JPH071441Y2 - H型鋼止め金具に於けるフランジの挟着保持装置 - Google Patents

H型鋼止め金具に於けるフランジの挟着保持装置

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JPH071441Y2
JPH071441Y2 JP1989060988U JP6098889U JPH071441Y2 JP H071441 Y2 JPH071441 Y2 JP H071441Y2 JP 1989060988 U JP1989060988 U JP 1989060988U JP 6098889 U JP6098889 U JP 6098889U JP H071441 Y2 JPH071441 Y2 JP H071441Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、土中等に打込まれたH型鋼に装着された矢板
と、該矢板から所定間隔を置いてセットされた型枠との
間にコンクリートを打設するに当って、下方部をH型鋼
のフランジに挟着保持して所定間隔を維持し、さらに上
方部に型枠を締付け保持するH型鋼止め金具に於けるフ
ランジの挟着保持装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種H型鋼止め金具に於けるフランジの挟着保
持装置としては、特開昭63−251572号に開示されたもの
が知られていた。
[考案が解決しようとする課題] 前記従来のものでは、H型鋼止め金具をH型鋼のフラン
ジに挟着保持する手段として、長方形状の鋼板より成る
基板1の下底部の一方側にベース板2を直角に折曲連設
し、更に板ばね3を下方へ湾曲すると共に、先端に上方
湾曲部4を設けて形成された挟着片5の基端部を、ベー
ス板2の上面の基板1に固定して挟着片5に下方側への
押圧力を付与し、H型鋼16のフランジ18の肉厚に違いが
あっても、板ばね3の弾性を利用して挟着片5を押上げ
て、圧入挟着できるように構成されている。
しかしながら、前記挟着片5を構成する板ばね3の、H
型鋼16のフランジ18に密接する面は湾曲状をなしてい
て、フランジ18面への接触が面接触であって、その押圧
力が弱く、フランジ18から抜け去ったり、または上下に
動いてしまうという問題点があった。
本考案は、かかる問題点を解決することを目的とするH
型鋼止め金具に於けるフランジの挟着保持装置を提供し
ようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、基板の下方部にベース板を直角に突設し、か
つ基板の上方部に、全螺子ボルトを遊挿する透孔を穿設
した水平板と、前記透孔に遊挿された全螺子ボルトの下
方を螺挿する螺挿金具を備えたH型鋼止め金具に於い
て、板ばねを凹状に折曲して両側板と正面板とを連設す
ると共に、前記両側板と正面板の下方接合部を斜めに切
断して、両側板の下面に台形状板と、正面板の下面に鳩
尾形状板を夫々連設し、前記各台形状板を外方下向きに
傾斜させる一方、前記鳩尾形状板を内方下向きに傾斜さ
せて形成された挟着体を、ベース板の上面から前記各台
形状板および鳩尾形状板の各下端縁までの間隔が、フラ
ンジの厚みより稍狭い間隔を有して基板に固定するとい
う手段を採用することにより、上記問題点を解決した。
[作用] 上記構成より成る本考案によれば、H型鋼のフランジは
挟着体の傾斜した台形状板と鳩尾形状板の下端縁に摺接
して圧入され、その圧入後はフランジ面を各台形状板お
よび鳩尾形状板の各下端縁で、3方向から押圧する形と
なり、止め金具がフランジ面から抜け去ったり、上下に
動くことはない。
[実施例] 本考案の実施の一例を図に就いて詳細に説明するに、長
方形状の鋼板より成る基板21の下底部の一方側には、基
板21と直角なベース板22が連設されている。このベース
板22の稍上面の基板21には、後述する規格化されたH型
鋼41のフランジ43の肉厚に違いがあっても、抜け去った
り、上下動したりすることなく、フランジ43にベース板
22を密着固定する挟着体23が固定されている。
前記挟着体23は、板ばねを凹状に折曲して両側板24,25
と正面板26とを連設すると共に、前記両側板24,25の先
端を直角に折曲して基板21への取付片27,28とし、更に
前記両側板24,25および正面板26を、前記取付片27,28の
下端より下方へ長く延長し、且つ前記両側板24,25と正
面板26の下方へ延長した接合部を、略前記取付片27,28
の下端位置の高さまで斜めに切断して、両側板24,25の
下面に台形状板29,30を、また正面板26の下面に鳩尾形
状板31を夫々連設すると共に、前記台形状板29,30を夫
々外方下向きに傾斜せしめて拡開する一方、前記鳩尾形
状板31を内方下向きに傾斜して形成されている。そし
て、前記構成より成る挟着体23が、ベース板22の上面か
ら前記各傾斜した台形状板29,30および鳩尾形状板31の
下端縁29a,30a,31aまでの間隔が、フランジ43の厚みよ
り稍狭い間隔を有して、取付片27,28を基板21に接しさ
せて、例えば第1図に示すようにリベット32を用いて固
着されている。
そして、基板21の上方部を他方側に倒U字状に折曲し
て、折曲部33で接続された水平板34の先方部35は、上方
へ傾斜させることが推奨され、且つ前記折曲部33の他側
面に溝36を横設する一方、前記折曲部33下面の基板21に
は、内周壁面にセパレーターの役目を果す全螺子ボルト
37を螺合する雌螺子38を周設した螺挿金具39を溶着固定
し、且つ該螺挿金具39の雌螺子38と同一中心軸線上の前
記水平板34に、前記全螺子ボルト37を遊挿する透孔40を
穿設するのである。
