第2スイッチ
6 操作軸
8,11 固定接点
10,13 可動片
14,15 可動接点
16,17 支点
18,19 当接部
20,21 第1,第2カム部
22 交流電源
23 交流モータ
25 サイリスタ
30 放熱板
Claims (6)
- 一端側の支点を中心に回動可能であって他端側に可動接点を有する可動片と、該可動片を付勢する付勢部材と、前記可動接点に対向する固定接点とを有するスイッチを備えるとともに、
操作レバーに連動する操作軸と、該操作軸をフリーポジションに復帰付勢する復帰バネと、前記操作軸に設けられたカム部とを備え、
前記付勢部材は、可動片の可動接点を前記固定接点に圧接する方向に付勢し、
前記可動片は、前記可動接点と前記支点との間であって前記固定接点に対向する側に、前記カム部に当接する当接部を有し、
前記カム部は、前記操作軸のフリーポジションへの復帰移動に応じて、可動片の前記固定接点に対向する側で前記当接部に当接して可動接点を固定接点から開離させることを特徴とするスイッチ機構。 - 前記可動片は、側面視でZ形に形成され、該Z形の前記操作軸側に突出した部分が前記カム部に当接する当接部とされている請求項1記載のスイッチ機構。
- 前記スイッチを少なくとも2つ備え、前記両スイッチを、前記操作軸に対してその一方側に並設する請求項1または2に記載のスイッチ機構。
- 操作レバーの操作に応じて、各可動片を回動させて接点をそれぞれ開閉する第1,第2スイッチを有するトリガースイッチにおいて、
前記各可動片は、一端側に可動接点を有するとともに、該可動接点と他端側の回動支点との間であって対応する固定接点に対向する側に、当接部を有し、
前記操作レバーに連動する操作軸は、前記第1,第2スイッチの各可動片の当接部に当接する第1,第2カム部を有し、
前記各可動片は、操作レバーの操作に応じて、前記操作軸の各カム部と前記当接部との当接により開離方向に回動することを特徴とするトリガースイッチ。 - 前記両スイッチは、前記操作軸に対してその一方側に並設される請求項4記載のトリガースイッチ。
- 前記第1スイッチは、前記操作レバーが、第1の操作位置まで操作されたときに、電源とモータとを回転制御用の素子を介して接続し、前記第2スイッチは、前記操作レバーが、第2の操作位置まで操作されたときに、電源とモータとを前記素子を介することなく接続する請求項4または5記載のトリガースイッチ。
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