次に、本考案の実施例の作用について説明する。
本考案止め金具は、第5図に示すように、土中工事現場
に於いて適宜間隔を置いて土中に打設された複数本のH
型鋼41間に横矢板42を打設した後、ベース板22と挟着体
23間にH型鋼41のフランジ43を押し当て、基板21の下方
背部をハンマー等により叩打して、フランジ43をベース
板22と挟着体23間に圧入密嵌させて挟着保持する。
この際、挟着体23の台形状板29,30は、夫々外方向に拡
開した形で下向きに傾斜していると共に、鳩尾形状板31
も基板21側の内方下向きに傾斜しているので、H型鋼41
のフランジ43は夫々各台形状板29,30および鳩尾形状板3
1の下端縁29a,30a,31aに夫々摺接して、これらを上方へ
押上げる形で、ベース板22と挟着体13間に圧入される。
そして、一旦圧入されると、フランジ43面を各台形状板
29,30および鳩尾形状板31の各下端縁29a,30a,31aで、3
方向から押圧される形となるため、止め金具がフランジ
43面から抜け去ったり、上下動したりすることなく、フ
ランジ43をベース板22と挟着体23間に密嵌させることが
できるのである。
そして、第3図のように基端面側寄りに全螺子ボルト37
を螺挿できる袋螺子44を設けると共に、垂直な先端面45
の中央部に螺子山46を周設したボルト47を突設して調整
具48を形成し、且該調整具48の袋螺子44に全螺子ボルト
37の基端部を螺挿して、その基端面を袋螺子44の端縁部
44′に密接固定させる。そして、全螺子ボルト37の先方
部を透孔40を貫通せしめると共に、更に全螺子ボルト37
の先方部を螺挿金具39の雌螺子38に螺挿貫通し、予め設
定された横矢板42からのコンクリートCの打設の巾寸法
とベース板22底部から調整具48の先端面45までの長さと
を一致させる。そして、この寸法が一致した時点で全螺
子ボルト37が再び回転してその寸法が狂わないように、
水平板34の先方部35をハンマー等で叩打すると、溝36の
存在により折曲部33の強度が弱くなっているために水平
板34が折曲して、透孔40部分が全螺子ボルト37の周面に
強く喰い込んで(第4図)、全螺子ボルト37の回転が阻
止され、ベース板22底部から調整具48の先端面45までの
長さ寸法は固定される。この際、螺挿金具39が補強の役
目を果して全螺子ボルト37が折曲することはない。
そして、全螺子ボルト37の固定後、ボルト47に型枠49を
貫挿して、型枠49の内側壁を前記調整具48の先端面45に
密着せしめることにより、コンクリートCの打設巾が自
動的に設定される。更に、型枠49は外側壁側より縦パイ
プ材50,横パイプ材51を縦横に合致すると共に、横パイ
プ材51に固定されたホームタイボルト52の先方部に、前
記型枠49外に突出したボルト47を螺着することにより確
固に固定される。
前記のように、コンクリートCの打設巾が設定された
後、横矢板42と型枠49間にコンクリートCを打設し、そ
の固化後ホームタイボルト52,縦パイプ材50,横パイプ材
51,型枠49を取外すと共に、H型鋼41をクレーン等によ
り上方へ抜き去るのである。この場合、H型鋼41のフラ
ンジ43は、ベース板22と挟着体23に密嵌されているが、
固定されていないので簡単に抜き去ることができる。
[考案の効果] 本考案は上述のようであるから、予め規格で定められた
複数種類の肉厚のH型鋼のフランジに、基板の下方背底
部をハンマーで叩打することにより、止め金具が強制的
に圧入密嵌され、そして板ばねで形成された挟着体の2
枚の台形状板と鳩尾形状板の各下端縁がフランジ面に圧
着して、フランジを3方向から押圧するので、フランジ
がベース板と挟着体間に密嵌され、止め金具がフランジ
面から抜け去ったり、上下動することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体の斜視図、第2図はH型鋼のフランジに嵌
入した状態を示す縦断面図、第3図は施工状態を示す横
断面図、第4図は上方板の透孔が全螺子ボルトに喰い込
んだ状態を示すH型鋼と横矢板を省略した斜視図、第5
図は型枠の取付状態を示す拡大横断面図である。 図中、21は基板、22はベース板、23は挟着体、24,25は
側板、26は正面板、29,30は台形状板、31は鳩尾形状
板、34は水平板、37は全螺子ボルト、39は螺挿金具、40
は透孔、41はH型鋼、43はフランジである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の下方部にベース板を直角に突設し、
    且つ基板の上方部に、全螺子ボルトを遊挿する透孔を穿
    設した水平板と、前記透孔に遊挿された全螺子ボルトの
    下方を螺挿する螺挿金具を備えたH型鋼止め金具に於い
    て、板ばねを凹状に折曲して両側板と正面板とを連設す
    ると共に、前記両側板と正面板の下方接合部を斜めに切
    断して、両側板の下面に台形状板と、正面板の下面に鳩
    尾形状板を夫々連設し、前記各台形状板を外方下向きに
    傾斜させる一方、前記鳩尾形状板を内方下向きに傾斜さ
    せて形成された挟着体を、ベース板の上面から前記各台
    形状板および鳩尾形状板の各下端縁までの間隔が、フラ
    ンジの厚みより稍狭い間隔を有して基板に固定して成る
    H型鋼止め金具に於けるフランジの挟着保持装置。
JP1989060988U 1989-05-29 1989-05-29 H型鋼止め金具に於けるフランジの挟着保持装置 Expired - Lifetime JPH071441Y2 (ja)

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